« 2019年8月 | トップページ | 2019年10月 »

2019年9月27日 (金)

お彼岸は金沢に

   行ってきましたよ。帰りの北陸新幹線が冷蔵庫から出したてってぐらいに冷え切っていて、一応羽織れるものはみんな羽織ったけど、時すでに遅し。一日頑張って働いた後病院に行ったら肺炎と診断されて今静養中です。

   金沢への帰り方もまだ慣れなくて、今回はお義母様夕方からお出かけで、

   「お留守番してほしいから5時までに着いてほしいわあ」って。東京駅で迷わないですぐ新幹線のれるように前の日から町田の小田急で虎屋の羊羹調達するやら崎陽軒のシウマイは当日ノイエ・リリエンベルクのスパ地下で調達するやら。

  12時台の新幹線ならはくたか(こだま系各駅停車)でもまにあうかしらと乗ってみました。

  連休前日だったので悩むほど混んではいませんでした。が、自由席4号車のしっぽから乗って進んでいくと、2列席も3列席も既に誰かが座っています。

  「やった! 空いてる! ここ座っちゃえ!」

   うん、4号車13番だとやはり避けるのかな。21世紀になってもやはり。アルファベットでは不吉な字ってあるのかしら、念のため。航空機でIとかQが欠番になってるのは他の字(数字の1やゼロ、О)と紛らわしいからだそうだけど。

   娘からはぜひ読んでとおすすめ本を渡されたけど、キャリーバッグに入れたらもう開ける余裕なしで、黙ってスマフォのゲームをやって、そしていい頃から寝てました。うん、列車が木曽路に入って、故人の曰くすべて山の中になったころね。電波入らないの。

   今回は駅弁のお店で買った「キンメダル弁当」! 東京オリンピックあてこんでさ! これが、キンメダイの切り身を使った炊き込みご飯をの形の器に入れましたっていうダジャレ! 令和になってまで恥ずかしくないのか! 好きなんだこんなノリ! 樽って、イマドキまだあったのか経木のお弁当箱! わっかにしてなんだっけクサビみたいなのでちょっととめてあって。珍しくて良かった!

   中身は金目とチキンとベビーホタテに10センチくらいのエビの尾頭付きにアスパラとインゲンと黄色いパプリカのきれっぱしが入ってる洋風の炊き込みご飯(ピラフ)で、ちゃんとスタッフドオリーブもついてました。ごはんはべしゃっとしてましたけど、まあおいしい。悪くない。こてこてでいくならここは勝利者に捧げる月桂冠にちなんでベイリーフもプラスティックのにぎやかし(バランのノリで)入れて。キャプションに「勝利者に捧ぐ」云々追加しといたら完璧じゃないかと。千円の弁当にそれぞれ一枚ベイリーフ付けたらコスト的にも味的にもオーヴァーかもだし。

   無事に明るいうちに早乙女家について、「その時間ならもうわたしはでかけているわ。鍵を開けておくから裏から入ってちょうだい」というので近所のかたに挨拶しつつお勝手口に手をかけたら、開かない。

   おかーさーん鍵は開けておくっておっしゃいましたよね?

   「どしたの、奥さん」

   「鍵開いてないです」

   「表に回ってみたら? 大丈夫、この前おれが表の引き戸にも鍵をつけて外から鍵かかるようにしたから」

   「どうもお世話さまで。でも表も鍵かけちゃってたらわたし鍵預かってないから入れないです」

   「いやどうだか。妹さん? 水無瀬さんちに預けたって言ってたかな」

   「水無瀬のおばさまなら安心ですけど。もーあたし実家帰らせてもらいますわ」

   「いやそういわんと」

   「えーじゃとりあえず電話してみます」

   【おかーさーんまいこです今お勝手口にいるんですけど】

   【あら早く着いたこと。お玄関回ってちょうだい】

    がっくりしてご近所さんに挨拶して玄関から入れてもらいました。

    てな感じて初日はお留守番。冷蔵庫に入ってるもの適当に食べてって言われて適当に食べたらお母様会議に出た折り詰めそのまんまお持ち帰りで「まいこさんおあがり」。栗おこわ弁当おいしかったです。うーん全部食べちゃう私もいやしい!

