2017年5月 4日 (木)

第5回春暁オフ開催しました

   時間かかっちゃった。

   同好の士いやレディがあつまって1年を思い返しつつ花を見る春暁オフ、本年はとむ影さん慰労のために福島開催となりました!
   いやちょっと往復新幹線は負担大きいかな、と言葉少なに成り行きを見守っていたおかあさんも、会津を中心に5桜を見る! と方針が決まるともう腹をくくって500円玉貯金を始めました。なんとか行ってこられました。……うん、いまちょっと緊縮財政。

   すぐさま「今切符が安いですから、新幹線取りました。5880円」って、ほんと波多利郎さんはフットワークがかるい。
   「あとで郵送します」
   「よーろーしーくー」
   いやー東京駅朝7時44分って、うち出るの6時ぐらい? ちょっときついわと思いつつ、いつもとむ影さんにはそれを強いていたことを思いだしてしばし反省OTL。それなのに毎度遅刻してほんとスイマセンでした。

   さらに、2,3日前には、
   「よければノイエ・リリエンベルクで待ち合わせしませんか」と波多利郎さんからの絶対遅刻は許さないとばかりのお申し出。いやーおかあさん自分で乗り換えナビで調べて、東京駅7時半ぐらいで設定して、6時50分くらいの急行を設定してたんですが。やはりそれぐらいじゃダメ? いつも見込みが甘くて遅刻しちゃうんだけど。できる人は一時間前着を目指すそうですけど。いやー基本的なところから間違ってたのねわたし。

   というわけで、4時15分起き、5時40分出で、バスもなくゴキゲンで駅へ徒歩で向かうおかあさんでした。

   時は戻って前日。お兄ちゃんにはご飯は自力といってあるけど旦那様のために食料を調達して、おやつのお菓子も調達して、あとは寒さ対策カイロと車酔い対策の薬と……

   「充電器買ってないわ!

   いきなり思い立って、小田急のオサレスーパーで買い込んだ生鮮食料品のおおきなレジ袋持ったままDoCoMoショップにのしのし入って番号札取りましたよ!

   「本日の御用は……?」
   「お買い物! 明日旅行行くから充電器と落としても割れないアレ頂戴!」
   カルテ書いて30分ほど待ってたら呼ばれました。
   液晶を保護するシールを選んで貰って。貼るのは自力なんだって。
   「あとはチャージャーです……か?」
   いやー、DoCoMoの人にもいぶかられて。あとで会社の人にも家族にも波多利郎さんにも、なんでそんなところで買ったんだっていわれたけど。
   だってiPhoneじゃないもん! はるばる電器屋さん行ってこんなマイナー機種に対応するものありませんっていわれたら泣く! DoCoMoショップなら契約から機種名調べてくれて、待ってたら、
   「お待たせいたしました! お客様にお使いいただけるのはこちらからこちらでございます」って並べて見せてくれると思ったんだもん! まさか1種類しかないとは。
   まあ、そういうわけで定価で買ってきました。「チャージャー」。思わず、
   「お前は笑点の林屋こん平か!?」と言いたかったけど、こん平がなにかというと「ちゃあざあ村出身」って言ってたのはもしかして前世紀までだったかなーって。まあ、DoCoMoショップの店員さんにするツッコミではないと思って控えました。

   当日は無事に合流できて。東京駅まで出て、ちゃんと乗れました、やまびこ。それで前ポケットに常備の「トランヴェール」を読んだり萌えを語ったりして。

   郡山って近いよね。

   とむ影さんがお車で隣駅までお迎え。赤べこのペイントの可愛い郡山駅から在来線でお隣駅へ移動して無事合流。
   「乗って」と車を示されて、波多利郎さんはさっと助手席に座ったのに、わたしはナニも考えず近い方、運転手の後ろ席の方のドアを開けて中に入り込んじゃった!

   イマドキ就活生でもそんな間違いしないのに! そこは 超! 上座!!

   うちへ帰ってお兄ちゃんに確認したら、口ごもりながら、
   「うちは車で移動しないからあんまり認識しないよね」とフォローしてくれました。

   ううん、知ってた。でも、実践できない知識は知識とは言わないんだよ。ああ、おかあさん最低。ごめんなさい!

   そんでその後何度か降りたのに、移動しようとは思わなかったししなかったんだよね。いやもう面倒。荷物は結局明いてる方の席にみんな載せてたし。いいかーって。ほんと神経がザイル! 恥ずかしい。どうせナヴィ見ても判らないし、方向音痴だから余計なこと言って混乱させるのもよくないし(といっていつもあなた任せであとからついて行っていた)。どうなのよそういう態度はと今回反省しつつ、黙って車窓を見てました。

   福島は平野部はもう散ったところでした。

   「ここは標高も高いです!」

   ソースカツ丼を食べに連れてってくれたサーヴィスエリアは真っ黒になった雪が多少残ってるくらいで!
   「風つめたーい!」
   「だからここはまだ寒いんだって!」
   「滝桜は最後に時間が余ったら寄ろう、まずはこっち!」
   いろいろ作戦会議をしてドライブ。
   それが、とむ影さんもナヴィを見ながらの運転で、
   「どっちかな?」
   【今ノ道ヲ左後方~】
   「ちょっと!」
   「この道でいいんだと思うんですけど」
   波多利郎さんはちゃんとガイドブックも持ってこられて研究の上ご参加です。
   【コノ先ヲ右】
   ……ちょっとナビ子さん不調でした。
   「ちょっとナヴィ見せて」
   「こっちでいいと思うけど」
   と運転しながら前座席でヒソヒソが始まります。
   「お願い車止めてから見て!」
   おかあさん遠慮しつつ声を掛けます。
   【コノ先ヲ左、……右】
   「どっちなの!?」
   ……非常に悩ましい道中でした。実は後部座席で気を揉んでました。

