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2018年1月31日 (水)

「元カレが腐男子になっておりまして。」 同人界のスパダリ

   最近はツィッターやら投稿サイトで細々描いていた漫画が話題になると、出版社がどんどん積極的に後押しして単行本化していくみたいです。それが巧く軌道に乗ると「オタ恋」みたいにアニメにもなる。でもネット連載化、単行本化したところで息切れして、あの話、続きを全然見ないわねと思ってる作品も結構あります。アレとかアレとか……カエリちゃん、おかあさんは続きを熱烈希望しています。

   さて、おかあさんがピクシヴで見かけて早速ブクマして何度も何度も繰り返し読んでたのが「元カレが腐男子になっておりまして。」麦芋。同人活動もしている社会人の桃ちゃんがある日アニメイトのBLコーナーで見かけた成人男性はなんと高校時代の元カレだった!? 
   あっちの趣味を隠しつつままごとのお付き合いを始めた頃、うっかり買ったばかりのBL本をその彼、片倉くんのうちに忘れて行ってしまってきまずくなって自然消滅した過去は同人友達の同僚幸音ちゃんにも笑って話せる過去になっていましたが、まさかその本を手にとって見た片倉くんがBLに目覚めてしまおうとはお釈迦様でもッ……!?

   ……ありえねえけど萌えたよ。

   まさかの再会&カミングアウトで2人は熱く語りあってしまって、付き合ってた頃よりよっぽど熱い気持ちを共有できたけど、まさかそれで元鞘なんて、有り得ない! そのままさらっと別れた……らまたできすぎな偶然が彼らを出逢わせたのでした。

   ……ありえねえよ。

   って第1話は笑い飛ばせたんですけどね。
   話はラヴコメとして元鞘方向へいかなかったんだ。いやどうなんだろう、くっついてくれたらそりゃうれしいけどさ。

   今のイケメン商社マン片倉くんのお気に入りの同人作家はなんと桃ちゃんだったことが判明。嬉しい半面絶対カミングアウトできない! と「キャッツ・アイ」か「名探偵コナン」かという自分の前でもう1人の自分についての熱い想いを語られてしまうというくすぐったいというかもう作家冥利に尽きる幸せが描かれ始めるのでした。

   いや、自分がサークル参加するイヴェントに、
   「行ってみたい、作者さんに直接会って本を買ったり感謝の気持ちを語りたい!」とシッポ振って(ありません)語るわんこ系イケメンに頬を染めながらも大汗かいて、
   「来ない方がいい」「買い物なら代わりに行ってあげるから」と必死に止める桃ちゃん&幸音ちゃん!!!
   「アフター? しようぜ」と、イヴェントのあとでお友だち同士集まって戦利品を見せ合ったり感想をあつく語るというファンならではの夢を叶えたいという片倉くんに付き合ってあげて、抑えていたものが堰を切ってあふれ出す様を微笑ましく見守ったり、(覆面)作者側として身の安全を守ろうと必死になったり忙しい桃ちゃん&幸音ちゃんの苦労がお疲れさんというか羨ましいというか。

   やっぱうらやましいぜ。

   そういう「誰も知らない知られちゃいけない」系のラヴコメ的要素もキュンキュンでしたが、わたしとしては、自分が表現したものに対するあつい思いを抱いてくれているファンが目の前にいる、自分が注ぎ込んだものをそれ以上に受けとって評価してくれている、目の前でそれを率直に表現してくれる、……しかもそれは過去に自分が憎からず思っていた異性で、現在のスペックも高いってのはもう、表現者の幸せフルコンボじゃないかなと思いましたですよ。
   ハーレクィンでもめったにないスーパーダーリンですよ。

   単行本書き下ろしも結構あって、これはお値打ちというかわたしにとっては尊い本でありました。

   そんでもって、衝動買いで黄金週間にイヴェントの代わりに行った海外旅行で「運命w」の出会いをした幸音ちゃんの方は。
   運命を物理的に創ったシルヴィオと仲良くしてください。彼もまあおたくとしてはスーパーダーリンだな。幸音ちゃんの小説で日本語読めるようになるとイイね。

   いやーほんとにね、オタ話のできる友って、社会人以上になると貴重。片倉くんがはっちゃけた気持ちも解る。でも泣くなよ。社会人が。街のカフェで。
   …………でも、意外とどこにでもいるのよね。

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