    二日目はお墓参り。いや、朝たらたら8時まで寝てシャワー使ってすっぴん洗い髪でご飯食べてたら水無瀬のおば様いらして。    

   「姉さん入るわよ。まあ! だから新聞は読んだらこちらへまとめるように言ったじゃない」

    片付け魔のおばさまは週2で様子を見に来てくださっているとのことでしたが。やべえやっぱ化粧しとくんだった!

   「あら、ど、どうもおはようございます。せんだってはありがとうございました」

    ついこないだ、定時連絡を忘れていて久しぶりに掛けたらお母様が電話に出なくて、おばさまに見に行っていただいたのでした。単に電話が外れていただけで大ごとにはならなかったのですが、

   「気にしないでいいの。きっとあそこがああなっているんだわ、姉はそそっかしいからそういうことが前もあったの」って言ってくれて、実際当たっていて、ありがたみを実感したところだったのでもう最大限下手に出て、虎屋の秋の限定羊羹しっかりゲットしてきてて。ささッと出す。

   「まあ嬉しいわ。いただきます。まいこさんも大変でしょうけどこことここだけはきれいにしておいてね」

   「はいっ」

   「ここにものを置いちゃだめだといったでしょ、姉さんったら。では帰りますよ」

    その間お母様は今やろうと思ったとかうちはそこはそうじゃない主義だとか座ったままぶー垂れていました。ママにお部屋を襲撃された中学生の娘みたいに。

   うーん、これが娘が語っていた水無瀬のおばさまが片付けに来てくれる攻撃か。もったいない。ありがたい。うざいって言っちゃいけませんこの罰当たり!

   それからしばらくしてちゃんと化粧して髪もセットして、

   「お墓参り行きましょうか。お花はどうしたら?」

   お父様が生きていらした頃は裏の畑で栽培した菊やらダリアやらを適当に持って行ってた? 今はもうお母様そういうの全然気力体力ないみたいで。

   「お花は買ってきて」

   「はーい」

    ポイントカードごとお財布貰って近所のスーパーへ。そこで、お墓参り用だからペアで買わないとって色味が同じになるように仏さん用花束をよくよく検分の上二つゲットしてご機嫌で帰宅すれば。

   「まいこさん、お墓はうちのにしかいかないの?」

   「えーっ、お母様のご実家ウエストファリア家の墓地も先代大奥様ご実家の菩提寺まで全部行くのがお墓参りでしょ? 行きますよ」

   「……わたしも一緒に行くわ」

   「わーいお供しまーす!」

    それで早乙女家菩提寺に行こうとタクシーに乗り込んだところが。

   「お母様わたしお父様に逢いたいことしか考えてなくてお花ひとセットしか買ってなかったです!」

   「ほほほ」

    お母様は優れた教育者だったので自分で気づかせる教育を実践されておられます。伏線回収。

   「あとはお線香だけちゃんと上げますから勘弁してくださいっ……ハッ!」

    気が付くとお花を入れた手提げと自分の最低限のハンカチ程度しか入ってないポシェットしか持ってなくて。

   「……ごめんなさいお線香セットも忘れてきました!」

    御数珠も持ってこなかったわよ。

   「ほほほほほ」

    わたしったら墓参りツアー恒例の大和デパートのレストラン街ランチのことしか考えていませんでした。ごめんなさい!

   「お花はお父さんには一つでいいからウエストファリアにも一つ上げて頂戴」

   「ごめんなさい行ってきます!」

    雨が降り出したのでお母様は墓地までは入らずタクシー待機となりました。

    早乙女お父さんが奮発したオーラロードへの入口をふさぐ(違います)花台にはお花を生けるところが奇数あったので、真ん中に竜胆と小菊のアレンジをひとつだけぶっさして、

    「ごめんなさい!」と証拠写真も撮ってタクシーへ戻りました。そこから犀川ごしに市街を望む景色が気に入ってウエストファリアの先代様が購入されたという墓地へGO。歩いても行ける距離だけど、お母様もう移動がつらいみたいで。タクシーで乗り入れて。

    ここは一回り大きい水無瀬家の墓とウエストファリア家の墓が並んでいて、非常にわかりやすい墓地です。うちの子たちと行くときは両方にご挨拶するのですが、

    「ホントにごめんなさい一つきりで」と言いながらおかあさん残った花をその大きい墓の花立にぶっ差して。

    「そちらじゃなくウエストファリアにお花をあげてね」

     ハッ!

