2017年10月29日 (日)

春暁オフ 秋の部開催しました

   早乙女おとうさんの退院も決まり自粛もそろそろ解除して遊びたいと、とむ影さんの上京に合わせて開催です。

   「ハガレン展最終日ですが」
   「行きたい」即答。

   毎度波多利郎さんにおんぶに抱っこ。最近「うたプリ」にはまったおかあさんのために秋葉原のカラオケ屋も予約してもらって開催日を待つことになりましたが。

   ……わたしって雨女だったよね。楽しみに待てば待つほど天気は大荒れタイプの。

   全国の本日台風被害に遭われた方済みません。

   水道橋は東京ドームシティで開催された鋼の錬金術師イヴェントは会場前から観覧希望者が長蛇の列の賑わいでした。とんでもねえ吹き降りの中待っておられた方スイマセン。わたしも同様に被害にあったから許して。

   とてもよく考えられていてファンの気持ちを大切にした展示でした。楽しかった!
   撮影禁止、手触れ禁止などの禁止の掲示が漫画のキャラクターを使ってシンプルにユーモラスにアイコン化されていて、にやり、とさせられました。

   それにしても、作者の荒川氏はまさか一巻刊行時ほんの冗談で描いた自画像がそのまま作品完結時どころかそのあとも延々使い回されて「こういうこと」になってしまうなんておもいもよらなかったでしょうねえ。→黄金の「牛さん」像が作者像として「作者と一緒に撮影できます!」コーナーになってました!

   作中の登場人物が営んでいた「ハボック雑貨店」という設定でのグッズ売り場も充実していて最高。最後時間が押していてさっと見て通っただけですけどね。

   さて、そこから秋葉原に移動してカラオケ。

   この前のリア充熟女に煽られた件で、今度カラオケに行くとしたら絶対歌ってやるリスト「俺様をアゲろ! (ティラ・ミ・スー)」を密かに作成していたおかあさん、迷わずにタブレットを強奪して入れる入れる熱い曲……。

   「真っ赤な誓い」武装錬金
   「バリバリ最強ナンバーワン」地獄先生ぬ~べ~
   「TOUGH BOY」世紀末救世主伝説北斗の拳2
   「哀戦士」機動戦士ガンダム……。

   そして、満を持して番組名「うたプリ」で検索したのに……今回のゲーム「シャイニング ライブ」のテーマCDは発売が11月なので、カラオケ配信はまだだったのでした。
   アキバの空に響くおかあさんの悲鳴!
   「うにゃああああん!」

   辛うじて「マジラブ1000%」があったので入れましたよ。

   そして幼い頃のファミリーアニメのオープニング・テーマなんか入れて心を一つに熱唱したり、アニメ・メドレーを入れて拳を突き上げながら終盤のロボット名をシャウトしたり当時いかにそのアニメにはまったかを熱弁したり。

   「このCMアニメだったからいいよね?」と松田聖子の「スィート・メモリーズ」を入れたとむ影さんに脱帽、今だから言えるけど松田聖子はあれで本当に歌がうまかったと意見が一致したり(硬派としてはあの「ぶりっこ」は当時バッシング対象)。

   その後ヨドバシで雨宿りしつつかるく食べて、漫画・アニメ・ゲーム関係の情報交換をアツく語り、これから先親を送るときの注意事項をレクチュアされ、新幹線が心配だからと、とむ影さんが予定を早めてご帰宅されるのを送って、東京から新宿まで出て、小田急に一緒に乗って波多利郎さんとノイエ・リリエンベルクへ。駅ビルの中の喫茶店でお茶しつつまた暫く漫画の情報交換して、解散となりました。

   ふりたるは雨にこそあれ 集まりて
     をとめの頃の物語せむ      舞音

   降ってるのは雨ですから!(あたしたちが古びたんじゃないですから!)
     また集まって昔の萌えがたりしましょう! ってところかな。

   しかし、「パタリロ」がミュージカル化ってことで驚いてたら、事態はもっと進んでたんですね(「はみだしっこ」がミュージカル、「ポーの一族」がタカラヅカとか「バナナ・フィッシュ」がアニメ化とか)。わたし達も財布を当てにされる世代になってきたのかあ。

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2016年11月 5日 (土)

マリーアントワネット展行ったらしいです

   六本木ヒルズでやってるそうです。ドラちゃんが行ってきました。おまえヨーコちゃんの学園祭訪問じゃなかったんかい。

   日本テレビ企画ヴェルサイユ宮殿監修とかでドラちゃんたっぷり楽しんで帰ってきて、母に熱く語ってくれました。音声ガイドがナヴィゲーター木村佳乃、語りとフェルゼン役が平川大輔、アントワネットが花總まりだそうです。「ドラマCDをこの2人で出して」という出来のよさだったとか。って、今の人の言い回しは面白い。

   いろいろ行き届いていて、また、有名人だけにいろんな作品に顔を出してるから、
   「これが『最後のレストラン』でネタにされていた漆器コレクション!」
   「これがあの首飾り事件の!」と元ネタを知って更に感動というところもあったとか。

   あとは服飾やら調度品の豪華さを目の辺りにして絶対王政を実感できたりとか。

   こういう、ピンで展覧会をやれて充分人を呼べるヒロインというと、やっぱりアントワネットの他にはエリーザベト皇后ですかね。最近の人だから遺品も残ってるし。これもミュージカルになったから最近メジャーになったんで、昭和の頃には知名度はアントワネットには及ばなかった気が。

   「母は仙台時代グレース・ケリー展に行った。モナコの。20世紀のリアル・シンデレラだ」
   「ダイアナ妃もできるんじゃない?」
   さあ、やってたかな?
   昔、そういう一世を風靡した女性の伝記シリーズとかがあって、学生時代はまって読みあさった気がします。デヴィ夫人とか、エビータとか。受験世界史だと知らない女性がたくさんいて、勉強になったなあ。そういう、強い女性、カッコイイ女性にも流行廃りがあるのでしょうか。マリー・アントワネットも、処刑のあと王政復古があって再評価があったとかで、その展覧会でも、子供にはちゃんと接していたとか、処刑前は王族としてのつとめを果たそうとしていたという切り口であったそうです。やってないことまで背負わされて悪の権化とされるのも可哀相ですが、あまりに悲劇のヒロインとされるのも首を傾げたいところ。

   

ねがわくば、思想や感覚の流行廃りに負けない真に人類に貢献する女性が出てきて欲しいものです。

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2016年10月24日 (月)

春暁オフ番外2開催しました

   やって来ました秋の佳き日。またしても漫画読み熟女集まって原画展へGO!

   今回は根津は弥生美術館、山岸凉子展でございます。版権の問題か訴求力の問題か、今もモーニング誌でジャンヌダルクもの「レベレーション」を連載中という現役漫画家の展覧会のポスターが30年前の「日出処の天子」ってのはどうなんだろうと思いましたけどね。「レベレーション」はなくても「テレプシコーラ ―舞姫―」はアリだろう、なんかの漫画賞取ってるしまだ平成に入ってからの作品だし。

   まあ、この展覧会の売りはそのまえの出世作「アラベスク」とその「日出処の天子」だから企画がそっちに重心を置いてるのか。まあその繊細で綺麗な描線を愉しませて貰ったからいいけど。

   わたしは「花とゆめ」誌に移ってからの長編「妖精王」の連載中に「花とゆめ」の本格的読者になったからまあ古い方ですか。別冊の方で一挙掲載があったから、そのまえの「メタモルフォルシス伝」も読んだかな。ほっそい線だなーとか、顔が独特だなーとかおもってましたかね。
   「わたくしは『妖精王』から読んでましたから、『FATE』でクー・フー・リンが出ても、娘にでかい顔できましたね。『ああ、ケルトの英雄な?』とかいって」
   と、その妖精王で主人公爵(じゃっく、と読む。英国人の血を引く)を妖精の世界に導く美貌の騎士の絵を見ながら得意げにしますと。
   「……その程度で知ってるというのは」
   いやちゃんと調べたもん。ちゃんとケルトについての本を読んだんじゃないけど。

   「アラベスク」はもうバレエ漫画が流行遅れになってからのスタートとかでそれでもちゃんとした骨格理解からの正しく美しいポーズ絵、当時のソビエト連邦のバレエ学校が舞台というスポーツ根性もの的展開が話題を呼んで一躍ヒット作になったとの由。
   ……うーん絵の善し悪しはわかりませんけど単純に話が面白くて立ち読みで一気したかなあ。わたしはストーリー重視。
   「日出処の天子」になるともうばっちり中高生で、あの中性的ながら妖しい美しさには感嘆しましたけど、当時の友人達のようにキャーキャー言うほどでは、うーん。
   「服飾が素晴らしい。こんな聖徳太子はゆるさんとかいってこのあと池田理代子が本当の聖徳太子を描くつって描いたけど、服とかの資料がなんもなくて結局こちらをパクるしかなかったとか」
   「シーッ!」
   まあネットで拾ったような話を当の展覧会でしゃべりちらすのもアレだけど。でもまあ、錦はあっただろうが奈良時代前期に友禅的な染め物はなかったんじゃないかなーと麗しのお衣装をみてふと思いました。ソレを考えると、昔本木雅弘で聖徳太子のドラマをやったNHKの考証はしっかりしてた(フリをした手抜き?)んだなあと。ほとんど生成の埴輪ルックでしたよ。たぶんあの時代は輸入物でない限り色や模様のついた布はなかったんじゃないかなあ。その辺は考古学に頑張って貰って証拠を探して貰うと。

