2008年7月16日 (水)

先生教えてください!

   中学の方で懇親会があったので出てきました。

   お弁当を作れないご家庭のための予約制ランチサーヴィスのお弁当なんか試食しながら、この際おかあさん同士聞いておきたいことなんかどうぞ、なんて言われて。

   「これから夏休みに向けて、子供同士出かけたがるかと思いますが、どの辺まで許しますか?」なんて問題提起があって。

   「とりあえず、ノイエ・リリエンベルクまではセーフですよね?」

   まあそりゃね。あそこに出ないと本もノートも買えません。
   「でもあそこシネコンがありますけど、映画もOK?」
   中学生だから、映画もOKだそうで。自分だってたのきん映画を見に金沢の真ん中の映画館いったくせに(「ねらわれた学園」も見た。ちょうどそういう角川映画が若年層をターゲットにしだした頃)。
   「だいたいあそこはレイトショウは親同伴じゃないと中学生でもいれてくれないわよ」
   「まあちゃんとしてるのねえ」
   なんでも聞いてみるもんだ。

   「ジャイアンツランド(仮名)は?」駅で言うと2駅です。あそこのプールはこの辺ではいちばん大きいでしょう。スポーツクラブは駅前にありますけど、会員じゃないひとが行って入れてくれるとは思えないし、夏休みに行くとしたらジャイアンツランドのプールでしょうね。
   「許可ー」
   「中学生だしね」
   「じゃ、花火大会は?」
   この辺は、ジャイアンツランドで開催されるのか、もっと海の方の広いところでやるのかは聞き忘れました。どうでしょう? 川崎市民の方(聞くな) 隅田川花火大会のことだったりして。
   「花火大会は夜だからヤバイでしょう」

   「じゃ、TDLなんかは?」
   「そんな! 県2つ跨ぐじゃないですか!!」絶叫するおかあさんに、周りはにやにや。でも、自分からは発言してくれないのよね。
   「TDLだめですか? じゃあなんでだめ? その辺の理由をどうぞ。県2つ跨ぐから?」この役員のおかあさんが仕切りがうまくって。
   「……でも、あそこって、ガードマンとかちゃんといそうだからいいかな? お酒とか出さないんでしょ? 健全そうだし」とおかあさんはデミュヌエンド(だんだん小さく)。自分がディズニーがキライだからとは言えません。
   「そーだよね、健全な雰囲気あるよね」 
   「それにあそこに来る男はだいたい彼女連れだよねー」ここで失笑。
   「TDLに男だけで来るってのも情けない感じ、あ、ごめん、男の子だけで行く話?」どんどん脱線してます。
   「でもあそこって、夜になったらなんだか電気つけてパレードしたり踊ったりしてない? そんな時間まで出しとくのやっぱ気にならない?」おかあさん、エレクトリカル・パレードという言葉が浮かびません。いや、やってるのか今でも?
   笑いの中になんだか話題が消えちゃいました。

   (うちの子はこの前子供同士でナイターに行ったわ)と、クラブチームの野球をやっているというオオヤマさん(仮名)。
   (それってやっぱり横浜スタジアム?)とこそこそ会話が。
   (東京ドームよ)
   (ドームはいいんじゃないの)
   (ドームは駅からすぐだし)
   (変な人に絡まれるのだけが心配だけど)
   そこで千葉マリンスタジアムや埼玉の西武球場はだめなのかと突っ込みたいのを猛烈に堪えました。だめだよ、2つながら県を2つ跨いじゃう。自分で言ったんでしょ。じゃあ神宮はどうよ?(よしなさい)

   都会は誘惑が多くて大変ですね。

   で、お弁当が来たところでまたご歓談になり、さらに、職員室から手の空いている先生方が挨拶にやってきて。新任の先生なんかはここで自己紹介。

   「わーせんせー♪」
   豹太の担任の星先生(仮名)もいらっしゃいました。担当は家庭科。
   「せんせーこの前の参観日の時の梅ジュースもうみんな飲んだんですか?」6月の日曜参観、「保存食を作ろう」という単元(?)で、2年1組のみんなは梅ジュースに挑戦しました。いや、皮に穴を開けて、梅酒用密閉瓶に同量の砂糖と一緒に詰めるだけだったから。
時間余るだろこれだけじゃ、と思ったのに、よい子の皆さんは砂糖を先に入れちゃって梅がはみ出したり、「きっちり隙間なく詰めて」という指導を墨守して中の梅がつぶれるほどにみんなして押しまくったり(豹太の班です)。時間いっぱいまでかかってました。

   なかなか性格が出て面白い授業でした。

   梅酒はさすがに学校ではまずいだろうし、梅干しは何度も干してる時間がなかったんでしょうね、なんて勝手に考察して。いやまたこれが、梅の実が大きいのにビックリ(自分では梅酒も梅干しも作らないから)。ピンポン球どころか、ビリヤードの玉ぐらいありますって、したことないのに適当に。ええと、ネクタリンとかプラムとか、スモモ系の新しいフルーツがイマドキ店頭に出てますでしょ、アレと変わらないぐらい! 梅の実ってこんな大きなものだったんだ! じゃあ、梅干しは塩で水分がずいぶん吸い出されちゃったのね(品種が違うんです、たぶん)。
   「一週間で飲めるようになりまーす」って言ってたので気になってたのですが、彼らもお年頃で、親にそんな報告なんざ一切しないので。
   「はーいちゃんとみんな飲みましたー♪」ノリのいいさばさばした先生です。

   「なんかわたしに聞きたいこととかありますかー?」
   「は、じゃ先生」と、手を挙げたのはニカイドウさん(仮名)ここまでのご歓談で、ああ、ここのうちはしつけがきっちりしてる! とみんな感動していたので、どんなキョーイク的な深い質問かと身構えると、

   「わたしハンバーグを作ると必ず肉団子になっちゃうんですけど、あれはどうしたら分解しないんでしょうか?」

   料理の話かい!?

   「捏ねがたらないんじゃないですか?」
   「いーえもうぐちゃぐっちゃとかき回して。最初はちゃんと固まるんですけど、2回、3回とひっくり返してるうちに……ちゃんと卵とパン粉とタマネギ入れてますよ」
   「そんなに返しちゃダメ! ひっくり返すのは1回だよ!」

   ……なぜそこで割り込む!(と自分に突っ込み)

   「ハンバーグはオーヴンに突っ込めばいいんだよ。フライパンだと中まで火が通ったか心配だけど、オーヴンで20分焼いてその間自分はラクすればいいんだよ」と、おかあさん語る語る。ハンバーグだけは小学生の頃からお手伝いしてましたから。下宿時代も自分でオーヴントースターで作ったし。
   「うちオーヴンないんで」
   ぐっと詰まりましたね。

   「うちは煮込みにしちゃうわよ」と、イノウエさん。ああ、そのノウハウも聞きたかったぁ!

