2013年2月27日 (水)

井の中の蛙よ鏡をごらん

   虎ちゃんはいつも「あんたの言うことは小難しくてわからない」と言われて腐っているようです。こないだも、生徒会のグチで、
   「口頭で説明する資料」云々いいやがりましたので、
   「それがイカンのじゃないか? 公立中の下のコーコーセーの分際では『口頭』なんて言わず『口で』と言った方が通りがいい。なんでもずばっとキメる大袈裟な漢語を使うとカッコイイが……それがいわゆる厨二なんだが、それをやらないとぐっと判りやすくなる。今時NHKだって、『試案、試みの案です』と言い換えている」
   「うちらにとってはそれが普通なの! 口頭ぐらい解るって!」と間髪入れず言い返しやがりましたが。

   さて、ただいま絶賛予算委員会中継中。アルジェリアの事件の対応がまずかったとかで外務大臣が集中砲火を浴びておりますが、ほんと民主党は生き生きしていやがる。
   「このクロノロジーを見てください」といいやがって。

   これはギリシャ神のクロノス:時の神が語源であろうから、なんか時系列に視覚的に列挙した板に描いたものを出してきたので、年表のようなものであろうと適当にネットの辞書でスペリングも類推して検索してみたら、案の定、「年代記」と出ていました。スペルはまちがっとったけどね、「もしかして~」と近いスペリングで実在の単語を、2、3例出してくれるから助かる。

   つい最近まで国政に携わっていたようなユーシューな方にとってはそれは常識の言葉出るかも知れませんけど、中年のオバサンにはどんなファンタジーの化け物かと思いましたから、そこら辺は解りやすく「時間の流れを書いた表」とでも仰ってくださいよ。あなたはそういうユーシューな方ばっかりを相手に政治家をやっていたかも知れませんが。なんのためにNHKで中継しとるの? お茶の間の有権者のためでしょ?

   そして、そういう便利な表のことを、解りやすい日本語に直してくれるセンスの良い文化人は、平成の世ではいなくなったんでしょうかね? なんでもあやしい発音で読み下すか、アルファベットの略語を恥ずかしげもなくおうむ返しに使うかで。テーテーピーだかテーピーピーだか、いつまでたっても覚えられないのは、T はトレィドのT? PPはパンパシフィック? といつも概念がおぼろげだから。トランス-パシフィックかい。ややこしいわ。

   それにしても、ヨーロッパの方ばかり向いておって、太平洋なんか裏口だと思っていやがったくせに、なに、環太平洋の盟主みたいな顔をしだすようになったんだろう、アメリカ。

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2013年2月 2日 (土)

あさっては漢検の受験日だそうなので

   虎ちゃんの書き取りの練習におかあさん付き合いましたよ。

   「生徒会長にジセンで立候補する」
   「えーちょっと待ってわかんない」
   「分で推するんだよ」
   「ちょっとまってってば」
   「母はこのような動物の漢字の混じった字は嫌いだ。沸騰のとか。さっきの懇親会のも、豹の頭に根っこのつくりがついてしたごころだし」
   豹の頭といってうれしがるほどにグイン・サーガにははまりませんでしたことですし。
   「ヒョウってどんなヒョウ?」
   「ノにツに豚みたいな字を書くだろ」
   「解った、豹ね、うん!」とさらさら書くかと思えば。
   「えー虎ちゃん沸騰は書けるよ、さっきも書けたじゃん。理科の時間普通に書いてたし」
   「ううむ(負けたとは死んでも言いたくない)……それで推薦のはどうだ?」
   「わかりません」
   「だから草カンムリに鹿の頭だけ書いといて下は鳥の下半身だ……なんてキメラ
   「え? 解るけど……ちょっと絵描いてみる、いやー! なんてキモイ!」
   って、おいおい。

