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2019年6月29日 (土)

入国しました! マジLOVEキングダム!!

   それで、おかあさんはまだプリンセスをやっています。あれよ、「うたのプリンスさまっ シャイニングライブ」というスマフォでやるゲーム。   

   無課金で細々としかしすべてのゲーム内イヴェントに挑戦して限定ブロマイドを少しずつゲット、そういう「カード」は能力が高いので、それにゲームをすることにより貯まるスキルアップのポイントを積むことでさらにパワーアップし、どんどん一度のプレイで獲得できる点数が高くなり(火力が上がるという)、どんどん個々のイヴェントでも高い順位まで到達できるようになるという正の循環ができています。楽しい。

   一年曲りなりにやると、夏の水着画像、ハロウィンの魔法使い仮装、クリスマス・ライヴ用のもこもこ衣装、お正月のお着物、イロイロ揃ってきて、2年目はもう新規画像ないかなーとおもったらそんなことはなかった、セーラーカラーの水兵さん衣装やらサンタさんやら。どんどん新しいブロマイドをゲットして、

   「虎美~! まだまだ持ってないブロマイドあるのに上限に達したので新規ブロマイドを受け取れませんって出た!」

   「おかあさん、ブロマイド枠は買えます」

   「ハッそういえば! (ゲーム内仮想)ショップに枠ってあったけど、あれってそういう意味!?

    ツウはお気に入りの絵のブロマイドをゴージャス枠で額装するのかと思ってた!」

   ゲーム内仮想通貨「クリスタル」で枠を買って無事新しいブロマイドを入手できたおかあさんでした。いや、ちゃんと虎美に聞く前にググったよ! 「シャニライ ブロマイド 枠が足りない」で! Yahoo! の知恵袋に誘導されて、「枠は買えます」って回答を得ました!

   

   それで、カトリーヌから事前に映画があるって話は聞いてたんだけど。この6月から上映で。そういうのアラフィフのおばレディが行っちゃっていいものかと思ってて。やっぱ初日とかは若い現役のお嬢さんに譲るべきじゃないかと。去年の繁忙期後の人員整理シーズンによその部署に配置換えになったカトリーヌとは勤務の時間もずれて、週一に廊下で声を掛ける程度になってたんだけど。

   「カトリーヌ! 映画行ったか!?」
   ちょうど廊下の端っこでおにぎりかじってるところを捕まえられました。

   「ぜひ行ってください! んも~う倒れました」

   「それはひどくて……じゃないよな?」

   「聖川さんがカッコよくてですよ! 当り前じゃないですか!」

   「わかった! 娘と行く!」

   というわけで行ってきました先週末! おかあさん映画館で映画見るのポケモン映画以来だわ! それもルギア! 17,8年前よ! はっ 今世紀になって初めて!?

   ノイエ・リリエンベルクのシネコン凄かったです。エレヴェータのドアが開いたらもうポップコーンの香り! 自動の券売機には誘導の帯付きポールが立ってて横入り禁止で粛々とみんなチケット買ってて、しかも指定席、虎美に手招きされて、画面を見ながらこの辺でどう? なんて。洋画も一般向けもアラジンのアンコール上映もみんないっしょくた、誰が何見に来たんだかわかんない。売店の列で飲み物と食べ物買って、ゴディヴァのチョコレートの冷たいドリンクやらいろんな味の炭酸やら珍しい飲み物があって、ポップコーンも大盛りでいろんなフレーヴァ―があって、目移り。それがまた自動レジでもうおかあさんお口あんぐり。

   「シネコンって凄いのねえ……」

    勝手知ったる様子の娘に先導されて、チケットをもぎってもらって上映スペースへ。さすがに自動改札ではないのか。ラッピングした小さい四角い板を貰いましたけど……なんだろう?