   「じゃ、ラップでくるんでミートローフにしちゃうんだ。様子見ながら5分ぐらいチンして、あとでラップとってフライパンに転がして焼き目をつけるんだ。そんで、あとで切り分ける」

   ……なんで楽しい手作りハンバーグ教室になっちゃったんだろう?

   おかあさん多分に流されやすいよね。

   良くしゃべる2人がハンバーグの作り方に喧々囂々し始めたので、テーブルのあとの皆さんは苦笑しつつ聞き役に回るのみ……。

   

ごめんなさい、星先生に進路の話とかお勉強の話とかしたかったひと!

   でもとっても楽しく懇親会が終えられて、
   「じゃー早乙女さんまたねー」と声も掛けてもらって。
   イイ気持ちで帰宅したのでした。

   そんで、その日はうちもハンバーグ♪(イヤ、ちょうど生協から挽肉来てたんで)

   

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2008年7月 7日 (月)

大丈夫? 鎌倉散歩

   虎美(小6)がちょうど一ヶ月ほど前に鎌倉にグループ学習に行ったと思ったら。
   総合学習のよいところはそれを国語の紀行文の単元の材料に持ってこられるところ。しかも、それを製本して自分だけの小冊子を作って展示してありました。
   ヴィジュアル世代ですから、パンフレットや自分で取った写真を切り貼りしたり、きれいな千代紙を切り抜いてバランス良く配置してみたり。表紙や中の記事はなかなかきれいに仕上がっていました。
   また、お隣のゴルドベルク中も2年生は鎌倉に現地学習に行くので、やっぱりそのあとグループで書かされた壁新聞(去年の秋のもの)を借りてきて一緒に展示してあったりして、2年の年齢差をつくづく感じたり。

   内容は、やっぱりまだお子ちゃまなので、主語と述語がねじれてたり、白い紙に書いた文がどんどん右や左に寄っていたたりと可愛らしいんですけどね。

   聞き捨て(?)ならないところが2,3。

   「赤い寺」って、鎌倉観光の目玉、鶴岡八幡宮のことですか!? そりゃ柱やなんかは朱塗りだったかもだけど、八幡宮ってお寺だったっけ!?
   それが、ひとりふたりのうっかりくんだけじゃなくって、5,6人も堂々と書いていて。お寺と神社の違いなんて、そんなもん常識だから学校で教えるはずもなく、教科書に載ってないのは確かでしょうけど……八幡宮って、神仏習合してたっけ!?
   「八幡宮の八の字は鳩が背中合わせになったかたちになっている」なんてトリヴィアより、本質をちゃんと学習してきてください!!
   鎌倉の守護のために石清水八幡を勧請してきて云々って……中学校の壁新聞にはちゃんと書いてあったかしら。

   さらに、
   「入り口には白い石のシーサーがおいてありました」って、これも、受けを狙った子だけじゃなくて、どの子もどの子も「シーサーのようなものが」「白い石の虎が」「石のししまいのようなものが」って……。

   おーい!! 日本の子供はいったいどうなっているんですか~!?

   うちに帰ってきてから我が子に問いただしてみました。
   「神社の門の所にいる2匹の石のアレはなんて言うか知ってるか?」
   「狛犬でしょ!」
   こいつは「我が家のお稲荷さん」を読んでるんだった(光牙と影牙という動く狛犬が登場する)。ああ、ラノベといえど読ませといて良かった。
   「シーサーじゃないってのは……」
   「解ってるって!!」

   ねえ。沖縄のシーサーを「狛犬のようなもの」と表現したり認識したりするならまだしも。

   「お宮さんとお寺さんの違いは知ってるよな?」
   「お寺はお坊さんがいるけど神社は鳥居があって無人なの」

   お~~~~~~い!!
   「神社にだって神主さんがいるぞ!」
   「いつも行ってた所にはいなかったじゃない」
   「普通の大きさの神社にいるんだよっ!」

   日本の常識はほんとうに危機的状態かも知れません。

   さらに、鎌倉大仏に行ったグループでは、

   「鎌倉やみほとけなれどしゃかむには美男におわす夏木立かなという与謝野晶子の詩のようなものが飾ってありました」って……。
   詩のようなものですか。
   そんで、揃えたように、
   「意味はよく解りませんが」って……。
   悩むほどの歌意じゃないだろう! 鎌倉大仏ってイケメンよね、ああ、鎌倉ってさわやかでいいところ、てなカンジ。
   晶子はこういうご当地ヨイショ歌を良く詠んでるとか。 
   ここで、晶子は「釈迦牟尼」って言っちゃったけど、大仏は阿弥陀如来なので厳密には違うと突っ込まれて、結構ムキになって直そうとしたんだけどどうにもゴロが合わなくてとうとう「いいのよアレはアレで」と開き直っちゃったというこれこそトリヴィアがありますが、ま、小学生坊主には早かったかな。

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2008年6月29日 (日)

明日学校が燃えればいい……

   ……ってのはよく運動会の前日の運動のできない子供の願いとしてよくネタで聞きますが。わたしは運動音痴もさることながら、お祭り好きなので、ヘタはヘタなりに楽しんでました。フィールド競技(満杯競争とか、大玉送りみたいなみんなでやる競技)は、運動音痴でも参加できますしね。運動会がなくなればいいなんて思ったこと無いなあぁ。
   お勉強できる>運動音痴だったのかな? それを超越した「まいちゃん」というキャラだったからでしょうか。うん。全ては気の持ちようよ。

   その運動会の次に、苦手なお子さんにとっての恐怖の行事は「合唱コンクール」じゃないですかね?
   わたくしは声は出ますし、基本、歌うことは好きだし、歌詞がどんなに意味不明でも、自分のパートのメロディに華がなくってもあんまり気にしないので、合唱コンクールや音楽の授業は苦痛じゃなかったですねえ。

   

音 痴 のくせに。

   ちょっと考えてみてください。音大レヴェル(過大評価!)の声量と声質で、音痴

   迷惑だっただろうなあ。

   時々、
   「活田(仮名)、どうして音外してんのにそんなに堂々と歌えるの」と男子に聞かれたりしましたけど。
   でも、なんとか本番までには文句を言われない程度に収まってたんじゃないでしょうかねえ。
   「お前のせいでうちのクラスは金賞のがしたよ!」とまでは言われたことないし。……うちの学校そこまで真剣じゃなかったのかなあ?

