2015年3月23日 (月)

高校野球の応援曲 ’15

   仕事がないって~困ったことね~♪
   往年の天知真理の曲のメロディでオネガイします(そんな暢気でどうする)。いや参った。今月は2日しか働いてないわ。温泉に行けるくらいあった生協の出資金も角砂糖が融けるようになくなってしまいました。今週は働かないとやばい。とりあえずカラーリングでかぶれた頭皮はもうほとんどだいじょうぶかなーしかし地肌の辺りはすでに新たな白髪が顔を出しているのでありました。虚しい。

   さて、おかあさんがぐうたらしている間に季節はめぐり、もう選抜高校野球大会の開会です。週末ご飯を食べに降りてきてTVを点けた旦那様と思い出したように会話。
   「今年の新しい応援ソングはなにかあるでしょうか、そういえば、入場行進はなんだったんでしょう?」

   「知らん」
   「去年のヒット曲ってなんでしたっけねえ、仕事が忙しくてとんとそういうものにも疎くなって」
   ここでちょっとご説明すると、春の甲子園、選抜のときの入場行進曲はその前の年のヒット曲を行進曲にして使うんです。ええもう、「YMCA」だろうが「聖母たちのララバイ」だろうが「CHA-CHA-CHA」だろうが「花は咲く」だろうが。あれ? 今ちょっとウィキって来ましたが、中島みゆきは意外にTOKIOに書いた「宙船」でしか選ばれてないですね。「地上の星」はてっきり行進曲になったと思ってた。……このような謎選曲ながらあんまり紅白の出場歌手ほどには「ねーよ」というブーイングはきいたことがないかな。わたしは年度の締めくくりとして関心を持ってますよ。
   会話の弾まない夫婦はそのまま解散して、見るともなしに昨夜見ていたNHKのニュースで、「千葉は木更津総合が44年ぶり」云々とやっていて、「地元の童謡『証城寺の狸囃子』を使った応援曲も準備して応援する」って、マジですかー!? と耳ダンボにして聴いてたら、ホントにやったという。かわいかったです。みのがしたけどチアも狸をイメージした振り付けだったとか。おまけにめでたく初戦勝利をかざったとかで。よかったですね。

   今ブログ書こうとして検索したら、今年の入場曲はアナ雪の「Let it go」だったそうで。そりゃ当然か。外国曲でもいいのね。あと最近の流行の曲としては「女々しくて」が来ているそうで。ごめん、初耳。もうTVつけっぱで全試合追うほど高校野球には情熱はないです。ネットで拾って、ああ、最近はこうなのねーと思うだけ。
   「そんなのタンギングたいへんじゃん!」と話を振ったら虎美絶叫してましたが(金管はそもそもタンギングでいいのか?)、拾って聴いた分にはあの「女々しくて!」三連呼の前サビ部分ではなく、「あーいされたくてっ」のBメロ? 部分からを切り取っていて、難易度もそんなじゃあなかったようです。でも、そりゃあのサビの部分ナシってわけはなかったですけどね。

   しかしながら、汗と涙の高校野球応援歌に「女々しくて」はどうよとおもってしまったわたしです。

    ま、ちゃんとイマドキの曲も入って、高校野球はこれからもみんなの心を熱くしていくんですね。今年も皆がベストを尽くせますように。ウェルカム名勝負。ウェルカム新しいヒーロー。そして、運動部に限らず他の部活のみんなにも相応の評価がありますように。

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2012年9月20日 (木)

腹が膨れる!

   流石高校野球部の近況。
   なんかこの初夏に今年の一年の抱負を聞いたときから、
   「元気って言うかやんちゃな子が多いなー」って思ってたんですが。
   「ここでならレギュラー取れそう」とか、「今年からバンバン試合出ます」とか言っちゃうのって、どうよ? 高校野球ぐらい実力主義の世界だと、あんまり謙遜とか先輩を立てるとかやったりしないのかなと思ってましたが。

   ややヤンチャすぎたようで、とりあえず夏の大会までにひとりふたりは逃げたらしいと。

   そんでもって、甲子園予選はいいところまで言ったというのに、豹太たち3年が引退したら、秋の大会はあっけなく負けちゃって。
   どうもうまく行かないまま緩んできて、先生にとうとう怒られて。
   昨日はみんな早起きして先生に謝りに行こう! ということになったらしいのですが、そこでまたやらかして(その内容はやっぱり書くとヤバイらしい)。
   そんな大変な事件があったというのにおかあさん軽くぎっくり腰で寝坊して豹太(携帯水没で故障中)起こすの忘れてて、豹太昨日は10時出という虎美並みの大名登校してしまってて。ああ、携帯壊れてたから情報入ってなかったのね。

   とりあえず読売の20日の朝刊にはまだ載ってなかったぞと。

   あの人数を束ねていくのは大変みたいです。

   わたしは当事者たちがもう1,2年であるということが役員ママからのメイルでは解らなかったので、朝イチで豹太を叩き起こして登場人物について解説をして貰って、ちょっとホッとして。でも、現役諸君の謹慎は当然にしても、3年のみんなの推薦入試にも関係するんじゃないかととっても心配してしまいました(利己的ですかねコレ?)。

   そして、今週末に予定されていた3年の引退試合は……当然中止かな。この前の3年生を送る会の日は大雨で22日に繰り延べになったのに。もしかして、奇跡の進撃の反動で不運が来てるのかしらん。

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2012年8月16日 (木)

甲子園もやってます

   ポロニアリヒトまた勝っちゃって。
   今回は松井君結構点を取られた感じでしたが。それでも19奪三振って……スゴイネ。

   優雅に出勤したら、お孫さんがポロニアリヒトだという大お姉様がお客さんと、また勝った云々お話をしていて、
   「(甲子園に滞在し続けるためその他でお金が要るので卒業生に負担をお願いする)寄付金が5千円一口で2口以上、困っちゃう」って。
   甲子園出場校の球児の母も大変ですね。

