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2019年6月 2日 (日)

ジパング伝説を検証しました ― 落とし物必ず返る篇 ―

   恥多き人生を歩んでいます。

   どこかに出かけると、必ず何かをなくして帰ってくるという。あんまりやらかすものだから、娘にもギャアギャア言われて、お前を産んだ時に頭のねじが飛んだのだと言おうとして、学生時代にも財布やら貴重品を入れたセカンドバッグやら忘れてきていて、実家に帰り着いたら行くところはまずJRの忘れ物案内だったことを思い出していやーんな気持ちになりました。

   というわけで、こちらへ来てまたお勤めを始めても、小田急の車内やバス内に携帯や傘やら忘れることは経験済みで、

   「小田急で忘れ物をすると保管している駅までの【忘れ物取りに来ました切符】で電車に乗せてくれる」というトリヴィアを披露できてたりしたのですが。無事に傘を取り戻して終点から帰ってくるときは何で乗ったのか記憶にないのは詰めが甘いと自分でも思っています。ごめん。【忘れ物取りに来ました切符】、正しくはなんていうのかも忘れましたゴメンナサイ。どこでもそうなのかと思ってたらJRではそうでないらしく、とんでもないところで発見された旦那様のSuicaちゃんは、取りに行く交通費を考えて放棄したそうです。

   そう、わたしに限っては忘れ物は結構ちゃんちゃんと見つかるので、痛い目見てないから延々どこにでもモノを置き忘れるんだろうなあと。

   最近多い、ネットで外国の方が日本のことを過大評価(?)している事例で、

   「日本ではものをその辺に置いといてもかっぱらわれることがない、忘れ物はちゃんと届く!」ってのがありますが、結構真面目に画像付きで検証されたりしていて、そして、少数ながら、「そんなことないよ、先年私が日本に行ったときに失くした○○は返ってこなかった」なんてコメントもついてたりして、あんまり日本に夢を持たないでね~とか思いつつもなんとなく誇らしく見守っているのですが。

   実はこの大型連休で自分もそのジパング伝説を実感したので。

   4月25日、その日で通勤定期が切れるんですけど、今年は連休長いし、連休中仕事は当然ないし、そういうときのための臨時の手伝い仕事も入らなかったので、会社方向には出かける用事もないし、まあ次の定期は連休明けに買おうか、と帰宅してからかばんを玄関の上がり框にどさっとおいてそれっきり。わたしいつもこうです。玄関ホールはわたしの私物の山。

   26日はれいのレのつく医者に結果を聞きに行く日で、有休とって朝からのんびり支度して、午後もおやつの支度をするような時間になってからのんびり腰を上げて、今日はオフだから仕事にいくんじゃないかばんでお出かけしましょうとショルダーバッグに中身の移し替えをして、ちょっとトイレに立って、また帰ってきて、作業を再開……したら、その定期の入った定期入れがないじゃないですか。

   ウッソー!?

   散らかってるからよね、この際お掃除しましょとばかりにダイレクトメイルやら市の広報やらドラッグストアで買ってきたお風呂で使うものの詰め替えやらを整理したらまた空き袋とかが出てまた散らかって。

   ありませんでした。

   まさか。

   そういえば、一足先に連休突入って気が緩んでいたかも。バス乗るときに定期付きPASMO(首都圏の私鉄&バスに乗れるカード)をピッとして、そのあと無意識にショルダーバッグのポケットに入れたと思ったけど、もしかして落っことした? もしかしてバスの中で眠りに落ちてなかったっけ昨日? いやちゃんとしまって今朝ポケットから出してそこにおいて支度してたっていやどうだろう!?

   自分の記憶が信頼できない!?