   なんか、ヒドイ教師の実例とかで読んだんですけど。学芸会の「みんなのがっそう」で、ちょっと「遅れ」のある子供もクラスの仲間にいて、その子だけちゃんとした音が出せなくて、そのせいできれいな音色にならないって、担任の先生が煮詰まっちゃって、その子の鍵盤ハーモニカの息を吹き込む所に、

   

粘土を詰めたって。

   みんな頑張ってるのに、この子のせいで、って。

   中学・高校の合唱コンクールでも、行き過ぎたリーダーのいるクラスとかだと、実際言ったとか言われたとか聞きますけど。
   「お前は歌うな! 口パクだ!」って。

   ヒドイよね。

   まだ、「キミは吹くマネだけでいいのよ」って言わずに、「楽器が壊れていたので音が出ませんでした」という線でごまかそうとしただけ、そのセンセイはまだ傷つけてないつもりだったのかな? いや、「酷いことは言ったりしてません」という自己保身も入ってるだけに悪質?

   で、一緒に練習してる生徒たちの間には、
   「俺達がこんなに頑張ってハーモニーを作り上げているのに、あいつがいるばっかりに……能力のない人間は排除すべきだ!!」という間違った選民思想を作っちゃいませんか? 合唱コンクールの場合、「美しい」という主観に訴える目標・成果があるので、それを乱す音痴くんはより悪のイメージが付いたりしないかなあ?

   って、これは差別の話にも似て、現実にその立場でない者がいろいろ勝手に心を推し量って余計なこと口出ししちゃ変なことになっちゃうかもだけど。

   

なんで中学高校の正式の行事に合唱コンクールってあるんですかね?

   これが実はアマチュア合唱王国ニッポンの底辺を支えておるのでしょうか?

   音大の作曲科の卒業生救済事業として必要なのかしら(合唱曲は地味にいろんな曲が毎年出てます。どうせ十年一日「水のいのち」に「大地讃頌」に「方舟」だと思ってると全然知らない曲ばかりでびっくりしました。ま、NHK教育の番組テーマは強いですが)?
   器楽科はレッスンプロとしての道もありますが、作曲科は、ネットに上げておけば誰かがおもしろがってくれるかも知れない詩や小説と違って、自分の作品は誰かに演奏してもらわないと良さが解ってもらえない(演奏しても解らないのもあります)ので、演奏機会に飢えてるって、合唱の事情に詳しいひとに聞いたかな? 自分の作った曲を演奏会でやってくれるなら、委嘱作品(合唱団が制作を依頼する)なんてナンボでも書くとか。

   歌は好きだけど、(なんでこんな自然がどうとかくせえ歌詞の、お経みたいな楽しくないメロディ歌わなきゃなんないんだよ)という気持ちもわからないでもないわたくしとしては、合唱コンクールの存在意義についてちょっと考えていたんですが(最近は、男子救済のために、声変わり時期の微妙な男子にも歌いやすい音域で、しかも男性パートに華がある合唱曲も作曲されているらしいです)。

   参観日で、先日行われたゴルドベルク中の合唱コンクールの様子について先生から説明があったときには、ちょっと感動しました。

   歌詞を覚えるために、模造紙に書き出してくれる女子生徒。
   またそこに、「はいここでブレス! ここからクレシェンドして盛り上げる!」と赤ペンで講釈をつけてくれる男子。
   「たりぃ」とか言いながら朝練にみんなして集まって、開始まで十分はかかるけどそれでも真剣に練習に打ち込むクラスのみんな。
   しろうとなのでやってるうちに指揮がずれて来ちゃうのを見て、歌ってる方から正しく指揮をして見せてくれる男子。もう、横の子も手拍子うちはじめたりして。
   「あなた骨折したんですって? 誰か代わりを」という先生に、
   「大丈夫です!」と包帯をババッと取って本番の伴奏に臨んだ伴奏の子。
        「漢(おとこ)だ……」と嘆息すると、
        「女子なんです」と先生が補足してくれました。

   なかなか熱く盛り上がったそうでございます。

   「金賞は逃したけれど、練習の間の君たちは本当に素晴らしかった」と、先生は褒めてあげたんだそうで。

   そりゃあ、まさしく学校教育の一環としてふさわしいなあ。

   わたくし、余計な考えを恥じましたです。

   で、よい子の皆さんには、どんな分野で自分がお荷物になるかも知れない、逆に、ヒーローになるかも知れないということを理解して、幅広い価値観を身につけてもらいたいものでございます。

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2008年6月12日 (木)

歴史の時間は先生も大変

   

豹太の試験勉強に付き合って、社会の暗記問題の一問一答をやっていました。

   「1857年にインドで起こった植民地の反乱運動をなんというか?」試験対策のまとめ雑誌の懐かしい赤紫の暗記シートと、それで隠れる薄オレンジの印刷を見ながらこちらは適当に問題文を読み上げてましたが、
   「インド大反乱!」答えはこちらの予想とは違っていて。
   「それを具体的になんて言うんだよ?」
   「だからインド大反乱!」
   「セポイの反乱だろ? 東インド会社に雇われてたインド人傭兵だよ。新式銃の弾薬の包み紙に、牛や豚の脂身が塗ってあって、それを口で破って開かなくちゃいけなかったから、イスラム教徒のひとも、ヒンズー教徒のひとも戒律を破ることになってぶち切れたんじゃないか」
   「知らないよ! インド大反乱って習ったもん!」
   「21世紀だしなあ、変わったのか?」と、テキストを見ますと、まさしく答えは「インド大反乱」、学校によっては「セポイの反乱」「シパーヒーの乱」も許容なので良く先生の言うことを聞いてそれに従うことなんて注釈付いちゃって。進研ゼミも大変。

   「コレは悪かった。インド大反乱で正解だそうだ」豹太はそれでご機嫌を治してくれましたが。研究が進むと、かつての名称では正しくその実体を示すことができないといって名前が変わったりするんですよね。去年の今頃には、ネアンデルタール人は既に現代人の祖先ではないから学校で教わらないと聞いてしみじみした記憶が。古墳の名前も変わってるし。
   これは、たぶん反乱参加者がインド人傭兵だけではなくインド全土、全階級に広がったという意味で「セポイの」という名前を外したということでしょう。社会科って大変だあ。