   山岸凉子的世界はその他にも、女性の情念、恐ろしい心の世界を神話や伝説に仮託して描くというのがあって、展示室の2階はそういう短編もの中心。
   「天人唐草」といえばあの時代の漫画読みは
   「ああ」と重い溜め息を漏らすそういうような作品群。今回ご一緒した波多利郎さんもとむ影さんも同様。こちらも折々にいろんな雑誌で見ておって、
   「恐ろしいモノを描くなあこの人は」と思ってました。
   バッドエンド多くて、物語世界を引きずるまいちゃんとしては、
   「なにも娯楽作品でこういう話を描かなくても」とずずぅんと打ちのめされて考え込むから触りたくない、でもやっぱ読んじゃう。すごい魅力。

   しかし、小さくて綺麗で雰囲気ある弥生美術館で開催というのは解ってるなあ、作家さんも嬉しいでしょうという展覧会でした。というわけで特別展を見た後は中で繋がってる竹久夢二の美術館へ入り、そのマルチタレントぶりをうまくまとめている展示にほほうと唸って。
   やっぱ作品を愛し、作家にリスペクトがあると展示はここまで極まるのかと。
   いい物見せていただきました。
   ミュージアムショップも、アイテムはマグネットにクリアファイルに小風呂敷にハンカチ、便箋とご存知モノながら、なにせ元ネタが夢二だからみんなモダンでセンスがいい。ただ、明らかに夢二と解るものだと、
   「いい年をして(少女)漫画に夢中なまいこさん」を中途半端に知ってる親戚連中とかには、「やっぱりあなたのような人は夢二って好きなのね」扱いをされるのでアイテム選択は要注意であります。
   「最近の文房具的にはマスキングテープというモノが流行ですか?」
   こちらのミュージアムショップにも夢二柄の商品がありました。
   「JK程度がマスキングテープの正しい使い方をしようとは思われませんが」
   ……いえ波多利郎さんほどの美術の専門家とはちがうライトな用途と思います。わたくしもJKがマスキングテープをどのように使っているかは詳しくは知りませんが。

   あとは根津から上野を徘徊しながらこのへんに評判のそば屋が、とか、喫茶店ならちょっと歩いたところに、とスマフォのサーヴィスを駆使しながら歩いて、歩いて、歩いて。
とむ影さんって毎度ほんと予習を欠かさないというかアプリを使いこなしてるっていうか、いつも付いていくだけですいません。

   結局その辺のパスタやさんに入り、
   「(ジョジョ)4部アニメ化記念でプッタネスカいっちゃおー!」と暢気に生パスタ食べてゴキゲンでした。
   注) 「ジョジョの奇妙な冒険」の4部には本格的イタリアン・レストランに行くエピソードがあり、そこでプッタネスカというパスタの説明が結構丁寧にされているのだ! そしてとっても「おいしい」! ことになってる。それが今期アニメ化されて放映中ということ。
   いやいや、根津、上野界隈は表通りだけじゃなくもう観光地で、ちょっとした食べ物屋も喫茶店もそれどころかそのへんの一般のお住まいも綺麗にしてるし趣深いしもう目の保養目の保養。

   あとは不忍池の周りをウロウロしつつ
   「コイキング祭よーッ!」
   「ゴルダックきたわーッ!」とポケモンを狩りまくって卵をかえしまくったと。
   いやお二人ともお元気。おかあさんはさすがに陽が暮れてきた辺りで限界。
   「なんでもいいから冷たいコーヒー買ってきてください、あとで精算する」
   上野の駅前の各種飲食店の入ったお食事どころで席を取った時点でもう立てませんでした。

   今回の趣味のお話は、「『逃げ恥』がもう最高」とか、「あの本の続きを持ってきたからどうぞお持ち帰りを」とか、例によってパスタを待つテーブルにごっすんごっすん複数鷲掴んで出して交換会。さらに、
   「……わたしかぼすが今年店を出せるくらい生ってたいへんなの」
   「ごろにゃん」ト手を出す。わーいお鍋に使おう! 蜜柑ネット一つ分ぐらい貰いました。1コ1コがSサイズの蜜柑ぐらいあるよ! それにしてもとむ影さんちはいったいどのくらい果樹を植えておられるんでしょうか。
   「そういえば、前のうちを出るとき、おにいちゃんの友達で農業高校いった子に来て貰ってバッキーの枝を25本ぐらい切って、実家へ送って挿し木してもらったのの行く末を聞いたら、全部無事に挿し木できてて! 子孫繁栄ですよバッキーちゃん」
   「うんまあ!」
   注) とむ影さんから「祝 一戸建て!」と椿の木を貰って、「ジャイアント・キリング」の主人公にちなんで「バッキー」と名付けて前のうちの庭に植えたのです。引越の前年に白い花が咲いたのに、もう大きくなりすぎて連れて出られない、どうしようとこっそり置いてきたのです。

   いつまでもお喋りは続き、とうとう新幹線の時間が来てお開きとなりました。とむ影さん元気でねー! また春になったらお花見しましょう! そんで波多利郎さんにはノイエ・リリエンベルクまでグチを聞いて貰って(どうもスイマセン)!

   珠玉なる書の数々を託されて
    返しに悩む凡才なりけり    舞音

   ホントに、返礼にご紹介できる作品がないから肩身が狭いったら!

   そして夜中まで一気した「超嗅覚探偵NEZ」面白かった!

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2016年7月27日 (水)

春暁オフ番外開催しました

   

春暁オフも例年開催が続き、わたくしが体調不良だったために桜と無関係になっちゃって、
   「次は来年まで待たずにやりません? とりあえずLaLaの40周年記念の原画展が夏に」
   という話が前回出ました。そんでもって、いーですねーとか言ってたらもう来ました7月!

   あー今週じゃんとぼんやり思ってたら金曜の夕方にとむ影さんから、
   「今からダッシュでセブンに前売り券買いに行って来ます!」と入って。
   そーいやー入場の時にオロオロしないように前売り購入推奨だったっけとぼんやり思って、でもうちの近所セブンないしなーと思いながらそのままうちに帰って、土曜にお兄ちゃんと買い物出たついでに向こうの山の麓にあるローソンまで買いに行こうと思って、お兄ちゃんに
   「着いてきて♪」って言ったらお兄ちゃんキレる!
   「なんで!?」
   土曜はまあまあ涼しかったじゃん。
   「ロッピーならなんとか操作できる。この前前売り買ったときも会社の近くのローソンだったの。でもすっごく試行錯誤して周りに迷惑掛けて」
   そこでお兄ちゃん携帯を操作して、こっちの山のファミマのイーなんとかでもお取り扱いがあることを調べてくれました。
   「……どうせ帰り道だから。おれが操作してやる」
   ああ、なんて頼りになる背中!

   「なんで母がロッピーに執着するかというと、最初のポケモンのOVAがロッピーで予約販売だったから。『ピカチュウのクリスマス』。おまえのために母は仙台Y山のローソンでロッピーと悪戦苦闘してなんとか予約してポケモンヴィデオを買ったのだ。どうだ面白かっただろう」
   「……」
   「はじめて楽天の試合を見に行ったときも、どうやって野球のチケット取ったらいいか解らなかったけど、ロッピーならチケット取れると思って母はY山のローソンでおまえらと3人分なんとか内野席を取って見に行ったのだ」
   「……」
   「おまえのセンター試験のお金を振り込んだのもこの下がったとこのローソン、一緒に行ったよな?」
   「……もういい」
   このへんもしかしたら全部このブログの過去ログにあるかと思いますけど(^_^;)(^_^;)(^_^;)

   というわけで困ったときにはロッピー! なおかあさん、お兄ちゃんと例によって昔話をしながらもときた道を途中まで帰って、バス通りに添って下り、うちの山の方の麓のファミマへGO。
   「ほらあった」
   コンヴィニATMの横でほこりを被った(被ってません!) 多機能端末に取り付いて操作しはじめるお兄ちゃん。嗚呼、頼もしい!

