2017年4月22日 (土)

浪人生に捧ぐ?

   遅るとも臆せず咲けよ八重桜
      色も香りも劣るものかは   舞音

   お花見は明日なんですけどね。
   八重桜はいわゆるソメイヨシノより咲くのは遅いので、こちらでは今咲いてます。ご近所の庭とか、虎美の行ってた小学校とか。

   遅いけど、その分人はゆっくり見てくれますし、花弁がこんもりしてて華やかだったり、香りがソメイヨシノより強かったりで、こっちの方が好きっていうひともいるかも知れない、わたしは好きです。

   だから、桜じゃない、人間のあなたも、みんなと足並みがそろわなくったって、いいじゃない。あなただけの魅力を磨いて、それで勝負してね。

   ちょっといいカンジに着地できた気がしてゴキゲンなおかあさんでした。できるだけ王朝風に寄せようとして、今日はそこそこできたと思ったので。


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2016年12月 2日 (金)

鬱ってもみそひともぢ

   おさへきれぬくらきおもひをひびあびて
     観葉植物枯るるもむべなり       舞音

   いえ、枯らしたんじゃないのよ。日に3どの休憩時間、行くところも話す相手もないのでついつい角の観葉植物の、枯れ葉を取ってやっていたら随分スッキリしちゃって。別に青い葉をむしってたんじゃないから八つ当たりでもないわよねーって。早乙女さんの恨みの波動で枯れちゃったと思う人もいるかもね、いやだわーって。

   3分の砂時計一つセットする
    砂が落ちれば泣きやむつもりで     舞音

   これは25年も昔、お勤めしてたころに詠んだの。おかあさん自分の中で撫で回してこね回して作り上げるから、自作は何年経っても結構覚えてる。これもさっき脳味噌から出した。それで折々にてにをはをいじったりするから、イブセマスジ並みにヴァージョン違いが出るのよねって、マニアックなたとえをしないように。

   ってことで、こないだのは上の句が字余りだし重いし、ひっくり返しちゃいましょう。

   うたかたの贅を尽くせし殿堂を
    形見と仰ぐ世も来たるべし   舞音 

   で暫定版完成。

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2016年10月13日 (木)

自動昂揚装置?

   うなだるゝ 背なをば知らず目守(まも)られて
    ドミノの果ての蜘蛛の糸かな   舞音

   だから王朝風にいきなりイマドキの言葉入れるの止そうよ。

   派遣の方と入り交じりでチームを組んで仕事をしておりますと、せっかくうち解けて盛り上がっても、
   「わたしここは今月末で(雇用が)打ちきりなの。またどこかで逢えるといいね」といってお別れになることが多いです。わたしは3ヶ月を区切りに契約更改とはいえ、根拠もなく同じ日が続くように思っておりますが、彼女たちは日々この仕事はいつまで、この先はどうなるかを考えて生きていたりします。そして、6月にかなりの「戦友」たちとお別れしたのですが。

   「わたし今日までだから、ラインのID交換しませんか」
   いきなり業務後の廊下で言われてビックリしました。そこまで親しく思ってくれて嬉しいけど、どうなんだろう、また前の職場みたいに近くなりすぎて面倒なことになったらどうしようとか、結構考えこんたりして。でもきゃーきゃーいいながら交換した。そこは無防備に。

   結局そこまで毎日熱く語り合うほどでもなく、夏中は向こうも大変だったのか、全然全く音信不通で、ラインのID交換したって女子高校生じゃないんだから毎日忙しくなったりはしないのねーなんて拍子抜けの気持ちでいたら。

   「お元気ですかー? なんてその昔のセフィーロのCMじゃないですけど。あきちゃんロスになりませんでしたかー?」なんて本日あかるく突然着信。ビックリだよ!

   こっちもさみしかったから怒濤のように返したけど、落ち着いて考えてみたら。

   熟女は熟女でわたしの知らない範囲も繋がってたみたいだから。
   「あの早乙女さんがこないだトイレで泣いてたって」
   「休憩時間も話に入れなくてはしっこのこっちのトイレまで遠征してるよ」
   「ランチ仲間からもはぶられててひとりで公園で食べてた」

   なんて情報が回り回ってもうやめた方のところにまで行って、

   「アンタちょっと慰めてやってくれない?

