2009年7月11日 (土)

本日の一発ネタ。ジョジョラー篇

   虎美の苦手なものはネズミ。クラスの友達に言うと、
   「ドラえもんか!?」と失笑されるそうですが、ジョジョ4部を読んだことを知ってる(アツく感想を語り合ったらしい)隣のクラスの担任の先生だけはご理解いただけるらしいです。
   (ジョジョ4部には超能力を身に付けたネズミが登場、自分以外のネズミを邪魔者として煮こごり状にしちゃうのです。そして人間も……ま、たしかにあれはインパクトのある画だった……)

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2009年7月 8日 (水)

ポンパドールを超えろ

   絶対王政期フランスの文化と言えば、「百科全書、ディドロとダランベール、そんでもってポンパドール夫人」とセットで丸暗記
   「そんなものが役に立つのか」と、旦那様は懐疑的(あんまり暗記物はお得意ではなかったらしい)。
   いえいえ。なんでも役に立つものです。

   文化欄熟していろんなことが明らかになってきますと、まとめて一覧に供したい。てなわけで、百科全書というものを編集しようという気運が高まって、それの推進者が前述のディドロとダランベールと聞きました。後援が、美貌だけじゃなかったルイ15世の寵姫ポンパドール夫人と。ルイの方はそんなに興味もなくって、ポンパドールちゃんが
   「陛下百科全書っていいのよ」
   「陛下ちょっとこれごらんになって」といくら水を向けても無視、ガン無視。

   ところがある日、たしか活版印刷かなんかについて珍しく興味を持って、ポンパドールちゃんの前で
   「それはいかようなものだ」云々と漏らしたところで、機を得たとばかりに、
   「陛下! それは百科全書に書いてございます!」
    取り寄せてみたところが、たしかに使い物になる詳細な記述だったとかで。

   「陛下、百科全書にはこの世の全てが書いてございます!

   と高らかに勝利宣言。とうとうポンパドールちゃんとディドロとダランベールは大いに面目を施し、百科全書は一躍全仏に名をとどろかした……って小話、なんかで読んだよ。

   丁度小さいころは百科事典のブームで、うちにもジャポニカがありました。わりとそういうの出してきて読むのが好きで、暇があれば適当な巻を頭から読んでました、小学校の頃から。将棋もチェスも、ルールは百科事典で覚えたんじゃないかな? ビリヤードは、載ってたのが四つ玉のルールだったのでなんか違うぞと思ってモヤモヤしてました。

   今はそんな、大きな本引っ張り出してこなくても、
   「ググれカス
   「パソコン使っていいぞ」
   「待て、今母が見てやろう」

   いや、それはそれでいいけどさ。物事はアカデミックな方面にとどまらず。

   「おかーさん、ジゴロってなーに?」
   「『マダム・ジョーカー』の利根川笙太! お金持ちの女性とデートしてお金を貰う系のにーちゃんだ」
   「なるほど!」

   「おかーさん、マイケルジャクソンの悪い噂って?」
   「小さい男の子を性的虐待していたのだ」
   「わかった! 『カルバニア物語』のライアン・ニックスだね!」

   ……いちいち漫画の登場人物で理解するか。またそれが的を射ているのだ……。
   おかあさんもあんまり青少年に詳しく教えたくない概念をこちらの主観をまじえずスッキリ認識させられるから助かってるんだけど……こないだのアレもそうですが。

   「おかーさんフリーメーソンってなに?」
   「『モーツァルトは子守歌を歌わない』を読め」

   「(おかあさんの持ってる)漫画の中には全てがある!」って……いいんだかどうなんだか。

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2009年5月19日 (火)

「薔薇嬢のキス」それはオマージュ

   虎ちゃんもお友達と漫画の話で盛り上がれるようになって、どんどんおかあさんの知らない今女子中学生に流行ってる漫画を教えてくれます。こないだは「しゅごキャラ」をお年玉で大人買いしたといって持ってきてくれました……大人買いは大人がするからいいのであって、お子様が既刊5冊も一気に買ってはいけません。いいカンジの逆ハーレムな漫画でした(登場する男の子がみんなヒロインを好きになる)。魔女っ子変身ものの系譜と見ましたが、ヒロインが結構「わたしは変わりたくない!」と本音で運命に逆らってくれるのでそんなに話ウマスギと感じさせないのがいいです。変身アイテムを敵味方シャッフルしたりできるので、変身後の姿にヴァリーエションがあるのが面白いかな。

   今回虎ちゃんが見せてくれたのは「薔薇嬢のキス」硝音あや。
   「なんだそれは!? イヤらしいじゃないのか!?」
   「違うよっ!!」
   ……えーと、なにか不思議な力を秘めたヒロインが運命によって自分を助けてくれるナイト(4人も!)と出会い、彼らを巧く使って自らの宿命に立ち向かう……話なのかな? カードにキスをすることによってそれぞれのナイトを召喚するという趣向。ああ、それでこういうタイトルなのね。

   まず、クラスにいるヒロイン、アニスちゃんのことをからかったりする硬めのスポーツ万能少年の名前が君というのに……「懐かしい、スラムダンクの流川くん以来、男の子に付けていい名前になったのね」と思っていると、カッコイイ生徒会長様の名前が光琉で「グリーンウッドの池田光琉と同じ字……?」とやや頭が傾き始めます。さらに、謎めいた美形が蔵間というのに「幽遊白書……???」と、もうはっきり頭は傾いて。最後に、病弱で繊細な美少年が青嵐というのに、もうあからさまに虎美に向かって、
   「せいらんという名の美形はいなかったか?」と聞いちゃった。
   「おかーさん! 彩雲国物語!」
   「はて、どういうキャラだったかのう?」
   「しせいらん! 劉輝のお兄さん!」
   「あ、茈静蘭か! ……ということは、往年の美形キャラの名前使い回しと言うことになるな、この薔薇のナイトどもは」

   ……イマドキはこういうお遊びはアリなんですかねえ。
   まあ、女子中学生の皆さんにはリアルで知ってる名前は静蘭ぐらいでしょうけどね。 
   うちの娘は、『幽遊白書』の蔵馬は知ってたけど、結びつかなかったみたいだし(ヴィジュアルや性格は全然違うから)。 
   ああ、性格や顔かたちまで似ているとやばいけど、お名前を借りてくるぐらいならいいのかな? とりあえず、お話自体には関係ないレヴェルのことだし。

   「それで、アニスって名前の女の子が出てくる漫画はあるの?」と虎美も乗ってきて。
   「……昔 LaLa でやっておった『サイファ』のヒロインがアニスといったのう」

   作者は90年代にジャンプと花とゆめと LaLa を一生懸命ごらんになったのね。

   お話自体は面白く見たので、今度出る2巻も見せてもらう予定。しかし、今の少女まんがは当たり前な学園ラヴコメディはあんまりなくって、なんでも魔法とか異世界とかお嬢様とかが出てくるのねえ(掲載誌も見せてもらった)。 

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2009年3月23日 (月)

「ジョジョの奇妙な冒険」 おまえが言うか

   あした締め切りだってのに!
   毎日新聞のせいじゃなく、おかあさん最近鬱入ってきて新聞もほとんど手を付けない日々。珍しく開いてみれば、書評欄、今日だけ珍しく当たったのか、毎週担当してるのか、マエストロ佐藤賢一による「この人・この3冊」は「メアリー・ステュアート」を描いた作品を選ぶという回でした。

   A・デュマとツヴァイクってのは、どちらも聞いたことある作家ですね。メアリー・ステュアートって、エリザベスⅠ世のライヴァルとして有名、負けた方としてはさんざんな伝わり方をしてますが、実際どうよ、とマエストロも仰る。デュマの方はメアリー擁護だがやや苦しい、ツヴァイクは魔が射した説だがイマイチ、とマエストロは点が辛うございます。じゃあ、あなたが描いて♪
   残る1冊に「ジョジョの奇妙な冒険」を挙げるところが凄い。デュマやツヴァイクに並ぶか、荒木画伯。しかも、ジョジョは大河だけど、第1部の脇役のバックボーンとして描かれたダケですよ、メアリーは。それにしても、「どんな強い男でも心の安らぎを求める……恋でなく、もっと大きなものに身をゆだねる やすらぎに!! メアリーにはその魅力があった」、たしかにこういう下りはありましたが、ただこの1文ダケで、マエストロをして納得させるとは。さすがは「深紅の秘伝説」(作品の初期の煽り言葉)。
   しかしながら、この文の前振りの「ジョジョの奇妙な冒険」の作品紹介に「物語そのものは荒唐無稽」って、マエストロ、あなたがそれを言いますか。なんか複雑。 

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2009年3月16日 (月)

助っ人団っす!

   お兄ちゃんが中学に上がって、部活のお友達ができると、やってきました週刊少年ジャンプ! 日本の少年ならこれ読まなくっちゃ!(お受験組の虎美のクラスメイト(女子)が、「ジャンプ、なにそれ、飛ぶこと?」 と素で聞いてきたらしいけど)

   で、とりあず眼を通していた虎美が気に入って、コミックスを集め始めたのが「スケット・ダンス」。意味は上掲のこの項タイトルの通り、高校での、生徒の皆さんのお役に立つ何でも屋のような同好会の少年少女の学園コメディ。いじめへの対抗あり、不良の更生あり、難病の幼なじみへの想いあり、生徒会とのトラブルあり、と結構題材としてはこのジャンルで見たようなネタは多いものの、とらえ方が面白く、また、面白いイマドキなネタ(アニメの声優としてデビューとか、TVゲームを実演してみる大会に参加、校内のバンド大会など)もそれなりにありわたしも楽しんで読んでます。

   登場人物は、やや精神面が弱いものの、抜群の集中力で危機には的確な判断を下すリーダーのボッスン(本名忘れちゃった)、グラウンドホッケーのスティックを武器に暴れ回るもと不良のヒメコ(女の子がバトル担当!)、とあるトラウマから自分の名と声を捨てた眼鏡のオタク、スイッチ(じつはイケメン)がそのスケット団のメンバー。
   さらに、彼らを目の敵にする生徒会役員、厄介を持ち込むヤバ沢さん、少女漫画の世界を引きずる早乙女浪漫、あやしげなクスリを作っては面倒を起こすマッドサイエンティストで困った大人の顧問の先生と、一癖も二癖もある脇役が楽しいです。あ、すいません、フリスク(のような清涼菓子)を食べないと実力が発揮できない剣道少年振蔵を抜かすなと娘が今言いました。

   虎美のはまり方と言ったら、この前、街に出かけたと思ったら赤い布を買ってきて、
ボッスンの帽子を作る!」って。
   リーダー、ボッスンはいつも、お耳の付いた赤い帽子を被っているんですが、それを自作したいというのです。
   「……やめとけば?」だって、おにいちゃんはともかく(!)虎美の家庭科の実力って、ティーコーゼーが使い物にならないぐらいなのに……。わたくしは自分の趣味に忙しく、
   「母は手伝わんぞ」
   「いいもん自分でやるもん」
   「いきなり布を裁つんじゃないぞ、新聞かなにかで型紙を作って……」
   「解ってる!」
   新聞紙を使ってくんずねんずして、まずは型紙を作ってました。
   「ふつうにティーコーゼーのように真ん中で繋ぐ形にすれば良いではないか」
   3つのパーツを眼の後ろを通る線(両目だから2本ね)でつなぎ合わせてなんとか半球のシルエットにしています。
   (意外とやるではないか)
   そのまま放置しておいたら、ひとの針箱を持っていってミシンがけを始めました。
   「できた!」って。
   なんと、その日のうちに、曲がりなりにもお帽子を作ってしまいました!
   縁のところは常識で三つ折り縫いだと思うのに、そこは、ただ折り返してミシンをかけただけで、おかあさん貧血おこしそうなんですけど、縫い合わせたところも端ミシンも手のまつり縫いもしてない情けないできばえだけど、形になってるし! 
   「お耳つけなくっちゃ!」と、作品のトレードマークにも、このお耳帽子とボッスンのゴーグルが使われてますから。お耳は付いてないといけないみたいです。
   「ちゃんとぬいぐるみ用の綿も買ってきたんだから」あ、待て、と言う間にパッケージを開けてしまって、ぎゅうぎゅうに詰め込まれていた綿が一気にふくらんで半べそになってました。
   ちゃんと円錐に布を作って綿をつめ、尖ったお耳をつくって頭の然るべきところに留めつけ(布の端っこは当然外に見えてますが)、帽子の後ろには、ゴーグルを留めつけるベルトもちゃんと付けてあって。スナップも、「習ってないモン!」ととんでもねえ糸の刺し方してありますが、なんとかオスメス合わせて留めつけてあって。

   その間、母に技術的なことは一度も聞いてこず(頼りにならないと思われているのであろうか)。
   虎美、なかなかやる
のでありました。

   あとで原作を確かめてみたら、ちゃんと3枚のパーツを接ぎ合わせた形のように描いてあり、我が娘、良く見ておるではないかと感心(後ろにはやはりゴーグルを通すベルトがある)。
   そして、「この帽子を被ると勇気が出るの!」とほざいておるのでありました。
   「ゴーグル欲しいな~」
   「スイミングのゴーグルがあるではないか」
   「でもあれはなんか違うの」
   知りません。

   で、その帽子をいそいそと持って登校したらしく、養護の先生にお見せして褒めてもらったとか言ってました。

   篠原先生(作者)、どうもありがとう。

   おかあさん、ジャンプ編集部にお手紙出すべきかしら?

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2009年2月10日 (火)

製造物責任? -フーゴ退場の理由を考える -

   家に籠もりっぱなしで運動不足の虎美、「駅まで歩けたらドーナツを食わせてやろう」と尻を叩いて休日にお出かけしました。おかあさんもあと5キロ絞らないと演奏会用のスカートが入らないと思うし。でも、駅まで200円のバス代を節約して、ハーフパフェセット食べてたんじゃおかあさん、カロリー的にもお金的にも赤字です。

   さて、レストランに腰を落ち着けて、やっぱり始まるオタトーク。虎ちゃんもジョジョを5部まで読了して最近はノリノリです。
   「フーゴを退場させたのは、作劇的には盛り上がったところだけど、登場人物レヴェルではあそこで参謀を失ったのは痛かった。人員配置的にも、一人少なくなったからあそこでアバッキオを一人にしてしまってボスの襲撃を受けたんだろう」
   おかあさん、フーゴが好きだから語る語る。トラウマ持ちの秀才は大好物です。眼鏡掛けてりゃ完璧だったな(そんなに眼鏡好きか!?)。
   「だいたい、スタンドを使ってる時は無防備になるって本人も最初から主張してるのに、なんにも手当てしないブチャラティはおかしい。トリッシュはもう能力が発現してるんだから護衛は1人で良かったんだよ」
   よく考えると、ブチャラティの判断は必ずしも毎回最適じゃないですよね。ま、それだから物語が盛り上がるんだけど。……そこが物語を作る難しさだな。齟齬を生じさせない程度に手抜かりさせとく。
   まあ、そういう所があるので、深読みして、ああここで彼がいれば良かったのに、といない彼の影響力を偲ぶことができるわけで。深いな(いやそれはもう妄想、ひいきの引き倒しの範疇!)。

   「だが、ぶっちゃけあそこでフーゴを引っ込めたのは、参謀キャラが被ったせいだろう」
   主人公ジョルノが、ブチャラティの参謀としてチームを引っ張っていく話になってましたからね。ジョジョシリーズ中、主人公のくせに一番戦闘参加回数が少ないそうです、理屈捏ねるばっかりで(失敬!) 。ジョルノが参謀役に就いたら、頭の悪い(!)チームメイトに声をからして作戦を説明するフーゴは、お役御免というわけです。きついな。「銀河英雄伝説」では、魅惑の低音と的確な要約説明能力とでパトリチェフ少将が名将ヤンの(必ずしも自分が作戦を立てるわけでない)参謀役として存在してましたけど、ジャンプの漫画ではそこまで余剰人員抱えてられないんでしょうね。

   「一般に言われている、スタンド能力が凶悪すぎるからというのは、実際のところ意味がないとおかあさんは思う」
   彼の持つ超能力(=スタンド)は、発症したら30秒で致死率10割の、強力なウイルスなのです。
   「ジョルノが免疫つくっちゃったしね」と、虎美。
   「電灯程度の光で殺菌できるって作中も言ってたしな。
   その辺、作者は対処法も考えて出すもんだけどな、普通」いや、ちゃんと対処を考えてたつもりだったけど、出した後でその重さをより感じてしまってぶっちゃけぶるって引っ込めたというところか。「イブの息子達」(青池保子)で、7部でヒットラーを出したけれど、さすがにこいつはギャグにしてはいかんと連載どころか作品じたいまで終わってしまったかのように。

   「『武装錬金』はちゃんとその辺考えてた。毒島(毒ガスの能力者)には火渡(焼夷弾の能力者)を組ませて出した」
   「毒島ちゃんは火渡様が好きなんだよね~毒島ちゃんが酸素を合成して、火渡様を支援♪」
   「バカ者! 作者の補注にあっただろうが! 毒ガスを無力化するにはナパームで焼き払うのだと! 毒島が暴走したら火渡が責任持つってことだ! 
   それはやっぱりパニック状態の毒島を抱いて火渡様が炎の中に消えるってことだよな~炎に包まれる悲恋、萌え~」おかあさん、妄想はよそう。

   「エホン、エホン……気の利いたミステリ作家は、後で自分のトリックを犯罪に使われないように、致命的なところで実現不能なようにして書くそうだが。漫画家も大変じゃのう」
   日本で一番売れていた雑誌で、しかも、年少の皆さんを相手に連載を張るのはいろいろ大変なようです。

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2009年2月 5日 (木)

どこを切ってもおたく

   ジョジョ5部の主人公ジョルノの特徴的な前髪のカールについては、あれをコルネと呼ぶのが一般的なようですが、おかあさんは、別なものを連想していました。

   「拡散波動砲だろう……戦艦アンドロメダ!」

   今、気になって確認したら、宇宙戦艦ヤマトのパート2以降に登場した自動化を進めた新型戦艦アンドロメダの船首波動砲発射口は、2口でしたのよ(ジョルノの巻き毛は3つ)。調べた所によるとあれは2門と数えるらしいです。そんで、別に主砲もあるんだって。こっちはミサイルでも撃つのかな。覚えてないや。

   やっぱり無理があったか(いやそれ以前に、世代が違う!)。
   もちろん、ロボットアニメや特撮じゃないので、ジョルノくんのそこからは必殺のビームなんか発射されません!(出れば面白かったのに)

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2009年2月 3日 (火)

ジョジョ5部 パラレルな感想・考察 (DEEPな女性ファン対象で)

   すいません、夢に見た内容から1本ジョジョ5部のサイドストーリーを思いついて、今朝ほどから書いてました(すいません、そういうわけで、読んだら傷つく(もしくはむかつく)と思う方はここで読むのをやめてね)。

   「周りの汚職に絶望して自らもしだいに汚職に手を染め、それがもとで同僚を死なせて失職、転落した彼がどうしてあのマフィアに拾われたかというと……」

   「やっぱ、飲んだくれて暴れて、その地区の幹部側近のあのひとに拾われたんじゃない?」

   「うちのシマに配属になったときからずっと憧れてました♪ うちの組にはいるなら夕べ壊した店の備品いっさいと飲み屋の代金全部うちの組が持ちますけど、マフィアが嫌ってならナポリ湾に浮かんで貰っちゃうゾ♪ って、おかっぱ頭の美人な姐さん(!)がスカウトしてくれるの」

   「うん、まあまあいいんじゃない」と初めて娘に褒められました。……ホモを書くぐらいなら男装の麗人にしちゃえと言うタカラヅカ趣味を娘に押しつけるのはやめましょう。

   でも、現実に傷ついて大変な青年は、おねえさんにヨシヨシして貰えばいいと思うんだ。そしたらなんだかご存じな時代劇っぽい物語世界(気っぷのいい美人なお姐さんが仕切る町でなにやら事件があって、訳ありのひとたちが事件解決に立ち上がる……)ができあがっていきそうでした。

   そうやって、中くらいにいい人な彼(と彼女)は、大いなる矛盾に身を焼きつつも、やっぱり作中みたいにおうちの事情で道を踏み外した少年達を拾ってやったりして、マフィアの中堅幹部としてかたぎ衆にも慕われてそこそこ平和に長生きする道もあったと思ったんだけど。

   ああ、あそこで金髪の孺子にさえ逢わなければ……(おかあさん、それいろいろ違います)。作者様はそれを間違った平和だと言ってるんだからさ。

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2009年1月18日 (日)

切れる脳  - 漫画の中で描かれる天才 -

   ジョジョ5部の名場面と言えば、序盤、ブチャラティチームの皆にジョルノが紹介されるシーンで、殊勝に小学校の算数をやっている二人のシーンでしょう。
   小学生にして育児放棄に遭った少年ギャングのナランチャ(17才)は、学がないのを苦にしていて、丁度自分を拾ってくれた先輩(だが年は16で下)、フーゴが天才児でチームの参謀役であるのを利用して、勉強を教わっています。フーゴも、丁寧な言葉遣いで、その向学心を褒め、勇気づけながら初歩から算数を教えようとしています……。問題は、16×55。
   「いいですか、6かける5はいくつです」
   「6かける5はろくご…」ここでページをめくって、最初のコマで、自信なさそうに、
   「30?」教えるフーゴは身を乗り出して、
   「そうッ!  やっぱりできるじゃあないですか! もう半分できたも同然ですよ!」
   「そーかッ! ろくご30ねッ! よしっ!」ナランチャも顔が輝きます。

   ここで、別の登場人物に描写が移って、しばらくナランチャは外れます(計算中)。運ばれてきたデザートが4つで縁起が悪いと言って、ミスタが暴れ出したのです。これでなんだかあんまりみんな知性的じゃないなという雰囲気が醸成され……ただけじゃない伏線もあったのです。
   そして、
   「できたの……どれどれ?」でまたページが変わり、次のページの右上には、

   「   16
    × 55
       28 
 」

   という伝説に残る迷解答が提出されていたのでした。 

   「何これ……?」と、冷静なフーゴの端正な横顔が描かれます。
   「へへへ(ハァト) 当たってる?」と得意そうなナランチャ。

   その下のページの3/4を使った大コマでは、なんとフーゴが左手でその辺にあったデザートフォークを握り、ザグゥッとナランチャの頬を刺していたのです!! 当のフーゴはもう涼しい顔で、ね。
   フォークがあって不自然でない状況のための「ケーキが4つ」だったんですね。すごい。

   それで、さっきまで穏やかだったフーゴがいきなり切れるのです。

   「このチンピラがオレをナメてんのかッ! 何回教えりゃ理解できんだコラァ!
   ろくご30ってやっておきながらなんで30より減るんだこの……」

   「クサレ脳ミソがァーッ

   フォーク2本を重ねて頬に突き刺し、かなり深く入ってしまってます。頭を掴んでメキメキ言わせて、ドグシャァと叩きつけてもいますから、流血の大惨事。

   彼らは彫りの深い若いイケメンなのにです。読者は思いっきりビックリさせられます。   
   (うわーこのひとたち本当にギャングだ!!)

   この「クサレ脳ミソ」という単語は、週刊誌に発表されたときにはこういう言葉ではありませんでした。

   「ド低脳」と言っていたらしいです。これが、どうも良くない言葉なんじゃないかというふうにもの言いが付いて、でも、そういう悪い言葉を使う悪いコちゃんを描くシーンだからと、作者も悩んだ結果、語呂が悪いとか、より悪意が籠もっているとかいろいろ言われますこの表現に落ち着いたらしゅうございます。

   ま、短く言い捨てた方がとりあえずギャングらしいわな(←とりあえずこれがうちの公式見解)。

   細かいニュアンスの違いはどっちの意見も聞きすぎてよくわかんなくなっちゃった。保留。

   作品として見るべきところは、それを、さっきのケーキ4コで暴れた少年や、そのあとジョルノにとんでもないイタズラを仕掛ける青年が、「あーあ、切れた切れた また切れた」と平然と見守ってたり、やられっぱなしではなく、ナランチャがナイフを取り出して突きつけ、
   「ひとを見下す言い方は良くない」(これも「クサレ脳ミソ」に対する台詞として教育的に変更が入ったらしい)と言ったり、殺伐とした雰囲気が良く出ておった点なのでした。

   で、天才というものの描き方として見るなら、

   「16×55 は二桁掛ける二桁……というレヴェルでの概算ではなく、一度ろくご30の計算をして30という積を計上している限り、全体の答えが30を切ることはないという概算の立て方をしていること」

   「よく言われる、『天才は計算の解らないひとの解らない理由が分からない』を解りやすく描いていること」

   この2点において優れているシーンだと思うんですよ。

   いや、わたし天才じゃないですけど、この計算で、繰り上がりの3が消えるとかならまだしも、なんで1の位に8が来るかとか、どこから2が出てきたのか、ミステリアスな誤答だと思いますよこれは。

   30って言っといてなんで30より小さくなるんだという切れ方は、最初理不尽だと思いましたが、よくよく考えると合理的であります。数字に強いひとってこういう考え方するんだ……。

   そーいえば、大学の頃、会計をやってたのは数学科の子で、一枚7円のコピー屋でコピーを取ったとおおざっぱに、
   「108枚で75……5円くらいだったかな~」と言ったらば、
   「一枚7円でどうして端数がそうなるの?」と細かく突っ込まれたことがありました。
   こっちは五円玉を支払った視覚の記憶でしゃべってるのに、向こうはちゃんと計算をしておるのでした(それはまいちゃん@大学生が緩すぎ?)。

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ジョジョ5部読了感想など - 永い余生 - (ネタバレアリ)

   いろいろ忙しくて遅れていて。

   三宅乱丈のデビュー作「ぶっせん」ではいろいろムチャクチャな名言がありましたが、
   「3大座ったひと」ってのはだれとだれと引退前の山口百恵でしたかねえ?
   ググっても出てこないです。よっぽど凄い探し方しないとネットで言及した人いないってことになりますかね? ……わたくし今から旦那様の部屋を荒らして調べてこようかしら?

   とりあえず、当時19才だった山口百恵は目が据わっていたなと(おかあさんそれ「座ったひと」ちゃう。でも、たしか沖縄の米軍だったかヴェトナムの米軍だったかというヤバイネタも「居座った」として入ってたから、十分該当する……デビュー作でこれぐらい毒を吐いてたんだから三宅乱丈はやっぱり凄い)。

   で、この第五部の主人公、吸血鬼DIOが身体を乗っ取ったところのジョナサン・ジョースターが食料(ひえ~)であった女性に産ませた男児、ジョルノ・ジョバァーナが、

   ……15にして目が据わってしまっておる

                                         のですよ。

   精神は悪の帝王である男が産ませた少年ですが、その肉体は正義の血筋、ジョースター家のもので、証の星形のあざもちゃんとある、となると、

   正義なの? 悪の権化なの? どっちになるのよ???

   というわけなのです。

   可哀相な被虐待児であるところの彼は、ほんの気まぐれでかばったギャングが恩義を感じてくれて、うまれて初めて彼に人間らしい配慮を示してくれたことから、ギャングに対する憧れを抱いてしまったのです! 

   いきなり前章第4部の語り部康一くんの荷物を白タクをやりつつ盗むという悪そのものの登場をした彼は、その地を仕切るマフィアと事を構えてしまって、ピンチに陥りますが、そこで彼に対応するために送り込まれたのが「やさしいマフィア」ブチャラティ。
   「戦いの最中ちょっと利用した少年の手に麻薬の注射跡があったことに衝撃を受け、敵にとどめを刺すのが一瞬遅れる」ようないい人です。
   また、そのとどめを刺されるのが遅れた一瞬の隙にそこまで推理して、
   「あなたはいいひとだ」と断言するジョルノもホント肝の据わったひとです。
   据わった目でうまくやさしいブチャラティを言いくるめて、「そんな腐った組織はぼくが乗っ取ってやるから手をかして」と仲間になってしまうのです。
   登場時尋問者、事態が進んで敵になった相手を、話でたらしこんで味方、心の同盟者にしてしまっています。たぶん、気持ちの上では彼が煽動者で、上にいますよきっと。そんで、これは出会ったその日のうちの話です。
   何度も申しますが、この時点で15才です。

   覚悟が人間を進化させるのか。

   このあと、文庫で10冊分の死闘を繰り広げ、やさしいブチャラティを踏み台に彼はとうとうボスの座にたどり着き、幹部から忠誠の接吻を受けるシーンで5部は終わってます。
   詳しいひとが考証したら、この間9日余りだったとか。

   なんて濃い9日

   15にしてイタリア全土に支配力を持つマフィアのボスになって、いったいどうしようというのか。子供に麻薬を売るようなことはさせない、というのはブチャラティの夢であって、必ずしもジョルノの目指すギャング道ではないかもしれないのですが、いったいそういう「やさしいマフィア」を実現できるものか。ファンタジーな中世世界で奴隷解放を実現してしまった解放王アルスラーンのように、内部からも外部からも袋だたきの目に遭うんじゃないかと思うんですけど。アルスラーンには頼れる17人(?)の仲間がいましたけど、濃い旅のおかげでジョルノにはもう拳銃使いのミスタしか仲間は残ってないんです(造反時に離脱した切れる上にキレるフーゴはおかげで生き残りましたけど、ファンが期待するほど彼の参謀として働いてくれるかどうか)。

   前途多難だよ。

   3部でも、齢(よわい)18で世界を救っちゃった承太郎、それを言ったら2部のジョセフも、究極生物との死闘から帰還したのは19の時だったなァ。

   少年向けの作品と言うこともありますが、ヒーローが10代って怖いなあ。

   10代で世界を救ってしまったら、そのあとはなにをしたらいいの?

   ジョセフは、生涯の伴侶も見つけ、母も名乗り出てくれたみたいでハッピーな結末と見えましたが。彼は底抜けに明るい性格だったし。

   承太郎なんて、4部で再登場したときにはあんまりおとなしくなっちゃってて、深読みして哀しくなりましたね。生涯の友になれるだろう(なってほしい)男を失ってしまってますし、彼の心はもう死んでしまっているんじゃないかと。ちゃんと妻子がいるって聞いても、疑わしい(いやそれ予断に基づいた妄想)。
   齢18で世界を救って、残りは余生か。

   ガンダム、一番最初のやつはファーストっていうんですよね、あれの、主人公アムロ。16でした。戦争終結に結びつく戦功を挙げて。そのため、パート2、「Ζガンダム」のときには、危険人物ってことで既に監視付き、ただごろごろするだけの人生になっていたそうです。

   ヒーローになるってことは辛いことですね。なるまでの過程じゃなく、その後も。オリンピックの金メダリストとか、喩えにしちゃいけないかな?

   夢を叶えてギャングのスターになったジョルノ君、「生き残ったものは受け継いでいかねばならない」との言葉を受けて、過酷な人生をさらに歩まねばならないようです。

   だからといって、彼が目覚めて行動を起こさなかったら、彼の地は全く変わらない混沌のままだったわけで。そりゃあ、動かないよりは動いた方が何倍もまし。たとえ、読者の思い入れ濃いキャラクターが何人命を落としたとしても。

   運命の歯車を回しちゃったひとは、そのしんどい人生を最後まで貫いてもらいましょうか。せめて、何もできない凡人からは心の底からの賛美の言葉を惜しまないことにして。

   19で世界を救ったジョセフは、68才でまた孫達を率いて世界を救う冒険をして(第3部)、さらには79才で隠し子の存在が判明して来日、杜王町を守る戦いにオブザーヴァー参加(第4部)してますね。6部時点でも生存だそうで、彼はジョースター家としては例外だそうですが、ヒーローにはこういう人生がいいんじゃないかなあ。英雄的な一瞬一瞬の間に、普通に不動産王になったり、女子大生と不倫の恋をしたり、奥さんに尻に敷かれたり。

   ちなみに、18で世界を救っちゃったひとの先例には、たぶん「ドラゴンボール」の心優しき2代目、悟飯ちゃんがいたと思います。身近な人の死や、スパルタ過ぎる訓練を乗り越えて彼は全世界を救い、そんでもってちゃんと日常生活に戻っていって、「がくしゃさんになりたい」という夢を叶えて普通の家庭を築いてました。作品世界があれはある意味牧歌的ってこともありますが……鳥山明は偉大ですね。

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2009年1月 8日 (木)

2008年のコミック

   そして2008年のわたしを制した漫画と申しますと。

   悩んだんですけど、上半期が ジ ャ イ ア ン ト ・ キ リ ン グ 
               下半期が ジ ョ ジ ョ の 奇 妙 な 冒 険 でどーですかね?