   「新会社のテイカンを定める」
   「定款って字は解るけど意味がわかんない」
   「……会社における憲法のようなもの……なんじゃないのか?」
   「ゾウワイの疑い。これは賄賂を送った側だな」
   「わかんない。ゾウは贈り物のゾウ?」
   「ああ。わいはまいないと読む。お金に絡むから貝ヘンだがつくりがアレで……昔は当用漢字入らなかったので仮名書きにしたので昭和の人間は知らないのだ。新聞を書く人間が、ひらがな書きだと見た目が悪いので運動してこういう犯罪に絡む字を常用で復活させたのだ。誘拐の拐とか」
   「蘊蓄は良いから字を教えて。旁(つくり)はなんなの?」
   「……アリだ」
   そんな感じでわいわいきゃっきゃと脱線の限りを尽くした書き取りを終えて、ホントに母のヒントで字が書けたものか検分すると、欄外にちゃんと吹き出しでカクカクシカジカと呟くくさかんむりを被った鹿(下半身は鳥)がいたのでした(おまけでメガネもかけてました!)流石ダイハツ(最近見なくなったんですけど引退したんですか? あのシカ)。
   「ああ、うん、こんな感じ。カクカクシカジカ!! 良いキメラだ」なんかツボに入ってしまいましたよ。
   「これガッコでみんなに見せてみる」
   それよりがんばって2級取ってきてください。

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2010年11月17日 (水)

緊急。アサイ先生ご逝去

   ええと、わたしの同窓会の連絡ですいません。

   大塚女子大学(仮名)国文学科の皆さん、我々が近代文学史を教わったアサイ先生がお亡くなりになられました。詳しくはお手元の全国紙の訃報欄をどうぞ(おい)。朝日は一昨日ぐらいに出ていた模様。読売は今朝です。

   告別式は20日13時、杉並の公益社会館明大前。

   名誉教授だったのか。訃報って、身近な人の社会的立場を聞かされてあとでビックリってことありますね。

   ツツミ先生の方が先年からなんかもうお外にはお出ましにならない状態と聞いていて、年賀状もご遠慮してたのに、まさかアサイ君が先とは。うっちゃんみたいに親子二代で教わるっての無理そうだとは思ってたけど、教えて貰った先生がドンドン向こう岸に旅立たれてゆくよ。虎美が大学入試を考えるころには大学自体がなくなってたりして……。

   アサイ先生ご自身の思い出というと漱石作品の講読をやっていて、「草枕」のヒロインの名前に引っかけて「変人」と言われた記憶があります。あれは自意識過剰だったのかなあ。あとは、若い頃金沢大学に助手? として赴任されておったとかで、
   「金沢のカレーは凄いんだ、ナマタマゴが載っているんだなあ」と講義の合間に問題発言をされて、そんなの見たことなかったわたしは非常に困ったことが。それは関西の食堂カレーの一形態ではあるようですが、金沢全部じゃないモンッ!(ケンミンショー的誤解のはじまり)
   って、まともな国文学的ナニモノかを教わった記憶はないんかい。えーと……。

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2010年4月22日 (木)

華道に精進?

   虎ちゃんは昨日久し振りにお花のお稽古に行ってきました。
   「おかあさんに元気になってもらおうと思って、3本も薔薇を買ったんだから!」と、紫がかった深いピンクの大ぶりな薔薇3本に木イチゴを持って帰ってきて。
   「木イチゴは曲げるのに力が要るのよ~って先生が仰って、がんばって30分もかけて曲げたんだから!」と、くるんと半円形に曲がって、6時方面から反時計回りに9時半ぐらいまでの大きなカーヴを描いて縦長の花器に収まってました。そして、空いた7,8時あたりに短めに切った薔薇をこしょこしょと活けたデザインでした。

   「……なんかカッコイイ。おまえ本当に才能あるのかも」
   「でしょ~? これは曲線に直線を配した構成の課題で。
   あたしはお花を選んでる時点からイメージしてて、ふだんはお教室に入ってから15分で仕上げるの! みんなに凄いって言われてる」
   いやそれは多分に社交辞令がだね。最年少で気を遣ってもらってるし。こんなことブログに書くのも自慢ぽくて恥ずかしいんだけど。
   「先生も、要らない枝をばっさばっさ切る人の方が上達するのよって言ってくれてるし」

   嗚呼。おかあさんクラブ活動で初歩だけやりましたけど、そこんとこで挫折したから。要らない枝って、見極めできないんです。どれもアリと見えて、可哀相で切れない。もさもさしちゃう。捨てられない女でおうちも散らかってます(いやそれはおいといて)。

   すぐに完成型のイメージができて、それに必要な枝とそうでない枝の切り分けが頭の中でできて、迷わず行動に移せる、おおざっぱで大胆な本人の性格がここにいいカンジで出てるんですかね?