   とりあえず、せっかく有休とったんだから検査結果聞きに行きました。お医者までは百円玉&十円玉でバス乗りました。

   お医者の結果は「レのつく医者に行こう」の項をどうぞ♪

   ちょっと焦っていただけよ、おうちに帰ればあるわよ、と、せっかく駅前まで行ったのに紛失についての手続きは何もせず、夕食のお買い物だけして帰りました。帰って、玄関ドア開けて、逆方向から散らかった玄関ホール見たけど……赤い定期入れはありませんでした。

   娘に話したらほんっと馬鹿にされましたけど。でも、虎ちゃんも春休み? いろいろ用事で出歩いてPASMOの入った定期入れ落っことしてたから、そんなに厳しくなかったです。ちなみにそれはバスの中のことだったから、すぐ小田急バスに連絡を入れたら、2,3日後に連絡入って、ところが、わたくしがこちらに来て少しの時にガラケーを落っことした時にはまだヴェスイクターアにあった営業所が、リストラでただの折り返し所に格下げになったので、ノイエ・リリエンベルク近辺の落とし物管理は統合されて、

   「登戸まで行ってきたわよコンチクショウ!」

   だそうです。リトはノイエ・リリエンベルクの4つ先。大変ねー。しかも、駅前じゃなくて結構バスか歩きかしたそうです。大変ねー。それがおかあさん見事に自分に返ってきたのね。

   でも虎ちゃんでも戻ってくるんだからまたおかあさんのも戻ってくるわよイイ人に拾われて、と思っていたのに。

   というわけで、旦那様の使ってないPASMOを貰って千円だけ入れて連休はスタート。あーあ。連休に帰省するからっていっぱいチャージして、定期は切れてたけどPASMOにはまだ5000円以上残ってたのに。

   まあとりあえずバスの運転手さんに小田急の落とし物受付の電話番号貰って電話して、ノイエ・リリエンベルクの交番へ出頭して、落とし物の届を出しておきました。

   「一応受け付けるけど、ここは入り組んでるから。拾ってくれた人が便利のいいところの警察に届けを出してくれるんだから、連絡が入ったらどこの警察かちゃんと聞いてくださいね。あと、連休で警察の事務の人も休みになるから、休み明けになると思って」

   はーい。

   なにせここは東京と神奈川の境目、うちで寝っ転がってて狩ったポケモンが「東京都ナーギ市」でゲットと登録されるような辺境。電車もいろいろ乗り入れてますから、相模原や町田、下手すると代々木や取手が提出先だったりするんですね。

   「出てきたら出てきたで取り下げの電話くださいね、連休明けでいいから」

   はーい。

   って、虎ちゃんと町田で帰省のお土産なんて買って、ついでに、どうせ出て来ないんだったらおかあさんみたいな人は紐付きの定期入れにしなさいよ、と、すてきな小間物を売ってる店に連れてってもらって、ちょうどここにおかあさんの好きそうなヴィヴィッドな赤い定期入れ今はやりの巻取り式のワイヤーのついたものが4割引きで売ってるからこれ買っちゃいなさいと示されて、買いました。

   「え? 母が払うの?」

   「自分のでしょ」

   だって虎ちゃん初任給出たとこだよね? まあ、そこでおかあさんにはいろいろお世話になってるからとすぐ言ってもらえないのは不徳の致すところよねと自分の財布を開きましたです。

   いろいろお出かけして、連休生まれのお兄ちゃんのバースディケイキ虎ちゃんに買わせてご帰宅、したら!

   「あるじゃん!」

   だから玄関にぽいっと置いたんだって! あー定期入れ無駄になったじゃん。でも五千円は助かったわあ。警察に連絡は連休明けでいいのよね、気を取り直して明日帰省よ! って、きれいなエナメルの赤い定期入れと元からの普通の革の定期入れ二つ持ちで帰省しました。

   金沢ではしっかりそのネタもお義母様に披露して、

   「気をつけなさいよ、でも、わたしの母は、そういうときは、降りかかるはずの災いをその失くしたものが代わりに負ってくれたのだと思うようにしましょうと言っていたわよ」なんて慰められたんでした。

