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2017年8月12日 (土)

「月刊少女野崎くん」 違うそうじゃない

   武骨無神経男子高校生にして少女漫画家の野崎くんの高校生活を描いた「月刊少女野崎くん」ですが。前回で自分の理想の男じゃなくて女も鹿島くん(ボーイッシュ美人) であることに思い至った堀先輩、ここからどうなるか固唾を呑んで見守っていたら!


   違 う そ う じゃ な い。

   そりゃわたしは作中のカップルでは堀カシ(堀先輩と鹿島くんの関係をより注視して見守りたい)派ですが。

   堀先輩が可哀相すぎる。

   当たり前にらぶらぶカップルにしてあげてよう(号泣)。まあこれギャグというかコメディだし。堀先輩可哀相担当だし。

   鹿島くんがいろいろハイスペックなのに頭だけ残念(いや学校の成績は良いらしい)なのがいけないのか、堀先輩がプロデューサー気質過ぎるのか。あ、鹿島くんが残念なのはお胸回りもです。本人(と堀先輩)あんまり気にしてないみたいだけど。

   今月末には9巻も出るし。まだまだ予断を許さない展開です。

   そして、連載5周年を記念していろいろ作品の展開についてアンケートを採ったらしいですが、御子柴くんにだけ相手がいないのをどうするべきか(1人でいいという意見が多数派だったようだ、2次元の彼女がいるからとか、野崎くんの弟とくっつけばいいじゃないとか←オイ! いろいろ理由はあるにせよ)、作中の時間をちゃんと進めて堀先輩を卒業させるべきか、サザエさん時空で永遠に高校生活を描くべきかとか(サザエさん時空でいいらしい。まあ、5年かけてまだ物語開始時の学年の夏休みだけどな)。いや~わたしはカタツムリの歩みでも進展がほしいんだけど。堀先輩卒業イヴェントやろうよ。

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2017年8月10日 (木)

「魔法使いの娘」 リカヴァリーは可能

   イマドキはレンタルコミックやらライン配信のサーヴィスやらで、過去の名作やらドラマ化の話題作を無料で読めるようになっていて、ほんと貧乏人にはやさしい世の中です。まあそこで「課金して続き全部読んじゃった」「既刊を買って読みました!」とか感想が付いてるから、みんな乗せられて作家さんにお金が回ってるらしいからいいかな。それも実はサクラだったりして。

   ということで、読んでて密かに楽しみにしてました。「魔法使いの娘」那須雪絵。そしたら、波多利郎さんが「よかったら」といって続篇の「魔法使いの娘に非ず」までセットで貸してくれました。もう相模原の方に足向けて寝られない。福島もだし、これから死ぬまで北枕だな。

   女子高生の初音ちゃんは美人だけど気が強いのが玉に瑕。死んだ父親の友人というパパと今は2人暮らし。実は死んだ父親は陰陽師として高い能力を持っており、友人であった現「パパ」も最強レヴェルの現役陰陽師。……でも、一芸に秀ですぎて社会人としてはダメダメ。能力のある初音ちゃんにあとを継いでもらいたいらしいパパですが、初音ちゃんは拒否。子供のようなパパを抱えてめっぽう所帯臭くなってしまった初音ちゃんに、ある日パパからの指令です。
   「今おまえの許にいる2人だが
    片方は私の弟子、
    もう片方は私が放った
    鬼だ」

   「命が惜しくば
   おまえは
   私が帰るまでに
   どちらが鬼か見極め
   自分で退治てみよ」

   いやーパパそれはスパルタンでしょ。
   そんでもって味方は敵となり。
   ちょっとしたどんでん返しに生き延びた初音ちゃんぶち切れの第一話。

   いやー殺伐としたオカルトホームコメディだなー。

   それから人でないものの起こす事件に無理矢理巻き込まれていく初音ちゃんは健全な一般女子高生の感覚で人の心の闇に向き合ったり自分の出生の秘密を暴いていったりするのでした。

   いやまさか弟子がね。弟子がね、弟子がね。初登場時うさんくささ100%だったあの弟子がね。初音ちゃんに弱みを握られてこき使われるあの弟子がね。

   まさかの結末でした。

   その昔、真面目に(?)オリジナルを書く修行をしていた頃、当時賞を取ったラノベを一通り読んでたんですが、その中にあったなあ。
   「セレーネ・セイレーン」とみなが貴和。
   「普通」でない2人が、障害を乗り越えて心を通わせ、結ばれる。しかし、ストーカーが割り込んで、「彼女」の身体を乗っ取って、「彼」を殺してしまう。「彼女」はかけがえのない「彼」の殺人犯として裁かれる……どんなに彼らを理解し、大切に思ってくれた人たちが弁護し、罪はないと言い聞かせてくれても、自分自身が「乗っ取られ」た自分を許せない……。そういう悲劇と読みましたけど。

