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2018年9月30日 (日)

MCI49無事終了!

   満中陰=四十九日っておかあさんふざけすぎ。

   11時菩提寺集合ということで、わたくしは前日の金曜有休とって朝お洗濯してごみ出してから悠々出発。ところが、
   「お世話になったご近所や親せきに差し上げるからお土産よろしく
   って虎美の指令、
   「小田原のかまぼこと鳩サブレとおばあちゃんの好物の崎陽軒のシウマイと水無瀬のおばさまに虎屋の羊羹」ってお土産買うだけで半日使うよ!
   「これって木曜(きょう)のうちに町田の小田急行ってお土産買っとかないとダメ?」
   木曜の段階で通勤途中にオタ熟女亜弓様に愚痴ったら 
   「うーん、東京駅の大丸にないかな?
   その場でゲームやってたスマフォを中断し、ググるググる。
   「蒲鉾は鈴廣でいいと思う。それを、デパ地下どこに入ってるか検索して、新宿より東京駅の方が、少しでも重い区間を減らせるじゃない」
   「ありましたお姉様ーっ!」
   「大丸も地下広いからどのへんかよく見て」
   「大丸の公式からデパ地下地図出ましたーっ!」
   「うん、虎屋は絶対あると思う。鳩サブレと崎陽軒もあるか確かめて」
   「揃いましたーっ! ありがとう!! これで帰れる!」
   朝から号泣しましたよ。いやしてません。
   「お弁当もデパートで買えば多少はお安いじゃない?」
   「ですよねー」

   ってことで、今回は一回八重洲口から出て大丸へ。
   って、まさか東京駅で八重洲口から出ておいて大丸探すと思わなかった。ほんときれいに変わったのね東京駅(遅い)。いや最近東京駅で外出てなかったから。
   まあ、とりあえず探せたけど、一番最初に見つかった虎屋で、水無瀬さんには相場以上のお香典をもらったからと追記事項に、じゃあ最近手元不如意で小さい羊羹セットしか贈れていなかったから奮発しましょうと、ちょうどシーズンだかと栗羊羹をセンターに入れて夜の梅と黒砂糖羊羹の竹皮で包んだような大物をセットにしてもらいました。さすがに桐箱はやめといたのが最後の理性。ところがこの人が殴り殺せそうなぐらい重い羊羹セットが体力を削る削る……。
   もう自力で探すの諦めて、入り口わきの総合案内のお姉さんに、
   「鈴廣さんの蒲鉾どこ?」
   「ごめん今度は鳩サブレ」
   と道を聞いて揃えました。それでも手に食い込む羊羹の重み!
   大汗かいて3周したけど見つからなかった崎陽軒はどうせ新幹線入り口に売ってるし、最悪車内販売あったと思うからあきらめて、実家にシュガーバターの木を買って、自分用にまいせんののり弁当買ってもう重くて手が抜けそうになって泣きながら新幹線のりました。ギリギリ。
   亜弓様、デパ地下でもまいせんだとのり弁でも千円しました。とてもヴォリューミーでゴキゲンだったけど。
   3人掛けの席の真ん中に滑り込んで身も細る心地で食べました。あとはちょっと寝て。無事金沢着。

   もう学校行ってるという娘、改札出たところで待っててくれました。
   「母ファンケルで注文間違えて、化粧水頼んだつもりで洗顔料とクレンジングオイルしか入ってなかった。ファンケルハウス連れてって」
   「エムザに入ってる」
   例の有名な近江町市場の向かいに建ってるデパート。ちょっとバス乗って、この辺もきれいになったのでもう外からじゃわからない。角のミスドはどこへ行ったのよ。向かいの三和銀行はたぶん三菱と合併したからなくなっちゃったんだな。もう金沢は知らない街です。
   ファンケルのショップは1階にありました。
   「アンチエイジングのラインですと化粧水と乳液ペアでお求めになるとハンカチプレゼントなんです」
   「買っちゃお♪」
   娘のアプリでポイント加算してもらって。そして、ピンクとブルーの二枚入りのハンカチ、娘にブルーの方取られました。うーん、まあいいか、案内料だ。

   雨が降っても雪が降っても濡れないお屋根のかかったバス停、でっかい液晶掲示板に次々バスの近づく案内が出て、降り積もる雪で立ってるところも狭い中足踏みしながら来ないバス待ってた昭和のころを思い出して感無量。