    「本当に失礼いたしました!!」

     一度上げたお花を引っこ抜いて正しく旦那様のおじいさまおばあさまの入っておられるお墓にお供えさせていただきました。

     ……穴があったら入りたい。

    そして大和の中華レストランでご馳走してもらって。

    うちに帰り着いてからはぐっすりお昼寝をして。あとは適当にあるものでご飯を食べて。夜も更けてから虎美の置いてった服の整理などして。

    【ピンクのコートだけ探して持って帰ってくれればいいから】

    【ハァー? これがピンク? 百歩譲ってこれオフホワイトだから! あとは適当に詰めるから!】とLINE越しに煽りあいしながらなんとか「虎ちゃんの巣」を解体。残すものは残すなりに箱詰めして。あーこのはずかしい虎美ちゃんの巣をおばさまに見られていたのか。

    翌日は実家に帰してもらって。早乙女お母様は実家の父を、実家の父は父で早乙女お母様を、それぞれ早乙女お父様というタガが外れたためにぼけかかってると思っていて、よくよく気を使ってみてあげなさいと言われて、実際は全然そんなこともなくて、もしかしてわたしが余計なことを推測して言う分現実より頭が緩くなっている印象を強く与えているのかとちょっと反省。

    「この前伺った時はその前伺った時と同じお召し物を着ていらした。もしかしてずっと着たきりでいらっしゃるのではないか」

    それはパパが気の回しすぎ。早乙女お母様は少ないワードローブで着回しなさる方だから、2,3日前だとローテーションの加減で同じ服ということはありうる。しかも、同じような服何着もお持ちだから、見た目同じようでもダンディな紳士みたいにちゃんと着替えてメンテしていることは重々ありうる……と思ってたんだけど。確かに滞在中おんなじトップスだったわ。いや、下着洗濯に出てたし。中は替えてるから大丈夫ッ! でもいつお風呂に入ったか気配がなかった……? いやわたし早寝したし。お母様ナイトウォーカーだから! きっと丑三つ時にお湯をお使いになったッ!? ……謎は深まる。

    それで先のクリスマスにリューマチで入院したという実家の母がもう全然平気とばかりに車を運転してくれました。いや全然危なげなし。ちょっと駐車の時切り返し多かったかな、でも昔からその辺アバウトだったし。父はねちねち言ってましたが、父が細かいのも昔からだし。その父も後部座席に一人乗って、黙って運転に口出ししないでいるなんてほんとおとなしくなったこと。さて、昭和のころから資格はあるけどメリットがないから絶対市には昇格しないと言っていた金沢の南のとあるベッドタウンがとうとう先ごろ市に昇格して、その市役所周辺がとても栄えているというのでそこのパスタ屋に連れてってもらいました。二人して釜玉スパというのをはじめて食べるという年寄りをほほえましく見守りつつ自分はトマトソ―ススパを食べました。そういえば体調悪い時トマトソース食べたくなるんだけど、これで、滋養によかったこれで持ち直す感がしなかったということは既にわたし体調悪かったのかな? 法事の時は食欲がないといって何も口にせず、もしかしてこの夏限りかと思っていた父が、これはうまいと皿を持ち上げて汁まですすったことに安心を感じていたので。お店の方、お行儀悪くてごめんなさいね。でも、おいしいと思って食べられたのならよかったと本当にそれだけ思っていました。

    お昼過ぎには早乙女家に送ってもらって虎美のコートを宅急便で出して。その日の3時過ぎの新幹線で金沢を発つというので、早乙女お母様にはタクシーで駅まで送っていただきました。お買い物をする間カバンを見ていてあげましょうとずっとついていてくれて。申し訳ないから珈琲を奢って。改札まで送っていただいて列車に乗ったけど。そして帰りのかがやき指定席はまた13列であきれたけど。

   やっぱり月一で見に行ってあげなくちゃなあと思った帰省でした。

   でもそれで風邪こじらせて肺炎起こしてりゃあなあ。とんでもなくせき込んで発語ができないのでコールセンターは仕事になりません。

   そして買ったお土産をまた会社で配っていただいたら、お土産のキャプションに(うちはお土産は事務の方に預けて提供者、行ったところ、目的などのキャプション付きで指定の場所に公開、ほしいひとだけ取る方式)