   ピアノは練習しないし音感ないし、運動も音痴だし、小説もアイディアだけ出して悦に入ってて全然完成させたことないみたいだし、なんにも取り柄のない子だと思ってたのに!

   それでも、これを伸ばしてやろうと思っていても学校に行けない日はお稽古にも行けなくて、毎月半分ぐらいしか通えてないんですが(それなのにレッスンだけは順調に進んでいてテキスト代をどんどん取られているようだ!)。

   この前の展覧会なんか、熱出して出られない虎美の代わりに旦那様がわざわざ日本橋まで行って出された花の写真を撮ってきたぐらい気を遣ってて!
   「……ヘチマがただ配置されているものがあったのだが、あれがお花なのか?」
   「草月は前衛なんです。そうです。こないだはパプリカが刺さってました。いいんです!」
   「あんなものはうちの風呂場で垢擦りに……」
   「いいんです!」
   旦那様には刺激的な体験だったみたいです。

   それで、ご帰宅された旦那様に
   「虎美が活けたんですよ! この枝は30分もかけてがんばって曲げて!」と見て貰ったら。
   「木がかわいそう」って。
   ああ、まあ、そうだけどね。

   虎ちゃんもがんばってゴルドベルク中学の自分の卒業式に校長先生の部屋のお花を活けて終われるぐらいになって貰いたいものです。
   ……そして「部活動で全国大会出場レヴェルの成績」に匹敵するお免状を取ってくれたら受験にも多少有利なんだけどな……(捕らぬ狸の皮算用)。無理か。

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2010年3月27日 (土)

思えば遠くへきたもんだ

   娘の出来の悪さをあげつらってばかりなので今度はおかあさんがしょうもない話でもしましょう。

   近頃話題の「涼宮ハルヒ」シリーズ。短編「エンドレスエイト」では、SOS団のメンバーが楽しい夏休みを送っていると、主人公キョンをはじめ、ヒロインハルヒ以外皆々なにか違和感を感じている、キョンによって「一般人とあまりかけ離れた力の使い方をするな」と制限のかかっている万能宇宙人(によるアンドロイド)長門さんに確認すると、「わたしたちはもうこの同じ夏休みを何万回と繰り返している」って(そういうのは早めに申告してください。その辺がやっぱりアンドロイド)。8月31日になるとまた8月17日に戻って無限に夏休みを繰り返しているのだとか。もちろん、まったく同じ夏休みではなく、盆踊りに行かなかったり、プールに行かなかったりと多少のヴァリエーションはあるのだとか。どうも、なにかしじゅう面白いことを探していて、そのためには世界を変える無意識の超能力を持っているらしいヒロインハルヒが夏休みに満足していなくて、永遠にその落としどころを探しているらしい……?
   超能力者やら宇宙人やら未来人やらが額を寄せ合って夏休みを終わらせるべくいろいろ考えても、打開策は見つからず、キョンはそれよりやり残してた宿題が大切! と優秀な皆さんに声を掛けて宿題対策会を開催……という話なのですが。

   「8月が終わらないんならエイトじゃなくてオクトーバーだろうが」
   それじゃネタバレになってしまいます。いえいえ、問題はそこじゃなく。
   「しまったッ、やっちまった! 8月はオクトーバーじゃねえよッ!
   はい、8月はオーガストですね。
   おかあさん首をすくめて辺りを見回しました。大丈夫、猫科のひとたちには聞かれてません。セーフセーフ。

