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2017年5月12日 (金)

同じ心で

   携帯のカメラで拙き写真撮る
     同じ心で歌詠みにけり       舞音

   いやほんと。そんなすごいゲイジュツをモノしようというんじゃなくってさ。

   写真機は持てどもよその庭なれば
     盛りのふぢは詠むにとどめぬ  舞音

   すっごい白藤、食事用テーブルより少し高いぐらいの高さから全方向ナイアガラ。でもよそのお宅のお庭のだから。勝手に携帯とかで写真撮っちゃまずいかと思って。でも、写真が撮れないというシチュエーションを入れる方に重心がいってしまって、藤のみごとさが欠片も入ってない。まあ、この時の私のキモチは「写真に撮れないのは悔しい」だったから、これはこれで良いのかなあ。

   俳句には負けるけどこれも短い詩形だから、いろいろ記憶に残ってて、それなりに過去を振り返れますね。

   目にゲリラ 山放射能 黄金週間  舞音

   あらこれ俳句(もどき)だったわ。
   これは2年の時の英語のノートの欄外にメモったのおぼえてるから、1986年。東京サミットの警戒で街は機動隊がうようよしてて、ゲリラが出たとかでないとか。そして、チェルノブイリ原発の事故もあって、こっちにも放射性物質が流れてくるとか流言飛語。そういうなんだかいや~な季節を古典に引っかけて詠んだのよ。お蔭で出来は悪くてもあの年の事件だと思い出せます。

   輝ける五月の恋はブラインド
    アヤメアイリスあやまたず折れ  舞音

   そして大塚いって国文やった人間の本歌取りはこれぐらいやりますよと。
   本歌はこれ↓ね。

   時鳥鳴くや五月のあやめ草
    あやめも知らぬ恋もするかな  

   「あやめも知らぬ恋」を「恋は盲目」にした上でルー語で言っちゃうところがまいねぶりw。語呂がよかったのよ。放送禁止用語除けという側面もあります。いやブラインドも今はやばいんだっけ? そんでもってあやめや花菖蒲そしてアイリスが非常に似ているリアル園芸ネタから「過つ」という「あ」の音を引きだすところ、「(花を)折る」という女性を手に入れるの婉曲表現へ持っていくむっちゃ修辞技巧頑張った自信作です。それこそ百人一首詠むならこれ採ってほしいレヴェル。

   あの有名な細川家に、お宅のお宝を見せてくださいというと、延々とこれが伝来の兜で刀で槍でと武具の自慢をされて、もう正座も限界って頃になって、やっと茶碗とか掛け軸とか見せてくれるっていう噂。それくらい、本業を修めてからじゃないとゲージュツってのはやっちゃいけない……いやそれはムチャだと思うけど。そういう心構えはキライじゃないです。本筋はちゃんと弁えてるつもりだけど……でもこころは自由で、感性に手綱はつけられないから、こういうところで爆発させてます。

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