   ……って話だったらもったいないけど情けない。まあ、それは深読みしすぎだけど。
   まあ、そういう優しいネットワークがあったかも知れないと思って、ここはありがたく何も気がつかないフリで甘えさせて貰いましょうか。落ち込む早乙女さんを地獄から救い出そうと天から蜘蛛の糸が垂らされたとでも思って。

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2016年10月10日 (月)

今何時(なんどき)だ?

   なんとか日本全国秋が来たようでございます。最近は凄いね、お天気お兄さんが、衣更えをなさっていない方はこの連休中にどうぞ、なんて言ってくれちゃう。
   昔は6月10月が固定で、びしっと1日には一気に変わる、逆に、5月の末はもう初夏も極まって暑くてしょうがないのに黒い学生服、紺ウールのセーラー服がもう可哀相、9月だって台風が来てれば雨に打たれて風に吹かれて、白シャツ一枚じゃあ寒いわよって、保護者の方から問題提起をされてたと思っていたら、さすがバブル頃のカジュアル革命を経て(制服がブレザー型になったのもリベラルにそういう調節機能、また、中に着るものを毎日変えて衛生的に過ごしたいという時代の流れありとイロイロ)、別に気候に合わせて適宜相応しい恰好すればいいじゃんとなってきたんですよね。子供が学校に上がって制服を着る頃になったら「移行期間中の制服の着用について」なんてプリントが回ってくるようになってました。高校ぐらいになると、リベラルなところはなんか「式」のある日と試験日以外はジャケットなんて着てこないのが普通なんですって。時代は変わった。

   仕立屋さん漫画のスレッドで見たのかな、日本はクールビズとか薄着になるのも一斉で気持ち悪いとかいう意見があると、「歴史的に一斉に衣更えをしてきたんだ日本は」と返しがあって、あ、そうかナルホド、かえって若い人は意識してないんだと思い至った次第。明治維新で洋服着るようになってから出た布告なのか、古くは江戸時代、参勤交代の登城のときのドレスコードだったのか、もしかして平安、それどころかひょっとして大宝律令まで遡るような歴史あったりして!? すいませんちょっとウィキって来ました。平安時代だそうです。
   とりあえず日本は四季があるから季節に合わせた服をすぱっとみんなで一緒に着始める雰囲気があるのよと。

   前置き長いよ。

   というわけで、なんとか秋が来ましたよと。え~とバブルが崩壊した頃かなあ、あの平成の大凶作の翌年の猛暑以来、秋がこない。9月の残暑が長い、気がつくと10月までほんとに半袖を着てる、という感覚になってきていて。もう9月が暑いのも当たり前、一掃バーゲンで夏服買ってもまだ一ヶ月は着られるわなんてお買い物計画も立てられるようになっちゃっててね。という頃に詠んだのがこれ。

   あかあかと昼は照れども夕されば
     同じ6時の空の暗さよ         舞音

   芭蕉の句と同じイントロから平安な雅語使っておいて「6時」ってどうよ? いや漢字で書けってそういう問題ちゃう。

   だって、江戸時代までの不定時法だと日没が暮れ六つで、太陽の位置は一緒なんだもん。残暑厳しいのに(でも風は秋風だよね~と続けたのは芭蕉)、刻々と太陽は黄道を進んでおってもう、日の落ちる時間は早くなってる。仕事終わりの6時の空が真っ暗で、夏の頃はまだ明るかったのに、ちゃんとカレンダーは進んでるという「ををッ」感を出すのに、擬古文世界だから暦も不定時法を使ったんじゃあわたしのオドロキが和歌にならない!

   じゃー和歌で言わなきゃいいんじゃ?

   いや、ドリアン助川も言っていた、現代文芸において詩人はほとんど生きていない。この社会で自分の心の叫びを詩で現しても一般の人々には届かないのであります。ではどうするか? かれはバンドを組んで、自らの詩を歌った! 正しい! おかあさんは和歌に転向した。そういうこと。

   悩ましいのよ。
   これが俵万智な歌風なら、カンチューハイでもイレブンPMでも入れちゃってどうと言うことない、かえって現代的でこれじゃなきゃ感があるだろう、でもおかあさんはちがうの。イマドキ係り結んじゃって枕詞に縁語からめて擬古文でみだれ髪調なの。

   要するに、現代短歌における時法は24時法を用いて良いものか、ということでございます。暦法なんかはもうグレゴリオ暦でいいんだよね? 聖バレンタインデーとか、巴里祭とかクリスマスとか、もう季語だよね?