   丁度、文庫の4部を買ってきたと書いたのが10月1日だったらしいし。
   ジャイキリについてはもうブログでは語りたくないし(あ、けっこー後ろ向きだ、珍しい)。

   ジョジョは6部はちょっとまだ手を出す気力ないです。ファンサイトでどういう筋でどう終わるか調べちゃったんで(そこは良心的なところなので、もう毎日通ってエキスを啜り尽くしてますけど。ええと、「文芸ジャンキーパラダイス」?)。

   やっぱりジョジョは各家庭に1部揃えておくべきですね。学校図書館や児童館にも置くべきだと思う(オイオイ)。
   いや、今とんでもなく言葉が貧しくなっておる日本国において、人間(男に限らず)たるもの、物事をなすに当たってはこれぐらい語れなきゃイカンという見本として、ジョジョの華麗な台詞回しを皆々心得ておくべきだと思うのですわ。

   何年か前、あったじゃない。凶悪犯罪に、とってもカッコつけた犯行声明文が公開されて、すわ、犯人はとても高い知性を身につけた大人!? って、新聞とかの由緒正しいマスコミは盛り上がってたのに、実はそれジャンプ漫画のあの熱い煽りコピーの引き写しだったって。ネット(あの頃はパソ通だったかなあ)では気がついた人たちが失笑だったらしいですね。

   昔はジャンプの編集者って、すっごく教養あるひとがやってるんだなあ、とか思ってたんですが、どうかな? 集英社。もはや漢籍を学ぶ機会の失せた日本の青少年の教養教育を担ってると思ってがんばってね(純粋に日本文としては、荒木画伯の台詞回しにはおかしいんじゃないのというところは散見されます。でも、魂の迫力にもう押し切られました)。

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2009年1月 7日 (水)

「カルバニア物語」 この冷血人間が!

   虎ちゃんとわたしは似ているようでやっぱり違う話(育児カテゴリに入れようかと思ったけどやめた)。
   わたくしは理屈をごたごたとこね回しますが、やるときは完全に感情に乗っ取られる人間で、小学校高学年でもちょっとしたことで教室で泣くは喚くはで、成績はいいのに……と皆に呆れられておりました。

   その娘たる虎美も学校で「気に入らないことがあると席を立って保健室に避難してしまう」といちど聞いたときにはああやっぱり! と思ったものでしたが、先日歯医者に掛かったら。
   「おかあさんちょっと来て!」と一雄歯科(仮名)の先生。
   「このこ歯をかみしめる癖があるでしょう? ひどいよこれ、歯の根がぐらぐら。頭痛も肩こりもそのせいだね」
   ぱ~どん?
   「虎美や、おまえにはそのような癖があるのかね?」
   「あるよ。学校とかで泣きたいときや腹が立ったときにぐっと噛んでるの」
   「それはいったいどのような周期なのだ?」
   「毎日、何度でも

   「泣けよ、そういうときは堪えずに」

   信じらんねー。まだ12でそんなのコントロールできる女がいるんだ?

   昔、泣きたいときには「冬景色」という唱歌を口ずさむ、それでいつも涙を堪えることが出来る、という女の子の話があって、感動して、実行しようとしたけど無理で、やっぱり現実には無理だと思ったのに(あんただけです)。

   それで、金沢早乙女家に送っておいた「カルバニア物語」を、帰省中に発掘して読ませてみたら、あの爆泣のエキューの過去篇とタニアの過去篇を読んで、
   「おかあさん! これ泣けるね!」と言って、声が、一瞬すこぅし湿った、かな。

   おかあさんは後追いで追っかけて、男勝りの美少女エキューが自分のしたいようにしているだけなのに「女に負ける情けない男」友だちを傷つけ、「男装してまで自分に言い寄るよう命を受けた」と大好きなライアンを傷つけたと知って苦しむ幼少期に涙ボロボロだったので、

   「ええいこの冷血人間が!」と言いたいところを親としての理性でぐっとこらえたのでありました。

   泣けるというところさえ解って貰えれば。

   というわけで、タニア篇のそこんとこがいかに凄いかと言ってるところを見つけたので貼っておきます。http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20080809/p3

    「カルバニア物語」凄いよ、ほんと。

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2008年12月19日 (金)

祝! 虎美ちゃんJOJO第4部読破!

   やあぁっと娘がジョジョを読み終わってくれました。
   「気持ち悪かったけど頑張って最後まで読んだ。もういい」そうです。
   やっぱり小学生には早かったか……。
   「それで3部はどの辺までだ?」
   「砂漠で夢の中にスタンドが出てくる話の途中」
   「なぜそこで中断できる!?」18巻じゃないですかっ!!

   「19巻がいちばんいいんだって!! 花京院が夢の中にスタンドを持ち込んで、一発逆転してみんな助かるんだから! そんで、そのあと夢を叶えてくれるスタンドが出てきて、ポルポルの妹を生き返らせてくれるんだけど、それがウソで、妹が『おにいちゃんを食べさせて!』って迫ってきてポルポルが悶絶するんだって!! そしたら、死んだと思ってたアヴドゥルが生きてて助けにきてくれるんだって!」
   ……無反応。

   なぁぜなんだ~~~~~っ!? 笛吹けど踊らず。

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2008年12月12日 (金)

ジョジョOVA見たよ vol.7

   ジョジョ3部OVAの前半を締めくくる7巻です。
   霧の町に誘い込まれたジョースターご一行、ポルナレフがバーで女性を引っかけようとしたところで操られた死者たちが彼を襲う……というところから続き。

   原作通り辛くも逃げるもののトイレに追い込まれ、おれってこんなのばかりと愚痴るシーンはありましたが、なんか、軽みが足りないというか。見せ場だけあって、原作では涙を零して抵抗しながらも綺麗だったんだけどなあ。ここのところの荒木画伯のバランス感覚は素晴らしい。OVAの方の凄いところは、ポルナレフが本当にナニモノカを舐めている!!(可哀相に!) そして、窮地に追い込まれたところで場面は客室へ。6巻では窓越しに霧に閉ざされた町を透かし見る花京院のカットがありましたから、また花京院かなと思うと、今度は承太郎。降りてきて、ポルナレフを探してくれます。
   原作と違うのは、エンヤが若いヴァージョンなのでチェックインの記帳ネタじゃないところです(花京院は読みを変え、承太郎はあからさまに偽名を書いている。細かいサイトによると、ジョセフは綴り字を変え、ポルナレフはイニシャルを使うことで各人それぞれ用心していたらしい)。原作のここんところはバレバレながらもハラハラしたんですけどね。OVAでも、腹の探り合いはしてました。
   結局疑いは攻撃でうやむやになり、数で襲い来る死者、オラオララッシュの一周乱れ打ちで吹っ飛ばすスタープラチナ。この動きはスカッとします。しかし、死者は倒れても倒れてもまた襲ってきて、謎の美女エンヤは全然ダメージを受けず、高笑い。
   「おまえの仲間達はどうだろうね」承太郎を捜して花京院の部屋のドアを叩いたジョセフも、襲われていたのです!
   たまらず建物の外へ逃げ出す二人、フロントに、うずくまるひとが見えます。婆さんの方のエンヤ。お年寄りに優しいところをすかさず見せる花京院、ジョセフに、
   「先に行っててください」と言うなり、エンヤ婆を負ぶうのです。
   そりゃ無防備だろうよ。
   戸外に追い出された形で集合してしまうジョースターご一行。迫り来る死者達。空の上には不気味に渦巻く霧のスタンド。
   どうするよ?

   というときに、怪鳥の叫び声! 吹き上がるオレンジの炎。これはもしかして!?
   いっとき吹き飛ぶ敵スタンド、舞い散る炎。高い塔の上に姿を現すは炎の魔術師! 

   

モ ハ メ ド ・ ア ヴ ド ゥ ル 華 麗 に 復 活 ! 「YES, I AM!」(無かったですこの名台詞)

   千両役者! しぶ~く決めてくれました。まだ戦いの最中なので、ポルナレフとの感動の再会シーンはあとで。でも、驚きに震えるポルの顔は長く映ってます……これがまた不細工で。

   該当の原作19巻は、わたくしがこれだけは手元に持っていようと思ったぐらい絵の美しい巻なのに(れいのコーラン騒動で出荷停止になり果たせませんでした)。アヴドゥルの遺族に会うことになり、真面目に反省しているポルナレフが麗しく(夢を叶えるといって深層心理に潜むそのひとの弱点を突くスタンドのせいで、再生される妹がまた美人だったり、その復活をしみじみ喜ぶポルナレフが男前だったり)、そしてまた再生を願ったそのアヴドゥルに命を狙われて苦悩する姿もまたよく、最後に実際生きてた当の本人に救われて涙を流して喜ぶシーンも渾身の力作だったと信じています。

   それがこれかよ。

   いえ、細かい炎の舞い散る効果は幻想的で美しかったんですけれども。さすがはアニメ。

   しかし、時間をおくと復活するスタンドと死者達に、対抗手段はないのかとおののくジョースター一行……ところが、主人公は違う! 黙って、煙草を箱から振り出して。
   「アヴドゥル、火をくれ」って。
   原作のここではもちろん無いし、他でも、煙草の火をアヴドゥルに点けてもらってるシーンはなかったと思いますけど。
   この危機的状況に、煙草。
   一度は聞き流したアヴドゥルさん、再度催促されて、チッと指を鳴らす、と、手元と、離れた塔の上に一人で立つ承太郎の煙草に火が点きます。
   一口ふかすと、煙が立ち上って、帽子のつばに当たって揺らめきます。

   

カ ッ コ イ イ !

   原作は、途中で荒木画伯じしんが「煙草の煙がイヤになっちゃったので、登場人物達にも順次禁煙させちゃった」とコミックスのコメント欄に書いてましたけど、途中までは承太郎をはじめ未成年も煙草吸いまくりの作品でした。時代がだんだん、喫煙に厳しいものになっていったんでしょうね。もう、不良が煙草を吸うことは少年誌では描けなくなりました(去年ドラマ化された「有閑倶楽部」も、原作は’80年代だったので、魅録や可憐は煙草をふかして粋がってました。今ではとても許されず、キャンディをくわえたドラマ版ジャニーズ魅録にが~っかりした覚えが)。大人の煙草でも、子供向け作品ではあんまり格好良いものとして描くことはできないんじゃないかしら。おとなの文化が消えてゆく。喫煙具メーカーは断腸の思いでしょうね。でも、わたし個人としては煙草の匂いは嫌い

   とりあえず、現実の煙草とは切り離して、男のかっこよさの象徴としてこの喫煙シーンを見ました。

   ……でも、承太郎はこの時点で17才の高校生なんですけどね。あの体格といい、顔の渋さと言い、あり得ない(精神性も)。

   とにかく、ひとり余裕の承太郎でした。

   「スタンド使いは近くにいる」と、ひょいと飛んで花京院の立つ塔へ渡ります。顔がすれすれに近づくのがもうどきどき。目的は、花京院(との相談)ではなくて、その背のエンヤ婆。ここで、序盤でカットされた対ダーク ブル ームーン戦のエピソードを使うかぁ!
   「スタンド使いは煙草の煙を吸うと鼻の頭に血管が浮き出る」と渋く決めつけるのです。やっぱり煙草ってスタンド使いの皆様にも悪影響を及ぼすのね(違います)。
   「え?」「そんな」「何を」と、それぞれ鼻に手をやるジョースターご一行。そして、花京院の背の「ホテルの女将であるところの一般人のおばあちゃん」エンヤ婆も。
   「嘘だろう」とポルナレフ、
   「ああ。だが、間抜けは見つかったようだぜ」
   エンヤ婆がスタンド本体であることがばれてしまったのです。

   

超クール!!!

   原作でもスッキリ! のエピソードをここへ持ってくる! GJGJGJ!!

   で、このままでは終わらず、原作でのスタープラチナが霧のスタンドを全部吸い込んで無力化するという結末へ。
   ……煙草を常用してると肺活量が落ちるって聞いたんですけど。承太郎さん、あの煙草の量でスタンドを吸い尽くす肺活量って……ハーフとはいえ、すごい。納得の胸囲でした(いやフィクションだから!!)。

   感動の再会に、「ポルナレフは口が軽いから内緒にしてたんだよ」とジョセフの種明かし。堤案は花京院。あんたら芝居巧すぎ。原作ではショックを受けるポルナレフが軽く明るく描かれていて、笑いながらも同情したんですけどね。まあ、少なくともエルボーの辺りではまだ花京院も、自分たちはアヴドゥルの遺骸を捨てて逃げたと思ってたと思いますよ。

   エンヤ婆が気絶して(これは、やっぱり小さくて年寄りで女性のエンヤ婆を主人公達が殴ったり蹴ったりするのは体裁が悪いというのもあったんだろうな)、スタンドが消えると町の姿が一変します。小さいけれど町並みの整っていた町は、なんと廃墟。これいはアニメならではの美しさを感じました。

   しかし、ここで事件。まだ生きていたエンヤは、DIOによる口封じ、花京院の額に植わっていたような肉の芽が急激に発達して……。

   無念のジョセフ。「DIOは誰も信じない……」と、自分もいつかはああなっていた運命、とDIOへの闘志をたぎらせる花京院でした。

   ここで第3部の前半アジア編はおしまい。先に作られていたという後半エジプト編と繋がります。

   う~む、7巻だけの評価でいくと、絵はもう慣れたし、動きは滑らか、アニメならではの表現もこなれていて美しかったし、脚本演出などは申し分なく、非常に楽しめました

   前半7本全体の評価というと……

   キャラクターの解釈の違いに大いなる忍耐力を持って見るなら、スタンド戦のイメージや音楽・効果などは非常に原作の理解度が高く作ってあると見ました。6巻に音響スタッフのコメントが付いていたのを見て感心したからほだされてるかも。

   総じて、大人(というか、中学生坊主以下は見るなという感じ)のアクション好きを想定して作ってある感じで、キャラの外見を目当てにミーハーなノリで見るものではないということかな。想定外客層で失礼しましたね。

   ということで、ほとぼりが冷めた頃また後半を借りてみるつもり。

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2008年12月 4日 (木)

ジョジョOVA見たよ vol.5,6

   じゃあれ~せ~によいところを見ようと思うと。

   5巻はポルナレフ&花京院の仇討ちタッグの巻。あっけないアヴドゥルの「落命」にガクゼンとする二人から始まります。してやられた無念と怒りでポルナレフの理性はもう消滅寸前。花京院はまだ冷静、敵の能力がまだ明らかになっていないのだから逸るな、と言いますが、聞くわけない。
   絵はやっぱり汚いです。
   荒れてると言うより、これはもう基本認識が、絵を描いた人とわたしとで食い違ってるとしか言えないカンジ。いつまでて経っも平行線、これは慣れるしかないのかな?

   

憤 怒 の 表 情 で も 顔 を 汚 す な ッ!

   キャラクターの顔を見るために見てるんだよ!(いけませんか?)
   影を落とすにしても、入れようというものがあるだろう! 原作絵だってここまで線を入れちゃあいないぞッ!
   それなのに、ちょっとあとの手を握りしめるシーンではその手はつるんとしておってなんの芸もしていない。
   恐ろしく筋を立てるとか。震わせてみたりとか。
   デフォルメを入れたり演技をさせるならこっちだろうがッ! 

   開始数分で怒りを抑えきれなくなったのでした。

   あとは、原作の解釈でひとつ疑問点があったぐらいで、細かいところに原作との違いがあったにしても特に気にはならなかったかな。
   ……いやあったよ。
   アヴドゥルのお墓ちゃんと建てて参ってるし。
   いやそれは大がかりに無駄だろう。後への伏線上まずいです。
   十字架なのもヤバイと思うし。アヴさんはエジプト人だから、……とりあえずクリスチャンである可能性は低いと思うし。建てた人間の心の自己満足(ヒドイ言いぐさだが)というか、心の平安のためなら、本人が見慣れたスタイルでいいのかも知れないけど。
   で、墓参りのあと急にチームワークを言い出したポルナレフに「やれやれ」といった幕切れが、あんまりポルナレフをおばか扱いしてるようでちょっと不満といったところ(いや、原作でもあったシーンだけど)。

   疑問点というのは、花京院のおしおきエメラルドスプラッシュ
   退けというのに挑発に乗ってしまい、エンペラーに至近距離から狙われ、しかも、ザ・ハングドマンにもまた迫られているポルナレフを強制的に撤退させるため、花京院は自分のエメラルドスプラッシュでポルナレフを撃ち、地に倒れ伏すポルナレフを回収、撤退するのですが。
   よくある(ないですか?)頭に血の上った味方をおとなしくさせるための当て身程度の意味合いだと理解してたんですが(それにしちゃ豪快なのが分からず屋のポルナレフに対するいらだちを現しているんだと)、OVAでは違った意味合いのようでした。

   ザ・ハングドマンに完全に後ろを取られ、逃げられない状態でエンペラーの弾丸を受けそうになっているポルナレフを救うために、あえてエメラルドスプラッシュをぶつけることで地に倒れさせる、つまり、姿勢を変えてよけさせる意味合いでの攻撃のようでした。ま、あとは、敵二人の意表を突き、撤退の間を稼ぐ意味合いもあったのかな。
   「なにぃ?」と、驚いてましたもんね。
   原作も確認しましたが、確かに原作でもザ・ハングドマンに後ろを取られてはいました。これはわたしの認識が間違ってたということなのかな。これは、いちど他の人の認識を通して原作をまた見るからこそ理解が深まるというものなので、こういうことがあるので原作が別メディアになることは嫌いじゃないのです。……裏切られることは多いけど。
   ちょっと、他の方のご意見を聞いてみたいけど、如何せん周回遅れなもので……いやかえって、いろんなところで語り尽くされてるのかも知れない、ちょっと探してみるか。
   後の感想は……主人公、出番無ぇなあ。

   6巻は、ややオリジナル展開。息子J・ガイルの死に、エンヤ(婆)が出張ってくるというのは原作通り。あやしい霧の町に迷い込むと、ホテルの女主人に化けたエンヤ婆が招き入れてくれるが、そこで……という筋書きは同じらしいのだけれど。エンヤ若返ってるし。いきなりナンパを始めるポルナレフに呆れます。まー仇討ちも済んで開放的になってたのかもしれません。
   絵はいきなりキレイになっています。やっぱりごつくはあるけど。今回、大きなアクションがないので、細かい会話での表情、「ここに泊まるか?」と聞いて「結構」といった無言のリアクションのときの顔が、どれもいい雰囲気です。そうか、アクションが負担だったのか。
   埃っぽい色合いの中で、うさんくさい人たちの醸し出すいや~な雰囲気がよく出てたと思います。バーでエンヤをナンパしたポルナレフに、エンヤが正体を明かし、スタンドの能力をも明かします。霧のスタンド、死者を操るので、1000人でも大丈夫、もはや殺すことのできない死者がおまえたちを襲う! ギャ~!! ……というところで6巻は終わり。

   ……薄気味悪いだけだったな。
   冒頭で、命からがら逃げ帰ったホル・ホースがDIOに報告に行って、出来心での暗殺未遂が描かれていたけど。あれはアクションとは言えないし。DIOの能力を出して、後半、エジプト篇へのつなぎと言ったところ。

   エンヤの霧は、ああ、こういうスタンドにはが効くだろうになあとしみじみしましたけど、解決は7巻までお預け。アヴドゥルって敵に恐れられる強い味方だったんだなあ。惜しい人を亡くした。

   7巻でエンヤを倒してエジプト入国前、タロットに暗示される能力を持つスタンド使いが出尽くすことを考えると、相当はしょられた旅になってますね。

   出番の無かったひと:          対戦相手:
   タワー オブ グレー           花京院
   ダーク ブルー ムーン         承太郎
   イエロー テンパランス         承太郎
   エンプレス                 ジョセフ
   ホイール オブ フォーチューン    承太郎
   ラバーズ                  花京院・ポルナレフ、承太郎
   ザ・サン                  花京院・承太郎
   デス(13)                 花京院
   ジャッジメント               ポルナレフ・「強力助っ人」
                               ……なんか結構削られてましたね。
   う~~~~ん、花京院の出番がいっぱい削られてる気がするのは気のせいですね、きっと。承太郎の方が、主人公なのに可哀相なことになってますもんね。

   「30日が経過した」って言ってましたが。
   西武警察並に乗り物を壊しまくってる旅です……OVAじゃあそうでもないか。
   ジェット:エンジン火災で墜落
   幽霊船:敵スタンドなので撃破
   トラック:事故で転倒(まだ壊れてない?)

   原作で飛行機が落ちたとき、ジョセフが負け惜しみなのかポジティヴ思考なのか、「『80日間世界一周』という話がある!」って言ってましたけど。アジア横断30日の旅か。なにでそんなに時間喰ったんだろう? 自家用車でインド~パキスタンを横断したからかな? いくらなんでもそんなにかからないと思うけど、満身創痍のご一行、休み休みだったのかしら?

   給油地で、電話を掛けてきたジョセフにポルナレフが尋ねます。
   「誰に電話してきたんスか?」
   「エジプトの友人に」これ、伏線ね。てっきりママさんの容態を問い合わせてるんだと思ったのに。ええ、とっても頼りになる友人ですよ……(笑)。ジョセフもにこやかでした。

   さあ、締めの7巻、どう決めてくれるか、期待してますよ。

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2008年12月 2日 (火)

JOJO OVA見たよ vol. 3,4

   

むさいとか好き放題言っておきながら、やっぱり見る。
   色つき、動き、音もついてるというのはやっぱり大きいです。

   3巻はポルナレフ登場。原作ではふつうの旅客機で行ったところを、一般乗客の皆さんに迷惑が掛かるからとすぐに懇意のスピードワゴン財団にジェットを出してもらいました。花京院の味方デビュー戦、対タワー・オブ・グレー戦がカット(寂しい)。その飛行機のエンジンが火を噴いて不時着ってのは、細かい因果カットされてましたな。「敵の工作」とだけ。波間に漂うご一行に近づく幽霊船。香港すっ飛ばして対ストレングス戦です。オランウータンは出てきましたが、密航少女カット。ダーク・ブルー・ムーンもカット。こんなにカットじゃタロットカード22枚使わないですね。そして、幽霊船の中で待ち受けるのがポルナレフ。対シルバー・チャリオッツが先でした。
   ポルナレフ、夜のご挨拶は「ボン ソワ」でしょ。原作はお昼だったんでしょうか。物語を改変したらその辺も注意しないと。場所がお船の中なので、タイガーバームガーデンに合わせてマジシャンズ・レッドの彫刻をつくっちゃうという小ネタがカット(残念)。……こうやってみるとずいぶん刈り込まれてますねえ。
   戦いの大筋は一緒で、大事なところ、もらった温情の刃で背中からアヴドゥルをねらうが、騎士道に反するとしてそれをやめるところは残し、自害を図りつつもそれをやめるという絵はカット(台詞はあるからいいのか)。ま、その殊勝な心がけに免じて炎を消してもらうのだからこれでいいのかな。細かいところを上げつらうのはよそう。
   ポルナレフが騎士道精神を重んじる実はいいやつであるところは伝わってたと思います。対ストレングス戦ですかさず心は主人公側であるところを示してましたし。

   ……でもやっぱりむさいんだよなあ。鼻筋かな、一番の違いは。体格の違いはまだ許せるにしても。あと、目元のセクシーさが断然違う。1巻の承太郎は結構いいカンジだったのに。

   ポルナレフの方は、肉の芽は植え込まれてないことになってました。だめよ、そーすっと主人公に対する忠誠度の基盤がなくなるじゃん。それが、続く4巻、インドでの離反に繋がるのだとしたら、いいアレンジなのかな? 妹の仇討ちというヘヴィな打ち明け話をしておいて、場所が船上なのでナンパシーンは入れられず、まだ見ぬエジプト女性への夢を語るという形で「切り替えの早いやつ」「頭と下半身が分離」と評されてました。
   女好きというと、イタリア男とフランス男が挙がると思いますが、どう違うかって、イタリアは真っ直ぐだけど、フランスは理屈をこねるというイメージ? でも、いるんだ? フランスにも脳みそきんに君って。

   そして、やっぱり商業的に魔王の側近が醜い老婆ではいけなかったのか、「謎の美女」になってるエンヤ婆。そういえば、3部はヒロインがいないんでした(ママさん?)。1部はエリナ、2部にはリサリサという美(少)女が用意されてたのに。家出少女は、少しはそのつもりもあったんでしょうが、あんまり麗しくなかったしな。描いてるうちに不要とわかったんでしょう、自然に消えましたね。要らなかったと思いますけどね。ゲストで女性のスタンド使い出てましたし、マッチョなジョースターご一行が彼女らを直接ぼこぼこにしちゃうということもなかったし(基本、彼らは女性には優しいな)。

   メンツが揃ったところで4巻、インド入り。

   

ポルナレフのトイレエピソード改変!
   さすがにインドのひとに悪いと思ったのか。
   「豚が始末をしてくれる!?」から「観光客用の店のトイレはキレイ」になってました。コペルニクス的であるな(連載時から17年経過してるということもあろう)。
   ロードムービー的第3部は、アジア観光案内的側面もありました。香港・シンガポール・インド・アラブ首長国連邦・エジプト、それぞれかるく歴史やら風俗に触れてあって、未知の国への知的好奇心を満足させてくれます。……毎度トイレ事情なのも、小・中学生を対象とした雑誌なればこそ(?)。

   妹の敵発見にはやるポルナレフ、早々に離脱です。「俺はDIOはどうでもいい」って言っちゃいましたよこの人! 肉の芽をカットしたのはこのためですか!? それじゃアヴさんが気の毒! 「ミイラ取りがミイラになる」って忠告、エジプト人の口から出るとさらに趣深いですね。年の功のジョセフじいさんがポルナレフを行かせてしまいましたが、アヴドゥルは沈痛な面持ちでなおも考え込んでます。答え:各個撃破のための敵の罠。……占い師なら占ったらどうかな? 
   「手分けして探そう」というジョセフの決断に、ホッとする年少組の目交ぜがちょっと嬉しかったかな。
   原作ではシンガポールでひとり戦ったりしてたので、ポルナレフはもうジョースター側に付いたと信じていたのですが、かなり話が刈り込まれてるので、ポルナレフがすぐに離反したように思えて思い入れができないカンジ。どうでしょう? 年少組が「ポルナレフも一緒に行こうよ」と思えるだけの交流は陰であったのでしょうか?

   「エンペラー」ホル・ホース登場。やっぱりむさい。こう、ねえ、このひとはハリウッド俳優的ルックスと認識してましたよ。登場から女たらしで。鼻梁だ。この作品の絵を描いたひとにはノーブルな鼻筋の細さがないっ! 山じゃないんだから、高けりゃいいってもんじゃないの!!

   ポルナレフとの挑発合戦の末に、一騎打ち。ピストルのスタンド、エンペラーを見て、発射された弾丸をかわすことなど簡単、と侮るポルナレフ、しかし、スタンドの弾丸は真っ直ぐに飛ぶとは限らなくて……。
   「危ない!」
   剣をよけて迫る弾丸、脇から飛び出てきてポルナレフを突き飛ばしてかばうアヴドゥル。年長者の度量の見本です。自分の炎のスタンドでなら、焼き尽くせる、と構えるアヴドゥル、しかし、ザ・ハングドマンのJ・ガイルが背後に迫り。

   

後ろから刺すなよ、どこからどう見ても敵役。

   瞬間、身を固まらせたアヴドゥルの眉間は、エンペラーの弾丸の軌道上にありました。

   翻って落ちるアヴドゥルの鉢巻。血まみれで。

   丁度、渋滞を抜けて駆けつけた花京院が、車から降りてきていて。
   呆然と立ちつくすポルナレフ、アヴドゥルを抱き起こす花京院。いやこれはふつう即死だと思うよ。
   憎まれ口を利くポルナレフを、花京院が詰ると、その足元にしたたり落ちるものが。

   それは涙の雫

   目の前で死なれては迷惑だと重ねて言うポルナレフは、滂沱と涙を流していたのでした。

   原作でもぐっと来るシーンでしたが。顔に影落ちすぎで恐かったかな。ここで4巻終わり。

   泣いたり笑ったり怒ったり(ラジバンダリ! とうちの子から合いの手)忙しいポルナレフと、冷静沈着、感情を見せない花京院がはじめて二人ながら涙を見せて協力しあうシーンへと繋がるエピソードです。忠告に従わなければ味方をも撃つ、しかしながら、友の敵討ちには出しゃばらずアシストに徹底するクールだがアツい対エンペラー&ザ・ハングドマン戦後半が楽しみです。これを経て、二人は本当の仲間になっていくんだなあ。

   主人公(側)に破れて帰順した敵は、やがては味方となってくれるというのはジャンプに限らない日本の物語の伝統だと思ってました。それこそ「リングにかけろ!」の昔から、昨日の敵は今日の友。取った駒は使える将棋方式です。だから、肉の芽を抜いてもらった花京院やポルナレフが主人公側についたとしてもなんの違和感もなかったのですが……その辺、外国の人はどう感じるんでしょうね? 
   原作では、シンガポールで花京院裏切り情報(結果的にデマ)を得て年長組が疑惑に悩み、一緒に出かけた承太郎が違和感を察知してニセ花京院と戦うエピソードがあったのですが、その辺を弁えたDIO側の揺さぶりだったんでしょうか。今回の、ポルナレフ離反のための布石といい、なかなか心理攻撃もうまい魔王でした。

   DVD特典映像などによると、第3部のOVAは、先にエジプト入国以降、決戦までを作って公開しておいて(1993~4年)、あとで承太郎が「悪霊」に気づいて入牢するところから追加作成して繋げた(2000~2年)んだそうで。道理で後半、イギー合流後映像ばかりが引っかかることよ。
   絵は、決戦の辺りでは動かしやすいことを優先してしまった云々と言い訳めいたことも言ってました。その反省から、前半ではもう少し原作に近づけてみた……って、さあ、どうかな? ネットで流れてる決戦の花京院があんまり別人で。50歩100歩という故事成語を思いだしているところです。とりあえず、1巻は美しかった。1巻は。

   

二人が華麗に名乗りを上げて仇討ちする5巻! ここの絵で全ての評価を決めよう!

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2008年11月26日 (水)

ジョジョOVA見たよ vol.1,2

   

金なら払ったッ! ってことで。

   これはTV放送なしの完全オリジナルヴィデオアニメらしく、1巻を気合い入れて作ってあります(ここで見放されたら後の資金回収が困難だから)。1巻は「自分に取り付いた悪霊を恐れろうやに閉じこもってた承太郎くんがおじいちゃんの友人と出会って見事ろうやから追い出され、魔王との因縁を聞かされる」(子供に語り聞かせた3部あらすじ準拠)まで。
   深海から引き上げられるDIOの棺がオープニングで、海のブルーが美しくもおどろおどろしくこれからの物語を印象づけてます。
   ろうやのシーンも暗く始まって、もうワクワク。そして、ひとりその中で快適そうにイロイロ勝手に持ち込んでる承太郎くんのただ者じゃなさが際だちますね~。声も渋い!(小杉十郎太さん)
   悪霊の恐ろしさ! と言って、警官のピストルを瞬時に奪って自分に向けて発砲する承太郎。ママさんのたまぎる悲鳴、よいわぁ。ああ、ホリィさん(ママ)はOVAの方がなんかキレイです。劇画風のあの細かい線がないから、若々しく見えちゃう。あ、そして、彼の背後から現れたもやっとした腕が、その弾丸を摘んで止めちゃうのです! 
   そりゃ 悪 霊 にも見えるな。
   でも、悪霊の正体を知ってるおじいちゃんはうろたえず、後ろに控えていたアフリカンなひと、アヴドゥルさんを呼びます。このひとがニワトリ人間だ(ちゃう)。
   アヴドゥルの悪霊は「マジシャンズレッド」、猛禽類の上半身を持つ人間の姿、って時で説明してあったところもあるけどさ、だって鶏冠あるじゃん。火を吐きます。
   力比べでろうやから出た承太郎、ジョースター家との因縁を説明されて終わり。

   いや、内容を説明しようってんじゃなかったんだけど。
   まさに原作3部のイントロとして素晴らしい出だったと思います。
   ただ!
   ジョースター家は黒髪の筈なんだけどな~。ジョセフはおばあちゃんが金髪だけど、母親も黒髪だったし、原作中も黒髪なのに、おじいちゃんになったらなんで金髪なんだよ(わりかし髪の毛は現実にない色を使わないデザインらしいので、5人組の中でバランスを取るためであろう)。 

  2巻では花京院登場。
  ……ごつかったです。顔もどす黒くて。いやん。ハンカチの挑戦状はカットでした。原作じゃあ漢字も間違ってたしね(優等生ぶってた花京院赤恥の回)。
  結構刈り込まれていて、保健室じゃなくて、追っかけてきた取り巻き女生徒と戸外での対戦になってました。木の枝が揺れ、葉が飛び散り、対緑の「悪霊」ハイエロファント戦としてふさわしかったかも。
  蛍光色に輝くエメラルド・スプラッシュ(花京院の「ハイエロファント・グリーン」はエネルギーを結晶化させて飛ばす)は美しかったです。
  今ではあり得ない長ラン(着丈の長い学生服)が翻るのがカッコイイ戦闘シーンでした。

  負けて気絶した花京院をうちに連れて帰るシーン、ママに思春期の少年なりの態度を取りながら「今朝は顔色が白い」と気遣うシーンがカット。ママさんにも超能力が発現し始めている伏線ですが、アニメではその前におじいちゃんとのシーンに差し変わってました。承太郎の優しさとママさんのネアカさが伝わるいいシーンだったのに。
  そして、花京院の肉の芽!
  「タコみたい」と、娘。
  「なーっ! 弁当のタコさんウィンナーだよなッ!」いやこれは原作見たときから思ってたけど。
  無事に肉の芽から解放されて、
  「なぜわたしを助けた?」と問う花京院に、
  「おれにもわからねえ」ととぼける承太郎が 激 シ ブ 。惚れるぜ。
  でも、そこで花京院の目が潤むのがカットされてたのがやや不満かな。
  あと、自分もまたDIO(魔王)に勧誘を受けていたこと、肉の芽を植え付けられて死ぬまで奴隷にされていただろうと解説したアヴドゥルさんがやや棒読み口調だったのが心配。アヴドゥルさんは今後敵の能力を解説する係なんだから、頼みますよ、小林さん!(もう録音終わっとる!)