   「ジャンルは?」
   「アート?」
   「ないよ」
   「イヴェント?」
   「……名前で」
   「LaLaの40周年記念の原画展……?」
   ひそひそやりながらなんとかたどり着くと、
   「終了」の文字が。
   「……」
   「あ、解った、もう今日から始まってるから前売り券はないんだよ!」
   おかあさんムチャに明るい声で失策を隠します。
   「いいんだよ正々堂々当日券で入るから。
   ……それとも入場券お持ちでない早乙女様は外で待機かなあ?」
   「……正直にいった方がいいよ」
   「……解った」   

   うちに帰ってから正直に申告しましたです。嗚呼、ラインって便利だなあ。

   今日は絶! 対! 遅刻できないと気合い入ったおかあさんは前日緊張して2時ぐらいまで寝付けず、おまけに6時ぐらいに起きちゃって、二度寝もできずになんとか電車に乗って9時40分現地着しましたけど。

   「前売り券予備がありますけどどうですか」と途中とむ影さんからラインが入った時にはもったいなくて目を疑いました!
   お嬢さん用にもう一枚買ったけど、お嬢さんはそこまでも興味が持てなくて、とのことでした。ありがたく使わせて貰って、前売り特典ポスターと同じ柄のカレンダーゲットいたしました! 

   上右からイザークに厩戸皇子に夏目貴志くんにサイファにチビ猫にうわー! な人選、最初画像をライン上に添付されたときからドキドキしてた往年の大好きキャラ達でした。
   「木原敏江がいない」と小さい画面で見たときには突っ込んでいたものの、
   「左上に摩利がいる」とすぐさま回答があって、確かに! とつくづく見て感動。
   毎日限定うん十人様にはカレンダーと同じ柄のポストカードプレゼントとあって、開場前の別館入り口にはもう一往復半の行列ができていたのでした! 

   なんとかお二人と合流できて中にはいると、
   「キヤーーーーー!」

   40年の蓄積! カワイイ、イケメン、スクール、ファンタジーのテーマにしたがって集められた珠玉の原画、寄せられた作家様たちの記念色紙、そして乙女心をくすぐるグッズ!

   あ り が と う ご ざ い ま す !!!

   五十音順だとこの大御所がトップで当然! の青池先生の「Z ツェット」がもう! もう! もう! 80年代LaLaなら成田美名子! わたしはギリギリ「みきとユーティ」がやってた頃から! 「エイリアン通り」はバッチリ高校時代、「サイファ」は大学、「アレキサンドライト」になると就職したころかな、フェイドアウト。なかじ有紀とか! ひかわきょうことか! 蘇れおれの青春! キラッキラで少し切ない少女漫画の世界が!!!

   地方により「処(ところ)テン」か「出(づ)ルテン」か、「日処(ヒドコロ)テン」かと呼び名の違うけれどみんな読んでた「日出処の天子」!!! あの衝撃的な最終回にはみんなして阿鼻叫喚したとも!!! でも、終盤ハッピーエンドへのルートを潰していたので、1回休載もあって、究極の行き詰まり、どう転んでも2人の道は分かれてしまったと、もう息を潜めて見守っていたのでそれはそれで安堵したというか。哀しいけどしょうがないよねとみんな認めたというか許したというかの最終回。思えばあれでみんな大人の階段を登ったんじゃないかと。
   あの時代のエポックメイキングなバッドエンドは「花とゆめ」でいうと「ブルーソネット」。いろんな伏線、サブキャラの人間らしい細かいエピソード、ここまで積み上げてきたSF大作をここでこんなうっちゃりかたするかぁーッ!? なんで2人を添わせてやらないの!? いや、この話のヒロインはタイトル役のソネットの方だからソネットが「勝っ」ていいんだとか、もう、ほんと、泣くと言うより呆然だったなあ、あの時は。

   閑話休題。

   とまあそういう青春のモロモロとも出会わせてくれて、かつ、
   「あ、『生徒会長はメイド様』! これうちのお兄ちゃんの少女漫画デビュウ作」
   「カードキャプターさくら」はかれのカテゴライズでは女児向けだそうなので。
   「『狼陛下の花嫁』もLaLaだったんだ?」
   「『夏目友人帳』! 今の新しいチームの新メンバーにもファンの子がいてバッチリ盛り上がったよ!」
   「『図書館戦争』! これもお兄ちゃん読んでた」
   「『水玉ハニーボーイ』! これ最近の1ハマリ! わたしBLはダメだけどネエは大丈夫なの!」と、意外や現在進行形でLaLaはわたくしの心にバッチリ寄り添っていたみたいです。

   「……『シャンパン・シャワー』、あれわたし読んでた頃かけらもホモの気を感じなかったんだけど、……あれってもしかして匂わせてあった?」
   「……それはまいねさんほもキライだから無意識にシャットアウトしてたんでしょう」
   真偽は神のみぞ知る。

   「……最近は娘の影響で少しずつ読むようになってきたと思うんだけど」
   「……そう?」
   「いいえ、もうまいねさんはハッキリほも容認派でしょう」

   容認派と拒否派でもおかあさんのほも許容度に対する見解は違うようです。

   もう色紙をお寄せいただけない方もいくたりか。
   「ルーとソロモン」、「あさぎ色の伝説」……。

   懐かしい絵をうきうきと見て回っていると、
   「……森川久美はありましたか?」
   波多利郎さんが寄ってきてひそり。
   「……なかったかも。わたしの高校時代友達が『南京路に花吹雪』できゃーきゃー言ってて」
   「ないのはおかしいですよね」
   「このメンツが揃っていてないのは有り得ない。わたしは『ヴァレンティーノ』シリーズの方が好きだったけど」
   おかあさん昔っからチャイナよりヨーロッパ志向が強いです。
   「うちの高校の卒業生だったんです」
   いろいろ大人の事情があったのかも知れません。
   そういえば竹宮惠子(でいいですか? 字)の「姫クン」シリーズって、LaLaだったと思うし。いろいろ厳密に寄稿作家を調べていったら今回参加のなかった方もいらっしゃたのかも知れません。

   なんだか切ないなあ。

   と、にゃんこ先生のカットアウトと一緒に記念撮影して貰って、お外に出て、ジュンク堂ででかい声で「今のおすすめ~」といっていろいろ漫画を見て回り、「修道士ファルコ」の欠巻をゲット。
   「中世修道院ものの決定版って、他に描く人いねーよ!」と裏表紙のあおりを見て吐き捨てたり。面白かったけど。真顔で「シリアスな笑い」やってて、これのことか! とほんと「バクマン」はすげーなと再認識したわ。

   その後、あんまりグルメには走らず、適当にその角のジョナサンでランチしつつ思いっきり家族の困った近況報告したり。その後新宿から東京駅を目指すというとむ影さんに、
   「じゃー今度新しい広場ができてSuicaちゃんペンギンの銅像が建ったっていうから見に行きたいー♪」と新宿までゾロゾロ。まだ風があるからそんなに暑くないのをよいことにテラスになってる新南口に出たら、
   「いるわ!」とスマフォをかざすとむ影さん。そう、ポケモンGO配信開始から最初の日曜だったのでした……。
   「オニスズメがいた!」
   「……こんなところにも?」
   二人していろいろスマフォをかざしまくって来ました。大漁大漁♪
   波多利郎さんも当然ダウンロードしていて、帰りの車内でいっぱいポケモンスポットとやらが沿線にあるのを拝見させて貰いました。

   そして、
   「成人式こっちでやるならもう美容院は押さえておかないと」
   「え? 全然考えてなかった!」
   慌てて娘と連絡取り合って、波多利郎さんに付いてきて貰ってノイエ・リリエンベルクの娘の昔使ってたサロンを押さえました。ホッ。
   ほんとに有意義な週末でした! 波多利郎さんホントに毎度スイマセン! 年末もどうぞヨロシク!

   「次は山岸涼子があるわ」
   ……それよりぼく荒木飛呂彦の凱旋にヤマザキマリが便乗というルーブルの漫画展みたいなー。
   これからも開催頻度が上がりそうな「春暁オフ」のレポでした。

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2016年5月22日 (日)

第4回春暁オフ開催しました

   お嬢さんがめでたくおうちを離れた波多利郎さんの慰労のはずが、わたくしの怒濤の体調不良のせいで1ヶ月延期。花はなくてもいいじゃないと吉祥寺の美術館で萩尾望都のSF展見て井の頭公園でまったりというオフになりました。

   「スターレッド」や「11人いる」、往年の名作の生原稿にリリカルな短編、早川などのSF作品のカヴァー絵や挿絵を見てうっとり。でも最近のごってりトーン技術駆使した絵を見慣れると、
   「……白いな」
   時代を経るとやっぱり絵の流行も変わるのねえ。

   丁度今日波多利郎さんに「重版出来」を貸していただいて読んだあとだと、なおさら当時の原稿の扱いを痛感したりしてね。あと、展示を見た後で出たところでやっていたこの展覧会記念のトーク・ショウ(お相手は萩尾さんご指名でヤマザキ・マリ!)で、今回のこういう画集を出したいと思いますと企画を出した編集さんがいろいろ原画を探したところがどこにも見つからなかったという話を聞きますと、やっぱ昔は扱いが低かったんだなあとしみじみ。NHK大河の録画も初期はほとんど残ってないとかいう話だし、娯楽を使い捨てにする文化なんですかね日本は。どこの国もそうかしら。浮世絵もパッキン代わりだしな。
   そういう今、日本からのパッキンで喜ばれるのはコンヴィニで買えるようなスナック菓子だそうで。どっか日本のこういうのが世界で受けてますよ的情報サイトで拾った。

