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2018年12月 5日 (水)

ORKオフ開催記

   反省:歌が詠めませんでした。

   10日も経ってからの投稿ですみません。
   この夏のごたごたが片付いて、
   「秋にはまたお出かけできますよ!」といつものメンバーに一報入れたら、
   「町田でみつはしちかこ展やりますからどうですか」とお誘いがあったのに、割引券もらったと思ってぶっとばして秋のオフはばら園にしちゃって。
   「町田と八千代同じ日に行くのは無理ですね」って引いてもらって。ほんとにおかあさんって我を通すばっかり。困った人。

   それでも、そのオフの帰り道でお約束していただいた「王妃マルゴ」と「七つ屋志のぶの宝石匣」を貸していただけるというので行ってきました町田文学館!

   「集合は11時町田駅改札でどうでしょう」
   「おっけーです」

   近場だと朝ゆっくりだわー。

   「ちょうどいいから早めに出て西友でお歳暮出してくる♪」つもりだったんですが、休日は大渋滞の要となるリンネルブルクの警察署前で渋滞に捕まって。抜けるまで15分くらいかかって。一応西友のお歳暮売り場見たけどすでに行列ができていて、とても5分で注文完了して出てこられる雰囲気じゃなくて諦めました。

   ………ということを合流してすぐ波多利郎さんに言ったらば、

   「じゃあ今から行ってきたらどうですか、わたしはちょっとポケモンでも狩っていますから」

   お姉さま~~~~!

   ありがたくアタックギフト2割引で出してきました。ほんとありがとう。
   そして時折スマフォを確認しつつさっさか先導して、たどり着きたる町田市文学館。コンクリ打ちっぱなしの壁に内装はアクセントで所々木が入っておしゃれ、これ、いつ頃の設計だろう。色ガラスのはまった窓もいいかんじでした。

   展示室も、ほどよくパーティション入って順路が誘導されて色彩豊かな原画を見ることができました。

   ほんとはね、ああいう純愛はかゆくなってあんまり若い頃ははまって読んではいなかったんですが、この年になってみるとしみじみ来ます。あったかいなあって。ポケベルも携帯もスマフォもなかったころの。学校の帰りにお汁粉屋さん入ってるレヴェルの。

   わたしが小学校のころレヴェルの高校生ものだと、うーん、時代的に「エースをねらえ!」ぐらいかな、学校の帰りに女子高生が入るのはおしるこ屋さん一択で、そんなに昭和の女子高生は和風の甘味が好きだったのかって、当時は喫茶店はまだ不良のたまり場だったので、まだまだ普通の女性高校生は怖くて入れなかったそうです。安心して女の子同士入れるお店が甘味処だったという時代背景。なるほどな、小説家志望のおじさんの作品でヒロインのうちが喫茶店で白い目で見られるってのがあったよ。そういうことなんだ。いまなんか「月刊少女野崎くん」でヒロインたちは普通にファミレス入ってますけどね。時代は変わった。

   そういう古き良き時代。

  そして、きれいな絵で描かれる土手に寝っ転がって雲を目で追うだけのデイト。エッセイ漫画で描かれる町田のあたりのお散歩道の自然の豊かさ。

   えーっこの方町田お住まいだったの? って、入るまで知らなかったですけど、展示のイラストでは本当に玉川学園あたりの住宅街のお散歩道が詳細に描かれて、ああ、素敵な町なんだな、ここがお好きなんだなとわかる絵で、もう胸がいっぱい、なるほど、ただここに住所があるだけのひとじゃないんだ、町田の文学館で展覧会開くに値する人なんだと感じ入りました。

   そんでもって、画力の確かさよ。

   季節ごとに生き生きと描かれる野の花がことごとく見てその花とつぶさにわかる巧みさ。代表作などはああいうデフォルメした絵でしたが、ちゃんと見たものを描く技術はおありだったのだなあとしみじみ。

   今の、漫画を見て育って漫画を描いてるひとととは違うマエストロであると痛感しました。

   今の漫画家で、その地の自然を描いて代表作になっているひとっているかしら、とりのなんこさんかなあ。

   使っていた絵の具なども展示されてました。ワープロが出だしたころのブラック・ジョークで、ワープロ執筆の作家がなくなって文学館が作られたが、展示されていたのはワープロの筐体ひとつであった、なんてのがあったと思いますが、今は漫画家さんもパソコンで描く時代だから、漫画家さんの展覧会とか行っても「使用ソフト:××××」とかキャプションが付くだけになるんだろうかと考えちゃいましたね。
   そのあとは、町田駅前まで戻りつつ多少ポケモンを狩って。
   わたしもレイドに参加させてもらってなんとか2匹ゲットしました!

   そのあと「移動距離長いですけど」なんて前置き付きで浜離宮庭園のライトアップを見に行きました。
   日没までの時間つぶしも貧乏なわたしに配慮してその辺のコンヴィニで買ったコーヒーと店外の椅子で休憩にしてくれてほんともうしわけない。
   点灯まで少し待って、その分いろいろ萌え語りして、そしてとっぷり日が暮れてからのライトアップ!

   夢幻の宵を楽しみました。

   いにしへはからくれないのくくり染
    けふにじいろの水面なる哉         舞音

   業平と伊勢大輔のフュージョンですか。
   10日もかけてこんなもんしか詠めないのか。反省。
   ただのライトアップではなく、水面に映るさまがめずらしく趣き深い。地上はクリアな映像が、水面のほうは微風のおかげでさざ波が立って細かく揺れている、その対照。
   LEDライトを利用しているためにその色合いがさまざまに時とともに自動で移り行くさまが未来的で目新しい。そういう美しさのどこを中心に詠めば良いかが絞り切れなくて。

   水面に紅葉の美しさなら先人はこう詠んでいたな、と古典に救いを求めた結果です。

   まあ、じっさいはもう暗くって、それも、人工の赤い光を当てられていたので、浜離宮庭園の木々がどう色づいていたかなんてわかんなかったですけどね。そこんところに少し不満があったのかな。だから、じっさい見た部分の描写が「にじいろ」でしかないという残念な歌になりました。
   まーねーコロモが厚いのは王朝和歌の欠点ちゅうかある意味特色よね。

   あとは、帰ったあと「王妃マルゴ」と「七つ屋志のぶ」を一気読みして忙しかったのもあるかな。

   落ち合ってすぐ本は渡してくださったんだけど、5冊ぐらいで、えー今回こんだけ? って思ったんだけど、そのあとむっちゃポケモン狩ったりとか歩いてもう足にまめができて内心泣きながら歩いてて、最後新宿で電車乗るときに「これが残り」って、もう5冊ぐらい渡してくれて、重いからって今日一日ずっと半分は持っててくれたやさしさに泣きました。

   波多利郎さん、こんどはもっといい歌を早く詠みますからまた誘ってください。

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