   結局距離と時間と込み加減を考慮に入れて、最初は石部桜、次に日中線の桜並木、次に薄墨桜、最後に滝桜……だったかな?
   石部桜から駐車場への道でピカチュウが出現、横断歩道を渡るのを1回待って3者がスマフォを取り出して黙って画面を必死にスワイプしまくる段も。
   「最近ポケスポットに行っても持ち物がいっぱいだとかで回せないの」と疑問点をぶつけますと、
   「捨てなさい」と、答え一発。
   「卵も時々出るんだけどどうしたらいいの?」
   「孵化器が初期装備であるでしょう?」などなど、どんどん先へと進むのでした。やっぱ、ポケGOはコミュニケーション・ツールになってるなあ。

   石部桜は田んぼの真ん中ににょきっと巨木があり、この里を見守ってきたという感じが出てました。丁度満開。とむ影さんたちのご一家で見に来たときにお子さんが転んで泥まみれになって、それ以来この桜は○○ちゃんが転んだところという枕詞込みで語られることになったとか言う話が披露され、子供の頃のお出かけはそうよね~ともうお互いおおきなお兄ちゃんお姉ちゃんになったお子さん達の昔話に。最年少のうちの子たちでさえもう大学生。お互い自分の楽しみのために生きていい年になりました。


   薄墨桜
はまだ咲いてなかったです。信じられない! でも、会津5桜はふつう全部同時に咲いている事はなく、薄墨桜は中でも例年遅い方だとか。ほんの枝先が5輪ほど咲いていて、今年の東京の開花報告の時に行っていた、「標準木が5輪咲いたら開花宣言」というのを目の辺りにしたカンジ。まだ開花宣言まで行かない段階なのねーと。学業成就、就職祈願に御利益のある会津一の宮と聞いて、

   「お兄ちゃんの就職お願いします」とお灯明を上げてきました。
   売店にチャッカマンで火を点けて貰って、消えないように背中で風から守って後ずさりしながら牛の献灯台? まで戻って、なんとか蝋燭を立ててきました。火が消えてもいいように、売店の神職さんはチャッカマンを持ったまま追っかけてきてくれて、やっぱり会津はひとが優しいと思いました。ほんと。
   数日後、某社から封書が届いていて、
   「(不採用の)お祈り手紙(定型文で最後に貴君の活躍をお祈りしますと書いてあるらしい) か?」と質したところ、
   「内定通知」と言っていたので、御利益はあるみたいです。

   滝桜はライトアップ寸前にたどり着きました。ここだけ観桜券が300円。よく考えると安上がりな花見でした。ハーフカツ丼が400円、ロードサイドのラーメン店にはいってミソラーメンが650円。そんだけ。石部桜の駐車場でお土産800円くらいだったかなー。あとは波多利郎さんが最後にガソリン代で野口を2枚とむ影さんに押しつけてました。わたしもあとで波多利郎さんにお支払いしました。

   コーヒー一杯も飲まずに。とむ影さんさぞ気苦労なさったでしょうにゴメンナサイ。む影さん慰労の地元開催だったのに、幹事&運転手でよっぽど疲れさせちゃった!

   ごめんなさい今度はゆっくりして貰うから!

   でも今回も楽しかった。この道か、あの道か、とキョロキョロしながら街を流す間も、あちらの校庭、こちらの工場の駐車場、そこの小川の堤防と桜が植わっていて、それぞれ満開で、ああなんて豊かな景色だろうとうっとりしていました。

   滝桜の足元はびっしり菜の花が植わっていて。これは背景としてのコントラストなのか、それとも栄養としてあとで地面に鋤き込むのかちょっと考え込みました。そういう感じで、この季節にはお花のお礼肥? とかあげて、この季節は剪定とかして……とかいろいろ花の季節以外にも大変なんだろうなと思って。

   名所なる桜の側に住まふひと
    十と余月をいかで暮らさむ     舞音

   でもあんな桜が側にあったら、花以外の季節も他のひととは感覚が違ってるでしょうね。いいなあ。

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2016年11月29日 (火)

OTKオフ開催しました

   許可はあとで貰う。
   <この項は事実を元に構成しております。平安の昔からレディの日記はフィクションまみれ♪

   小金井の江戸たてもの園が先週末ライトアップというのでどうですかと着信。
   波「紅葉とレトロな町並み」
   ま「レトロ好きです~!」
   と「いってらっしゃ~い」と、とむ影さんは抜きで波多利郎さんと行ってきました!

   ま「路線検索にお願いしたらまず新宿行きに乗ってくださいって言われたんですけど(>_<) 逆方向では?」
   ま「ウンターノルドで乗り換えろという事みたいです。首都圏の乗り換えは奇々怪々
   ま「ジョージなう。なんかドライファルケン止まりしかこない」
   ま「ホーム間違えてました! 乗るはずだった急行が行っちゃったよう!」
   毎度実況しすぎて落ち合う前に電池が尽きるイキオイ。

   波「まだ時間はありますから」
   ……波多利郎さんはともかくとむ影さんも見てて胃が痛くなったんじゃあないかしら。

   例によって疲れ切って落ち合った武蔵小金井、駅前の時計が丁度3時を打つところでした。ギ、ギリセーフだもんッ!

   3時集合というのでイロイロ考えてうちを出るのが12時過ぎ。ところがあの日は首都圏空は晴れ渡り珍しく小春日で気温はぐんぐん上昇……。おかあさんでがけにドラちゃんにもラインして相談。
   ま「なに着ていったらいいの!?」
   虎「あたしおかあさんのワードローブなんかしらん」
   ま「ドラちゃんのコート着てってもいい? あのふわもふの」
   虎「なんでも着てったいいじゃない。茶色のとか」
   ま「ふわもふしか入りませんでしたOTL」

