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2017年12月17日 (日)

ささいなところから広がる世界

   「ジャンルがないなら自分で築け」というのが最近のわたくしのモットーです。
   売ってる本に自分で読んで楽しいと思うものがなかったら自分だけの物語を書けばいいじゃないかと。基本無料だし。……おかあさんは本質的にケチです。

   それでどういうものを書いているかというと、何度も申しますがオスカル様的な強いんだけど乙女なところもある麗しいお姉様のロマンス。今まで自分が見て自らの中に取り込んできた綺麗な物、カッコイイものをここぞとばかりに出してきて、自らの創り上げた物語を荘厳するのにつかうのは得も言われぬ楽しみです。荘厳(しょうごん)する:2 仏像や仏堂を、天蓋・幢幡 (どうばん) ・瓔珞 (ようらく) などでおごそかに飾ること、小学館デジタル大辞泉より。あ、ほら、ヨーロッパの田舎に綺麗な石を集めるのが趣味だった人が自分のコレクションをちりばめて作った家があるとかいうじゃないですか、そういうの。
   こういうひとの住む家だったら何とか様式で家具はきっとこうとか、こういう趣味の彼女のドレスはきっとこうだわとか妄想の全てを注ぐのがもう楽しくて。黙って遊んでいられます。

   この夏は、高校野球にもう架空のお嬢様学校じゃないのその名前! っていうぐらいカッコイイ名前の高校が出場したと言うネタ(調べたら教育の聖人にちなんでいるらしい)に、ちょうど歴史系のまとめサイトでティムールだったか誰だったか、遊牧民系で1代で相当な国を建てた英雄の話が盛り上がってたもので、「シュトヘル」に出てきたカソリックの尼僧がモンゴルのハーンの側で謀略に携わってた話との連想で、ちょっと年のいった遊牧民の英雄と清らかで天然だからこそ皆に一目置かれる、「傭兵ピエール」ジャンヌみたいな尼僧ヒロインとの恋なんか書き始めて、設定と世界観調べて作り上げるだけで疲れて満足して放置っての、昨日発見してああーってなったりしました。
   「気に入った、尼僧どのに湯を使って寛いで貰え」って所まで書いて、エロシーンまで行かなかった。湯を使う:そのあと夜伽コースというわけ。せっかくだから遊牧民の奔放な愛欲シーン(風評被害)書いとけば良かった。

   とまあ、こういうお金のかからない趣味をしています。
   こういうイントロだけ書いて放置が最近増えちゃってねえ。そろそろそれぞれ幕を引いていかないと。別に誰に見せてるわけでもないけど、自分で気持ち悪いじゃないの。

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愛はフェニックスw

   ちょっと早いけど本年の総括。

   昨年は創作の方も行き詰まって、エンドマークを打てた作品が全然なくて、創作ファイルは年ごとに作ってるんだけど開けても一目で作品名を一覧できる程度(具体的に一行14作品が画面内3行まで表示のところ2行に満たず)で。齢50にして枯れてゆくのね~なんて思っていたらどっこい。

   ビッグウェイヴ来ました(前述)。

   その他いろいろあって、今年はがんばっちゃったみたい。まだまだ現役で萌えていきます。

   涸れ果つる泉と一時思ひきや
     またも吹き出る煩悩の美酒         舞音

   ついでに本年おかあさんをきゃう~と言わせた漫画は

   「吸血鬼すぐ死ぬ」 盆ノ木至

   同、小説は

   「ケーキ王子の名推理」 七月隆文かな~っと。

   なろう系では
   「デスマーチからはじまる~」と
   「生前SEやってた~」と
   「宝くじで40億~」がお気に入りです。

   そういう、ネットですぐ読める小説にはまった1年でした。

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2017年12月16日 (土)

アルスラーン完結しました

   忙しいので一言。

   

2部なんてなかった。いいね?

   いくらなんでもあれは、ちょっと。物議を醸す遺言であろう。
   あるるん推定チェリー。あのひと亡き後まあ誰を持ってきても心からの愛は得られなかったであろうしな。だから何故殺した……。
   幻の王女はアレだけ引っぱっといてあれかよ。
   イヤ逆にアンドラゴラスは愛した女に誠実。ほんと男としてはできるだけのことやってる。タハミーネの方が壊れてただけで。ここへ来て株上がった。死んでるけど。

   そしてラジェンドラが最終的勝利者。鬼嫁とはいえいい嫁貰って子孫残してるし。まさかこのインドのジャイアンがここまでとはなあ。ポルナレフポジションだったのか。

   蛇王の正体については考えすぎ。ファンタジーなんだからファンタジーで終わらせれば良かったのに。

   やーもうホントにお疲れ様でした。お互いに。ハア。

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2017年12月 9日 (土)

「吸血鬼すぐ死ぬ」 やさしい世界

   はまった。アッチの意味でも。ごめんなさい。

   「吸血鬼すぐ死ぬ」盆ノ木至。
   吸血鬼退治人(ヴァンパイアハンター)のロナルドが男児が行方不明との依頼を受けて向かった古城(埼玉県所在)に住んでいたのはドアに挟まったぐらいで死ぬ虚弱な吸血鬼だった!? というギャグ。単行本の見返しには毎回「この巻でドラルク(主人公吸血鬼 )は何回死ぬでしょうか? 答えは○○ページ」というクイズがあるというガチ設定です。第1話だけで12回死んでます。やんちゃ小学生に脛を蹴りつけられたり、「思ったよりブサイク」とズバリ言われただけでスナアアアアアという擬音付きで塵と化してます。

   このなんだか可哀相な吸血鬼ドラルクは第1回目でお城を吹っ飛ばされて死ぬんですが、みごとに復活して第2回目から退治人ロナルドくんの事務所に押しかけてきて同居が始まります。あれだ、古き良き時代からの日本のまんがの王道、「異世界からの友人と同居」もの。「ドラえもん」も「オバQ」も「うる星やつら」も「ああっ女神様っ」も。いや後者2つを入れたのは意味あるよ!

