2020年8月 8日 (土)

転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す ― 愉快痛快大誤解 ―

   おかあさんもはやめに連休突入ですって、じつは夏風邪で頭とのど痛かったので3日寝て暮らしました。いやほんとただ純粋に寝てた。

   いやいや、それで、なかなかケッサクに出会ったのでご紹介。

   「転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す」十夜。原作はなろう。コミカライズはアース・スターでやってます。「魔王の秘書」とか、「戦国小町苦労譚」の。今回も戦国小町の更新見に行って拾ったの。

   転生聖女ものですが、現代日本は関係なし。その異世界で、騎士になりたいと絶望的な努力を積むヒロイン、フィーアちゃんが、死の間際に自分が300年前の国を救った大聖女だったことを思い出して、なかったはずの聖女パワーで成り上がる話

   オリジナルな味付けは、その300年前の大聖女は、魔王封印のクライマックスで自分が支援して苦楽を共にしてきた兄王子たちに裏切られて、敵地に捨てられ、魔王の残党に恨みをぶつけられて惨死したってとこ。死に当たっては、「聖女として転生したらまた殺しに行く」と呪いをかけられたことを現在まざまざと思い出してしまったということ。15の、成人の試練の最中のいたいけな乙女がですよ!

   しかも、そのせいでせっかく思い出して使えるようになった聖女パワーを親兄弟同僚上司にも隠し通さなくてはならないハンデ!

   あと、物語前半は。前世を思い出すきっかけ、死に瀕した魔獣を助けたら、それが伝説の魔物、黒竜で、そんなものと契約してしまったらVIP扱いになり、魔力の源を探られて前世がばれるから黒竜ザビリアのことも隠し通さなくてはならないというダブルハンデがついてました!

   騎士能力もほっとんどないせいで騎士の脳筋ファミリーにはネグレクトされていたのになにこの天然ポジティヴ、洗練された宮廷人としての高度なイヤミや皮肉(騎士と疑わしいぐらいみんな言語表現力とネゴシエイション力がある)も非常識なほどの鈍感さでスルーして楽しく騎士団生活送れてしまうのは尊敬します! この誤解と鈍感のすれ違いっぷりがたまらない!

   そして、少女漫画の古典パターン、ヒロインが信じられないほどの清らかなポジティヴさで人の心をつかんで受け入れられていくというのを騎士団ものとしてやってくれるのでした。当然、色とりどりの美形逆ハーレムが形成されますが、その持ち上げられ方は胸がかゆいラヴロマンではなく悶絶爆笑ものです。王族の血を引くエレガント団長もワイルド美形団長もウソでしょッとキリキリさせられていつもと違う面を見せてくれるおかしさ。かえって、キラ効果付き王子様の同僚騎士が最初から変わらずほんわりと癒しになっているのが貴重なくらい。

   そのうち、兄王子たちに裏切られたあと、300年の年を経て聖女というものがイヤな感じに変わってしまった社会背景の謎も解いてくれるのでしょうか。フィーちゃんが「くそったれ」と評して団長さんたちを瞬間冷凍してしまうような。

   秘密がばれたら殺されちゃう! はずなのにあんた秘密を守り切る気ないやろ、というふうに突発時には聖女パワーをいかんなく解放してしまい、どんどん聖女ばれしていくフィーちゃん、20人いる騎士団長さんたちがどんどん秘密を知っていって真っ青になりながらフィーちゃん対策に頭を悩ませるのが、「本好きの下剋上」の4部あたりに似ているかもしれません。

   いやー先行き楽しみな元聖女様です。

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2020年5月24日 (日)

「異世界に救世主として喚ばれましたが、アラサーには無理なので、ひっそりブックカフェ始めました」 ー 異世界にはアラサーから ―

   タイトル長げぇよ。読点まで入ってる。

   最近のおかあさんはもう家事はほとんど投げて、おうちに帰ったらもうなろう小説を読むこととブラウザゲームをすることしかしてません。いやマジ。勤労と納税はしとるからええやろ。子供を学校に通わすことは最後はおじいちゃん(と奨学金)に投げたけど。

   そのなろう小説ですが。異世界に行って英雄になるってのも、若さに任せてチャンバラやればいい時代は終わり、今は、アラサーである程度経験を積んだ人が、その知識と経験をもとに頑張っています。

   「宝くじで40憶当たったんだけど異世界に移住する」カズラさんは、異世界と往復できるトンネルもさることながら、やはり40憶をパワフルに使いこなす大人の経験と知恵あってのことでしょう。荷物運ぶ道具が欲しい→道端にリヤカー放置→札ビラ切って借りていくとか、水車欲しい→業者探す→断られそうになると前金即金で押し切るってところは中学生には無理でしょ。

   「理想のヒモ生活」の善治郎さんも、ブラック企業でいろいろ経験した結果の交渉力や判断力がかれをただの「女王のヒモ」以上の油断ならない優秀な王配たらしめています。最初に召喚されて白羽の矢が立った事情を聴いて、自分に求められることを的確に推理して交渉するあたりがすごい。この作品の第一の見どころは婿入りまでにあります。魔法の絨毯で持ち込んだ現代日本の文明のチート(ずる)もあるけどね。