   伸ばしかけのサイドの髪を編み込みて
    33度の予報に備ふ          舞音

   これを詠んだ大学生の頃は33度は猛暑のうちだったの! そんでもってその頃から普通に数字を入れる歌風だったの! 摂氏温度は歌に詠んでいいのかしらって悩む間もなく。

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2016年6月19日 (日)

王様の耳はロバの耳 ― おかあさんは貴腐人かどうか ― 

   男性読者にはこいつらオタクの皮を被ったリア充! として地味にヘイトを稼いでいるらしい「ヲタクに恋は難しい」ですが。

   ヒロインなるみちゃんは巧みに猫を被って隠してはいるけれど重度のヲタクです。幼なじみの宏嵩くんはいろいろハイスペックだけどゲームオタクであんまり人付き合いはうまくない。なるみちゃんにとってはオタクということを隠さなくていいまあ都合のいい相手ではあったんだけど、宏嵩くんにとってはなるみちゃんはオタクが欠点なだけの唯一至高の女神様なんだよなあ。やっぱズルイよねこの設定。話が進むに連れていろいろヒドイなるみちゃんのオタクっぷりが暴かれていって宏嵩くんの純愛度が際だって申し訳ないやら羨ましいやら。

   今回は同じ会社の同僚の(年はこちらが上とみた)小柳さんこと「花ちゃん」:奇跡のコスプレイヤーで付き合いがよくなるみちゃんが勧めればゲームもするしアニメも一気視聴してくれる、と禁断の腐女子トークです。

   「自分の彼でBLを想定できるか

   あのーそれあんたらみたくスペックの高い彼もってないとできませんから。
   そんでもってお互いの彼同士の組み合わせなんて、ほんとありえねエェ~まあ今回原作は「やばい話」と表紙から警告してましたけどねえ。

   まあコミックだからすげーなこのコたち、と思って半笑いで読み通したけど。
   そんで、意味不明ながら会話を漏れ聞いて、
   「なんか二人して彼氏自慢してて見てる自分も嬉しくなった」と感想を宏嵩くんに伝えた弟はマジ天使だと思いました。いや彼はいつも天使だけども。

   うちの二軒先に旦那の中学以来の遊び仲間がいて帰省の度に呑みにいったりしてて、いい年してまだ付き合いがあるのか、おまえらホモかぐらいは思ってても、ピー先輩と旦那でそういうことは全く思いもよらないおかあさんでした。うん、健全! だいたいピー先輩の顔知らないし(出身校は一緒だけど年が離れてるので学校時代は会ったことない)。

   あーそんでこれ先月分の、宏嵩くんと樺倉先輩(花ちゃんの彼)が会社の後輩たちと呑んでて、どちらも付き合ってることを会社には隠してるから、なるみちゃんや花ちゃんのことが可愛いとか巨乳とか噂されてるのを聞いて内心ニヤニヤしたり焦ったりしてる話の裏か~。

   この作品は乙女たちがホントどうしようもねー(外道というか極道)のに男性陣はけっこうカワイイのが根底にあっていいですわ。うん。ヘタレでもいざというときの男気がね。胸を打ちます。魅力はそこよ。

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2016年6月18日 (土)

FROM コールセンター TO けっこう仮面

   最近お電話がなくってさ。オペレーター同士いろんな話をしてご申請者様からのお問い合わせ電話をお待ちしています。しゃべってないひとは黙々と自習してどんなレアケースがあってどういう対応したかとか調べてたりもしますが、寝てるひともいますね。だめじゃん。

   おかあさんは自習してるときもありますが、PCについてるメモ帳にミサの典礼文を黙々と書き出したりしてます。脳トレだ。自作の小説をイキナリ書き殴るよりは人にみられても説明がつくかなーと自分ではこれでも遠慮している方だったり。
   いきなり暗誦だとハードル高いですが、メロディが付いてるからいけるもんです。一番脳味噌の若い時期にみっちり2~3ヶ月掛けて叩き込んだので、覚えてますよ。それに、ミサ曲は作者をかえてのべ5回はやったから、その曲でそこのフレーズが思い出せないときは曲を変えれば意外と出てきたりして……ん?