   豹太は予備校のミーティングで、
   「ポロニアリヒトの応援に甲子園に行っちゃったひとは今後スケジュールをよく考えること」と言われたそうです。
   「オリンピックが受験の年に当たって大変という奴はいなかった」らしいのですが、(母校とか)身近な学校が甲子園勝ち進んで夏休みに勉強がはかどらなかったって子はいるのかもしれません。

   ああ~んそして今天理がやってますが、ここは吹奏楽部強い! 「ラヴ・ミー・テンダー」のコンバット・アレンジはここしかやらないような気がします。天国のプレスリーもビックリ! さっきは「夏の扉」やってたよ! 松田聖子の! 指導の先生に是非お目にかかりたい!(かかってどうする!?) ……次「ブラバン甲子園」CD編むときは是非入れてもらってください。

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2012年7月22日 (日)

わんこ系男子

   それで高校野球篇補遺。

   「あらー延長12回までやってもろて、キノドクな。吹奏楽部のみんなには残業代だしちゃらんなん」
   ……「してやる」をつづめて「しちゃる」というのは金沢弁のええと下々の方の言葉です(がっです・おう゛・あんふぉーちゅんの隠岐の海たん篇参照)。キノドクというのはこちらが申し訳ない、もったいないという感謝の言葉です。おかあさんは「マイ・フェア・レディ」のイライザちゃんのように、競技場に行くと化けの皮剥がれる系で、金沢弁でやじり倒します。
   「こいつも引きずり下ろせー!」
   「バッター振らんでええよー! 立っとるだけで1塁いけるよー!」
   「だめやんそんな早早に打ち上げたら! もっとカウント稼いで味方のピッチ休ましちゃりー!」(バンクウルシュプルングの2番手ピッチャーは荒れ球系でした)
   ……大丈夫意味解ってる人いないから。
   毎年部長先生からは、夏の大会の壮行会のスピーチの時に
   「ヤジは慎むようにと高野連から言われています」と意味ありげな視線をもらってます。

   それはおいといて。
   3回戦の熱闘のあと、自分たちはニシゴーリさんにうちまでのせてって貰えるからいいとして、豹太は学校までチャーターバスなのよねとスタジアム外で生着替え中の我が子を見ておかあさん忽然と思い当たりました!

   豹太の自転車今パンク中で、今日も朝5時起きで歩いて学校まで行ったんだよ!

   学校からこの大荷物担いで山越えして帰るの!?

   「豹太! タクシー使いなさい、母が許す!
   豹ちゃん手を顔の前でブンブン振りました。
   「じゃあ、その着替え袋だけでも寄越しなさい、おかあさん持って帰っちゃるから!」
   再びブンブン!

   そりゃあの試合は豹太スターティング・メンバーからベンチで、三塁コーチしかしてませんが。

   男の子だなあと胸を熱くして帰ってきて、お風呂を沸かして待ってたんですが。

   帰ってこねえよ。多摩丘陵とっぷりと暮れ、遠雷の音さえ聞こえます……雨降ってきたらどうするんだよ?

   そしてメイルが入り……
   「雷が怖いのでバスに乗る系男子」って。ペンギンの絵文字つき。

   笑っちゃいましたが安心したー。

   バスでジャイラン駅まで出て、小田急線~ノイエ・リリエンベルク~バスと帰宅した模様。

   そして、その日から首都圏は急に季節が戻って、木曜にはすんごい雷雨……。

   それも漸く止んで、雨宿りのお客様も三々五々おうちにお帰りになった頃にご来店のお客様、
   「お客様、やっと雨が止んでようございましたね」とお声がけしたら、
   「犬をうちに待たせてるからすぐ帰らなきゃ。わんちゃんは雷が嫌いなのよ」って。
   「さようでございましたか。お気をつけて」

   「動物のお医者さん」にもありましたが、あれはチョビがとくに雷が嫌いというネタでもなかったんだなあ。

   「……だそうだ。うちの子は猫科だと思っていたが、お兄ちゃんはわんこ系だったんだな」と虎美に申しますと、虎の心を持つ娘は冷たく、
   「どうしてあんなものが怖いひとがいるのか分かんない」と申しました。ああ、おまえはそうだろうよ。

   ただそれだけのことでも、「雷きらいな男のひとってかわいー」とか言う方に持っていけば話題も拡がったりその場も和んだりするだろうに、どうしておまえは鎮火する方に……ブチブチ。癒やし/和み系と鎮火/フリーズ系との分水嶺はここだ。

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2012年7月14日 (土)

最後の夏、永遠に続く夏

   ポジションは3塁コーチャー固定、背番号は10番の豹太くんにも最後の夏がやってきました。

   7月1日には決起会がありまして、午前中練習試合のあと、3年生のおかあさんを中心にお弁当やらデザートやらを調達して、流石高校の会議室を借りて、ちょっとした食事会、部長先生や監督先生のお話を聞いたり、チームのみんなの大会への抱負を聞いたり。
   組み合わせ抽選が発表になってから地元新聞では各チームのメンバーやら監督による講評やら、中心選手の顔写真やらそそれぞれ紙面を割いて順に紹介してくれているのですが、なんと! それに我が子が!
   「補欠の早乙女はムードメイカーとして活躍してくれている」と監督コメントも! 
   それコピーしてほしかったんですけどちょっと今年はお仕事でからだがいっぱいいっぱいであんまり全く練習試合にも顔を出してなかったので言い出しづらかったです。
   「それでどうしてうちの子がアップに?」
   「ああ、3年全員でじゃんけんしたんだって」
   無駄に運の強いところをここに出さなくたって。

   などとご歓談の果てに、
   「それではチームの有志による余興を!」といってすぐ指名される我が子をどう捉えたらいいのか……やっぱり「ムードメイカー」ってそういうこと?
   やんちゃな高校生のノリの息子を見ることができてなんだか感慨もひとしお。
   眼鏡を掛けていても特進クラスで学級委員をやっていてもやっぱり豹太くんは3枚目なのね。