   で、日本史の方は、江戸中期以降の改革などをぼつぼつまとめてあって。
   「寛政の改革は?」
   「松平定信」
   「厳格に過ぎてみんなが付いてこれなくなって失脚したんだよな。白河の~清きに魚の住みかねて~田沼恋しいと」
   「うん」この辺はまだ認識は同じようで。
   「でも最近は、田沼の方も実はちゃんと考えて商工業を発達させる政策をやってたいい奴という説もあるんだが……学校ではまだ教えないんだな」
   「聞いてない~」
   「小説だってその方向で書いたのが出てるのに……読んでないけど」

   おかあさん、子供を混乱させるからおもしろがって奇説を披露するのはやめなさい。

   興味を持たせるためにこういうのを「語る」のはいいだろうけど、教科書で採られている説からはみ出す内容までやって混乱させても迷惑だろうし。

   虎美の去年の担任の先生もそっち方面が好きだったらしく、戦国時代は相当時間を取って語ってくれたみたいです(おかげで興味を持ってくれたようだ)。きっと先生も、本能寺の変の黒幕とか最近の学説を語りたかったでしょうに、その辺は普通に流したようで。

   

歴史を教えるのは大変ですね。

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2008年6月 3日 (火)

運動会お疲れ様でした

   雨も日曜の朝までには上がって、なんとか川崎市リンネルベルクのあたりの小・中学校はだいたい運動会を終えられた模様。近隣のどこかは排水が間に合わず、火曜に順延とか……って、大丈夫なのかな?

   おばあちゃん来訪を控えて大掃除を決行するも、出てくる本を読み込んだり、要らないのにもらってしまってやっぱり着なかった服にため息をついて我が性格を深く考察してみたりと非常に効率の悪いことをしていて、夜更かし。しかも、統廃合寸前の仙台M山小とは違ってまだまだ発展中のイーヴィヒベルク小学校は規模も大きく、運動会も盛大で……つまりはお昼休みは贅を尽くしたお弁当を親子で広げるのでした! うわ! 人生初の「運動会に親子でお弁当」だよ! おかあさんお弁当も作るの!? 今から!? おばあちゃん来るんだったら5人分!?

   

徹夜を覚悟しました。

   ここで補足。
   金沢全体はどうだか知りませんが、わたしの通ってたみんま小学校は、校庭が狭いのに加えて、郊外の住宅地ということもあって児童数は1000人以上という超マンモス校だったので、運動会は校庭で親とお弁当を広げる余裕はなかったです。平日開催・給食支給で、お昼になったらお椅子を持ってまた教室に戻り、給食を食べてからまた運動場に戻ってましたね。……1000人の出入りに何時間かかってたんだろう? 親は負担が軽くて助かってたみたいですが。ちなみに、学芸会なんかは偶数学年と奇数学年で分散開催でした。朝礼も、普通の時は高学年と低学年が別の日でしたしね。

   反対に、仙台のM山小は、一学年が6,70人という小さな学校だったので、今度はとっても規模が小さくて。かけっこなんかも6人で並んで走ったら10レースちょっとで終わってしまうんで、競技がすいすい進むんですよ。で、もう8時半にはじめちゃって、午前中で終わらせちゃう。お弁当はなしで、おうちに帰ってみんなで食べるんです。ピザ屋さん大活躍(笑)。

   てなわけで、いわゆる「運動会のお弁当は、運動場でおかあさんがお重に詰めてきたお弁当をみんなで食べる」というやつをやったこと無かったんですね。去年、どんなもんだよとわたくしの分と娘の分だけ作っていくと(旦那様はお仕事、豹太はれいによって季節の変わり目で寝込んでました)、みんなもう場所取りも凄くて、時節柄、大きなキャンプ用の折りたたみ式テーブル&ベンチを出している人、パラソルを立ててる人、テント張ってる人(ホントに!)、卓袱台持ってきてる人!!! 圧倒されました。

   で、今年は半信半疑の男性軍をどやしつけて場所取りに出し、わたくしは泣きながらなんとか実家から送って貰った大きな密閉容器におにぎりやら唐揚げやら野菜を牛肉で巻いたやつやら詰めて持っていきました。どうにも足りなくって、結局冷凍のシュウマイやら入れちゃいましたけどね。

   で、奇跡のような好天

   去年の運動会の練習の時から、
   「おかあさん! みんな日焼け止め塗ってるの! 虎ちゃんにも貸してちょうだい!」なんて言ってて、今年も当然のように塗り倒していたんですよ。小学生坊主(いや、あまっこ)おそるべし。去年はうっかりなんにも用意しないで行ったおかあさんの方が、急に半日も戸外にいたもんだから急性の火傷のようになってこの年になって皮が剥けちゃって、キモいだのなんだのと大騒ぎになったのでした。
   今年も、
   「これ、UVカットミルクはちゃんと塗っておるのかね?」なんて冷やかしたら、
   「当然! 顔にはチューブの奴で、手と足にはミルクをちゃんと付けてるから!」って、使い分けまでしておるのか。道理で減りが速いと思ったよ。
   「おかあさん! もうなくなりそうだから早く注文して! 絶対切らさないで!」(わたくしは脂性なのでお友達の紹介を受けてここ10年ほどはファンケル化粧品を通販で愛用しております)って、超! 生 意 気 !!

   それがこの好天ですから、もう、タオルは3枚持っていくし、保冷剤も用意するし。スポ少時代の大きな水筒に氷を8分目までも入れて麦茶を用意、自分用にも虎ちゃんの低学年の頃の水筒、コロコロクリリンというなにかハムスターのようなキャラクターの絵の付いた黄色いしかしちゃんとした魔法瓶、今はもう飽きて「こんなの恥ずかしくて使えない!」と放り出したのをおかあさんが自分用にアイス緑茶(麦茶キライ)を入れて持ってきました。もちろん、虎美本人はまた去年買った新しいシンプルな魔法瓶に爽健美茶を自分で詰めて持っていきましたとも(児童がペットボトルをそのまま持ち込むのは禁止らしい)。

   で、競技の間中も「暑くなってきましたので、水分を取るようにしましょう」、「応援の間は席について帽子を被りましょう」とひっきりなしに放送がかかってました。乾燥した風が吹き抜けていたのが効いてか、気分が悪くなった人が出たという情報は入ってません。不幸中の幸い。