   おかあさんお二人を待たしといて隣でやってた常設展? の木版画でギリシャ神話を描く展示もしっかり見ました。有名なエピソードから、へー聞いたことない、というマイナーなものまで、登場人物に的を絞ってこの話のこの神、こういう伝説のあのシーン、とあってふむふむ。作家さんのお好みなのか、どの女神もむっちりをもう通過してどっしり系でおかあさん的にはどうかなーってカンジでした。いやそこは親近感感じようよ。いややっぱすらっとしてて欲しいかなー彫刻とか残ってるし。それとも自分の好みがロリ寄りになってるのかも知れん。やばいわ。

   さて、出たところで腹ごしらえ。入ってる商業施設の地下フロアを一周して結局最初のカフェにしました。
   「母今日パスタにワッフルついたお洒落セット食べたんだー」と帰宅してお兄ちゃんに言ったところが、
   「それは食事なのおやつなの!?」と驚くこと驚くこと。
   「えー食事。そーすあめりけーぬのちゃんとした海老のスパゲティにワッフルがデザート?」
   「苺パスタ的なモノかと」
   「どこのモンブランやそれ」
   甘ったるい匂いのワッフルが先に運ばれてきたときにはどうしようと思いましたけどねそこはね。

   そして食卓にどんっとリクエストの本を出され。割と毎度波多利郎さんはその辺オープンです。でも既刊5冊しっかりお借りして帰りました。こっちからは「決マネ」3巻、「ゴーストアンドレディ」上下。とむ影さんには丁度買ったばっかの「マダム・ジョーカー」と「ゲート」。今回は重くならなかったでしょうか。
   和やかにお話ししながらそれぞれの家族の増減やら迫ってきた介護やら田舎の親をどうする的話もちらほら。
   蘭子さんじゃないけどいつまでも自分のことばっかりしてられない年頃を痛感しました。

   趣味の情報交換ではやっぱり前期は「落語心中」が凄かったとか。今年の大河はお兄ちゃんが8時にTV前に駆けつける出来だとか、ジョジョ4部は楽しみだとか色々。おかあさん一押しの「最後のレストラン」は購入分を携帯からでも見られるサーヴィスをやっと使うことが出来るようになって(ディジタル音痴)、とりあえず1話だけは読んでもらった感じ。お二人の心を熱く動かすまではいかなかったかと。

   「それでねー主人公がお題に答える料理を作って客を感心させると代価を貰って、その人は成仏するわけー。ジャンヌダルクとか、安徳天皇みたいに代わりになるモノを出せなかった人は帰れないの」

   「それはアレじゃないの? 黄泉の国へいって、そこのものを食べた人はもう現世に戻ってこれないって昔のパターンの象徴じゃない?」

   ああ、とむ影さんステキです!

   「じゃあイケメンを召喚してその人からはなにも貰わなければずっといて貰えるんじゃない?」
   波多利郎さんもすぐに応じるし。

   「歴史上のイケメンで非業の死を遂げた人というと誰ですか? 土方は登場済みです。ジャケット置いて帰った、というより、彼は部下に喰わせてやりたいから包んでくれって言って、積極的に戻った」

   帰りたくないって言ったひと、いませんでしたね。安徳様は「(このまま帰っても溺死だから)帰したくない」と千恵ちゃんが言って、代価を受けとらないよう前田さんが(その時点ではなんとなく?)安徳様に草薙の剣を抱かせておいたので帰らなかったんですが。
   そういう、自分の運命をある意味受け入れる(可能性のある)客だから「ヘヴンズ・ドア」に招かれるんでしょうか。覚悟が決まった(ている)というか。

   そしてお互い信長の享年を超えた超えないで嘆息し。秋にまたいい展覧会があるので逢いましょうと頻度アップも約束し。

   そして、
   「最初の時にお誘いされたのに断っちゃって気になってたんですけどこのメンツでカラオケどうですか? アニソン心おきなくいっちゃいましょう!」と言って無理矢理カラオケ大会へ。アニソン縛りと言っていて勝手に途中モーツァルト入れるし(最低)。しかもなまっていて最後クライマックスで声が上がり切らなくていきなり1オクターブ下げるし(擦れるどころじゃなく声が全くでなくなった。こんな失態生まれて初めて!)。ほんと最近歌ってないしまいったまいった。

   そして仮面ライダーV3を入れたら、魂ぎる悲鳴!
   「これデュエットソングになってる!?」
   「どこが!?」 
   現れた字幕には女性を示すピンクのハート
   1番の歌詞はそのまま女声で歌いきり。
   「2番は男声ってこと?」
   現れた2番の歌詞もピンクのハート……。
   訝しみながら歌いきると、英語の煽りが延々男性を示す青いスペードで……。

   「知らなかったわー」と笑い転げる熟女たちでした。

   まあ「君色想い」歌えたから良いかなー。
   「これ『赤頭巾チャチャ』だもん! アニソンだもん!」
   でもアニメOPヴァージョンとカットが違ってて、CD聴かないで入れると恥をかく曲筆頭でもあります。アニソンあるある。あと旧「ハンター×ハンター」のOPね。

   6時の新幹線というとむ影さんを送っておいてまたちょっとカフェに入って波多利郎さんと2次会。ここで超ラッキーなお申し出を受けて。なんでも言ってみるもんだ! いろんな方から助けてもらっているわたしです。ああ、もったいない。

   ということで帰って参りました。今回はお日柄もよくほんと楽しかった。

   ありがとうございました。また行こう!

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2015年10月12日 (月)

舞いを修めるべし

   秋たけなわ、例によって姫ちゃんからバレエの発表会のお誘いが来ましたよ。落ち込んでる場合じゃあありません。先週の同窓会の予備日として月曜も休みにした反動で休日出勤の決まっていましたおかあさん招待状みて焦りました! 大丈夫! 土曜働いて日曜休み! そのあとまた月曜から連休無視の5連勤! 頑張って行ってきました!

   今年は幕開けから先生と賛助出演の王子様とで組の舞でした。

   ほっそりした先生がもう、かろやかに、あでやかに舞いたおすのであります、手はゆらゆらと湖水に藻の揺らめくが如く、脚は高く振り上げること木々の枝の如し。またそれを阿吽の呼吸で支える王子様の頼もしいこと。そして、鏡に映したように調和して制止し、またある時は影の如く寄り添っているのでした。うんと延ばした手のすぐ先に王子様の手が控えていて吸い付くようにその手を取って支え、足音もさせずに飛び上がればなんの質量もないかのように笑顔でそれを持ち上げて軽々支えて麗しの姿勢を保つのであります。

   嗚呼、日本男児も斯くあるべし。

   近頃は女が生意気になっていかんとかこっちも疲弊しているのに女を庇っている余裕などあるかなんて情けないこと言わないで。女性が麗しくも実力を発揮して輝く場において、やせ我慢で黒子に回ってくれてもいいじゃない。その手がなくてはオデット姫もオーロラ姫も、夢幻の美を表現することは出来ないのだから。

   脚光浴ぶ姫を陰にて支ふれば
     あはれ男子も舞修むべし 舞音  

   「舞姫」としたかったのですが下の句は「舞いを修めるべし」とキめたかったので、舞いが上の句と下の句で被るのを避けるために「姫」にしましたが、それじゃあなんのことかわかんなかったでしょうかね。ちょっとまだ悔いが残る感じ。 

   さらにオドロキ! 姫ちゃんたち大きいお姉様ステージと、ちいちゃい子ちゃんステージはどうも先生のオリジナル振り付けだった!

   でも、いわゆるモダン、コンテンポラリーといった「衣装で勝負しないんですわたし」っぽいレオタードだけってカンジじゃなく、ちいちゃい子ちゃんも役に添った色とりどりのチュチュをきていて可愛いし、姫ちゃん達はインド物の「ガザムッティ」の音楽に合わせたオリエンタルな踊りだったのでオリエンタルな感じながらスカートの長いちゃんとバレエのお衣装(チュチュ)を着ていたのでした。やっぱり年に一度の発表会だもん、きれいな衣装着たいでしょう! そりゃもちろん! 
   プログラムには1部のお嬢さん達のように有名どころの「キトリのなん幕の踊り」みたいなことが書いてなかったので、たぶん先生のオリジナル振り付けであろうと推量したのですけれど。……毎年思うけどホントにこの先生マルチな才能あるなあ。

   クラッシックも永遠にバッハとモーツァルトとベートーヴェンだけやってくのかって問題ありますけど、バレエもこの先次の世紀までドン・キホーテと白鳥とジゼルやってくわけにもいかないですからね、そこはもう。どっちも現代物をやらないわけにはいかない。でもきれいな衣装・名作に憧れて入門してくるよい子・よいおねえさん・よいママパパの夢を壊すのもいけない。そんでもって現代物に付いていけないお客をあんまり置いてけぼりにしないと。そういうところをうまくやりくりしてるなあと今回は思いましたです。

   でも、なんか「みなさまの拍手がご褒美」と繰り返してる割りに、どこで拍手をしたらいいんだか判らなくておかあさん的には不完全燃焼でした。反応が薄いって言うかなんていうかね、幕が開いてバレリーナが出てきたらとりあえず拍手しようよ?