   「異世界のんびり農家」のヒラクさんも、一農夫としてのんびりしたいとかいいながら、いざという時の調整力や胆力(そして武力)でガルガルド魔王国の一部地域ではなくてはならない存在になってますしね。ヒラクさんが在職中どんなご苦労なさったかはあんまり描かれてないけど(長い療養生活のせいもあろうが)、その分仏のような寛大さ、動じなさがつちかわれちゃってる。ヒラクさんの魅力は「そうなのか?」でスルーして、「じゃあこうしよう」っておっとり受け入れて対応しちゃうところね。竜が来ようが呪いの岩が発掘されようが。

   やっぱり、読者は疲れた勤め人? なので、うまくいかない日常といえどもその積み重ねは無駄なことではない、自分の中に何かは残っていて、いざとなったらそれで社会に貢献して認められるのだと思いたいんですね、わたしもです。

   さて、表題作「異世界に救世主として喚ばれましたが、アラサーには無理なので、ひっそりブックカフェ始めました」の水森月奈さんもある意味豪傑。

 「え? 異世界転移?
  嫌です」

  お、おう。それなりに生きていけてるアラサー社会人なら環境の激変は望まないわな。こちらの世界から転移した救世主だけが使える大魔法があるので、それで世界を救ってもらいたいって、現れた神様(と名乗る球体)は必死に口説きます。もう静かに暮らしてもらうだけでいいからって、なにの投げ売り? 異世界からの人間の魔法でないとと安定できない世界って世界として破綻しとるやん。おまえその世界の神として恥ずかしくないんかとわたし思いますけど。
 
  そのへん、やはり血気盛んな中高生ではないので月奈さんきれーに論破して拒否りますが、

  「代わりに君の願いはなんでも叶えよう」って、神様も必死。

  したたかな月奈さん、そこはよく考えつつ、自分に向いてる転移先をいろいろリクエスト、願い事もよくよく吟味して、その他追加の願い事をカタログで通販するノリで手に入れられるペンダント(神様が細かい要求に根負けしてプレゼントしてくれた)までゲットして、準備万端の転移です。もう、このイントロだけで思いっきり読みでがありました

   そして、月奈さんが趣味と実益で選んだのがブックカフェの店主でした。

   えーとあのー食べ物飲み食いしながら本を読むって、「本好きの下剋上」の麗乃さんに怒られそうなんですが。いまこういう形態のお店ってあるんですか、10年? ほど前、書店に喫茶店が併設されて、お会計前の本も持ち込んで読める? とかいうの見聞きしたかもですが、図書館に入る前には手を洗う、物を飲み食いしながら借りた本を読まないとか叩き込まれた世代なんで(自分の本は当然左手に持って読みながら飲み食いしますけど)、なんか微妙。お行儀悪いんじゃないの? わたしはこういう形態のお店利用したことないです。学生用カフェレストランで置いてあるジャンプよみながらスパゲティ掻きこんだことはあるけど。

   地球だって近世に至るまで本は貴重なんで、ものを飲み食いしながら閲覧ってのはあり得ないと思うんですが。うーん、それで物語世界の登場人物はありがたがっているからいいか。とりあえず月奈さんのお店の本は汚れないよう魔法がガードしているそうです。

   まあ、お客はほとんど、相手役のイケメン騎士イルしか来ないし。

   もう一人、この世界には先に転移した救世主ちゃんがいて、全然自覚がなくちやほやされることだけを享受するダメ異世界人だったので、お城のみんなはストレスが限界、イルもそれで癒しを求めてこの店にたどり着いたという事情がありまして。

   本好きの二人は運命の出会いに心を寄り添わせていくのでした。

   このへん、疲れたイルに対し最初のお客さんだからときめ細やかなサーヴィスをするのがぴたりぴたりをはまってゆくあたりがだいご味。やっぱ社会に出てそれなりに揉まれているからこそのサーヴィスです。……まあ、居心地の良い場所を提供して、おいしい食事を出して、ほんの少し、癒しの魔法もかけて、とままごとっぽいですけどね。

   神様としては、月奈には普通にこの世界に存在してくれるだけでいいらしいので、ブックカフェが採算取れてるかどうかは問題ないんだろうな。お会計とか、仕入れとか、細かいところはスルーでした。いいのかこんなんで。

   そして、彼女の対照として、自覚も覚悟もないもうひとりの救世主のダメダメっぷりも描かれてゆき、世界はとうとう破滅を迎えます……。

   月奈は平凡な異世界ライフを守り切れるのか!?

   もう一人のダメ救世主や、彼女を受け入れ甘やかしてしまう王子など、固有名詞さえない割り切りっぷりのシンプル電車道な物語。あっさり終わりますけど、それだけに終わったときにはガッツポーズが出ました。これでいいよ。足りないぐらいでいい。お幸せに! 

