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2016年5月 4日 (水)

「最後のレストラン」 如是我聞

   

巡り合わせってあるのね。
   今えねっちけーでドラマ化してるそうで番組のCM見たところで、けったいなタイムスリップものだなあと思ってたら、丁度登録してる電子書籍サーヴィスで1巻無料フェアやってて。

   読んでみましたよ。既刊8巻まで大人買い。あーあ。海老で鯛釣られちゃったわ。

   親から受け継いだフランス料理のレストランをやってるオーナーシェフの園場凌(そのばしのぎ!)くんは結構腕は立つのにネガティヴ。作品開始早々から経営不振を儚んで店に火を放ち自殺を試みるほど。女子大生と女子高生のバイト店員2人(前田あたりちゃんと有賀千恵ちゃん)が必死で取りやめさせたところへタイムスリップしてきたお客様がはーい最近どこでも大活躍の織田信長様。ここはどこだと奥方の濃姫はじめおつきの人々と混乱しながらも「空前絶後の料理」を所望され、みごとリクエストに応えた園場くんの自信を回復させてお腰の刀ビゼンナントカ(最近はやりの刀剣女子にしたら垂涎?)を代価に元の世界へ帰っていくのでした!

   次はマリー・アントワネットだしその次はガイウス・ユリウス・カエサルだしこれは世界史日本史の非業の死を遂げた有名人が最後の晩餐を取りに来る形態の歴史蘊蓄漫画かなーと思わせておいて。

   タイムスリップしてくるお客が某ババンババンバン漫画に被ってきました(大笑)

   ジャンヌ・ダルクにヒトラーに土方歳三にラスプーチン、そんでもってご丁寧にハンニバル&スキピオ同時出演だぜおっかさん! 

   大和が来たし安徳天皇がお越しになったので多聞さんと義経さんは来ないと思うけど(おかあさんもう膝を叩いて大草原)

   やっぱタイムスリップしてもらって楽しい人とそうでない人といるよね。
   土方は当然「すっごく有名な漫画家さん」と言われ、女子大生のほうにしっかり粉を掛け、鉄面皮のそのお嬢さんを微笑ませるという偉業を成し遂げています。すげえ。これは土方遊び人説をうかがわせていておかあさんも感心。彼女にえくぼがあったという意外なところもよかったし。

   そんでもって考証に西村ミツルついてるんじゃないかと思うほど毎回のお題に答える料理が「ナルホド!」で、毎回のお客に即していながらフランス料理としてもきっとアリなんだろうなと思わせるナットクリョクがあって読んで楽しいのでした。

   絵も巧い
よ。毎度タイトルページがミュシャ風に凝っていて一枚絵としてみても楽しいし、単行本表紙のカラー絵と、それをアレンジしたその次のページ(もしかしてカヴァー下のおまけかも知れず、単行本口絵カラー絵なのかもしれず、紙の現物を見てないから判らないけど)を描いてくれてるその遊び心も好ましいです。偉人さんたちもたぶん肖像に忠実と思うし。

   おまけページの作者さんによるその人評も面白いです。こういう偉人を持ってくる系には、作者さんの「わたしはこの人をこう解釈した:如是我聞」っての出ますし。そこに共感できると面白い(「文豪ストレイドッグス」はそこがきつく、「Classi9」はギリ・セーフ)。安徳天皇を道連れにした二位の尼評はわたくしも全く同意見なので電子本とはいえ一気にあつめさせていただきました。

   ふつーのしょうがくせいになっちゃった安徳天皇もかわいくっていいですよ♪
   代価を頂かないと元の世界へ帰らない法則(ジャンヌと安徳くん)も謎だし、謎の共鳴を見せた好美さん(園場をなぜか気に入った見合い相手)とジャンヌの関係ももしかしてだし、これは先行き楽しみですぞ。あーでも電子書籍は布教できない~~~~!

   とーらーみー次の帰省はいつだー?

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コメント

 そんでもってお店の名前は「ヘブンズ・ドアー」だし、前田さんは水着回でチェリーをレロレロするしなんとか軍人は狼狽えないッとかいっちゃうし。じゃんけんでビリー・ザ・キッドと一勝負する回はもうアレだし!
 作者さん、ジョジョラーでしょ?

投稿: まいね | 2016年5月 4日 (水) 00時25分

   そういえば、ヒトラーやクレオパトラがそんなに悪い扱いじゃなかったのに比べ、「悲劇の皇妃」エリーザベトに対しては厳しかったですね。
   施せば、分け合えばもっと楽しかったのに、自分の悲劇に酔いしれて周りまで振りまわして不幸にしたといいたげ。こちらは「心は自由だったのに嫁いびられて可哀相」とばかり思ってたから、ものすごい浪費趣味とか初耳で目から鱗! このへん作者さんが男のひとだからでしょうか。いや女性だったらどうする、自分の目が節穴なのを性差にもっていくな(反省)。

   作品では主人公(とジャンヌ)に料理で諭されてはっと開眼して、この方(だけ?)はもとの時代に戻って少し前とは変わったところを見せたあと、史実の通り難に遭い、「死にたくない」といって死ぬのが印象的でした。

投稿: まいね | 2016年6月18日 (土) 16時02分

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