   真ん中にバレリーナが集まってポーズキメて静止したら 拍 手 チ ャ ン ス !じゃないんですか!?

   笑顔で拍手を待っているのに静まりかえるホール!

   …………バレリーナちゃんたちが可哀相で胃が痛くなりましたよ!! ゴメンね姫ちゃん!

   でも一番に手をたたく勇気がなかなか湧いてこないおかあさんは寝る前に正座30分して反省! ほんと口ばっかりなんだからこのおばはんは!

   楽屋に顔を出して姫ちゃんや、大学時代の友達とちょっと近況報告なんかして、はやめにお暇しましたよ。

   もう5,6回は見に行ってるのでさすがに今回は迷わなかったですけどね! 目当てにしている交番がリストラされてもぬけの殻、スチール机だけの「連絡所」になっていたのには驚きました。交番もリストラされる時代なのね。川崎市宮前区平和なのかしら。

   そして無事電車に乗ったら豹太くんから入電!

   「鍵忘れた……おかあさんいまどの辺?」

   ……新百合でなんか食べて帰ろうと思ってたのに。急いでおうちに直帰しましたよ。おかあさんの晩ご飯はレトルトカレー!

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2015年9月 5日 (土)

春暁オフ番外開催されました

   さまざまに画面の中に生き死ぬる 
    おのこ乙女に胸轟かすどち     舞音

   今回は一首出来るまでまってたんじゃないですよ。忙しかったの!

   さて、「眼鏡できたよー! お給料ちゃんと出たから目が見えるうちになんか見に行こう!」 とまぬけなお声がけをしたのは7月のこと。せっかくだから国立新美術館で「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展」というのをやっているのでそれにしようと会期末を狙って8月30日に行ってきましたよ。

   「ごべんなざいい~」

   

やっぱり降りました。

   しかも、朝方はなんとか保ってたからって傘忘れていきやがりましたよこの女。弁当忘れても傘忘れない金沢人として有り得ない

   まあ国立新美術館は乃木坂から駅直結でいけたので。

   「チケット売り場で時間喰わないように事前購入していきましょう」という打ち合わせに、携帯をチケットがわりにするというやつができなくて、慌てて3日前にローソンに走ってロッピーで買ってきたおかあさんです。5分も格闘しちゃったわ。お店空いてたから店員さんも生暖かく見守ってくれてた感じよ。

   国立新美術館は超モダン(この言い回し自体が昭和)なガラス張り曲線的デザイン。今一周回って曲線的なの流行ってんのかしら。おかあさんはガラス張りなんてエコ的にも耐震的にもやばいんじゃないかとちょっと懐疑的。でも、同じくガラス張りでどうすんの!? と思ってた仙台のメディアテークも、あの地震でドコがこわれたとか言う話を聞かないので、日本の技術はきっと凄いのねと思うしかないですね。そう思うともうちょっと外周ゆっくり見たかったかな。かえってガラスものはお天気良くない方がじっくり見られそうで。うん、また行こう。

   それがまた、10時開館に合わせて、今回はとむ影さんがはやばやと乗り換え案内(=当日の予定到着時刻)をそのままラインに貼ってくれたので乃木坂9時46分!? はるばる新幹線でお越しのとむ影さんをお待たせしてはならぬ! 時間厳守、てか9時30分着予定だ!! と勇み立ったのです。7時50分起床だ! とアラームセットして寝たら、その朝とむ影さんの「無事新幹線乗れました♪」というラインの着信音で目が覚めたという……ほんとスイマセン。こんなに楽しみにしてきていただいて。それなのに行き先は全部波多利郎さんに丸投げでなんもおもてなしもせず大荷物持たせて帰したという……。毎度ながら要反省。
   波多利郎さんも「小田急乗れました」ってわたくしがまだ多摩の山中でバス待ってる間にライン飛ばしてきて、……ほんとスイマセン。でもちゃんと10時には行列に並べてましたから。って、行列。朝イチ、開館前から。
   「なんでこんなに若いのがいるんだ不届きな。高校生はうちで宿題でもやってろよ」
   いきなり不穏当な発言をかましてしまうおかあさんでした。弁士注意!
   「うちの近所はもう学校始まってるわよ~」
   とむ影さんはのどやか~に。
   「川崎リンネルベルクもです。昨日は中学生がそのへん制服着て歩いてましたし、一昨日は小学生が鍵盤ハーモニカ担いで登校してました」
   おかあさん応じておいて恥じ入るばかり。

   とまあこんなカンジで。
   「1989~ってことは平成入ってからってこと?」
   「そうですね」
   一歩入場したらもう、「ナルト」から始まって「七つの大罪」から「まどマギ」から「マギ」に「ハガレン」「セーラームーン」……。
   きゃーきゃーいいながらこれは見た、見てない、どんな話? 「コナン」はもう畳めよ、編集長替わってあそこ変わるかな、そう言えば絶チルの最新刊がこれもういかんレヴェル、とかもう言いたい放題どば~~~~~~ッと大解放。

   楽しかった。もうほんと、これは1人で見たんじゃ面白くない展覧会、ということで冒頭の歌と相成りました。「どち」=「同志」ね。

   「ついでにやっぱり行きますか」
   近くの六本木ヒルズでガンダム展をやってるという話だったので。
   「行くッ!」
   途中でイタリアンのお店を調べてきたというとむ影さんのネット巧者ぶりに舌を巻きつつご案内いただいて雨の中移動。ほんっとスイマセン。お土産類が同好の士ならでは、コミックだったのでみんな美術館の中でお店を開いて濡れないように工夫してそれぞれカバンに入れる入れる。こちらからは「決マネ」が波多利郎さんのところへ、「GATE」がとむ影さんのところへ参りました。いや、メモっとかないと。こないだの花見の時にとむ影さんに「アル戦」3巻回したのに忘れてて、娘が金沢の友達のためにGWに取りに来たときになんでないの!? と家捜ししたという……。だいじょぶ、無事金沢に渡りました。

   とむ影さんからは福島の桃を戴きました。わーい! 毎度ありがとうございます。おいしかったです!
   ……毎度のことながらとむ影さんが一番可哀相。はるばる桃抱いてやってきて、やっと軽くなったと思ったら「GATE」既刊七冊だもんな……。ごめんなさい。新幹線車中のおやつにエチエンヌの肉球クッキーつけたから勘弁して。
   波多利郎さんにはお約束の菓子折(不要の自転車を頂戴した。もうお兄ちゃん喜んで乗り回してます!)を進呈しました。こんなにいらないってその場で開いて山分けしてくれましたけどね。恒例だからいいのに……。

   さて、六本木のすてきなイタリアンの店でおいしくパスタを頂戴したところで行くぞガンダム展! 森アートギャラリーでした。こっちはまだやってるよ!
   結構おしゃれなお兄さんとか手を繋いだカップルとかいましたよ。イヤホンサーヴィスがアムロの声、シャアの声、ミライさんの声というので3人それぞれ別のにして代わる代わる聞いたりして。……今も活躍されている方でという制約もあろうが、ブライトさんやセイラさんの声という選択もあってよかったんじゃないかと。……いややっぱりナレーションは永井一郎さん。嗚呼、ファーストは遠くなりにけり。

   いわゆるファーストに絞った展示で、ファースト原理主義のおかあさんはとても楽しみましたってか血が滾った! いきなり入ったところで「オープニングシアター」、前半の盛り上がりどころ、ガンダム(&ホワイトベース)の大気圏突入エピソードの上映です。これは映画からカットではなく、映画の画像を元に再構成してあったんじゃないかと思いますね、なんかCGっぽい輝きがしてたから。

   ご存じない方に(という建前でアツク語る)。この辺映画の記憶込みで語りますので、じっさいのシアター内容とは違うかも知れませんよ。
   ガンダムはスペースコロニーが地球の外、太陽系内に所々作られて、そこに強制移民された人々が地球に対し反旗を翻してきた、という話なので、物語は宇宙から始まります。そこで追われて逃げてきた主人公達が、味方の勢力圏内である地球へ降りる。
   ところが、地球には大気圏があって、その出入りは重力もあって、なかなか難しいんだそうです。ぶっちゃけ、対策してない機体は燃えちゃう。だから、大気圏に入るときは戦艦(ホワイトベースなど)は戦闘をやめてシャッター閉じるし、出してるモビルスーツとかは母船に戻る。ライヴァルのシャアも指揮官としてそれは解っていて、出来れば敵はここで対処取れない状態で地球にたたき落として燃やしてしまいたい、でも深追いして共倒れはする気はない。部下達にも戻ってくる期限を言い含めてホワイトベース追討を命じるのですが……。
   自分も専用赤いモビルスーツで出て、ホワイトベースの艦橋(ブリッジ)にとりついて、あの赤い一つ目が光ったときには背筋が冷えました。ええーッこんなシーンあったっけ!? シャアに取り付かれてなんで生きてるのこの先この人ら!? と思いましたが、敵を追い散らしに出ていたアムロ君が気付いて引きはがしてくれました。ホッ。