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2019年12月29日 (日)

発表 2019年の小説

   肺炎明けからお礼奉公で11,12月と欠勤なしで来てたのに、仕事納めで気が抜けて発熱。年賀状はいただいたの見てから出しますゴメン。

 

   さて年末恒例本年おかあさんをきゃうーんと言わせた本の発表。  

   

   やっぱ今年は「異世界のんびり農家」内藤騎之介で。

 

   ネット小説続きますね。この傾向はもう変わらないと思います。コミカライズをちょっと引っ掛けて面白かったら原作を検索してスマフォでサクサク読んで、コミックも買っちゃう。原作者にちゃんとおかねが回りますようにと。あと、コミカライズという仕事、字だけの情報から背景をつけて服飾やら建築やら考証して絵に起こし、多少の補筆や刈込を行って物語世界を表現して鑑賞の助けとする。今はこれがあるからの普及でしょう。そこも評価してあげないとね。

   そういう、ネット小説のコミカライズとしては、先に紹介した「異世界薬局」の高野聖さん、「指輪の選んだ婚約者」の早瀬ジュンさんもいい仕事してると思います。毎回うっとり鑑賞しています。「魔王様リトライ」の身ノ丈あまるさんはホントにもう素晴らしい。アニメ版はキャラデザちがっててがっかりでしたから(でもワンクール追った。久々の快挙)。

   その他娘に強制的に読まされたネット小説とかも結構読みでがあって、今年は実り多き一年でした!

   

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2019年11月11日 (月)

あるるん補完計画

   おいおいおいおい。

   娘に同情されてしまいました。

   「おかあさん可哀相

   荒川弘がコミカライズを担当している「アルスラーン戦記」の新刊が出たので買ってきて、娘にも読ませておいて、この後の展開など語っていたら、例によって感極まってネタバレ。

   「この巻タハミーネがとうとう爆発したろ? タハミーネもかわいそうなやつでな」

   「アルスラーンが王の子でない話はもう出てたと思うけど、それが実は」

    などといろいろ語り、

   「そんでもって2部はまさかの〇〇エンドで。

    こんな苦労したあるるんは平民出でも心の優しい賢い子をお妃にして地味でも幸せな余生を送ってほしいと思うやろ、な? ルシタニアでいちばん元気な騎士見習いとか、まさかの再会でにぎやかな家庭作ったとしてもできすぎって言ってもまだまだ物語としてはアリやろ? それなのに××なんてありえん! ファンをなんやと思うとるんや、いくらBL好きかもっていってもこういうのは期待してない、もう2部は捨てる~~~~~~~

   わたくしまだ純情な頃からこの作品を読んでいたので、この作品で2次的なことは全く思いもよらず、物語内で描かれている以上の恋愛関係なんて思いもよらなかったので、なんていうか子孫繁栄させるためにはどういう展開をしたらよいかとは思いを巡らしもしましたけど、まさかこういう方向の結末はホント……。

   ピクシヴの方でかえってアルスラーンを姫様に見立ててダリューンとの恋仲を成立させる二次創作を見た時には目からうろこというか、イマドキの人はこう見るのか―っていう静かな感動を覚えましたが。

   わたしにとってアルスラーンは心優しくはあるけれどちゃんと男の子なのであまりにも立派な騎士に守られるべき美少女的なスタンスではないなあ。男装の麗人化好きなくせに。作品内に、男装してないけどファランギースというかっこいいお姉さまキャラが既にいたからでしょうか。

   しかし、母のタハミーネがとんでもねえひでえめにあっていたことを考え合わせると、タハミーネも込みでハッピーエンドにするには、こうしちゃったらどうかな? 以下ネタバレを含む勝手な妄想につき純情/未読の方はご注意。

   アンドラゴラス「そなたから子を奪ったのはこういうわけだ! タハミーネの産んだのは王女、しかし、王の唯一の子が王女では王位を継ぐことができず国が乱れる。それを防ぐために王女は捨てたと偽り王子として育てた。それがアルスラーンだ。

          タハミーネ、アルスラーンは正真正銘そなたの産んだ我が娘である! わだかまりを捨てて母子抱きあうがよい!

          そして女の身ながら優れた家臣を使いこなし見事敵を放逐し王都を奪還して見せたアルスラーン、見事なり! 余はそなたを誇りに思いここに晴れて伝来の法を曲げ王位を譲る!」

   ……ってあるるん女王様になればお婿さんにだるーんでもエラムでも選び放題……という全方位シヤワセな結末だったのに(違います)。

 

   もうね、もうね、もうね、それくらい許せないバッドエンドだったと思って!!

