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2018年10月 8日 (月)

「天竺熱風録」4 ― 将器ってなにさ? ―

   発売日に昼休み抜け出して買ったんだけどね。
   表紙は当然イエティさん:ロンツォン将軍でした。

   そろそろ天竺に残したみんなの活躍も見たいと言ったらちゃんと描かれました。彼岸師、智岸師の哲学問答(それとはあからさまにタイトル出してなかったけど般若心経だよねあれ)。あ、おでぶさんの彼岸師も結構やるのね。さすが求法僧、愚痴ってばかりではありませんでした。優等生然とした美少年智岸師も怒鳴ったりするのね。居残りチームのリーダー玄廓も作中言ってた通り、いい息抜きのシーンでした。

   そして曲女城のアルジュナ陣営。出ましたトンビ夫婦から生まれた鷹王子ちゃん。あんまり美少年じゃないけど聡いからイイッ! この夏原作を読んできて結末を知ってるだけに、変な改変ないことを祈っています。ほんとアルジュナの小物っぷりが引き立った。

   そして始まる大会戦!

   うーーーーーん、原作者田中氏としては、いわゆる三国志ものみたいに、剛勇のスター武人が無双してなんとかなっちゃう合戦は書きたくないんでしょう。つっといて「アルスラーン~」ではダリューンとかキシュワードとかクバードとか草刈りみたいにひとの首切り飛ばしてたりするけど。楽しみのために読む話なんだからそこは削るわけにいかないんでしょうね。
   今回は主人公王玄策が外交官:文官なだけに、とりあえず策で何とかしちゃう方向で書きたかったんでしょう。私もそういうの読みたい。史料もないしな。無名人ばっかで何とかしたんだから、史実じゃあ常識的方向で何とかなったんでしょう。そうじゃないとおかしい?

  ……って史実がおかしいんだって! 

  天竺軍騎兵5万歩兵2万5千をネパールチベット混成軍8千でうち破るって、できんの!? そりゃ多少の戦術もつかわにゃならんでしょうが……やっぱ個々の将軍にも頑張ってもらう?

  「この期に及んで
  そんなクソ甘ったれた
  言い訳が通用すると―」

   とラトナ姐さん(ただの世間話シーンでも華麗なる小技(?)を披露してくれてお素敵)に尻をひっぱたかれるように玄策献策。やっぱ、フィクションでヒーローを張るからにはあんたが何とかしないと。
   とりあえず渡河の後背水の陣。そして中央突破してくる天竺軍を包み込むように展開する両翼! このときのラトナ将軍のジェスチュアがさすが将軍! 

   混戦の中期待通り見せ場を作ってくれるロンツォン将軍、華々しく活躍するラトナ将軍、王玄策も蒋師仁もやりますよ! うわ~っとなったところで次の巻へ続く!!

   まあ、見事な大群の激突も見せてくれたし、個人の武勇も見せてくれたし、ファンタジーの合戦シーンの配分はこれがベストなんでしょうか。

   個々の登場人物が国際紛争で各国の思惑を読んでどのように痛快な啖呵切って動いてくれるかは次の巻で期待。

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