   クラッシックのミサ曲の歌詞は、カトリックのミサの典礼文を使ってるので、ローマン・カトリックをやってる分には歌詞は全国共通の筈なんだけど……なんか違うぞ?
   自分の脳味噌が衰えてて、似たようなフレーズのところで歌詞がわかんなくなってるかと思いましたが、やっぱちょっと、「しかし」が「だが」になってるレヴェルで、意味は同じで違う言い回しになってるところがあるような。語呂の関係上単語を2,3コすっ飛ばしてたり、大切なことだから2度言いましたレヴェルの繰り返しはザラだし。なにも一つの文章をそのままただ曲を付けて流してるわけではないのです。

   まあ、そういう典礼文ってのももしかして宗教改革を経てカトリックの方も揺り返しでバシーッと引き締めがあったときに統一されて、それまでは多少国ごとに揺れがあったかも知れませんから。その揺れてる時代に作った曲なら歌詞がその国の教会ヴァージョンってのもアリだな。その辺あとでもうちょっと調べとこ。

   どっちにしろ、そういうカンジでクラッシックは歌詞に対する作曲家の裁量権が結構大きい感じは最近になって感じてきました。宗教曲に限らないし。若い頃やった曲で言えば、V.ユゴーのすごいレトリック使った詩にフォーレが曲を付けた「霊神」が、いいところで歌詞を数節とばしていて歌詞の美しい構造(最初から音節を一つずつ増やしていって内容の最高潮で最大音節数になり、またMAXから減らしていってもとの数に戻って終わる)を台無しにしてるとか、疾風怒濤の青年の主張そのまんまのゲーテの詩にリヒャルト・シュトラウスが曲を付けたら途中で放り出して落ちもなんもなかった(「さすらいびとの嵐の歌」)とか。日本の有名な曲でも歌詞は池澤夏樹の詩から意味もなく2フレーズ省略してあってマヌケ(「ティオの夜の旅」)だとか。
   年取って調べてみたらなんかこう不完全燃焼を感じてしまうんですけど。
   こーゆーのもゲージュツが爆発した結果だから歌詞とのすり合せは考慮不要なのかなー歌詞提供した方はモヤモヤしないのかしら。ゲーテなんか原作歌詞のアタマ3分の1ぐらいしか曲になってなかったって去年ぐらいに調べて解って(わたしが)、もしかして後半だがしかしそれは誤りで真実はこうなのだ! 人間はこのように生きるべきでそれが美しい! とかいうオチだったらどうすんのとほんと悩んだのに!(とりあえず最後まで読んでから悩もう) 最後まであのノリだったからもうこの辺でいいよねって切った、むしろGJ編集って可能性もあるな。某サイボーグ009映画で玉砕したはずの仲間が最後にひょっこり生きて帰ってきたのをカットして好判断と言われたTV版みたいに。あ、これ今気付いた。怒りに従って書き殴った甲斐があったな。

   わたしだったら、GJ編集だったと言われたらなおさら意固地になって! 自分の詩を相談なくカットして作った曲は原詩はわたしとクレジットすることを拒否するかも知れません。最近のとんでもねえドラマ化された原作コミック作者の最後の抵抗だ。無駄でもなんでもわたしはここまで入れてこの作品と思って書いたのに! とそこまで言って、昔なんかそういう騒動があったなあと思いだしたわ。

   森進一が、「おふくろさん」の歌の前に、ちょっとしたフレーズ(メロディも付いてたらしい)を入れてから曲に入るというアレンジをするようになったところが、その曲の歌詞を作った偉い作詞家のセンセイ(川内康範)が腹を立てて、その曲を歌うことを差し止めたとかなんだとか。その時は無茶なこと言うなあと思ってたけど、断りなしにそういうことされたら、ナルホド、ちょっとムッとはするかなと思い至った次第。あとは、事務所のせいにしたとか、対応がこじれた感じかな。
   その川内康範というセンセイも自作の正義の味方の「月光仮面」をあの! 永井豪がOPまでもじって「顔は誰だかしらないけれどーからだはみんな知っている♪」とオールヌードで顔だけ目出し頭巾で隠した若い女性の正義の味方という「けっこう仮面」にしちゃったときは、事前にご挨拶にいったせいか笑って許してくれたんだとか。洒落の解らないひとではなかったらしいですよ。何事も筋を通すってことが大切なのね。