   「お母さんかわいそう、30年も追ってきた作品がそんな納得いかない結末で……」

   そういう怨念をきれいにお焚き上げするような妄想を短期間に書き上げたのよ。あースッキリ! 作者及び原作ファンの方には失礼しました。1部はホントに血沸き肉躍る傑作だったのよ。それは今でも認めます。今からでもホントお若い方には読んでもらいたい。

 

    そして。

   「おかあさんヒルメスはいつ死ぬの」

   「最後まで死なない、そして諸国に災厄を撒き散らす疫病神。恨みに凝り固まって真実を見ようとしないものは誰も幸せにしない」

   これはこの作品の根底を流れるテーマでしょう。どんな英雄王も有徳の為政者も永遠にその位を保つことはできないというのも田中芳樹作品のテーマであるかもしれないけれど。

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2019年10月14日 (月)

異世界のんびり農家 ― 勇者は激さず語れ ―

   台風お疲れさまでした。被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。うちの真上辺りを通ったらしいのですがなんとか持っていかれずに済みました。今回はほんと凄かったですよね。

   さて、しょうがないからネット読書三昧。

   最近のお気に入りは「異世界のんびり農家」内藤騎之介。いわゆるなろう小説です。日本の若いお兄さん(この作品では39)が死んで、神様の計らいで別の世界で新たな人生を送るというもの。ご本人は過労で倒れ30台は病院で過ごしたというご不幸な半生で、入院生活の楽しみだった「アイドルが農業をやるTV番組、あれをやってみたい」と、神様にリクエスト。病苦で苦しんだから健康な体を持ちたい、人間関係で疲れたから人のあんまりいないところで、と、3つのお願いはそれで、神様もビビる無欲な街尾火楽(まちおひらく)氏の新たな人生が始まります! あまりの無欲っぷりに神様も万能農具というプレゼントをつけました。思えば手の中に現れ、手を離しても戻ってくる、農業にかかわるものならおおよそなんにでも変化して彼の体を損なわずほとんどの作業を巧みに行ってくれるというサーヴィス万点な異世界生活の友です。

   どのくらい万能って。

   初期形態の鍬を振るっている間は疲労レス。飢えも渇きも疲労も眠気も寄せ付けません! 長距離を移動したいと思った時には一輪車モード(あの工事用猫車形態ね)で押して歩く分にはまた疲労レス。小刀モードで獲物の解体も自由自在。戦闘時には鍬を振るえばどんな魔獣も一撃必殺、遠くのワイバーンも槍モードで必中必殺。いい畑になれよと思いつつ耕すと翌朝にはイメィジした作物が芽吹きチーズが欲しいなーと思いながら杓子にしてミルクをかき混ぜると最初の菌なしにあっとオドロキ、チーズができているという!

   これをいいなー♪ でスルーできればこの作品は楽しいです。わたしは楽しかったです。ワクワクしちゃったわ。

   叩き込まれた「死の森」もゴキゲンで切り拓き、井戸とトイレと木の幹をうがったおうちから始めたのんきな農業ライフはどんどんにぎやかになっていきます。

   犬の番(つがい)が現れた! ってヒラクさんそれ魔狼(インフェルノウルフ)。あとで火を吐くとか角が生えてるとかイロイロとんでもなさが描かれます。

   デッカイ蜘蛛だ! 蜘蛛は農業には益虫だよねって受け入れちゃう。座布団ぐらいの大きさって、それ普通に逃げていいサイズだと思う。じっさい、この後の登場人物はこれ見て一回は気絶したり漏らしたりの反応を見せます。

   吸血鬼の美女! お嫁さん欲しいって思ってたんだーってすぐ血を吸わせてベッドに引きずり込同居開始してるし。

   羽の生えた女性だ! 奥さん吸血鬼のライヴァルだったけど、奥さんの画策で見事……(自粛)。

   ヒラクさんの人徳でどんどん死の森あらため大樹の村には人間以外の楽しい仲間が集まってくるのでした。

   エルフにドワーフに魔族やらドラゴンやら天使族の配下のリザードマンやら吸血鬼のメイドの鬼人族やらインフェルノウルフたちがダンジョン攻略して配下にしたラミアやら巨人やらもう芋蔓式にファンタジー世界のオールスターが集まっていくのは楽しいです。

   それを、俺の村に来たいならどうぞ、できる仕事はしてもらうよという大きい器量で受け入れるヒラク村長がカッコイイのでした。

   最初のメンバーで、冬越しを助けてくれたインフェルノウルフのクロさんとデーモンスパイダー(作中脱皮してもっとレヴェルが上がる)のザブトンさんについては大切な仲間として脅威を感じておらず、その他、一般的に生理的嫌悪感とか恐怖とか感じてしまうような種族のメンバーが現れても淡々と好意的に接するところが好ましいです。村に危害を加えなければ基本怒らないし。大物だと思う。暴れん坊の竜に大根抜かせるし。

   コミック版ではその辺はクロさんがツッコミ役というか読者に対する説明役というかで、ヒラクさんが

   「クロたちを見てもう一度気絶していた。

    犬が苦手なのだろうか」

   と例によってクールホーリーな鈍感にモノローグっているところへ書き文字で(違うと思いますよ)と書いてあるのはほんとクールな笑いだと思います。コミック版はクロさんのセリフに限らずこの書き文字が味があっていいです。