   それまで、かれの負い目はほんの少しずつ描かれてはいたようだけれど。
   終盤、滂沱の涙で懺悔する彼に、その昔の作品が思い浮かびました。
   愛してるだの好きだのとは一言もいっていなかったのに。
   大切な相手を守れないどころか、殺そうとしてしまったことは負い目であったのだと。
   ふたりでいろんな経験をしてきて、信頼は芽生えていただろうけれど、数々の局面でかれは心ならずも初音ちゃんの「敵」になっていた。
   その事実はどうしようもない負い目であったようでした。

   へらへらした彼、兵吾の時折見せる激情が、わたしに2度読み3度読みを強いるのです。ここ数年でこんなに心を支配された作品はありませんでした

   ガンバレ。パパが初音にとって大切な存在となり、大人が考えてこれはきっとこうなるだろうと予測した未来を覆したように、きみと初音との日々も、出会いの最悪さを覆すでしょう。絆って、そういうもの。

   波多利郎さん、良い出会いをまたもありがとうございました。


 

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もう暦の上では秋です

   いやほんと暑くて参っちゃうわ。

   氷片を撒けよ散らせよ水も逃ぐる
    帝都は今やるつぼなり 夏
                           舞音

   この前とうとう雹が降ったって言うから。
   あんまり暑いから空気が曲がって、蜃気楼的な幻の水が道路上に現れるってやつ、昔みたことあります。夏の高速道路。金沢も夏は暑いから。
   「おとうさん、そこになんか鏡みたいなキラキラ、なに? 近づくと消えるの」
   ……おまえは「魔王byシューベルト」の息子か。
   「暑いからそう見えるだけ。実際水たまりがあるわけやない」
   「本で読んだ。『逃げ水』ってこういうこと!?」 
   「だからまいこは頭でっかちで云々……」

   こないだほんとにどこかで観測されたってきいたから。

   玻璃を割り熱波の帝都を吹き冷ませ
    肘を抱かしむ白色の風      舞音

   これは「温室効果」的に上空を覆うガラスってのがあって、それが覆ってるから暑いのかなっていう想像から。「うっ寒ッ!」って思わず脇をしめて肘を反対の手で持っちゃう姿勢ってのはオリジナル表現にしても、秋の風は白いってのは王朝的修辞ですだよ奥様。 

   そんで玻璃とか帝都とか無駄にキラキラした単語を出してくるのがまいねぶりです。厨2ってことよ、へっ。  

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禁忌をぶっちぎってしまった母

   ただ今絶賛虎美さん帰省中。
   命に関わる猛暑の中夜中にこのうちで唯一冷房の効くわたくしの寝室に乱入されて添い寝されたり、枕元に堆積したコミックの山を掘り返してさまざまな未読を消化されたりという毎日です。

   ま:「この前仕事帰りにドラッグストアが割引デーだったからなにか買うものはとLINEの家族共有グループで流したら父が
   『リンス買ってください』と応じて」
   虎:「うんそれ見た」と不在時の情報共有。
   ま:「あの髪リンスしてるのかと」
   虎:「してるでしょ」
   旦那様は多忙MAXでとうとう髪が背中に届いて、今はポニテを通過してそれを器用に根の所に巻き巻きしてまとめてシニヨン男子です。誰も突っ込まないのか。フリーダムだなIT系ヴェンチャー。
   ま:「リンスしてるんですかって聞いたら
   『絡みにくくなるから』って」
   虎:「……」
   ま:「母もうリンスなんかしてないけどな」
   なんかめんどくさくなったの。今人生で一番髪の毛短い時期になったので。この長さなら手入れなんか要らないだろと。長かったとき手間が掛かった反動。
   虎:「お父さんこの週末帰省してるんだっけ? あーあ、あの高いリンス使われてお父さんの髪が艶ッつやになるかと思うとw」

   そこでおかあさんここへきて今までしなかったような腐った連想。

   ま:「なあ、知ってる創作上のカップルで男の方が高いリンス使ってそうなカップルって誰?」

   虎美さんしばし固まってましたね。

   おかあさんさらに禁忌を越えて。
   ま:「BLもありとして」
   注)おかあさんは漫画作品を楽しむに当たってベルばら的ノリを持ち込んで、カッコイイヒーローが実は男装の麗人であって親友と道ならぬ(いや大丈夫ほもじゃない)恋をしているという解釈でパラレルな妄想を楽しんでいます。いわゆる王道のBLとは違うのよ。少数派でね。ほんと迷惑な趣味だ。

   ま:「母思うにアバッキオ」
   虎:「確かに……ジョルノもアリと思う」
   ま:「うむ」

   おかあさんとうとうこういう腐ったことうちでオオヤケに言うようになっちゃって、嗚呼。

   てなネタを遠慮無くできるので、おばあちゃんには悪いけど度々帰省してくれてます。ほんとごめんね。

   まあ、BL抜きにして問題を単純化すると、「より男性の方が女子力高そうなカップル」ってことかな。じゃー古典で言うと「スケバン刑事」だってそんなカンジじゃない? 神さん。

   

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