   そして、事件は起きた!
   ここへきていつもお世話になっているニシゴーリ君が送球を顎に受けて昏倒! 豹太が歯でフライをキャッチしちゃったときは流血おびただしかったけど、折れも抜けもせず、ちょっと前歯が齧歯類だったのが少し人類になって良かったね程度で済んだんですが(3日ぐらいは3食ウィダーインゼリーだった!)、ニシゴーリ君は顎の骨にヒビが入ったそうで……やっぱ豹太って「持ってる」子? もしかしてニシゴーリ君の代わりに試合に出して貰えるかと思ったんですが……甘かったな。

   8日の開会式の前夜、せっついて出させた背番号は、やっぱり10番だったのでした。
   「お兄ちゃんやったね! 剣城と同じ番号だよ!」 と、イナズマイレブンにはまっている虎美はのーてんき。
   「あーそれ昭和の頃、『キャプテン翼』流行ってるときに同じネタあった。野球部の彼が10番貰って泣いてるってのに、C翼好きな彼女の方がむしんけーに『翼君と一緒♪』って言って喧嘩になったっつの」と母は脱力。
   野球はレギュラー9人で10番は補欠ですが、サッカーは11人、自陣ゴールに近い方から番号をもらうので、エースストライカー(または司令塔?)が10番なんだなあ。 
   嗚呼歴史は繰り返す
   母は虎美に糸を通させてきゃりーぱみゅぱみゅといかいうタレントを想定しつつ「まーつり縫ーいまつりまつり~♪」などと口ずさみながら背番号をつけました。

   場所取りのために始発集合というのを無視して、9時ぐらいにやんわりうちをでてひとりで小田急線に乗って。
   「登戸で乗り換えてにゃんぶ線から京浜東北……」
   嗚呼、そのときわたしは虎美が友達のところから回収した「一夢庵風流記」を手にしていたのです。
   「いくつ目だったかな~」と思いつつその世界に没入……
   「東北沢方面にお乗り換えの方は」とアナウンスにハッと気がつけばそこは下北沢

   隆慶一郎恐るべし!!

   慌ててとって返しました。急行乗ったら登戸はすぐなんだってば!
   5時起きで場所をとっててくれてるママさん達には
   「なんかぼーっとしてたら乗り越しちゃった」とメイルをいれときました(ウソツキ!)。
   そこからはなんとかうまく乗り継いで、11時半に横浜スタジアムに到着。なんとか合流できました。

   流石高校野球部がんばった! バックネット裏ど真ん中に席を確保、待っててくれました。入場行進はやや不揃いでしたが、元気よくできて、少年達はそのまま第一試合を見て帰り、母たちはせっかくだからと中華街でゴハンを食べて解散。
   ……でも、ただ行進する我が子を見るためだけに片道1時間半掛けて、しかも前後出入りに時間が掛かって、ほぼ一日潰れるってのはおかあさん時間の無駄だと思っちゃうのよねー(こういうひとは観戦に向かない。どーせうちでだらだらネットして終わるくせに)。

   そして11日、最後の日になるかと思われたのですが、平塚球場での試合は……勝っちゃった!
   先攻め1回表から相手投手の立ち上がりを攻めて攻めて3点取って、その後、追いつかれそうになるとかわすという絶妙な展開で7回裏まで持っていって、相手4番の大会6号ソロで追いつかれたときには、ああ、とうとう終わりかナーって思ったんですけど!
   9回表にまさかのだめ押しタイムリーが出て、とうとう勝っちゃいました! 苦節3年。豹太が入部してから公式戦では一度も勝ったことがなかったのに!

   よかったなあ。

   キャプテン鳴門君「おかあさあーん」っていって泣いてたよ。
   オーダーは骨折を押して出場のニシゴーリ君がライトで、豹太は定位置の3塁コーチャーでしたが。

   よかったよ。

   そんでもって金曜に2回戦だし。
   平日なのでママ達も行かれないひと多かったですが。おかあさんも。
   リーリエマートがちょうどアクエリアス500ミリリットルペットボトルを99円でご奉仕中なので、買い出し部隊のニシゴーリママにお買い上げしてもらいました。
   「どーよ、おーいお茶も99円なんだけど、もう一つ勝ったときのために早乙女さんから寄付しとく?」
   「まだいいんじゃない?」
   この時点ではニシゴーリさんもふたつも勝つとは思ってなかった?

   期待してたんですが、お仕事終えてうちに帰ってもメイルは入ってなかったです。朝一の試合の筈なのに、本人も帰ってこないし。これは負けちゃって残念会してるのかしらと慌ててネットでいろんなサイトを見たんですが、
   「流石9-1グローセツィムト」
   勝ってるよ!
   嘘! と虎美と言い合っていたら、お兄ちゃん帰って来ちゃいました。
   「勝ったな」
   「うん!」
   「大差で勝ったなら試合出してもらえたろ?」
   「ああ、9回の2点あるでしょ? あれ、おれがゲッツー打った間に入った点」
   「進塁打! ゲッツー進塁打で打点1!? 面白すぎ! それで守備は?」
   「その裏。2アウトはおれが捕った」
   「それってニシゴーリくんの代わり?」
   「2年の代わり」

   最後の夏を楽しめたようです。
   次は水曜だからまた見に行けるわ。あ、おーいお茶買っとかないと!