   ところが念のため温かくしてくれる機能性下着やらなにやら着ていったせいか、たてもの園のビジターセンターにはいって荷物を預けるときには、
   波「大丈夫ですか? ……まあ、涼しくなってきたら取りに来ればいいか」
   ま「大丈夫!」というぐらいすっかり汗をかいていたのでした。よっぽどやばいよ! ふわもふコートはリュックと一緒にロッカーに放り込み、おばあちゃんお手製の「ザ・袋物」というかんじのびろうどの手提げ袋にお財布とペットボトルとハンカチだけ入れて身軽になってさあ、観覧、うん、美術館馴れしてきました! って、ここ建物を野外展示してるんだよね……?
   波「本当に寒くないですか?」
   波多利郎さんはダウンのコートを羽織っておられました。
   ま「大丈夫……と思う」
   お手洗いを済ませるとすぐにビジターセンターを出て、まだ明るい中広い園内を散策するのでした。

   ま「わーい! 桜の葉っぱって桜餅の匂いがして好きですー」 
   波「でもこれは八重桜で。ソメイヨシノとは花期がずれていて」
   健脚の波多利郎さんに付いていくのが精一杯で、あー春にもいらしたことがあるのね、ナルホド先導に迷いがない、と思いながらなにも気の利いたことが返せませんでした。勝手に借りたドラちゃんのブーツをぽくぽく言わせながら(やや大きくて足が動いちゃう)いろいろおすすめの建物を案内して貰ってました。
   農家やモダンな大正~昭和期の和洋折衷な邸宅、有名人の邸宅やら茶室やら。

   ま「ねこあつめって毎日公開されるパスワードを入れて、貯まると猫の餌が貰えるんですけど、それが季語とかのことが多くて。今日は『口切り』だったんですけど、たしか、八十八夜に摘んだお茶を壺に入れて封印熟成しといて、この頃に封を切ってお茶にするって日があって。その日に茶室もたしか衣更えで、火もやっと囲炉裏的な床に埋めた方を使うようになって。『口切りの茶事』っていうんじゃなかったかな。先生からはお赤飯だったかおしるこだったかのお振る舞いがあって……」
   波「八十八夜のお茶が今頃新茶なんですか」
   それよりおかあさん大チョンボ。夏の間の掘りごたつみたいに蓋をしてある炉の蓋を取り除いて火を入れる炉開きと口切りは同じ日じゃないです(今調べた)。炉開きは11月の亥の日、口切りは11月中旬だそうで、おしるこしか見てなかったことがわかっちゃいました! いやちがうって。とにかく、口切りと炉開きは別です! 波多利郎さん許してえ!

   嘘を全世界に公開する前でよかった。

   などとあやしげな知識を垂れ流しながらあっちへ行ったりこっちへ行ったり。
   波多利郎さんはさっと一眼レフカメラを取り出してぱしゃぱしゃ。
   「それはフィルムで撮る方の?」
   「デジタルです」
   それにしてはレンズも大きくてかなり本格的なんじゃ……。
   ところどころで今撮った画像はこんなカンジと見せてくれました。
   ま「あれおもしろーい! なんかお屋根のカーヴがムーミン谷みたいで。なんだろ」
   それはよく見るとちゃんと半鐘も付いてるモダン火の見櫓だったのでした。上の方の部分だけ設置してあるからオシャレな四阿に見えただけで。その昔のものとしてブロンズのお屋根がもうレトロたまんない。
   近くには萬世橋からレッカー(?)移動したという交番! 赤い鋳物の郵便ポストと黒ラシャの制服にサーベルを吊ったおじさまの警察官つき
   波「一緒にお写真も撮ってくれるらしいです」
   ま「おひげがなといや~ん♪」
   これこれよしなさい。おかあさんもう、
   ま「少しも寒くないわ♪

   波「商店街はもっと楽しいですよ」
   ま「行く~!」
   あれですよ、看板建築? 商店街に面した方は耐火とかモダンとかを考えて銅板でかっこよくキメてるけど裏手の住居部分はまだまだ和風~な町屋のつくり。
   ま「お酒屋さんかな~やだ~裕次郎のポスター!」
   ま「氷で冷やす冷蔵庫ありました! 芸コマ!」
   全然寒さ感じてる間がありませんでした。こういう博物館? あるんですねー。昭和のものも充分歴史的価値あるんだ。

   ま「ハマーツェントルムの三越ってなくなるらしいですね。解るわ、あんなに閑散としたデパ地下みたことない。夕方5時半に行っても隣の人と余裕ですれ違えるの! 
     でも、あれも一応三越だから、赤い御影石びかびかーッともうええっとコリドー? になってて。あれも壊しちゃうのかしら、もったいないわー」
   波「大阪の方のピー(波多利郎さんは正しき百貨店名を仰ったのですがわたしがボケなので忘れました、ゴメン)百貨店もみごとだったのに壊されてしまったとか」
   ま「いつかどこかでまた人を呼べるかも知れなかったのに」
   波「買ってくれる人もいなかったのでしょう」

   今だから「きゃー懐(かし)い!」と言われるけど、それがまた10年20年前だったら、うわーどうして新しくしないの、よくこんな不便なところに住んでるねって平気で言ってると思う。でも、たとえばフランスとかイタリアとか歴史的な建物が一杯残ってる街のひとだと、そこはうまく付き合って、歴史を受け継いでいく一員としての自覚もあるから、ちゃんと不自由も堪えて守っていって、あの町並みをキープしてるんですよね。う~ん、なんでも見た目最新式が好きすぎかな、とりあえずわたし。

   ま「仙台の地下鉄も、作ったのバブルの頃で、もう、地下鉄の入り口から大理石でぴかぴかで。あー高いわけだわこれ、って思ってたけど。バブルの記念碑としてアレはアレでいいかも」
    今開通したバブル崩壊してからやっと作り始めた方の地下鉄はどんななんでしょうね?
   いろいろ考えたライトアップツアーでした。

   贅を尽くせしうたかたの日の殿堂を
     かたみと仰ぐ世も巡り来む     舞音

   それで、春暁オフの神奈川地区会は……

   O おれたちの
   T たたかい(老後)は
   K これからだ オフでどうでしょう?