   で、出し物は普通に、各学年「徒競走」と玉入れなどの「フィールド競技」と組み体操やダンスなどの「表現」の3本立てなのですが、そこは、音楽に力を入れているイーヴィヒベルク、午後の目玉に「スクールバンドのマーチング演奏」があったのです。総勢50人ほどの高学年の児童が、皆々キンキラの管楽器を構えて(テューバなど大きなラッパの子はさすがに離れて着席、パーカッションも遠くで固まって演奏)進んだり回ったり楽器を振って見せたりとナマイキにパフォーマンスをするのでありました。もちろん、音の方もちゃんと聞かせましたよ。で、当家のお嬢様はというと、「6年生は原則参加できます」と聞いていたのですが、今までのおさぼりが響いてとても間に合わず……「虎美ちゃんは運営委員の仕事が忙しいから」と言う(表向きの)理由で参加なしとなりました。本人はけろりんとしておるのが情けないです。もっと、悔しいとか、どうしてわたしは参加できないのとか思って欲しいです……年会費をしっかり取られているおかあさんは切に思いますです。

   最大の目玉、5,6年生による騎馬戦は、今年も一騎打ち勝ち抜き戦があり、女の子の副将騎が5人抜きをやってとうとう6年生の大将騎(男子! 色画用紙の兜を被ってる)をやっつけちゃったという番狂わせもありました。

   旦那様も楽しんで(豹太はお友達と合流してウロウロしていた模様)観戦されたようで、非常に意義ある一日となったのでしたが。

   いつもだったらおうちに帰ったら速攻でお化粧を落としてローションパックをしつつお昼寝なのに、最悪のタイミングでおばあちゃんが延着(お昼には間に合うという事前連絡だったため合流できない精神的疲労アリ。バス停の辺りまで探しに戻ったりという肉体的疲労もアリ)。お茶をお出ししたり散らかった室内をごまかしつつ運動会の話をしたり、旦那様が速攻で編集したDVDを見て解説したり、また5人分夕食を作ったりと日焼けを気にしつつ疲労にむち打って働いて。

   翌日になって急に冷え込んだ朝、思いっきり風邪がぶり返したのでした。おばあちゃんが出るまでは一通りマジメに家事をこなし、
   「行ってらっしゃいませ~」と同窓会(これが目的)に送り出した後で上げた蒲団をまた敷いて潜り込んだと。

   お昼と夜のゴハンは振休の虎ちゃんに作ってもらっちゃった♪

   さて、明日のお弁当のおかず(鶏のサッパリ煮)もできたことだし、もう寝ようっと。

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2008年5月28日 (水)

つるかめつるかめ ジュニア・ハイスクール篇

   2年生に進級して危機感を覚えた豹太、
   「おかあさん勉強をみて」ということが増えました。
   っていっても、机の上は物置状態、震度3ほどの揺れで乱雑に積み重ねた教科書やノートが雪崩を起こしそうなんですけれど。
   で、寝室に殊勝にお蒲団メイキングしてくれて、ころりんとアザラシのように横になってじっとつぶらな眼でわたくしを見上げるのであります。
   (どっかで根本的に間違ってる気がする……)

   しかたなくこちらもトドのような身を横たえて進研ゼミの教材を見てやるのでした。
   「連立方程式なんだけど」
   はいはい。運動会も終え、順調に進んでおるようですな。
   「大人子供合わせて6人が博物館に行って、入場料は大人800円、子供500円、合計金額が4200円まで判ったら大人が何人か判るんだって」そうですな。
   「前の席のやつがこれはつるかめ算だってつぶやいてたんだけど」
   「OH YES!! お前のクラスの奴もなかなか賢いではないか」
   で、賢くない我が子のために順を追って説明。
   だいたいが、進研ゼミの教材は未知数を大人の人数にすると子供の人数はどう表わされるか、というところから穴埋めで誘導しておって、マジメに読めば理解できる筈なんです。
   「ここんところで、子供の人数を(6-X)で表わして、合計金額も大人人数掛ける800円、子供人数掛ける500円足して4200円の式を作ってしまうと、Xだけの式になってあら不思議、解けるはずなんですけどぉ~」と、お節介にも一元一次方程式を手ずから解いてやったりして。
   「数学は美しいなあ。ルールに従って書き写していくだけでほらちゃんと答えが出る~」と、私立文系のくせにハッタリをかますかます。

   「でもこれを、子供の人数をいきなりYにしてやると、式を立てるのは簡単。入場料の式がほら800X+500Y=4200~ この他に、X+Y=6 がおまけにつくわけよ~」
   「そんでこのX+Y=6 から Y=6-X が出るから、Yのところにこれを代入してやれば、あら不思議さっきの式になるわけね」

   「でも……」
   豹太は進研ゼミの教材の式を指で示します。ああ、加減法ね。
   「こっちがしたいのか? じゃ~下の式を全部500掛けて引いてやればYが消えるから、Xダケの式になるんじゃないの?」
   ここで手を動かさせると、
   「おかあさん! Xが割り切れない!
   「ンなワケがあるカァ! お前らのような公立の学校の普通の教科書問題で答えが整数じゃないことがあるか! ……金沢富岳高校(仮名)はあった。先生がノリで問題を作るから、37/121なんてムチャクチャな答えもありだった。ちなみに点数も適当で、今回は122点満点です! とか平気であった。ん~この問題は配点25点、とかいうノリで」
   「ひどい」
   とかなんとかいいながら見ると、やっぱり(1)式と(2)式の引き算を間違ってました。
   で、なんとか大人4人、子供2人が出た模様。

   あとは係数が分数や小数の例題を少しやって、応用問題。
   「80円のノートと100円のノートを合わせて10冊買って860円だった時、それぞれ何冊買ったかを求めよ。……ノートの値段が昭和なんだけど。今俺のノート300円とかするのに」
   「それはA4の高いノート買うから……お前コレ、マジ鶴亀算。全部亀だと思って1000円のところ、140円足りないから、その分が全部安い方のノート。安い方が7冊。終わり」
   「言わないで~(半泣き)」
   「お前、そこでYの係数が上手い具合に1なんだからYイコールの式に直して代入しろよ! さっきと同じ!」
   「でもいやなんだもん……引き算したい
   嗚呼、こんなところにD、N、A! わたくしも現役時代は加減法の方がなんだか好きでした。代入法は式が長くなっちゃうし、写し間違えそうな気がするんだもん。だからって、あからさまにすぐ変形できそうなときにまで……臨機応変とかできないタイプだよなあ。一桁の繰り上がりや繰り下がりで、「大きい方に足して10をつくるか」「小さい方を分解して10をつくるか」って、小学校1年生のさんすうのミソですけど、一応先生は両方教えて、自分のやりやすい方でやりなさいって言うのよね。うちの子は「小さい方」と決めたら 7+4も、10ー7=3 だから 4-3=1 、それで(7+3)+1=11 とか延々やってそうな。考える以前にすぐ11! とバイパスを造ってやるのが算数のできる子になるコツだと思うけど……すいません、手を抜きました。
   「実はお前らに偉そうに問題出してたときも、陰でコッソリおかあさんは鶴がX~とか式立てて計算してたんだよな、ガハハ。覚えてる~?」
   「猿は2足歩行~?
   「そうそう。犬と猿の場合は犬が4足歩行なんだから猿も4足じゃ問題にならんだろう! ♪粟津温泉H旅館に鶴亀10匹ご投宿、スリッパナンボ使ったか~?」
   内輪受けにお蒲団の上をごろごろ転がりながら、
   「おかあさん、レッサーパンダは2足歩行?」
   「風太くん以外立たないから4足で」
   大笑いしながら転がり回って。