   ……でも、勝ち進んでる間は豹太受験勉強に入れないのよねえ。
   悩ましい高3球児の母でした。

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2011年8月23日 (火)

大人げない話

   昨夜「夏目友人帳」のアニメを見て、これが深夜1時30分開始なものだから毎週旦那様の帰宅時間と重なっていて、つめたい目で見られながらTVにかじりついて、旦那様をしっしと2階に追い払ってそれから多少の作業を済ませて床についたのが3時過ぎ

   豹太今秋季(!)リーグで毎日にゃんぶ線で9つも行ったところの会場で負けたり負けたり(!)を繰り返していて、今日の集合時刻は、「第一試合だから7時」って、おおそれは6時24分の急行に乗れば、っておかあさんよせばいいのに「6時2分の方が余裕があるな」って言っちゃって。それバスの始発より早いですよ? そんなのに乗るために駅まで30分歩くこと考えたら豹ちゃん5時起きしちゃいますよ……。

   なんてことを考えながら眠りに落ちたら、豹太枕元をごそごそしてるじゃないですか。

   「おかーさん長袖のアンダーシャツは!?」
   多摩丘陵そろそろ秋風が吹いてます。昨日はエアコン効き過ぎでお店に来たお客さんみんな震えてましたね。
   「知るか、そこに置いた」
   「ないから言ってるんじゃない! ちゃんとものを管理してよ!」
   「自分のものだろうが! どうして寝る前に全部揃えておかないんだ!」と、ケンカしながら朝の4時半から家捜し
   「あるではないか!」と、それから朝ご飯。そういえば昨日虎美ちゃんに干し物を任せたら、適当に取り込んじゃったらしいです、おかあさんちゃんと回収しよう。
   「母だって今は働いているのだ、非常識な時間に非常識なことで起こすな!」と八つ当たりして寝直したんですが。

   今日は暑かったですね。

   ねえ、どんな気持ち? 朝4時半に親を叩き起こしてわざわざ長袖着てってそれでこんなに暑くて(おまけに負けたらしい)、ねえどんな気持ち?

   ……って言ってやろうと思って帰ってきたら、エアコンの下で疲れ切って寝てました。お疲れ。

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2011年8月22日 (月)

夏が終われば

   そう言えば、わりにリアルな高校野球を描いている「おおきく振りかぶって」でも、夏の甲子園地方予選が終わったらすぐ合宿をやっていたと思いましたが。

   べつに甲子園を目指してない流石高校野球部も、このまえ合宿がありました。春の合宿は地震のせいで延期になりましたから、まあ、ここでみんな心をひとつにしておくのもよいでしょうって、学校に泊まり込みするの? 学校の宿泊所ってあるんじゃなくて、教室にお蒲団敷いて? ゴハンは? お風呂は?

   正解 : お母さんが来て2食作ってあげる。お風呂は近くのジャイアンツランド横「ヴィクトリー温泉(仮名)」まで車を持ってるお母さんがピストン輸送。

   ええっ、マジで?
   こっちは5時まで働いたらその後はまともな家事もまだできてないぐらいなのに、この暑いのに徒歩45分の流石高まで行ってゴハン作ってやるの? 早乙女家車ないんですけど!? って言ってる間にママさんのメイル・ネットワークでは持ち物や材料の持ち寄りの分担がどんどん決まっていってました。

   「合宿費とべつにお米3合持たせて!」

   見なかったことにして切り抜けようと思ったら、
   「ごめん黒アンダー忘れた持ってきて。おかあさんどうせ夜ゴハン作りに来るんでしょ」って。
   やはり悪いことはできないとばかりに、お仕事のあと、指定の忘れ物を持って、とりあえずこれで足りないことはなかろうと30人分紙パックのジュースを買い込んでタクシー拾いました、わたし。

   6時頃流石高校にたどり着くと、もう体育館下の泊まり込み用準備室(ちいさなキッチン付き)ではカセットコンロを並べてカレーが大鍋に5杯出来上ってました。皆さん慣れてらっしゃる。フルタイムで働いているニシゴーリママも、
   「うふ、今来たとこ。なんにもお手伝いしてないのよ」とふんわり笑ってました。あ、ジュースは歓声を以て迎えられました。
   5,6家庭から持ち寄った大きな炊飯器いっぱいにゴハンが炊けていて、こちらまで食事室に決めた教室に運んで、のこりひとつは夜食用におにぎりにでもするか、それとも明日の朝ご飯に……といっていたら、マネジャちゃんが駆け込んできて、
   「足りないって言ってますぅ!
   嗚呼、野獣のような高校球児!
   足りないのはゴハンの方だったので、慌てて明日用の残りひとつの炊飯器をもってってもらって、明日用に空けておいた炊飯器にまたお米を研いで入れて早炊きコース・スイッチオン!
   「野球部の子の食欲ってすごいね……」

   「おにぎりになんか混ぜるんでしょ? 用意してないの? じゃあまだ開いてるうちに近くのスーパーに買い出しに行こう!」と、おかあさんいたたまれなくて提案します。
   「え? この辺にスーパーがあるの?」と、あくまでニシゴーリママはおっとり。
   「こないだ歩いて帰ったときに見つけた! リーリエ・マートの流石校前支店! すぐだから、教えてあげる、行こう!」
   「じゃあ、車を出すわ」
   なんてことをいって、暗くなってきたところをニシゴーリママの車で流石高前支店へ。同じリーリエ・マートとは思われない綺麗で広い店内でした。おにぎりに入れる青菜やしそ、塩むすび用の食卓塩の他に、ちょっとしたおせんべい類や菓子パンなど、夜食も少し買い込んで。……ちゃっかりお会計は逃げるおかあさんでした。ごめんよ、ジュース差し入れたから早乙女家からはもう出せない。

   帰ったら、野獣野球部員たちは食事を終え、お風呂へと順々に送られていました。
   「早乙女さん、送っていってあげるから待ってて」とニシゴーリママが言ってくれたので、せめてものお手伝いに、とおにぎりを作ったり、ボウルやしゃもじなんかを洗ったり。