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2016年11月 2日 (水)

雉も鳴かずば ― ご町内ゴミ当番編 ―

   毎日お仕事に行くようになって、お寝坊してゴミ出しを忘れることがなくなったおかあさんです。毎週火曜は資源ゴミの日ッ。川崎市では専用の青いプラスティックのカゴをご町内の当番が保管して、資源ゴミの日の前夜~早朝に出しといて、ご町内の方が空き瓶を出すときバラバラになったりしないよう便宜を図るというしくみです。収集車が来て、材質ごとに回収して、カゴは元の場所に伏せて行かれます。

   「早乙女さんは10月の当番です。毎週火曜の資源ゴミの日の前の晩にこのカゴをゴミ集積所に出して、収集のあとでご自分の家に持って帰って保管してください。次の月になったら次の家庭へ回してください」云々と書いた紙が貼ってあるカゴが届いたのは9月最終週のあと。喜んで勤めさせて貰いますよ!

   って、……次って誰?

   うちのお隣、3月に引っ越しちゃったのよね。
   その先は、もう町内会長も務めたし、年なので町内会活動は引退しますと仰ってた老紳士で。回覧板はそこを飛ばして新しいおうちに持ってくように今年から変わって。でも、ここらへんはそこんちで坂が上り坂から下り坂に変わってるから、もしかして集積所は向こう側を使ってるかもだし。うちで行き止まりでこの坂くだったところから再スタートだったりして。

   悩みながら、とうとう来ちゃいました10月最終週! これがまたヘタに月曜終わりで。11月は火曜始まりだけど、カゴは前の日に出すから。ここはいつもご迷惑掛けてるお詫びに2ヶ月やっちゃってその間にお隣(残ってる方)に聞いてから回すか、こないだ班長さんにせっかくおうちの電話番号聞いちゃったからお電話で聞いて素直な新入りを装うか……。

   とぐるぐるしながら31日の夜にカゴを出して、1日に帰ってきたら!

   カゴが消えていましたマンマミーヤ

   これは、上のもと町内会長さんが、早乙女さんちまで回ってきたら次はうちだな、なにも言ってこないけど、ここんち奥さんが働いてるからいつも夜遅いんだ、解ったよ、次はうちだって知ってるから貰っていくよ、と取っていってくれたのでしょうか!?

   いろいろ考えたけど怖かったから清水ジャンプで町内会長さんちに電話しましたよ。

   「あら、そうじゃない? 御手洗さん(仮名)はもうこちらに長いから、次がご自分だって気付いてらっしゃるわよ。町内会のお付き合いはご遠慮なさってますけど、ゴミのお当番は平等に回してくださいって仰ってくださってるし。よろしいじゃないの。あなた心配なら御手洗さんのおうちのお玄関を透き見してらしたらよろしいでしょう」って、すいませんわたしもうパジャマなんで勘弁して。

   「去年は夏だったんですけど。その時は何も考えずにお隣の方へ回して。済みませんどんなローテーションかも知らなくて」
   ああっおかあさんその一言が余計なんだって!

   「でもヘンねえ、あなた、うちの裏の並びの早乙女さんでしょ? あの列はあの列で回しているのに、5軒かそこらで。1年に1回しかお当番が回らないことなんかあるかしら?
   「すすすすみませんッ、こんどからちゃんとしますッ」
   やぶへびだったでしょうか。もう1回ぐらいしてたかなあ?

   というわけで、明日起きたらこっそり御手洗さんちのお玄関を覗いてきます。

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2016年8月 2日 (火)

地方にお住まいの方の方がちゃんとしている話

   おかあさん今日は土砂崩れ警戒の緊急速報で朝っぱらから叩き起こされたので、警報解除されたけどお仕事をサボりました。ごめん。寝てないんだよ

   例によってえねっちけーつけっぱで、東北の某街で70メートル級の立ちねぷたが名物とかやってて、
   「どうやって町中引き回すというのだ、田舎のひとは祭に命を賭けていてすごい」とか、
   「ねぷたを一年中作って生活って、夏以降はどうやって生活するというのだ恐ろしい」とか、すっかり見くだした雰囲気で見ていたのですが。
   「この街は米所で、明治以降も街の衆が富貴を競っていたためどんどんおおきなねぷたが作られたのですが」でもう、これだから田舎者は、と見くだしMAXだったのが、
   「でも、大正時代以降電気が普及すると電線にひっかかるのでおおきなねぷたは作られなくなったのですが」のあと、
   「でも! ××年以降この街は電線を全部地中に埋めてしまいましたので! 晴れておおきなねぷたを作ることができるようになったのです!」ってところに大笑い。

   「仙台のアーケードが10メートル級なのと同じ理由かよ! 田舎の人間んだけ祭に命掛けてるの!

   失礼をお詫びします、ひとしきり笑ったところではたと思い至った!

   首都圏でどんなに進歩的なひとが東京は外国に比べて電線が露出していて美しくない、景観に配慮していないなどと吠えてもいっこうに改まらないというのに、それをあっさりこの地方の都市は成し遂げている、それを皆が許している。

   よっぽどそれは豊かで開明的ということではないですかね。

   わたくしが間違っておりました。ホント失礼をば致しました。と、反省したのでかいとく。

   でもやっぱほら、日本は災害が多いから、なんかあったときすぐメンテするには出てる方が便利よね。

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2015年11月29日 (日)

花の都の油売り

   めっきり寒くなりました。職場でも、炬燵は出したか、エアコンは入れたかもう毎朝お互い冬支度を確認し合ってたりして。うちは風邪をひく方が損! とばかりに寒いと思ったらスイッチ入れてますけどね。そんなだからお金が貯まらないのよ。

   でも、ドコのおうちもそろそろなようで、とうとうこの週末、灯油売りのトラックが音楽をならしながら通ってるのを聞きました! 呼び止めて、ポリタンクに入れてもらって、お会計をするんでしょう? ……実はわたし自分で石油ストーヴを給油したことないんです。小学校4年まで住んでた前のうちで石油ストーヴ使ってましたけど、新築したとき、新しもの好きな父がセントラルヒーティングとやらにして、以来石油ストーヴとは縁が切れて。金沢の早乙女のおうちでも据え置き型タンクから直接管で引っ張ってくる石油ファンヒータだし。あの灯油ちゅるちゅるを使ったことがないのです、実は!