   インフェルノウルフたちの嫁取り事情とか、ドラゴン族の嫁入り事情とか、淡々とスゴイことが主にヒラクさんのモノローグで語られていて、もうたまんない、何回読み返しても面白い、どこから読んでも面白い。現れる種族の女性がみなヒラク村長のお手付きになっていくあたりのハーレム感も、全然エロスなところがなくて、村で生きていくために私頑張ります! って女性の方から迫ってきて、気が付くと子供ができているって淡泊さが信じられない。ホントに「なろう」かこれ。いやそれでも女性をキープするだけにしておかないでちゃんと手を付けてるところが偉い。エロいシーン全くないけど。ホントにないからその辺のお母様ご安心なさって。お父様も。いやでも結果的に一夫多妻状態を形成しているというのが許せないというならスルーしてください。そんで奇跡的に「妻」同士のどろどろした争いとかないから。大丈夫。それで、ヒラクさんの村では過去にいろいろあった間柄でも矛を収め、ヒラクさんの万能農具のおかげで当世界比ダントツにおいしい農作物や日本の記憶に基づく料理法でのおいしい食べ物や飲み物を楽しみながら嘘みたいに平和な日々を送れているのでした。

   神様の像の前で五体投地する吸血鬼とか、こたつから出られなくなって叱られる天使とか、ほほえましくってにやにやしちゃうでしょ?

   これはほんとスルメ的味わいな佳作でありますよ。

   コミック版はこれから登場人物増えてきて大変だと思うけど絵師の人頑張ってください。WEB版は今一番上の子が学校に行き始めたころでヒラク村長も地味に魔王国のVIPになってきています。お集りの皆さんもぜひどうぞ。

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2018年12月 1日 (土)

発表 2018年の本

   今年は豊作。

   お仕事に出始めて数年。ここ最近は本を読む余裕もなく毎年ちょっと流し読みしたネットのお話が多かったのですが、とうとう来ましたビッグウェイヴ。夏の文庫のフェアーなど冷やかす余裕が出てきたのですからやはり精神的にも肉体的にも金銭的にも余裕があったのかな?

   ということで、まずは今年の総括。

   もうね、可哀そうなヒーロー多かった。

   ネットのポータルでおすすめされてたなろう系でも異世界ものとの双璧、チャイナ後宮ものの珠玉、「薬屋のひとりごと」をコミック版で読んだらもうドはまりして。これ数話で見当がつくようになってる。相手役の美しすぎる宦官壬氏様が引きこもりで姿を見せない某プリンスにちがいない! またこのヒロインがたくましくって小気味よくって、絶対お坊ちゃんは当てが外れて刺激的で、好きにならずにいられないってのがよくわかる!

   どんどん仮面が外れて年相応のかわいいところが出てくる壬氏様を傍からみていてわくわくします。
   そして、そのうち原作小説にも「フラグクラッシャー」のタグが付くようになって。
   おい、後宮潜入ものの薬学ミステリどこいった。
   アピールしてもアピールしても届かない気が付いてもらえない、後宮華麗三千人、三千の寵愛一身に……浴びせても気が付いてないっ! いや頑張ってリストラして三千いないと思うけど。

   壬 氏 様 可 哀 そ う!!

   あれ、今年この言葉夏ごろすっごく叫んでたと思った……?

   そう、今年の夏時点で一番かわいそうと思ったのはリチャードさんだった!

   「宝石商リチャード氏の謎鑑定」もはまった。

   数年ぶりに紙の本をシリーズでそろえた。えーと、「オリ咎」以来。10年まではいってない。たしかこっち来てからの話だから。

   じゃあやっぱり3つそろえるかって、あと可哀そうなのが、「本好きの下剋上」の神官長フェルディナンド様。

   異世界の常識と本への情熱でつっぱしるマインに振り回されて後始末に追いまくられて、多少は手玉に取ってもそれでも目は離せない、見捨てられない。それどころか大人の理性で離れようとしても食いついてくる、乙女としてのどんな栄誉も苦役もぶっちぎってあなたに幸せになってほしいからと真顔でのたまって……おいて惚れてませんと断言する。
   「なんなのこの子!?」と全身で絶叫しながらも目を離すことができない。

   恋という名の運命でいいんじゃないでしょうか。お三方すべてに通じます。

   そういう絵に描いたような恋の姿を見ることができて、本当に幸せな一年でした。

   メディアミックスで両方見て、原作のここをこう描いた、こうはしょった、その効果を楽しんだりもできたのはよかったです。「リチャード氏~」はコミック化されてませんけど。
   このご時世こういうの、ドラマ化とかされそうですけど三次元化全力阻止! 誰ができるというのだろう。
   かえってWパロとして脳筋美形であるところの「吸血鬼すぐ死ぬ」のロナルド君がいかに英国紳士を演じてくれるかというギャップを楽しむ趣向としてなら俳優パロのジャンルでやってみてほしくはあるけど。あ、しまったこれ言い出しっぺの法則? ……なかった事にしよう。
   
   来年もいい本に出あえるといいな!

   本年もありがとうございました。

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2018年7月15日 (日)

宝石商リチャード氏の謎鑑定 ― 美しいのはあなたの方です ―

   夏休み(前)は出版業界はかき入れ時。読書感想文需要があるからね。もう宿題から解放された大人だって、ヴァカンスのお供には良い本を♪

   ってことで、平成に入ってから「インテリげんちゃん」だの「想像力と数百円」だの、各社文庫にはキャッチコピーに磨きを掛けて挑んでいるのです。

   そんでもってさ、集英社文庫は数年前からキャラクターを設定してアピールしてるんですよ。「よもにゃ」って。猫の。猫の。猫のマスコットをポスターだのなんだのにくっつけてアピールして! 一昨年は目にとめただけだった。去年は耐えた。今年はなんだかかわいいブックマークを付けてアピールしているのでとうとう落ちました! ふらふらと平台に近寄って、なにか感性の合いそうなものを一冊……?

