え~コホン。今となってはジャニーズ事務所のタレントと言っても誰が誰かとんとわからないおかあさんになっていますが、昔はマッチ命でしたよ、オホホ。ってことで替え歌をひとつ。
♪ ペアで揃えたお湯のみ~ 春夏秋と放置で~ 忘れ去られて冬が来る~
一度だけでもいいから~ 俺と一緒に使って~ 片方だけが古びてく~
一頃は夫婦茶碗も女性差別だとか言われたことがあって、リベラルな女性としてはこんなものを喜んで使っていてはいけないのだろうかとか、結婚祝いにも贈るのを差し控えたりなんかしたんですが、今は逆にアンチ・フェミの揺り返しが来て、なんでも男女平等を言い過ぎるのも野暮だと解ってきているとか。ホントかな?
わたくしは寂しい青春を送ってきた身として、ペアのカップなんか、使ったこともない、手に取るのもイヤらしいという自意識過剰だった反動で、結婚したら使ってみたくってしょうがなくって。ま、お祝いでもあの極彩色の繊細な花柄が有名なブランドのカップなんか頂いちゃって、喜んで使ってたんですが。
専業主婦と普通に働いてる旦那様ではうちにいる時間が違って。
割とお茶のみで、だらだらだらだらいつもカップには何か入ってて、テーブルに出しっぱなしのわたくしのカップ/湯飲みは茶渋でどんどん汚れていき、そしてそこらにぶつけて欠いたり割れたりして先に寿命が来てしまうのでした。
やもめの夫婦茶碗ほどわびしいものはありませんな。(ここは「シクラメンのかほり」で攻めるべきだろうか?)
また、お相撲好きの旦那様は地方巡業のチケットが当たったりしてお出かけになり、お土産に番付が絵付けされたお湯のみなんか買ってこられて、それをお使いになってしまって。まだ、貴乃花VS曙なんていうバブリーな番付のままです。しょーがないからわたくしはその辺で安いお湯のみを探して。
夫婦二人別々のお湯飲みになったわけです。
その後、ある年の暮れ、
「藤崎百貨店で猫の模様のお湯のみが売ってました! 今年のクリスマスはそれを!」ってわざわざお願いしたんですが、説明が不十分だったようで旦那様のお土産の箱を開けたらなにやら金がぴかぴかした招き猫のレリーフがくっついた夫婦茶碗がちんまり(全部金ぴかじゃないのよ! 鈴とか、小判とかだけよ!)。
「……これじゃないんですけど」
しかしながら、ものが猫ならご自分も使ってみたいのか、わざわざ夫婦茶碗を買ってこられたことにちょっとうれしくなって、それまで使ってたピンクのボーダー柄のと時々入れ替えながら使ってました。もう2,3年。
やっぱり少し欠いちゃって。
引っ越しの時、食器棚の奥から大きな無傷の招き猫つきお湯のみが出てきたときにはなんだかとっても悲しくなりました。
だいたい、ボーダー柄のお湯のみだってペアなのに。最初は柄が気に入って自分のだけ買ったんだけど、ブルーのもあったから、やっぱりペアで使うべきでしょうって、あとで買い足して、むなしく食器棚に1年眠らせてあったんだもん。
豹太がそろそろ「俺も緑茶飲む」とか言い出して、ピザのおまけで貰ったハム太郎のカップなんか卒業してお湯のみが必要になったとき
「これは? おかあさんとお揃い」と、そのペアの片割れブルーのお湯のみを出しちゃって。
「それはお父さん用なんだがな」
「え? ダメ?」
「まあいい」母親とお揃いを喜ぶ中学生ってのもなんだかですけど、ま、あるものを使って貰えば節約できるし。
とりあえずやもめ夫婦茶碗はひとつはたまに食卓に出てます。
で、この前、
「あ、湯飲み書斎に忘れてきた」と食後のお茶を煎れてるときに旦那様が仰ったものだから、
「じゃ、こちらを使ってください」と、やっと金の招き猫湯飲みの出番が出たわけです。
「ペアで揃えたお湯のみ~♪」と前述の替え歌を歌いながらお給仕して。
お湯のみに描かれたにゃんこたちも心なしかうれしそうでした。
でも、替え歌が間に合わなくなってもとの歌詞が出ると……
「♪ベイビー スニーカーぶるーす ベイビー おまえが好きさ ベイビー 誰よりも好きさ……」
薹のたった夫婦にはちょっとアツイかな(いつまでも2昔前のアイドルソング歌ってないで途中でやめればいいんです)。
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