  

3巻以降も非常に楽しみです。
  花京院は一行で一番体格が小柄でスレンダーなカンジを受けていたんですが、あれでも身長178はあるそうで。肩とかも相応に張っているし。……やっぱ少女漫画を見慣れてると引くかなあ? アニメではやっぱりごつかったです。原作時点でもっとマッチョなポルナレフを見るのが恐い!?

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2008年11月23日 (日)

ジョジョ読後 病膏肓に入る篇

   そしておかあさんは考察妄想モードに突入。

   「花京院もかわいそうなヤツだよなあ。生まれつき超能力持ってて、それを隠してだ~れにも理解してもらえないと思いこんで17まで友だちいないで生きてきて、それで悪の帝王に引っかかって、命が惜しくば手下になって働け! だもんな~。JOJOに助けてもらってホント嬉しかっただろうな~。もっと長生きさしてやりたかったよな~。4部の仗助と億泰みたいに、超能力はあってもふつ~のバカな高校生みたいな生活さしてやりたかったな~。でも命の恩人のJOJOに対する執着はハンパないだろうな~」などなどと妄想爆発してるところへ、虎美が。

   「おかーさぁん、やおいってなあに?」ひょえぇぇえっ!

   「……なんで固まってるの?」

   「や、やおいというのは、特定の男子二人の間に友情を越えた感情を想定してあは~ん、うふ~んということを妄想して楽しむことだッ! ただあやしい雰囲気だけで山もなければ落ちもなく意味もない話が多かったところからやおいと呼んだのだ。おまえが買っている少女小説に挟まってるこれこのようなチラシのヘンにいろっぽい男二人が表紙に描いてある本がそう言う話だッ!」
   「キモッ!
   「それでよろしいッ! おかあさんは違うぞッ おかあさんは男女間の健全な絡みを追求するハッピーエンド原理主義なんだからなッ!」

   

意外ッ! それは藪からSNAKE!(おかあさんそれJOJOじゃなくてルー語)

   その花京院が女の子だったら話はちゃんとまとまるんでないかいとさらにDEEPな変態の道に陥り、勝手に「萌えぇ~」とか叫びながら2晩も徹夜して小話を殴り書いていたのは誰ですか(旦那様ゴメンナサイ)。

   

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2008年11月19日 (水)

ジョジョ感想 夢は夢のままで

   ……ジョジョの奇妙な冒険第3部はアニメにもなったそうで。ユーチューブで拾って見ました(ゴメン)。

   ……むさい、ゴツイ。DIOに色気がないっ!

   物語の刈り込み加減はまあ気にならない程度だけど、登場人物達の絵がやや別人で不満が残りました。スタンド戦の表現には文句はありません。

   荒木キャラは、筋骨隆々ではあるけどエレガントなんですよぉ(ニワカのくせにナニを偉そうな。いや、わたくしは見てただけなら「バオー来訪者」以来だっ!)。

   原哲夫(「北斗の拳」のひと)ほどじゃないけどやや馬入ってるほうだし(面長ぎみ)。
   そこらヘンが、ご理解いただけてなかったようで、マッチョな方向ばかりを強調されてた感じ。Y軸方向にやや伸び伸び加減が足りなかったというか。ポルポル(ポルナレフ)だってねエ、あくまで2枚目半ですよ、わたしの認識は(桑原キャラっていっといて)。ハッキリ言ってしまえばみんななんだかゴリラ臭かった。制作はどこですか(イヤ真剣に聞いてない。責任を問うニュアンスを感じていただければ)。

   ……あの絵が動けば嬉しいなレヴェルで軽々しくアニメ化希望とかもう言うのよそう

   ダービー戦(ポーカー)の時はアクションが少ないせいか麗しかったですけどね。

   ただし、声は良かったです。うわ~「ルパン」の次元さんだ、などと、わたしにも解るヴェテラン揃いで台詞回しにはうっとり。花京院の声(鈴置洋孝さんだ)なんて、甘さ加減がバッチリ! 日本の声優さんたちは神! レヴェルですからねえ(じゃあCDドラマならいいのか? ってそれはやっぱり夢に思い描いているうちが華?)。

   お金払わないでさんざん見ておいてよく言う。せいぜい5部も自腹で買って荒木画伯にお金を貢ぎましょう。

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2008年11月10日 (月)

本日の一発ネタ(やや長め) ジョジョ1~4部読破後篇

   ジョースター家って、代を経るごとにヤンチャ度が上がってないですか?
                              ……最初はあんなに紳士だったのに。

   まあ、からっとした明るさと、その根底の黄金の精神は失われていないからキライじゃないですが。

   話は脇役になりますが。
   4部の億泰は、我が子も「(幽遊白書の)桑原みたいだよね」と認める気の良い不良でしたが(あの改造制服だけを見て言っていたんじゃないだろうな?)、3部のポルナレフもまた、桑原キャラでしたねえ。桑原キャラとは、「幽遊白書」の作者が言ってたんだったかな? 長丁場の戦いの中で、こいつだけは負けても読者から許されてしまうキャラ、そういう気の良い、ある種コメディ担当のキャラクターなんだそうで。いえ、桑ちゃんは主人公には武力で負けるけど、彼なりの特殊能力があり、そういう能力抜きにも、筋を通し、情に厚く、子分達に慕われ、今さっき拳を交えていた敵も「助けて欲しそうだったから」という理由で身を挺してかばう好漢でしたよ。

   作中、アヴドゥルに「こういうトイレで難に遭う役は自分ではない、ポルナレフの役どころだ」と言わせていたぐらいですから、「ジョジョ~」の作者も意識してたんでしょうね。でも、妹想いの、情に厚い、それ故に失敗も多い魅力的なキャラクターでした。美青年の花京院を目当てにしていた第3部だったのですが、ポルナレフのいろんな活躍(炎の術に破れたのだから焼死が筋であろうと温情の刃を退けるあたりとか、妹の仇を前に逆上してアヴドゥルを死なせてしまったりとか、敵に幼児に変えられたところを親切な女性に助けてもらってどきどきするとか)をすっかり楽しんでいました。

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2008年11月 3日 (月)

本日の一発ネタ ジョジョ4部読了後の素朴な疑問

   洋楽を作中のいろんなキャラクター(や各種概念)の元ネタにしている大河漫画として有名な「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦と「ファイブスター物語」永野護。

   

被 っ ち ゃ っ て る ネ タ っ て 存 在 し な い の ! ?

   おかあさん、ビートルズが3人までしか言えないぐらいの洋楽音痴だからわかんない!!

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2008年10月13日 (月)

「シュレディンガーの妻は元気か」だーりん大丈夫?

   波多利郎さんのご紹介で取り寄せた本です。「シュレディンガーの妻は元気か」中島沙帆子。理系の研究者を夫に持つ生活を4コマで描いてます。これが、理系人間(と一般人とのズレ)を鋭く描いていて面白い。

   タイトルは「シュレディンガーの猫」をもとにしたサイエンス・コラム「シュレディンガーの猫は元気か」をもじってあるそうで、これは作者のだーりん(じっさいに理系夫)の命名だそうな。

   作中では「箱の中に猫を入れ原子核の崩壊によってスイッチの入る毒ガス装置を付ける。箱の中は外から見えない。さて猫は生きているか死んでいるか
   「量子学的には猫は生きてもいないし死んでもいない。しかし実際はどうなのか?
   これが物理学上大問題のシュレディンガーの猫で」と解説してくれてました。
   しかしながら、奥様のチカちゃん、
   「ねこかわいそーっ!」と怒り出してしまうと言うオチ。

   そーだよね。こーゆー実験、ふつうネズミでしょ。いいとこモルモット、がんばってもウサだよ。猫は可哀相(違います)。百歩譲ってライカ犬だ(おかあさん全然間違ってます。これが文系だ)。

   娘もぎゃーぎゃー言いながら読んでました。
   「猫かわいそーっ!」だから実際に猫を毒ガスまみれにさせる話じゃないんだって。
   「ナニ?」
   豹太も興味を示しました。
   「『シュレディンガーの猫』って知ってる?」
   「ああ」
   どひょーん!! なんで豹太が!?
   「どんなの?」
   「猫を箱に入れて、毒ガスが出るようになってて、箱に蓋をした状態だと猫は生きてるか死んでるかわからないけど、箱を開けるとどっちかわかるという話」……まあ、大筋間違ってはいないかもだな。いやぁ、21世紀は中学生もこんな難しい話を習うんだなあ。

   で、個々のエピソードには「そうそう!」とか「おとうさんそっくり!」とか、(いや実はわたしもそういうこと考えるよ……)とかじつに楽しく読んだのですが。

   良いところで旦那様がご帰宅。
   「にゃ~ん♪」とご機嫌でお出迎えして、
   「シュレディンガーの猫って知ってる?」と聞いてみました。ら、

   「知らん」って。

   「だ、旦那様理系じゃ?」
   「もう俺は理系研究者なんかではない。ただのオッサンだ」転職されて以来旦那様は民間の荒波に揉まれて傷つき疲れておられるのです。嗚呼、リーマンブラザーズのバカ。

   その後、お食事の後、本の前述のくだりを読んでお聞かせすると、
   「それは量子力学の話だろう。俺は物理苦手なんだ」 
   嗚呼、理系にもいろんな分野があるのでございます! マテリアル材料工学って化学なの???(バカだ、バカがここにいるぞ)

   というわけで、喜んでいただこうと思ったのにイマイチだった早乙女家からお届けしました。どうしよう、深く旦那様を傷つけてしまったかも! いや、コミック自体は面白かったって。往年の「理科系の男に期待します」みたいで。

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2008年10月 3日 (金)

物語のパターンは特許が取れないの?

   ええと、おかあさんジャンプを70年代から全部読み込んでる訳じゃないので、穴もあろうかと思いますがお付き合いを。

   「リングにかけろ」、「聖闘士星矢」でジャンプのバトルもの漫画のスタイルを作り上げた車田正美は、もっと評価されていいんじゃないかというお話。

   「リングにかけろ」は、当初70年代的「巨人の星」ぽさを前面に出したお話でした。貧乏くさい生い立ち、DVする親父(継父ですが)、献身的な姉、天才肌で金持ちだがスポーツに関してだけは求道的なライヴァル(そんで主人公の姉にLOVE)。前作の「スケバンあらし」が根性の曲がったお金持ちに苛められる主人公を助けてスケバンがそいつをぶっ飛ばす話だったしなあ。主人公が勝ってスッキリするより、その前段階の貧乏くささ、惨めったらしさがなんかイヤでしたね。わたしだけかと思ってたんですが。
   花咲ける80年代を迎え、ここで作風は一転します。もう読者は血の汗流す特訓を求めてはいません。主人公たちは「特訓」と称して画面から消え、それをにじませる包帯やら、擦過傷やらを負って現れるだけ。不敵な微笑みを浮かべて戦いの場に向かい、腕を一閃、叫ぶはおステキな必殺技の名前。響く効果音。吹っ飛ぶ小憎らしい(時に尊敬できる)敵。嗚呼スッキリ。読者の求めているのは カ タ ル シ ス であったのです。
   前時代的スポ魂を棺桶に突っ込んだのは車田正美であったというのは、夏目房之介「消えた魔球」をご参照あれ。

   ……最初はホントにちゃんとしたボクシングの漫画だったのよ。

   「リンかけ」で編み出した読者の心を熱狂させる作劇方法を、そのまんま伝奇な冒険世界にぶち込んだのが「聖戦士星矢」。世界の平和を祈る女神の生まれ変わりの少女とか、彼女を護る騎士的存在が、天の星座の数だけ存在するとか、そういう能書きも素晴らしかったですが、きらびやかなハンサム達が「ナントカナントカーッ!」と叫んで腕を振ると星が飛んで「な、なにーっ!?」とか言いながら敵が吹っ飛ぶ戦いのパターンは同じ。その技を繰り出す前に、いかに優れているかを語る能書きの部分がもうあらゆる神話伝説から持ってきたうんちくの固まりで、少年少女いけないおねえさんたちはうっとりするやらくらくらするやら、おかげで星座やギリシャ神話に妙に詳しい世代が形成されてたりして。あと、その各戦士たちにいろいろ因縁があって、何座の戦士は何座の戦士の親友であるとか、師匠筋にあたって心が結ばれているとか、かつて敵対した関係にあるとかそういう人間模様がいちいち面白かったりもしました。

   ホントにすごいったら。

   で、「その技の名前を叫ぶと敵が飛んでく」というコペルニクス的転回に加えて、車田正美が創出したとわたくしが思っているのが、

   「1対1×nの館」方式。

   これは「リンかけ」中盤が初出だと思っていましたが、もしかして過去の作品に例があったらごめんなさい、たしか、メンバーのひとり(主人公の姉だったっけ?)がさらわれて、五重塔に囚われている。彼(又は彼女)を救い出すには、各階に待ち受ける番人を倒して最上階にゆかねばならない、というスタイル。ここで、仲間同士心を合わせて番人を袋だたきにしてはいけないのであります。

   

勝負はタイマン(1対1)

   というわけで、彼らは一人ずつ、必殺の技をふるって、もはやルールもない戦いをほぼフェアプレイで、多少は頭も使いつつ、不屈の精神で続けていって、友情のもとに仲間を救い出すわけです。

   いやこれ意外に黄金パターンで。

   もともと、柔道や剣道の団体戦を翻案したと思われる「ボクシングの団体戦」というものも彼は「リンかけ」で出してましたから。5人ひと組の「日本ジュニア」チームが、各国の多彩な顔ぶれの5人と当たるという趣向。もし実際にあるなら、階級もいろいろ取り混ぜた方が面白かろうと思いますけど(れいのスーパー戦隊の法則も多少は入っていて、体格の違う仲間もいました)、この作品で階級の話が出たことなかった気がしますね。ジュニアだからかな?

   脱線はおいといて。

   一人一人が出て、戦って敵を倒すことによって勝利に進む、というパターンは前からあったのを、さらに、おどろおどろしい館というシチュエーション、人質を取られてタイムリミットもある、というサスペンス的意味合いも加えて読者をガッチリ掴んでおるのです。

   意外と応用きくみたいで。

   「聖戦士星矢」の中心、「十二宮編」はこの応用です。女神アテナに矢が打ち込まれ、それを助けるには刻限までに神殿の鏡の光を当てねばならない。しかし、神殿までの道はそれぞれ黄道十二宮の星座の名を冠した戦士たちが護っている。主人公達に好意的な戦士の宮はそのまま通れるが、敵対する「奸臣」に騙されている戦士の宮は、交渉なり、戦闘なりをして突破しなくてはならない……。毎週手に汗を握りましたとも。これはヒットして、次のポセイドン編でも、アテナは人質となり、彼女を救い出すために彼女の戦士たちは1対1で命を張ってました。……物語の結末については不明。アテナは主人公を愛しているのかとか、主人公の生き別れの姉の行方とか、初期設定は読んでる方はもうどうでも良くなってました。

   それからも、ジャンプの各作品に使われてますよ。

   「キン肉マン」(ゆでたまご)でも、ミートくん(おつきのマスコット的存在)がさらわれて、身体をバラバラにされ、一定時間内に集めないと復活できないというエピソードがありました。各部分は、敵が一部ずつ持っていて、それぞれ1対1のプロレスに似たバトルをして勝たないと手に入らないというのです。戦力は集中してさ~みんなで一人ずつ袋にすればすぐ集まると思うんだけど~(これが野暮)。キン肉マンとその仲間達は死闘をそれぞれ繰り広げて、ミートくんを生き返らせるのでした。

   「幽遊白書」(富樫義博)が方向転換するきっかけも、この「1対1の館」からでした。時代的には「星矢」と同時代かやや後。最初は思わぬ善行によって復活を許された不良少年が、オカルト的冒険を繰り返すことによってまた善行を積み、晴れて蘇る……といった話である筈が、反応がイマイチだったらしく、ソレまでに助けていろいろ縁のできていた霊能力者や妖怪たちと仲間になって、とある城に籠もった敵をやっつけるという「任務」を言いつけられるというエピソードがそれです。「四聖獣編」。それぞれ個性的な技を披露して、かなり苦労しながらも敵を倒し、街を救っていました。このエピソードの成功から、彼らが妖怪達の武術トーナメントに招待されるという「暗黒武術会編」につながり、お家芸のバトルトーナメントものに移行していくわけですね。

   そういうパターンはジャンプで連載するためのフォーマットかと思うと。
   原作は講談社文庫の「封神演義」というから、当時は一般的には無名だけれど、ちゃんと中華世界ではスタンダードなお話。これを、SFで独自の感覚を見せていた藤崎竜がコミック化したらとんでもないことになった「封神演義」。90年代、ジャンプが部数を落としはじめた頃の貢献作でした。殷が倒れ周が興る易姓革命のお話なので、考証通りだとみんなゾロゾロした中華ファッションで、名前が姓に名に字があったりみんな仙人で萌えとは無縁だったりと解りにくく感情移入もしづらい世界であるところを、大胆にSFふうにアレンジをしてくれて、ひとをくった主人公をはじめとする若い美貌の超能力者達の摩訶不思議バトルにしたのは素晴らしかったです。
   中盤、ゲーム世代を反映して「中ボス」と言われておった趙公明との戦いで、彼は周王を質にとって自らの豪華客船(時代錯誤!)に呼び寄せ、自らの配下の仙人たちとの戦いを強いるというかたちで「1対1の館」パターンが出たときには呆れました。もちろん原作ではそんな進行ではなく、地味に普通の歴史物のような城取り合戦をやってた筈なんですけど……。ここまで換骨奪胎するかと。
   さらに終盤、真の敵である女狐妲己も、1対1の対戦を強いるエピソードがありましたが、終盤の物語の勢いでそれはなし崩しになっていて、対戦それぞれの盛り上がりは趙公明戦の方があったように思います。

   というふうに、どんなジャンルのものにも臆面もなく採用するのか、それは作者によるものかと悩んでいたところ。
   たとえば、「武装錬金」では、物語の進行上両方の陣営の戦士達が1対1で戦うことはあったにせよ、「館」に誘拐、閉じこめられる趣向はなかったように思われます(作品が十巻完結という比較的短いものだからという理由もありましょうが)。

   「D.Gray-man」星野桂は、つい最近までアニメもやっていて、原作はただ今連載中ですが、ここでもまだありました!
   19世紀のような架空社会において、アクマという機械じかけの存在を作りだして、着実に人類抹殺計画を進行させている敵千年伯爵に対抗するため、エクソシストと呼ばれる特殊能力者が、アクマを倒すことのできる限られた物質、「イノセント」を手に戦いを挑むというお話。アニメ化された部分のクライマックスが、「方舟」とよばれる不思議な空間に主人公達が呼び込まれ、各階での1対1の戦いを強いられ、タイムリミットまでに脱出を図らねばならない趣向でした。これは時間が来ると次の「階」への扉が順に消えてゆく演出で、久し振りに手に汗握りましたね。「ここは俺が引き受ける、お前達は先へゆけ!」という古典的な泣かせのシーンも楽しんだことだし。物語はまだまだ続きそうなので、この先どんなエピソードがでるか楽しみです。

   これはジャンプ編集者のほうでフォーマットを持っていて、漫画作者に提示するんでしょうか、それとも、ジャンプ漫画を読み込んで育つと、物語の盛り上げ方として真っ先に思いつくんでしょうか。
   じゃあジャンプ漫画以外にはこのパターンはないの? というと、おかあさんそんなにジャンプ以外の漫画読んでないんだなあ。
   連載初期は「幽遊白書」との設定の類似が言いがかりのように指摘されていた「烈火の炎」(安西信行、掲載誌はサンデー)、そういえば、主人公が姫と呼ぶ少女が囚われて、特殊能力を持つ友人達と取り戻しに行って、各人がそれぞれ敵と戦うエピソードが初期にありましたが、当時はいきり立って指摘したけど、今思うと大人げなかったですかね(いやでもパターンとしては間違いなくこのパターンだろう)。途中で見るのをやめたから、結局どういう話だったのかは知りません。もっといろんな雑誌を網羅しておられる方に調べていただくといいかもと思って書いてみました。

   ほんとにたいしたものを創り出したものです。特許取ればいいのに。

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2008年10月 2日 (木)

ジョジョ買ってきました

   秋風に誘われて、「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦を買ってきました(感想は左カラム「10月の読書リスト」)。1部は何となく部室で拾った本誌連載で読んだような気がするので途中、ご推薦のあった4部から(また微妙なところから)。
   なんでこんな気持ちになったのか不明。
   そのチャレンジ精神を家事に振り向けようよ。

   ちなみに、「第3部文庫○巻~17巻は絶版です。お取り寄せもできません」と、駅の書店に貼り紙が出てました。1~2部と4部以降はみんな揃ってたみたいなのに。なんかやばいことでもあったのかしら?

   とりあえず、面白かったぁ(まだ18巻だけ。物語序盤の序盤)。
   あと、美人という設定(?)の仗助のママはあんまり美人には見えませんでした。目が小さく、間が離れていて、ケバイだけ。わたしはくどい美形は好きだけど、女性は和風の顔の方が好きなのかなあ? 荒木画伯の絵が合わないと言うことかなあ? この先「美人!」という設定の女性は出てきますかねえ、その人を見て決めよう。 

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2008年8月26日 (火)

「デトロイト・メタル・シティ」おかあさんにお金を持たせてはいけません

   映画化もされて話題の「デトロイト・メタル・シティ」を遅ればせながら買いました。

   ……台詞とか、けっこー15禁でした。虎ちゃんには見せない方がいいかと。

   店頭でお試し版を読んだときには結構面白かったのになあ(その時点で小学生向きじゃないってことに気がつけよ)。

   どーゆーふうにヤバイかというと、ちゃらちゃら系のポップスシンガーを目指していた根岸君、今は心ならずもデスメタル系のバンドのヴォーカルをやっておって、その名も「クラウザーⅡ世」って、恐ろしいメイクを施して、「ぶっ殺せ」とか「犯せ」とかいう歌詞を叫んでおる毎日。根っから善良で素朴な根岸君はそのギャップに苦しんでいる……というコメディなんです。

   いや、「殺せ」とかいうのは虎ちゃんももう平気かと思うんですが、彼らの所属する事務所の社長とか、バンドのファンの方が、当然性的な意味のある大人な発言をするので、……おかあさんが買って読ませる漫画じゃないかなと。「これどーゆー意味?」って聞かれたらどうしたらいいのよう!?

   コッソリ大人だけで楽しもうっと。イヤそれ以前に、そんなに毎日毎日漫画買ってちゃいけないでしょ、景気悪いのに。

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君はあの踊りを見たか!?

   ええと、元ネタがなんなのか未だに解らないんですけど。

   ちょっと前から、アニメやコミック関係のサイトで「ウッウーウマウマ」という文言が良く見られるようになってました。その作品のキャラクターにその「ウマウマ」をさせたい、させたらどうだ、というような文脈で。実際に「武装練金」のところで見たそれは、まひろとパピヨンが二人してかわいく両手を頭の上にかざして(動物のお耳ポーズのように)腰を左右に振ってにこにこ踊っておるような画像でした(音声無し)。

   まあこれはこれだけでもなんだか可愛かったです。

   もともと可愛いキャラクターならそれなりに、真面目なキャラクターならそのギャップがまた面白く。

   本日見ましたのは、「あんだろのアンナさんが無表情にウマウマをやっているところを想像すると萌える」というような話題。あ、2ちゃん当該作品スレです。
   あの陰惨なヴィクトリアン・サスペンスで、愛が行き違って苦悩の日々を送っておられる美貌の誇り高い奥様が、腰振りダンス

   これはちょっと見たいかも(これは後者のギャップ系の興味)。

   ということで、ダメ元で検索をかけましたら、ユーチューブでいろいろ引っかかりました。

   「キャラメルダンセン」とかいう本歌、結構なスピードで「バルサミコ酢やっぱいらへんねん、なんとかなんとかキャラメルダンセン♪」と歌っておって、そのサビの部分が「ウッウーウマウマー♪」なんですね。これに合わせて、前述のお耳ポーズに腰振りダンス。せんとくんは踊るはルパンファミリーは踊るは、ありがちなところでドラゴンボールから名探偵コナン、ひこにゃんにサイボーグ009までそれぞれみんな笑顔でウマウマと腰を振っておるのでありました。

   

可愛い

   この前「この年になってベスト盤を買うよりも」とユーチューブで松任谷由実を次々にかけておって「これは著作権法違反なんですよ」とガンガン旦那様にお説教されたわたくしも、これはアマチュア有志が自分で書いたアニメだからいいんだもんと思いっきり見まくって、ついでに体が動き出して自分も踊ってたりして。

   挑戦するか? ウマウマエクササイズ(よしなさい)。

   とりあえず、今はまってる「アイシールド21」からいちばんそういうのやらなさそうな進清十郎君と金剛阿含君のダンスを想像してほくそ笑んでみました。

   

さあ! 君が踊らせてみたいのは誰だ!?

   現実世界では、星野仙ちゃん&ノムさんというのもいいかもしれない(どうも2人ペアというのがお作法のようなので)。

   福田くんと太郎ちゃんというのはどうでしょうかね。やっぱり見たくないか。俺達の太郎ちゃんはノリノリでやってくれそうだけど。

   ああ、そんで、お詳しい方はどうぞ元ネタがなんなのか教えてやってください(こんなところでおおっぴらに聞いていいようなネタじゃなかったらどうしよう?)。

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2008年8月25日 (月)

虎ちゃんの素朴な疑問

   お買い物の移動時間に、娘があどけない顔で聞いてきました。

   「おかーさん、『峠を攻める』ってなに?」

   「それはだな、『ケロロ軍曹』の日向さんちのママみたいに思いっきり猛スピードで山道を走って、いい記録を出したりすることを目的にドライヴすることだ。お里のじーちゃんみたいに景色を楽しみにランランラ~ン♪ と走るのとは別な楽しみ方だ」

   お集まりの方、これで良かったですか(涙目)?

   おかあさんも、解らないときは素直に「解りません」って言おうよ。

   虎ちゃんも最近いろんな本を読むから質問事項がマニアックで困るよ。こちらも毎日が勉強です。

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2008年7月15日 (火)

「アイシールド21」 日本の生きる道

   最近の我が家の流行はこれ。
   「アイシールド21」原作 稲垣理一郎 村田雄介。週刊少年ジャンプで時々ある、特定のスポーツを流行らせようという企画からの作品に見えますね。原作担当者もしっかりついているようで。取り上げられているのはアメリカンフットボール。まーねー。ルールとか難しそうだし、全然グローバルじゃないし。はまると面白い球技らしいですが。ほとんど予備知識なしで読み始めました。タイトルのアイシールドとは、ヘルメットにつけた目を覆う透明板。主人公の瀬那くんは最初正体を隠した覆面選手で、必ずこの目を隠したヘルメットをつけていたことによります(21は背番号)。大昔ふうにタイトルをつければ「覆面選手21番」。ああ、なんか全然違う雰囲気。

   さて、少年漫画の役割とはなんでしょうか? 将来の日本を背負って立つ青少年少女いけないおねえさんに、健全(?)で安価な娯楽を提供することに違いはないんですけれど、もうひとつ、あるべき人間の姿を学んでいってもらうと言うこともあるのではないでしょうか。日本の今の若年層は、あの「ドラゴンボール」その他ジャンプ方式の漫画で「今は憎い敵だけれど、未来には頼れるチームメイトになって一緒に戦ってくれるものだ」というノーサイド将棋マインドを学んだんだと思うんです。間違っても、恨みを千歳に伝え残し、最後の一人まで敵を殺し尽くせとは決して思ってないと思います。グローバル化した国際社会において、それはそれで尊い心ではないですかね?

   「アイシールド21」の主人公は気が弱く、長いパシリ(気の弱さから使いっ走りをさせられるいじめられっ子)生活を送るうちにひとの間をすり抜けてダッシュしてお使いをさっさと済ませる術を会得してしまった新高校一年生です。その神速のダッシュ力は、しかし生来の気弱から体育の時間などでは発揮されることはなかったので、今まで埋もれていたという設定。それが、部員2名で細々と活動をしていたアメフト部の鬼才、蛭魔に見いだされて覆面選手、アメフトにおいてボールを持って逃げるポジションとして活躍するというお話。

   このヒルマがねー。
   つんつんに立たせた金髪、吊り目に尖った鼻、牙のような歯、尖った耳にはピアスと意図的に悪魔のようなスタイルを貫いております。ニッポン国だというのに重火器を持ち歩いて何かと言えば乱射、口にするのは「ファッキン~」「YA-HA!」、悪魔手帳に管理した学校の内外の人々の弱みにより人を支配し、アメフトにおける甲子園大会のような「クリスマスボウル」出場を夢見てあらゆる手を打ってくる文字通りの悪魔なわけです。
   しかしながら、「一生に一度スポーツに打ち込んでみたい!」と、勉強漬けの生活から2年次にしてアメフト部入部を志した雪光を、東京タワーの展望室まで歩いて氷を運ぶという根性試しの入部テストにおいてその根性に免じて「ひとかけらだけ氷が残っていたから合格」と恩情を掛けたり、アメフトの練習試合で賭をし、負けた相手チームを「奴隷」にしてこき使いながら、大会前には練習もあろうと解放したりと、
   (もしかして、実は結構いい奴なんじゃ?)と思って読んでいるうちに、連載の長い作品でよくある読者による登場人物の人気投票で、一回目2位、2回目1位を取るほどに読者の支持を得てしまっているのです。
   読者の目も節穴じゃありません。

   冷静になってよく見ると、次々現れるライヴァルたちが恐るべき体格・身体能力を持っているのに比べれば、ヒルマは体格・身体能力、ともに凡人レヴェルです。チームメイトたちさえ、セナをはじめ、野球部補欠からの鞍替え組、キャッチングで日本一を目指す雷門や、ひとの良さからいいようにこき使われる陸上部の主将駿足石丸、「カス」からの脱却をめざすもと瀬那をいじめていた不良3人組、体格を補うパワフルさの小結、家の事情で休学していたキッカー武蔵……と、多士済々(まーこーゆー漫画は普通そうだ)なのを見た後では、ふと疑問を感じさえします。

   しかし、この泥門(でいもん。チーム名がデビルバッツなど、このチームはいろいろ「悪魔」的イメージを持たせてある。少年漫画の主人公が「悪魔」ってところがスゴイ)高校チームの快進撃の原動力は司令塔の彼、ヒルマだったのでした。
   いかなる危機的状況でも、現有勢力から有効な作戦を編み出すその頭脳と粘りには敬服します。
   いや、今はその夢のクリスマスボウル挑戦中らしいのですが、その結果より彼が部活を引退した来年のこのチームが心配なぐらいです。別物のように弱くなったりして……。いいのか、この大会に優勝とかすれば大団円でお話自体が終わるから。

   さて、ここでわたくしがはたと思い至りましたのが、実は主人公より身体能力に劣りながら、主人公その他を支配して夢を実現させんとしたそのヒルマの行き方であります。

   

これが日本の生きる道よ。

   狡い、非道といわれながらも、夢に向かって最大限努力し続ける。生まれながらの体格の不足を恨むことなく努力して必要な能力を身につけ、自分の持った能力、優れた頭脳を最大限に駆使して持てる力を最大限利用する作戦を立案し、実行させる。

   狭く貧しい国土しか持たぬ日本が生き延びる道も、ヒルマの取る道に近いのではないでしょうか。

   そして、その努力し続ける孤独な姿を支持する読者がのべ4000人ほどもいたぐらいには、日本のことを評価してくれる外国のひとも現れるのではないかと期待したいわけです。  

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2008年6月27日 (金)

「図書館戦争」 12 

   なんか、初っぱなからオリジナル展開でした。

   前回、茨城の美術館出張警備の終盤、原作では地元の人に取り押さえられる筈の仏像図書館長を取り押さえるのが堂上教官&郁に改変されてた所から。

   炎の中に倒れ込んだ堂上教官、怪我としては軽傷、ただし、ショックで全く外からの刺激に反応しない人になってしまって。
   うつろな目でただベッドの上に坐ってるだけなのです。
   郁の嘆きはいかばかりか。
   玄田隊長も、危機は脱したものの、まだ意識は戻らず。

   良化隊がわには死者も出たそうで、図書隊のやり過ぎ、とマスコミは批判します(もともとそのマスコミは良化隊べったり、というはなしだそうですが)。「国に逆らって」という文言がとうとう出ました。設定では、良化隊は法務省の下の組織、図書隊は地方公共団体の下の組織なので、どっちも合法組織なんですけどね。良化隊が中央を押さえているのでマスコミがわは図書隊の味方をしづらいというところでしょうか。免許のこともあるし、と、放送局のがわの事情は4巻「図書館革命」で詳しくやってたかな。

   

死者、出てたっけ?
   それは、ちょっと引くなあ。
   安保のデモで女子学生が亡くなったって話は、すいませんその頃生まれてなかったか幼稚園児だったので単なる情報としてしか知りません。
   当時の方は、かえって盛り上がったのかな、保身というか、そこまでするものか、と引いたひとはいなかったのかしら。
   機動隊側で死者が出てたら、やっぱりニュースでこういう扱いされたかしら? 当時はそんなにワイドショウが過熱報道してなかったですかね? 「3時のあなた」はもうありましたか? そういうネタを取り扱ってましたか?