   「早乙女さんの金沢のお土産です。いつもご馳走さま。ご実家が遠くて親が一人だと大変ですね」と書かれていて、うーんうちは遠くて大変なのかと問題を実感したのでした。

   熟女たちはまた「早乙女さんご馳走様~♪」とみんながみな声をかけてくれたんですが、持ってった白エビせんべいは金沢じゃなく富山の名産でした。喜んでくれたのにごめんなさい。富山の人に申し訳ないと、キャプションに自分で赤ボールペンで訂正を入れておきました。

   「ゴメンなさい! 買ったのは金沢駅だけどこれ富山銘菓! おいしいからいいでしょ

   急いで書いたとはいえ、おいしいからいいでしょとはなんという言い草。やっぱ肺炎の菌が脳にも来ていたのか。これ上げたら寝ます。

 

| | コメント (0)

2019年9月12日 (木)

メイ曲アルバム ― ドヴォルジャークのミサ曲 ニ長調よりグローリア ―

   この曲はパートソロから始まって

    タクト待つ君大人びた顔    舞音

   ミュシャ展からスラヴつながりで。プーランクの「グローリア」が60年代の不穏さを反映してゴジラのようだったのに比べ、ドヴォルジャークのミサのグローリアは掛け合いの疾走感がえーっと「きかんしゃトーマス」。複々線をヘンリーもゴードンも一緒になって抜きつ抜かれつの全力疾走という気がします。高音がキンキンしとるな、ヘリのハロルドも飛んで来い。

   グローリアというのは、ミサ曲を構成する曲の一つ。ミサ曲というのはクラッシックの宗教曲、教会のミサの形式にのっとって、ローマ教会公式の歌詞にいろんな作曲家が曲をつけたちょっとした曲の集まりです。5曲全部やるとだいたい1時間ぐらいかかるので、合唱団ではコンサートのメインに持ってくることが多いです。グローリアは起承転結で言うと承の部分、主、イエス・キリストを褒めまくる内容で華やかな曲が多いです。そういうドラマティックで長大な歌詞の内容から、これ一曲をさらに分割して組曲みたいにする作品もあります。それが、プーランクの「グローリア」。

   ドヴォルジャークのグローリアは、ニ長調のミサ、作品番号はえーっと86? すっごくきれいな曲のそのグローリア部分。大学のころやりました。イントロなしでいきなりテノールの吠えるようなパートソロから始まるので超! カッコいい曲です。アゲアゲ(死語)。

   これをもうフィギュア・スケートでやってくれたらすごいだろうなあと妄想紹介。でも、フィギュアはフリーでも6分しか滑りませんから、この曲で20分も滑ったらユズ死んじゃう。うーん、アイス・ショウで4組ぐらいで分担して滑ってもらったらどうかな?(おかあさん妄想激しすぎ)

   冒頭の疾走部分でぐんぐん加速してチャンチャチャン「グローリア!」のところでばばっと4回転でも3回転・3回転コンビネーションでも飛んでもらいましょう。この曲はそれぐらい掴みがスゴイ! 堂々とガッツポーズキメて持ってけ! 歌詞は【栄光あれ!】だから! チェルチェル(チェルシス=空)言ってる助走の間も手を振って元気よく! ここで第一(滑)走者は体力8割使っちゃっていい感じ!

   すぐ落ち着いて、「エート イーン テーラ パークス オーミーニブス」で地を這ってください。【地にては善意の人々に平安あれ】と言ってる。息を整える時間帯だけど、油断せず力士イーグル:マルシー「ブリザード・アクセル」でも、腰つきのいやらしいステップでも見せて。

   次は【我ら主を褒め主を祝福し主を拝み主を崇め奉る】の過剰尊敬4兄弟パート。早口言葉か。またしても元気よく飛んだり回ったりしてください。ラッパも鳴ってすっごいカタルシス。

  開始3分ぐらいして決着ついたらいったん長い休符入ってオルガン伴奏の女声合唱パートに入りますから、そこでたおやかな女子入ってもらってアイスダンスなんか披露してもらったらどうかな。男声合唱と掛け合いになるから、そのへん途切れないいちゃいちゃシークエンス披露してもらって。スピンなんか芸術的にやってもらって。それくらいここんとこのハーモニーは天国的。

  「ドーミネ フィリ ウニジェニテ」主よ一人子よって。各パートソロでの主イエス・キリストに対する呼びかけがいやらしい。

  ここから選手交代また元気のあり余った男子に入ってもらって、「クィ トーリス」からの関係代名詞乱れうちの歌詞部分が盛り上がる盛り上がる。【世の罪を取り除いてくださる方=イエス・キリストよ】という畳みかけ歌詞部分を音で裏打ちする曲にさらに静かな中に緊張感をもったステップ・シークエンスやスピンで期待感を盛り上げてほしいっ!