   ……仙台にいたころはそんなこと言ったらとんでもない箱入り扱いされるから口が裂けても言いませんでしたけどね。

   というわけで、流しの灯油売りには実は切実感がないのですが、それなりに季節の風物詩として耳を留めておりますのよ。

   「……仙台は月の砂漠だった」
   サウジアラビアから持ってきていることを思えば正しい選曲と言えましょう。
   「♪たららーららーらららーらーってのはなに?」
   豹太に話を振ったらすぐ飲み込んで、聞き覚えのある曲を出して来ました。たしか前の山の灯油売りはこの曲。
   「あれはアニーローリー。連合王国のどこかの民謡だから北海油田には相応しい」
   「……へー」
   「こっちの山ではペチカなんだよな。これはロシアから持ってきてんのかね。でも、旧ソ連なんとかスタンだったりしたらペチカってのもなあ」
   「……母はもしかして産地ごとに曲が違うと思ってるの?」
   「いや、だったら楽しいなーと思っただけ。
   『まいどー今ちょっと早じまいしたいから安くしとくよ』なんて碧い眼のおっちゃんがマトリョーシカなんかつけてくれちゃって、
   『きなくさいもんねおたくんとこ。大将どんどん顔怖くなってきてるよ』
   『へへ、わかりますか? とりあえず手持ちを売り切って米ドルにしときたいんで。
   奥さんよかったらお友だちご紹介してくださいよ』
   『サトーさんちがそろそろ切れるっていってたかしらね、待って、電話してみる』……なんてイヤだわあ、平和な日本の住宅地でそんなの。
   実際は石油メジャーのところにブレンダーがいてちゃんといろんなリスクを加味しながらまんべんなくいろんなところから買って一定の品質にして流しているのであろうとも」
   でも、産地によっていろいろばらつきがあってお値段も色々だったら面白いなあ。
   「奥さーん! こっちは近場から持ってきてるからその分安いよ!」
   「マダ~ム! 品質はうちが一番ネ! 10L買ってくれたらミニ絨毯付けるヨ!」 
   「うちのはゲリラの資金源には絶対なってない! 戦場から遠く離れた新大陸のフェア・トレード油だよ! 意識高い奥さんには解るでしょ!」
   うちの前にトラックが2,3台も集まって値引き合戦になっても楽しい……いやめんどい。

   ……というようにおかあさんの妄想はなにからでも広がってゆくのでした。

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2015年10月12日 (月)

金沢だってやさしいよ

   新幹線効果でとても賑わっているらしい金沢でございます。
   ぐずぐずしてて上げてないけど、実は9月のアタマに帰省してきました。ホント2時間半で着くのよ! ビックリ。……まああとでまとめます。

   昨日姫ちゃんのバレエを見に行った帰りに虎美とラインしてたら、
   「金沢は今日寒かったよ! 雨降ってもう友達と二人して濡れ鼠になって、友達はしょうがないからってカーデ(ィガン)買ったら、お店の人がとっても優しくしてくれた」
   「ほほう」
   「これ着ていきますって言ったら風邪引かないでくださいねってその時着てたほうのぐしょ濡れカーデをヴィニル袋に入れてくれた」
   「金沢人雨降られ上手
   まあイマドキの商業施設では金沢に限らないでしょうけど。
   「元気出してって飴ちゃんもくれた」
   「なぜそこでオーサカ人になる」
   「あたしはもともと靴買うつもりだったけど、すぐ履いてきますって言ったら濡れたままだと風邪ひいちゃいますよねってすぐ値札取って履いてたほうの靴を袋に入れてくれた」
   「川崎は暑いぞ。母汗まみれになった。小田急は冷房効いとる」
   「嘘!」
   おかあさん女性の卒業間際のあれで火照る季節なのかと思いましたけど違いましたね。まあ、宮前区の区民会館坂の上で、おまけに駅から結構歩くからそのせいだと思いますが(そして目眩で今日仕事休んでネットしてる。やっぱコーネンキじゃん!)。

   「能登は優しや土までも」と申しますが。金沢人だって優しいよ。「弁当忘れても傘忘れるな」という土地柄、にわか雨に濡れた人にはうんと優しい……と思うから、どうぞいってみまっし(ご来訪ください)。傘を忘れずに。特にこれから先の季節は。

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2015年9月10日 (木)

明日は我身

   うう~ん。

   当地区もこの先のゴルドベルク小学校に避難所が開設されたそうな。
   昨日の帰宅時に広報車が回ってきていて、ここは土砂崩れの警戒地域なので逃げてって言ってたけど。
   来て半年だからどのレヴェルなら逃げなくちゃならないかわかんない。
   お隣さんはまだ大丈夫って笑ってて。
   お腹空いてたから先にご飯にして。
   NHKつけっぱにしようとしたら天気悪すぎでほとんど映らなくて(要対応)。

   川崎市のHP見に行ったら鯖㌧㌦(今は見られるので開設が判った)。
   なんとかお兄ちゃんがどっかから引っ張ってきた情報では避難所はノイエ・リリエンベルク駅前(バス乗って15分)から徒歩数分のセウワ音楽大学って、ないわー。

   おかあさん明日は8時集合で新しい業務に入るからよそに泊まりたくないわ~とかいって、いつもの癖でお腹いっぱいになったら眠くなって寝ちゃった。
   今お風呂から上がったとこ(これも平常運行)。

   お外は静かだから大丈夫かなー。

   さっきもTV確認しようとしたら砂の嵐に近い状態。でもディジタルだから粒子が粗く四角いというある意味面白い画面でした。
   明日無事に仕事から帰れたら更新します。
   これで終わりだったらごめんなさい、皆さんこれまでご利用ありがとうございました。

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2015年6月25日 (木)