   帰ってきた野球部員達は、
   「ママーこれ」といって袋に突っ込んだあの泥まみれの一式をなんの疑いもなく差し出して。……おまえら、自分で洗えよ。まだ着替えの少ない1年生ちゃん達の分は、マネジャが洗ってくれる約束だそうで、それも、洗濯機なくて手洗いって聞いて、送り迎えの車を待ちながらおかあさんたち悩む悩む!
   「それならお母さんに来て貰って洗って持ってきてもらった方がいいんじゃ?」
   「でも1年生のお母さん誰も来てないよ」
   「コインランドリーないの? この辺」
   「下がったところにあったかも」
   「でも、乾燥機かけると2,3時間かかるよ? 取りに行くの大変じゃん、夜なのに」
   「どうしよう?」
   「お風呂はいってる間に洗うんじゃ?」
   「時間的に無理でしょ」
   小田原評定してる間にお風呂から帰って来ちゃって、その辺はうやむや。
   「なんだかお腹がすいたわ」とニシゴーリママが切ない顔をするので、おかあさん自分の非常食に持ってきたケンちゃんちからもらった売れ残りパンで作ったラスクを出しました……。

   「これ2組の葛原君ちからもらったラスクなんだけど、食べる?」
   大喜びで空きっ腹のママ達の間を回っていきました。葛原さんありがとう。

   「豹太、洗濯物を出せ」
   「え? いいよおれ持ってきたよ。おかあさん明日の朝来ないんでしょ?」
   「明日の夜も来てやるからその時渡す。明後日の分にしろ」2泊3日の予定です。
   「……うん。じゃあ、白いTシャツ持ってきて」
   お泊まりだー♪ とご機嫌だった豹太はいつも着てるお気に入りのバャリースのTシャツやら、台湾土産の赤いTシャツやらをカバンに詰めていたのですが、合宿だからさ、みんな白とか、紺とかのスポーツシャツ着てて、これはやばいと思ったらしいです。いやー豹太おかあさんに似て赤が好きで。困っちゃう。「(「坊っちゃん」の)教頭先生」とあだ名が付かないように……大丈夫、流石高校にそんなひねくれた奴はいない。

   あとはエアコン完備の教室にお蒲団を敷いて、みんなで就寝。
   「いいなあ、豹太帰ってこないんじゃないかしら」
   ほら、お盆の頃だから。毎晩熱帯夜だった頃です。

   「早乙女さんお疲れ様。さあ帰りましょ」
   ワンボックスの素敵な車が禍いしてすっかりタクシーにされているニシゴーリママ、ふんわりのんびりしているので頭が下がります。
   「もう9時になっちゃったわねえ。お腹もすいちゃった」
   そんな言葉もふんわりとおっしゃるニシゴーリママが大好きになりました。明日はもっと美味しいお菓子持っていくからね! と心に誓って。
   「早乙女さん明日も行くならうちに声かけてね。一緒に行きましょうよ」
   もう脚向けて寝られない!   

   翌日は、乾いた一式と依頼のTシャツとどうせいっぱい要るだろうと替え洗面タオルを持って角に出てメイルしてニシゴーリさんを待ちました。
   「支度が手間取って遅くなってゴメンネ」と謝ると、
   「いいの、先に御飯食べてたから」って、流石です。じゃあ、ママに差し入れと買ったおつまみ豆の小分けパックは要らないかしら……。

   今日の夕食は豚丼と聞いたので、実家から現物支給でもらったタマネギを持ってったら、もうできていて、「もう要らないよー」とあっさり言われました。いやーホントすいませんね。よそのママさん達はみんな仕事はもうお盆休みだったそうで、来られる人だけが来られる時間だけ来てやれることをやって去ったとのこと。ええと、……おかあさんどうしよう?

   とりあえず、豚丼を食事室に運んで盛りつける役をさせていただきました。

   お部屋の隅にはちゃんと各人のシャツが畳んで置いてあって、マネジャちゃん達あれから昨夜お洗濯して干してくれたらしいです。そしてなだれ込んできた野球部員たちはそれぞれ匂いを嗅いで自分のシャツを識別……豹太が言ってた、みんなほぼ同じシャツを持っているなかで自分のものを見つけるために匂いを嗅ぐというのはホントだったとこの目で知りました! でも、いつもは自分ちのママが使ってる洗剤の匂いで識別するのに、昨夜はみんな同じ洗剤でマネジャちゃんたちが洗ったからみんな同じ匂いで、
   「わかんねえ!」と騒いでました……うう~んこのおばかちゃん達! 自分のものには名前を書こうよ!

   この日は近隣の学校2校と練習試合巴戦をやったので、7時過ぎまで全然部員達は上がってきませんでした。おいおい。7時いただきますじゃなかったのか。結局7時45分いただきますで、全然予定通りに行きませんでした。それからまたヴィクトリー温泉(仮名)に送っていって、みんなが出たとメイルをもらってまたお迎えに行って……という予定。
  
   ところが、炎天下で2試合も練習試合をした流石高生たちはもう疲れちゃってこの日は食欲がなかったのか、お鍋に3杯作った豚丼も具だくさん豚汁も余っちゃった……。余らせていてもお鍋を洗わないと帰れないし、お腹すいたでしょとみんなで子ども達をお風呂にいかせといて残り豚丼はママさん達のお腹へ……。美味しかったぁ。

   残ってる差し入れのお菓子も、
   「遠慮して手を出せなかったのかしら。子供会みたいに小分けしたら絶対持って帰るって」とささっと手の空いたママさんが人数分小分けしてくれて、見事にお土産セットができました。まだ帰ってこないわ、お風呂長いわねと笑いながらみんなで手分けしてお鍋を洗って後始末して帰り支度。もう、みんなちゃっちゃと手を動かしてすぐに片付く~! あとはお茶を飲みながらいろいろ子ども達の様子を聞いたり。

   「なんでこんなに時間かかってるの!?」って、そりゃお盆の金曜日ならみんなそういう大きなお風呂に行って裸のつきあいしたりするわよねーって、納得。激込みのお風呂からやっと帰ってきて、みんなちゃんと寝なさいよと声を掛けて解散……したら、
   「今日は10時になっちゃったね」
   それでもニシゴーリママの笑顔に曇りはないのでした。ああ、尊敬します! 車に乗せて貰ったらもう10分で着いたしね。