  【我々を憐れんでください】の主題への盛り上がり! どうせキリスト教音楽はこれが本題だから。それを、マイナー音形から魂を揺さぶり不安にさせながらも盛り上がり部分へ持っていくアントニンちゃんのいやらしさっ! 死にそうなかすれ声で「ミゼリーレ ノービス」=【我々を憐れんでください】って反則!

  そこからは堰を切ったように【主のみ聖にして主のみ主にして主のみいと高ければなり】の解決篇へGO。北国の春のような圧倒的開放感。音の暴力のような爽快感。回って、飛んで、もうご随意に。

  そこから「イェズクリステ」=【イエス・キリスト】の連呼、大合唱、【聖なる霊とともに、父なる神の栄光のうちに、アーメン】の最後の盛り上がり! アーメン・コーラスの絢爛さ。 ここは頑張って滑れ、ぐんぐん勢いをつけて助走。コンビネーション炸裂、決めろ! 決めたらあとはウイニングラン! そしてひざまずいてそのまま滑ってって両手上げてフィニッシュ!

  こめんここまで10分少々だった。4組リレーするまでもないかな。

  エキシビションとかでヘンリー8世みたいなもっこりファッションでムキムキ飛んでほしいな。

  これ大学でやって。駒場900番でピアノ伴奏でやったときの爆発するようなテノールの出だしの5小節はもう魂に突き刺さっています。

 

| | コメント (0)

2019年9月 8日 (日)

春暁オフ開催しました みんなのミュシャ展

 Dsc_0063

   ミュシャっていったら集客力強いでしょう。わたしは好きです。

   今度ミュシャ展いくんですと会社の熟女に行ったら、彼女芸術系だったらしく、また来たんですかなんて言われちゃった。

   あの限りなく商業的な絵を描いた人。展覧会で陳列される芸術ではなく、大衆のための絵を描きたいとかいったとかで。女優の絵、それも演劇の公演のポスターとか、雑誌の表紙絵、書物の挿絵とかを手掛けた芸術家で、今回はフォロワーが多く出て、その影響は日本の漫画家やイラストレイターにも及んでいる、という切り口でした。

   その、漫画家にも影響が、というあたりに好きな作家さんが挙がっていたので興味あったんですけど。

   例によってとむ影さんとパティこと波多利郎さんで渋谷はBunkamuraミュージアムに行ってきましたよ。

   今回は渋谷ハチ公前集合だったので自分でのこのこ出かけました。

   「おかあさん、今渋谷はダンジョン(迷宮)だから。ウンターノルドで井の頭線乗り換えだろうけど、端っこのらないとたどり着けないから!」と娘に念を押されて渋谷方面最前列に乗りましたが。

   うん、ダンジョンだった。気が付いたら反対側に出てた。だってまさか今囲いしてて右も左もわかんないようになってるとは思わなかったから。気が付いたら反対口に出ていて、ハチ公のハの字も出とらんやないか! って思ったら、黄色いわんこの絵に、「Hachiko square」って!  もうハチ公もインターナショナルなスポットになってるんですね!

   黄色いわんこのマークに導かれてやっとたどり着きました。もうお二人とも到着済みでした。5分の遅刻。まいどスイマセン。

   雲はむくむくと空を覆っていましたがまだかろうじて降り出してはおらず、各々日傘を出しながら道玄坂? 宮益坂? 109の右を登って現着! 

   今回は親戚から回ってきた株主優待券を使うので、なくさないようにと前の番夜なべをしてチケットホルダーを作りました!

   原材料はストッキングの台紙2枚とマスキングテープ! 2枚そろえてマスキングテープで3方止めるだけ!