   そして曲がりくねって真実に到達することもある。長生きはするものねという本日の結論でした。

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2015年11月26日 (木)

おーいお茶は勤務中の暇潰しにも有効

   おーいお茶はわりと買ってますが、なかなか甘木高校の誇る高校生俳人シグリンの入選句には巡りあえません。女子高校生の句に唸らされたり、こんななんのひねりもない句を入選させて、審査員の目は節穴か! と怒りに震えたり。おかあさん無駄にアップダウンしてます。

   本日唸ったのはコレ。

   りょうはしに
    ぶらさがりたい
      三日月だ

   栄えある文部科学大臣賞を受賞の小学生の女の子の作品です。
   気宇壮大という言葉がぴったり! でも、小学生だから許される感覚ね。作者が中学生だったら、もっとひねれよ! と言ってました。
   ぶらさがりシーソーって今は見なくなりましたが、うちの小学校にはありました。小学生がぶら下がれる高さに梯子を真ん中の支点で固定した遊具で、ぶら下がって、腰掛けるシーソー遊びのように互いに沈み込んだりジャンプしたりして遊ぶんです。手を放しちゃったらあぶないので廃れちゃったんでしょうね。この句を読んで、まず思い出しました!
   三日月のはしっこにぶら下がって、三日月がやじろべえのように揺れて、上がったり下がったりするのです。その移動距離! 文字どおり天文学的だ! 

   あんまりシンプルな句だから、英語にもしやすいかな、となんとか乏しい英語力で訳してみました。

   What a crescent moon!
   We just would like to hang from
   both of its edges. 

   ぶらさがりたい、は直訳で行けるなーと思ったところが、ここに落とし穴が!

   両端にぶら下がるのは作者である「わたし=I」だと思ったんですが、1人でどうして両端にぶら下がることができるの? 上の端っこに取り付いて、重みですすすっと三日月がボートのかたちに傾くと、下(だった)端の方へ移って、またすすすっと立ち上がってバナナのかたちになるように永久運動を続けるのかしら? 

   わたしは2人とみました。だからぶら下がりシーソーを先に喩えに出したのよ。
   夜空に響くぎっこんばったん!

   だから「We」。あとはひたすら字(音)数稼ぎ。英語Haikuはシラブルを5,7,5にするのを目指すらしいので。
   コレが結構むづかしい。ふつうのこなれた表現なら
   「wonna」ぐらいになるところを「would like to」 使ってみたり。
   イマドキ中学2年の教科書でも出てこないような持って回った表現!
   はしっこというのはend でよかったのか、edgeのほうがいいのか、複数形にしないといけないのか、とか。久し振りに頭を絞りました。英語圏では月は彼なのか彼女なのか無性の代名詞でいいのか、とかね。

   訳してみようと思うと、より深く詩の内容世界を理解しようと踏み込むのよねというお話でした。楽しかった。作者のまいちゃんありがとう。すっかり入電もなくなって暇な勤務時間のいい暇潰しになりました。

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2015年6月 9日 (火)

おとうさんに捧げるフォネティック・コード

   とあるコールセンターに仕事を見つけたおかあさんです。今日も頑張って工務店のおじさまたちにとあるご案内を差し上げています。電話口で型番をうかがうのに四苦八苦したり、お尋ねの「基本計画書」というのが見つからずに往生してSOSを出したら「それってリフォーム計画書のことじゃ?」と上役さんに苦笑いされたり。

   「これはフォネティック・コードを活用するに如かず!」とネットの海に探しに出ましたよ。

   フォネティック・コードというのは通信の状態の悪い中でも確実に情報をやりとりするために定められた文字の送り方です。「アルファ、ブラヴォー、チャーリー」といえば「A,B、C」のこと。アルファベット全てと数字にあります。五十音にもありますよ、当然。「いろはのイ!」

   役に立つ立つウィキペディア、ところが、さっそく全部覚えたはいいけど、これって決めたの向こうの人だから、向こうの人にとってすぐ思い当たるモノであって、昭和のひとであるおかあさんにはちょっと。ブラヴォー、チャーリー、デルタにエコーまではいいとしても、Fがフォックストロットってどうよ? ダンスに詳しくないとちょっときついのでは?(これは現代では流石にフォックスでいってるところもあると脚注付いてたけど)
   Lのリマ、Qのケベック、Sのシエラ、Zのズールーってなんやねん!? 昭和のひとにはちょっとなじみがないんじゃないかと思いまして、お互いすぐ解りそうな題材で、勝手に作りました!