老婆は虎よりも猛き話

   夏至も近きある夜、わたくしの携帯が鳴ったと思し召せ。取ってみれば老母の声。

   「まいこちゃん元気やったぁ? ごめんおかあさん今週忙しくて」

   怒濤の勢いで詫びことをぶつけてくる母を労いながら先を促すと。

   「達川さん死ねてんよ(お亡くなりになったのよ)」
   達川さん(仮名)といえば母の唯一の姉。兵庫に嫁いでそれなりの奥様となって、わたくしの思春期にはそこんちの子のアイヴィー・ファッションのお下がりをくれたりしてたありがたいおばちゃんではないですか。
   息子達の奥方とはうまくいかず、とうとう去年の暮れには施設に入ったとかでもう最後のお別れを言いに行ってきたとか言ってたような。
   それから半年には足りないけどあっけなかったなあと思って聞いていると、
   「そんで切符を取ってお葬式行ってきて帰って来たと思ったら今度は引田さんの奥様が亡くなられて
   「あら」
   それは母が長い間洋裁を習うという名目の元、お裁縫とお喋りを楽しみに通っていた金沢の某ホテルのフレンチのシェフの奥様。わたくしは実際お目に掛かったことはそんなになかったけれど、長く母と親しくしてくださっていて感謝の気持ちは持っていました。
   「もう胃瘻で病院に入っておいでたんやけどとうとうで。わたしまたお通夜と葬式行って」
   「疲れが出ないようにしんないかんよ」
   「おいね!(=そうよ!) それがわたしそのあと友達の竹内さんと新幹線に乗って東京に日帰りで遊びに行く計画やったんにこのせいで4日も延期になっとったがを行ってきて、目ぇまわるかと思った」
   「ぱーどん?」
   「東京行って遊んできたわね!
   「おかあさんなにもその週のうちに……」
   この老女には穢れとか忌中とか言う概念がないのだろうか。
   「だって、4日もこっちの都合で延ばしてもろてんもん悪いし」

   母は昭和14年の生まれ。誕生日来てますから76でございますよ。

   兵庫に葬式に行って金沢で通夜いって葬式行ってその後で東京日帰りツアーするか老女!

   「なーん! りょーこ姉ちゃんの葬式でみんな集まったけどあの子もあの嫁もみんな身体悪うしといてわたしが一番元気やったわ!

   そうでしょうとも。

   一週間の移動距離どんだけなんだこの老女。なんでJRにはマイルがないのだろうかって、独占企業だからだよ。わたくし聞いただけでどっと疲れました。

   

虎は一日に千里行って千里帰るそうですが、このパワフル老女は虎に負けないんじゃないかな。ええと東京金沢間は新幹線開通の時の情報で450キロぐらいですか? 西宮は解らないけどとりあえず大阪まではサンダーバードとして267キロ。引田様のご葬儀は金沢としてもこの一週間の移動距離はスゴイ。じゃあ虎の千里ってどのくらい……中国古典の一里は何キロなんだろう?
   中国では短かい里の時代と長い里の時代があるとかで。まあ長くて90メートル説だと90キロ? 長いほうだと435メートルだそうなんで(Yahoo!さんありがとう)。かける千ってことはキロ換算に計算要らないはずなのに電卓まで出してきたわたしは既に耄碌しております。一日と一週間という期間の違いはあるが母、虎に勝ってる!?

   という老婆は虎よりも猛なるかもしれない話でした。楽しかったそうですよ。やっぱすげえな戦中派は。おかあさんはもうドンキー未満で(それ以前にキリンだった頃があるのか)。

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2015年6月18日 (木)

しょうぶだ!

   なんとか最初のお給料が出ました。今月も食いつなげました。ほんと、いろんな方に引きたてていただいて今日のこの自分があることに感謝しています。

   「引っ越したらスーパーが遠くて大変」とことあるごとにグチっていたら、波多利郎さんが、
   「とある事情でいらない自転車があるんだけどいかがですか」って。
   「いただけるなら頂戴したいですッ!」とすぐに手を挙げ、いただいて参りましたよ。おにいちゃんといっしょに相模の某駅へ出頭して波多利郎さんに拾っていただいてご自宅へ。状態の良いサックスブルーの市内で普通に女子高生が通学に使っちゃったりするような自転車をいただいちゃいました。
   お宅への道中車中から「この道をまっすぐ行くと町田ですから」云々と戴いたチャリに乗って帰るつもりのおにいちゃんに帰りの道まで案内していただいて。
   「ここの自転車屋さんで落ち合いましょう。防犯登録をやり直さないと」と、行き届いたこと。

   そして、おにいちゃんが先に発った後、
   「お茶でも」とおうちに入れていただいて、うわーきれいにしてるなーとぼーっと突っ立ったままLDの入り口でお茶を戴いて。
   またお車に乗って某大きいスーパーの駐車場に車を停めて、待ち合わせ場所へ。防犯登録をやり直して貰ってめでたくこのチャリは早乙女豹太くんのモノになりました。

   「ついでに花菖蒲でも見に行きませんか」ってなんでおかあさんの趣味わかるのぉー!?
   「行きたいけど、そんな高い入場料払えませんです」
   自転車戴きに行くのに手ぶらなんだもんな。もうお里のおじいちゃんにばれたらお説教小一時間ですよ。ごめんなさい、次のオフのお土産を期待してぇ~~~。
   「大丈夫無料」

   相模の某公園に連れてってもらいました。

   うわー!

   きれいにラインを作ってお行儀よく並んだ花菖蒲が満開~~~!

   ところがおかあさん余計なことを考えて。

   (ここで金がないなら智恵を出さねば。わたしに期待されているのはこの場に応じた歌を詠むことではないか。よし、在原業平がカキツバタで詠んだならわたくしは花菖蒲で一首詠んで見せようじゃないか。うん、花菖蒲を句の始めに入れて詠むとどうなるんだ、そもそもはなしょうぶを旧かなで書くとはなせうぶなのかはなしやうぶなのかどっちだ?

   「おかーさんは注意が逸れると顔が無表情になるんだけど、日頃ニコニコしてるから落差が怖いんだよね。気をつけてくれる!?」

   虎美がいちど申してましたが、その時わたしはまさしく魂を飛ばしてました。

   波多利郎さん! わたしあのとき不機嫌だったんじゃないんですからね~~~!!