   ……ホントに身についたのかしら?

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2008年5月21日 (水)

お星様のバカ

   つい今さっき、ゴルドベルク中の星先生が家庭訪問をしてゆかれました。

   案内では21日16時から16時30分っていってて。

   ちょっとお昼寝して、お化粧のノリもよくなったところでばっちりメイクして先生をお迎えしようとか思って麦茶作ってたら、来ちゃった。

   「すいませ~んちょっとフェイント♪ いま裏のキタジマさんち行ってきたところなんですぅ」って、ピンポン押されちゃって。

   内容は、豹太くんがんばってますよ、今年はちゃんとお休みしないで来られるといいですねとかいう内容でありがたかったんですが。

   すっぴんで、うちで穿いてるリラックス用のゴムの伸びきったパンツで、玄関のお掃除も今からのつもりだったのに……

   うわぁん、星先生(仮名)のバカ

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2008年4月11日 (金)

おかあさんといっしょ 英語篇

   本日の一発ネタ。
   今年こそは頑張って欲しい豹太を誘って、英語の予習をやってみました。

   教科書を読んで、軽く訳してみて、新しい単語を書き取り。
   「ヴァケイション! はい5回書いてみて。ヴイ! エイ! スィー! エイ! ……」とそこで懐メロを思い出すおかあさん、一瞬もためらわず……。
   「ヴイ! エイ! スィー! エイ! ティーアイオーエ~ン 夏休っみっ♪」
   鉛筆を一生懸命動かしておった豹太、
   「水泳?
   「違う!」と即座に言い返したものの、
   「ヴイ! エイ! 水泳! ティーアイオーエ~ン♪」もちろんクロールのジェスチュア入りで。二人とも大笑いでお蒲団の上を転げ回っちゃいました。

   これで豹太、vacation のスペルは完璧だと思うけど、「意味は水泳」って覚えちゃったらイヤだなあ。

   

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2008年3月26日 (水)

お楽しみはこれからだ!

   

ここは耳鼻科外来かというようにみごとに赤ちゃんのお耳ばっかり(ところどころアヒルさんのぬいぐるみがあるところをみると小児耳鼻科?)な成績表を貰ってきた猫科のひとたちであります。

   さあ、春の進研ゼミ学力テストのシーズンです!(本来ならもう提出済みの筈!)

   お尻を叩いて横で見張りをしつつなんとか豹太の5教科を終えたところです。

   「じゃ、おかあさんと復習しようか」
   楽しい感想戦のはじまりです。

   「下線部Aの人物の活躍を描いた物語を次の選択肢から選びなさい。下線部Aったら 『源義経が壇ノ浦で平家を滅ぼした』」
   「アでいいよね?」
   選択肢は、ありがちなところで ア)源氏物語、イ)平家物語、ウ)竹取物語、エ)土佐日記。中坊なのでまだ伊勢物語は出てきませんか、そうですか。
   「バカ。『源』義経が活躍するから源氏物語って分かりやすい引っかけに引っかかるやつはじめてみた!」それが我が子でおかあさんカナシイ!

   「源氏物語はァ! ちょ~イケメン光源氏がナンパして振られたり揉めたりする話! 平家物語! これは、ナントカ天皇(正しく教えましょうよ)が妊娠した愛人のナントカ御前を清盛パパの平ナントカ(ちゃんと覚えようよおかあさん)にあげちゃって、『女なら俺の子ね。でも、男だったらお前の子どもとして育ててやってよ』って約束して産まれた平清盛が、後白河上皇かな? それのガードマンになって気に入られて出世して、別の平の時子ちゃんと結婚したら、時子ちゃんの妹の滋子ちゃんがちょ~美人で、後白河上皇の愛人にバッテキされて、その縁でもっと出世して、その滋子ちゃんの産んだ高倉天皇のお妃に自分の娘の徳子ちゃんをやって、子供を産ませて、その子を天皇にして自分が藤原道長みたいに天下を取った訳よ。<中略 鹿ヶ谷の陰謀から俊寛ネタからみんな語り尽くして>そんで、時子ちゃんは小さい天皇を抱っこして、天皇の証拠のお宝の剣を自分の腰にぶっさしてお船からどぼんと身投げをして死んだ訳よ。ふつーでも天皇のことは殺したりなんかしないのに、そんな、小学生ぐらいのこんな可愛い天皇、殺すわけないがいな、ちょっとお寺とか行って貰うだけで。自分の孫を連れて自殺なんて、鬼やなこのババア」おかあさんは心中するぐらいなら子どもだけは置いてけ派。
   「でも徳子ちゃんは、義経が必死で熊手で引っかけて、髪の毛がひっかかったんや! で、回収されて、ひとりで京都のはしっこのお寺に行って、そこへ後白河上皇が来て、『アンタも大変やったなぁ』とかなんとか昔話して終わるわけ! だからこれはイ)平家物語!」おかあさん、義経活躍してませんけど。

   と、話はここで終わらない。

   「ウ)の竹取物語はこりゃ『かぐや姫』やな? 国語でやってんろ?」この辺はゆとりでも変わらない模様。
   「で、エ)の土佐日記というのは、作者の紀貫之は日本初のネカマや!」
   「な、何?」
   「ネカマを知らんのか!? 昔はネットの世界は女性が少なくて、あんまり世の中とか男女交際に慣れてないオタクっぽいのが多かったから、顔とか個人データとかが出ないのをいいことに女の振りをしてからかったりする悪いやつがおったんや! それが、ネットのオカマでネカマ!」 あのう、定義はこれであってますでしょうか?
   「この頃はァ、日記っつうもんは男が漢字で三月廿一日観桜ノ宴催サルとかいって漢文でむづかしく書くもんやったんや! それが、最近ひらがなブームやしぃ、ひらがなでなんか書いてみよかってこの貫之思ってんけど、男のくせにひらがなかい、女の使うもんやろって言われとうなかったから女の振りして『アタシぃ、今度ご主人様が高知の方に赴任するっていうから付いてくしぃ、日記なんて男の書くもんやけどあたしもやってみるからぁ』って書いたんが土佐日記! 紀貫之は古今集作った人やな?」作ったって言うか、編集人ですね。
   いちいちこんな事をしているから実力テストは進研ゼミ指定の1教科45分で終わるわけがなく
   「おかあさんの話は長いっ!」と実力テストをいやがる理由にもなってますのさ。アラ、じゃあおかあさんだめじゃない! ……やってる本人は楽しいんだけどなあ。やっぱ先生、なれば良かったかな?