   「160席、まあまあね」って娘いっぱしのことを言って。

   えーっ、金沢の「キンゲキ」:金沢劇場はその10倍ぐらい入ったんじゃ? などと昭和の記憶を呼び返したりして。そういうほどほどのがいくつもあるのがシネコンの作りなのでしょう。「あゝ野麦峠」を中学校の時芸術鑑賞? の授業で見に行ったことを思い出したり。ガンダムのⅢのときには初日に朝六時から並んで、あまりの熱に金沢松竹が時間を繰り上げて入れてくれたとか、イデオンの時はあふれたひとを隣接のシネマ2へ入れてくれて、松竹の正規の劇場での上映のフィルムの巻が終わり次第何分遅れでかけてくれたとか。思い出す高校生のころ。もう金沢の映画街なくなって更地? になってましたけどね。今の人はいいなあ。

   もう予告編始まってて、暗い中指定の席について、わくわくでカバンから光る棒を取り出してスイッチの確認をして待ちました。

   そう! ドイツ・レクィエムの項で行きたいと言っていた応援上映回なんです!

   映画を見ながらキャーキャー言っていい、これはアイドルのライヴの体裁の映画だから、コンサートに行くのと同じ乗りでペンライトを振っていい上映なんです!

   「左を押すと色が変わる。右は長押しで電源オフ」

   これは虎ちゃんが金沢にいたころ、お兄ちゃんが初めて車でおばあちゃんちを目指したところが金沢西インターチェンジを降りたところで「ご案内を終了します」とナビちゃんに言われて途方に暮れたあの夏、誘導灯の代わりに振ったというあの伝説の棒ですか? いや、西金沢駅前の早乙女家で振ったって西インター降りたところのお兄ちゃんには見えませんがな。まあ、曲がり角の目印ぐらいにはなったのかな。

   いや虎ちゃん最近ジャニーズにはまったからコンサートに行く度その年ヴァージョン買って王冠の形とかハート型とかいっぱい持ってるそうなんだけど。周囲のお嬢さんいや、プリンセスたちはみんな、うーん、半分以上お星さまの形のペンライト持ってました。持ってない方も、普通のスティック型のものを持っていらっしゃる方もおられました。

   「特典開けてよ。友達の推しが入ってたらかえて」

   さっきの四角い板は10センチ角ぐらいのミニ色紙でした。虎美はわたしの好きなアンドロイドの藍ちゃん

   「おかあさんに上げる」そりゃどうも。

   「うーん、音也だな」主役格の元気で素直な子でした。わたしはちょっと苦手。

   「大竹さんが好きだから大竹さんに上げていい?」

   「おう、大竹さんには世話になっている」

   大竹さんはおかあさんも名前と趣味が一致する虎美の高校以来のご友人。うたプリではレンくんが好きだったはずですが。

   「大竹さんは暖色組」

   ああ、赤がイメィジカラーの音也くんとオレンジがイメィジカラーのレンを一番の相棒とみるファンね。だから、直近のカレーイヴェントがこの二人の組み合わせだったから「見るべきほどのものは見る」の心境になってシャイニングライブを卒業したって言ってたのね。

   などと語らっているうちに予告編もおわり、開幕。古式ゆかしい蒸気機関車に集い、乗り組む盛装の美青年たち。カメラは足元しか映さないけれど、かれらをよく知るものならばそれぞれが誰なのかわかるような描き方、ぞくぞくするオープニング、汽車は夜の空を駆け、夢の世界の城に到着する……。今回は「キングダム」:王国という設定だから!

   「みんな―スターリッシュの一十木音也だよ!」

   この映画は特にストーリがなく、登場人物のアイドルたちのライヴという設定で各ユニットが入りまじり歌い踊るという設定なので、ほんとにアイドルのコンサートのように始まりました。

   「キャーッ!」

   老若ジョジョのプリンセスたちが思い思いの推しの色のライトを振ります! スクリーンの中の観客も、客席のプリンセスたちも、こころを一つに! いや、最初は結構控えめだったけど。

   それぞれ自己紹介があり、メインのST☆RISH7人、同じ事務所のお兄さんユニットのカルテット・ナイト4人、他事務所のライヴァルのHE★VENS7人がステージに勢ぞろい。多いわ。

