2006年10月 5日 (木)

工夫が足らぬ?

   もはや新内閣が始動しておりますが、「ゆーせーみんえーか」、あれってなんだったんでしょうね? 郵貯と簡保が握ってる多額のお金を国が直接使えるようにしたかったって事?

   郵便事業の凋落はもはや目を覆わんばかりだそうで。お勤め時代まで筆まめまいちゃんとして有名だったわたくしも、年賀状以外は本当に筆を執らなくなりました。郵便局モニターをしていた頃聞きましたが、だから砂漠に種を蒔く気持ち絵手紙教室などを開いてお手紙を書く習慣を消さないよう努めているのだとか。ううっもらい泣き。ま、時代の流れは変えられませんから、せいぜいしんけんゼミやZ会など通信添削会社と仲良しになっといてください。あと、「全員プレゼント」という名の限定品誌上通販ね。最近はあれも高額になって、切手じゃないそうです。いたいけな少年はあれで郵便為替というものを知るのだそうな。いけないおかあさんは同人誌の通販でげふんげふん。チェックを何度もして、厳封して赤いポストに入れるときのドキドキする気持ちを大切にして欲しいものです。

   郵便局のおじさんたら
   「アメリカなんか、あの国土で民営化してもっと安くできてるとかいいますけど、西部なんかだと町のドラッグストアにこの町はこんだけだから、なんて一週間に一回いっしょくたに投げ込んでいって終わり、って配り方なんですよ。日本の郵政とはレヴェルが違うんです」とぐちぐち(前世紀末に聞いた話なので眉に唾してね)。
   「だ~めじゃん! それをCMで流せばいのに!」

   「……日本は狭い島国だと思われていますが」と地球儀のアップからはじめちゃどうかね?
   「総面積ではイギリスやイタリアよりも実は広いのです」とヨーロッパ主要部なんか映したりして。
   「宗谷岬から西表島までは直線距離で××キロメートル、これは、インドに当てはめればヒマラヤ山頂から○○までに相当します」なんてね。詳しい数字は正確に入れてもらって。ヒマラヤ山頂はインド領じゃないとかの突っ込みはスルー! 実際どの位かな? 
ボンベイとか、スリランカとか有名な都市にかかってるとGOOD。もちろん美しい観光映像出してさ。
   「それだけの国土を、葉書は50円で旅しているのです」
   次のカットは冬がいいな。猛吹雪の中を、郵便配達人に扮した渡瀬恒彦か高倉健に行ってもらいたいです。スキーはいて、肩掛けカバンにはのマークがしっかり入ってて。吐く息が凍ってフードや襟元が真っ白になった姿で、とあるうちにたどり着くんですよ。そしてひとこと渋く
   「郵便です」と。
   雪でかすかに湿った葉書を出てきたおばあちゃんに差し出すと、またそのおばあちゃんが嬉しそうに受け取って。裏は孫のつたない字と絵で
   「おばあちゃんげんきですか おたんじょうびおめでとう ながいきしてね」とか書いてあって。もう、それはやっぱ健さんにも見せて、
   「いつもありがとう」と甘酒なんか差し出して。
   「いや、いけないことになってるんで」なんて押し問答した後、結局貰って、でも、肩の雪の解けきらないうちにまた彼は吹雪の中出ていくんだな。
   「ごちそうさまでした」

   去りゆく健さんに雪が降り積む、そのほぼ白い画面に静かにテロップで

   「わたしたちは50円の心を大切にします。
                            郵便事業にご理解をお願いします」
   で、どーよ?

   子どもたちの通ったO幼稚園は郵便局に義理があったのか、毎年敬老の日にはおじいちゃんとおばあちゃんに葉書を出すので2枚持たせてくださいとかやってました(母の日はレタックスだった!)。
   「もう死に絶えていたり、駆け落ちもので出せなかったり、別れていて2枚で足りない場合はどうするんだ」と野暮な突っ込みをしたおかあさんでした。おじいちゃんズはそれは喜んで、金沢早乙女家は今でもリヴィングに飾ってあったりしますが、小学生になったらあっけなくその習慣はなくなってしまいました。ごめんよ、郵政公社。

   「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」というくらい時代の標語を郵政公社のおじさんたちに捧げます。

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