   そして出逢ったこの一冊! 金髪碧眼のお兄さんとピンクの宝石を目に当てた日本人青年2人の表紙イラストにもう目は釘付け、鷲掴みでレジへ持っていったー!

   「宝石商リチャード氏の謎鑑定」

   集英社もオレンジレーベルはコバルトを卒業したお姉さん向けって噂はきいてたんだけども。何も考えず青春ミステリだと思って読み始めて。
   主人公は名付けられたとおりの正義くん。その背景はちょっと苦くって、かれはその重みに潰されずに大学まで育って……ちょっとお疲れ? でも、夜勤の帰りに公園で酔っぱらいに絡まれてる外国人男性を助けてあげちゃうぐらいにはまだまだ正義の心がすり切れていなかった。そのダイヤモンド王女@ちょーシリーズ並みに人間を捨てた美貌の外国人男性が宝石商と聞いて、彼ら一家を縛っている宝石をみて貰うことにしたのでした……。

   造形だけでなく言葉遣いと言いプロフェッショナルなたたずまいと言いパーフェクトなその宝石商、リチャードさんにその宝石の縛りから解放してもらった正義くんは、そのまっすぐさを見込まれてリチャードさんの日本でのお仕事を手伝うことになったのでした……。

   えっとね、小野主上の人気初期シリーズ、「ゴーストハント」、あれの、宝石にまつわる話だと思えばいい。麻衣ちゃんがけなげでいい子なのと同様、正義くんもまっすぐで、そして愛おしい。悪口を言うより人を褒めたい、そういう心持ちが若さと相まって眩しい。美しいと言われ慣れていてそのために苦労もいっぱいしたらしいリチャード氏も心和んじゃう。……和むぐらいならいいけどそのうち痒くなってきて別室でクッション殴ったりしちゃうらしい。

   ……にぶいおかあさんでも気付きました。
   辛抱堪らなくなって娘へライン。
   「これ買った」と表紙を撮影・発信。
        母「栞目当て」
   虎「あ、それ私読みたかった奴」
        母「導入巧いよ」
        母「ごめんもしかしてBL?」
        母「店主~~~~~~~!?」
        母「左の絵が宝石商リチャードさんだが!?」
        母「主人公に華麗にジェラッシッとる!?」
   虎「限りなくBLに近いバディものと聞いたが」
        母「リチャードさん気の毒すぎる」
        母「リチャードさんがんばれ」
   虎「実況しないで」
        母「させてくれ」
        母「結構既刊出ているな」
        母「読了。
          リチャードさん不憫すぎる」
   虎「貸して」
   虎「持ってきて」
        母「是非読んで」
        母「了解」
        母「たぶんリチャードさん胃炎になっとる」
        母「宝石系ゴーストハント」
        母「不思議要素はない」

   ……おかあさんみごとにBLアレルギー治ったみたいね。いや、正義くんの同学年のお友だち谷本さん(石の好きな天然ちゃん:お名前は水晶の晶子(しょうこ)ちゃん!)への恋も応援してるよ。
   天然で石ラー(作中では石屋:石系のオタク。といってもパワーストーン系じゃなく三浦海岸に地層見に行く系硬派)の谷本さんに悶絶しながら想いを育てていく姿がもう清々しい若人っぷり。突っ走っては後悔し、綺麗な言葉で叱咤されながらもへこたれず微速前進しようとする姿勢がほんと、心を洗われる。きっとリチャードさんもそれだから正義くんをお茶くみとして雇ったのでしょう。

   ……美しいのはあなたの方です。

   作中こんな独白はなかったけど、ここんとこ絶対リチャードさんと読者の気持ちは一致してると思うよ! 

   1冊目買って悶絶して帰省のお供に2冊目買って。
   読み終わって即行墓参りの帰りに金沢の書店でまた3冊目買って。
   とんでもねえ引きに4冊目買いに行ったらノイエ・リリエンベルクの有隣堂に4冊目だけ切れてて! 書店の検索端末じゃあ在庫はあったから言えば出してもらえたと思うけどそこではっと自制して!

   3冊目の最後のエピソードで、谷本さんのことを思い切ろうとする正義くんをはげます美しい長ぜりふで、リチャードさんはそう言っていたと思うので。

   にぶちんなかれは「いいカンジの兄貴が背中を押してくれた」だけだと思っていて、その言葉の意味するところを深く理解していなくて、まるきり純粋な友情そのものから「ありがとう大好き」みたいなことを真っ向から言って。もう、銀座の大通りの真ん中から二階にいる人に大声で……。ああ、青春だなあ。

   そして、リチャードさんは……。

   ちょっとちょっとちょっとどうしてここで切るのよう~~~~~~~~!

   おかあさん久々山岸由花子状態!