   木を見て森を見ない性格を改めましょう。OTL

   せっかく油代使って連れてきてくれた方を楽しませなくてどうする。ホントスイマセン。

   というわけで唸り続けるおかあさんを駅まで送り届けてくださってお開きとなったのでした。

   うちに帰り着いたらおにいちゃんがもうゴキゲンでひとっ風呂浴びた後でしたよ。

   波多利郎さんホントありがとうございました!

   そんで10日も唸り続けた結果がコレだよ。

   

 るすぎて
    つのこころを
    きたてて
    ちみにゆけり
    けのえんげい  舞音

   今日の通勤の車中でなんとかなったよ。ところが、携帯に入ってる広辞苑で調べたら、花菖蒲は旧仮名では「はなしやうぶ」なんだそうで。
   まちがっちゃったどころじゃない、6文字じゃあ折り句にできねえじゃねえの。

   

ムチャしました。

   

 ときけば
    ほたれいても
    すみのひ
    ちみにゆけり
    けのえんげい 舞音

   下の句は使い回しちゃった。
   花菖蒲は江戸時代に松平なんとかいう花菖蒲の神様ともいうべきお旗本が頑張って品種をまとめたり栽培法を書き留めたりしてくれたのを伊勢のなんとかいう商人と、肥後の細川斉護(字がアレなのでなんとか覚えてた)という殿様がそれぞれ地元でがんばって発展させたと説明がありましたんで。それにしても「武家の園芸」とはみやびじゃないのう。
   まったく江戸時代のお武家の園芸熱には驚かされますね(棒読み)。

   まあ、折り句ってのはある意味「アイウエオ作文」なんで、その場でなんとかかたちになればよし、深い内容がある必要はないんですから。いーんです! それにしても、ジャンルは違うとはいえねづっちはほんと毎度巧くまとめてたもんです。改めて尊敬。

   ってことで、遅くなりましたが、波多利郎さんまたよろしくー!

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2015年4月27日 (月)

お側に来ましたオフ開催しました

   なんてね。
   仕事がないので細々と引越通知を出しております。ご覧のあなた様にもそろそろ参るかと思います……。って、もともと神奈川に出てきたときから「近くじゃん!」と言っていた大学時代の学友くしちゃんに「もっと近くなったかも」と書いてやったら「あはれジャイアンツ倶楽部を横断できましかば一里もなかるまじ」とその翌日には返事がきたという。くしちゃん筆まめすぎ。ああ、うん、うちの裏山ゴルフ場だったみたいね(どんどん場所が特定できるぞ)。

   ところが入ってるはずのくしちゃんの携帯の番号がこちらの携帯の住所録に入ってなくて、今年もらった旧住所宛の年賀状を漁ってそこに記されたおうちの固定電話の番号に掛けて、やっと決行日が決まりましたよ。貧乏なこちらを案じて、
   「近くの団地で吟行しよう。もちものはお握りと水筒と矢立!」おい、矢立って、ホントに詠む気か(^_^;)

   ああ、しかし雨女。それは台風並みの暴風が荒れ狂った先週の月曜のことでした。

   集合場所のエーベナシュヴァンツのバス停で風に吹かれていると、ふっと懐かしい姿が横切ります。
   「おやくしちゃん」
   「まいこちゃん」
   あとはもう、飛び去った月日の後ろ髪をぎゅっと掴んで引き戻した如くに往時のノリが蘇り、降っちゃたねごめんとか、向こうのバス停から来るかと思ったなどとマシンガントークで雨の吟行が始まったのでした。

   桜もまだ残り、周囲の丹精したお庭では赤白黄色のさまざまな春の花が咲き乱れて雨さえ降っていなければサイコーだったでしょうが、もう積もる話が噴出して、傘を支えながらでも十分楽しい散歩だったのでした。
   「ごめんお金ないから雨降ってもカフェとか入れない」
   会うなりコレだよおかあさんたら恥ずかしい。
   「いいよ、おにぎり持ってきたでしょ?」
   さすがもと貧乏女子大生同士。阿吽の呼吸です。こないだのお側に来たオフではノイエ・リリエンベルクのセウワ音大の芝生のところのベンチでずっとしゃべってるだけだったしな。こじゃれたレストランでランチ・コースとか欠片も考えてない。

   「これ、息子が社会科の授業で貰ってきた地図」と、ちゃんと付近の地図を持ってくるくしちゃんさすが!
   「少し歩くと地域のセンターがあるからそこでなんとかなると思うの」
   「でも今日月曜だけど館モノは大丈夫かな?」
   「……大丈、夫……?」
   え~と、とりあえず扉は鎖されてなかったですけど、どやどや入りこんでお椅子のあるところで一服させて貰いましたが、黒々と、
   「ホールではお菓子を食べないでください」って。
   ……お菓子がダメならお弁当もダメよね。
   地図を広げて道(とその他ご飯が食べられそうな施設)を確認しつつ話がそれてそれてそれまくって30分ぐらい坐り込んで話してたら、
   「今日は一応休館日なので」と追い出されました。ごめんなさい。
   「ま~なんとかなるさ」 

   そのままいろいろしゃべり散らしながら団地の中を歩き倒し、公園の四阿でお弁当を広げるといきなり雨が横からになって。

   くしちゃんほんとにごめんよ。

   「卵焼き焼いてきたんだ、食べて」
   おかずまで御用意いただいてスイマセン。おいしかったです。
   「甘いかもしれないけど」
   「あはは、うちのはもっと甘い」
   用意してくれてたプラスティック・フォークも風で飛んで、手づかみで食べながら心はみやび。ついでに駅前のスパ地下でゲットしてきたれいの桜フィナンシェを食後のおやつにして、ほんと、「天の才覚を持つならば吹きすさぶ嵐の中といえども頭を上げて進め」byギョエテ、BGMは「さすらいびとの嵐の歌」な気分でした。 

