« 花の都の油売り | トップページ | Perfect Insider »

2015年12月 8日 (火)

「西遊筋」 絶妙のアレンジ加減ッ!

   「唐変木!!
   心を合わせてしまいました。「この三蔵法師、守る必要あんの?」というコピーが全てを表しているネットコミック「西遊筋」、原作にもあった悟空破門エピソードに突入してます。
   坊主、しかも天竺へ取経の旅に出るほどの純粋培養高法力の僧は妖怪にとっては超美味高栄養ステイタスも爆上がりのエサとあって、三蔵法師には道中さまざまな妖怪が群がってきます。まあ原作でも美僧であるって設定あったしな、この作品でも美マッチョだし。お供の悟空はそんなん知るか、雑魚妖怪ども、かかる火の粉は払わせて貰う主義ッ! と暴力を辞する気ゼロでゴキゲンで如意棒を振るいます。結果、三蔵法師の辿った道は死屍累々……。そこは、妖怪の世界を心得た猪八戒や沙悟浄が、いや妖怪相手はこんなもんだって、お師匠様気にしないでと取りなしてやるべきなのに、沙悟浄はともかく猪八戒はチョーシいいやつなので、三蔵法師の方へ阿(オモネ)って、アニキやり過ぎ、平和にいこうよなんて言って悟空の神経を逆撫でするのです。原作読んでてもここんところはやきもきしたなあ。弱肉強食の妖怪世界である程度のカシラになって天上世界に乱入したぐらいの暴れん坊の悟空だから、甘いこと言ってたら命が幾つあっても足りないっての解ってる。何言ってるんだこのヤロー、俺がすぐに対処していなかったら大変なことになってたんだぞと言いたいけど、口が付いてこない、1人でむかっ腹を立てて、でもついてく。自分の役目だから。この辺がほんと辛い。漢だなあ

   そこをこのエピソードでは突いてくる。悟空排除のためのひどい罠が続き、3度目の正直、とうとうお師匠様が「破門」っていっちゃうんだ。

   泣きながら雲を起こして自分の故郷へ帰ってお猿の洞窟でまた「大王様がおかえりになった~」と喜ぶお猿たちに囲まれてもとの妖怪の地方のドン生活に戻っちゃうんだ……。

   「西遊筋」の方は、今週は泣きながら悟空が去るところまで。口を限りに罵って、「唐変木」ってのもありました。ホント心から同意しちゃったわー。

   そこに、ニヤリとわらう猪八戒らしき口元のコマがあって。
   このエピソード、原作でも八戒が空気読まずに悟空の弁護をしない描写があったんですが、「西遊筋」では悪意をもって悟空を陥れてるようなところさえあって。タイトルも「猪八戒唐僧を感化す(演技的に) 後編」だし。どういう意図があったのかとっても気になるぅ! 

   西遊記ものはもうキャラ設定だけ取って原作エピソードなんか金閣銀閣と牛魔王ぐらいしか出してこないのもありますけど、これは懐かしのエピソード(やつらのやんちゃぶりとこの作品のエロ萌え趣味がうまく融合してた「人参果」とか!)よく出してきてくれて嬉しいです、ホント応援してます!

   あと、あれだけ毎度オモチャにされてる白竜が悟空を庇うのにはうるっと来ました。キミは心のオアシス。沙悟浄の方はやっぱり死んだ目で、多分ダメだよなーと内心思いながら口は情に訴えるところがこういうキャラと作者は設定/理解してるのねーと思いましたです。お前はその過去=知識を超えろ。

|

« 花の都の油売り | トップページ | Perfect Insider »

コメント

   あとは、子宝を授かる泉の水をうっかりお師匠が飲んじゃって、堕胎するための泉の水を汲みにいくエピソード、この三蔵だと見てみたいよなあ……。

投稿: まいね | 2015年12月 8日 (火) 11時02分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/138427/62830008

この記事へのトラックバック一覧です: 「西遊筋」 絶妙のアレンジ加減ッ!:

« 花の都の油売り | トップページ | Perfect Insider »