   その日はOBも来て一緒に泊まったとかで、その逆らえない先輩がエアコンを19度にセットして寝ちゃったので豹太は
   「死ぬかと思ったって!」と震えながら帰ってきました。でも、みんな仲良くなれて楽しかったらしいですよ。

   ……でも野球部のママって大変だよねえ。

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2011年7月13日 (水)

余りにも早い夏の終わり

   負けちゃいました。
   いいとこまで行ったんだけどなあ。
   対戦相手はティーファーズムプフ。湘南の方の強豪校らしいです。
   会場は等々力球場だったので、溝の口の近くのひとと路線バスで向かいました。
   「なによう、そのTシャツの袖まくりは? 外せないお洒落のポイントなわけ?」と、先に来ていたニシゴーリママに突っ込むと、
   「違うのよ」と、お袖を延ばしてみたらば、せっかく誂えた応援Tシャツは石高校の父母会ネイム入りの筈が、「石高校野球部」になってて……だめじゃん。いや遠目にはわかんないけどね、遠目にはね。

   分解して縮めて持ってきた応援幟旗の竿をみんなして延して組み立てます。
   「やらせてー♪」と手を挙げますと、なかなかこれが難しい。竿の先がキャップが外れるようになっていて、そこに横棒を格納できるようになってるんです! まずそれを取り出して短いうちに幟旗の乳(旗などの、竿を通すべき輪になっている飛び出た部分……と「トリヴィアの泉」でやってた)を通しちゃいます。ところが、この伸縮できるようになってる竿は、真ん中にねじって調節部分があるので太くなってるのです。だから、乳がギリギリサイズだと、その部分を通せなくて、詰まってしまうのです!
   「いやーん、全部通しちゃったら途中で止まっちゃうじゃん!」という悲鳴がそこら中で。おかあさんも、張り切って全部通したらにっちもさっちもいかなくなって。
   「マリーちゃんそれやり直しな」
   むきー!
   みんな暑いのに頭から湯気を出しながらやり直しましてました。
   高校野球の応援幟旗は下2つを調節ねじの下に入れる程度でいいようです。
   というわけで、幟旗完成。
   各家庭から供出したクーラーボックスに、各自が作ってきたり買ってきた氷をぶち込んで、飲み物を冷やします。今日も熱中症警報出てますからスポーツドリンクとお茶をたっぷり。とくに、友情応援のスクールバンドの皆さんは、金物を持ちますから念入りに身体の中から冷やしてもらいます。
   そうこうしている間に前の試合が終わり、入場になりました。
   後攻め流石高校は1塁がわ。みんなで重たいクーラーボックスを手分けして入場します。両翼93メートルの等々力球場は生意気に人工芝でした。
   ……うわーこれはうちの学校のパンキョウ201号室だな。
   スタジアムをコンサートホールにたとえることにしているおかあさんも、これはたとえる対象に困る。グラウンドは近いし椅子はプラスチックのベンチだし(お尻が焼けた!)、ファウルボールを避けるネットはないし。ええと、臨場感アリアリで高校野球っぽくてようございました。
   もうノックが始まっていて、目と鼻の先では可愛いバッテリーちゃんたちが投球練習をしておって、いい音をさせているのがよく解って、ああ、「おお振り」3巻で西浦高校のみんなが春季大会の観戦に行って、榛名と遭遇するエピソード、トップレヴェルの投手を目の辺りにして息を呑むってやつの感覚を肌で感じられました。

   相手のティーファーズムプフ、事前配布の資料ではエースの名前がテオ小林(仮名)って、キラキラネームなの? ハーフなの? ってちょっと期待してましたが、ハーフなんだそうで、背が高く、結構評判の良いピッチャーだったみたいです。ただ、立ち上がりが微妙だったので、そんなに圧倒されてなかったような……。
   「ねえ、負けてなくない?」
   「だよね?」
   点こそは入らないものの、毎回ちゃんちゃんとランナーを出せていたのでした。それに対して、我らがエースのMくんは快調、快調♪
   「さくさく過ぎや! ちょっと遊んでやりー! うちのブラバンが休む間がないやないの!」と、おかあさんのヤジ応援も余裕。
   解説しよう! 地方大会レヴェルでは仁義かなんか知りませんが、ブラバンの応援は攻撃時だけで、相手の攻撃の間はこちらは休憩して邪魔をしないんですね。知らなかったなあ。というわけで、こちらが守っている表の攻撃の間は、ブラバンのお嬢さん(お兄さんもいた)達は休憩時間で、汗をぬぐったり喉を潤したり楽器のメンテをしておったり、次の攻撃の回の選手のテーマの楽譜の準備をしておったりするのであります。ああ、そう、出ると負けの流石高校でも、選手それぞれに打撃テーマがあって、好きな曲のワンフレーズを鳴らした後で、「かっせ! かっせ! 流石! かっとばせー! ○○!」と応援して貰えるのです。まあ、「ブラバン甲子園」でおなじみの曲ばかりでしたけどね。
   「おれまで希望を聞かれちゃった」と、そういえば数日前、豹太が照れくさそうな顔をしていました。
   「アニメオタクとバレバレの痛い曲をリクエストしてどん引きされるがよい」
   「いやそれは……でもハルヒなんかもうそんなレヴェルに入らないし」
   「おまえが見ているようなものではなにがあるのだ、いや、聞きたくない……」
   「でも、ブラバンの方で出来る曲を出してきて、その中から選択なんだよ」
   なんだ、道理で。……それならなおさら「ハルヒダンス」をリクエストしてやって笑いを呼べばよいのに。ま、とにかく今日は豹太の出番はなかったので。