   ふつうのペットボトルに生茶を詰めてきたわたくしに比べ、直接飲める魔法瓶にコーヒーを作ってきたくしちゃん、よっぽど寒そうに見えたのでしょうか、「スキムミルク入ってて好みの味じゃないかもしれないけど」と勧めてくれました。温かかったです。さすが行き届いてるなあ。この天気じゃあねえ、やっぱりホットを持ってくるべきでしたね。

   「どうする?」
   とりあえず一周しましたが、座って雨を凌げそうなところは見つからず。こちらもネットでいろいろ見てたんだけど、どこもお屋根がかかってなくて。ちょっと抜かったかなーってかんじ。貧乏でなけりゃ、それなりのカフェはありました、エーベナシュヴァンツの名誉のために書いておきます。わたしの貧乏がいけないのよ。
   くしちゃん黙って席を立って風上の方に座ってくれました。なんて行き届いているんだろう。

   「この団地の循環バスがあって、一周90分ぐらいなんだけど」と、くしちゃんの名案。
   「ご迷惑じゃないかな?」
   「日中だから空いてると思う」
   「いくら?」
   「170円……この春で上がったかも」
   「だったら払える」っておかあさんどんだけ貧乏(^_^;)
   「ずっと乗ってたら運転手さんに怒られるかしら?」
   「まあ、しゃべってて降り忘れたことにしよう」
   と、バス停のお屋根の下でぺちゃぺちゃしゃべくりながら待つこと30分。向かい側に来たなにやらカラーリングのモダンなやや小さめのバスに駆け寄って、乗せてもらいました。……意外と混んでました。途中からお客さん乗ってきて、くしちゃん立ってお年寄りに席を譲ったりして。ごめん、わたしはとてもそんな余裕なかった。

   「ここが大きな病院で」
   「ほほう」
   「ここからは団地を出て駅の方へ降りていくの……」
   「凄いな」
   とガイドもしてくれて興味深かったのですが、
   「ごめん、バスに乗ると眠くなっちゃって」
   「ああ、おやすみ」
   くしちゃん寝ちゃいましたよ。

   そういえば、大学のクラスで修学旅行に行ったとき、サークルの子で奈良出身の子がいるといってかれのご実家を探しに行こう! と二人してオプショナル・ツアーを組んでバスに乗って奈良の郊外を旅したこともあったなーとしみじみしました。べつに付き合ってるとか、好きとかそういうんじゃなくて、ただの学生ノリだったんだけど。
  わたしは黄金色の秋の田を彼女が「セイタカアワダチソウがあんなに」と言ったのがショックで、漱石が往時の早稲田を散歩しつつイネというモノを知らずなんだコレはと邪魔そうに言ったのに子規が驚いたとかいう文学史の故事が我身にも起きたのを痛感したことを今でもありありと思い出せるとニヤニヤしてました。 

   入り日受け穂波にまがふきりん草 
       指さしてゆく徒歩2人連れ   舞音

   逆にセイタカアワダチソウ=きりん草が稲穂に見えることにしちゃいましたけど。

   わたしって田舎の子だったんだなあ。
   「こないだこの年で『華麗なるギャツビー』読んだんだけどさ! あれってメリケン版『金色夜叉』だったよ!」と恥知らずなことを言っても、
   「そう? わたしも昔めくっただけでよく覚えてない」とやさしく微笑むだけで。
   ほらやっぱり大塚行くような文学少女は読んでるんじゃないか。……バカに逆らわない奥ゆかしさにあとから冷や汗が出ましたです。ほんと、わたしにはもったいない友でありました。

   お天気は回復しないし、退屈そうにしているのを見かねたのか、
   「まいこちちゃん、このままもとのところまで乗っていってもいいけど、途中でナーギ駅で降りると、ここからノイエ・リリエンベルクまで行くバスが出てるから、コレにのって帰った方が良いかも」と申し出てくれました。
   「……実はトイレが限界」
   「大丈夫?」
   ありがたくその案に乗るることにして、ナーギ駅で下車。
   「実はこのビルの中の書店が撤退して。うちから徒歩圏内に本屋さんがないの」
   「うちも。駅まで出ないとないよ。困るよね」
   ほんと、みんな本を買わなくなってるんだなあ。わたしもほんと去年は本買う余裕なかったし。

   「駅まで行かないでこのまま途中のニーダー・エーベナシュヴァンツで乗り換えてうちへ帰るためにこの辺で買い物して帰りたい」
   「いいよ」ということで、ビルに入ってる京王スーパーでお買い物しました。
   「お高いんじゃないの? ほら、これなんかカナダの契約農家の豚だって。100グラムあたり98円……安いわ。買うッ」
   お鍋のもとが残ってたから、寒いし、鍋にしちゃおってもやしやらおとうふやら一緒に買って1000以下でお夕飯のお買い物すましちゃって。
   「まいこちゃんバスが来たよ!」
   「ありがとう、また今度ね!」って車内から大きく手を振って別れました。

   ……ほんとに気を遣わないオフだったわ。お金もな。

   街をめぐる車内で友と語らへば
     時巻き戻る心地こそすれ    舞音

   阿刀田高とかの短編だと、バスが着くのは懐かしい学舎で、乗ってるうちにみんな若返って、亡くなった筈の友が待ってたりするんだよな……。
   さすがにそんなことはなく、うっかりぼーっとしてて降りそびれてひとつ先のバス停で降りて、三々五々どころか8、8、10ぐらいの塊で広がって歩いてくる虎美の後輩どもをかき分けて逆行しつつおうちにたどり着いて、疲れてお昼寝しちゃいました。やーもーほんと雨女でごめんね。

   そんでもって翌日は良い天気だったのでした。

   雨女 その濯がれし翌朝の 
    スカイブルーをせめて土産に 舞音(再掲)

   そのあと3日もかかってやっと一首ひねって、絵はがきに書き殴ってくしちゃんに出しましたよ。

   「楽しかった また行こう!」

   くしちゃんからも今日、ちゃんと一句載ったお葉書が帰って来ました(手描きイラスト付き、ホント奥ゆかしい)。ということで、この項おしまい。

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