   「こちらにだって犠牲は出ているのに!」といきり立つ郁、例によって正論で解説する小牧教官。取材攻勢に麻子様もげんなり。

   稲嶺指令は淡々と引責辞任の支度。目覚めた玄田隊長を2階級特進させたりして(俺はまだ死んでない! というところに地味に笑ったり。でも、刑事ドラマとか、軍隊ものに慣れてないと、2階級特進=殉職って分かんなくて笑えないかな? きっと、コミック版は親切だからその辺注釈入りますね)
   「期待してますよ。図書隊最初の女性司令になりたいんだそうですね」と、麻子様をビビらせたり。
   「相手に死者が出たからやめるんじゃありません。水戸分隊の弱体化を見逃していたことの責任を取るんです」という最後の言葉が潔かったです。

   続く図書隊バッシングにも、堂上教官は目覚めない。気の利く小牧教官から、郁に託されるのは「学生時代に感動したっていってた本。読み聞かせしてあげて」って、「坊ちゃん」かい! 坊ちゃんの突撃シーンの、えっと、「無法で結構だ」? 開き直りの言葉に、赤線が引いてあったりして。……イマドキ、本を読んで、感動した部分に赤線引っ張りますか? 古本屋に出せなくなるし、わたしはしません。出さないけど。しぜん、心に刻んで、何度もそのシーン、その言葉を目指して読み返したりはしますけど。
   例えば、「影武者徳川家康」で、あれだけ叡智を凝らし、骨身を削って作り上げた元和厭武が破れようとしているあたりの主人公のニセ家康の徒労感、「俺達が必死に作った平和というものを、若い世代は生まれながらにしてある、おもちゃのように思っている」というくだり、戦後世代に引っかけているのだろうと哀しく思います。
   さて、堂上教官の愛読書、「2冊は検閲対象だから気をつけて」って、あとはなんて本なんだろ? 
   「走れメロス」の方が、辛らつな人なんか「あんな本が推薦図書だなんてどうかしている。メロスは街の噂だけで王の命を狙ったテロリストだ。しかも、私的な理由で友人を身代わりに立てた利己主義者だ」とか言ってます。結構うなずけるものがあったな。「ジャチボウギャクの王を除かん」とナイフを手にする主人公って、やっぱり検閲対象?

   郁がマスコミにマークされ、病院の出口でとうとう捕まります。図書隊の隊員としてコメントを求められるのです。しかも、生放送で。
   もみくちゃになって、本を取り落とす、それを、キャスターが踏みつける。顔色を変えて拾い上げる郁が、怒りを爆発させようとする……。
   ストレスが頂点に達した郁、失言をして隊のみんなを窮地に追い込むかと思いきや、ギリギリのところで「怒りを理性で抑えられるように訓練しろ」と諭す堂上教官の姿が蘇り、郁は冷静さを取り戻すのでした。

   

進歩してるよ!

   図書隊の身分証明書をかざし、図書隊も合法組織であることと、その記章のカミツレの意味するところを語った郁は、なんとか基地に帰り着きます。TVをみていたいつものメンバーは、叱るかと思いきや、「言いたいこと言ってくれてスッとした」そうで。

   TVの力ってスゴイ。その後は、郁への励ましのお便り、支持。そして、カミツレの鉢、鉢。これを堂上の病室に持ち込んだ郁……手伝いの人々は気を利かせてさっさと去ります。約1名を残して。
   「他にすることないか? 俺今日非番だから」……手塚、空気読め! 耳を麻子様に引っ張られて連れて行かれちゃいました。ま、ここはこれでいいかな? 完全に主導権握られてますね。

   お花畑のようになった病室に2人きりになった郁、物語のはじめから回想しつつ、思いを告げます。うわ、少女漫画みたい。この際、「王子様」なんだし、お姫様のキスで魔法が解けるのかと思いましたよ。それはなかったけど。
   それでも、まだ堂上は反応しない。また、郁の目から涙がこぼれます。でも、もうそれをぬぐってくれるひとは……ん?

   

手が動いた!?

   何度も作中繰り返された、郁への頭ぽんぽんが、ぽんぽんが、復活した!

   え? と怪訝になる郁の目の前の堂上の目は、もう光を取り戻していたのでした。

   

ハッピーエンド♪

   良かった、良かった。

   良化隊との関係は今まで通りだけど、一般市民の理解が得られてきたということで、明るい終わり方なのかな。

   かなり刈り込んで、その分足した辺りがちょっとあやしい感じだったけど、ま、いいカンジだったのではないでしょうか。詳しくは原作を読もう! と言うことで。あ、DVDのCMは2人の掛け合いが作中とおんなじノリで、笑っちゃいました。8月6日発売だそうで。おまけで作者書き下ろし短編が付くって……どうしよう!

   

コミックの方が楽しみだわ。アレとか、アレとか、どういう風に描いてくれるのかしら。

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2008年6月20日 (金)

「図書館戦争」 #11

   茨城県展の入賞作品がメディア良化隊を激しく批判した内容、しかも、制服を破るという制服を着る職種にとっては誇りを汚される手法だということで、その作品及び展覧会を守るという任務に出張している郁たち図書館特殊部隊でした。

   激しくお役人気質の現図書館長の、利敵行為に等しい後ろ向き政策のおかげで能力も士気も下がりまくってた茨城の図書隊も、タスクフォースの皆さんの特訓で少しずつ使い物になるレヴェルになってきているようです。
   しかしながら、玄田隊長の脅しが効いたのか、このままでは出世の道が閉ざされてしまうと視野狭窄に陥った感じの図書館長がちょっとヤバイカンジ。原作だとこの辺、県庁の方にライヴァルがいて、彼女の方が決定的に先んじるという情報がはいってさらに追い詰められる、ような記述があった気が。でも、一晩で一気読みした本の内容細かいところまであんまり突っ込まないようにしよう。後述の赤っ恥もかいてるし。

   打ち合わせの最中、電話が入って席を外す手塚。
   作戦行動中の相手にメイルを送る麻子様とか、この作品はこの辺がチョット疑問。わたくし携帯が普及してからはお勤めをしておりませんので、今現在の職場での携帯電話のモラルがどうなっておりますか存じませんが、結構戦う公務員として公の、しかも命に関わる職種なのに携帯電話が野放しになっておるような。そんで、作戦行動中の連絡も携帯でやってるし(甲府の帰り道事件参照)。一人一人に武張った通信機を支給するより盗聴対応などのしてある携帯を支給するという方(たしか原作中には記述があった)が現代としてはスマートなのかも知れませんが(通信機能以外が充実してるからな、最近は。その昔のSF的漫画でロボットを動かす特権階級だけが持つ情報端末、通話、計算機能の他にスケジュール管理もできてなんとゲームもできて……としてさも得意そうに見せていたメカ、いまじゃ子供も持てる普通の携帯の方が高機能になっちゃってました)。そんなに勤務中に自由に電話のやりとりってしていいものなの?
   手塚にかかってくる電話は手塚兄からのことがあるから(実際そうだった)、情報提供者との接点として優遇されてるのかもしれませんけど。

   手塚兄からの電話は、茨城県展について。図書隊の弱体化についても、良化隊がわはやり過ぎと思ってるらしく、今回の展覧会も上層部ではそんなに事を荒立てるつもりはないらしい。しかし、制服を汚された、と思った実働部隊の方の怒りが治まらず、初日、その作品だけへの攻撃ながら、激烈なものになることが予想されるとのこと。
   ふーん。
   制服スキーっていますもんね。大学のサークルの演芸会の出し物でも、すばらしい車掌の制服を嬉々として出してきた鉄ちゃんがいました(それは鉄だから!?)

   その情報を淡々と開示する手塚。法務省の方からもそれを裏付けるように同内容の「宣戦布告書類」が正々堂々届いたそうで(この書類、作中で、なんて言うんだっけ? 小田原のときもファクスで送ってきたとか。この辺がルールを守ってドンパチのゆえん)。

   留守の図書基地では、麻子様が書類をまとめて報告しています。
   「やはり茨城の市民団体は良化隊と裏で繋がっていましたか……」稲嶺指令の憂いは深そうです。現場の士気が下がるから、このことは内緒にね、と言われ、麻子様の出番こんだけ。

   情報を基に土嚢を積んで防衛ラインを築きます。
   こんなモダンなきれいな美術館に、ホントに鉄砲持った人がやってくるんでしょうか。
   時間で区切って、それまでに入り込んで展示物を「見られなくしたら」良化隊の勝ち、守りきったら図書隊の勝ち、というわけでしょうか。
   そんな物騒なところに、その問題の作品を見に来るお客さんがいるのでしょうか。
   巧妙な愚民化政策と先日は申しましたが、どっこい、正化年間の市民の皆さんは自由を、芸術を希求する心が強うございますね。
   ドンパチやって壊れた公共の建物を直すお金はどこからでるのかしら。それなりの防衛力を備えた図書館をいくつも建てて、これは実は内需振興策?
   その辺も攻めたらこれはとっても毒の効いたパラレルワールド小説になってたでしょうなあ。

   実はラヴコメですから。

   休憩時間となり、郁は堂上教官を温室に誘います。図書隊の象徴、カモミールの花が咲いているのです。業務部に押さえつけられてても、「苦難の中の力」という花言葉を心の支えにしている図書隊員がいて、世話をしていたのだろうと。だから、茨城の図書隊も絶対、成立の理念を思いだして立ち上がってくれるだろう、と。
   これ、原作では訓練中に先に郁が見つけて、手塚と入ってみてカモミールを見つけ、その後で堂上を誘うんだったとおもいますが。郁(と手塚)にとっては異性でも単なるチームメイトなだけですが、よそ目には男と女なんだから、そんな、二人っきりで入っちゃいけません、業務部にイヤガラセをされてた時期だから、また面白くもないことを言われたりするかも、と原作を読んだときには気を揉みました。気の回しすぎ。でも、図書隊でもよその班はきっと、(いーなー女の子いて……)ぐらいのことを思ってる人はいたかもよ。堂上班はみんな紳士だ。

   お外に差し入れを買いに行った小牧教官、コンヴィニで出会ったのは……良化隊の、あの帰り道事件で出会った小隊長のようで。オリジナル展開です。
   2人とも、肩を並べて、手には栄養ドリンクを一杯に詰めた袋を提げて、歩いてます。
   「プライヴェイトだからって、良化隊と図書隊が口を利いちゃまずい」とか正論マンは言いますが、
   「別に構わないだろ」って。
   「俺は頭のいい人間は好きだ」たしかに小牧教官は頭の切れるひとですが、それをこのオジサンが知る機会は……始発列車の車内に本を隠して安全裏にその場を離脱させたトリックを指してるのでしょうか。
   「今回は下の連中はいきり立ってて凄いぞ。小田原より激しい戦闘になるだろう」って。このオジサンじしんは、良化隊の思想とかに共感をしてるわけではないそうで。
   「うちのやつらはみんなそうだ、出世欲、生活のため、あんたらみたいに理想に燃えてる奴はいない」って。おや、知りたいと思ってた敵の内情、こんなところで明かしてくれますか。
   「じゃあ、こっちにくればいい。うちの上にも前良化隊だったひとがいる」これは、あの方を指してますね(原作本文で未確認なので名を秘す)。ところが、
   「俺はコネ入隊だから無理だ」って。
   オジサンも辛いよ。
   「明日には殺し合う間柄」とかいって、分かれ道で2人は別れます。正論マンであるところの小牧教官は、ほんの数分言葉を交わしたからと言って、「その時は正々堂々」とか、甘いことを言ったりしません。手すら挙げず。ただ別れたのでした。

   時間が来て、良化隊が突撃します。バスを盾にふさいだ入り口に、あのいつものヴァンをぶつけて突破します。あ、転倒した、炎上した。
   たしかにこれはすごい。
   武装した良化隊がわらわら出てきて、発砲しながらとりつきます。
   手塚は進藤一正と狙撃部隊へ。
   ここが赤っ恥シーン。
   進藤一正が狙撃されて、手塚がそれを(郁の指示をもとに)フォローするのはここだったよ。曖昧な記憶で偉そうに語るのはやめよう。失敬、失敬。
   「がんばって。高所恐怖症の狙撃手さん」
   「……もうそれは克服した」苦虫100万匹圧殺。今は切れる情報屋の美女の方が怖いそうです(嘘)。

   時間切れが迫り、良化隊のムキになること。図書館側(こちらには、作品の写真を載せた展覧会パンフレットが収められてる)に展開していた勢力も交えて押してきます。そこに怪我して倒れてる自分の同僚を、踏んづけて、押しのけて。もう、尋常じゃない目のいろで、郁は応戦しつつ考えます。
   (あんたたちの、そうまでして守りたいものって……?
   状況が悪化、「敵」が純粋に「図書隊員をたたきのめすこと」を求めてきているとの判断から、
   「各員、自分の命を守ることを優先すること」との指令が下ります。
   車の上に上がって銃を撃とうとする良化隊員を目にした郁、とっさに……機関銃ですかね? すいません武器に疎くて、を乱射。さすがに「死ね!」とは言いませんでした。
   「あたしの仲間を倒させない!」だったかな? 撃ち尽くして、パニック状態のまま弾倉を替えようとして、手が震えててそれが入らない、なんど合わせても、口が合わない。堂上教官がそれを持ってやる。進藤一正のかわりに狙撃部隊に上がった(視点が上)小牧教官から「笠原士長の撃った良化隊員は引いた模様」と、殺してない旨無線連絡が入る。「弱装弾でフル装備の相手を撃ってもそうそう死にはしない」と、堂上教官も請け合って。……やっぱり気を遣われてるなあ、女子一期生。

   とりあえず取り決めでの終了時間が来て、守りきった図書隊の「勝ち」。安堵の皆さんですが、さらに追い詰められたのが仏像おばさん(ひとの容貌をそういうふうに言うのやめましょう)。あんた何持ってますか!? めざとく見つけた堂上教官と郁は後をつけます。

   「守りきってくれてありがとう」と、にこやかに玄田隊長をねぎらう知事。おや、こちらは大年増ながらおきれい。そこへ、負傷して屈辱にまみれた良化隊員がひとり、手に銃を持ったままふらふらと歩み出ます。
   「お前達が認めない入賞作は俺の後ろだ! それでも撃ってみるか!?」
   玄田隊長の挑発に、壊れ良化隊員は弾かれたように撃ち尽くします。それを、両手を広げてみんな受け止めて、これで終わり、と倒れ伏す隊長。
   弁慶じゃないんだから。よしなさいよ。

   ここんとこで、原作の「話せばわかる!」と最後までブチブチ言って、こんなおおげさな銃撃戦にして、我々は銃の前にも身を投げ出して非暴力を訴える、と図書隊を詰ってた市民団体の皆さんが、銃をみたとたんにすたこらと(女性の知事をつっころばして!)逃げちゃったという痛快シーンは、なんで削ったんでしょうねえ。やっぱりまずいの? 

   さて、もはやあとがない図書館長。
   「こんなものがあるのがいけないのよ」と、図書館側に収めたパンフレットにとぷとぷとなにか液体(灯油!?)を掛け……ライターで放火!
   火の中で、アンタのその態度がいかんと詰る堂上教官とつかみ合いになり、駆けつけた郁に堂上は叫ぶ、
   「笠原! 館長を確保!」よい子は上官に従います。そこへ燃え上がるパンフレットの山が崩れ……
   「教官!」

   以下次週! 最終回? 

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「図書館戦争」 #10

    心が通じ合った予感を見せながら、とうとう原作3巻(4冊の原作のタイトルの順番がどうしても覚えられない。内乱は3冊目でいいんだっけ?)最大の事件に到達しました。
    茨城県の美術展に入選した作品は、良化委員会を批判するメッセージ性がアリアリ。これを展示する予定の展覧会に良化委員会の検閲や、賛同団体のイヤガラセが行われることを防ぐため、関東図書隊に助っ人の要請があります。色めき立つ図書隊タスクフォースの皆さん。一人泡を食ってるのは郁。

    茨城は郁の故郷なのです。

    故郷に錦は飾れ……ません!!

    観光バスと見まごう大型ハイデッカーを連ねて移動するタスクフォースの皆さん。……すいません、金網を張った機動隊の灰色のバスを想定して読んでました。郁の無知による間違った処置で手塚がつぶされてしまうエピソードはやっぱりカット、普通にシートに座ってました。横で何事かつぶやいている郁に苦言を呈すると、郁はカバンに入り込んで(ソレ無理だから)、
    「お願いこのまま宅配便で送り返して」と任務を全身で拒否しておるのです。

    ギャグシーンに野暮だとは思うけど、毎度仕事/任務に対する態度があまっちょろすぎるんだよなあ。

    手塚もむっとしておりますが、そこへ携帯に着信。

    

麻子様だ♪

    「茨城はすごいことになってるわよ」と、情報をくれます。その情報収集能力に舌を巻きながら、
    「俺も、兄貴からの情報は全部お前に回すから」とまだまだ仕事仲間の線を逸脱できない手塚。くれぐれも気をつけて、と重ねて言うのに、自分の心構えを試されたようでいらつくようなもの言いで返して切っちゃって。
    「無事に帰ってきなさいってことじゃない」と、携帯をしまいつつ不満げな麻子様、これは脈有りでありましょうか。

   茨城の県立図書館(&附属美術館)にたどり着きますと、プラカードを持った市民の皆さんがお出迎え。そのひとたちは……
   「暴力はなにも生み出さない。図書隊はまず話し合いで解決しろ」って。暴力を先に振るってくるのって、良化隊なんですけど? 良化隊には同じことを言ってるんでしょうね? その辺を玄田隊長も突っ込んだんだけど、はかばかしい返事はなく。
   「茨城県立図書館がヒドイ」というのは、良化隊の影響化にある市民団体が非暴力とかもっともらしいことを掲げて図書隊の活動を掣肘しておるということでした。
   原作だとこの辺、図書館長が県のお役人としての出世をイロイロ考えておって、そこを市民団体(良化隊)につけ込まれて、「在任中に武力衝突を起こさなければそれは業績」と後ろ向きな方策を採ってしまったことによる、などなどお役人事情も描いてくれてたんですが。図書館を単なる出世の途中の通過点としか考えてない人で、使命感とかは全くない「お役人」。今までの「行政側」ともちょっと違うかな。かくして図書隊は骨抜きにされ、県立図書館は良化隊のいいようにされてしまっておったわけです。敵に勝つのって、正面からの武力行使だけじゃないんだなあ。
   そんなこと、我らが玄田隊長が許すわけもなく。
   次回予告にあった怒号はこのシーンのものでした。
   ネットでは「脳内お花畑」とかよく揶揄されてますね。「話せば解る」式の、暴力を嫌う考え方の人たち。わたしも、自分が殺されたくないから自分も人を殺さないという論理は解るし、正しいと思ってきたんですけれど。でも、じっさいそこを踏み越えて、殺す気で詰め寄ってくる人に対するにはどうしたらよいか。自分も身を鎧うことが必要になるという考え方、やっと解ってきたところです。現実には、誰をも殺さず殺されないのがいいに決まってますが。
   茨城の図書隊長の方は、そういう図書館長に押され気味で、ここまでの弱体化を許してしまったことを玄田隊長に責められてましたが、
   「何度も中央に文書を書いたのですが、館長に握りつぶされました」って、今まであれだけ風通しの良い雰囲気だったのにいきなりここだけバリバリにお役所だし。頭越しにSOS出すことってできないの!? あんたはアホですか?  紙に書いて上司がはんこ押したことじゃないと受け入れて貰えないってどこの山羊の世界ですか? 104で稲嶺指令のおうちの電話番号聞けば?(公開してないだろう、さすがに)
   図書館長が仏像パーマで白毫ぼくろもあるおばさんというキャラクター造形はやり過ぎを感じましたが。かえってやり手っぽい年増美人でもよかったぐらい。原作では女性だったとしか覚えてませんが。

   お荷物(武器類)を降ろす手伝いもしてもらえないとかいう細かいネタはカットで(地味に、自分たちで荷下ろしをしているカットと、武器は自分で管理した方がいいですよという弱腰な助言と……こっそり弾薬を水浸しにされたりとかするんだろうか?)。

   実際の隊員達が受ける冷遇はそんなもんじゃなかったのでした。

   女の子で一人だけ寮に仮住まいさせてもらう郁のことを堂上教官は気遣ってくれましたが。
   入るといきなり化粧の濃いきゃぴきゃぴの業務部(麻子様のような制服の、図書館サーヴィスを担当する方の職員)のおねえさんたちがお出迎え。笠原さんは女性初めてのタスクフォース配属の期待の星ですからお荷物お持ちしますって、おや、好待遇じゃないですか……って、
   「きゃー重ぉい!」と、わざとらしく階段の上から荷物を放り出す。
   「ちょっとぉ、ゴミ放置しないでよ」と、それをあからさまに足蹴にする。

   ベタな展開になって参りました。

   この辺は気持ち悪くて、細かく書き記すのもイヤです。

   あわてて飛び出てきた野々宮ちゃん(原作でも郁のお世話に付いたメガネっこちゃん。麻子様の出番が少ない分のコラボメガネの担当も兼ねる?)たちが、非常に済まなそうに自分たち図書隊の人間は寮では冷遇されてるのだと語るのでした。食堂に並ぶのも後、お風呂も洗濯も後って。
   これが逆ならまだ解るけど。体張ってるのはあたしたちよって感覚。じっさいそういうことされたら怒りますけど。でも、肉体労働して汗もいっぱいかくのは図書隊の方だよね。先に入りたいでしょう。そこを、だからあたし達が先に入っちゃお風呂が汚れるでしょう、という乙女らしい遠慮ならゆかしいと思えたのに。
   上の人間が図書隊を冷遇して、もしかしてふつうの市民の感覚さえ、ドンパチの好きなおかしな人たち、無駄飯食いとか、そういうふうに思うようになってるからこういう扱いになるのでしょうか。
   そこまで行かなくて、単に、この人達は弱い立場の人、だからこういうこともしちゃいましょうというじつに志の低い感覚の表れと見ました。郁に対する程度の低いイヤガラセを、かろやかに笑いながら行う姿は心の底から恐ろしく、また気持ち悪かったです。

   この辺は、この回の脚本家さんは女性だろうなと思うと確かにそうで。
   情けないけどうまかった。

   郁の洗濯物が濡らされるという事件は、「何かあったら俺の携帯を鳴らせ」という堂上教官に頼るところ、そして、その郁を連れて二人っきりで車でコインランドリーへ行くところ(そりゃ異性と2人きりはやばかろうとは思いましたが)、改変されてました。

   怒り、屈辱、悲しさに押しつぶされそうなときに、この人を頼ろうと電話を掛ける原作のシーンもよかったのですが、1人で洗濯物を抱えて歩く郁に教官が気づいてくれるアニメの演出もこれはこれで良かったかと。

   さらに、郁の弱点、図書隊勤務を秘密にしている両親のことを聞き出され、密告されてしまうのでした。

   嗚呼、陰湿。

   いきなり乗り込んできた郁ママ、「帰りましょう。こんな仕事やめなさい」って。仕事をなんだと思ってるんですか。ああ、うちの母もです。わたしの帰りが遅いと言って会社に文句を付けた過去を思いだして胃が痛くなりました。
   ママ、郁をひっぱたくし。
   それが驚いたことに、郁もママをひっぱたき返すし。
   「あんた」なんて親のことを呼ぶし!

   ……ちょっとさすがにどうかと思いましたが。
   堂上教官はこの対処も素早かったです。別室にママを引っ張っていって、郁にはパパへ連絡させます。
   「お父さんなら解っていらっしゃる」この前の両親訪問のとき、お願いされてましたもんね、男同士は通じ合っていたみたい。

   駆けつけたパパを前に、衝撃の事実が告げられます。
   「あなたはそうやってまた郁を死なせるつもり!?」

   小さいころ、パパのうっかりで崖から落ちた郁は……
   「ハゲを作ってしまって! 女の子なのに! 3針も縫って!」いや、今は表面何ともなく見えますが。
   そのために、それからママは郁に女の子らしく、女の子らしくとうるさく言うようになったのでした。……兄貴3人というネタは封印された模様。ま、今は描いてられないか。

   やっと両親と和解する糸口をつかめた郁でした。

   寮の業務部のイヤガラセにも
   「あたしが中央に帰る人間だってこと忘れないようにね」といやな笑顔で圧力を掛けます。「茨城の業務部の非協力的行為については報告させてもらうから!」って。この辺、野々宮ちゃんの開眼と、針が逆に振れない健全な関係正常化宣言は胸がすっとしました。

   さて、実際の戦闘は来週。
   あと2回? 3回? これで着地点はどのへんになるのでしょうか?

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2008年6月 8日 (日)

「絶対可憐チルドレン」 エスパーはガキンチョにジェントル

   「絶対可憐チルドレン」椎名高志。この春からアニメ化で。虎美が早起きしてTVの前に正座して見ていると思ったら。とむ影さんに原作をお借りして読んでみました。

   面白かったぁ。

   超能力者が人口の一定数現れるようになった近未来(でも少数)、能力に応じてランク分けされた超能力者達は、低レヴェルの者は能力を抑える器具を身につけることで日常生活を送り、高度な能力者は政府機関に登録されてその能力を生かす仕事についていた……と。

   で、最高レヴェル7(これが地震の震度とリンクしてるのが地味におかしい)の能力を持つのが「ザ・チルドレン」と呼ばれる10才の少女達。念動力の薫に瞬間移動の葵、サイコメトリの紫穂。これがまた生意気ながきんちょたちで。だって、子供のくせに(くせにって敢えて言っちゃうよ)そんな高い特殊能力を持ってるといえば当然思い上がったりしがちなのに、ただでさえ生意気な小学校高学年の女の子! それが3人も!