   その昔、英語は丸暗記じゃなく、欧州の言語であるという認識を持ってラテン語・フランス語起源の言葉もあって云々と深いところまで教えてくれてた高校の先生が、
   「皆さんは、8月といったらオーガストと丸暗記するから間違いはしないでしょうが、普通の欧米人は8月は……オクトーバー? いや違う、と迷うものなんです」と教えてくれました。
   「ラテン語起源の数字を表わす接頭語に月を表わす言葉が付いて各月の名前はできています。だから、もともとは第7の月がSeptember、第8が October、第9がNovember、 第10がDecember。タコは足が八本だからoctpus、octaveは8音だからオクターヴでしょう?」
   ほほうと身を乗り出したまいちゃん@高校生でした。
   「カエサルがユリウス歴を作ったとき、自分の生れ月を自分の名にしてJulyを入れ、その後アウグストゥスと呼ばれたオクタヴィアヌスが自分の生れ月をAugustにしたので2つずれたんです」
   別にずらす必要はないのではと思いましたけど。まあ、とりあえず、デシはふつう10だし、9もNで始まるからそういうこともあろうかと覚えてたんですが。

   とうとうわたしもOCTだから8とうっかり間違えるほど英語やラテン語に通じた身になったぜと感慨を覚えていたのですが。

   なんのことはない、おかあさん年取って英語力が衰えただけでした。

   あーあ、恥ずかしい。

   それで、今回これを書くために調べ直したら。
   カエサルがやったのは、ユリウス歴を整備して、3月の前に1月と2月を挿入して1年をちゃんと12ヶ月にしたことで、だからずれちゃったんですね。それなら解るぞ。いくら権力者でも自分の生まれ月にいちいち名前付けるって、やり過ぎ。被ったらどうすんだ(ローマ皇帝はけっこうその後やってたらしいですが、死んだらすぐもとの名に戻ったそうです、どんだけ偉大なんだ、初代と2代)。
   1月と2月を入れたって、じゃあ10ヶ月だッたんかいって、そうだったらしいです(わたしも初耳)。「December」の31日から「March」の1日までの間に名のない日が60日ちょいあったそうです。豪快だなローマ人。「農閑期で仕事をしないから要らないという感覚」だったとウィキペディアの中の人が言ってました。いろいろ大胆です。じゃあそっちの新しい方に名前を付けろよローマ人。その辺の感覚よく解りません。
   いろいろガセネタなトリヴィアってほんと各方面あるんですね。またお勉強になりました。 

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2010年2月26日 (金)

麒麟も老いればドンキー未満ッ!?

   や、ば、い、ッ!

   ○会やばい、パネエ(○会の模試の問題は狂おしくわたしをかき乱したことであるよ。ひととおりのものではない)。

   ただいま再就職のために模擬試験を受けておりますが、これがなかなかてごわい。「二重尊敬」? そんなもの、昭和の末期に存在を認めたことがあったかも知れない……。こちとら漢文は項羽本紀を白文でやったんだぜレ点付きなんて怖くもなんとも……あれ?

   古文も漢文も問題の題材の内容は解るんですが、問題文に即した答えがうまく出せなくて、ええと、受験テクニックを忘れている!

   悔しい。200点満点で自己採点90点に満たなかったです。

   さすが○会、東大を目指す生徒は今もレヴェル高かったですね。

   さて、こんなロバ以下のおばさんでも採用して貰えるでしょうか……?

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2009年8月12日 (水)

なにが教育の根幹か

   ただいま絶賛帰省準備中です。荷造りは終わったけど、まだお台所がハウルのお城~。ああっ心を入れ替えたはずだったのにッ。

   虎美の制服のスカート、最初はこんなの毎日はいていくなんて耐えられない! とかいってたのに、結構順応してました。ま、最後の方は例によってはくどころじゃなかったし(9月からは頑張りましょう)。
   で、学校に行かないくせに生意気に
   「おかあさん、スカートの裾がほつれた!」って、
   「自分でやりなさい。家庭科で習っただろう」
   「習ってない!」
   「そんなバカな」
   結局何とかしていたらしいのですが、
   「やっぱりだめだった」と、ヘアピンでなんとか押さえたスカートを出してきて、
   「直しといてね、お願いね」というのを放置すること2週間。おかあさんも暑くてへばってたんだって!
   とりあえず見てみたら!

