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2017年5月21日 (日)

甘党は救済されねばならない

   前項書いてて、今月初旬のおにいちゃんの誕生日のケーキ探しで怒ってたことを思いだしたからかいとく。

   豹太はゴールデンウィークの終わりに生まれたので、お誕生日ケーキはほぼ子供の日ケーキで代替されます。兜ケーキとか、鯉のぼりがのってるやつとか。でも本人はモンブランか、ふつうのイチゴの載ってる白いやつが好きなので、おかあさんがいろいろ見て回って毎年どこそこのこんな趣向の……と勇んで箱から取り出してもあんまり感動されたことはありません。最近は諦めて、ただ金太郎や鯉のぼりのかたちの飾り物が乗ってるだけのイチゴのケーキに落ち着いてます。

   「だったら味で勝負だ」

   ノイエ・リリエンベルクのスパ地下に入っているケーキ屋さんの口コミを調べようと、ネットでイロイロ見ましたが、
   「雰囲気が良い」
   「あっさりしていて食べやすい」ってな感想ばっかりで。もっとさあ、クリームがいいとか、生地がしっとりとか、具体的に書いてよう。

   あのさあ、おかあさん甘党だけど、ケーキはこういうイヴェントの日にしか食べられないから、がっつり甘いのじゃないと困るのよ。食べた気がしないじゃない。そんな、昔のお誕生会じゃないんだから、ご馳走食べてもう満腹になってから食べるんじゃないんで、こってりしてたら困るてなもんでもないから。カロリーとか、気にしてないし。

   その昔の「美味しんぼ」で、おしるこ屋を新規開店するために智恵を出す回があったと思うの。甘いモノ好きの男性をターゲットにしようとしていて。当時はまだ「男のくせに甘いモノが好きなんて恥ずかしい」って感覚があって、そういう男性がいろいろ振り切ってお店にはいるのだから、それなりの情念がある。そういう甘いモノに対する渇望に応えるだけの甘さを提供しなくてはダメだ! そういう話の持っていき方だったような。

   その頃はそんなもんかなーと思ってました。うちって、みんな甘党だったし。おはぎを作る日は晩ご飯はおはぎだけとか普通だったし。だから今はおはぎはだいッ嫌い。買ってまで食べようとは思わない……季節のものだから家族には買うけど。逆に、幼い頃制限されていたせいで洋菓子の甘いモノはほんと好きで好きで。クイニーアマンなんか、流行が廃れても、たまに食べて気分をアゲてます。毎日はやばいという理性はあります……。

   だからさ、たまに食べる甘いモノはがっつり甘くないとイヤなわけ! 不完全燃焼なんですよ! 今は豊かになって、ケーキなんていつでも食べられちゃう。一つきりってこともない。かえって、カロリーを気にせずふたつみっつ行って貰わないと、これだけお店ができたんだからお店の方が商売が成り立たない。それなら、軽薄短小にならないといけないわけだ、道理は判る、判るけど……。

   ハレの日にはがっつり甘いものをたべたいんだよおぉーーー!

 うちは時代遅れと言われようが、これでもかってぐらい上質の砂糖とかクリームとか使ってますよってケーキ屋さん、ないかしら……。ヨックモックなんか大好きだったんだけど……。あそこって生ケーキ売ってたかなあ。

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「ケーキ王子の名推理」 苦労は買ってでもせよ

   春先ぐらいからノイエ・リリエンベルクの駅の本屋さんにでっかいカットアウト:等身大の販促用の人型立て看板が置いてあって、タイトルからしてああ、若い女性向けライトミステリなのねーというカンジで思いっきりスルーしてたのですが。だいたい若いイケメンを「○○王子」っていつの流行だよ。もしかしてそれが「ハンカチ王子」からだったら、あのひと甲子園出て4大行ってプロ入ってウン年目だから7,8年前だよ!  

   「ケーキ王子の名推理(スペシャリテ)」七月隆文。

   「野崎くん」目当てで見に行ってるガンガンオンラインでコミカライズをやっていたのでちょっと1話と最新話を読んでみたら、なかなかいいセイシュン・ミステリだったので。
   学園のプリンス、みんなの憧れなんだけど近寄りがたい容姿に恵まれた男子と、平凡なんだけどある一分野にだけとってもこだわりが強くその分野では突出した感覚を持っている一芸女子とが日常の事件に挑むコージーミステリです……?

   いやもう、どのくらいって、ヒロインがいきなりお店に入ってきて号泣したのは何故かとか、三つ星レストランのウェイター氏が電撃的フォーリンラヴ&ハートブレイクした事情とか。「Q.E.D.」のB面作品か北村薫作品かってぐらいの。断片的情報から登場人物の心の動き、取った行動を全て推理し言い当てる王子の観察力と推理力にはあっと言わされますが……いいんだよ、普通の高校生はこれで! 国際謀略とか血なまぐさい事件とかに絡まなくていいから! 

 ……いややっぱこれはセイシュンラブコメ止まりだろう。

   冒頭、ヒロイン未羽ちゃんが自由が丘から有名ケーキ店に以降として迷子になる辺りのストリートヴューか!? というような描写といい、ケーキおたくの未羽ちゃんが味見する度に事細かに表現するケーキの描写といい、これは原作に当たるべきと思って買ってきましたよ! マックでヴァリューセット食べきる間に読み終えられたよ!(おかあさん自重)

   そういう安楽椅子探偵っぷりもさることながら、王子においしいケーキに対する執着を見込まれてどんどん距離を縮められていく辺りのワクドキ、そしてヒヤハラ(女の子達の嫉妬怖い)加減がほんとにあの年頃を判ってる!! のが見所でした。まあ、あとは各章がひとつのケーキの蘊蓄に絡んでるところとかね、へえ、ふーん、というお得感。

   なんで女子に厳しい=冷酷王子と呼ばれるのかという看病イヴェントからの告白は痛々しいものがありました。でも、外見ではなく、おいしいケーキを作りたい、食べさせたい、という情熱をこそ評価してくれる未羽ちゃんは彼にとって足りないところを補ってくれるかけがえのないパートナーとなることでしょう。うん、「Q.E.D.」の燈馬くんにとっての可奈ちゃんみたいにね! 

   やさしいけどワケアリっぽい師匠の青山さんもまだまだ枯れるような年でもないし。2人ともいっぱい苦労していいパティシェのいい男になってね! 明日2巻買いに行こう!

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