   主人公皆本君の苦労いかばかりか

   これは、名探偵コナンにも通じる「大人達はおれ達のことを子供だって言うけど、子供だって結構ものは解ってるし、大人なんかよりずっと能力があったりするんだぜ」というキモチを根幹に持ってるお話作りですよね。いやそのキモチじたいがお子ちゃまの専売特許なんだけど、自分にも身に覚えがあるからイタくもほほえましいわ。

   超能力者は一般社会に受け入れられておるわけではなく、能力を悪用して犯罪を犯そうとする超能力者だけでなく、差別を恨んで超能力者による「悪の」超能力者組織を主宰し、「ザ・チルドレン」を勧誘しようという魔の手は迫るし、一般人側からも、超能力者を排斥しようとする急進的組織も存在してテロ行為を行ったりもするようで。なかなか作中の世の中は騒がしいようです。

   というわけで、3人のカワイイ超能力者ちゃんたちにもみくちゃにされるグウェンダル型苦労人(「今日からマ王」の登場人物。美女の尻に敷かれて心身共に苦労させられる)皆本君のエスパーアクションコメディなのですが、ややビターな味付けが。

   超能力というと予知能力も有名ですが、彼らについては予知があり、そのイメージを皆本君じしん、能力者から見せられています。それは、未来において、能力のない一般人との共存を拒否する「悪の」超能力者組織の「女王」として3人のうちのひとり、薫が皆本君と対決する運命にあると言うこと。そして、決定的な事態は避けられず、悲劇が待っていることになっているのでした。

   予知を回避しようと「ザ・チルドレン」を「まっすぐ」育てようとする皆本くんですが、周囲は「じゃ、恋愛関係に持っていけば離反しないかも」と能天気に焚きつけるし、本人は、身近な年上の異性の理解者ということで一応の好意は持っているらしく、おませだったり、でもやっぱりまだおこちゃまだったりとそっち方面でも毎回健全に(?)ドキドキさせられます。

   でもさーやっぱり、まともな大人がいねぇよ。

   皆本君はIQ180の天才という設定で、20才なんですよ。ま、サンデーだし。あんまりお兄さんでも読者の共感が得られないと。「ザ・チルドレン」の3人に対しては大人として振る舞いますが、組織の中ではまだ下っ端なわけです。時折、その「天才的頭脳」を活かして作戦を練ったりもしますが、どちらかというと青臭い、自分も天才児として疎まれた過去から彼らの心に寄り添おうとする優柔不断な若造主人公のスタンスです。
   彼らの上司が、3人娘を猫かわいがりするあまり数々の暴走をしでかす困った大人代表で。この人がいるから3人娘はエスパーものにありがちな非人間的扱いは受けないんですけどね(一般職員などが、無意識に恐れる行為を取って傷つけたりということはある)。
   さらに、同じ組織の女子高生エスパーの上司と来たら、彼女を自分の理想の女性として育て上げ、ゆくゆくは妻にという野望を持っているスケベ中年で。なにかっていうとその女子高生エスパーに対する執着を全開にしちゃうし、全然尊敬できねえ(彼の名が「谷崎一郎」で、女の子の方が「ナオミ」ちゃんなんだから国文科ごころがうずくったら!)。
   皆本君の友人の、サイコメトリ(接触することにより相手の心などを読む)能力を活かして医者をやっている賢木も、不遇な子供時代を送った分、同じサイコメトリの紫穂に気を遣ったり漠然とうらやんだり、でも医師としての倫理感はちゃんと持ち合わせていたり、なかなか複雑なところを見せますが、基本、女好きだし。

   旧日本軍の超能力部隊として活躍しつつも、終戦と、「将来、一般人に仇なす組織を作る」という予知のため殺されかけた過去を持つ兵部も、まともな大人とは言えないでしょう。超能力でテロメアをどうこうしているとかで、容貌は美少年のまま、悪い意味の子供っぽさを残したまま暗躍しています。薫を超能力者の指導者として期待し、惚れ込んで、何度も勧誘に来ますが、皆本の命を救ったりと、決定的に薫(や読者)に嫌われるようなことはしない、憎めない悪役の線を保っています。彼もまた戦争の中で少年期を過ごしたためか、超能力者の疎外感を掬い上げるのが上手く、いつもは入場を断られる彼女らのために遊園地を貸しきりにしたりとなかなかジェントルです。

   その兵部のもと同僚、こちらは体制側の超能力者の元締め、蕾見管理官は……。こちらは他人の若さを吸い取って自分のものにできるため今も20代の若さと美貌を保っております。予知の内容も知っており、彼らの将来を心配しながら……でも面白半分でやってるようにしか見えないし。かなり強引にマイウェイ派です。能力や経歴は尊敬できても……。

   かろうじて尊敬できそうな大人は紫穂のパパかな。警察庁のエライさんで、実の娘といえど10才の女の子を血なまぐさい捜査に利用するところは皆本君に苦言を呈されてましたが、配慮すべき所はきちんと配慮していたように見えます。

   能力があり未来がある女の子達を、周囲の大人がやや良識を逸脱しつつも温かく見守っていこうとしているのが解るのでじつに読んでいてうれしくなる作品です。彼らならきっと、予知を破って幸せな未来を見つけてくれると信じられます。

   余談。

   読んでいてすぐ気がつくのが、主要登場人物の名前が源氏物語から持ってきているということ! 主人公の皆本君は字こそ変えてありますが「源(みなもと)」ですよね。薫ちゃんは「明石薫」明石の上と薫、チルドレンの残りは「野上葵」で葵の上と「三宮紫穂」で女三宮と紫の上。ちゃんと源氏の正妻&子供を産んだ女性が入ってます。
   甘い上司の名前が「桐壺帝三」って、マンマだし。
   スゴイのが、「末摘花枝」ちゃん。「末摘花」っていや~ブスの代名詞なのに、なんでこんなカワイコちゃん……? と思っているとスゴイ裏があったり。
   「悪」の超能力者兵部京介は、「兵部卿の宮」でしょうねえ。ケッサクなのが、彼にひろわれて忠実な従者をやってるのが「コレミツ」。
   ふつうのおこちゃまたちでも、紫穂ちゃんに交際を申し込んできた少年が「火下」くん、葵ちゃんに来た方がが「黒木」くんで、これは合わせ技で髭黒大将? 
   大物で出てないのは藤壺(いや、蕾見不二子が解りにくいけどコレか?)、花散里、六条御息所、夕顔ぐらいですかね。
   あとは、章段のタイトルで賢木、ほたるに澪(澪標)。宿木や初音ってのもありませんでした? と、国文ごころがそそられるのでありました。

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2008年6月 6日 (金)

「図書館戦争」 9

   

ラブコメだったよう。

   王子様の正体が判って大混乱の郁、ところが、悩んでる暇はないのでした。昇任試験がやって参りました! 原作もこの順だったんでしょうか、もう忘れた。ネタバレになってしまって未読の方失礼しました。

   

手塚兄からの手紙を取り合って大技炸裂のシーン、冒頭でなかったからまごつきました。次回予告では手紙を取り合う絵じたいはあったと思ったので。それは、試験勉強を始めてからに移動してました……。いやそれは背負い投げじゃなくて大外刈りだったんじゃないかなあ、おかあさん旦那様に実演してもらってまでしつこく食い下がって調べたから(聞くなよ)。ホントに山猿ちゃんなんだから。よく堂上も愛想を尽かさないもんだ。
   でも、この作品はここがミソなんだからなくしちゃ困ります。

   いったい、高校生の時から6年越しの憧れのひとに、王子様の正体という最大の秘密(を郁が知ってしまったこと)がばれちゃこまるからって大外刈り(でも背負い投げでもいいから、ここは)かますかァ~!? どんな乙女だ!? そんな乙女がおるか!? って、いますここに~~~!!
   という爆笑モノのでもきゅんきゅんする恋バナなわけで。

   日本国の中で二つの合法組織がドンパチやるっていったいそれはどういう状況!? とか、そんなにその場所を取りたいならミサイルでも武装ヘリでも持ってこいとかあの堂上の行動は戦術的にはアホすぎるとかそういうことを論争する作品ではないのですと と う と う 制 作 側 も 出 し て き ま し た。

   前回ぐっと接近した方の2人も、手塚は手塚で「なんで今年に限って実技が『お子様に読み聞かせ』なんだ~!?」と麻子様に泣きついておりますし。あれだけ初登場時つっぱらかっておった手塚も、郁や麻子様の前では弱点をさらけ出してわめいたりできるようになったのが成長というものなのでしょうか。なんだかしみじみ。

   今回はらぶこめだ~。

   で、面倒見の良い堂上教官、郁の困惑も気づかずに昇任試験の勉強をみてくれるんですね。

   意識しまくった郁が角砂糖を無数にぶち込んだコーヒー(正化三十一年でも職場に角砂糖があるようです、あっちの世界は。さすがパラレル)を飲まされた堂上教官の、
   「お前の前世はクワガタか!?」は良かったな。
   頬を染めた郁(そして堂上教官)が何度もでてきておりますが、本当に今回は絵がきれいで、見ていて楽しくはあったです。ああいうほんのりとした色は、昔のセルアニメではなかったと思いますから、これはCGならではの表現なんでしょうね。セルにこだわるクリエイターの話しか聞いたことがなかったから、この先日本のアニメはどうなるのかと思ってましたが、今日のこれを見てCG化も意味があるのか、としみじみ。

   あ、そこで、ポケットから落ちた封筒を見て、「見せてみろ」となって、前述の背負い投げ炸裂シーンになるわけ。
   で、無用に完璧美形(この回このひと恋バナに無関係なのに力を入れて美形)な小牧教官が相談に乗ってくれるのですが。

   

天を仰いで(王子様の正体を)無言で認めるシーンがカットだったよ。
   なんだっけ、「(手塚兄って)子供っぽい嫌がらせが好きな人だね」だっけ?

   わたしゃ原作のそういう細かい小牧教官の脇役っぷりが好きでしたが。
   こういう細かいところが好きでねちねち覚えてるタイプはやっぱり原作を手元に置いて、引っ張り出しては読んでる方がいいんでしょうね。

   「話を聞いてもいいかな?」から場面が切り替わって肩を並べて外を歩いてる間に、全部郁が話しちゃったことになってました。

   で、「堂上教官に嫌われてるんですあたし!」という短絡にはフォローを入れて。

   なんだか今回から堂上教官もカワイイです。郁のために要点ノートを作ってくれていて。それを小牧教官に指摘されると赤くなってて。しかも、変質者のような格好をしてまで女子寮に忍び込んで郁に届けようとするし。
   集中できずに勉強が進まず、夜逃げを決意した郁に誰何され、お約束の展開になってましたが。

   なんかもう開き直ってらぶこめしてるカンジ。

   「この作品はらぶこめです! ラブコメなんだよ! 固いこと言うなよらぶこめなんだから!!!」と拡声器使って叫んでる印象を受けます。いいよそこまでしなくっても。

   で、手塚パートでは、手塚は麻子様の配慮でお話し会の手助けというかたちでおこちゃまに慣れさせてもらって。それですぐ何かを掴むところが手塚の優秀な所よね。

   あっさり三十分のうちに試験の日はやってきます。今回ドンパチはありません。ラブコメだから(しつこい)。前日にイヤガラセで良化隊の殴り込みがあっても面白かったのに(オニ)。いやかえってそのぐらいあった方が、もう双方本来の意味を見失ってるってことを印象づけるために良かったか? さすがにそれは原作者が許さない? 
   勉強の合間に見回りやってるふつうの図書隊の顔見知りなんかと挨拶したり、ハイポートやってる遠景ぐらい入れたらどうよ。ホント堂上隊の4人(+1)しか描いてないよな、原作と言い。寮生活で昇任試験の前なら、食堂で仲のいいもの同士ノート広げてたり、ロビーでも立ち話しながら問題出し合ってたりとか、なんとかサンもう3回落ちてるから必死だって噂してたりとか、「試験前!」な雰囲気が欲しいぜ。きれいすぎる、あの世界。

   

実技はあっけなかったです。3人分は一応何をやったか、どういう評価か、ぐらいは押さえてあったけど、その他の、「かえって上手すぎてもダメ」「キャラクターものの絵本に頼ってもダメ」とか、「札付きのこどもコーナー利用者におしおき」ネタ、そして「ここしかないというタイミングで電源を落とす」工作にすでに手塚が使われているネタがカットされたのがおかあさん的には一番惜しい!
   郁の「実技はトップクラス」も、試験勉強をしながら図書館の外をネタを探してウロウロする前振りがあるべきだったと思います(原作ではあったと思う)。突然葉っぱ出してこられてもなあ。番組前半で「読み聞かせ」と言ってしまってるのに、狭い意味で読み聞かせてないじゃん。「必ずしも読み聞かせでなくても、制限時間内子供を集中させること」という原作ではあった定義を出してないし。と、突っ込みどころイロイロ。いや、人の作品を要約するのは難しい、と。

   ま、いいか。3人とも受かったし。
   で、郁と堂上のお勉強シーンで出てきた「カミツレ」のアロマオイルをお礼に渡し、
王子様からは卒業します」ときれいに締めます。それに対する堂上教官は、「今度カミツレのお茶を飲めるところに連れてってくれ」とデートへのお誘いとも取れる発言で返します。赤面する郁。

   ああ、どんどんラブロマンスになるよう。

   いや、これでいいんだ。

   って、次回予告、これは茨城出張へのイントロですな?
   ドズル兄さん玄田隊長が吠えてるってことはどの辺までやるんだろう?
   今回から3巻内容に入ってるってことは、あと1ヶ月でゆっくり茨城事件をやると言うことかな?

   とりあえずは出発前日、郁が手塚をつぶしちゃうエピソードを期待(でもあれ真似る人が出ると危険だからカットの可能性高いな)。

   この先麻子様の出番が減りますね。オリジナルで頑張ってくれるんでしょうか?

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2008年5月30日 (金)

「図書館戦争」 8

   「未来企画」というカルト(?)に引っかかって図書館員にあるまじき行いをやっちゃった同期の砂川、奴はあろうことか共犯に郁の名前を挙げちゃったのでした。郁に査問の魔の手が襲いかかります……!

   ここへ来てやっと「原則派」と「行政派」との対立について言及がありました。って、あれだけで判ったかな~? 具体的に稲嶺司令の名前は出たけど、前の図書館長が行政派だったとか、それが具体的にどう原則派の敵なのかとかいうところがまたすっぽり抜けてました。

   で、査問のねちねち感は……あんまり感じなかったな。ここは、かえっていやらしい生徒指導の先生のいる中学生、高校生とかの方がリアルを知ってるかも知れません。何を言っても悪く取られるとか、権威でおっかぶせられるとかいう無力感、屈辱感……すいません、わたし楽して人生渡ってきて。そう言う目にあったことないです。
   「今優しくしちゃイヤです」が無かったなと思ったら、気を抜いたところでありました。そう来るか。でも、原作を読んだときの「きゃ~いやっ!!」というラヴコメ感は感じなかったかなあ、そう言えば。コミック版ならイヤと言うほど感じる(まだ1巻だけど)ドキドキ感がないですねえ。

   麻子様はいやにたくましく動いて情報収集したり、郁のフォローをしたり。手塚は本当に兄ちゃんが出てきてからは可愛くなりましたね。感情をむき出しにして、
   「お前が二度言わすか!」と堂上教官に叱られたり。イヤホント、図書隊は上下関係が緩いよ。

   さて、「これからきつくなる」という日常の孤立感がやっぱり出てなかったなあ。みんなの集まってるところに入るとさぁっと静かになる所。そうでなければ不自然に人が散ったり。食堂のシーンはそういう積もりでしょうがそういうふうに読み取れませんでした。ああ、ここの寮は洗面所は部屋にあるんだ。お風呂や洗濯機は共同らしいですね、洗濯場は麻子様の情報操作シーンがありました。どだい、原作からして麻子様とでなきゃ堂上班のひとたちとべったりで、他の隊員と(タスクフォ-スにしても、館員がわの女性にしても)交流あるように描いてなかった気がするし。砂川じゃなくってもね。やっぱりもうひとりぐらい名前のある脇役出しといて欲しかった気もします。この辺がもともと食い足りないところだったので、アリバイのようにあげつらっておきますか。わたくしも悪じゃのう。

   そして、煮詰まってきたところへ手塚兄からのお誘い。麻子様の男子寮への突入、
   「笠原をどうしてくれるんですか!?」の啖呵。
   原作では朝比奈事件で郁をとても大切に思ってることを出していてくれたから、ここの(やや)暴走が生きるんでしょう。やっぱり、あちらを削ればこちらが立たず。人様の作った作品を削るのは責任重大。この前のオリジナルエピソードでのメイル20件事件なんて、アリバイにもなりゃしませんて。ホラー見て怖いときの心の支え? 女の友情ってそんなお軽いもの?

   手塚兄の勧誘は、なんだか簡単でしたね。いや、簡潔に内容を述べていて、原作どおりだったんだか刈り込んであったんだか。郁の「でも10年も待てません、読みたいのは今だから」っていうのは、「感情で動くから頭のいい人間の論理を吹き飛ばす力がある」という、この場に限らずもしかして物語全体のコンセプトなのかも知れないけどなんか浅い感じがしてイヤ~な気持ちになりました。手塚兄が「負けたよ」と言ったのは皮肉だったのでしょうけど。
   感情で「未来企画」を否定し、参加を拒んだ郁、さらに、「あなたはエサにすぎない。本当に欲しいのは光」という本音をも切り捨てます。
   「実の兄に可哀相なことをされてる手塚をこれ以上傷つけるなんてできない

   初対面以来あれだけいやな思いをさせられた手塚に対してよく言えるよ。

   今はいい友達で大切な班の仲間なのかもしれないけど。

   

山猿恐るべし。

   いや、わたしだったら根に持っちゃうよ。ここでそこまで心の傷に寄り添ったりしないよ。

   ここで初めて(初めてかい!)郁を見直しました。

   二重に恥をかかされた(さらに高そうなレストランに乱入されてもう一重ね恥かいてるかな)手塚兄の方はすごい最後っ屁をかましたんですけど(いやだこういう人間)。

   「高校生以来の憧れの王子様が上官の子に野暮なコトしちゃった」云々。
   鈍い郁、すぐには意味を取れません。この間がよかったな。そして、お約束の、
   「え~~~~~~っ!?」で、引き。

   こういうことまで調べられてるんですか? イヤだなあ。

   郁が無罪放免になって、朝比奈氏に引導を渡す麻子様、
   「あんたたちはあたしの逆鱗に触れたのよ」は良かったんだけど、ああそうか、同僚の策略がカットになったから、「嫌いになるならそういう俺の関知しないことで嫌いにならないで」が抜けて、そこで麻子様がそれもそうだ、と一瞬見るべきモノとまで思わないまでも判断留保するエピソードが無くなったわけですよね(だからアニメだけ見ていては麻子様の恋にハラハラしない。論理の方の交流をなくしたぶんアニメでは富士山をきれいと見るかどうかという情動に持ってきたのが不発だった模様……わたしだけ?)。
   朝比奈氏は麻子様を情報部員候補生と見なして近づいてきてたわけですが、この辺が扱いが浅くなってました(どうも麻子様に参っちゃった朝比奈氏は、麻子様が情報部員である可能性は低いと虚偽の報告をしちゃうのですが、カット)。
   でも、麻子様が「情報部員候補」であることはしっかり言及され、「任務で寝るのも抵抗ない」とまで……ワァオ!。そう、用心棒手塚もちゃんといて話を聞いてました。そして、二人して秘密を交換して。にーちゃんのプレゼントの捨てられない高い腕時計を質入れして飲みに行くことになったのでした。うん。複雑な2人、仲良くなれ!

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2008年5月25日 (日)

永遠の18才

   昨日猫科のひとたちとアニメを見ておりました。

   やや年増のおねえさんが、ヒロイン(?)を連れて逃避行をしてました。冷静で、戦闘力も高く、香水なんか持ち歩いててお、と、な、なカンジ。でも、原作はジャンプの漫画だからあれで実は19才ぐらいだったりするかも知れません(主な対象は小学生という建前なので、あの雑誌の登場人物は相当「おにいさん」や「おねえさん」でもいいとこ25才までなんだよね)。

   「がんばれ~おねえさんまけるな~」と思わず応援してしまって。

   ハッと気がついたらわたくしは彼女より倍ほども年上だったりして。
   ま、いい、心は永遠の18才なのよ

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2008年5月23日 (金)

「図書館戦争」 7 びみょ~にネタバレ

   

体調激悪。それでも見るモノは見ます。早寝早起きするんじゃなかったの、と自分に突っ込み。いや~、明日からします。

   オリジナル展開になるかと思われたアニメ版「図書館戦争」、今回はイロイロ盛り込んでます。
   オープニングで柴崎のことも「美しい少女」とかいってて、さすがにそれは郁に「23にもなって少女?」って突っ込まれてました。まだ夏服着てたと思うけどな、もう誕生日来たのか。原作では2巻に入ってたからもう年を取ってておかしくないんだけど。
   この原作って、もしかして、1冊で1年分ですか? ハリーポッターみたいに。一気読みしたからその辺は細かく見てなかったなあ(もっとじっくり読む癖付けましょう)。ま、ザル読みしてるから何度も読み返してその度に発見することもあって楽しいんだけど。

   さて、前評判通り、レファレンスを口実にエリート公務員にナンパされる柴崎の話。

   けっこー割愛されちゃってましたね。

   美人の柴崎を、自分の片想いの相手が好きなのを知って、露骨に(いや、柴崎以外の人は気づいてないらしいんだけど)嫌がらせをしてくる同性の同僚とか。
   この辺のドロドロは、わたし自身あんまり経験がない女性の微妙なところだけに原作を読んでてイヤ~な気持ちになったところです。意外と作者はこういう女性の陰湿さを出してきたりしますね。3巻、茨城での図書隊内部の嫌がらせとか、「塩の街」でも、ご近所の主婦が真奈の留守宅を荒らすところとか。わたしはそういうことは「あってはならないこと」以上の認識を拒否してしまうので、じっさい周りにあったとしても知らないで通って来ちゃいました。だから友達いないのかな? 林真理子とか、刺激が強すぎて読んでられないのかな? 人間として問題かも知れません。だから、文中に出てきても逃げたりしないで読むようにはしてますが。実際はこんなもんじゃないのかな? どうですか、女性としてちゃんと高ストレスなお友達づきあいをやってこられた方?

   それに絡めて、なにやら犯人の人権的にヤバイ情報が週刊誌に掲載されてしまって、それを収蔵した図書館が、今度は利用者にそれを閲覧させるかどうかを図書館員の方で判断させられる話。これも、最近は時々あることなので、こういう事態で図書館が困ってるって思いもしなかったから目新しかったのに。この辺丸々カットでしたね。郁ちゃんのドンパチ生活に絞っちゃったのかな、そりゃそうだ、全13話だもんな。不満。

   レファレンスについての小ネタ、百科事典はインデックスまず使いましょうよという話。
   図書館に関わるドンパチばっかり取り上げられますが、この作品は、細かい図書館の使い方、問題点を拾ってネタにしてるので、読んでてほほうと思ったんですが。読み聞かせのとき陥りやすい問題点とか、子供コーナーを託児所代わりにする困った若い母親とか。こういうところをカットされるとまたアニメだけ見てあら探しする人に良さを解ってもらえないと思うんだけどなあ。残念です。柴崎がデキル図書館員であることを朝比奈氏(&読者)に印象づけるいいエピソードであったとも思うので。

   残ってたのは、同期の砂川が辛口過ぎる書評サイトを図書館の公式HPからリンクしたところで図書館員の肩書きでやってた話。自由をはき違えるな、権威を振りかざすなというところがこの先どう発展していくのかな。

   その砂川が、巡回中の郁と手塚を呼び止めて荷物運びをさせる伏線。あー。朝比奈氏もそうですが、もっと美形だと思ってました。朝比奈氏はそれこそ小牧教官をもっとキラキラ~としたカンジ。柴崎と並んで釣り合う容姿ですもん。「いいスーツが似合う」と柴崎も言ってました。砂川は、後のヘタレな身の処し方といい、手塚兄にあっさり洗脳されるところと言い、線の細い、気の弱いイメージを受けてました。新しい図書館長に起用されて、後ろ盾があると勘違いして大それたことをしでかしてしまうところと言い、肝の据わってない小ずるい感じ。容貌で言うと、あご細いような。これはイメージで。

   そして、その砂川の口から、手塚の挙動不審の元凶、「未来企画」主宰者である兄、慧のことが語られました。そして、すぐキレる手塚。
   手塚兄もなんだかな~。美形度が足りない感じ。
   まあ、容貌のことは置くにしても。なんだか過激な現状の解決策を提案して賛同者を募っておると。それで父親と対立し、家を出たせいで家庭は崩壊、母親は心労で倒れ、それを手塚は恨んでおると。さりながら、法務省に顔が利くことは事実で、先週の謎の電話も兄を頼ったと種明かし。後半では兄に呼び出され、二人してバーで喧嘩するシーンがあったのでその辺の事情は伝わったかな?

   柴崎は朝比奈氏にどんどん踏み込まれ(この、富士山の見えるところを教えてというオリジナルシーンはわたしには微妙。ホラ、富士山に対して負の思い入れがあるから)。
   夕食に誘われた席で、きわどい罠を掛けられます。

   「武蔵野第一図書館(柴崎が勤務する基地附属の図書館)で館員が不正に図書を処分しているという情報があり、その記事を自分の権限で押さえることができるがどうするか?」究極の質問ですね。

   それは、図書館としてはあってはならないこと。「焚書じゃないの!」と柴崎は応じてしまう。焚書については、冒頭、朝比奈氏のレファレンス内容として説明がされてました(丁寧な構成だね)。
   押さえて。というと、柴崎は個人的に朝比奈氏に借りを作ってしまいます。また、不利な情報を、コネを使って押さえさせたということがさらに図書館側には傷になります。不祥事のおおい昨今、こういうのは取り繕わないってのが常識になってきてますよね。あとでインペイコウサクがばれるとなお心証悪いって。
   またここで細かい伏線。
   爆弾発言に対する柴崎の反応。
   「そんなこと、あるわけない!」と郁なら言っちゃうところを、
   「そんな情報、あたしには入ってない」ですから。情報通であることの伏線です。この辺は、ここに限らず過去にもちりばめられてる伏線ですね。バッサリやるばかりでなく細かく頑張ってますよ。

   動揺しつつ帰ってきた柴崎を迎える郁。思わず、相談してしまいます。
   「大切な人が、やってはいけない犯罪を犯してしまった。それをもみ消すことができるとしたらどうする?」少し考えた郁、
   「自首してもらう。無かったことにしたら、償うこともできないでしょ」
   この答えに満足した柴崎、郁に抱きついて、
   「だからあんたが好き」と言ってしまうのでした。

   ま、同僚のカップルねつ造エピソードが削られて、そこで郁が不本意な噂から柴崎を守ってくれたエピソードが無くなって、山猿なりに柴崎の心の清浄機になってるという側面が描かれなかったけれど、これだけで柴崎の友情が解ってもらえたかと思います。ああそうそう、前回の最後のシーン、郁の留守中、柴崎が案じて20件もメイルを送ってたという描写もありましたしね(作戦行動中の人にメイルするなという突っ込みについては同意。おかあさん古い人でひととあんまりメイルやりとりしないから、今時の人と感覚が違うのかしらと思って言わなかったんだけど)。

   で、「情報は押さえなくていい」と朝比奈氏に電話して、柴崎はスッキリしたんですけど、敵はそんなに甘くなかった。
   朝比奈氏は「スパイ」だった模様。誰かに首尾を報告してます。その相手は……手塚兄!?
   「光の仲間は手強い」云々言ってますね。
   あーっ、朝比奈氏の名刺はアップになってたけど、手塚に「下の名前はアンタと同じヒカル」って伝える台詞はなかったな。ここで(手塚の下の名前まで知ってるんだ……そりゃ情報屋としては当然か。でも、そう言われた手塚の方はうれしくないかな?)とぐるぐる考えちゃったシーンがカットです。ここんとこ、朝比奈氏がスパイだと図書館側にばれるきっかけなのに。ここんとこはスルーなのかな

   転んでもただ起きない手塚兄、他に手を打ってありました。
   図書館員による蔵書の不正処分事件はすぐさま公になり、館長が記者会見やってました(館長がもう江頭に替わってました。いつから!? あのリペリング初陣の時、検閲対象書を横流ししてたのは館長でしたっけ? それで解任されたんですよね、確か。そういうおじさんたちの駆け引きの事情みんなカットだもんな、「ドンパチとラヴコメやりたいだけのご都合アニメ」と言われてもしょうがない)。「犯人」はあの砂川らしい。さらに、「共犯として笠原が挙げられている。出頭要請があった」って!
   「そんなことが許されますか!」って、先にドアの向こうで怒ってくれた堂上教官の声を聞いていたから、郁はうろたえません。しかし、
   「うちの査問って、結構厳しいよ、ねえ堂上?」と小悪魔小牧。
   「? 教官査問受けたことあるんですか?」と郁。
   その査問は、若い頃の若気の至り事件ですね?
   赤くなった堂上、郁を怒鳴ることでごまかします。

   さあ、郁、ピ~ンチ!

   査問は来週いっぱいで乗り切って、すぐ手塚兄との会食があるみたい(エンディングの中で次回予告流すなんて不意打ち! ずっと気づかなかった! ヒドイ!)。
   ってことは、もう2巻内容を終わっちゃうってことですね。
   もしかして、昇進試験の内容に読み聞かせがあって、手塚が柴崎にでっかい借りを作るのって2巻内容でしたっけ? あれをカットしちゃイヤ~ん(郁の山猿ならではの子供掌握法もよかったのに)。あの辺でわたしは不器用な手塚が好きになったのになあ。そして手塚はあのあたりから柴崎様の僕(しもべ)になってる気がする……。

   じゃ、来週にはあの爆弾ネタバラシ発言があるんだ!?

   ……兄弟揃って爆弾発言か。
   手塚兄って、ある意味各方面のキューピッド役してません?

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2008年5月17日 (土)

「図書館戦争」 6 原作ネタバレ有り

   ええと、原作がイロイロやばいのでカットになった章の代わりに、今週はオリジナル・エピソードであります。

   どのようにヤバイかと申しますと。以下原作ネタバレ。   

優男然とした小牧教官には大切に思う女性がおりまして、幼い頃から知り合いの鞠江ちゃん。彼女も小牧教官のことを憎からず思っておったのですが(てゆーか、彼女の方こそが、年上のカッコイイお兄さんを慕っていた)、病気で彼女は聴覚をほぼ失ってしまったのです。ふさぎ込む彼女を身近な大人として世話を焼いているうちに、愛が芽生えてしまったわけだ。
   で、彼女は、読書を主たる娯楽にするようになり、図書館に通い詰めると。小牧教官は周囲に悟られないようにそれでも全力で彼女に便宜をはかってやっていたのですが。
   年若い女性であるところの毬江ちゃんに、「こういう本はどう?」と薦めた本が、「レインツリーの国」。聴覚障害のある女の子の恋の話だそうで。それを、学校の友達との世間話なんかでかるく出したら、噂がちょっと変な方へ。
   「図書館のひとが、これこれこういう本を推薦してくれたって」
   「でも、それって、耳の不自由な子の話でしょ? それを、当の耳の不自由な毬江ちゃんに読ませるのって……どうよ?」というわけで、「善意」の配慮がどんどん余計なお世話としてふくれあがっていったのでした。
   またそれを、小田原攻防戦その他で関東図書隊に煮え湯を飲まされてばっかりの良化特務機関が聞きつけて、図書隊に傷をつけるチャンス! とばかりに利用。
   小牧二正は「図書館の利用者に配慮を欠いた行いがあった」としてしょっぴかれてしまったのです!

   拷問にも近い非人間的取り調べの中、毬江ちゃんを守るために黙秘を続ける小牧教官。このことは毬江ちゃんには内緒に、という男の約束を守って、案じつつも動けない堂上教官に、その恋を見守ってきた柴崎と、つい最近知ってしまった郁が乙女の論理でぶちきれます。
   「そんなの男の論理だ! 相手が辛い目に遭ってるのに教えてもらえないなんて、そういうのがいちばん女の子には辛いんだから!」恋のことで女に口を出すな! だったかな? 上官その他の反対を押し切って、当事者、「権利を侵害された本人」とされている毬江ちゃんを迎えに行き、真実を伝え、王子様奪還作戦を開始するのです。
   ここで、小牧教官が連れ込まれた場所の特定に、手塚が謎のコネを使うんだ。
   飛び込んだ毬江ちゃんの啖呵がすごかった。
   この辺で暴露されてる、障害者を大切にして思いやってるつもりらしいんだけど認識不足でかえって失礼しちゃってる事情が、やっぱり難しいんでしょう。ま、いい大人が未成年と恋に落ちちゃってるってのもヤバイのかな? イマドキ。
   「聴覚障害と難聴と中途失聴の区別がつかないくせに」とか。耳が痛いです。色覚異常とかも、一般に思われてるものとは実情は違ってて、「持ってる人」は悔しい思いをしておられるそうですな。

   ……という、小牧教官がなかなか「」であるところ、郁が「乙女心」のためには堂上教官をも無視して無茶をやるところ、そして手塚がなにげに謎なところが欠番エピソードの肝でありますが。

   これを欠番にして、後半どう話をつなげるのよ? と思ってたら。

   まず、郁と小牧教官が逃避行。かれらは、山梨のとある古書店から検閲対象となる重要な書籍の寄贈を受け、それを図書館に持ち帰るという任務の途中だそうで。みごとに敵に見つかっちゃって、随伴の2名を囮に2人して本を守って逃げてる最中と。
   ここで、良化隊ったら市街地で発砲しやがって、流れ弾で小牧教官が負傷しました。命に別状ある怪我じゃないけど、郁怒った。隠れてた路地から投光器(?)の前へ飛び出して、叫ぶ!
   「ちょっと! 市街地で発砲するなんて協定違反よ! 今撃った奴出てきなさい!」って、おい、とりあえずその胸に抱いてる大切な本は置いてからいけよ。あきれて突っ込む視聴者とは別に、また笑い上戸のスイッチが入ってくすくすやりだす小牧教官。「ほんと、そっくり」これはあとで種明かしがあります。
   「そういうのは向こうはなんとでももみ消せるんだよ」と、穏やかに諭す小牧教官。今回は、ネットで突っ込まれ倒しておる世界観の補足も兼ねてる模様。

   とりあえず、その大切な本を図書館に持ち帰ればこっちの勝ち、とばかり、2人は逃避行を続けます。逃げ込んだのは車両基地。なら持って逃げる必要はない……。
   本部に連絡を入れ、救援を待つ間に、さっきの笑いの理由を尋ねる郁、少し迷いつつも情報開示の小牧教官。

   若かりし時、とある児童館の図書を守る作戦行動中、子供に威嚇射撃をした良化委員に対し、堂上教官もやっぱり「出てこい!」とやって大乱闘になったのだとか。そう来ますか。これはなかなかなオリジナルエピソードですね。堂上の単細胞な過去をうまく出してくれてます。

   時間も稼いだし、と良化委員側に投降する2人。「本は?」 「隠しちゃった」「なによ、爪の間に串を刺したりするんじゃないでしょうね(拷問する気)?」となにげに恐ろしいことを言う郁に、「ははは、まさか」と言っといて、
   「俺は何をされてもいいけど、うちの女子隊員に手荒なまねをすると後悔するよ」(堂上その他が逆上するといいたいのでしょうね)改変されても地味に男前な小牧教官でした。さきに別れた囮の2人とも合流。こういう「捕虜」になったひとってどうなるのかしら、その辺もちょっと描いといて欲しかった感じ。

   小牧負傷の報にいきり立つ堂上はじめ留守部隊。お迎えのために出かけます。ここで手塚不審行動。どこへ電話を……? 現地にたどり着き、これからまたドンパチ? と見せて、良化委員側に電話が入ります。
   「内務省の方から停止命令が出た。住宅地で発砲した件でもクレームがあった」って。なにやら、現場で逆らえないところから作戦中止の命令も出せるんですね。小牧教官は、発砲してはいけないところで発砲した件ももみ消せるって言ってましたが、あながちそうではないと……?

   意味不明ながら良化特務機関は撤収。夜が明けて発車した電車に隠された本は彼らの手を逃れて日野に向かって移動中。収まらないのが堂上教官。
   「発砲した奴は誰だ!?」と進み出ます。
   (教官、……殴るの?)小牧から聞かされた過去を思いだして、堂上を見守る郁。
   しかしながら、にらみつけて、脅しを掛けるだけ。
   「堂上は、学習能力はあるんだ。笠原さんも見習うといいよ」って、やっぱりしたたかな小牧教官でありましたと。

   本も回収され、無事基地にたどり着いた郁でした。
   「しかしなんで内務省がこんな時に圧力をかけてきたんだろう?」腑に落ちない堂上。そこに、電話を掛ける挙動不審な手塚の姿の記憶が重なり……?