   おとうさんに捧げるフォネティック・コード! (余計なお世話や!)

   A エースのA
   B ブレーブスのB バファローズのB
   C 広島カープのC
   D ダイエーのD 
   E エネルギーのE
   F ファイターズのF
   G GパンのG
   H ヒットのH
   J ジュリ~~~! のJ
   K 時速250キロのK
   L 大きいサイズのL
   M マリリン・モンローのM
   N ナポレオンのN
   O オスカル様のO
   P パパのP
   Q クィーンのQ
   R ルーフのR
   S セーヴのS
   T タイガースのT
   U ユニフォームのU
   V サインはVのV
   W 早稲田のW
   X エックス線のX
   Y ヤンキースのY
   Z マジンガーZのZ

   ……なんかプロ野球縛りかっていうぐらい在りし日の日本プロ野球ネタになってしまいましたけど。ホントにプロ野球縛りで行くならHはヒット、Kは三振、Oはホームラン王のOになっちゃうんですけど、さすがに自重。

   得々と披露したら、お兄ちゃんには「マジンガーZはないって!」といい加減にきいてたのにそこだけ激しく反応されてしまいました。ああ、イマドキならももいろクローバZか。「Kが三振って知らんって!」とも。Eは楽天イーグルスのEとは言いませんです。あれは毛ということにネットではなってるらしいし(オイ)。

   楽譜の世界でも、キリの良い段落(!?)で練習を切ったりするために所々、アルファベットが振ってあったりして、「次はそこのMからやります。マリアのM!」とか仰る先生がいて、ナルホド便利だのうと思っていたのですが、
   「Eからやろう。Eの音とって」と指揮者さんが言うのに、ぼんやりしてた練習伴奏者のおねえさんがキーをたたいたらなんだか楽譜と違う音で、

   「それホントにEの音?

   「E(ドレミのミの音)だって!」

   なんてこともありました。やっぱり思っていることを明確に伝えるのは難しいみたいです。

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2015年5月30日 (土)

この母ありて

   旦那様は多忙でうちに寄りつかず、虎美が金沢のおじいちゃんちに下宿してしまって、母子密着度のたかまった早乙女家です。今日はバス代節約のため朝お兄ちゃんと駅まで歩き、帰りも
   「今ノイエ・リリエンベルク着いたところだからいっしょに買い物して帰ろう」となんとまたお兄ちゃんといっしょに歩いて帰って来ちゃったのでした。いっぱいお話しして息子の今まで知らなかった一面をいろいろ知ることができて新鮮な毎日です。

   「登校中に自転車を漕ぎながら『魔王』を歌いたいんだけどドイツ語の歌詞が解らないんだった」とこないだボソっと言うに至ってはもう絶句。

   ……シューベルトの「魔王」ってまだ必修鑑賞曲だったんだ?

   母は中学の時にはまって聞いて、当時仲良かった子と音楽の資料集に載ってた潰れそうな印刷の楽譜を判読してどうしようもない文語の訳詞で歌ってましたけどね。バリトン独唱曲を歌って遊んだりしてるからどんどん声域がアルトになるんだ。しょうもない。友達の方はピアノを独学でちゃらら~んとひいちゃう子だったのであのおどろおどろしい伴奏をさらっと弾いてキャー! とマンマ中学生ノリをしてました。ものがクラッシックなだけで。

   そんでもって昔掘った貝塚(おかあさんソレ違います)、お皿を洗いながら朗々と
   「かーぜーのーよーに~うーまーをーかりー♪」と歌う母の姿をみて育った豹太は、
   「なんだか知らないけどこの曲好き」と思うようになったらしいですな。そう言えば中学生ごろにも言ってたわ。
   そこは、
   「そんなもんじゃなく『弱虫ペダル』の曲ぐらいにしておけ」などとはつゆも滲ませず。
   「調べといてやろう」と言ってのっそりとパソを立ち上げたのでありました。

   ありましたわ。今は凄いね。ネットになんでも転がってる。
   いくつかのサイトのドイツ語原詩を開けて見て、ユーチューブでテロップで歌詞つきでその曲を歌ってる画像を開けてエンドレスで掛けながら、自分も記憶の中の訳詞を唸りつつ、時々エキサイト翻訳で言葉の意味なんか確かめつつメモ帳に作りましたよ。