   実はこれこないだ、ファンケルの通販の代金を支払う振込用紙をまいどしわくちゃにしてしまうので、今度こそきれいに持っていきたい! と手元のストッキングの台紙を二つ折りにして挟んでみたらばっちり! だったので、コンヴィニのカウンターでレディが出しても恥ずかしくないようにひと手間掛けよう! と思いついて、会社の近くの丸善でおもいっきり吟味してバラの模様のマスキングテープとちょっといい紙をつかってエンボス加工したバラのシールを買って、ちょっと悪戯したものの改良型なんです! これならほんとにカバンの中で迷子になって曲がっちゃっても惜しくない、哀しくないので。

   おかあさんったら思い付きはいいけど実技は雑なのでちょっと残念な仕上がりになりましたがご機嫌でもう3か月もその貧乏チケットホルダーを使い倒していましたが、さすがに今回は商品券より大きいようなサイズなので、その二つ折りサイズでは入らず、なら台紙を折らずにもうワンサイズ大きいホルダー作っちゃえ! って作っちゃったのです。一応この中に「それくらいだったら売るほどあるからあげるわ」と虎美がどこかの書店のサーヴィスでもらったシンプルなチケットホルダー:小さめのクリアファイルを入れてありますが。

   ご機嫌で披露したけどお二方の反応は薄かったです。うーむやっぱりもう少しかわいくすべきだったかな。

   というわけで、実質無料で行ってきましたミュシャ展!

   実り多かったですよ。

   あの大きなポスター、思ってたより大きかった、せいぜい新聞全紙だと思ってたらもっとあった、畳1畳やや細めぐらいありました。こんなに大きな紙があったのかとおもったら、近づいてみたら真ん中で継いであった。のりしろ1センチぐらい、しかも、そこで1ミリぐらいでずれてた。フランス人意外とに雑

   横で見てたお嬢さんが「意外と適当なのね」って。絵もポスターとかはそこまで描き込みが鬼って感じでもなかったです。

   まあ、あとは、その時間と空間を超えてイロイロ(主に花)取り込んで描くファンタジーな作風が少女漫画の大御所水野英子氏に影響を与え、少女漫画の画面に意味もなく(いやある)花が飛ぶ効果を定着させたという考察にはもうびっくり目からうろこ賞! そこだったのかよ。

   あと、ミュシャもまだ没後100年来てないので、バリバリ写真のある時代の人で、もともと一つの作品に対して習作をいくつも用意して取り組む人なので、ポーズの確認用に既にモデルさんを写真撮影していて、それも、ミケランジェロが壁画やら天井画描くときに下絵に方眼を引いて細かい部分に分けて正しく絵を写し取ったように、写真に線を引いてあったのはオドロキ。写真が出てきたことで絵画において写実は意味がなくなったとかなんとかいう哲学的なことをすっ飛ばして、見た通りを写し取るという機能を純粋に描きたいものを描くために使うという、芸術を完成するためにはなんでもつかってやればいいという割り切った合理性、プロ意識を感じました。そして、使った結果が総合芸術だもんな。まさに新しき芸術(アール・ヌーヴォー)でありましょう。そういうのを感じ取れたのは意味が大きかったです。

   参考の資料写真の色あせて

    名画の輝きいや増さりけり 舞音

   ミュージアムショップで不二家とのコラボのペコちゃんがミュシャ風の絵になっている缶入りサブレやらトートバッグやらタブレット入れるようのスライド缶やらわたしには珍しくがっつりグッズを買って……そしてそれを渋谷駅のトイレで忘れてきました

   連休にはあの新宿駅で定期がでてきたからわたし日本を信じていましたが、渋谷で、買ったばかりの商品だけ、まるきり持ち主の解るものが入っていない忘れ物など出てくる見込みはないようで、駅員さんには連絡先さえ聞かれませんでした。

   ……いい夢を見たと思って忘れます。

 そのあとはとむ影さんご希望の紅茶専門店で、いろんな紅茶がどんどんサーヴされるわんこ紅茶状態を楽しみ、いっぱいお話して、台風こわいから解散。

   ほんっと疲れて口もきけないくらいになって帰りつきました。

   営業で疲れ切っている娘が自腹で買った足マッサージ器を使って足スッキリシートを貼って明日小田急が止まることを祈りながら寝ます。ごめんなさい。

   とむ影さん、波多利郎さん、これに懲りずにまたよろしく。

| | コメント (0)

« 2019年8月 | トップページ | 2019年10月 »