   さて、超日本人級投手ということでコールド警報が出されていて、9回まで保たないんじゃ、といわれていたのに、蓋を開けてみれば福本解説でいうところの、
   「たこやきやね」というゼロの並んだスコアボードになっていました。
   ところが4回裏、長打が偶然続き、あれよあれよと、
   「1点取ったあ!」
   「楊枝がついてもうたね」(福本解説ふうに)
   そのあとまたたこ焼きが並んで、これはロールシャッハ・テストのように線対称なスコアができるのでは……と期待し始めた8回表、突然エースのMくんが乱れたのでした。
   エースで3番のテオ小林(仮名)、自分の手で得点を叩き出して、あっという間に逆転。おかあさんが、
   「NOW! MAKE IT SO DRAMATIC!!(メークドラマや!)」
   と絶叫して9回裏2死2、3塁まで追い上げたのも虚しく、試合は終わってしまったのでした。
   わーっと双方のベンチから選手が出てきて真ん中に整列して礼! サイレンが鳴って、校歌が流れて旗が揚がって。
   こないだおかあさん虎美ちゃんが作った千羽鶴も、向こうさんに行ってしまいました。それからは協力して撤収、ブラバンにお礼を行ったり、選手達がおかあさん達に応援ありがとうございましたと整列して挨拶したり、向こうさんとまた栄誉をたたえ合ったり、うちの鶴を甲子園に連れてってくださいとか定型文の社交辞令を掛けたり。

   そんなこんなで帰ってきたらもう日が暮れてました。

   面白かったけど、まあ、もうひとつ2つ勝っても良かったかもね。

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2011年7月10日 (日)

開会式(事実上初)

   本日は神奈川県高校野球県大会開会式でした。
   去年は豹太は骨折していて参加できなかったので、今年が初めての入場行進です。野球部のご父兄達も息子の勇姿を見に勇んで出かけます……。会場は横浜スタジアム、最寄り駅は京浜東北線関内駅。
   「登戸9時!」と、にゃんぶ線沿線が多い流石高校野球部父母会に連絡が入ります。ところが、
   「今年は節電のため開会が1時間早まったみたい。登戸8時で」
   登戸ならうちから小田急で4つめですね。大丈夫……?(でもやっぱり日曜はもっと朝寝してたいなー)
   それが、どんどん変わって、前日には、
   「川崎8時半!」 
   待って! 川崎は京浜東北との合流地点ですが、随分先だよ……?
   Yahoo!の乗り換え案内さんにお尋ねしますと、
   「ノイエ・リリエンベルク。7時40分発の急行に乗ってください」
   ……休日の朝寝よさようなら。7時10分は乗り遅れて、25分のバスで駅に行きました。

   そういえば、よその野球に強い学校に行ったママさんが、前日から泊まり込みだといってたのは、彼女の(息子さんの)学校が遠くにあるからだと思ってたんですが……。

   ふらふら川崎の改札を出て歩いていたところをがっしと高瀬さんのママに腕を掴まれて、
   「マリーちゃんダメよ! 待ち合わせは改札の中!」
   ……舞子さん(仮名)なんか変なあだ名ついちゃってますけどそこはまた後日。
   無事合流しまして、関内着。そこのおにぎりやさんでゴハン調達。駅舎を出ますとすぐに横浜スタジアムであります。
   ……既にもう行列がついてました。シート敷いて、ピクニック用椅子置いて。縦長のあの「本日特売」の幟旗のかたちの「進撃! ○○高校!」とか、「県立○○高校父母会」と書いてある応援旗がそれぞれの集団の脇に立ってるんですね。一目瞭然。あと、応援のための揃いのTシャツ着てます。うちも作りましたけど。ブルーで、「GO ! SASUGA! 流石高校野球部父母会」って入ってる奴。
   もう梅雨明け2日目のギラギラの太陽で、自動車学校やら朝日新聞やらが配ってる団扇をみんなして手を出してもらって涼を取ってました。
   高校野球の父母会って大変なんだなあ。
   入場券買う列と、開門を待つ列に別れて並んで、入場券(500円)を買ってきてもらって10時開場で入場。父母会ならただなのは「おお振り」世界だけだったのか。

   ゲートを入るともう客席はびっちり各校の応援団が席を取ってました。縄を張る、「○○高校」と書いた紙を席の上に置く、「小人数だからどこにでも坐れるわよ」と言っていた流石高校一行はもう真っ青、上がったり下がったりして席を探し、よその大手の学校が押さえたけれどもう必要ないと思って解放したところをすかさず貰い受けて、なんとか20人分を押さえました。
   「氷ミカン買ってくる! マリーちゃん席とっといて」
   横浜スタジアム名物だそうです。かき氷に缶詰のミカンをおたまにひとすくい程度乗せて、缶詰ミカンのシロップを掛けたもの。かき氷シロップほど味も色もどぎつくなくあっさりといい感じでした。夏の試合観戦のお供にお似合い。350円也。

   そして開会式を待つこと2時間。とうとう行進が始まりました。客席にはみっちりご父兄が陣取り、今までそこここに上がっていた校名の幟旗(合流の目印)も、外して視界を妨げないようになっています。ここんとこ皆さんキッチリしてますね。日傘もここからは自粛。ああ! おかあさん探し当てた帽子は経年劣化で大変なことになってたので、今日は日傘だけだったのに! ブルゾンをひっかぶりました。
   神奈川県高校吹奏楽連合会(? といったような名前)による演奏が始まります。この曲なんてタイトルなんでしょうね、高校野球でよくかかる、「栄冠は君に輝く」じゃなくて、行進曲の方。今日もいい響きです。
   校名のプラカードを持った選手に先導されて、ベンチ入り選手が行進します。2軍、3軍のあるような学校ではユニフォームに着替えたそういう選手達がスタンドで拍手してます。
   「一度もグラウンドに立てない選手がいるところもいますが、うちはその点全員行進できます」って、部長先生言ってたなあ。まあ、そのかわりうちは公式戦一度も勝てない可能性もありますが。
   フェンスの右中間のところが開いて出入り口になっていて、そこから出た選手達はライト線に沿って行進し、一塁と本塁の間で2段階に右折して、今度はレフト線に沿って行進していきます(ちょっとれいの東川ミステリ「殺意は必ず三度ある」を思い出してた)。この曲がり角辺りにカメラが待っていて、そこでバックスクリーンの電光掲示板に映り(たぶん中継のテレビ神奈川にも映ってた)、校名紹介のアナウンスが入ります。レフトの奥に到達したところで右に折れ、バックスクリーン前最深部でまた右折、真ん中を進んで2塁ベース辺りで止まり、第2シード校(直前の春期大会で良い成績を収めた学校が1回戦免除などの優遇措置を得る、それがシード)までがそこへ並びます。以下の一般校は同様に進んで、その後方で真ん中からグラウンドを埋めていきます……。
   去年はきれいに扇形の半径と円周の接点を結んだ線上に並びきったと思ったのに、今年はなぜか横に膨らんで、どんどんレフト線が狭くなっていきます。行進してくる新しい学校と、バックスクリーンから入ってきて横に並ぶ先に入場した学校とがすれ違えなくなってきて……
   「ちょっと、あんたらもっと詰めまっし! 横に膨れすぎ!」
   おかあさんついついスタンドから声を掛けてしまいます。
   「無理! もう無理! あんたらちゃんと並ばんかいね! ちょっと横へ詰めまっしね!」
   首都圏のぼくちゃんたちには理解できなかったと思います。金沢弁丸出し。
   大会役員さん達も出て、交通整理して無理矢理に詰め込んだみたいです。参加校は去年と同じ数だったと思ったんだけど(記念の小冊子は選手に配布、まだ見せてもらってません)。