   「カタカナで歌える魔王:豪傑訳付き 母の愛は海よりも深いスペシャル

   外国曲に歌詞を乗せるための奥義、拍に母音を合わせるタイミングに合わせた分かち書きで、もう、いっしょになって歌いながらの渾身の力作です。

   プリントアウトする環境はないから、USBに入れておにいちゃんのパソコンの上にこっそり置いておこうと思ったらまだ起きてました。

   「なに、そんな暇なの!?}
   「いやせっかく豹太が声楽に興味を持ってくれたから」

   翌朝おにいちゃんUSBを返してくれながら、
   「……母のノートが学生時代便利がられたという意味が解った」としみじみ言ってくれました。ううん、あんまりそんなこと言われなかったよ♪ 
   「やっぱドイツ語って英語に似てるね」
   「ああ、うん、アームがアルメンでな」
   「父がファーターで」
   そういう会話も出来て楽しいの。お馬鹿大学で理系のお兄ちゃんは第2外国語取らなくていいらしいので。語学に学生時代を捧げてしまったおかあさんとしてはつまんなくてしょうがなかったの。

   でもとっても楽しかったからここに書いとく♪

   ♪ ジー  ヴィーゲン ウント タンツェン ウント ジーンゲン ディヒ アイン
   (うたっておねんねもさしたげる)

   しかし「わたしはおまえを愛してるのだよ」といって少年をさらいに来る魔王の歌詞については、いいカンジに腐ってきた虎美とも盛り上げれそうだと思ったおかあさんでした。いやー健全な中学生の時には思いつかなかった視点(原詩を知らなかった)だよ!

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2015年5月 6日 (水)

ビッグサイトは遠すぎる

   虎美無事金沢に着いたようです。北陸新幹線の発車チャイムが「いい日旅立ち」であったといってラインが来ました。「♪雪解け間近の~北の空に向か~い~」ですもんね。開通が3月だからいいけど、かき入れ時たるべき帰省ラッシュ、真夏の北陸に向かうときにそれはどうよ? 「♪夏から秋への~の~と~はんと~お」か。って、ホントに変えるつもりだったらどうしよう。

   さて、30年前のまいちゃんは大学(ってゆーか寮生活)になじめず、最初の大型連休に逃げ帰って弟にバカにされたのですが、虎美が帰宅したのは違う目的。

   「刀らぶのイヴェント絶対行く!

   うちの娘は春休みの間にあの、擬人化した刀を集めて喜ぶゲームの虜になってしまったのでした。もう、なんちゃら兼定がどうしたとかナントカ兄弟がどうだとかもううるさいうるさい。

   そして満を持して昨日朝5時、始発で会場へ出かけていったのですが。

   「駅で待ち合わせの友達を待ってたら、ベンチの隣に座ってたおばさんに、いったいこんな朝早くになんの御用でお出かけなのって聞かれた」とラインが。

   爆笑する虎美(その感覚は母にも疑問)に代わり、震えながらもう1人のお友だちが、
   「ゲームのイヴェントなんです。有名人が来るんで並ぶんです」とまっとうに答えちゃったんだそうで。

   ああきっと異次元の人をみるような目で見られたんだろうなと思いきや、その奥様は大きく肯くと、
   「大崎で乗り換えるのよ! がんばってね!」と励まして下さったとか。

   「……それは普通の奥様の取られるリアクションなのだろうか。ごく普通の家庭の主婦の方は東京ビッグサイトへのナイスなアクセス方法をご存知なものなのだろうか」おかあさんはしりませ~ん。もうそういうところ出入りしちゃいけないと思ってます。あ、お仕事をしてらして、必要があって行かれるのはいいと思いますけど。

   「もしや、そう見えて別ジャンルの貴腐人でいらしたとか? 母と比べてお年頃は上だったか?」
   「わかんない。年は上っぽかった」
   でも、同様の趣味をお持ちの方なら、今月今夜どのジャンルのイヴェントがどこであるとまでは全部網羅していなくても、年頃の乙女が朝から出かける用事にはピーン♪ と来るであろう。いや、解ってて敢えて聞いたのか? 謎は深まるばかり。

   おかあさんは安楽椅子探偵に向いてないみたいです。

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