   明日ハマーツェントルムの丸善行って続きを買って参ります。
   ここで言い逃げなんて許さないんだからーーーーッ!

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2018年6月24日 (日)

本好きの下克上 ― わらしべガッデス! ―

   初っ端からネタバレをしたようだが最終章のサブタイトルにもあるからセーフ!

   波多利郎さんから貸していただいたのはもうかれこれ1年前になるかしらねえ……トオイメ。おすすめ本をお互い蜜柑箱で送りあっている春暁オフメンバーですが、おかあさんフルタイムで働き出したら本を読む時間が取れなくて。どさっと一冊が国語辞典ほどもあるノヴェルスが10冊ほども届いたのを見たときには正直引きました。ごめん。だって、「ちょーシリーズ」も「流血女神伝」も長編たってコバルトじゃん。判型は文庫本ですよ。サイズ違うって。

   いわゆる現代日本の若者が異世界に転生して冒険する「異世界転生モノ」ファンタジー、おっかなびっくり読み始めたら最初はとっても辛かったです。
   そういう中世っぽい世界観だと現代日本人が一番付いていけない衛生観念の違い、風呂は入れなくて臭いとかトイレはその辺にポイだとかを逃げずにごまかさずに描写してあって、主人公麗乃(うらの)、この世界ではマインが内心泣きながら必死に対応している様がもう痛々しくて、ああ、ショウセツテキキョコウはエンタメなんだからあってしかるべきだったんだなあと思い知りました。ごめん。

   あとは、その昔「十二国記」をとむ影さんに貸していただいたときの忠告、下巻にいくまでは大変だけど頑張って! というのを思い出しながら読み進めましたね。別に文体が痛々しいとかそういうことは全然無く平易で、だからといって今時の若い人のような砕けたところはなく、よかったと思います。世界観が硬派すぎて、そういう地道に、ようやく家族から共同体へと視野が広がり始めた幼児の目からゆっくりゆっくり世界を描きだしていったためのローギアの状態が長かったための世界になじむまでの読みすすめにくさはありましたね。ごめんよ。

   本さえあれば幸せで現代日本人としても奇人のうちにはいっていた麗乃がまあ読書人としては本望といえる死に方をして異世界へ転生、貧しい庶民の病弱な幼女として覚醒するところからはじまり、宗教観も生活習慣も異なる世界に驚きながら、それからファンタジーな意味で「病弱」な体という制約のなかで「本が読みたい!」という信念のもとまったく挫けずに前進してゆくところがすごい!

   アレがない、これが出来ないと嘆く、家族や周囲に教育がなく文明程度が低いと見くだすのではなく、手に入れられるものから工夫して身の回りをよくしていこうとする精神に頭が下がります。それは、あまりにも本の虫である娘を心配して各種手芸とか手作りを母親が体験させてくれた麗乃時代の蓄積に寄るところが大きいです。そういう設定が巧み。知っているとじっさい作れるの差は大きいですよ。その辺、「ドリフターズ」の信長が黒色火薬をファンタジー世界で実作したのはぎりぎりアリでしょうね。同時代人でも、秀吉はギリアウト? 毛利元就とか今川義元では、たとえ大大名でも知らないでしょ。信長なら、知っていて、作り出せてもおかしくない。そういうナットクリョクがありました。
   木簡や粘土板からせめて、とはじめてそれを理解されず捨てられてしまう涙の試行錯誤を経て、頭が痒いのはもう我慢できない! とリンスインシャンプーを自作してさっぱりする、もっと美味しいものが食べたいとココナツ? 的な果実の絞りかすでパンケーキを作る、そういう細かい生活改善で物知りで新しいモノを発明する不思議な幼女として一目置かれていくところが面白かったです。

   識字率の低い周囲に脱力することなく、周囲でいちばん文字を知る事務方の兵士に弟子入りのように文字を習いに行く、その妻の兄である野心的な商人と知り合い、リンスインシャンプーの製法の売却から製紙、さらには出版の夢を語り支援を取り付ける……。うん、下克上って言うか立身出世だな。なるほど、タイトルの意味が解り始めると、物語が面白くなってきます。

   そしてね、おさななじみのナイトがいいんだ。子だくさんのうちの末っ子で、いつもお腹を減らしているルッツ。マインの教えてくれた絞りかすケーキでお腹いっぱいの経験をして、この子についていけば美味しいモノが一杯食べられる、体が弱いくせにまっすぐムチャをして、危なっかしくて目を離せない、もともと美少女だしと「お目付役」の補佐を買って出てくれました。「お前の考えたものはおれが作って売り出してやる」。もともと、父親の生業である職人ではなく、いろんな街にいくことができる商人に憧れていたルッツも、マインの影響で将来に具体的な夢を持ち始めます……。

   ナイトのルッツ、もと商人の兵士オットー、その義理の兄のベンノ、元々の意味で言う七五三みたいな洗礼式で出逢い、マインの可能性を見いだした神官長、領主、王子……出逢った男性の支援者をどんどん取り替えてのし上がってプリンセスとかクィーンになるんじゃないかと思いましたけどね、そこへはね。
   どっちかって言うと、この世界ではこれがないんだ? じゃあ作ってみよう、売れたら(お金になって)わたしが有利に生きられる……そんな思考回路でどんどん発明したモノで、マインはのし上がっていくのでした。わらしべ長者とはちょっと違うか。
   マインの後見人になって、2部からずっとその価値観の違いを興味深く思ったり打ちのめされて頭を抱えたりしながら付き合ってくれる神官長はご苦労様でした。