   すごいのは、この辺でお勉強が出来る学校として有名なハマーは、プラカードをちゃんと客席に、見えるように構えていて、わざとなのかしら、と思っていたら、おかあさん達の前を通り過ぎたらピッと方向を変えて、進行方向を向くようにして歩きだして、これは解っていてやっていた、さすがハマー! と唸らされたこと。
   「というわけだ、さすがだなハマーは」と帰ってきて豹太に申しましたところ、
   「そういうふうに全員教わるんだけどね」と、クールなお答え。
   「というと、おまえのところはおばかちゃんだから出来なかったと」
   「まあそういうこと」
   ……まあ、ハマーのプラカード係くんがお利口ということに代わりはないかと。

   あとは、大会委員長やら朝日新聞のお偉いさんやら、こないだ成り立ての県知事さんやらがスピーチをして、選手宣誓をして、大会歌を歌って終わり(国旗掲揚、優勝旗返還、功労者表彰もありました)。

   なんでこんだけにこんなに暑い想いをするのかなーとちょっとへたばりましたけど。行進を見るのは好きで楽しいけど、そのために2時間待ちで灼熱地獄に耐えるのはちょっと費用対効果がないような……(高校野球観戦に向いてない?)
   「あ、マリーちゃん寝てる!」
   帰りの京浜東北線の中で意識が遠くなりました。

   「おかあさん、来たことでその日の夜御飯が作れなかったり寝込んだりするんなら見に来なくていいから
   真っ赤に腫れ上がった顔は化粧水パック、両腕には保冷剤をタオルを巻いて固定して寝込んだ姿を見て豹太がぼそりと言いました。
   うーん、どうしよう?

   とりあえず再掲。

   球児らの行進するに立ち混じる
      吾子見る夏になりにけるかも         舞音

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2011年2月16日 (水)

てぶくろをかいに ― 高校球児篇 ―

   翼くんと素振りを始めた豹太、
   「血豆が破れた」とか今更なことを申します。
   その昔、文学少女のとっかかりとして「イワンのばか」なんかをちゃんと読んだおかあさんとしては、あれにたしか目の不自由な少女かなんかが出てきて、ひとを、見た目ではなく手を触って判断する、手にたこやらまめがあると、このひとは働き者のいいひとだと思って暖炉の前の良い席に案内するが、資本家とか貴族とかは、手にまめがない、柔らかい手をしているので怠け者と判断して下座におく、そんなエピソードがあったかと思いますが。子供のまいちゃんは、これは素晴らしいことだと思ったところが自分の手は勉強ばっかして豆がない、どうしよう、漫画家にはペンだこというものができるらしいが自分も少しは中指のわき、鉛筆を支えるあたりが固くなってきている、これをもっと大きくするために勉強しようと思って、事実中高の頃はここんとこがやや固くなってたんじゃないかなあ。あとは、中学校からバス通学したんで、教科書全部から辞書からみんな突っ込んで10センチぐらいになった学生カバンを毎日握りしめてたんで、そういうまめはできましたね、手のひらに。あとは、ノートでこすれてもう右手の小指の側面が光るほどにツルツルになってました。いやあもうガリ勉でお恥ずかしい。いやそんなでもないけど。
   ピアノの練習もようせんと肩掛けカバンでのらくら学校に行ったり行かなかったりの虎美はもうしなやかないい手をしておりますけれど。勉強しろ!

   で、話を戻して、その豆のできた高校球児が、
   「バッティング・グローヴ買おうかと思うんだけど」と申すのです。
   「だって持ってたじゃん。ユニフォームのポケットにいつも入ってる」
   「あれは守備用グローヴ
   「違うんかい!?」
   「違うの!」
   野球部ってほんと地味にお金のかかる……。
   「軍手を買ってやったろうが、筋トレでグラウンドを手押し車で歩くとき手がすりむけるといって」ああ本当に今時の子はひ弱で。
   「軍手じゃダメでしょ! 滑る」
   「母がよなべをして肉球を付けてやろう」
   「ダメだって! 指定のグローヴじゃないと試合でられない!」
   なんじゃそりゃ。それでインフルエンザの熱も下がった先週末にてぶくろを買いに行った模様。
   「このてにちょうどいいバッティング・グローヴをください
   はて、彼のちいちゃな手にあったグローヴはあったのかしら?

   今日はグラウンドの雪かきで終わったそうですが、素手でスコップを振るうと手が大変だったそうです。
   「そこは一昨日買ったバッティング・グローヴで」
   「なんで!? 軍手でしょ!」
   高校球児はホントに大変……。

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