   そして、それぞれから1~2人出て結成したシャッフル・ユニットでの歌が披露されます。

   ユニットが変わるたびに皆さん手元をカチカチと忙しく操作して、歌う推しのカラーに合わせて色を変えます。

   「え? え? これは藍ちゃんだからラヴェンダー?」

   「このユニットはとくに好きな子いないけどええーと、あ、この色蘭丸さんの色だからとりあえずこれで行っちゃえ」

   「え? 虎美今これ何色?」

   「おかあさんそれブルー。トキヤはもっと濃いパープル

   おかあさんはペンライトの操作に気を取られてお耳が留守。

   「……へヴンズいいな」

   「いいでしょ? おかあさん好きじゃないって言ってたけど」

   「エンビ似合うやん。こいつらお洋服がストリートな感じで好きじゃなかったが、やっぱ男は燕尾服が似合わないと」

   「おかあさんクラシックの人だもんね」

   「男を一番カッコよく見せるのはエンビだ」

    勝手なこと言ってます。曲に合わせてお洋服はたびたびお召し替えありましたけど。中でも小柄な美少年選りすぐりのユニットでは翔ちゃんがチェックのニッカボッカでかわいー! と言われて腐ってましたが。いや可愛かったよ。

   「アンコール追加されたそうだから最後まで席立たないで」

   「おう」

    最初にみたお客さん可哀そうじゃない。あ、今は何度も通う人前提なのか。ということで、現実のコンサートと同様、一度お辞儀して皆が去って暗転した会場にアンコールの声が響き……アンコール曲がかかるまでまるきりコンサートそのもの!

   「ああーこのセットリスト(コンサートの演奏曲総覧CD)売ってるらしいけど帰りに買いたい」

   「買おうぜ」

   ライヴァルとしての役目上? なんだかカッコつけてて喧嘩を売ってくる物言いだったので好きじゃなかったヘヴンズですが、曲と踊りは切れが良くって改めて見るとこれはこれで魅力的でした。でも、この年であのノリを真剣にファンとして愛するってのは無理。

   「特効がすごい!

    虎美はアイドルオタクになったので、そっちからの視線での感想が面白かったです。特殊効果として、演奏に合わせて炎が燃え上がったり、水しぶきが上がったり。せり出す舞台装置の上にそれぞれが載って歌ったり踊ったり。トロッコのようなものに乗ってファンの間をゆっくり進みながら間近で歌ってくれたり。生身ではありえない高さへの補助具なしでのセリだしとか、宙乗りや、スノボのような乗り物で自在に宙を駆けたり。手にした花が光って消えたり。

   「2次元サイコー!」 

    なんといっても360°どこから見ても美しい男性が一糸乱れず歌い踊る様がもう最高。このアイドルは年取らないし変な女に引っかかったりクスリやったりわけわかんないこと言って幻滅させたりしないから。

   娘にお礼を言って一緒にアニメイト行ったんですが……ノイエ・リリエンベルクのアニメイトでは既に目当てのCDは売り切れていたのでした残念!

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2019年6月15日 (土)

通といえばおかあさん

   本日小ネタです。

   虎美が就職でうちに帰ってきて、毎日ご飯を食べた後はおかあさんの枕元でごろごろしながら漫画の話とジャニーズの話をマシンガントーク。おかあさんの方はやっと世間様に追いついたウィンドウズ10でまたしてもブラウザゲームを息もせんとしていたり。

   今週は今週で、

   「ワートリ面白さがわかった時点でもう一度読み返したいから1~10貸して」

   「あれねーアニメ化記念無料読み放題で読んだから紙の本で持ってるのは11からなのよ」

    そういえば一気読まされしたときはタブレットだったわ。

   「出せよタブレット」

    おかあさんほんと最近娘を娘とも思っていません。おあいこおあいこ。

    そして黙って娘のタブレットで「ワールドトリガー」を悠々一気読み…。

   「なあ、6巻表紙のキトラだけどアレのアレがアレだったみたいにアレだったりしない?

    おかあさんは自分がもうオーヴァー50の熟女だということを理解した方がいいと思います。虎ちゃん固まっちゃったよ。

   「……そういう意味はないと思うよ」

   「ごめん解った?」

   「『封神演義』の太公望でしょ?」

    説明しよう。

    大胆な翻案とそう見せかけてきちんと原作世界に従った伏線が張られていたことで有名な藤崎竜版「封神演義」では、単行本の表紙絵は主人公太公望が本来の彼の姿ではないという暗示で上下さかさまになったレイアウトになっていたというのが巧みであるとネットで評判なのです! それでも非常にものにとらわれない飄々とした作中の人柄ととても古代中国と思えない自由な物語世界を表しているようで、1巻発売時には大してそこは問題視されていなかったのに、巻が進み、かれと対となる登場人物が現れ、かれもまたアナーキーな性格だったので逆位置で描かれ、しばらくしてその二人の関係性が物語で明らかになると、「これはっ!?」とファンの間でたいそう話題を呼んだものでした。