   シャアは適当なところで自分の戦艦に戻って大気圏突入に備えますが、噂の新型モビルスーツを前に深追いしちゃった敵のパイロットがガンダムともどもリミット越えしちゃったんですよ! 今から拾う手だてはない。戦艦の方も自分もシャッター閉めないとやばいんで。とりあえず、ガンダムの方の帰艦は阻止できた、ガンダムは大気圏突入に耐えきれず燃え尽きるであろう、だから、「助けてください少佐!」と悲鳴を上げながら燃え尽きるパイロットに「無駄ではないぞ……」とシャアは声を絞り出すんですが。
   一方ホワイトベースでも、必死に呼びかけるセイラさん(この頃はまだ通信士)の声をよそに正面の窓がシャッターで覆われてゆき、通信も途絶、ガンダムの安否はこのあと乗組員にも視聴者にも解らなくなるのでした。
   戦艦ほどの大きな宇宙船でも大気圏突入は大変で、しろうとのお嬢様ながら「スペースクルーザー級なら多少の操艦経験はある」と名乗り出て舵を握っていたミライさん、「大気圏突入の経験もあります、でもその時はサポートがちゃんとしてて」と映画ではブルっていました。でも、他にそんな経験者いないから艦長ブライトさん(このひとも少尉任官したばっかのペエペエ。経験者・正規の軍人はここまでにみんな戦死)もいなしてました。しかしお嬢様(父は大物軍人)って凄いな。大気圏突入もレジャーとして経験済みって。

   まあ、カメラは切り替わるけどな。
   「なにかあるはずだ!」と分厚いマニュアルを必死でめくるアムロ、アムロは風で飛ばされてきたこのガンダム操縦マニュアル(リアル紙媒体!)を拾ったお蔭でガンダムのパイロットになれたのですが、これがここへきてもかれを救う! 
   「あった!」と。
   ここんとこが、おかあさんマニア的チェックポイント。
   ガンダムは腰のところにポケット的出っぱりがあって、ファン用の資料でメカ的説明のページを見ていると、「耐熱フィルム格納箱」的な説明が付いている、それがここで使われるのです! ナンヤソレ、と思っていると、どうもTV版ではそこから透明なフィルムのようなものを取り出して、それを被って大気圏突入の摩擦熱をやり過ごして無事に地球に降り立つらしいと。
   いや、無理やろ。
   後年映画の方の大気圏突入を見ましたら、いつも持ってるシールド(あの赤い縦長のアレ)を自分の下に敷き、空気の流れを加減しつつそのシールドに添って冷却空気を噴出して摩擦熱を緩和しつつ安全な角度をキープして穏やかに大気圏に突入していくというふうに変わっていたようです。
   どっちで来るかなーと思って見てたんですが、そのへん、濁してありました。
   そして、気を揉みながら自分たちも決死の大気圏突入を果たしたホワイトベースのシャッターが開いてゆき、ブリッジ・クルーたちは祈るような気持ちで白いモビルスーツを探します。そのとき映画版はボロボロになって守ってくれたシールドを捨てて大きく伸びをするガンダムを映し出したんですが、今回はなかったな。
   「アムロが……! 生きている!」
   これは感動のシーンでした。ここで映画のⅠの終わりとしたのは正しかったです。
   だから、「大気圏突入」をオープニングシアターでやったのはよく解っていると思いましたよ。

   これが、目の前えーと10畳ぐらいのリヴィングの長いほうの壁ぐらいのスクリーンに映し出されて、サラウンド音声で迫ってくるんですよ! 当然総天然色。気持ちはホワイトベース艦橋乗組員! ああ、技術の進化ってすごいわ。

   てなカンジでオールドファンの胸を熱くする展示が始まり、期待を裏切らないお宝ばかりだったのでした。
   最終話の部分上映がされていたモニタに後ろ髪引かれながら一言。
   「ここで終わっていれば名作だったのに」
   おかあさんはファースト原理主義。

   このあとのガンダム世界の広がり……的展示もありましたが。
   「ぶっちゃけあとはなに見ました?」
   「ええと、Zぐらい?」
   「全然みてなーい。アゲも途中までかな」おかあさんあれはAGE(エイジ)です。

   ミュージアム・ショップは真面目にガンプラを愛する人向けお土産もあり、缶バッヂとかのライトなものあり、ビームサーベル型ポッキーあり、クリアファイルとかもあり。
   純金製ガンダム、プラチナうん万分の一スケールザクとかもありました。
   「なにやってんの田中貴金属!?
   魂の叫びがでてしまいましたよ。ああ、アラブの王族とかが買うのかな?
   「息子にガンプラ買って帰るべきかなあ」というおかあさんに、
   「ガチャポンでいいわよ」ととむ影さん。
   300円入れて回すと思ったよりちいさいカプセルに入ったプラモ? が出てきたのでした。開けてみたら「マスターガンダム」だったそうです。これはファースト限定じゃなかったのか。
   おかあさんは自分用にシャアザクとシャアズゴックの缶バッヂ買いました。この褪せたようなピンクがいいのよ。ミリタリー的に意外と正しいらしいし(褪せたようなピンクは砂漠では結構迷彩として使えるとのこと)。

   ほんとにきゃーきゃーいいながら見て、心は乙女だったのでした。

   そのあと国会に行って、れいのデモを見てきて。
   ほんとに凄い人でした。思い思いにプリントアウトした紙をパウチして? 身体に留めつけたり、手に持ったり。でも思ったほどの大きな声は上がってなかったかな。
   「凄いですね、ちゃんとみんな考えてるんだなあ」と、それ以上なにも言えませんでした。
   わりと年の行った方ばかりとお見受けしました。若い人はTVに映る辺りにいたのか知らん。「もっと詰めて、国会前はまだ空いています」なんて声が掛かったかなあ。 

   足が限界になったので東京駅まで移動してまたお茶にさせてもらいました。ごめんね、体力無くて。

   というわけで、いっぱいしゃべっていっぱい歩いた雨の日でした。おうちに帰ったら傘はお買い物袋に入れたまま冷蔵庫前に落ちてました。出がけにチェックしようよ。

   じゃあ、雨具必須で、次もまた行こう! とむ影さん、波多利郎さん、ありがとうございました!

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2015年5月 9日 (土)

ふとももキャッチ!

   ゴールデンウィーク暇だったので、ミロのヴィーナス(を見に行こうという)ネタで一本書いたおかあさんです。

   あれはメロス島で見つかった時点でバラバラだったので、なんとか断片をつなぎ合わせた結果がアレなので、ホント残念ですがお手手は昔っからない状態で、
   「どうだったんでしょうねホントは」というのがもう世紀の謎らしいです。だから、
   「なくっていいの! ないからこそ想像の余地があるの!」
   「あったら逆に黄金比が崩れるの!}
   というヤケというかないことを積極的によしとする説もあるそうですね。

   いやおかあさん単純だからミロのヴィーナスにお手々あったとしてどれが正解か知りたいわあ。

   ネットで軽~く調べると、なんとか言う研究者が出した「柱に載っけた手で林檎持ってる」復元図というのが今の主流なんだそうで。
   おかあさんが実家のお茶の間で寝っ転がって「世界の博物館」なんて本を読んでた頃は、
   1 林檎持ってる(前出の復元図) 
   2 手鏡持ってる 
   3 盾に映った自分の姿を見てる

   

と主なものだけで3つだったのになあ。時代はここまで進んだのね、

   何か持ってる前提なのは、西洋の美術の常識だと、絵画や彫刻にされるひとというのはただの架空のきれーなにーちゃんねーちゃんじゃなくて、神話や聖書の登場人物、「この人を描きました!」ってコトが多いので、見て解ってもらえるように象徴的なアイテムを持つからなんですね。それこそ、イヌサルキジを連れてたら桃太郎、熊に跨ってたら金太郎、それが亀だったら浦島太郎ってなぐあい。それがヴィーナス(≒アフロディーテ)というならそれを象徴するモノを持ってたでしょということ。ヴィーナスが持つに相応しいのは、「パリスの審判」で、「一番美しい人に」とネタを振られて3女神が一触即発になったという黄金の林檎でしょというわけ。いやこれギリシャ神話のアフロディーテのエピソードですけど。ローマ神話のヴィーナスちゃうやん(ヘンなとこに突っ込むな)。