   今回はすぐ早乙女家に帰り、荷物を置いたところで実家にブラックフォーマルを回収に。お葬式の日そのまま実家に行って泊ったからそっちでクリーニングもしてもらってたんですよ。なんというおんぶにだっこ。
   でもちゃんと今日は手土産買ったし。
   「もう年だからそんなの食べられない、持って帰れ」と言われたら虎美と山分けするつもりで、虎美にも言ってあったのに、「あらそう」って素直に受け取ってくれました。おばあちゃんもシュガーバターの木食べてみたかったのか。
   「最近は文明堂なんかでもお土産にしても受け取り拒否らしいですから」って。今日行きつけのパン屋の奥さんに愚痴ったら言ってた。田舎びとも口が奢ってきて。いやだわw。たしかにな、大丸の地下でも、ああ、これ金沢にもあるし。これも金沢出店してるし、って、候補がだんだん絞られて。シュガーバターの木だってイマドキセブンイレブンで買えちゃうもんな、買ってからあちゃーって思ってたんだけど、うちの両親コンヴィニ行かないから。セーフ。
   
   うまく出張をぶつけて糸魚川の顧客のところへ顔を出してきた旦那様が、糸魚川に停まる北陸新幹線がなかなかないとぼやきながらご帰宅したのが夕方、ちょうどわたしたちが徒歩で実家へ行く途中ですれ違いました。

   危篤~葬儀のときは4人寝るところがなくてわたしと豹太は実家泊だったのに、和子師匠や実母の活躍のおかげで無事3人仏間で寝られました。あ、豹太は前日から富士の裾野? の勤務地を出て美濃の国辺りのSAで仮眠して早朝着。
   「玄関開けてくれない?」と娘に明け方電話したとかで、娘をどかしてそこに横たわっていました。
   
   さて、見事に晴れ上がった当日、朝のこと。
   近くの和菓子屋さんにお寺に持ってくお菓子を調達に行きました。
   「この喜今日(ききょう)っての3000円箱でお願いします」
   USBサイズのきんつばと見ました。ききょうって、秋らしくていい名前と思ったんですよ。
   「かしこまりました。御熨斗は?」
   「えーと法事なんで、イエロー&ホワイト?」
   「それは……失礼ながらどのような?」
   「四十九日なの」
   「こちらは喜ぶという名前ですのでふさわしくないかと……」
   「あっそうか……じゃあこのへんで適当に」
   「かしこまりました」
   お菓子の商品名まで不祝儀の時は控えなくちゃならんのか、失敗失敗。金額に合わせて適当にニュートラルなものを詰めてもらってる間に店内を見て回ると、お彼岸だったのでおはぎが置いてあって。じゃあお礼代わりに買っとくかと4個入り2パックお買い上げ。
   ところが、このあとお寺でもお茶菓子が3種類出てさらに温泉でもお茶菓子が出て、なんでこんな日に頼みもしないのにわざわざ足のはやいものをかったとつるし上げられておかあさんしょんぼりとなったのでした。

   満中陰法要はお義母様とうちの家族4人に水無瀬のおば様を交えて6人。金沢市内中央からちょっと南西に外れた辺りの寺院群の中の菩提寺Z寺の金堂は一応最前列にお座布団並べてありましたが、二列目からはお椅子。少し座面が低く、正座のお坊様を見下ろす雰囲気を和らげています。お経を少し上げて、合図があったら焼香して、ろうそくの取り換えをしてまたお経、そして、法話。

   「私たち浄土真宗では阿弥陀様のおかげで臨終、即時に成仏ということになっています。本日上げたお経は故人のためではなく、故人とご縁を結んだ私たちが故人のことを偲ために上げさせていただいたのです。
   現代において私は神だ、私は仏だという人は詐欺師です。最後の最後にこの世をお救いくださる方はお経に書いてあります。広隆寺や中宮寺にいらっしゃる弥勒菩薩様です。ほっそりした優しいお姿の仏様でいらっしゃいます……」
   などなどとありがたいお話を伺い、納骨。
   火葬場で購入した大小ペアの骨壺の、小さい方を、本堂の地下、ご本尊さまの下の金庫(クラシックな南京錠がかかってた!)みたいなところ、中は棚になっていて奥からびっしり金襴の袋入りの小さいツボが並んではいってた!
   さらに出たところでまたお経をあげて。終了。
   納骨はそのあと裏の墓地へ行って……?

