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2017年1月14日 (土)

プロジェクトS ありがとうございました

   いやー終わりましたね成人式。今年もやらかしたところがあったそうで。そういう風物詩、年中行事も「ふーん」と関心なく、もう心が死んでるのかな、やばいかなと思って詠んだのがこれ。

   年経りて重ぬる行事もよそごとに
    思ふ我身となりにける哉     舞音

   イヤよね~枯れた振り。それがまた年賀状に偉そうに書き付けて人様に送りつけて。
   年始早々反省のおかあさんでした。え? もしかして手違いで行ってない方いたらごめんなさい。

   いやおかあさんも死んだふりできなかったです。今年はなにせ虎美の成人式があったもんで。

   さて、11月、最近の成人式で常識の「前撮り」がありました。混雑する当日を避けて、お着物の立ち居振る舞いのリハーサルやら、必要なもののチェックやらも兼ねて、年内にお写真だけ撮ってしまうのが通なんだそうで。波多利郎さんからも
   「前撮りはいつ?」と夏の時点で何度も確認されていたんですが、なにせ本人とブツは金沢にあるもんですから、
   「え? 向こうに任せます」だったんですが、早乙女おかあさんけっこー本気でした。

   虎「なんかおばーちゃんハイになってる、むっちゃハイになってる、どうしよう!?」
   ラインより入電があったときには何事かと思いました。
   着物を見たときには、
   「加賀友禅じゃないの? 加賀友禅じゃあないのね」といたく残念そうだった早乙女おかあさん、これは実家の父に話したらバトル勃発ものだなーと思って必死に隠していたのですが、じっさい日頃スエットでごろごろしている豚娘がきちんとお化粧してセットして、着物を着せられていくのを見ていくうちに、そして美容院やら写真館のスタッフの方に、
   「この度はおめでとうございます」やら
   「ほんとにお着物がお似合いのお嬢様で」と営業トークを浴びせられているうちに盛り上がってしまって、もう有頂天になってしまったらしく。

   あとでアルバムを見せてくれるだけだと思っていたうちの実家にまで、着物を着た姿で来襲(おかあさんソレ違います)、普段着でのんびりお茶してたうちの母に披露してくれて、例によってハイになって取り乱したうちの母も
   「普段着でどうしましょう~!?」といって片付いてないうちのリヴィングで2ショット撮って写真送ってくれました。あ、金沢は例によってその頃はみぞれ氷雨、当日もそんな感じなのでお外で撮るという感覚はありません、当然。
   あとでお礼の電話の口実で電話を掛けて本人に実のところをお伺いすると、男の旦那様しか子育て経験がなかったので、こういう女の子のお節句というか晴れがましいお祝いに縁がなかったので感極まったとのことでした。ナルホドねえ。

   そういう話を聞いてて、
   「そういえばコーリンベルトは買ったのか?」と虎美に聞きましたら。
   「ううん、うっかり忘れていったらそこの美容室貸してくれた。このまま借りといて1月も使おうかなって」
   「みっともない真似をするな! おばあちゃんが行きつけなんだろそこ!」
   なんていう後日談もあったので、お歳暮出しに町田の小田急行ったついでに例の如く呉服売り場冷やかしたときにウッカリ!

   「娘が今年成人なんですけど、コーリンベルトあります?」って。
   「ございます!」って、言うよ店員さんもそりゃ!
   ……買ってしまいました。OTL。アマゾンで3~400円だったのに! 1100円で! 虎美の好きなサックス・ブルーの! これらからおかあさん貯金できないんだよ!
   バカにされると思ったので、
   「……職場のコネで回ってきた。母に感謝するがよい」とごまかしました。でも値札付いてたしね、なんとなく察したでしょう。買ってきた当日おにいちゃんには言っちゃったから、兄妹ラインで伝わったかもだし。

   そして満を持して当日、イヤ前日。
   3万もとるわけだソシエ、前日にお着物フルセット持ってきてチェックがあります! 9月のカウンセリングのときに髪型と帯結びの事前打ち合わせはしたけど、その時に渡された30アイテム相当のチェック表を見ながら、腰紐や帯板、半襟重ね衿、コーリンベルトに足袋、肌着類まで、忘れ物がないか確認するのです!
   「三重ベルトって何よ?」
   そのとき帰ってからぐぐりました。イマドキの複雑な飾り結びするために、伸縮性のある、中央部分が三つ叉になっていて、垂れ部分をくぐらせたり押さえたりするためのベルトが開発されて、イマドキはもう常識なんだそうです。おかあさんの頃は、気の利いた着付けをする人がオリジナルで輪ゴムとか仮紐でやっていたのを、もう商品化されて重宝されているんだとか。時代は変わっておりますな。
   その三重ベルトはちゃんとアマゾン購入したそうです。300円ちょいだったそうで。あーおかあさん小田急で早まらなくてよかった。