「ワールドトリガー」の方も、ファンによるキャッチフレーズコンテストで「あとで意味に気づく物語」などという作品があったとかで、伏線が巧みで、二度、三度の読み返しをそそる作品になっているので、もしかして、主人公修にきつくあたるボーダー隊員の美少女キトラが、表紙に逆立ちで描かれていることから、そういう意味があったりするのかと虎美に問いかけてみたというのが、おかあさんのあまりにもおとぼけかあさんな発言の意味だったのでした。

   我ながら反省。

   でもそれを正しく理解する虎ちゃんってなんなの?

   そしてキトラの逆立ち絵にはそういう深い意味はあるんでしょうか??    

 

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2019年6月 2日 (日)

ジパング伝説を検証しました ― 落とし物必ず返る篇 ―

   恥多き人生を歩んでいます。

   どこかに出かけると、必ず何かをなくして帰ってくるという。あんまりやらかすものだから、娘にもギャアギャア言われて、お前を産んだ時に頭のねじが飛んだのだと言おうとして、学生時代にも財布やら貴重品を入れたセカンドバッグやら忘れてきていて、実家に帰り着いたら行くところはまずJRの忘れ物案内だったことを思い出していやーんな気持ちになりました。

   というわけで、こちらへ来てまたお勤めを始めても、小田急の車内やバス内に携帯や傘やら忘れることは経験済みで、

   「小田急で忘れ物をすると保管している駅までの【忘れ物取りに来ました切符】で電車に乗せてくれる」というトリヴィアを披露できてたりしたのですが。無事に傘を取り戻して終点から帰ってくるときは何で乗ったのか記憶にないのは詰めが甘いと自分でも思っています。ごめん。【忘れ物取りに来ました切符】、正しくはなんていうのかも忘れましたゴメンナサイ。どこでもそうなのかと思ってたらJRではそうでないらしく、とんでもないところで発見された旦那様のSuicaちゃんは、取りに行く交通費を考えて放棄したそうです。

   そう、わたしに限っては忘れ物は結構ちゃんちゃんと見つかるので、痛い目見てないから延々どこにでもモノを置き忘れるんだろうなあと。

   最近多い、ネットで外国の方が日本のことを過大評価(?)している事例で、

   「日本ではものをその辺に置いといてもかっぱらわれることがない、忘れ物はちゃんと届く!」ってのがありますが、結構真面目に画像付きで検証されたりしていて、そして、少数ながら、「そんなことないよ、先年私が日本に行ったときに失くした○○は返ってこなかった」なんてコメントもついてたりして、あんまり日本に夢を持たないでね~とか思いつつもなんとなく誇らしく見守っているのですが。

   実はこの大型連休で自分もそのジパング伝説を実感したので。

   4月25日、その日で通勤定期が切れるんですけど、今年は連休長いし、連休中仕事は当然ないし、そういうときのための臨時の手伝い仕事も入らなかったので、会社方向には出かける用事もないし、まあ次の定期は連休明けに買おうか、と帰宅してからかばんを玄関の上がり框にどさっとおいてそれっきり。わたしいつもこうです。玄関ホールはわたしの私物の山。

   26日はれいのレのつく医者に結果を聞きに行く日で、有休とって朝からのんびり支度して、午後もおやつの支度をするような時間になってからのんびり腰を上げて、今日はオフだから仕事にいくんじゃないかばんでお出かけしましょうとショルダーバッグに中身の移し替えをして、ちょっとトイレに立って、また帰ってきて、作業を再開……したら、その定期の入った定期入れがないじゃないですか。

   ウッソー!?

   散らかってるからよね、この際お掃除しましょとばかりにダイレクトメイルやら市の広報やらドラッグストアで買ってきたお風呂で使うものの詰め替えやらを整理したらまた空き袋とかが出てまた散らかって。

   ありませんでした。

   まさか。

   そういえば、一足先に連休突入って気が緩んでいたかも。バス乗るときに定期付きPASMO(首都圏の私鉄&バスに乗れるカード)をピッとして、そのあと無意識にショルダーバッグのポケットに入れたと思ったけど、もしかして落っことした? もしかしてバスの中で眠りに落ちてなかったっけ昨日? いやちゃんとしまって今朝ポケットから出してそこにおいて支度してたっていやどうだろう!?