   じゃ、次はエリート国家公務員が柴崎をナンパ? のあのエピソードが来ますね!

   「手塚の○○は実は!」
   「この後手塚は……」
   「そのとき小牧教官にっこりしながらなにげに凶悪」
   「麻子様(柴崎)最強!」とネタバレするおかあさんに猫科の兄妹は阿鼻叫喚でした。

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2008年5月 9日 (金)

「図書館戦争」 #4

   仕事にも慣れ、司令を守ってちゃんと任務で活躍もできた郁ちゃんですが、その図書隊配属を内緒にしてる父母に突撃されることに!

   オープニングで毎回「……その世界に飛び込んだ一人の少女がいた!」ってやってるんですが、そんな、4大出た立派な成人女性(芳紀22!) を「少女」ってどうよ? いや、心は乙女だからいいのか?

   週刊誌に載った写真は、稲嶺司令を見送って、
   「約束通りちゃんと仕事をしたって証言しますよ」って言ってもらってた救急車前のシーンのものでした。これでタスクフォース配属って判るかなあ? でも、郁がちゃんと仕事をしてることが判るシーンとなるとここになるのもしょうがないかな? あっちを削るとこっちもいじらないと、と、一つのつながりあった世界を刈り込むのは大変。

   

お父さんがなんだか伊東四朗でした。もうちょっとマッチョぎみかと思ってた。お母さんに恐ろしいトラウマを植えるほどの無茶をやってくれる人だから。(言ってもいいかな)でもお父さん県庁づとめなんだよね。普通に「公務員」って言ってて、3巻後半のいいところにどーんと出て、「うをっ、すごい伏線!」って無駄に驚いた覚えがあります。

   郁がまっさきに教官に助けを求めるシーン、レファレンスでお父さんに試されるシーン、みんな拾ってあってほっとしました。郁が「活躍」するシーンは……あったっけ、原作に。この辺忘れてて素直に楽しめました。「でかした!」と教官2人が駆け寄って、「ハッ」と気づいて振り返るシーンは笑ったな。

   最後のシーン、フローリングに横向きに掃除機を掛けてるのは誰だよ、と思ったら堂上教官でした。箒だったら絶対NGだけど。フローリングは目に添って掃除機掛けなくていいのかな? ぜったい目に添うに越したことないと思うけど。
   その後の、お父さんが残していった週刊誌、郁のところが折ってあるってのは、アニメだけの人は意味が分かったのかな? もう一言説明あってもよかったんじゃないかな。

   2巻の内容、忘れちゃった。この後は何が続くんでしょう。毬江ちゃんの出番は大人の事情でカットになった模様。じゃあえっと……ああそうだ、朝比奈氏と手塚兄登場だ!(たしかキャストも発表されてました)

   3巻内容までで終わりだとすると、手塚兄はあんまり活躍なしかな? そして、手塚兄への工作担当となる柴崎と手塚の絡みが丸ごとカットでおかあさん悲しい。

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2008年5月 2日 (金)

「図書館戦争」 #4

   小田原攻防戦の第2フェイズ、葬儀に出席していた稲嶺司令が良化委員会賛同団体に囚われてしまい、回収した資料との交換破棄を要求される回です。

   細かいネタ、車いすを無頓着に持ち上げるなと言う話とかはカットながら、郁ちゃん窮地にはちゃんと脳も使うエピソードその1、任務より食い気な女子隊員を装っての柴崎嬢を通じた暗号通信はちゃんと描かれてました。って、どうして立川に入ったことが解ったのかと思ってたら、フロントグラスを凝視して、前に見える高速の道路標識で確認してた模様。この辺はアニメの映像があってよかったです。左右の窓は外が見えないようにしても、前面だけは運転のために見えるようにしとかなきゃなりませんものね。囚われの身でも、ちゃんと情報収集してて偉いぞ。

   そして、地味に装備の行き届いている稲嶺司令、
   「義足がずれちゃって痛いんです」と、介護が必要な可哀相なひとの振りをして、手を打ちます。
   「司令の足が外れました!」詰めていた隊員がパソコンの画面を睨みながら叫びます。
   「司令の義足はある手順を踏んで外すと発信器が作動することになってるんです」って、柴崎、なぜお前がそれを解説する!?
   ただ者でない柴崎の正体はアニメでは明らかになるんでしょうか?

   というわけで、潜伏場所が割れ、
   「ここからは図書隊の流儀でやらせて貰う」って、じゃ、警察出てきた意味ないじゃん。
   「あんた達がここで日和らんと言えるほど、俺たちの関係は喜ばしいものじゃなかったはずだ」でしたっけ。圧倒的な日野の悪夢を読んだ後だからカッコよかった台詞だけど、アニメのこの流れだとただカッコつけてみたいだけに聞こえないかしら。やっぱり、「警察は何をしている!?」の悲痛な叫びがあったからこそのこの大がかりな自衛武装なわけでしょ? ま、いいか。
   ごめん、あんまり頭よくないんで、原作は面白く読みました。その余勢でアニメも見てます。原作への思い入れ故に、間違って受け取られておとしめられるかも知れないのが悔しいのです。この作品の設定自体がおかしいとまでは思ってませんが、お見苦しかったらごめんなさい。

   で、解ってる玄田隊長、ムチャクチャな手だてで状況を整えて、実行は堂上に任せます。武装を整えて、建物を出るまでの長いモノローグ。切り捨ててきた未熟な過去の自分と、あまりにもそっくりな郁。見ていられなくて、ついつい厳しく接してしまったことを認めます。そして、それでもへこたれない郁を、私情から司令の介護につけてしまって、この事態を引き起こしてしまったことへの後悔。
   「無事でいろ」
   って。
   これは自白したようなもんですよね。
   安否が知れる前も、何かせずにおれなくて「後方支援を見てくる」と歩き始める堂上に「あ、俺が」とお役に立ちたい手塚が声を掛けますね。それを制して、
   「行かせてやって」と言う小牧。わかってますねおじさんたちは。

   で、うまく部隊は展開できて、窓の外で銃の部品をかちゃりと言わせる。これ、郁だけが気づいて窓を見ますが、やっぱり、プロフェッショナルだから気づいたんですかね? 麦秋会と言ってましたが(なにその紛い中国服)、武器を取っての戦いには精通してないってことかな。場所が突き止められてはいないという油断もあるでしょう。示された3本指、3秒後という合図? 見逃してたら大変だ。合図に従って、窓がたたき割られ、総員突入、銃は発射するほどのこともなく相手を圧倒、拘束して解決しました。よかったよかった。

   で、救急車で運ばれる稲嶺司令にねぎらって貰って、ご機嫌の郁に、堂上も、「足手まといと言ったのは間違いだった」と不器用な褒め言葉を貰って……やっぱり素直には受けないのか。
   「あたしやめませんから! アンタを越えるんだから!」って。もっとかわいげのあるしゃべりをしようよって、ああそうか、ここに兄ばっか3人の育ちが出るのか。うちの子は気をつけようっと。
   「……お前は定年過ぎてもやめない気か(=俺を越えるのは永遠にムリだ)」という堂上の返事は解りにくかったです。

   ここで終わるのかと思えば、後日喫茶店で
   「よく考えたんだけど、やっぱりつきあえない。アンタのこと好きじゃないし」と手塚に正式にお断りをいれるシーンまでついてて。
   「ここでガッカリしてない時点でもうあたしのこと好きじゃないって解るし」そりゃそうだ。で、堂上教官から「笠原を知れば自分の為にもなる」云々言われたとネタを割ってしまい、
   「あんたあたしが好きなんじゃなくて堂上教官が好きなんじゃん!」とギャンギャン吠えられて注目を浴びてしまうと。
   そこで困らないで、「友達としてならお前は面白い奴だ」と笑う手塚も十分変な奴だと思いますけど。ま、いいや。セイシュンしてなさい。

   で、さらにもう一騒動。
   柴崎がケーキを提げてご帰寮。そして、「職場を見せて貰いに行くから」と両親からのお葉書も郵便受けから取ってきました。

   「どうしよう!!!
   叫ぶ郁で4回は終わり。原作1巻分を終えて2巻へ繋ぎましたね。

   これは必要があっての演出でしょうが、柴崎嬢、ひとの親書を勝手に回収してこないように。葉書だし。これは部屋ごとに集合ポストがあって配達されてるのを、玄関で回収してきたんでしょうか。いくら同室でも、自分のをチェックしたついででも、持ってくるのはマナー違反だと思うけどなあ。その辺、お節介もしくは無神経な振りでちゃっかり情報収集できるひと、という暗示なのか。郁はそういうの気にしなさそうだし。
   でも、現実、気にするひとは気にしますから。そういうシチュエーションのお住まいの方はやらない方がいいと思うな。ト、大学4年間寮生活のおかあさんのローバ心。そういう方向で見ると、2段ベッドが懐かしいです。おこたはなかったけどね、うちの部屋。

   次回は……両親がかき回すだけで図書隊としての事件はなかったのかな?(困った記憶力だ)

   学校図書館からラノベが撤去される事件での少年との交流がカットされたから、その写真が折口さんの雑誌に載って親バレというネタは使えないんですよね? どういう風に料理するのかな、楽しみ。

  

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2008年4月25日 (金)

「図書館戦争」#3

   手塚の爆弾告白からの引きで第3話。Gコード予約もちゃんとできたようで、また朝ゆっくり見ますか。

   寮での柴崎嬢との対話シーンも毎回恒例のようで。働くおねーさんとはいえ、アニメで毛穴パックを鼻に貼った美女が出てくるとは思いませんでした。だだだっという足音とともに視点が入り口の方に動いたから、ここで来客だったっけ? と思えば、反対側、ヴェランダに出て柴崎が叫んでいたのでした。
   「乙女が! 乙女がここにいます!」いやこの台詞はあったけどさ。こういう画面にするとは思わなかったなあ。

   成績優秀、まじめ、ルックスもよいし、親の地位もよい、と手塚の「いい条件」を数え上げる柴崎嬢。でも、付き合うってのはそういうことで決めるんじゃないと思う、とつぶやく郁ちゃん。同感ですな。でも、そういうことしてるとチャンス逃すよ、と柴崎嬢は言いたいようですが。だいたい、タスクフォース配属以来何かと言えば突っかかってきたという過去をそういういい条件で塗りつぶせると思う方が甘いとおもいますね。自信喪失ぎみの郁ちゃんでは、「そういういい男を自分は魅了した」という見方はできないだろうし。

   シリアスパートは急ぎ足。原作で1章ぐらい割いてあった筈の「なにか凶悪な事件の犯人の考え方を知るためにその図書貸し出し歴を警察が照会に来るのを図書館は拒絶する」というエピソードが訳分かんないうちに流れていってしまいました。この辺で、図書館の原理派と行政派という上の方のオジサンたちの難しい綱引きとかも書かれてたと思ったんだけど。アニメだけのひとはこれで解ったかなあ? 図書館長もいて、稲嶺司令とは権限がどう違うのか、優越するのかというオジサン事情、解りやすく絵にして一度出した方がいいんじゃないかな?

   そして、その刑事が帰り際に稲嶺司令のプロフィールにからめて、さらっと日野の悪夢は語っちゃいましたね。呼んでも警察も消防も来ない絶望とか、脱出してはすぐ撃たれる図書館員とか、入れ込んで読んだ「悪夢」そのものの情景が、これまたあっさりで。それも、「攻撃してきたのは良化特務機関じゃないことになってる」とかいういやらしいごまかしとか、そういうごちゃごちゃした世界観をすぽーんと抜いてくれてて。

   解るのかなあ?

   そして、動き出した車のラジオから流れるニュースが、野辺山氏の訃報で、小田原作戦へのイントロになっていくんですね。
   つなぎは上手いと思うけど。

   階段状の大会議室で、玄田隊長からの作戦の概要説明に入ります。意識しちゃってる郁ちゃんのわざわざ隣に座る手塚も、やっぱり返答を期待してるんでしょうか。高所恐怖症、というより精神的に不安定な状態におかれることを苦手とするって、どこに書いてあったんだったかな。今回、作戦実行中は狙撃班に配備されて、高いところから活躍してましたけど。精神的に安定してれば高いところも平気? そういえば、降下訓練は、郁ちゃんがさっさと下りたのに比べ、最後の最後までヘリの中に残ってるという描写でした。いちいち細かい。

   郁ちゃんは作戦行動から外されて、要人警護に回されることになりました。

   原作では「女性の方が公式の場での介助には見栄えがいい」というもっともらしい言い訳が付いてましたが、そういうのはフェミニズム的にTVで言うとまずいんでしょうか? その後、郁ちゃんは結構女性であることを利用して囮作戦にどしどし使われるようになってましたけどねえ。

   そういうもっともらしい言い訳がカットされたぶん、連れてってもらえなくてへこむ郁ちゃんが可哀相になります。堂上教官に直談判をしても「なにか役に立つところを見せたのか」なんて厳しく斬り捨てられて。

   

また泣いちゃったよ。

   これは泣かせすぎでしょう。
   わたしも涙もろい方ですが、こう、上司の前で何度もボロボロ泣く女性はまずいんじゃないかな。女性の同僚にも嫌われそうですよ(いないけど)。

   落ち込む郁ちゃんに、柴崎嬢は「あんたが悪い」と突き放します。
   郁ちゃんは図書隊員になったことを親に告白してないのです。それは、第1話で教官達にもばれてます。そりゃー、女性隊員を怪我の予想される大規模作戦に参加させるのはただでさえ疑問なのに、親には内緒じゃあねえ、上官も二の足踏みますね。

   どこで聞いたんだったかな。
   イスラエルは、女性にも徴兵義務があるそうで。でも、女性を前線に出したらば(そんでもってあの国戦争やってることが多いからありうるんだ、そういう場合も)、敵さんは敵さんで、「女のくせに!」つってエキサイトしてやりにくくなる上に、味方もその女性兵士が怪我しても、捕虜にされてもエキサイトして、もう大変なさわぎになってしまうので、女性を前線に出すのはやめたんだそうな。

   わたしも、雇用機会均等法施行から間もないころの採用で、「女性の感性を生かして」とか言われまくって、持ち上げられまくって、(でも、女らしくもなければ細やかな心配りもできないんです、すいません)と肩身が狭かったので、郁ちゃんに「女性であることを生かせる任務でがんばって」とは口が裂けても言いたくないです。だいたい、郁ちゃんは女性らしさというより、男性に負けない身体能力が取り柄なんですもん。

   不服ながらも自分に割り当てられた職務を全うしようとする郁ちゃんでした。

   そして、手塚はもう教官の部屋に上がり込んでいるし。
   そんで、笠原を外すのはおかしいと突っ込んでるのでした。つい先週まで、笠原がタスクフォースにいるのはおかしいていってたその口で。
   変わり身はやすぎ。
   でも、恋じゃないんだよね。

   訓練に余念のないタスクフォース、そこへ折口さん登場。おや、思ってたよりスレンダーで若かったわ。もう少し、おばちゃん入ったカンジかと思ってました。だって玄田隊長と同学年ぐらいでしょ? 声の落ち着きはキャリア組の大きいおねえさんという感じがぴったりでした。

   ドンパチが始まりました。
   良化委員会の制服については、よくものを知る方が「ナチスの制服そっくりで、印象操作っぽい」とか言っていてビックリ。あのいやらしい小豆色(色はどうでもいい!)の制服って、ナチス風なんだ? ナチスの制服なんて存じません事よ。皆さん物知りねえ。

   狙撃手の進藤一正……このときはまだ階級は下だったかしら。出てましたね(このひと渋くって結構好き)。でも、印象に残らない顔立ちでした。この作品、みんなのっぺりしたややイケメンばっかりで。体を動かす組織だからかみんな同じような年回りで、変化付けにくいんでしょうけど、もうちょっとなんとかなりませんかね。利き腕を撃たれてたのはこの作戦じゃなかったですか? カットされたのかな。その彼をかばって代わりに狙撃手をこなすというのが手塚の初陣だったと記憶してるんだけど(いや、初陣は先週済んでるか)。この手柄で、彼は必要時には狙撃班に引っ張っていかれるようになったんですよね? ……アニメだけでは因果が繋がらない! 

   小田原の作戦は今回1話で終わり。なんとか目的は果たしたところで連絡が入ります。
   告別式に参加の稲嶺司令が襲撃を受けました
   郁ちゃんの冒険は来週!

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2008年4月18日 (金)

「図書館戦争」 #2

   オバQ電鉄またしても不通で2時間かけて帰り着いた旦那様をほったらかしにして見ました。アニメ版「図書館戦争」第2話。

   

展開早っ

   タスクフォースに配属になった郁ちゃん、次のシーンにはもう野外訓練です(普段の制服は女性はスカートみたいですね。それもカワイイ。もう6月との設定からでしょうか、白地にブルーで肩に切り替えの付いたシャツが爽やかでいいなあ。その分、コミックは私服が可愛らしいとそれぞれ見るべき所が違います)。
   射撃訓練では、コミック同様、射撃の下手な郁を、銃の重さに負けているのではと察して目標レヴェルを下げる小牧教官の指導シーンがカットされててちょっと不満(見せ場を減らすな)。
   熊出没事件があまりにもあっさり流されてました
   トイレに行くのにスコップ持っていくシーンは、残ってましたが(コミックでは婉曲化)。
   「手塚は気づいてたぞ」ってところ、そういえば、この台詞は原作にあった気もします。じゃあ、コミック版の情けない悲鳴を上げてしまって後で落ち込む手塚はオリジナルだったんだ、気がつかなかった。
   ……でも、今となっては、腹を抱える先輩達から一人離れてテントで膝を抱えるコミック版の手塚の方がかわいげがあって良かったなあ。気遣ってるのかいたぶってるのか分かんない優しい悪魔な小牧教官も。

   その辺が、堂上教官実は優し~い♪ という少女漫画仕立てのコミック版との違いでしょうか。

   やっぱり半年(?)で単行本3冊分ということで急ぎ足になってるのかな。バリバリ進みます。熊を殴った後はすぐ柴崎の笑い顔になっていて、もう彼らは基地に戻って図書実務に入ってました。

   物足りない。

   役に立たない郁ちゃんの描写もすぐにきちゃって、でも、あの柴崎出前のエピソードはカット、というか改変。堂上教官の配慮とは解りづらくなってました。どうよ? でも、前回最後のロビーのシーンと同様、郁ちゃんの涙が床に零れるシーンは良かったなあ。

   いやどうかな?

   先週は、あ、この監督ウマイ、と思いましたが、2週続きでやられるとくどいかな、郁ちゃんすぐ泣く子になっちゃうし。こう、「床に涙」が続くと原作での、泣かないひとが泣いた跡が床に残る、それを他人に知られたくないだろうとぬぐってやるというしみじみしたシーンの重みが薄れるかな(わたし、あのシーンの彼らが好きなんです)。

   柴崎との特訓はかえってしっかり描かれてました。柴崎ってメガネっこだったんだ? 有名眼鏡メーカーとのコラボだそうで、作中の柴崎着用と同じ眼鏡を売り出すとかナントカ公式サイトで言ってたかな。そういうまるでトレンディドラマのような売り出し方は……効果あるんかいな???

   2週目にしてコミックスに追いつき、追い越しました。
   「所在不明の本がいっぱいある」という謎。さらに、有害(?)図書を館長もぐるになって良化委員に押収させるエピソード。図書館内でのいきなりの銃撃戦開始です。ホントに撃ってました。映像で見るとホントに違和感あります。いいのか、こんな事が許されて、という常識との違和感。警報が出て、「利用者は直ちに退去してください」ってのは解るけど、じゃあこんな、銃撃のあとアリアリの図書館に、いつから利用者を入れるのでしょうか(すぐ直しちゃうの?)。ああいうのに不発弾ってないの? 大丈夫? そういう、戦闘終了から現状復帰までのノウハウは蓄積されてるのかしら、事実上内戦状態が続いてると言うことは。そういえば、開国直後にヨーロッパを訪問してた志士達が、パリコミュ-ンの市街戦の直後だったもんだから建物に弾痕つきまくりなのにびびったとかいう話聞きましたが。日本は平和だったから、そういう生々しい戦いの後ってのに不慣れになってますね。正化年間の日本人は、そういうのには慣れちゃってるのかな。図書隊基地は襲撃されたことがそれまでなかったのでしょうか、キレイだったけど、その他の大きな図書館は、1,2度はそういう「戦火」をくぐった威容になっててもおかしくないですよね。
   しかし、図書館がそんな、いつ銃撃戦に巻き込まれるか解らないおとろしい場所になってたら、あえて図書館にいくひとはいなくなっちゃわないかな? それは実に巧妙な愚民化政策ではありますまいか? メディア良化委員会って全然公共の福祉に貢献してない団体ですよね。この辺から攻めてくれるスピンアウトは書いてくれないものか。いえ、甘~いラブコメなスピンアウトも読みたいですぅ(図書館外伝を立ち読みして、これは立ち読みできる本ではないと判断して帰ってきたところ)。

   なんとか図書を奪われることを防いだ郁ちゃんと手塚、手塚は郁ちゃんの事を認めます(それより、堂上教官が助けに来てくれて、判断を認めてくれたことを重視しようよ)。そして、いきなりの爆弾発言

   「俺たち付き合わないか?」嗚呼、ここで全国何千万の乙女が絶叫したのだろう!?(青年もですか?)

   早い! 展開早いよ!

   原作じゃあ、小牧悪魔教官(オイ)がもっと笠原さんのことを知った方がいいとか焚きつけてたからじゃなかったかなあ。小牧さんじゃなかったっけ。あまりにも唐突ですよ、手塚君!

   これは来週が楽しみだ。そんでもって、録画して虎ちゃんとぎゃーぎゃー言いながら見るべきかも! ……デッキ不調との噂もありますが、ちょっと真剣に試してみよう。

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2008年4月11日 (金)

「図書館戦争」

   で、アニメも見ちゃった。「図書館戦争」。フジテレビノイタミナ枠木曜深夜です。

   郁ちゃんカワイイ。非常に絵がキレイです。コミック版(LOVE&WARの方ね)と似た絵柄になっております。ただ、某所で話題になっておったとおり、「非常に美人」と原作で言及のある柴崎嬢の髪型が確かに微妙。今時あの前髪(ぱっつんと言われる芸のない直線カット)はないだろう。声は美少女声でしたが。

   まあ、相手役の堂上教官はともかく、小牧教官がもう非の打ち所のない美形っぷりで。原作でもここまで美形だったかなあ。いやたしかに生き方のスタイルが潔い美しさを持つ方でしたが。でもゲラ男だし。ロリだし。(不謹慎なので消しとこ)

   玄田隊長がドズル兄さんでした。すいません、ガンダムで語ってしまって。ま、この辺はLOVE&WARの方が美形インフレだったきらいがありますから、このぐらいごつくって結構でしょう。おかあさんひいきの手塚がまだ出てなかったのでちょっと来週も夜更かししてみようかなと思ってます。

   初回放送は郁ちゃん突っ走って権限がないのにメディア良化隊とやりあって赤っ恥をかく(そこへ堂上教官他が駆けつけて事なきを得る)エピソードと、タスクフォース配属決定まで。あ、コミックではちゃんとあった稲嶺指令に余計なお世話しちゃうエピソードカットされてましたね。その他、かなり物語は刈り込まれていた模様。原作派は切歯扼腕というか、せめてコミック版読んで補完しろという感じ。ああ、これはVTR(今はもうDVD?)とこの前でたコミックを対にして布教せよということかな? これは虎ちゃんの腐女子(候補生)仲間にも楽しんで欲しいお話ですしね(おかあさん布教させる気満々)。

   郁ちゃんの王子様は、しゃべらないで台詞がテロップなのは正体を隠しておくためなのかな? ちょっと違和感ありました。本人がやって、効果で声を化かしたっていいじゃない。解ってる人にはバレバレということで。
   そう、コミック版では親切な演出で、王子様の正体バレバレなんですけど、アニメはその辺お楽しみは最後に取っておく積もりなのでしょうか。
   そういえば、オープニングで原作のところ、戦争、内乱、危機とあって「~革命」がなかったから、3巻、「~危機」までの内容で打ち切るのかしら。「~革命」は内容が多少過激だしね。両親には反対されている→両親との和解ということでキレイにまとめるつもりなのでしょう。

   ということで、「図書館戦争」アニメは初回は合格点、推薦!

   野暮な突っ込みですが、元号が「正化」というもうこれしかないというセンスなのに(「正常化」、「正当化」の「正化」ね。ご清潔でご立派なイヤ~な社会っぽいでしょ?)、「敵」である「メディア良化委員会」というネーミングがどうも坐りが悪くって気になる気になる。「良化」なんて日本語があるかい(大辞林とか、辞書にはあるみたいです。ビョーキがよくなる良化-悪化の対立概念-はネットでも見つけました)。ふつう「浄化」とか「向上」、「改善」とかだろう。その辺のうさんくささまで含めたネーミングだったら素直に兜を脱ぎますが。しかし、ここまでおおっぴらにイヤな組織なのに、その良化委員会に就職する人がなんでいるんだろう? 我こそはと立派な心を抱いて入るのかしら、それとも就職先として安定していてある意味権力を振るえるから暗い欲望のもと入るのかしら。

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2008年4月 7日 (月)

「ヘタリア」逃げれば追うの癖があり

   ……それでどうやって「ヘタリア」を入手したかというと。

   発売日は28日なんですが、締め切り地獄で外出はままならず、おまけにそんな発売日に駆けつけるほど絶対欲しい本でもないし(素直じゃない)。水曜に娘のお迎えついでに麓に下りて、本屋をハシゴした程度。

   当然売ってないし。

   有隣堂で検索掛けるか注文すれば一発なんだけど、そこまでして外したら立ち直れないし。

   まあいいや、縁がなかったんでしょうとうちに帰って。

   土曜、スニーカーがもう限界だという娘を連れてまた麓に下りてお買い物。ウエンディーズのバーガーショップに入ってみたら、バンズと言いパティと言い、こちらの方がマクドナルドより口に合うぞとご機嫌になって、でも大きすぎて口からはみ出したダブルバーガーが崩壊して呻吟する娘をぼんやり見ながらおかあさん思いを巡らして。

   「虎ちゃん、今日はちょっと遠くまで行ってみようか

   わざわざ電車に乗って、多摩センターまで遠征しました。いや、おかあさんも結構土地勘ないところ行くの怖い人だし。町田よりまだ多摩センターなら2回ほど行ってるから。

   カリヨン館にくまざわ書店が入っているとの情報で駅舎を出ますと。

   この週末はお天気が良かったですね。

   花粉症ゴーグルつけていったんですが、どこからか入った砂埃がわたくしの目に。

   「黄 砂 許 す ま じ

   目薬は持って出たんですけど、なかなか洗い流すまでいかなくって。もう、10歩歩くごとに目を押さえるカンジ。

   「赦 さ ん 中 国 !

   せっかくのアイメイクも落ちて、右側と左側で違う顔の人になってしまって。

   そこまでして行ったくまざわ書店でめざす「ヘタリア」を見つけましたトサ。
   新刊を置いた台の真ん中に出版社の作った印刷の小振りのポスターまで張り出してあったし。本当に幻冬舎力を入れてたんだ。

   おうちに帰って一気読みしました。

   思ってたよりエスニックジョーク色は薄かったです(左脇カラム参照のこと)。「沈没船から客を逃がす必要があるとき、日本人に海に飛び込ませるためにはこう言う。『もうみんな飛び込んでますよ』」云々とかいうエスニックジョークは好きで、「世界の日本人ジョーク集」なんて、本を買ってまで喜んで読んだのに。

   HP公開分にあったそこはかとないホモ臭はなくって、ご家庭でも楽しめる……かな? 12禁ぐらいかなという仕上がりになっております。気のせいだったか。おかあさん最近ホモフォビアが出ちゃって。ダメよね。気にしすぎよね、作者男性なのに。普通の男性としての脱ぎネタと「ホモ怖い」ギャグだったのよね(これで興味を持ったひとは公式サイトhttp://www.geocities.jp/himaruya/t.html に行こう)。

   事実に即した(?)ヨーロッパ諸国(&日米中)の殺伐とした関係ネタなので、オーストリアとハンガリーの唯一とも言える相思相愛カップルがほほえましくてよろしいです(あ、ほほえましいヴァレンタインネタはHP掲載だった)。ちゃんと異性愛だし(ハンガリーは女の子という設定)。お上品でかくれ毒舌なオーストリアのキャラも好ましいし(眼鏡キャラだし)。

   ドイツがイタリアを小さいころから想っているというのは確かに史実に則してはいますな。ロマンチック街道なんてのは浪漫的なと言う意味でなく、そのものずばりローマへ道であるわけで。陽光溢れる文化の国イタリアは神聖ローマ帝国の憧れだったというのは高校世界史レヴェルで聞いた話です。今となっては腐れ縁か。それもまた初恋のなれの果てとしてあり得ない関係じゃないな。というわけで、国際関係を人間関係に置き換えるこの作者の着眼点は間違ってないです。

   でもやっぱり1050円は高かった気がするな。多摩センターまでの交通費もかかってるし。売れたら2巻の単価下がるかも知れないから宣伝しておこう。

   見かけたときお財布に余裕があったらどうぞ。
   でもやっぱりもうちょっと丁寧に絵を描いて欲しいな。

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2008年3月20日 (木)

「ヘタリア」こんなものまで書籍化?

   どうしましょう? 「ヘタリア」が書籍化ですって!

   「ヘタリア」というのは、「イタリアってホント戦争が弱いよね」というような歴史上の事実や噂やなんかをネタに、第1次世界大戦後のヨーロッパ情勢をヘタレなイタリアを中心に各国を擬人化して漫画にしたという作品です。すぐ降伏するとか、食べ物と女性のことしか考えてないとか、そういう細かいジョークの積み重ねが4コマ漫画になってます。

   詳しくはここをご覧ください。http://www.geocities.jp/himaruya/t.html

   ちょっとしたリンクをたどって見つけたときには喜んでみんな読んじゃった気がしますが。絵は、ささっと描いた感じで、豪華絢爛、繊細華麗という感じではありませんが、まあ見苦しくはないレヴェルで。

   

純粋に面白かったですよ。時間も忘れて次のページをクリックしましたよ。
   でも、1050円で市販していいものかって……売れるんだったら売ればいいのかな、即売会とかじゃなきゃ買えないという形態もそれはそれで困るし。本はやっぱり紙媒体が好きだし。でも1050円はなあ。それに、こういうのは半分冗談として密かに有名なネタではあるんだけど、イタリア大使館とかに抗議されたりしない?

   とりあえず、ご紹介しておくだけにして。3月28日発売。出版社は幻冬舎。

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2008年3月 3日 (月)

「ぼんたん!!」 流行りもの

   近頃都に流行るは「萌え化」なるもの。あの戦国武将が女だったら!? とやや無理な設定を史実にくっつけてイロイロ思いを巡らせて楽しむ趣向。まーホラ噺として楽しいから、悪くはないと思いますよ。

   ちょっと前、毎日新聞でやってました「女信長」、歴史マニアの間では結構な信憑性を言われている上杉謙信。男装の麗人はやっぱりみんなのあこがれですからして。スーパー歌舞伎の三国志ものは、劉備が女の子で関羽とらぶらぶなんでしょう? オタクの専売特許だなんて言わせませんよ♪

   やっぱり男前な肖像画が残ってる人だけでしょ? と思うと甘い甘い。三国志演義の有名武将、あの片眼のかこーとん(夏侯惇)さまでさえ「(主君の)曹操の寝室への出入りも許されていた」とか、「敗戦の責任を感じる余り、自らを縛って鞭も添えて曹操の前に赴いた」とか、「片眼なのがコンプレックスで、鏡に映った自分の姿を見ては鏡をたたき壊していた(当時銅鏡ですけど。怖いわ)」とかの史実ネタから気性の激しい武闘派のお姉様を想像して楽しんでいるひともおられます。いやそんな、その方も信じて毎日を送ってるんじゃなくて、話のネタとしてそういう話題てもりあがってたのを目撃しただけですが。

   で、知名度としては夏侯惇さまに勝る片眼の武将、伊達政宗を女の子と見るとどうかというと……。「姫武将政宗伝 ぼんたん」阿部川キネコ。

   

可愛かったです。

   奥州米沢は伊達家の(美)萩姫は、見目麗しく才長けて~♪ な腕白姫。おっとり親バカなパパ上と、美人で剛胆なママ上、同じく美人で大物な傅役の喜多ちゃんに囲まれてのびのび育っておりました。ところが、史実どおり、姫の5才の時、当時(今もだよ)致死率の高い天然痘に罹患、命は取り留めますが毒が目に入り、右目を失明。

   ここで娘かわいさの余り輝宗パパ錯乱、「この子を男子として育てる!」と宣言。
   「体が弱いので鬼から隠すため女子として育てていた」、けど男の子のシンボルは「疱瘡の毒でもげた」ことにして嫡男梵天丸として披露、以後、イトコの時宗丸を遊び相手、喜多の異父弟小十郎を傅役、虎哉禅師を師として鉄壁の布陣でたくましく育てることにしたのでした。
   その辺をいけしゃあしゃあと実家の最上家で語る母義姫がもう大胆ステキ。そして、子どもだからそれなりにごまかされてその通り(その言い訳で彼は梵天丸を男子と思ってる)最上から派遣されたおこちゃまくのいちに語っちゃう時宗丸もかあいいっ!