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2008年3月17日 (月)

有終の美……?

   あとはもう一週間だからちゃんと行くといっていたその口で。

   アルバイトの仕事がうまくいかず、半徹夜をしたおかあさん、おやもう7時25分だ、猫科の人たちを起こさなきゃと2階にからだを引きずっていって、ドアを開けるなり
   「25分! 起きろ~~~!」と呼ばわったのですが、枕元の時計を確認した虎美が、
   「下の時計はおとうさんが10分進めてあるんだって言ってるでしょ!」と逆ギレ。おかあさんさっさとみんなにうちを出て貰って2度寝したいから早めの声がけをしたんですが、あまりの言いぐさにふてくされて(子どもと同レヴェルで話をしてはいけません)。
   「ちょっと体が辛いから5分だけ寝るから!」とそのままお蒲団直行してしまいました。
   「ワイシャツは~?」と下りてきた豹太はちゃんと昨日の肉じゃがの残りを食べて登校した模様(学期末なのでもう半ドンでお弁当なしです)。そのままとろとろと眠りに落ち……。
   ちゃんちゃんちゃんらちゃ~らら~♪
   NHKも今日のお料理のテーマがリニューアルで。
   やばいもう9時過ぎた! と跳ね起きると、昨日夜中の11時に慌てて洗った上靴はエアコンの吹き出し口の真下に放置だし、アイロンかけるの忘れてた給食当番のうわっぱりもまだハンガーに掛かってるし。

   虎ちゃんの面倒見てやるの忘れてたよ。

   ゴミを出して洗濯機を回してご丁寧にパン耳でピザトースト作って食べて、
   「しょうがない、行ってやるか」とアイロンをのろのろ掛けて、お化粧もして、イーヴィヒベルク小学校PTAのIDカードもちゃんと首から提げて、行きましたよ、虎美の学校まで

   3階までのろのろ上がって、廊下の窓から教室を覗いたけど……いないな? そのうち、聡い子が気づいて声を掛け、先生が廊下に出てきてくれました。
   「せんせえ、今朝ほどはわたくしが体調が優れなくてこちらを持たせられなくて申し訳ありません」とわざとらしく言い訳したところが、
   「それで、虎美さんは? 保健室ですか?
   「え? 参っておりませんので?」
   「そろそろお友達に迎えに行かせようかと思ってたんですが」って、虎美もしかして学校来てないの!?

   慌てて保健室に行ったところが、もう顔見知りの保健室の先生は、
   「来てないよ。全然。うちにはいないの?」って。
   「てっきりもう学校かと思って確かめないできちゃいました」……おかあさんの声はmorend(絶え入らんばかり)。

   「確かめて参ります!」って大急ぎでうちにとって返して、2階の子供部屋を見たら、

   

体長156センチの色白の虎がすやすやと寝息を立てておりましたトサ

   「このばか者~~~~~!!」と、おかあさん逆恨みで虎ちゃんのお蒲団を剥ぎ、お尻をひっぱたき、パジャマのズボンを引き下ろしてお着替えをさせました。
   「だってホントに辛いの」
   「夜更かしをするからじゃ! 勉強もしないくせに夜更かしをしおって! おかあさんは社会の調べ学習でみっちり予習をしたときだって10時半には寝ておったぞ!」わたくしは子どもは褒めて育てようと思っておるので今まで申してはおりませんでしたが、自分の輝かしい(?)小学校時代に比べたらうちの子なんてホントに成績はぱっとしないくせに人望もなければお稽古ごともいい加減だし手先はぶきっちょだし気は利かないしブチブチブチブチ。
   思いっきり叱りつけていたところで大岡先生(仮名)から電話。
   「もう午後からでいいですから来させてください。予餞会実行委員なんで、虎美さんが来てくれないと困るからって言ってあげてください」って。
   「学校にまともにいかないやつが偉そうに委員を引き受けるんじゃない!」火に油でした。
   「給食を食べに行け!」
   「やだ、今日はカレーなんだもん」
   嗚呼、小学生が給食がカレーの日にそれ故行き渋るなんて! うちの子は鬼子ですぅ!(彼女には辛いらしい)ウソ吐いてないかちゃんと献立表を検めると、ちゃんと「むぎごはん、ポークカレー、はくさいのスープに」。
   「じゃあ、病み上がりだし、刺激物はだめってことでごはんとスープだけ貰え」
   こういう舌先三寸はおかあさん得意です(それってどうよ?)。
   もう、なだめたりすかしたり、手を引くは肩を抱くはで、学校に着いた頃はまさに給食時間になってました。
   玄関でちょうど保健の先生に出くわして、
   「気持ち悪い、保健室行く」と言うのでそのまま預けて、おかあさんだけ3階の教室に行って先生に報告。やっぱり給食ワゴンが来ていて、あからさまにケーキとわかる白い紙箱が乗ってます。総合学習の校外学習の分、給食を食べる回数が少なかったとかで、5年生だけケーキが付くんだそうな。
   「まあ! 今日はケーキが付くんだ! 虎ちゃん気分が悪くてケーキ食べられないっていうからおばちゃんもらってもいい?」
   「あ、虎美さんのおかあさんなんですか、はじめまして」ああ、上品な町の女子小学生は礼儀正しいわあ。
   「そのうち気分も治って食べたいって言うだろうから食べさせてやってね」と、お友達にも先生にもお願いして帰ってきました。

   はあ~あ。有終の美を飾るんじゃなかったのかよ。まだ1週間あるのに、先が思いやられます。

   虎ちゃんの名誉のために申しておきますと、すんごい咳をしてて、洗面所にとんでもねえ色の痰が出してあったから(ちゃんと流しとけ!)、しんじつ体調は悪いみたいです。

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2008年3月14日 (金)