   ってことで今は林檎説主流になったようですなあ。

   それ以外にも、ウィキペディアなどその辺の解説を読むと、あの女神像が半ケツ(まあお下品)なのは、衣が緩んでおっこちてきたのを、思わず膝と太腿を締めて食い止めたからなんだそうで。だから絶妙な下半身のフォルムをしているのだとか。そういえば、半分出ちゃってるお尻の方もきゅっとしてますもんね。良いタイミング切り取ったな。やっぱり作った人はスゴイ。

   きゅっと挟んで食い止める、で思い出したのは某ミステリの巨匠。どのくらいって、推理小説の大賞の名前になってるくらい。ちょっとお耽美な倒錯趣味があって、これはそういう短編のトリック。
   美少女が腰掛けているとき、ちょっとなにかを取り落とした。そのとき、彼女はきゅっと太腿を締める仕草をして、うまく挟んでそのものが床に転げ落ちるのを防いだ。探偵はそれをじっと見ていた。
   「可哀相に、彼女は男の娘であろう」いやそんなイマドキな用語遣いませんでしたけど。
   スカートをはき慣れていれば、かえってそういうときはスカートの布地を使って掬い取る方へと意識が向く。だから、はしたないようでもかえって両脚を開く方向にとっさに動かすだろう。男は、ズボンだから、脚を閉じて太腿で挟む仕草になる。だから、スカートをうまく使えなかった彼女は女装子である。という論理。

   いや違うっしょ。
   これ読んだコーコーセーの頃から疑問を感じてました。

   スカートを穿いてるときに取り落としたモノを拾おうとすると、とっさに脚を広げる、これは正しい。わたしもそうします。ズボンを穿いてると、脚を閉じる。そうそう。
   但し、「可哀相」というほど日々女装を強いられているなら、既にスカートを使う仕草は身についているべきと思いますね。逆に、ズボンを穿いているときに両脚を開いてしまって、取り落とした方が、スカートの仕草に慣れている違和感を出すのに相応しかったと思います。
   なんてね。着眼点はイイと思うのに、料理を誤ったカンジ。猿も木からドサリ。巨匠もたまにはやらかすのね。でも、男の娘に濡衣を着せるつもりが目撃者(?)にしっかりおっぱい触られちゃってたら、そりゃ死んで貰うしかないか(豊胸手術のない時代)。犯人も困っちゃったでしょうね、ラッキースケベが仇になる話でした(本当か?)。

   まあ、ヴィーナスもその女装子も、うまく太腿キャッチできてよかったねと言うお話でした。

   ミロのヴィーナスにいろんな人がそれぞれいろんな腕を付けてあげる(スペシウム光線からはじまって、ベース弾かせたりサイコガンつけたり)スレッドは面白かったです。ぬーべー先生の鬼の手がなかったのがちょっと残念かな。

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2013年10月14日 (月)

芸術とは反実仮想と見つけたり

   例によってゲージュツの秋でございます。

   かの女(ひと)に質量あるをうたがへり
    舞台の上にオデット姫舞ふ        舞音

   姫ちゃんのバレエ団のおさらい会を見に行ってきました。今年は「白鳥の湖」! ダイジェストだけど、いやちゃんとつぎはぎ感なく舞台になってました!

   例によって第1部はちいちゃいお子ちゃまたちが可愛らしく踊る違う雰囲気のステージでしたが(この部のトリを取ったお嬢さんも片足立ちくるくるがお上手で今年こそ「ブラヴァ!」と声を掛けようかと思った。……来年への宿題だ)。

   二十分休憩を取って、第2部が待ってましたの「白鳥の湖」。オデットもオディールも先生で、王子様やロットバルトは客演をお願いした男性のようですが、あとは、「貴族の姫君」も、「他国の王女達」も、「4羽の白鳥」もみんなバレエ団のおねえさん達です。スゴイ! 姫ちゃんも大活躍でした。

   わたしこれが初「白鳥の湖」なんですが、すごいですね、オデット姫。あの手の振りが、
なんとたおやか。同じ人間とも思えない。王子が思わず出て行くと、怯えて逃げる、それを、「あやしいものじゃございません!」と追いすがる、尻込みする、それがほんと、リアルでいながら夢幻のごときエレガンス。やっと心うち解けて、2人、手をさしのべ合って踊る、パ・ドゥ・トゥってやつですか、これが、体重無いでしょ! といいたいぐらい軽い。ふんわりひらりと舞い上がって、カツッ、カカカカッという足音しかしない。そりゃ王子も持ち上げてますよ? 支えてますよ? 現実に存在する人間だもの。だけど、とても、そんな生々しいものを持っているような仕草ではない、感じさせない。まるで、茶人が水のたっぷり入った茶釜やら水差しやらをほいほいとか~るく持ち上げるように。こんなものは、大切なあなたと一座を建立するためのほんの小道具で、額に皺を入れて大切に大切にするほどのものではありません、なんて心意気みたいな。いやほんと、利休言ってるって、重いものは軽いように持て、軽い物は重いように持てと。
   いやじっさいソレすっげえ謂われのあるお宝で、物理的にも重いんだけどさ。
   芸術なんて、この世にないものを描いてみせるものじゃないですか。
   そこら辺にあった瀬戸物を、謂われがあるといって尊重してみせる。相手と深い心のつながり、価値観の共有がここにおいてできたと思うなんて、それは幻想。そんなものはないのに。形にして見えるはずはないのに。
   それがあるように尊んでみせる
   人ならぬものと心を通わせて、愛を誓うなんて、試練に勝つ愛なんて、そんなもの有り得ない。魔法使いなんてこの世にいない。おいたわしい身の上の奥ゆかしい姫君なんて、存在しない、そんなことは、言わないで。
   舞台の上には、夢がある。美しい姫君が華麗に舞う、有り得ない高さを跳ぶ王子がただ愛に生きてくれる。正義は勝ち、愛は正しく燃え上がる。
   それが芸術というものの醍醐味であるなあ、哀しいけど。
   そんな境地に達しましたのよ。
   ほんと、それくらい先生のオデットお綺麗でした。

   後半、嫁選びの舞踏会は、だーれも来なくてオディール一択だったんじゃなく、それなりに「他国の王女」がいて、それぞれアピールする踊りを踊るんですな。これが、デザイン同じで色が赤黄青、緑にオレンジピンクでもうちょっと前のアッキーナのコマーシャルじゃないけど「どの色選ぶの?」状態。黒のオディールを入れたら七色だ。王子目移りしそう。
   それぞれみたけど、どどーんと、あの有名な「情景」、チャーン! チャラララチャ~ラチャ~ラ♪ のあのテーマを暗くアレンジした曲がかかると、もう心を引きつけられずにおられない。オディールは他の王女達とは格が違うのです(いやそりゃ生徒さんと先生じゃあねえ)。王子をいなすコケットリとか、もう、これはかなわんわー、騙されるわーと見ていて納得しました。

   昭和のバレエ漫画の知識だと、「白鳥の湖」のオディールは、クライマックスで「グラン・フェッテ・アン・トールナン」という大技を持っていて、あたかもウルトラマンがスペシウム光線を放つかのように、ムッチャ難易度の高いこの技を繰り出すところがプリマ・ドンナの証明であるかのような常識が刷り込まれておったのですが、これ、いつ出るかと思ったら、王子を魅了するとこじゃなかったですね。この人に決めます、とかいって母后に紹介して、もう変更なしね、と花を手渡したあと、他の王女たちが祝福して(エライ!)、ウィニング・ランじゃない、ウィニング・ダンスを踊るところで出るみたいでした。ただ、これ、片足立ちで、もう一本を周りながら振り出すことによる遠心力で32回回るという技らしいんですが、つい数えちゃいましたが20回ぐらいでした。やっぱダイジェストだしね。

   罠にはまってよく似た他人に愛を誓ってしまって呆然の王子、目の前で希望が露と消えて惑乱のオデット姫。ほんと、劇としてもちゃんと成立しているこの構成のたしかさ。たしかこれ構成も振り付けもこの先生だったんじゃないかしら。そんで自分で主役踊るし。なんてマルチな才能なんだろう。

   というわけで、伝家の宝刀も教会のなんかすごい宗教的アイテムもなしにロットバルトに挑む王子、簡単に吹っ飛ばされますが、何度も挑む、とどめの一撃の瞬間、オデット姫が身を挺して王子を庇う! その愛の力に打たれたらしく、ババーンと逆に逃げ去っていくロットバルト。九死に一生の王子、ところがオデット姫は倒れたまま。死ぬの? 愛の力ってこれ!? と、音楽がハープの分散和音になり、弦は短くザッザッザッザッと音を切って盛り上げます。ここんところはさすがチャイコフスキーと思いましたです。起き上がるオデット姫、喜ぶ王子、あとはらぶらぶの2人で組んで踊る踊り、キャー♪

   非常に楽しめました。いやー来年が楽しみだわ。単純にバレエを見ることができるのがこの機会だけだから、という意味だけでなく、このバレエ団がどんどん若い人が育ってる感じで、先生の演目への取り組みも刺激的だし、先行きが楽しみでもあります。

   姫ちゃんお疲れ様、来年もよろしくね!