   自分でボッスン帽子を作るぐらい家庭科は好きなはずな虎美、スカートの裾はめんどくさかったんでしょうか、玉留めで要所を2枚くっつけるだけ! それも10センチおきに数カ所というとんでもねえ補修をやってました!

   さすがのおかあさんも絶句。

   グレンチェックは黒い糸だと目立つなとブチブチ言いながら、かなりいい加減なまつり縫いをほぼ一周(わずか3ヶ月でほつれるとは不届きな。シーズン品とはいえ制服業者というのは楽な商売であることよ)終わって、豹太にそれを突きつけて質します。

   「おまえたちはまつり縫いというのを習わないのか!? 虎ちゃんは女の子なのに手前のスカートをこんないい加減な補修の仕方をしておったぞ!」と怒鳴ると、
   「まつり縫い……なにそれ?」と、豹太の顔も曇るのであります!
   「おまえの背番号を付けるときにおかあさんがしているだろうが! こっちからちょっと取って下からちょっと取って三角形を描くように進む縫い方だ! こういうズボンやスカートの裾を留めるときに……」
   「知らない」
   「そんなバカな!」 
   「……去年選択家庭科を取った(取ったんですこの男!)ときに習ったかも?」素で考え込んでましたよ!
   「一番日常生活で使う縫い方を教えないなんてなにがゆとり教育だ!? 
   モンカショウはどうかしている!

   男の子も女の子もみんながみんなキルトの大作を物したり、浴衣やニットを手作りする必要はないと思うんですが、最低限自分が着るものの補修ができるくらいのスキルは身につけさせるべきでしょ? それが家庭科共修じゃないの? じゃあいったいなにを家庭科の時間学んでいるんでしょう! それとも、家庭科は月曜日だから、ハッピーマンデーで潰れまくりだとでも言うのかしら?

   関係部署からの回答予想。

   「ご家庭で教えてあげてください」……だろーな、やっぱ。

   母がやる姿をみせないのがいけないって、やってますよ? うちはスポーツ少年団以来月に何度も背番号を付けたり取ったりしてましたから。ただ、おかあさん2時とか3時とかにネットしながら夜なべだから子供に見せてないだけで。
   早寝しましょう(何を言っても答えはここに回帰する)。

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2008年12月 1日 (月)

天は自ら助くる者をヘルプなのよっ!

   12月に入ったら、もう始まるところは始まってるのかしら。

   大学に入ってからも、少しは試験づいておって。大学生協のカウンターにはいろんな資格試験の案内が貼ってあったりしますよね。勉強する習慣と記憶力が生きてる間に取れるものは取っておこうと。
   てなわけで、英検を受けました19才の秋。
   その頃は、英語の検定と言ったら通産省の実用英語検定が常識。
   「国際的に通用する国連英検というものがあるらしい」
   「本気で留学するならTOEICというものがあるらしいが、本当に聞いてしゃべることを重視しておるのでとても受験英語では太刀打ちできないらしい」とか言われてましたなあ。
   噂だけでぶるっちゃって、通産省の英検にしときました。当時は2級が高校卒業程度、1級が大卒? 余りにも1級が難しいので程度を落とした準1級ができるとか言われてましたね。
   2級の1次試験は、筆記。ほとんど記号だったでしょうか、さすがに内容は覚えてないなあ。
   で、うまく1次試験をパスすると、試験官数名対自分一人の面接がありました。携帯ゲーム機サイズのカードに書いてある短文を読んで、それを音読、その内容についてのいくつかの質問に答えるというもの。
   事件が起きたのは1次です。
   「開始」の合図とともにペンケースを開けて、問題を解き始めます。チョロい、チョロい。まだまだ頭は受験モード……?

   

消しゴムないじゃないですか!?