   自分の記憶が信頼できない!?

   とりあえず、せっかく有休とったんだから検査結果聞きに行きました。お医者までは百円玉&十円玉でバス乗りました。

   お医者の結果は「レのつく医者に行こう」の項をどうぞ♪

   ちょっと焦っていただけよ、おうちに帰ればあるわよ、と、せっかく駅前まで行ったのに紛失についての手続きは何もせず、夕食のお買い物だけして帰りました。帰って、玄関ドア開けて、逆方向から散らかった玄関ホール見たけど……赤い定期入れはありませんでした。

   娘に話したらほんっと馬鹿にされましたけど。でも、虎ちゃんも春休み? いろいろ用事で出歩いてPASMOの入った定期入れ落っことしてたから、そんなに厳しくなかったです。ちなみにそれはバスの中のことだったから、すぐ小田急バスに連絡を入れたら、2,3日後に連絡入って、ところが、わたくしがこちらに来て少しの時にガラケーを落っことした時にはまだヴェスイクターアにあった営業所が、リストラでただの折り返し所に格下げになったので、ノイエ・リリエンベルク近辺の落とし物管理は統合されて、

   「登戸まで行ってきたわよコンチクショウ!」

   だそうです。リトはノイエ・リリエンベルクの4つ先。大変ねー。しかも、駅前じゃなくて結構バスか歩きかしたそうです。大変ねー。それがおかあさん見事に自分に返ってきたのね。

   でも虎ちゃんでも戻ってくるんだからまたおかあさんのも戻ってくるわよイイ人に拾われて、と思っていたのに。

   というわけで、旦那様の使ってないPASMOを貰って千円だけ入れて連休はスタート。あーあ。連休に帰省するからっていっぱいチャージして、定期は切れてたけどPASMOにはまだ5000円以上残ってたのに。

   まあとりあえずバスの運転手さんに小田急の落とし物受付の電話番号貰って電話して、ノイエ・リリエンベルクの交番へ出頭して、落とし物の届を出しておきました。

   「一応受け付けるけど、ここは入り組んでるから。拾ってくれた人が便利のいいところの警察に届けを出してくれるんだから、連絡が入ったらどこの警察かちゃんと聞いてくださいね。あと、連休で警察の事務の人も休みになるから、休み明けになると思って」

   はーい。

   なにせここは東京と神奈川の境目、うちで寝っ転がってて狩ったポケモンが「東京都ナーギ市」でゲットと登録されるような辺境。電車もいろいろ乗り入れてますから、相模原や町田、下手すると代々木や取手が提出先だったりするんですね。

   「出てきたら出てきたで取り下げの電話くださいね、連休明けでいいから」

   はーい。

   って、虎ちゃんと町田で帰省のお土産なんて買って、ついでに、どうせ出て来ないんだったらおかあさんみたいな人は紐付きの定期入れにしなさいよ、と、すてきな小間物を売ってる店に連れてってもらって、ちょうどここにおかあさんの好きそうなヴィヴィッドな赤い定期入れ今はやりの巻取り式のワイヤーのついたものが4割引きで売ってるからこれ買っちゃいなさいと示されて、買いました。

   「え? 母が払うの?」

   「自分のでしょ」

   だって虎ちゃん初任給出たとこだよね? まあ、そこでおかあさんにはいろいろお世話になってるからとすぐ言ってもらえないのは不徳の致すところよねと自分の財布を開きましたです。

   いろいろお出かけして、連休生まれのお兄ちゃんのバースディケイキ虎ちゃんに買わせてご帰宅、したら!