   というわけで、全部揃ってお持ち込み……?
   「フェイスタオルがない。いいよね、だって11月のときも1枚しか使わなかったし」
   「使うか使わないかは人により違うから! 母はこういうの自分判断で勝手に抜いたりするのイヤな人なの!」と、その場でダッシュして階下のイトーヨーカドーに走って、5枚398円の無地タオル買ってきましたよ! ほんと、我が子ながらどうしてこんなアバウトなんだろう!(彼女は彼女で別の分野ではそう思うであろうが)
   「風呂敷は」
   「こういうときにはこれだ!」と、実家の女紋、みっつのハートの片喰紋染め抜きの大風呂敷をばさっと広げて、包んで貰って、さらに「早乙女虎美様」と名札を付けてもらって、
   「確かにお預かりしました」とその場は終了。 振り袖と襦袢、帯はハンガー行き。既に午前中の部のお嬢様たちとおぼしき色とりどりに振り袖が奥のラックに掛かってました。
   「うちのはイマドキの柄じゃあないわねえ……」
   さすがはプロ、ちゃんとそのつぶやきを聞いていた!

   さて、それから解散になったのですが、冬将軍を従えてやって来た虎美、
   「どうしよう、寒かったら!?」
   「うーむ、絹はあったかいもんだがのう。母は茶会の時はいつも汗まみれであった」
   同じビル、高校時代は茶道部の連中と散々冷やかして結局なにも買わなかったという「きもののやまと」に行って、なにか防寒アンダーを見繕うことに。と見ると、丁度、最後の稼ぎ時とばかりに和服用の襟ぐりがY字になってる防寒肌着やら、脱ぎ着しやすいようローライズになったパンツやらがワゴンに出ていたのでした。
   「普段和服でいる身にしてみれば、上半身は大丈夫、寒いのは下半身、膝から下なんです!」
   やまとの店員さんはお着物で接客だから、説得力あるある。ついでに足袋の爪先になってて、足首から切り替えで肌色になってる足袋アンダーハイソックスもおすすめされて、もう虎美おじいちゃんから貰ったお小遣い全部そこに突っ込みました(おかあさんお給料日前だったからそこは知らんぷり)。

   疲れたから、
   「そこのモーツァルト入ろう」
   「おかあさんここダージリンって書いてあるよ」
   ……オバサンになるとそのへんアバウトになるのよねー。とりあえず紅茶の専門店でまったりして帰りました。

   さて当日。雨は夜中降って、朝には小降りになった模様。でも10メートル歩くとぽちっと顔に当たるのよ! そんでもってすごい風!
   「袂落としを入れてゆかぬか?」
   「ナニソレ」
   「小石ほどの重しを振り袖の中に入れておくと無駄に翻らないのだ」
   「具体的にナニ?」
   「……小判一枚と書いてあった」おかあさんそれどこ知識?(^_^;)
   「要らない」
   うん、おかあさん自分もやったことないし。すみませんナワ先生(時代考証作家?)。

   送り出して二度寝してたら入電。
   虎「10時に着付け終わるから着替え回収に来てくれないとあたしが詰む」
   今9時半、おかあさん顔も洗ってませんがなにか?
   大至急でシャワーして髪の毛乾かしてお化粧して出ましたよ、9時58分!
   バスの中でスマホ見たらなんと、
   虎「菓子折事案発生! 1000円でいいから買ってきて」
   もしや波多利郎さんから拝借した殺生丸さまの身になにか!? と慌てて集合場所に行ったら!
   虎「ヨーコのパパが一緒に拾ってくれるって。だから菓子折要る」
   なんだ。やっぱり困ったときにはヨーコちゃん。いつもありがとうございます。と、例によってその下のスパ地下でイルフェジュールの蒸しチョコをゲット。
   「じゃーちょっと前と後ろから写真撮っておこうか」
   前撮りの時は体調不良のはれぼったい目の状態だったから、どんなにうまく修正しても荒川静香だったのに、今回は反省を含めて
   「目力150%でお願いします!」と本人が強く希望したお蔭で、
   「叶姉妹になっとるがいね! やっぱり東京のメーキャップは違う!」
   ああ、ほんとうにありがとうございますヘアーサロン・ソシエ! 

   着付けの時から、お下がりで今風でない振り袖を見て取って、
   「まあ、クラシカルでいいお着物」
   「お嬢様にお似合い」
   「この帯のあの時代の趣のあること!」と、みんなして褒めちぎって(ものはいいよう)、虎美が肩身狭くないようにしてくれて、ほんと、胸を張って行けたと言ってました!

   コーリンベルトやら、ゴムバンド&クリップのついた今風伊達締めと卓越の技のお蔭で、前撮りの時は苦しくて死にそうだったのに、少しも苦しくなく、お友だち達と盛り上がって、華やかな写メがいっぱい届きました。

   本当にありがとう、ヘアーサロン・ソシエの皆さん!(今日は実名出しちゃうよ)
   新百合近場で来年以降成人の皆さんはどうぞご利用なさって。

   そして、
   「ウチの殺生丸様がいちばんゴージャスだった。みんなして撫で倒したわ♪」という超ごおじゃすなファーを惜しげもなくお貸しくださった波多利郎さんに感謝。ちょっと濡れおしぼりでお毛並みお清めさせていただいてからお返しします。  

  

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