   もう既に呆けてますね。試験の前の日には持ち物チェックしようよ。
   おかあさん修羅場慣れしてるから(当時から!?)、
   (受験票を忘れてタクシーで取りに帰って間一髪間に合うっての、中学の時やったことあります。模試だけど。こーゆー練習も込み込みよね)
   (まーいっかぁ、最後の最後に解答用紙に書き写せば。間違っちゃったら斜線引いて消しときゃいいでしょ)とか思いながらも、念のため手は動き始めてました。

   ペンケースをおおげさにひっくりかえし、中のものを全部出して検める。眼は足元の自分のカバンへ。手を出したい、でも出せない逡巡。あとはがばぁ、と机につっぷ。

   (なんてこと!! 消しゴム忘れちゃったよぉ~~~! もうだめだこの試験!!)のジェスチュア。

   観客は試験官さん。オンリー フォー ユーの無言劇です。

   内容は伝わったようで、試験官さんは笑いを堪えながら、
   「良かったら使いなさい」と消しゴムを差し出してくれました。ラッキー♪

   てなわけで、2次試験の内容まで知ってるってことはうまく通ったってことだな。
   もうはやあの頃の英語力はないですが、何があっても切り抜けるテクニックはあのとき自信が付きました(おいおい)。

   てな話を徒然に旦那様に致しますと、旦那様ったら大学入試にはなんども試験官として立ち会っておられるので、
   「うむ、受験生にはできる限り便宜を図ってやるように言われておるからな」と仰いました。
                 ……なんだ、くさい芝居を打つ必要はなかったのか。

   この時期、電車を止めたり、パトカーで送ってあげたりと、受験生さんにはみんな親切にしてくれるみたいですよ。どんな事態になっても、諦めないで頑張ろう。

   まずはベストを尽くせ! 奇跡は後で付いてくる!

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2008年11月29日 (土)

王朝不倫考

   太宰府みやげのてぬぐいを見ておって。

   これは、れいの菅原道真公が日頃愛でておった梅の木に、配流(はて、太宰府は実質島流し呼ばわりされてたんだっけ?)の折詠んだという歌が書いてあります。

   東風ふかば 匂ひおこせよ 梅の花 
       主なしとて 春な忘れそ

   春を告げる東風が吹いたら、それに乗せて匂いを届けてください。
       主であるわたしがいなくなっても、春を忘れて咲かないことがないように

   やたら説明のご親切な訳になってしまいました。

   で、次の春、あの梅は咲いたろうか、と都を懐かしく思っておると、一朝、どどーんとその梅が空を飛んで太宰府は道真の宿舎の庭に咲いておったと言い伝わっておるそうですな。「飛梅」。

   

植物をも動かす道真の不思議パワー。そりゃ雷様になってもおかしくないって。

   でもこれって、梅は若い愛人のことだよね?

   「匂いをおこす」ってのは、「手紙書いてよ」ってことで。
   「春な忘れそ」だと、
   「おまえはまだ若いんだから、わたしのことは忘れて新しい恋を見つけなさい」って大人な態度にも見えますが。……手紙所望しとるんか、切れる気ないな。ズルい男です。
   あれだ、「越冬つばめ」。森昌子の。
   「♪娘盛りを無駄にするなと 時雨の宿で背を向けたひと」
   二人きりでそんなとこまでいっといて、何をカッコつけとんじゃオッサン。
   演歌だと時雨に凍えるツバメになるところが、王朝だと雪に堪える梅になるのね~。

   で、ある朝何千キロの距離を超えて、その若い愛人が道真を慕って太宰府に下ってくる訳よ。燃え上がる愛ふたたび~♪ って、奥方はどこよ?

   なんか「課長島耕作」みたいな話になっちゃったな~と頭をかいているおかあさんは妄想過多?

