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2019年1月 4日 (金)

すみれ色の……

   おめでとうございます。もう一か月ぐらいフルに風邪です。
   激しい時は発語もままならず、欠勤の連絡で電話をかけても、
   「おはげほげほげほ、さおとごごごごごほひぃぃっめでござげっふげっふげふ
   ……今日もだめですごめんなはい」
   「わかった。お大事に」
   ってカンジで。

   3シリーズぐらいなろう小説を更新分までフル読破したかなー。せっかくお借りした本に病原菌つけちゃ悪いと思って。
   とりま「指輪が選んだ婚約者」は服飾描写が圧倒の迫力で好きこそものの上手というのを実感しました。「即死チート」は「殺意を向けた者には即死で報いる」の定義と応用が面白かった。「異世界のんびり農家」は割り切りっぷりがすごい。必要ないところはここまで削れるかってカンジ。転生前パートのシンプルなことったら。作画担当氏も大変だこりゃ。

   そしてへろへろで迎えた仕事納め、お電話も少なかったので各班30分ずつお菓子を囲んで茶話会みたいな時間が取れました。

   「今から配るカードに来年の抱負を書いてね♪ オフィスの壁に張り出して来年みんなで見て楽しみます」とリーダーさん。

   「それは真面目な、処理件数を上げますとか不適切発言を減らしますとかそういった?」
   「ううん、お仕事に限らなくていいの。今年は3キロ痩せますとかでいいのよ」
   今のチームのリーダーさんはエレガントで穏やかなマダムです。
   「じゃー芥川賞狙っちゃうぞ! とかでもいいんですか?」
   「まぁー早乙女さんは小説を書いてるの? いいわよそれで」
   これがほんとにエレガントに微笑んでうなずくから、とても洒落ですとは言えない雰囲気に。
   ……いや、薄い本出しますとか言わなくてよかった。
   お菓子をほおばりながら熟女たち乗るのる。
   「えーっ知らなかったどういうの?」
   「あらー解るわベルばらなお話よね?」
   「イケメンがどんどん出てくる話なんでしょ」
   「あ、あははやだなあお姉さまたちジョーダンですってば」
   「そんなことないでしょ持ってきなさいよ読んであげるわ」
   「芥川賞取ったら仕事辞めるの?」
   オイオイオイオイ!
   ナアナアナアナア!

   話はそこで終わらずにその夜行われた忘年会でも。
   「早乙女さん聞きましたよどんなお話書いてるんですか」
   「いやあれはもののたとえでね」
   「ごまかさないでくださいよ、むかし言ってたじゃないですか時代小説書いてたことあるって」
   あちゃー口が滑った?
   「読ませてくださいよ」
   「いや最近は人様に見せられるものがなくてやね」
   「そんな気張らなくていいですからちょっと。読んでいけそうならみんなにも宣伝して上げます」
   「今うちプリンタないし」
   「いーですよメイルで送ってください」
   「あのな、ファンタジーノベル大賞の応募するときは基本的に原稿用紙300枚はあるんやで」
   「いーですよ、私結構本とか読む方ですから」
   「まあなんか見繕っとくわ」
   とりあえずその場はそれで流して。

   いろいろ考えた結果、USBにテキストファイルを放り込んで渡してみてもらえばいいんじゃないかと。

   というわけでおかあさん初売りのノジマ電気で8ギガぐらいの1000円しないUSBを買ってにやにやしながらおうちへ帰って、自分のファイル開けてみたら。

   そういえばこないだPCが死んで、書き溜めてた小説みんな救出できなかったんだった。

   最近はまって書いてた二次小説は、ピクシヴで公開とかもして愛着あったから、ぎりぎり最後にUSBつないで掬っては移動させてたんだけど、もう10年も前に書いてた坊っちゃん文学賞に出して堂々落選した青春小説とか、少女向けにファミリーコメディ書いてみたけど今のコバルトにそういう需要ないので涙を呑んでお蔵入りになったやつとか、もうどこへも出せないので、執着を絶つ意味もあって敢えてPCと運命を共にさせたところがあって。

   もうここ数年はほんとに漫画の二次小説ばっかりで。だって知らない赤の他人の書いた既にある作品のご存知のかれらが活躍するんじゃないまっさらの作品なんて誰が読むんだよって、そういう絶望があって。
   いやなろうとかある意味流行ってるじゃん。単に自分が書けなくなって逃げたんだよね。

   数年前ですが、自分が書いた小説を無理やり読んでもらっていたおともだちから、まいちゃんの作品をおともだちに読んでもらったら面白い、もっとこの人のお話読ませてと言われたんだけど、なんてことを言われて、いざ! と思ったらもうなんにもストックがなくって、ごめんなさいわたしもうご覧に入れられる話はなにもないですって謝って断って、すっごく悲しい思いもしたんだけど。

   ほんとにほんとに、今のわたしは人様に、胸を張ってお見せできる作品ってなくなっていて。

   あーあってお正月うちに顔を出した豹太にぐちったら、
   「ソレ社交辞令だから。真に受けないの」ってあっさり言われて。

   まあそりゃそうだ。

   でも、寂しかったから。
   誰からも、あなたのお話を読ませてと言われてなくて。
   久しぶりに読んでみたいって言われて、困っちゃうなとか言いながら嬉しかったから。
   ちょっと浮かれてしまいました。

   せめて今年はオリジナルのお話を一つ書こうと。

   そういう決意をして、そして~一粒~すみれ色の涙♪
   

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