   「あるじゃん!」

   だから玄関にぽいっと置いたんだって! あー定期入れ無駄になったじゃん。でも五千円は助かったわあ。警察に連絡は連休明けでいいのよね、気を取り直して明日帰省よ! って、きれいなエナメルの赤い定期入れと元からの普通の革の定期入れ二つ持ちで帰省しました。

   金沢ではしっかりそのネタもお義母様に披露して、

   「気をつけなさいよ、でも、わたしの母は、そういうときは、降りかかるはずの災いをその失くしたものが代わりに負ってくれたのだと思うようにしましょうと言っていたわよ」なんて慰められたんでした。

   お義母さまのお母様はほんと昔の教養のある奥様で、心根も優しく、ものに拘泥しなくて、大切なのは生きているあなた、ということを常々おっしゃっておられた方でした。

   ごもっともでございます、以後気をつけて、何事もなく過ごせたことを感謝して日々を送るようにします、なんて言って無事帰ってきて。

   その間虎ちゃんは別行動。せっかくだから富士山麓に着任して一年のお兄ちゃんのアパート見に行くって旦那様誘って行っちゃって、母も行ったことないア、ア、ア、アウトレットモール? 冷やかして旦那様と各種ブランドでお見立てごっこしてたらしいです。お土産はそこのポケモンショップのぬいぐるみ。

   「おかあさんのお気に入りはダネちゃんだったね」って。

   納得いかん。いや、旦那様が愛ポケを覚えていてくれたことに愛を感じろよ。今フシギダネちゃんはわたしの枕元にいますが。いや、ほら、ブランドのアウトレットいっといてね、お土産がね、うーん。

   そして、東京駅についたとLINEを入れますと、

   「えーご飯一緒に食べよ。新宿駅で待ってる」

   お土産の五郎島金時が重いんだってば。あの日東京は夏日でしたよ。汗だくで新宿駅にたどり着いて、ちょっと違うところから中央線特快乗ったらぜんぜん違うところに出て、いつもの小田急改札遠くて迷って、違うところから出そうになって、定期入れに突っ込んである新幹線乗車券出して自動改札通って、もう頭ぐるぐるで虎美探して。

   ご飯食べて、さあ帰りましょうって小田急改札通ろうとしたら、

   定期入れがない! MAMMA MIA!

   「またなの!?」

   さすがに娘怒りました。紐のついた方はちゃんと旅行用リュックにつながっていましたが、前から使っていた方にまだPASMO入れっぱなしだったです。だって、PASMOを一つの定期入れに2枚入れると喧嘩して自動改札通れないから。そして、前からのPASMOの方が残高が多い……。そっちを落としたのです。

   東口まで戻って落とし物の届を出して、しょんぼり帰りました。

   「なんで紐のついた方に入れないの!?」

   だって、めんどくさかった? 旅行中だから、家帰ってからしようかなって。

   「出てきたとしてもすべてのチャージを使い切った後で地の果てで見つかる。俺はそうだった」

   旦那様は運が悪かったんだと思ってたんですけど……。生き馬の目を抜く大都会新宿駅で落としたものは……まあ帰ってこないだろうなあと諦めて、正真正銘新しい定期入れで連休明けが始まりました。定期もそちらのPASMOで登録して。巻取り式ワイヤー付き定期入れ便利です。

   ……と思ったら、新宿からお電話が入ってるじゃないですか。

   まさかね?

   連休中も2,3回は落とし物センターに電話を掛けてたんですが、いやつながらない。生き馬(略)新宿駅だから。

   しょうがないなと思ってたら、今度は、13日になって東京警視庁から電話が。なんじゃい!? と出てみたら、

   「あなたの落とし物ね、保管の期限が切れて新宿駅から回ってきました」

   WAO!

   「飯田橋にある遺失物センター、適当にネットで調べて取りに行って。番号はRH-プラスマイナスヌルα」だそうです。今は便利ですね。もうすぐネットで調べて最寄駅からアクセスまで見て、これがまた13日は人間ドックの再検査があったから有休をとってあったので、そのあとのこのこと行ってきました。

   また天気が良くて。

   飯田橋ならJRでよかったんですが、最寄り駅が「大江戸線Aいくつ出口」ってのが一番近そうだったので、そっちにしました。こんな暑い日に地上を徒歩10分って嫌だと思って。

   ……大江戸線深いですね。エスカレーター乗り継いで乗り継いで 

   「108番の方」

   言われた通りの番号を伝えて保険証を見せるとちゃんと出してきてくれました。赤い革の定期入れと、カルトン(金銭出納皿)に乗せたピン札の野口!

   そう、チャージが足りなくなったとき用に千円たたんで入れてあったんですよ。

   「こちらで?」

   「これです!」

   というわけで、ジパング伝説、「日本においては落とし物はちゃんと届けられる」というのは真実でした!

   皆さんのご厚意に応えるためにわたしも頑張ります!

 

 

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