   れーせーに突っ込めば、ホントの梵天丸は頭はいいものの、神経質で扱いにくい子だったんじゃなかったかしら。そんな、書き下ろし4コマで「萩姫を男子として育てる」との宣言に、裾をからげてどたどた駆け回り、つまみ食いなんかもやっちゃうやんちゃ姫ぶりを思いだした喜多が「ありがたいお話です」と真顔で断言しちゃったりするようなことはありえない! んだけど。ま、女の身で片眼を失って(って、この人の場合ただ見えなくなったのではなく、見る人がビビルような様になっちゃってたらしいし)、嘆いて暮らすより男子としてその知性や統率力を活かして自由に育て、という考え方はまあ悪くはないか。これが神経質でひ弱でままごと好きの女の子だったらいくらパパでもそんなこと思いも寄らないでしょう。適性よね。でも、パパ上、大名の子として、「結婚して跡継ぎを残す」ことについては何も考えてないでしょ~~~~っ!

   さらに細かいことを言えば、これだけ考証して美麗に描いてくれてるのに、なんで女性のお着物がおはしょり取ってお太鼓帯なんだよう!? そんなぶっとい帯、戦国時代は締めてないって!

   それ以外については、男である歴史上の人物を女の子とする設定、また、その女の子が男装せざるをえない事情、その男装の麗人ヒロインが巻き起こす事件、どれも史実(実在の人)のからめ具合といい、考証他時代の雰囲気の描き方といい、非常に良くできた時代コミックと見ました。

   キャラがそれぞれ堪りません。岩下志麻をホーフツとさせるママ上といい、往年の名大河ドラマ「独眼竜政宗」のネタもさりげに入っていて(虎哉和尚の寺で不動明王を見た後「梵天丸もかくありたい」と往年の名台詞を言ってみるとか)大きいおともだちが読んでも楽しめます。
   まじめ一方で時にからかわれてしまう小十郎もよし、「梵天に勝ったら切腹させられる!」と怯えつつ相手をする時宗丸(のちの伊達成実)もかわいいし、「虎哉和尚のお寺でお泊まり会!(笑)」の時に対諜報戦要員として増員された左馬助(8才!)は女たらし(だがデキル!)だし。

   これはほんとお勧めだわ!

   それで輝宗どの(いやさ作者)、嫁取りはどうするのよ?
   この政宗で、このパパで、人取橋はどうするの!?(パパが誘拐される)
   いやあ、楽しみ。

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2008年2月21日 (木)

「ハニーローズ」 ヴィクトリアン・サスペンス

   とうとう最終話までダウンロードできたので。

   「アンダーザローズ」の先行作品であり、この世界の10ン年後であるというサスペンス漫画「ハニーローズ」、原稿がなくなったとか破損したとかで、単行本はもう出ないとか、国会図書館行ってコピーして来いとか、今オンライン雑誌で連載中の「アンダーザローズ」の第2章で次男が陥ってる背徳の関係の結果が示されてるとかでもう一部で噂になっていたのでしたが、秋以降ダウンロード販売がされてたんですよ。3回に分けで、1回400円前後で。決済はクレジットカードとか、ネット通貨? おかあさん良く分かんないので、カードを作ってやっと購入できました。

   物語は、ヴィクトリアンな時代のロンドン下町、両親を失って、雑貨屋で下働きをしつつ暮らしていた14才のフィオナが、義兄と名乗る男(牧師)に引き取られるところからはじまります。
   父は伯爵で、3ヶ月前になくなっており、これを機にフィオナを含む3人の庶子(愛人さんの子どもね)を引き取ることになったのでした。眼鏡のトムは気さくでけっこういいやつ、坊ちゃん刈りのエリオットは意地悪で口が悪いと。
   見たこともない豪壮なお屋敷に着くと(ま、伯爵だし)、容姿端麗な紳士がずらり。お父様は、「恋愛ばっかりしてた」ので、トム&エリ含む12人のお兄さんがいたのでした。
   伯爵女好き(なんかカワイソーな事情があったらしいが)。
   その辺の女の戦いの影響か、雰囲気悪いロウランドファミリー、とりあえず女性は4人おって、正妻の子は4人まで、キングさんの息子が最初の牧師さんとその弟、スタンリーさんの子がえっと、吃音ぽいヴィンセントとその弟、双子みたいなヴォルテール兄弟(これが最悪にイヤミっぽい。正妻が精神を病んでたとか当てこすってたけどよっぽどお里が知れるぜ)、あと残りの3人組のママたち。
   ……伯爵女好きすぎ

   親戚へのお披露目の会で「ロウランドを名乗る資格を認められる」ように、という指令を貰い、フィオナとトム&エリのお屋敷生活が始まりますが。

   フィオナは本当に下町の子なのでお屋敷の生活に慣れないし、エリは今まで引き取られなかったことで自分は望まれなかった子と思い、その裏返しに攻撃的だし。 
   さらに、イギリスの古い屋敷と来れば付きもののアレ、
      幽   霊   が現れて彼女を脅かすのです。
   やさしくて切れ者のメイドさん、アニーも思わせぶりなことを言うし。
   自分は本当に伯爵の子なのか、
   親戚に認められるような貴族らしい一芸を披露できるのか、
   幽霊を見る自分の精神は正常なのか
   自分の命が狙われているのではないか、
   ストレスの極致でお披露目会(=正餐会)を迎えます。

   フィオナの命を本当に狙っているのは誰なのか。
   フィオナの父はいったい誰なのか。
   今まで不審死を遂げている館の女性達を殺していたのは誰なのか。

   敵と味方が2転3転するクライマックス、黒幕の登場(いや、バレバレだけど)。

   兄弟が揃って母たちの敵に銃を突きつけるシーンは圧巻。

   そして泣き笑いの、心が温かくなる最後のどんでん返し

   確かにこれはいい話でした。いや、最後の救いに至るここまでの泥沼を思うともうあちゃーな世界でしたけれども。ここまでひどい目に遭ってたら救われないと割に合わんわというぐらい。

   入手に手間がかかっても、その値があったカンジ。

   いやしかし、これ小説とかだと編集者とかに一発でダメ出しされる設定ね。なにこの兄貴だけで12人って!(しかも正餐会にならないと登場しないのが2人いるし)メイドとか、そういう脇役も結構いるし。自分の死んだママとか。幽霊レディーズとか。数えようかしら、何人か。……22人はいたな、兄含めて。その12人の兄がみんな描き分けられてます。性格も、容姿も。12人勢揃いのラストなんか、その性格も伺える描き方で(意地っ張り組と、素直組、格式に従う組と、市井で気楽にやってる組、それぞれ)ほんとに尊敬します。

   ダウンロードしたデータは、支払いの手続きを取るとパスワードを発行され、それを入力することで読めるようになる仕組み。同じパソコンでおなじOSを使ってる限りは何度でも読み返せるとか言ってますが。やっぱり紙媒体で見たいかなあ。お蒲団に持ち込めないし、お友達に見せてあげたいし。パソコン更新したらもう読めないってのは困るし。全170ページってのは単行本一冊に足りない分量でしょう? それを合計1200円程度ってのはやっぱり。同じ作者のその「アンダーザローズ」の単行本が大きい版のコミックスで900円ぐらいだし。高いぞ!

   ま、これも地道にリクエストしてくれた方と発達したネット環境のおかげ。感謝感謝と。

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2008年2月 5日 (火)

ほええる はんてぃんぐ

   「ワンピース」、アニメの方もスリラーバーク篇に入ったようで。虎ちゃん毎週息もしないでTVにかじりついてます。だからといってクルーの誰かがとってもスキと言うわけではない模様。

   このシリーズのおかげでうちじゃ時事用語(?)が「言い換え」られちゃってね。

   ええと、簡単にご説明申し上げますと、ひとりの大海賊の残した富・名誉その他ひとつなぎ(ワンピース)の財宝をめぐって少年ルフィとその仲間達が悪い海賊やら国の乗っ取りを目指す悪の組織やら暴君やらと戦う冒険漫画・アニメなんですが。
   今のシリーズ、スリラーバーク篇で透明人間が出てきまして、不意打ちをかますわけです。それにやられて、気障で女好きのコック(料理の腕もさることながら、足技での戦闘能力も高い)がしてやられて

   「ほげ~

         

と言わされてしまうのです。

   あまりのぶざまっぷりにケンカ友達の剣士に
   「おい、ほげ~」なんていやみに声を掛けられてしまうぐらい。

   しばらくはうちじゅうで
   「おい、ほげ~」が合い言葉になるぐらい受けてましたが。

   この前から、また環境保護団体が日本の伝統のアレに文句を付けて邪魔をしに来てるんですって?

   商業「捕鯨」禁止って。

   「アレは単に日本のやってることにケチを付けたいだけだ。どんだけれ~せ~で学術的なデータを出したって聴きゃしね。鯨を愛護してやってその他の魚が絶滅したらどうすんだって」とわたくしがぶちぶちいうと(多分に「美味しんぼ」のききかじりですが)猫科のひとたちは神妙に聴いていますが、

   「だからほげ~ってのは……プッ」
   「おかあさん?」
   「ほげ~って、ほげ~って!」もう立て直しが効きません。
   「おかあさん!」
   「イヤ失敬。だからええと、ほええるをはんとするアレは、日本は節度を持ってど~ど~とやればいいと思うんだな。鯨はウマイゾ」

   ダメだ、言葉に対するイメージが変わっちゃったよ。   

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2008年1月23日 (水)

「聖☆おにいさん」 画竜点睛

   雪の中買って参りました「聖☆おにいさん」中村光。世紀末を乗り切ったイエスとブッダが仲良く立川で清貧バカンスです。

   う~~~~~~~~~む。
   大プッシュしといてなんですが、微妙です。笑えるは笑えるんだけど、爆笑系ではないです。
   やや人間くさいところも残っている二人ですが、3大宗教の開祖二人だけあって、地味に奇跡起こしまくりです。ごろ寝をすれば涅槃かと動物が集まってくるし、雨の日に外出すれば、傘代わりに鳥が頭の上を飛ぶ。イエスのワガママにキレればブッダは光り、我慢が限界を超えたイエスの聖痕からは血がしたたり落ちる……。金槌イエスがプールに沈められれば「アーメン!」の声とともにぱっくりと……(いやそれ人違いだろ。モーゼ! モーゼ!)

   笑うにはちょ~っとキョーヨーが必要かな?

   お腹を空かした二人、苦行慣れしてるブッダは寝て起きれば次の日だよと涼しい顔、さらにだだをこねるイエスに「キミ、これだけあればパンと葡萄酒にできるよね?」と水と石を並べて黙らせる……(人格者ですが時々怖いです)。

   そして、大家さんに「猫が騒いでうるさいんだけど」と言われて出ていくと、その猫は彼らに……!
   元ネタうさぎでしょうよ!(いや、立川にふつうにうさぎはいないから)

   受けたんだけど、地味に面白かったんだけど、

   

肝 腎 の 猫 が 可 愛 く な か っ た。

   小ネタはひとつひとつ面白いんだってば!!!

   しかし、お祭り、年末年始と年中行事をクリアしたらそろそろお二人さんもネタ切れでバカンス終了になりますかね? ちょっと心配。

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2008年1月18日 (金)

「へうげもの」巡る因果

   今週のモーニングはホントに中身が濃くってよ。

   茶人マンガ「へうげもの」(山田芳裕)ただいまは小田原攻め真っ最中。聚楽第を建ててる頃に秀吉のセンスで茶の湯を語られたくないわ! と逐電逃亡した利休の高弟山上宗二が再登場して、いい感じになってきたところです。「詫び数寄ってのはこういうことよ!」という本を自費出版してみたり、小田原で北条の御家中で活きのイイ若い者たちに「それがしにも詫び数寄を教えてください!」なんて輝く目で言われたりして、結構心のつかえも落ちたカンジ。利休とも和解してましたが。

   結局小田原城は落ちますから、宗二もどこかの局面で城を出て秀吉にとっつかまる訳だ。どうも、作中では、利休の弟子のうち若い方の上田左太郎君(なんとなく織部ちゃんの子分になっている)が伊豆山中城に一番乗りした頃のことだそうで(1590年)。

   宗二は、自分を迎えてくれた北条氏直さんの助命嘆願に来たのでした。

   でも、関白の方は、その宗二の自費出版の格付け本で、自分の持ってる名物がけなされたことを許してなかったのです!
   (ここんとこ、現物を手に実際に弾劾してるのは三成)
   冷や汗だらだらの宗二。
   これから利休と一緒に詫び数寄を極めたい身からすれば、これはどう申し開きをしてでも生き延びたいところ。
   「全て……全て若気の至りにて……」
   その姿に、関白秀吉の胸を去来するのは赦免しろ、という弟秀長、慈悲を掛けてくれと言う利休。そして、最後の助け船を出します。

   「この出で立ちを評してみよ 宗二」
   「余がお気に入りの出で立ちを評してみよ」重ねて言うかあ!

   これはきっつい。助け船と思ったら船縁はサボテン製、とか2ちゃんで言われてましたな。

   センスレスで節操レスなおかあさんから見れば、その胡麻通りに出てきそうななんとか鳥のような出で立ちは、
   「きゃはは、おステキでかつ防寒という実用的意味合いもあってナイスよ、殿下」(4月中旬の小田原で防寒はいらないか)って言ってみちゃうけど(ま、これでも相当不敬でありましょう)。

   対して、宗二は、遠巻きにする警備の兵が、恐ろしいことにシコロ(忍者の道具で見たよ、平らな面もすぐ刃が当たるよう、中央部がふくれた形をした小型のこぎり)を手にしておるのですが! 熟考の末、
   「当世にはふさわしうないお召し物にて(時代遅れだろソレ)」と言っちゃうのです。

   別に太閤、激高もせず。
   側の三成、その非を鳴らしたりもせず。

   「これ以上 余に努力をさせるな……」って。
   許そうとする努力?
   もともと人殺しが嫌いという近年の解釈からすれば「太閤としての権威を守るための不必要な殺人」を敢えてする努力という見方もありました。

   黙って去る秀吉の背に「やれ」という声が被さります。発語したのは、秀吉か、三成か。

   そして、史実でご存じの結果になるわけだ。

   その結果を我らが宗匠が知るのは、夜も更けてから。ここから6ページはサイレント(あ、いや、雨音など効果音は入ってます)。
   雨の中、ひとり、強盗提灯なんかを脇に、ひとりで竹を並べて、心穏やかに茶室の準備かなんかされておられると、三成が桐箱を提げてくるのです。
   のっぺりした顔には影が落ちて。
   冷たい眼光で、言葉もなくその箱を投げ出し、去る。
   蓋を取って。青ざめる利休宗匠。(ここでページをめくる)

   

ご  ろ  り  。

   目を剥いて驚き、目の前の竹を握りしめて激情に耐える。

   この辺は、どうぞ本誌をご覧になって。

   「よくも真(まこと)のわび数寄の芽を……」

   様々な悪に手を染めて、数々の犠牲を払って目指そうとしたものは、かくも近寄りがたいものであったのか。
   それは、宗匠のやってきたことの因果が巡ってその身に降りかかった来たことなのだけれど。

   美術とか、芸術とかって、ひとを幸せにする(そこまで行かなくても、イイ気持ちにする)わざだと思ってましたが、極めようとするのはなかなか難しいものなんですねえ。

   で、タイトルページの脇に例によって
   「この物語はフィクションにて候。後半部分に作者渾身の超絶描写がございますれば、心臓の弱い方はくれぐれもご注意召され」ともうノリノリの注意書きがあるのでした。

   ちゃんと布教するし、買い支えもしますからどうぞ最後までこのクオリティとノリで物語を続けてください。 

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2008年1月11日 (金)

今週のジャイキリ #49

   お正月(と寝込んだ4日間)挟んだら48回が抜けちゃったわ。失敬。

   初勝利を飾った後のETU、まず浮かれる描写は子どもサポーターから。ご近所書店にみんなして駆け込んでサッカー雑誌を確認。椿が写ってる写真が採用されてるのを見て、ひとしきり騒いだ後「これは買いだな」と、お小遣いを出し合いますが……足りない。そこへ店主が「ゴローんとこのボーズ」と。お前んちにもその雑誌あるから買わなくて大丈夫って。「さっき親父が1冊買ってった
   いいですね、下町の。子どもたちが「誰それの息子」で認識されてる街です。そんで、だまってりゃさらに数百円売り上げがあったのにちゃんと「親父が買った」って教えてくれる正直さ。こりゃ堪らん。でも、家族構成と売り上げを把握されてるのはちょっといやーん。
   「最近おたくのお姉ちゃんヘンな雑誌ばっかり買ってるね」とか、中学時代に親に向かって言われようもんならもう二度とそこで買い物できない感じ。ヘンな雑誌って、当時のわたくしはアニメ雑誌でしたかしら。
   で、次に盛り上がってるのはそのパパたち。でも、誘いに行った昔の仲間も、もう家族も持っていて、昔ほどサッカーの試合に入れ込めない。一応引き下がるけど、まだ納得いかないカンジのゴローさんでした。納得いかないけど一応引いてくれる辺りがやっぱり大人ですかね。熱心な方はえてしてその辺の事情を察してくれないもんですから。やっぱり下町では昔はやったEQとかいうのが高いのかしら?
   さてその後コータ(ゴロージュニアね)くんたちがグラウンドに練習を見に行くと、まず露骨に、

   

椿 ギ ャ ル が 発 生している。

   今まで女性ファンはれいの気障なジーノにばかりついていたらしいのに、既にデジカメ持った女子高校生とおぼしき女の子たちが群れているじゃありませんか。いえ、女性ファンだけでなく、今回見事に復活を果たした黒田のファンも。やっぱりファンも同じカンジで強面みたいですね。一コマ、遠景からの小さい全身でもなんだかそれっぽくコータの台詞にリアル感を与えてます。

   そして、露骨に変ったのはファンだけはなかったのです。

   ETUの選手たち自身の勢いづいたことといったら!

   練習の気合いの入り方が違います。クールなドリさんも積極的に声だしてるし(この辺、細かいけど決定的)。もう、ゼイゼイ言っちゃうほどの真剣さ。またこれが、よく見てる人に言わせると「でもやっぱりFWは決定力が欠けてる」そうで。コーチの台詞によると、またシュート決められなかったみたい。……次の改善点はここか?

   次の札幌戦、このまま流れに乗るためにも落とせない試合のようです。選手もそれが解っていて、冷静に、テンションを上げていっているのでした。

   わくわくしますね。次もやってくれそう。でも、問題点もまだ残ってるから(FWとか、チーム内だけでなく、新旧っていうか、若手と復活組のサポーター間に火種が残ってそうで)安心は出来ないよと。

   楽しみ。来週は連載(約)1周年記念で表紙をもらえたみたいです。誰で来るかな? やっぱり主役でしょうか。

   *** 今週のザッキー ***

   練習風景で、「ヘイ! 王子!!」と二言だけ。ページめくった最初の中ゴマだから、割に目立ってたけど。あとは、猛練習でへばってるシーン、セリーと二人で言葉もなくハアハアしてました。ここでジーノだけジャージ着て厚着なのは「運動量が少ないから寒いのであろう」という2ちゃねらのご意見。たしかにへばってるシーンはなかったですが。イヤホント、みんな細かいね

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2008年1月10日 (木)

発表! 2007年の漫画

   もう10日になるし。

   2007年のわたしを魅了した漫画ったら、やっぱ

   「武  装  錬  金  !

   ですね。

   子どももはまりまくりだし。インフィニティ(アニメ版を含めた解説書)も、小説版の//も/Ζも買っちゃったし。

   わたくしも パピ ☆ヨン のように挫けず妥協せず自分を信じて目標に向かって邁進しましょう。

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2007年12月13日 (木)

今週のジャイキリ#47

   今週から話数入れました。自分でもドコの話か分かんなくなってきてるので。

   一気に周りが見えるようになって勢いに乗る椿。対するブラジルトリオの要、カルロス。ゼウベルトには敵の攻撃の起点10番(ジーノ)をマークするよう指示し、自分は
   「彼は僕が止めるよ」と見得を切る。渋い。話し方はとろいけど仕事はきっちりするタイプ……ってページをめくったら、2,3ページ先であっさり見開きで抜かれてました。

   

椿、激強(ゲキツヨ、と読んでください)。

   「笑ってる」って。カルロスも驚いてました。
   沈んでる期間が長かったから、はじけるときはモーレツで。それって北国の春?

   ぶっちぎりで敵陣までボールを持ち込んで、あっけにとられたゼウベルトが10番のマークを忘れているうちに、ゴールの前に到達。
   「なめんじゃねえよ!!」とディフェンダーが2人飛び出してきて、さすがにもう捕まるな、と思った時にはボールは少し戻った描写、DFがクリアしたのか、椿が後ろの戻したのか。前者っぽいな、バッキー焦ってるし。ところが、その画面の端に、走り込んでくるETUの10番のユニフォーム!

   

ジーノ!!

   「ご苦労 バッキー」って。
   汗ひとつかかず、さわやかーに。
   ほいっとゴール右上に蹴りこんで。
   この人の癖なんでしょう、人差し指を上げてシンプルにアピール。

   持ってかれちゃったよ、やっぱり。

   あとは最終ページまでサイレント
   熱狂するファン、ETUベンチ。迫る終了時刻、必死で指示を出す名古屋の不破監督、必死に攻め込むブラジルトリオ、はじめて真剣な顔を見せるぺぺ。余裕で清川のディフェンスを抜き、GK緑川さんと1対1。放つシュートは……枠に当たって外れ、そこで試合終了。

   

勝っちゃったよ。

   ああ、やっと勝ちました。
   今年の新年の連載開始から、47話目にして初勝利です。
   おめでとう。

   ***<今週のザッキー>***

   ジーノのゴールの後、ふふふ当然だよと言わんばかりのジーノに駆け寄るシーンのみ。台詞なし。さすが番犬、王子には従順なようで。世良はやっぱり椿をガシガシやって褒めてましたが。

   綱本さーん(原作者)、次には是非ザッキーの開眼エピソードを。

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今週の「かぶく者」 誰かさんと誰かさんがナシバタケ

   ってここへ来ていきなり。ちょっと遠回り注意報ぐらいで。

   モーニングでやっている「かぶく者」、歌舞伎の世界を梨園っていうそうですが(その昔玄宗皇帝が宮殿のお庭に梨を植えて、その辺でお芝居をさせたって故事にちなんでいるそうで。わたしも知りませんでした。皆さん、ここで覚えて帰ってください。間違って「海老様って梨農家のお坊ちゃまなんだって~」なんて言うと後々までネタにされます)その梨畑のお話。もう主役をやるようなひとは代々この仕事に就いてきたナントカ家の御曹司、千秋やのだめがピアノを始めたような頃から日舞やら仕込まれて、幼稚園の頃にはもう子役で初舞台を踏んでるようなエリートなんだそうで。そのへんのサラリーマンの子どもが高校出て門を叩いても、簡単に舞台に載せてはくれないんだそうな。
   まあ、閉鎖的ね!

   そのインシューの世界に飛び込んだ主人公市坂新九郎は、親友の某君(ゴメン!)とストリート歌舞伎をやって腕を磨いておりました。歌舞伎の一場面を、ちゃんと衣装を着けて、ふつうの路上で通行人に演じてみせてたんですよ。そりゃ、無理があるだろうよ、と思いはしましたが、なかなか作中のギャルたちには受けてました。台詞とか、分かんないなりに「なんか、妬いてるっぽい」「色っぽくね?」「あたしもこうされたいかも」って。
   で、ライヴァルキャラが逆にナントカ家の御曹司の仲村宗太郎。スパルタな親父に仕込まれて、努力でその地位をキープしてきたガラスの仮面でいうところの「姫川亜弓」ね。それが、ちょっとアイドルとの三角関係未満のトラブルがあってライヴァル関係になります。

   このへんがなんだか乗り切れず人気が低迷して、実はこの新九郎が江戸時代のあの「絵島生島事件」の、大奥のキャリア系お女中絵島ちゃんをたぶらかして門限破りをさせたという伝説の美男俳優生島ナントカの子孫? とタイムスリップまでしててこ入れを図ったと。

   ところが意味不明であえなく失敗。インシューのナシバタケに無名の天才が挑む話だったのに、結局伝説の俳優の子孫じゃだめじゃんって突っ込まれてましたよ。でまた現代に戻ってきて。

   さらに板東玉三郎をイメージしたと思われる天才女形芳沢恋四郎が新九郎に目をつけて抜擢するというコクーン歌舞伎篇に突入しておるのであります。今ここ。

   コクーン篇に入ってからは結構面白いです。恋四郎は解説キャラで、二人の演技のここのところがダメ、ここがこうできるから天才、と細かくモノローグで説明してくれる上、今まで「こいつ、スゴイ」と言われるばっかりだった新九郎を遠慮なく「それじゃダメ」と鞭をびしばしふるったり「天才過ぎて稽古が足りないからだめよ」とばかり斬り捨てたりするので小気味いいのです。

   で、同様に正式の相手役(振られて逆上する主役の方、新九郎はヒロインの彼である悪? 役)である宗太郎はもうちょっと苦労してねとばかりコケにされて千尋の谷に蹴落とされております。可哀相だけど、ここを乗り切ると一段階成長できそうよ。

   前置き終わり。で、珍しく、外の世界から入って今や大物の女形、「恋さま」といって女性客が熱狂するようなスタアとなった恋四郎さん、本番、初日の舞台で仕掛けてくるのです。宗太郎さんには「そのメーキャップやめてよ。わたしの相手役なのにブ男はイヤ!」とわがまま。あのーこれ、ブサメンが切れるところが見せ場の話なんじゃ? でも、「ご見物(観客)の気はわたしに向けたまま」とかいって、注目を引きつけて、宗太郎さんの見せ場のシーンの邪魔をする、する。宗太郎さんはもう再起不能直前

   宗太郎が八つ当たりで新九郎をぶん殴り、本番直前に顔に傷がついたり、その付き人が新九郎の衣装をずたずたにするという古典的嫌がらせに出ても、新九郎は涼しい顔して「じゃ、こう変えよう」とばかりに乗り越えちゃう。舞台の上で、アドリブで渡り合ったり。大物です。

   さて今週。その恋四郎さんとの絡みのシーンで、またしても「主役はわたし」な試練を課してくる恋四郎さんに、しぜ~んにその恋四郎さんに惚れてるオーラを出し、ご見物と同じ気持ちを向けた新九郎さん。受ける恋四郎さんとしては、

   

ぶちゅぅーっと。

   ディープなキスを交わして見せたわけだ。

   ご見物の熱狂することと言ったら。

   わたしは引きましたけれども。あんたらヤロー同士でしょうが。

   その昔の、タカラヅカを想定した女子演劇学校での女の子のスターへの出世物語の漫画がありまして(「ライジング」原作は氷室冴子)、その中で女性だけのミュージカル劇団において、「ヒーローとヒロインは本当にキスしてるの?」という読者からの質問があって
   「! してませんです。角度でそう見せてるだけ」って原作者の回答があったんですが。

   歌舞伎もそんなんしないだろうがよ。
   ま、ハプニングだったんでしょう。リアルに見た人だけのお土産。そんで、話題提供。そこまで考えての恋四郎さんのばくちですかね。したたかです。ここで新九郎の「天才」を認めて以後引き立ててくれるのでしょうか、そううまくいくかな?

   ホント、上手く持ち直して、毎回楽しみな作品になってきましたことよ。

   「○○のおじさん」「×之助兄さん」と呼び合う血の濃い世界観といい、「ご見物」とか「拵え」というテクニカルタームといい、知らない世界をかいま見ることが出来るのがいいです。

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2007年12月 6日 (木)

今週のジャイキリ

   やりました!!

   先週、怒濤のカウンターからこぼれ球を3度目の正直で押し込んだ椿でしたが、今週は有里ちゃん、フロントのおじさんたち、ブラジルトリオ、名古屋の不破監督、板垣(名古屋の日本人FW)の驚愕の表情から始まります。

    良かった。メリハリのきいた構成でここまで来てますから、「来週はもう試合終わった翌日のスポーツ新聞から始まってたりして」なんてうがった意見もあったんですよ。爆発するような歓喜のシーンがめいっぱい楽しめました。いや、そうでないと困るよ、プレシーズンマッチでのジーノの鮮やかな得点、村越の感動のゴール以来ここまで我慢を強いられてるんだから。

   「爆発するような」一例。
    世良と赤崎に押しつぶされる椿。あんたら喜怒哀楽豪快すぎ。反面、試合が止まった瞬間からあからさまにとぼとぼ歩いてた王子(1P目のピッチの遠景)。どこまで省エネなんですかあんたは。

   フリーだったのに自分を無視してぺぺにパスを出したのが問題だった! とカルロスに詰め寄る板垣。ああ、もう。点入っちゃってから言っても遅いでしょう。キャプテンに遮られプレイに戻りますが、ブラジルトリオの二人に通じてたかって言うと……大意は通じてたみたいね。ま、シチュエーションがシチュエーションだし。それ以外で怒ってるわけないか。そして、その状態でも下を向かない二人。タフです。ホント、ETUに欲しいわ。ETUに外国人選手がいないことと、この3人がほんとに気持ちがいい外国人選手で、また、フットボールに対する感覚が達海監督と共通するものがあるところから、彼らがETUに移籍してくれないかと思ってる読者はわたし以外にもいるみたいです。ただ、ETUお金ないみたいだから。資金力のある名古屋だから引っ張ってこられたプレイヤーみたいだし。そんなにうまくいかないね。

   名古屋の問題点を洗い出し、そこにつけ込んだと種明かしをするタッツミー。でも、ここで弱点が明らかになったらみんなそこを突いてこない? そして、不破監督もすぐさま立て直してきそうで。敵に塩を送っちゃった感じかな。それとも、そんなに世の中うまくいかなくて、ここから大崩れしていっちゃうのかしら。

   とりあえずチキンな椿の脱皮は本物のよう。今までとは違ってゲームがよく見えるようになった様子が描かれ、次号へ。

   ああ、よかったぁ。

   ***<今週のザッキー>***

   前述の通り。うずくまる椿を世良と二人してつぶすお祝いシーンのみ。サッカーは得点の後、無邪気なほどの喜びパフォーマンスがあって楽しいですね。なかなか点が入らないスポーツだからかな。

   ……でも、前半? 背中から倒れて試合が一時止まるほどの負傷してて、さらにその後シュートも背中で防いでた世良の上に乗っちゃうってのはどうよ? あとで大変なことになってなきゃいいけど。

   えーと、ゴールの時点で後半28分ぐらい。このまま逃げ切れるかな? 待て次号!

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2007年11月29日 (木)

今週のジャイキリ

   やったー! やったー! やったーーーーーーーっ!!

   今朝2時ぐらいにちょっと2ちゃんねるを覗いたときにはもう
   「やったぞ!」なんて感想が上がってました。通勤途中に買う人が読むまで内容をばらさないという紳士協定で、だいたいこういう雑誌連載の漫画は午前10時ぐらいまで内容に関わる感想は控えるのがルールになってるんですけどね。コンヴィニとかでは日付変更線を越えると並べるところもあるし。どうしても読みたい人は読んじゃうでしょう。そして、今、ホントいいところだし。そして、これは見たら語りたいですよ。

   先週、「試合運び的には前半、うち(名古屋)が押してるみたいだけど、いつも10番とかがいてキミにぼくからパスが通ってなくてつまんないんだよね。だから、後半はぼくももっと前に出て攻めるよ」と名古屋のブラジルトリオの1人、カルロスが動きました。王子(10番)、地味に仕事してたんですね。
   ボールを持ったゼウベルトにのんきに話しかけてその実動きを封じてるってシーンは前にありましたけど。そういう何気ないファインプレイが多い模様。汗かいて激しく渡り合うだけが動きを封じるってことじゃないんですねえ。気ままでチームのためのプレイをしないって言われてますけど、ジーノって実はクレヴァーで、そういう縁の下的働きをしてたんじゃないか。性格的にそういうことをアピールしないだけで、と、2ちゃんでも指摘されてました。目から鱗。イタリーかぶれと見せて意外や心は江戸っ子?