   そしておかあさんはお昼軽くしか食べないで行ったらお腹すいて目が回って、もう食べることしか頭になく、駅の横のフレッシュネス・バーガーに入って帰りの電車賃も構わずハンバーガーをがっついて、ホットの紅茶が冷めるのを待ちながら財布をひっくり返して冷や汗をかいたのでした。ハンバーガー買ったときには見えなかったけどもう千円ちゃんと持ってきたのでした。ホッ。フレッシュネス・バーガーおいしかったです。今度はちゃんとお小遣い持って出かけます。

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2013年9月23日 (月)

飛んで火にいる秋のパピヨンオフ

   とむ影さんから、連休東京に行くのでどうですかというご連絡に、「暇でっす」と即答したまではよかったのですが、
   「どこにしましょう? 藤子不二雄展? ネコライオン?」とこちらの趣味も考慮の上URL付きで行き先を相談してくれる優しさに甘えて自分も開催中展覧会で検索を掛けたら。

   「山種美術館 速水御舟 ― 日本美術院の精鋭たち ―」って、これは行くしかないでしょう!

   説明しよう! 速水御舟の「炎舞」という絵は重要文化財で、いちど切手にもなっていて、小学生のまいちゃんはそれに一目惚れして、「山種美術館蔵」という文字を頼りに東京に出てきてからもしつこく何度も当の美術館に通い詰めていたのだが、ものが重文なのでいつもは公開されておらず、一度も肉眼でそれを見たことはなかったのだ!

   HPに行ったら、その憧れの「炎舞」が出品されるとの情報で、バッチリ画像も上がってましたよ!

   ごろにゃ~んととむ影さんに甘えて行ってきました山種美術館。昔は兜町の自社ビル地下にあって、十畳二間みたいなこぢんまりした感じで、カフェもあえて声を掛けるのが申し訳ないぐらいの寂れっぷりだったのに(だがそれがいい ニヤリ)、なんだか恵比寿の素敵なところにリニューアルされたそうで。

   これはいよいよ行かずばなるまいて。

   恵比寿ねー、じゃあ、途中にローソンがありますからそこで待ち合わせにしましょうか、なんていっといて。

   「今恵比寿着きましたー階段上がったとこ」と電話してる最中に電池切れるスマートフォンの大食らい! 充電を怠ったおかあさんのバカバカ! 慌てて携帯ショップを探すも、こないだ充電中に踏んづけて、中の端子がポッキリ行っていて、旦那様の見たてでは、スタンドでお尻から充電する分には大丈夫、というのでお尻充電で対応していたのですが、外ではそんなの無いらしいですね……。この機種ならうちでも大丈夫かもと手に取ったauのお兄さんも首を振ってました。

   携帯やさんたちにたらい回しにされて、とりあえずDoCoMoショップにたどり着いて、電池パックをがばっと外してそこから直接充電してもらって、貸し出し用のちょっとだけ充電してあるパックを使わせて貰って、とりあえずとむ影さんに電話して、DoCoMoショップまで拾いに来て貰うことにしました。

   合流するだけで大汗かいたわ。

   とむ影さんも、この人と会うためには20分ぐらい余計に時間みとかないとともう達観しておられるようで、大丈夫よ~と笑いながら現われてくれました。ホントいつもスイマセン。

   そして汗かいて山種美術館へ移動。
   「インターネット割引券っての印刷して来ちゃった! 白黒だけど良いよね?」って、おばさんずうずうしすぎ。もちろんちゃんと百円引きしてくれました。最近はこう言うのもあるのね。HPから誘導されて、このページを印刷して持ってきてください、ってやつでした。
   そして地下へ誘導され、やっぱり作品を保護する薄暗い空間であこがれのお宝日本画たちに対面したのでした。

   ……やっぱり狭かったよ。まあ、デミタスってかんじ。いいもんはそんなお腹いっぱいになるまで飲み食いするもんじゃないか。

   御舟というとこれなんでしょうか、一対の屏風に、片方は枇杷の樹下クロネコちゃん、片方はアジサイから離れて白ウサギちゃんという「翠苔緑芝」という作品。バックは金で伝統の技法ながらちょっと雰囲気モダンという面白い作品がよかったですね。

   あとは、日本画としてふつうに、梅、桃、ボタンに芙蓉に。薔薇のスケッチがあったのには驚きました。みんなうっとりもので。

   本日のメインについて。

   「炎舞」というのは、その名の通り、炎が燃えさかっている絵であります。下の方は、仏画の技法で、不動明王のバックに燃えさかっているのと同じお作法でのの字を描いて燃えてます。それが、すすやら煙やら発しながら上の方ではぐるんと巻いて揺らいでいるのが観察の結果の御舟オリジナルなんだそうで。すごい迫力です。厨2ごころを揺さぶります(オイ)。そんでもって、そのまわりを、警句まんまに色とりどりの蛾が乱れ飛んで、惑乱のていを表わしておるのです。うぅ~ん、濃いわ。これは、BGMは往年の松任谷由実、「真夏の夜の夢」でどうでしょうか。「♪ほ~ねま~でとけるよな~」
   これがまた、蛾といいながらけっこー色とりどりです。ブラジルのアレ、モルフォ蝶みたいのから、豹かっていう黄色地に黒斑、茶色いやつやら、目玉のような模様のあるやつから。気合いを入れて羽根を見せびらかすように飛んでます。これはもう蛾っていっちゃ可哀相。パピヨ~ンで良いでしょ。 フランス語では Papillon de nuit だとエキサイトさんも言ってますし。

   我が事ながら、多分に闇の趣味のある子なら一発で魅せられて当然と思いましたです。

   大学の頃には、これと、「蝶々が一匹韃靼海峡を渡っていった」という詩と組み合わせてエッセイのネタにしてます。
   「蝶々は海峡を渡る。蛾は劫火に招かれる。わたしも歩きだそう、悲壮美にでも酔いながら」なんてね。若い子にありそうでしょ?

   この本日のメインの他によかったと思ったのは、その「炎舞」の上からヴァージョンと申しますか、同趣向の別の絵を見られたことです。
   重文の作品の方は掛け軸絵的に縦長で、サイズというかタテヨコのバランスも床の間用なんですが、ヴァージョン違いの方は、タテヨコ比がもっと正方形に近い横長で。同じような赤黒いバックに蛾、というには彩りが華やかなパピヨ~ンがまあるく群れ飛んでいる絵で。炎自体はなかったかな。でもまさしく上から見たヴァージョン。いや、「炎舞」じたいも、飛んでるパピヨ~ンはみんな正面に羽根を向けていてよく考えるとリアルではおかしい構図なんですけど(解説読むまで変だと思ってなかった。やっぱり解説って必要よね)。

   というわけで、ヴァージョン違いを見られたのは行った甲斐があったと思いました! とむ影さんありがとう!

   そしてここは ミ ュ ー ジ ア ム シ ョ ッ プ が 解 っ て る !

   収蔵作品をうまくモチーフにした小物のセレクトが見事!
   ほんとにこのバランスだっけ? という神バランスで切り取ったその枇杷の下の猫の「翠苔緑芝」のクロス(眼鏡ふき?)やら、そのネコちゃんとウサちゃんをワンポイントにした緑色のハンカチやら(ネコとウサで微妙に緑の色味が違うのがまた芸コマ!)、たしかにこの絵柄はスケッチにあったけど、どうしてこんなポップに配置できるの!? という薔薇模様ハンカチやら、近頃おみやげ物としてはやりのクリアファイル! マグネット! 一昔前はだっさい絵はがきと図録しかなかったのに! なんて素敵~~~~~~!

   バブルは日本にいい影響を残しましたとわたしは言い続けるぞ!

   もうとむ影さんと悲鳴を上げながら見て回りましたよ。

   すっごく買っちゃった(当然いい値段もした)。ふつうなら一枚1500円のハンカチなんか買わないよ! ちょっと後悔。

   そんでもって、カフェの方は、この美術館の売りなんですが、公開中の作品をイメィジした和菓子を出してるんですよ!
   先の「翠苔緑芝」は、紫陽花のモチーフに白ウサギちゃんがちいさく乗ってる練りきりだし、「ほの穂」と題された「炎舞」をイメィジしたきんとんは赤やオレンジのそぼろをまとわいつかせた上に金箔だし! またそれを活かす黒い懐紙には金のパピヨンの小さい刻印が! お茶碗も合わせて黒で。ちょっと釉薬の加減で虎斑な感じの模様が入って。狙ってる感じ。
   もう最高。
   とむ影さんは芙蓉の「しら露」を選んで、お花の形の練りきりの中の瑞々しい柚子あんを切って見せてくれました。
   抹茶付きで1100円と良いお値段ですが、もう幸せ~。たまにはいいですわ。

   よきひとと 絵を見にゆかん 火取虫         舞音

   火取虫=蛾は当然、夏の季語だそうです。ま、しょうがないか。ふわり招かれるカンジが出ましたか?

   というわけで、また行きましょう! 会期は10月14日まで。皆さんもどうぞ!

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