   ナイスコンビネーションの2人が恋人同士になったら面白いよねという2次創作がね。捗る。

   ほんとスイマセンごめんなさい。

   でも、わたしのいつものパターンで、ロナルドくんがオスカル様みたいな男装の麗人だったらとおもうともうワクドキで! だってプラチナブロンドでブルーアイズの正統派美形なんだよ! 真っ赤なジャケットにカウボーイハット、白パンツにブーツで百発百中のガンマンなんだよ! でもお世辞に弱くてすぐ真っ赤になっちゃうの。これでお姉様だったらもう最高でしょう! (性癖隠さなくなってきた。ほんとすいません) 虚弱なために一族を離れ遠く埼玉の古城でゲーオタ暮らしのドラちゃんと運命の恋に落ちないでどうする!

   ビッグウェイヴ来ました。一週間で5本書いたかな。

   そういうまちがった解釈をしなくても、この漫画は深いです。

   ギャグの疾走感! これでもかという小ネタの詰め込み具合で2度読み3度読みが楽しい! そして、大切なのは、ギャグなのに言葉がきれいなんです。

   2巻で登場する吸血鬼にナンパされたと思って逆に追い回しちゃう女性、希美さん(手塚御大の「ドン・ドラキュラ」にもそういうキャラいましたよね)は、やはり物語の典型としてあんまり容姿に恵まれていないんですが、そういう彼女のことを「……すごい容姿の女性」とか「女傑」とかいっちゃうけど、容姿に恵まれていないことやふくよかすぎることを端的に示す言葉を使ったりは絶対しないんです。まあ、リアクションは普通に強烈にいやがって逃げてますけど。

   そういう優しさがある。

   もうひとりの主人公ロナルドくんにしてからが、「ハンターは人気商売」といって外聞を気にするというのもありますが、荒っぽい仕事の常として「チクショー」とか「クソッ」とか言ったりはしますが、関係者にものを頼むときは必ずそれでも
   「お願いします」とちゃんと言ってるんですよね。
   この物語は第1話、物語の発端のドラルク城迷いこみ少年をはじめ、小学生達が逞しいですが、そういう生意気ボーイズにからかわれたりしても、
   「チクショー忘れてよ」とあくまでお願いしちゃうところが人間としてちゃんとしている。
   そういうところ、作者さんのちゃんとした感覚がうかがわれて好きですね。
   そしてロナルドくんはそういうやんちゃ小学生のことも悪い吸血鬼の謎光線から庇って大変なこと(ほんっと心が砕かれる笑)になったり、ハンターなんてかっこばっかりで一般人を守らない、おれ達がやってやるとムチャしちゃうヤンキーくんのことも庇って怪我しちゃう。
   そういう地道にちゃんとヒーローしているところが大好きです。
   ドラルク始め、吸血鬼達にからかわれたりヒドイ目に遭わされても、敵に出逢うと銃を抜いて一撃で解決してしまうあたりは「ワンパンマン」のサイタマ氏みたいで。

   まあ、場所が新横浜になってますんで、日本の宗教的にゆるゆるな感じもあるんじゃないかな。西洋の、「神に逆らうもの」という性格が根底にある吸血鬼ものとはちがって、食べ物や生態がちがうなんか別種の生き物、河童とか天狗とかみたいなノリで吸血鬼達のことを捉えている感じ。ハンターたちも、よくよく見ると吸血鬼のことはぶっ飛ばしてページの隅にやってるけどあとで神奈川県警の吸血鬼対策課という架空の部署や研究所に引き渡してるようで、殺しちゃってる様子は見えません(そして再登場してお馬鹿キャラになってゆく)。

   この作品では、神に、人間に敵対して脅かそうとしているから絶対殺して排除しなくてはいけないっていう感覚じゃないんですよ。まあ、ギャグだけどさ。ここんところがキリスト教の影響ない日本ならではって感じよ。同じ日本の吸血鬼ハントものでも「ヘルシング」は作者さんキリスト教系の学校でガチで教育うけたらしいんで、アレはああなるらしいですが。

   そういうやさしい世界観で、いろいろ迷惑をかけてくるムチャクチャな存在と、それを退治する方の個性的なメンバーのドタバタを楽しむ作品であります。面白いよ!
   まあ、絵も綺麗で、ハンターや吸血鬼対策課のお兄さんお姉さん(それから吸血鬼たち)が見て楽しみというのもあります。

   1巻出た時点で波多利郎さんにおすすめされてて読んでたのに、ふーん、面白いけどって流し読みで。7巻まで出たところで落ちた感じ。どうもすいませんでした!

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