   お義母さまのお母様はほんと昔の教養のある奥様で、心根も優しく、ものに拘泥しなくて、大切なのは生きているあなた、ということを常々おっしゃっておられた方でした。

   ごもっともでございます、以後気をつけて、何事もなく過ごせたことを感謝して日々を送るようにします、なんて言って無事帰ってきて。

   その間虎ちゃんは別行動。せっかくだから富士山麓に着任して一年のお兄ちゃんのアパート見に行くって旦那様誘って行っちゃって、母も行ったことないア、ア、ア、アウトレットモール? 冷やかして旦那様と各種ブランドでお見立てごっこしてたらしいです。お土産はそこのポケモンショップのぬいぐるみ。

   「おかあさんのお気に入りはダネちゃんだったね」って。

   納得いかん。いや、旦那様が愛ポケを覚えていてくれたことに愛を感じろよ。今フシギダネちゃんはわたしの枕元にいますが。いや、ほら、ブランドのアウトレットいっといてね、お土産がね、うーん。

   そして、東京駅についたとLINEを入れますと、

   「えーご飯一緒に食べよ。新宿駅で待ってる」

   お土産の五郎島金時が重いんだってば。あの日東京は夏日でしたよ。汗だくで新宿駅にたどり着いて、ちょっと違うところから中央線特快乗ったらぜんぜん違うところに出て、いつもの小田急改札遠くて迷って、違うところから出そうになって、定期入れに突っ込んである新幹線乗車券出して自動改札通って、もう頭ぐるぐるで虎美探して。

   ご飯食べて、さあ帰りましょうって小田急改札通ろうとしたら、

   定期入れがない! MAMMA MIA!

   「またなの!?」

   さすがに娘怒りました。紐のついた方はちゃんと旅行用リュックにつながっていましたが、前から使っていた方にまだPASMO入れっぱなしだったです。だって、PASMOを一つの定期入れに2枚入れると喧嘩して自動改札通れないから。そして、前からのPASMOの方が残高が多い……。そっちを落としたのです。

   東口まで戻って落とし物の届を出して、しょんぼり帰りました。

   「なんで紐のついた方に入れないの!?」

   だって、めんどくさかった? 旅行中だから、家帰ってからしようかなって。

   「出てきたとしてもすべてのチャージを使い切った後で地の果てで見つかる。俺はそうだった」

   旦那様は運が悪かったんだと思ってたんですけど……。生き馬の目を抜く大都会新宿駅で落としたものは……まあ帰ってこないだろうなあと諦めて、正真正銘新しい定期入れで連休明けが始まりました。定期もそちらのPASMOで登録して。巻取り式ワイヤー付き定期入れ便利です。

   ……と思ったら、新宿からお電話が入ってるじゃないですか。

   まさかね?

   連休中も2,3回は落とし物センターに電話を掛けてたんですが、いやつながらない。生き馬(略)新宿駅だから。

   しょうがないなと思ってたら、今度は、13日になって東京警視庁から電話が。なんじゃい!? と出てみたら、

   「あなたの落とし物ね、保管の期限が切れて新宿駅から回ってきました」

   WAO!

   「飯田橋にある遺失物センター、適当にネットで調べて取りに行って。番号はRH-プラスマイナスヌルα」だそうです。今は便利ですね。もうすぐネットで調べて最寄駅からアクセスまで見て、これがまた13日は人間ドックの再検査があったから有休をとってあったので、そのあとのこのこと行ってきました。

   また天気が良くて。

   飯田橋ならJRでよかったんですが、最寄り駅が「大江戸線Aいくつ出口」ってのが一番近そうだったので、そっちにしました。こんな暑い日に地上を徒歩10分って嫌だと思って。

   ……大江戸線深いですね。エスカレーター乗り継いで乗り継いで 

   「108番の方」

   言われた通りの番号を伝えて保険証を見せるとちゃんと出してきてくれました。赤い革の定期入れと、カルトン(金銭出納皿)に乗せたピン札の野口!

   そう、チャージが足りなくなったとき用に千円たたんで入れてあったんですよ。

   「こちらで?」

   「これです!」

   というわけで、ジパング伝説、「日本においては落とし物はちゃんと届けられる」というのは真実でした!

   皆さんのご厚意に応えるためにわたしも頑張ります!

 

 

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