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2008年11月24日 (月)

イロイロ行って来たよ

   イロイロ行って来ました。
   伊勢丹のへうげもの展に行くといったら、
   「伊勢丹の紙袋お土産希望!」 って。今、お笑いで「伊勢丹の紙袋です!」って口上のひとがいるから。うちの子は田舎で育って伊勢丹がナニモノカを知らないので、おかあさんだけ笑ってました。この前お買い物に行ったときに、それをまさしく提げてるひとに出会ったので、失礼のないように指し示して、「アレがそうだ」と。以来、彼らにとって新宿に行って伊勢丹の紙袋をゲットするというのは憧れだった模様。
   で、きっとデパートの玄関にそれを売ってる自販機があろうと思ったんですが、ブルー系のやつだけになっていて!
   「まあ! 今はブルー系だけなの!? 子供にお土産にせがまれたのに!」と受付のおねえさんに訴えたところ、
   「よろしければ差し上げましょうか?」と苦笑。しっかり頂いてきました。ブレイヴ・ハーテッドなおかあさんに感謝せよ(おかあさんそれブレイヴって言わない。オバタリアン……)。

   目的のへうげ展は全然広報してなくって、エスカレーター上りながらドキドキしました。食器のフロアに着いても全然なんにも看板出てないし。
   「へうげものの展覧会っていうのはどこの伊勢丹でなの?」ってあやうく聞きそうになったところで発見。
   ……もっと大々的にやってるかと思った、面積的に。
   なんか2坪ぐらいだったカンジ、いいのか、利休宗匠のお好みで(?)
   へうげもの原作から切り出したいいシーンのカットアウトというのか、立て札のようなものが所々に立ててあり、あとは、モダーンなお茶碗やら焼き物を展示・即売。
   とむ影さんが惚れ込んだというお茶碗はこれであろうかと手に取ってみたり。
   そう、「どうぞお手にとってご覧下さい!」って言ってくれるんです。売り物だから。指輪を付け忘れて行ったのをいいことに、両手でなで回してきました。
   わたしは同じ黒茶碗でも、やや深めの、円に多角形が外接したような形のお茶碗が気に入りましたが、ああいうのは確か冬のうんと寒い時期のお点前にしか使わないやつで、他の用途もなさそうだし。見ただけ。
   多角形モチーフ、好きなんです。ジヴァンシィの、八角形に金で縁飾りを描いてあるケーキ皿は憧れだったんですが、旦那様が同様で青い縁のついたのを引き出物でもらって来たのでそれでガマン。「十角館の殺人」で出てきた十角形のカップはもし再現されたら欲しいな。お勤め時代の会社用のマイカップは黒い八角形のものでしたし。

   白いボウルでも、そういうカンジの可愛らしいものがあったのですが、手元不如意につきなで回しただけ。あれはイチゴなんか盛っても可愛らしいでしょう。ああいうものでホントに気に入ったものだけ買って、何気なく使う生活ってしたいんだけど、実際は二束三文のその辺で買ったしょーもないお皿で毎日暮らしてるんですよね、哀しい。

   意外に早く済んだので、ついでに行っちゃいました。
   東京国立博物館表慶館は、スリランカ展。
   http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=5704

   塩漬けヒンドゥーもののてこ入れのためにヒンドゥー気にあたりに行ったんだけど、スリランカは仏教伝来してから本土ほど廃れないで残ったからあんまりヒンドゥーじゃないんだよね。AH MY GODDESS! 大阪ベイ・ブルース! こんなことも解らんようになったのか♪ 

   でもまああの辺の肩があってウエスト細いスタイルとか、目鼻くっきりややあぐらかいてて唇は肉感的で自然にはしっこが上がってるお顔立ちは共通してるなあとしみじみ。    
   あの辺の石は苦灰岩とかでけっこう目が粗く、彫った後がさがさしてて独特の質感になってました。やっぱり彫像も材料によって土地柄が出るのねえ。勉強勉強。

   仏像は結構同じお姿ばっかり。座禅くんで手は印を結んでるとか、立って、奈良の大仏よりやや手を内側に向けた内緒話というか突っ込みチョップスタイル(セムイ印! 施無畏)。
   あと、あの辺はお椅子文化なのか、台の上に右足は組んで、左足は下ろして坐ってるお姿がありました(いや、シヴァとパールヴァティというヒンドゥの神だったかも)。そんで頭には宝冠被ってらして、、バランス取るの大変でないかいと感嘆。

   17~8世紀のキャンディ朝では仏像がイッセイミヤケを着ているッ!
   おかあさんが見て三宅とわかるのだから有名なアレだ。

   嘘だと思うなら上野へGO! (11月30日まで)

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