平成小学校教師事情

   子供部屋に追いやろうとした虎美がふと立ち止まって申すには。

   「おかあさん、手遊び歌があったでしょ?
   ぐーちょきぱーでぐーちょきぱーでなにつくろー♪」
   「イイからもうねなさい!」
   「右手はぐーで、左手もぐーで

      

で も そ ん な の 関 係 ね え ッ !」ちゃんと振り付き。

   おかあさん不覚にも手を打って喜んでしまったら。

   「あとねーおにーの、パン、ツは、いい、パンツー♪
   はいはい、「フニクリフニクラ」の替え歌ね、そんなの昔からありますよって、ちゃんと身振りが付いてます(どうぞ想像してください。普通に思いつくその通りだから)
   「でね、さらにこの替え歌でね、
   うさぎーのパンティーはいいパンティー、しなやか~しなやか~♪」振り付きで。
   「パンティーはやめなさい」
   「これ、先生が教えてくれたの~♪」

   

先 生 !

   しかし、21世紀にもなって鬼のパンツか。パソコン教えたり、英語教えたり、手遊び教えたり、先生も大変ですね。

   「でも、みんな『そんなのいいから授業進めてください!』って思ってるんだけどね」
   本当に先生も大変。 

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2008年3月 9日 (日)

ゆとりの果て

   家庭科の授業の始まった虎美、とりあえず基本の縫いは教わったようで、
   「今度授業で好きなものを作っていいって言うからティーコーゼーを作るの」と、布を買いに行かされました。

   「ティーコーゼーとはなんだ?」と、この話をすると旦那様がお尋ねに。
   「紅茶のポットの上にかぶせるお蒲団のようなものです。これをまふっとかぶせると保温されて、紅茶を出している間お湯が冷めないんです」
   「そんなものを使ううちがあるのか……上流階級だな」
   「まあ、虎美のお友達にはパパがシャチョーなうちもあるそうですから、そこで見たのかも……あっ!
   ……すいません、この前お買い物にでたとき虎美と高い喫茶店に入って二人で2500円もお茶してきました……ケーキに紅茶付いてセットで700円だと思ったら、単品だったんです……そこのポットにはかぶせてあったかも」お墓の中まで持っていく秘密だったはずなのに。おかあさんの正直者。
   「……もう一桁上じゃなかったのならいい」
   「紅茶飲んで万札取られたら暴れますよ」取られるところ、あるんでしょうか?

   閑話休題。
   まだこの辺で洋裁材料を売っている専門店は見つからず、駅前の大きいスーパーをはしご。
   「お兄ちゃんが鍋つかみを作ったような布で」はいはい、キルト地ね。
   「玉縁はいらんのか?」おかあさん、それは死語。
   「ええと、周りを縁取りする細いテープは?」と言い直しますが、はて、バイアステープの使い方って、小学校でやるんだっけ?
   「ナニソレ? いらない」まあ、縫い合わせればいいだけの話か。と、精算しようとすると、
   「てっぺんにポンポンを付けるから毛糸も買っていい?」なんでそうヘンなこだわりを持つのだキミは。

   さて、2ヶ月ほど経過して、その作品を持って帰ってきてくれましたが、コレがヒドイ。
   「まだしつけの段階か?」と言いたいぐらいに大きな針目。一目2~3センチはあります。それが、Dのカタチに切った布を2枚縫い合わせてお帽子のようなカタチにするだけという工程で、縫い合わせる曲線部分はただぬっただけで裁ち目の始末(ほどけてこないように切り口を覆うように縫っちゃいますね普通)もしてなければ、口の部分の直線はただ1度折り返しただけで、今そこに切り口がぼろぼろほつれてきてます。直線部分は、普通、3つ折り縫いといって切り口を中に巻き込んじゃって出てこないように縫いますよね!?

   

先生、あんまりです。

   そりゃ、キルティングの布を3つ折りにしたら、初心者にはとても針が刺さらないかもですけど(そのためのバイアステープ処理であろう。バイアステープが使えないなら、布の端っこの部分(耳)を使えばここはほつれない安全地帯、そういう布の構造というかしくみについて教えることもできたのに)。
   40人がてんでに好きなものを好きなように作ったら、先生指導が行き届かないのも当然ですけど。
   じゃあなんで勝手にさせるんだよう。

   わたしが最初に作ったのは裁縫箱の袋であったと思いますね。裁縫箱は一括注文で、ほぼみんな同じものを買わされました。だから、その袋を作るキットもちゃんとあって、薄い水色の木綿地で、巾着のような袋を作って、ちゃんと底にマチをつけてジャストサイズで、紐通しもちゃんとつけて。最後に、アイロンプリントの加工のされたフェルトで自分の好きな模様を付けておしまい。

   寸法の取り方、生地の裁ち方、まず口の部分を縫ってから袋にして、かがり縫いして裁ち目の始末をして、底を作って紐を通して、ひっくり返して。思い起こせばいろんなテクニックが使われてました。

   それでも、みんなが同じものを作ってたので、先生も指導は楽だったでしょうね。できる子ができない子を見てあげてたし。

   それが、個性の時代になっちゃって、裁縫箱は3種類ぐらいの業者が入って選び放題だし、袋はもう付いてるし。

   

応用の制作も自由なんだ。

   って、自由にさせてみたらとんでもなかったんだな。どういうものを作りたくて、どうしたらいいのか個々人にちゃんと考えさせる時間もなくて。
   ゆとり教育で時間数も減ってるし。

   でも先生、このティーコージーは、やり直し、再提出ものでしょうよ。
   ああ、お兄ちゃんの時もなんか、わけわかんない袋作って持って帰ってきたわ、そういえば。

   そういえば、ゆとりは見直しになるんだそうですが。
   家庭科の時間が再び増えるかって、そんなこともないだろうなあ。

   「こっちの小学校は、乳搾りしないんだって!」と、虎美が素っ頓狂な声を上げます。仙台の市立小学校で、蔵王の牧場におじゃまして乳搾りをしたり、大根抜きをしたりという学習があったのは4年生の時でした。
   「近くに牧場なんてないから当然!」そんなこといちいち学校で騒ぐから嫌われるんだよお前。
   ゆとり教育で学んだことには、こっちが替わってほしいぐらいのいいこともあったりしたのですけど。なんかこう、方向性が間違ってた感じが下々にもわかりますのよ。

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