   「これって謎なんだけど、あの墓石ずらして下のカロート? に入れるんだよね? 大きい方のこれ。持ち上がるんかな? 漆喰で固めてるんじゃないの?」
   「わたし知らないから見てみたい」と娘も食いつきます。うちってあんまりオカルト的なことに敏感じゃないんで、お墓参りしたら普通に記念写真そこで撮ったりするんですよね、変なもの映ったことないし。
   ところが。
   「石屋さんだれかお呼びしてますか?」とお坊様。
   「いいえ?」
   「この花立が動かせてこの石板を上げると下が開くんだと思うんだが」と旦那様。
   お嫁に来たときはなかったと思うんですけど、やや新しい、石の種類も違う、ちょうどバブルのころはやったピカピカのグレイの御影石製の花立が後年追加されてるんですが、これが重くて持ち上がらない。
   「これって、起重機持ってきて吊るんじゃあ?」
   おかあさん、クレーンって言おうよ。
   「いいえ、これくらいは石屋さんが人力で持ち上げてますよ」
   「俺は無理だ」と旦那様。
   「豹太くんはやめときなさい。こないだ避難訓練で土嚢積みやらされてぎっくりしたんでしょ?」
   「……うん」
   「わたしも腰やってるんですよねあはは」とお坊様。
   「うちの出入りの石屋さんは広坂の坂上がったところ右の……」お義母様、所在地はいいから具体的店名か電話番号言ってください。
   結局お寺御用達の石屋さんを呼んで開けてもらうことにしました。
   「わたしこれからちょっと用があるので」と一旦お坊様退席。しばらく待ってたら来てくれました。メイソン石材店(仮名)。
   「うっわ重、大変」とか言いながら、その大きな新しい花立も、もとからある花立も、その下の石板も動かしてくれて、とうとうオーラロードじゃない謎の空間が開きました。
   「ちょっと水が入り込んじゃってますね」
   「掃除が要りますか?」
   「あとはかなりいっぱい入ってるので割れちゃってる壺に入ってるのはもう土に返す感じにするか……相談しといてください」
   「今日は無理ということですか」
   「いつならお願いできます?」
   「水曜か木曜……」
   「必要なものは?」
   ぼんやり聞いていると、虎美わたしのハンドバッグに手を突っ込んで、スマフォのラインを起動して家族ラインのところへ要点を書きこんで送信してました。うーんすごいIT力
   だっておばあちゃんへたばってお寺の控室にいるし、嫁の分際で仕切っていいのかなーってのがあったし。旦那は黙って立ってるし。虎美ちゃんが跡取りの自覚出てきて助かるわあーってお兄ちゃんは廃嫡かい。

   とりあえずお骨はお寺に預かってもらって、仕切り直しとなりました(あとで虎美から無事に納められましたとラインが証拠写真入りではいった)。

   そのあとは昔から利用していた伝承1500年の宿、Hへ行って慰労会。

   持ち込んだアラン・デュカス監修の純米酒を開けて虎美ちゃんのあこがれの家族カラオケ&家族トランプ大会のはずでした。
   お兄ちゃん疲労でご飯を食べた後寝落ち。
   しょうがないから3人で行ったカラオケで採点機能で「99点でカラオケ代金無料、88店でアルコール1杯無料……」虎美ちゃん2回も88点出してノリノリ。
   その後のトランプはみんなアルコール回ってべろんべろんで、とても大貧民とかできる状態じゃなくて、
   「ね? 東急ハンズで買ってきた猫の絵のトランプかわいいでしょ!」
   虎美ちゃんゴキゲンです。
   「ぶっさ! こんなぶちゃいくな猫よりもっと入れるべき種類があっただろう!」とおかあさん暴言暴言。
   「じゃあババ抜き、ババ抜きね……ババ抜きってどんなゲームだった?
   旦那様地味に壊れています。
   「ジョーカーを最後に持っている人が負けなんだよ」
   「ジョーカーというのはライオンか?」
   ……旦那様語るに落ちています。
   「トラもだけどね」
   おかあさんフォローになっていません
   「あーっババ抜きなのにババ2枚とも入れちゃったあたし!」
   「じゃあ一枚出すよ」って2枚とも行ってたんですね旦那様。
   それから始まりますが、
   「やーだーっまた持ってった。バカじゃなーい、Yes!」
   とだれももうわからない早見優のヒット曲歌って煽るおかあさん。
   「また負けた」と落ち込む旦那様。

   「やめだやめだもう寝よう!」とお開きになって、Hの夜は更けていったのでした。

   翌日はもう朝ごはん食べてゆーーーーーーーーっくりして、午後に金沢に帰り着いて、お兄ちゃんの車に夫婦して同乗して北周りで帰ってきました。

   「お昼どうする?」
   「黒ラーメンたべよう。この前帰りにカップ麺買ったらうまかった」って高岡のサーヴィスエリア入って。
   「どうしよう、土産買うの忘れた」ってホタルイカせんべいなんか間に合わせに買って、ところがそれ職場に持ってったら大うけで、ひごろ話したことない熟女まで{早乙女さんご馳走さま~」って声かけてくれたところでこの項おしまい。

   え? お義父様は元気で極楽往生してるよね? どうぞごゆっくり。

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