ポンペイ展行ってきました
仙台市博物館でやってる「ポンペイの輝き」展に行ってきました。小学校から一応割引券をもらったんですが、速攻でなくし(要反省!)、土曜に盆踊り大会の準備で学校に行ったときに主任先生を捕まえてもう一枚もらったところです(学校の使い方を心得てる)。ま、100円引きですが。
とむ影さんをお誘いしましたが、
「わたしは光り物が目当てです」と正直に申告。
「でも、遺物が光り物ばっかりって、それはその他のものは燃えちゃったり腐っちゃったりで消え失せたと言うことですかね。やっぱり貴金属は強いな」なんて暴論を初っ端から垂れ流しておったのですが。
「西暦79年というと中国だと漢代? ほら、前漢と後漢との間のナントカ(新です)が丁度紀元の切れ目ぐらいなんですよね」嗚呼、世界史マジメにやっといて良かった(今調べたら新はAD8~23。後漢は光武帝の御代のあとぐらいですかね)
嗚呼、その頃にはローマ帝国は絶頂期であったのであります。絢爛豪華な金貨、装飾品の数々、数々……?
「やっぱ、この時代だと色石ばっかですね。ダイヤはホラ磨く技術が出ないと」石はエメラルドが当時流行だったとかで(なんで判るんだよ、とその場でも突っ込んだ)多く(でも、近・現代のあの抜けるような色と輝きはない。高温下に置かれたせいか、研磨技術や産地の限界か)、あとはイタリアらしくカーネリアン(紅玉髄)へのインタリオ(削りだして盛り上がった像を残すのではなく元の材料よりくぼんだ形に仕上げてゆく彫刻)もかなりありました。ま、小さくて、鑑賞には視力と根気が必要だったかな。かなりな高熱の下で残ったのがそれだったということで、もしかしたらそれ以外の宝石も流通していたかも。今調べると、瑪瑙類はイタリアの産出地が語源にもなってるので、身近な石として流通が多かったのかも知れません。中国でもあの頃は石を彫ったものが宝だったし(故事成語とか、けっこー玉がらみありますよね、完璧とか)、時代的なものですかね?
細工技術はわりかし達者なものがありました。金のチェーンとかね。木蔦の葉のモチーフを連ねたネックレスなど、ナルホドこの伝統があれば今のイタリアジュエリーの技術が高いわけだわいと納得。
「これはひとつのモチーフごとに手でコンコンして作ったわけですか?」ととむ影さんとヒソヒソ。
「それはそうでしょう? 鏨(たがね)で」
「型にはめて量産とかは?」
「いえ、たぶんしないですね」
「……このような話を旦那様としますとね、必ず『これは鍛造。ああいうのは圧延』とかいう専門用語が出て困っちゃうんですよ」いえ、けっこー楽しんでますけれどもね。
嗚呼、イタリアの職人さんはスゴイナァと。
出土した彫像なんぞも3,4体来てました。それを見て、ローマ人は巻き毛な人種だとか、癖毛は可愛く思えても大変だとか、いや、直毛で多くて太いのも大変とヘアスタイルの話で結構盛り上がったり。でも、巻き毛で長髪であるらしいのにあんなにタイトにアップがまとまるのはうらやましすぎる。
「彼らは髪が薄いんでしょうか?」
「らしいですよ」
「体毛は濃いようなのに? おかしいな。人間は毛穴の総数が決まってるんでしょうか?」
ハ ッ !
ど う し て 火 山 灰 に 埋 ま っ た 悲 劇 の 町 の 展 覧 会 を 見 に 来 て 毛 穴 の 話 に な る ん で し ょ う !?
気を取り直して、ばたばたと倒れ伏した死体の山をそのまま型どりした模型を展示した一画へ(持ってくるなよう(T_T))。もう、自然と手を合わせて「なんまんだぶ、成仏してくれい」と唱えてしまう仏教徒。
「こんな天変地異があってはネロも天が見放したと思われたことでしょう」
ブー!! おかあさん、やりました! 勇み足!
ネロの失脚と自殺はAD68年、ヴェスヴィオ火山の噴火は79年で関係ないですね。ネロの影響下で建築された壁画が残って「このアポロ像はネロじゃないかと言われてる」「これはネロの后の肖像(?)」とかいろんなキャプションつきまくってたので在位中と勘違いしました。
美しい田園風景が一転、大噴火に襲われ、壁画も家屋も町並みも全て火山灰に飲み込まれてゆく様子をCGで描いたシアターは、無音で進められたがために胸に迫る勢いと哀しさがありました。全てが始まって、終わるまで19時間。苦しまなかったならいいと思ったんですが、ひっくり返して顔を上に展示されてた少女の遺体の模型は歯をむき出しに苦悶の表情。火山灰の奔流、
ごめん、見せものにしちゃって。
成仏してくれい。
お土産のグッズはけっこーイタリア物産展と化してたカンジもして(そこでハーブ石鹸買ったおかあさんはなにも言う資格なし!)、時節柄ストラップもわりと種類があり良買ったと思います。でも、「680グラムの黄金の腕輪のメインの意匠、ショールを頭上にかざす女神のメダル」は、タワラヤソータツ画風神雷神図を思い起こしたのでおかあさん的には×!
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