   そう、神官長は「乗り換え」られない。

   もうね、マインがわらしべガッデスなら神官長はドSのあしなが源氏。おばさんネタバレすんなよ(ごめん)。
   頭が切れて魔力が国内最強クラス。それでバリバリ騎士団長を張った武闘派ながら政争というかお家騒動で命の危険から身を守るために出家(日本史的な意味合いで)したマジ源氏だしなあ。
   誰にも心を許さずにっこり笑って「次はこれを」とあとで周囲が引くようなスパルタ教育でマインを姫君に育て上げたあたりなんか、ほんと光源氏。
   どのくらいスパルタって、第3部で学齢に達したマインが貴族院という「ホグワーツ@ハリポタ世界」に入学したら……周囲が引くぐらい(自制)。
   注意。
   1部で七五三ではじめて神殿に詣でたマインが潜在能力がその辺の兵士の娘レヴェルでないことがばれて、いろいろあって2部で「領主の娘」に成り上がって。
   3部で貴族院に行くんですが、この時でやっと学齢。

   でも精神は大学卒業して図書館への就職が内定していた麗乃ですから。

  合法ロリ(おかあさんそれちがいます)。

   いや、容姿は年齢以下の育ち具合で入学式でヒソヒソされるぐらいです(魔法の潜在能力のせい) 。
   この世界でも恋愛/結婚対象外。神官長の苦悩は深い(おい!)。
   神官長にその気はあるのか、出家してる身の上だし、それをさせた家庭の事情もあるし、神官長と結ばれる未来はあるのか!? 

   途中からいけないと思いつつそっちの線を考え始めたおかあさんです。

   そして「今年こそは問題を起こさないでくれ!」と懇願する養父や神官長やお付きのひとの祈りをぶっちぎってハリポタなみにただ者じゃなさをアピールし続けたところへ、お家騒動の収拾のため神官長まさかの他家へお婿入り!

  うそだといってよフェルディナンド(神官長の俗名)!

   じゃあ、恋を秘めてスーパー巫女として図書館の主になる尼エンドかなーっとどきどきしてたら。

   前代未聞の大騒動をやらかしてマインが得たものは!?

   やっぱね、平成ヒロインは自分で勝ち取るんだな。

   日本人だから偉いのではないのです。夢に向かって挑戦し続ける志、挫けない強さ、粘り強く交渉するコミュ力、そして、なんでも経験しておくこと。それがどこへ行っても幸せを勝ち取るための条件と思いました。

   波多利郎さん、長らくありがとうございました。最後の方は物語で進展がある度に時間を考慮せずLINEで感想を送りつけて済みませんでした。よい出会いを本当にありがとうございました。

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2017年12月16日 (土)

アルスラーン完結しました

   忙しいので一言。

   

2部なんてなかった。いいね?

   いくらなんでもあれは、ちょっと。物議を醸す遺言であろう。
   あるるん推定チェリー。あのひと亡き後まあ誰を持ってきても心からの愛は得られなかったであろうしな。だから何故殺した……。
   幻の王女はアレだけ引っぱっといてあれかよ。
   イヤ逆にアンドラゴラスは愛した女に誠実。ほんと男としてはできるだけのことやってる。タハミーネの方が壊れてただけで。ここへ来て株上がった。死んでるけど。

   そしてラジェンドラが最終的勝利者。鬼嫁とはいえいい嫁貰って子孫残してるし。まさかこのインドのジャイアンがここまでとはなあ。ポルナレフポジションだったのか。

   蛇王の正体については考えすぎ。ファンタジーなんだからファンタジーで終わらせれば良かったのに。

   やーもうホントにお疲れ様でした。お互いに。ハア。

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2017年10月 1日 (日)

第3枠が埋まりました

   娘と昨日最近の新刊情報を交換していたら出た話から。

   「古今東西ああこの敵役が主役でも普通に波瀾万丈な話が書けるというライヴァル3人衆!?」で、1にヒルメス@アルスラーン戦記、2にエンリケ@アルカサル―王城―、3人目は誰だ、DIOか? という問題提起に答えが出た話をコメントとして当該記事につけようとしたら、なんとスパム扱いで延々パスワード要求されて、自分の記事に自分が後からコメントつけようとして何故スパム扱いになるのかとキレたので新たに記事を起こします。

   「最近『絶チル』がクライマックスに向けて盛り上がってきてて。兵部京介がもう!」
   「おう、最初はいやらしい悪役だったのが、過去篇から歴史に翻弄されたかわいそうなひとになったよな! あ! 埋まったよ3枠!」

   ということで、「十分主役を張れるほど波瀾万丈な人生を送った陰影深い登場人物3人衆の残り1枠は兵部京介@絶対可憐チルドレン」ということに決定。

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