   そして、その動きはタッツミー、予測済み。回想シーンでの監督の読みと指示が示されます。「ブラジルトリオ全員が前に出てきたらいくらなんでも……」と腰が引ける石浜(パイナップル)に
   「シュートさえ打たせなきゃいい」と簡潔なお答え。さすが、達観してますね。

   バッチリ読みが当たってパスをカットする清川(白髪頭)。やっと活躍する日が来ました。ボールを奪って前を見ると、もう椿が走り出してます。その先には、10番、王子。誰も横にいません(ふらふらしててこういうマークを外すのが上手いという2ちゃねらの考察が上がってました)。ボールが真ん中を突破していきます。

   ベンチ(っていうんですか、一段下がって雨よけの付いた監督・コーチ用の場所)から出て、行方を見届けようとするタッツミー、見開きで膝から上+アップ……ですが、アップは1/4ほど顔が切れてるんだな。普通の漫画だとあり得ないですけど。この作画担当のツジトモさんでは結構アリな手法らしいですよ。

   王子からボールをもらってシュートすべく両側を駆け上がる(敵陣に迫る)FW世良とコーゲキガタMF(おかあさんも使い慣れないサッカー用語覚えて必死)の赤崎。若いサポーターも、フロントのおじさんたちも、有里ちゃんも、コーチ陣も、「いけ!」って。読者(わたくし)も心中叫んでましたとも。そして、ジーノは涼しい顔で「行くよ」。

   それでもすぐに点が入らないのがサッカー。もう、心臓でんぐり返りそうな一瞬の攻防の後、最後に滑り込んだのは椿だったのです。

   タッツミーじしんも意外そうな顔してました。待て次号!

   **<今週のザッキー>**

   

神様、ザッキーのシュートはどうして決まらないの?(号泣)

   このままずっと噛ませ犬なのかしら(みるみる:涙が後から後から盛り上がって流れ落ちる様。 顔文字で言うと(;_;)? (T_T)までいくと滂沱でしょう)。

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大河の行方

   今日は一発ネタ……かな?

   数年前から作者が「自分の手元では最終話までの物語は完成している。途中X章まではシナリオもできあがっている」と言ってる割にはなかなか話が進まない大河コミックって、ありますよね?

   

絵が独特で、作者さんも、その、なんというか独自の世界を築いていて。
   登場人物同士の関係も網の目のように絡み合ってて。またこの登場人物が多いこと! でもそれぞれ個性的で、ファンもしっかり付いているという作品。

   なんて言う作品を思い浮かべました?

   いつもだと「ファイブスター物語」永野護なんですが、最近、新刊が出たもんでここのところは「パーム」シリーズ伸たまきあらため獣木野生(この獣の字は旧字、というか異体字? ツの部分が口二つになってるやつです)。

   物語はあと2章を残すのみとなったそうで、2011年完結予定ですって。

   この方はこのシリーズの第1話ぐらいでウイングスにデビューして、ずっとその続きを書き続けてここまで来たんですよ。初期短編以外はほとんどこのシリーズに関連した話で。
   こういう漫画家ってのもアリなんだなあ。自分の中から生まれてきた強烈な存在、その描きたいものだけを描くために漫画家になって、漫画家を続けている。恐るべき意志の力です。
   ま、ウイングスがSFっぽいマイナー雑誌だったころなんでそれが許されたんでしょうか。登場人物間に超自然的なつながりがあるにせよ、あんまりSFっぽいところはないです。超天才児なためにストーカーを呼んでしまうところ(当時はそんな言葉なかった!)とか、そうでない登場人物でも、複雑な家庭のせいで毎日心に生傷だらけの半生を送ってきた彼らが出会い、西海岸の都市生活の中でサバイバルをしてほんの短い幸せな時間を過ごす落差がもうたまらない。ほんと、「苦難に見合った幸せな後半生」と今続けようとして、前々章のエピローグで彼らのその後が軽く紹介されてて、とてもそんな「幸せ」なんてもんじゃなかったことを思いだして。胸が痛くなりました。ほんの、北半球の初夏みたいな、つかの間の美しい時間を過ごすことができるという切ない美しい話であるようです。

   久しぶりに読んでみるとやっぱりあの練られたシナリオとか影絵か切り絵のようなシャープな描線が堪らなかったので、最後までおつきあいすることにいたしましょう。

   P.S.
   そんでもって不謹慎なほどの神経の太いギャグも魅力。
   ジェームズに返り討ちにあった殺人鬼のストーカー、サロニーは、どうもそのまま霊的にジェームズにくっついているようで。それに気づいた仲間がおそるおそる
   「お手」と言ってみると、そのサロニーのオーラが手の形を取って現れてちゃんとお手をして見せたり。

   物語の初期、彼らがカーター宅に下宿を始めるとき、遠縁のサボテン女子高生アンジェラが「こんな得体の知れないひとといっしょに暮らせない!」とかみつくと、彼女の父である心理学の博士はまあまあ、と心因性の病気を抱えているというジェームズをウソ発見器にかけてみるんです。
   「何かウソを言ってみたまえ」と、博士。
   「アンジェラ、俺と付き合わないか」顔はいたってへーぜんと。そして、針は思いっきり心拍の乱れ(ウソ♪)を示していて……。
   ちなみにそのサボテン女子高生というのは、カーターが彼女のなんにでもかみつく姿勢を指して
   「君と暮らすぐらいなら歩き回るサボテンかヤマアラシの方がナンボかましだ」云々言い放ったことに拠ります。まじめな顔してこのおっさんもきついです。親との決定的不仲に絶望して若いころ教会の祭壇ぶっ壊したこともあるくらいですから。

   ま、物語の遠い発端、「蜘蛛の紋様」辺りからどうです? 新刊なのでまだ書店にあるところもあるでしょう。はるか大河を旅してきたこっちにはああ、イロイロ言われてたのはこういうことだったのね、と腑に落ちるところですが、始めてご覧になる方は、3人のあまりに悲惨な過去に胸が張り裂けておしまいになるかもよ。

   

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2007年11月20日 (火)

「バッテリー」バラの運命

   ♪わたしはバ~ラ~の~運命に~生まれた~華やかに激しく~生きよと~生まれた~
   往年の名作「ベルサイユのばら」TVアニメ版の主題歌であります。主人公オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェは女性の身ながら、ジャルジェ将軍家の跡取りとして軍人として生きる決意をした男装の麗人であります。って、もう常識か。
   時代はオーストリア継承戦争の後ですから、パパが跡取りと認めてお披露目もし、それなりの教育を受けていたら女の子も爵位を継げるご時世だったかも知れませんね。「リボンの騎士」ほどヒミツってこともなかったのかも。お隣スペインではれいの伊達女、アルバ女公爵カイエターナなんてひとが実際いましたね。男装なんかしなくて、ふつーにイケイケ(死語!)のお嬢さんだったらしいです。フランスはカソリックですから、女が男の格好をするなんて倒錯したことは教会が認めません。作者の池田理代子もあとでしまった~~~~! って思ったそうな。ま、いいか。

   ふと読み返してた「カラワンギ・サーガ」津守時生、独自の文明で発達した惑星を、今の製薬会社がアマゾンや東南アジアの密林で新種の生物を漁るように「進んだ」銀河連邦の財閥が食い物にしようと接触し、惑星崩壊の危機が始まってしまうお話。このひとの作品のシリーズを通しての偉大なる登場人物が、犯した罪の重さに怯える傭兵に「人の命を奪うものは激しく生きる義務がある」と諭すところが圧巻。これも、華やかに激しく、というさだめの話。

   で、道草のあげくにたどり着いたのが「バッテリー」(あさのあつこ)、これは、登場人物こそまだ中学校にも入っていなかった仔猫ちゃんたち(I巻時点)ですが、主人公巧は自分の才能を信じ、それを磨き上げることを苦にしない天才なのでした。利き腕に不用意に触れることは肉親、相棒すら許さない。齢(よわい)12にして既に心は獅子。どうよ? そりゃあ、きっついママが嘆息するのも諾なるかな(いやでも、巧のこの性格はあなた譲りでしょう、と読みながら苦笑)。もーねー。たとえば長嶋茂雄、夢は大きくメジャーリーグとして、理想の自分に近づこうと努力を欠かさない、その努力を苦と思わない心がありまして、その辺は巧もそうかもしれないけど、長嶋には天性の明るさがあって、他人を惹きつけたでしょう? それが、巧にはない。狷介ってやつだ。あまりにも他人に無頓着なため、理想を追う自分がどう見えているかを考えない。関わってこようとするものをほとんど余計な煩わしいものと定義しすぎ。よっぽどの相手じゃないと怒らせるでしょう(現に、中学に入ってからは怒らせまくり)。天才なのはいいけれど、今の日本じゃ生きにくいんじゃないかしら。そういう、力を持つけれどもまだ人格の練れていない幼い主人公の、ま、バラのさだめを描く物語なのだなあとⅢ巻まで読んでつくづく思ったわけ。

   ことを自分に引き寄せて申しますと。
   合唱部に入ってみたら、結構厳しい。「合唱は心を合わせて大勢の声が1人の声と聞こえるまでに音色を合わせなくてはいけません」なんて言われて、毎日毎日、厳しい基礎練習。筋トレとかも、あったかもね(実際は経験してませんが)。わりかし田舎じゃ上手いと言われてたんだけど、あんたの発声はなってない、なんて言われて、もう、一からやり直し、それでもなんとか3年まで来たところへ、有力新人が入部、1年坊主なんだけど、声が素晴らしいってんで、それまでうちの合唱部はハーモニー重視、、とかいってソロのある曲はほとんどしてなかったというのに、その1年を大抜擢でソリストに、それがまた、謙虚で可愛いヤツだったらまだしも、ちょっといい声してるからって「先輩、そんなたるい練習で十分なんですか?」とか生意気なことったら。
   ああ、わたしも闇討ちするかも
   だからといって、「内申書に有利だから野球やってただけ」ってのはひどいだろう。闇討ち組の中心、展西先輩は、単に内申のために野球をやってたそうです。もう、戸村監督もがっくりきてましたね。犠打も、インサイドワークも、全部いい学校行くためって、そりゃ殺生な。そのあげくがチームワークを乱すような1年坊主の重用で俺切れましたって、どうだろう? 
   「え? 大変だったけど、イヤなこともいっぱいあったけど、野球好きだったから、野球できて嬉しかったよ俺」的3年間を校長とか監督は期待し、想定してるんでしょう? それが「あるべき学校教育の一環としての部活動」なんでしょう? これはひどいな。だれがこんな知恵を付けたんでしょう? なるほど、部活は「好きかどうか」で選んで欲しいって、ゴルドベルク中の先生が仰ってたわけよね。嫌いな競技でも、自分の点数のために、みんなのためにがんばる、そんな間違ったバラのさだめは、一般ピープルは負わなくていいです。

   そうして、好きとか嫌いとかを超越して、マウンドに立ってる自分が自分、この場所こそ自分の場所、と思い定めている巧くんは、いかなる苦難の道を歩もうとしておるのでしょうか。

   「バッテリーの漫画が出ているようだが、漫画だったら読むかね、君たち?」と水を向けると「読むー」と声を揃える猫科の人たち。こういういい話を手軽に読んでもらえるということなら、メディアミックスもいいものなのかしら。たしか原作の挿絵の雰囲気を壊さない絵だったと思うの(1巻だけ試し読みした)。

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2007年11月17日 (土)

「生徒会長はメイド様!」ガールズ・コミック?

   こないだ駅前にお出かけしたときに虎美が
   「おかーさんコレ読みたい!」と袖を引いたのが「会長はメイド様!」タイトルを見るなり(これはきっと貧乏な少女があり得ねえ富豪のうちにメイドとして入ってあんなことやこんなことをされるとても少女向けといえないえっちなコミックね!?)と判断して

   「ダメ!」と却下したのであります。でも、ぐずぐず駄々をこねる娘に

   「自分のお金で買え」と言ってしまって。おかあさん、それは正しい親の姿勢じゃないです。で、うちに帰って貯金箱やらへそくりやらを漁っていた虎美は

   「図書カードが残額残ってた!」と昨日いそいそ出かけて買って来ちゃいました。

   「おかーさん! コレとっても面白い!

   ……読ませていただきました。ほら、親としては子どもがどんなの読んでるか押さえておかないと。

   「面白いじゃんか!」

   謹んで訂正させていただきます。「会長はメイド様!」は男前なお嬢さんが元男子校でだれだれの校風を改めるために生徒会長として君臨しつつ、家計を助けるためにメイド喫茶でアルバイトをしているお話しでした。掲載誌LaLaだし(少コミじゃない!)。健全。そんでもって、ひょんなことからそのヒミツを知ってしまった彼女に唯一太刀打ちできる(美形、成績優秀、スポーツ万能)オトコノコが、彼女のことをからかったりフォローしたりして恋愛が密かにに進んでゆくという 王 道   でありました。

   

バ ッ チ コ ー イ !

   彼女にストーカーするお客なんかもでて来て、彼女が掴まって「きゃーっ!」と思ったら
「お仕置きしてもらいたくって……」ってそっちかよ。ああ、なんだ、だいじょうぶ、女の子向けなのね、と安心したら4話にキスシーンが出てきて(ここまで引っ張ったんだからむしろスゴイ)「ひゃ~!」って、おかあさん乙女がえりして読んじゃった。

   ヒロイン美咲ちゃんの境遇に同情して(そして某エロゲのメイドヒロインそっくりという外見に惚れ込んで)彼女になにかと便宜を図ってくれる店長(たぶん腐女子、いや貴腐人)もよいのですが、そのプロフィール「身長158センチ、AB型、30永遠の18歳、好きな言葉:妄想」は……他人の気がしない。

   「なんか誰かを思い出すんだよね」とつぶやくと、

   「うん」と虎美。視線はじっとわたくしを見つめているのでありました。

   そして「絶対面白いから!」と無理矢理読ませられたとおぼしき豹太は
   「少女漫画というモノはナニをいいたいのかワケがわからない」とつぶやくのでした。
   「ナニ言ってんだ、『動物のお医者さん』も少女漫画じゃないか。ほら同じ花とゆめコミックス」これは幼稚園児時代から読んでました。
   「え~~~~~っ!? 知らなかった! 考えたこともなかった!」んーそういえばおかあさんが買って子どもに読ませてるのは「ワンピース」も「犬夜叉」も「武装錬金」もみんな少年漫画……「ジャイキリ」に至っては青年漫画だし。
   「じゃ、『カードキャプターさくら』たんは?」 
   「あれは……少女じゃなくて小女(コジョ)」
   「はいはい幼女ね」と、少女漫画も読まない豹太は国語力がさっぱり、と。

   ……ホントはおかあさん「乙男おとメン」が読んでみたかったんだけど。

 

 

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2007年11月16日 (金)

今週のジャイキリ

   ……まだまだ引っ張るし。

   押してるはずなのに、勝ちパターンは崩れてないはずなのに点の取れない名古屋、逆に、どんどん調子が上がってくる、歯車がかみ合ってくるETU。とうとう 椿 覚 醒 ?  上手いプレイのあと、スタジアムの見え方が変っている自分に気づく……! というところで終わり。

   連敗中はスコアだけで4試合すっ飛ばしたりしてくれたのに、やっぱりスポーツ漫画だ、一試合に平気で単行本1冊とかかける気だわ。

   今週のザッキー

   ……ロングで1カットのみ。もしかして、このままクローズアップされないまま脇役として消えていくのかなあ(泣)

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2007年11月 8日 (木)

今週のジャイキリ

   対名古屋戦。引っ張ります。

   ハーフタイムに入って、体を張ったディフェンスの椿を称えるぺぺ。でも、素朴すぎるぺぺの行動は椿には理解できず、さらにそれを通訳しようとする気配りゼウベルトのブラジル語(ポルトガル語です!)も当然通じない……。ワケワカメになってる椿くんがかわいいエピソード。ってゆーか、やっぱり、ブラジルトリオはいいやつというエピソード。
   Jリーグって、始まるとき、プロ野球みたいにスポーツバカを生み出したりしませんよ、ちゃんと選手には(海外雄飛のため?)ポルトガル語他語学の講義も受けさせ、お金の勉強もさせてちゃんとした社会人に育てますって言ってなかったっけ? 気のせいかな? 2年もサテライトにいたバッキーはやっぱり……サッカーしかできないくんなのかな? 
   ETUには(J1なのに)外国人選手がいないという大きな謎が連載開始からあって、Jリーグに詳しい読者からは良く突っ込まれてますが、やっぱり、支配下に1人でもいれば語学のことも少しはやったでしょうに。それともやっぱりふつうのJリーガーは外国語できないものなのかな?(いや、バッキーはバリバリセリエAねらいでイタリアンならぺらぺらなのかも知れず)外国人監督も多いし、海外との試合も多いのに、そんなんで意思の疎通できるの?   

   ロッカーで、いきなりハイテンションで演説を始める黒田。名古屋にいたドミンゴというストライカーに若い頃ショックを受けて、彼を止めるため研究しつくした。再びJ1に昇格して対戦できる頃には彼は帰国したけれど、今日マークに付いてる板垣はそのドミンゴの不肖の弟子だから自分には絶対押さえきれる! という3段論法。「飲みやのおっさんみてー」と呆れる丹波さん(ここで彼とDFコンビの年関係が判明。意外とヴェテランだったんですねサリーちゃんパパ頭のタンさん)。タガが外れるとみんなさりげに毒舌なETUでした(そこがおもしろい!) 。
   連載開始以来はじめて黒田が役立ってる試合なので、なんだかこっちもわくわくします。そのためのキャンプでの乱闘→造反、出場禁止処分だったんですかね。2ちゃんねるでは、ルーキーなのにJ1の試合に出してもらえたなんてどんな黄金ルーキーだったんだよという突っ込み。身体能力は低くてもガッツと努力で食らいついていく選手だったんでしょうか。そういえば、作中もそう言ってたけど。今は威勢だけが取り柄みたいに成り下がってて。クロも、忘れていたもとの自分を思い出せたんですね。いや、この人に「相手を研究して押さえ込める読みを身につける」なんてことができようとは思いませんでしたって。

   そんで、ハーフタイム終了のところで今週は終わり。ああ、もう来週が待ち遠しい!

   

絶 対 勝 て !!!

   今週もザッキー出番なし(FWセリーとしゃべってるカットのみ、音声なし)。来週こそは得点に絡んでくれることを期待。

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2007年10月25日 (木)

「殿といっしょ」時代劇ギャグ

   で、こんなものを買いに山を下りてしまいました。「殿といっしょ」大羽快。
   「へうげもの」かなにかでリンクをたどっていったら、今コレが面白い! とか紹介されてて、時代劇専門書店「時代屋」にダメもとで行ったら
   「相済みません、今コレ人気で全部出ちゃったんです」とまで言われて。つい注文してしまったんですよ。

   意外とくどい絵でした。

   514円(税別)もするのに薄い! ネタはややディープな歴史もの(鳥居某が決死のお使いをした云々、本多忠勝の蜻蛉切りとか)もあるのに、ギャグが所々小学生レヴェル!

   こんなものを注文してまで買ってしまった。

   

旦 那 様 ゴ メ ン ナ サ イ

   でも、父を転がして遊ぶ濃姫の桜花(@武装錬金)なみの腹黒さとか、お市に一目惚れしながら(脳内の!)信長怖さに悶絶する浅井長政とか、結構面白いところもあったかも。

   絵が中途半端に濃くて綺麗なのがなあ。

   かえってとりぱんとかエレキングぐらいシンプルでも良かったかも。
   ま、ご希望の方にはお貸ししますから。
   買ってまで読むもんじゃないぞ(ヒドイ)。

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「ジャイアント・キリング」ETU選手名鑑

   ……だって誰も作ってくれないんだもん。昨日初めてウィキペディアに項目立ったんじゃないかな。みんな、出足遅すぎ。

   2ちゃんねるジャイキリスレのまとめを元にわたしの見分けメモを足してます。

ETU(イースト・トウキョウ・ユナイテッド)
【ホームグラウンド】 隅田川スタジアム
【ホームタウン】 台東区
【スタッフ】
監督:達海 猛(タッツミー)
コーチ:松原(松ちゃん:達海のみ)
     金田(カネさん:達海のみカネやん)
会長:永田
GM:後藤
広報:永田 有里
マスコットキャラ:パッカくん
応援団:ユナイテッドスカルズ(代表:羽田) 
【選手】

GK 1 緑川宏(ドリさん):ベジータ頭、元日本代表                             佐野:丸刈り

DF 2 黒田(クロ) :スキンヘッド 熱血漢
   3 杉江(スギ) :耳でか 黒田の抑え役 元日本代表候補
   5 石神     
  16 清川(キヨ)     :白髪長髪、オドロキ要員 達海組
  22 石浜 (ハマ)    :パイナップル頭 達海組          
  27 亀井     : 頬骨の出た厳つい顔  達海組
  ? 小林     :          達海組

MF 6 村越(コッシー、コシさん) :キャプテン  元日本代表候補 ミスターETU
   7 椿(バッキー) :新人 達海組
  10 吉田(ジーノ) :ワガママ王子
  14 丹波(タンさん):サリーちゃんのパパ頭
  15 赤崎(ザッキー):頭頂メッシュ  突っ込み体質 達海組
  18 宮野      :スポーツ刈り  抑え側 達海組 
  21矢野     :やや団子鼻  達海組

FW 20 世良(セリー):トーン頭 アゴヒゲ 達海組
    9 堺(サック) :白髪頭
   

不明
  広井 :達海組

* カッコ内通称は吉田命名、使用も吉田のみ(松原は達海)。
緑川と丹波、金田コーチのみ他のメンバーも使用が確認されている(さん付き)。      吉田以外は村越を「コシさん」と呼ぶことが多い。                        吉田は自分をジーノまたは王子と呼ぶよう強制。目上の者はジーノ、同期以下は王子と呼んでいることが多い。
クロとスギは本人同士の他に緑川、松原コーチも使用。一番下っ端の椿は石浜のことも「ハマさん」とさんづけ。

(達海組 : 顔合わせでの紅白戦で達海に抜擢された
        「スピードがあってスタミナがある」若手) 

基本フォーメーション

          世良
     丹波       赤崎
          吉田
     椿        村越
   石浜  黒田  杉江  清川

          緑川

年齢順(作中人間関係から類推)

緑川(最年長)33>村越>黒田、杉江>
   丹波>黒田、杉江>赤崎                                               清川、石浜>赤崎(2才違い)
           赤崎>宮野
           矢野>=赤崎

           世良>赤崎 

           夏木>赤崎>椿(20)

   と、こんなとこ。あと、達海組のうち、レギュラー定着したのは誰か、解ってる試合での出場実績もそのうちつけてみようかなと……おかあさん仕事を放り出してなにやってるんでしょうね。

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2007年10月24日 (水)

ジャイキリ100年先の話 キャプテンシーというもの

   「読むクスリ」で昔やってましたが。縁起でもない、と言われそうだけど、お得意さんの死んだ後のことを想定して行わなくてはならない話の時、婉曲話法として「百年後の話ですけれども」と、やるそうな。察しの悪い人は「我が社の未来をそこまで読んでくださるか」とか喜んじゃうけど、ま、だいたいの人には理解していただけるそうで。

   で、今ようようまとまり始めてきたETU(「ジャイアント・キリング」作中のサッカーチーム)ですが、キャプテン村越の引退後のキャプテンはどうなるのかなという話(いや、100年どころか、10年後でもメンバーずいぶん変ってるだろうし。いいとこ5年後)。

   いえ、先に結果ありきで話してますけど。

   

赤崎(ザッキー)は結構向いてるんじゃないですかね? 

   

問題意識を常に持って行動してる感じですから。物議をかもす突っ込み癖も、問題点に気づいてるからこそできることでしょ? 達海監督の一掃したいところの旧チームのマイナス要因 「頭を使ってない、依存心の強い選手」ではないわけです。まー波風立たないチームの和を重んじる人には不人気かも知れませんが。とりあえず、夢の島キャンプでの乱闘騒ぎでは、羽交い締めにして止めてくれるチームメイトがいる程度には好かれてるみたいだし。ああ、上のものには巻かれる(格言が変成してますよ、おかあさん)体育会系社会に舌を縛られてる普通の選手にとっては、 言えないこと言ってくれるプチヒーローとしての性格もあるんでしょうか。

   「おおきく振りかぶって」で西浦高校がキャプテンを互選するシーンで、みなの心中語でその条件が語られてました。
   「それなりに性格いいやつで」
   「弱いものをほっとけない、むしろほっとく方がストレスになるような」
   「上のひとにもちゃんとものが言えて
   「夢中になる余り視野が狭くなったりしないような」てなカンジだったでしょうか。最後のは、投手によいピッチングをさせることに集中しすぎて奇行が多い阿部の気持ちだったのが地味に笑えました。自覚してるのか。で、見事全員一致で花井くんが選ばれたのはご存じの通り。

   面倒見がいいかどうかはまだあんまり出てませんが(夢の島キャンプではちゃんと新人バッキーを構ってほめてあげてた)、上の人にものが申せるかについてはばっちり資格あります! ゲーム中、集中力が途切れてるメンバーに声をかける余裕もあるようだし。今はジーノの下で「頭のいい猟犬」をきわめて、ゆくゆくは10番とキャプテンマークをもぎ取ってください。って、おかあさんひいきの押し倒し、じゃない、引き倒しかしら。

   あ、恋人とかパートナーとして望ましいかについては別問題です。
   一緒に暮らすひとが突っ込み体質というのは辛いですよ。
   「見てたんだけど、あんたの家事って無駄が多いんじゃないの? どうしてそこで××するわけ?」とか何とか毎日やられたら。あーヤダッ! うちの父が実は突っ込み体質なんです。あ、要するにわたくしがファザコンであると?(既に定理化しておるな)
   でも、実はそういう家庭で育ってきて、なんでも腹にためないで気がついたことはどんどん口に出す主義なのだったら、それはそれで、やっぱり口から生まれてきたような女房に言い負かされて尻に敷かれて、れなりに安定した家庭を築けるのかも知れません。

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2007年10月23日 (火)

ジャイキリ3巻出ました!

   本日はモーニングのコミックスの発売日。るんるんと麓に降りてお買い物です。

   ジャイアント・キリング 3巻
   とりぱん         4巻
   誰も寝てはならぬ   7巻

   とりあえず、駅構内の書店へ。ここは雑誌と新刊に強いので、欲しい本はまずここを当たります。小田急のポイントカードが1ポイント@100円つくしね。

   レジ前の新刊島で「ジャイキリ」と「とりぱん」ゲット。最近はネットで表紙デザインが発表されてるから探しやすくていいわあ。念のため
   「今日一緒に出てるはずの『誰も寝てはならぬ』ないですか?」と尋ねるもあっさり否定。ま、この2冊に比べれば少し無名ですかね。根強いファンはいるんだけど。

   次、トーヨーカドー内有隣堂書店へ。ここもじゅうぶん広いところへ持ってきて、小田急のポイントがつくし、お取り寄せも迅速なんで、ややマイナーな本はこちらで探します。今日のお料理ビギナーズはこっちで見つけました(今月はパンの特集。買わなかったけど)。ニコリ出張馬房でもあります(これについてはまた後日詳しく)。

   ここで「乱飛乱外」の4巻を発見。ついこの前「おかーさん、ラッピランガイの4巻はまだでないの?」なんて虎美がつぶやいてたのが、大当たり。さっそく手にとってレジへ。ダメ元で聞いたら、レジのお姉さんは変なタイトルに困ったような顔をしてましたが、話を振られた調査・注文担当のメガネレディはすぐさま「新刊ですね!」と駆け去り、みごと7巻を手に戻ってこられました。やった! さすがプロ!

   合計4冊も買って帰って、ご機嫌のティータイムを過ごしましたことよ(晩ご飯が少し遅れたのは内緒!) 

   しかし、あんなに露出の多いくの一のいっぱい出てくる戦国コメディが好きとは……女の子なのに。
   「お兄ちゃんは好きじゃないのか?」
   「俺そういうのいいから」
   「男の方が好き?」おかあさんも変なこと言ってるんじゃありません!

   ところが、さて食事の支度でも、と思っているとその有隣堂から
   「舞子様はご在宅でしょうか」と電話。
   「ご注文の書籍が届きました」って、今店に行ったときに言えよ! ポイントカードをレジに通したときに「サオトメマイコ」(仮名) って出ただろうが! あんただって電話代節約になったのに!! こっちは片道200円掛けてえっちら山を下りてんのよ! おかあさんも、レジで聞けばよかったじゃないですか、ああ、4冊も買ってまだ欲しいかと思われたくないばっかりに。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥(違います)。

   えーと、木曜にモーニング買いついでにまた山を下りますかね。水曜だって週刊ベースボールを買いに下りなきゃならないんだけどさ。

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2007年10月18日 (木)

「ジャイキリ」手に汗握るぅ!

   ここ数年で今、「モーニング」誌は一番いい感じかも知れません。

   ま、大物の鳴り物入り連載がピンぼけなのは今に始まったことじゃないしぃ。ドラマにもなった「はるか17」はこの前みごと大団円を迎えたし、時代錯誤ファッションの口を隠しておろおろするだけの役立たず不倫ヒロインがじゃまな登山漫画「イカロスの山」はちゃんと未踏峰制覇して10年もののプラトニック不倫にもけりをつけて終わったし。ちい昔の「今週面白かったのはOL進化論だけだったかも」みたいなお金の無駄状態からは完全に脱却してます! よかった、買い続けてきて。

   で、いそいそ2丁下のヤマザキデイリーショップまでいそいそ買いに行って参りました(娘の自転車借りましたが、帰りはやっぱり押しました。本格的に運動不足?)。

   お目当ての「ジャイアント・キリング」、ETUは連敗街道ばく進中で(この辺、負けると終わっちゃうトーナメントな高校野球ものとは違ってまたスリリング)、因縁の名古屋のチームとの対決中です。ここの現監督が、もとETUの監督をやっていて、高給取りの外国人選手を欲しがってはそれをできないフロント(経営陣)を批判するというイヤなタイプ。これがまたチームをガタガタにして2部陥落させて去ったという、チームの敵みたいなひとなんです(それがまた、資金力のある名古屋に移ってからは有能なブラジル人トリオを得て好成績上げてるっていうからもう小面憎い!)。
   フロントも選手もサポーターも「絶対勝ってぎったぎたにしてやりたい!」と一丸となっておって、時期的にもここで今期初勝利は必至でしょう!

   ところが、その出稼ぎブラジル人トリオが、ほんと気持ちいい奴らで。いや、病気の子どもを見舞って「君のためにきょうはゴールを決めるよ」的気持ちよさじゃなく、ブラジルからはるばるお金持ちの国ニッポンに来たよ、お金を稼いで家族に楽をさせてやりたいんだ、俺フットボール大好きなんだ、ボール触ってると時間忘れるよ的な。敵ながら試合前の一悶着(ふらふら出歩いてスタジアム外でお買い物)でぐっとスキになっちゃったぐらい。

   そのブラジルトリオが、笛が鳴ると一気に牙を剥く、でも、チームでは生え抜きFWがそれを苦々しく思ってて……という内部の細かい心理的不統一を我らがタッツミー(監督)はちゃんと見抜いて的確に対応してるのです!(第1話、プレミアリーグに肉薄する英国時代といい、若手チームでレギュラーを倒しちゃった紅白戦といい、プレシーズンマッチといい、タッツミーはこういう相手チームの弱点をすぐに見つけ出しつけ込む作戦が得意みたい)   

   長い暗黒時代の終わりを感じさせるここ数回で、非常に楽しみなんですが。

   

ザッキー(MF赤崎くん)が今週でてなかったよう(くすん)。

   今週はジーノ(前半)と黒田(後半) の週でした。あ、ドリさん(GK緑川選手:ヴェテランのはずだが失点多すぎ)久々にちゃんと球取ってました。

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