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2015年7月20日 (月)

呪いもとける名作

   そんでもって「けつマネ」から派生したお話。

   2話でオートクレーブでイモをふかすという理系あるあるネタを持ってきておいて、「衛生のために手を洗うというのは先人の偉大な犠牲による智恵」という話に繋がっていました。院内感染予防の父、ゼンメルヴァイスさんの話ね。途中からおかあさん「ウォーター!」状態。

   この話、大昔に学研の読み特で読んだよ。

   学研の「X年の学習/科学」は講読を希望する人がなんやしらんコネで学研のひとに毎月持ってきてもらうという販売方法をとっていたようで、とりあえず金沢市立のみんましょうがっこうのうちの近所のよい子たちはわりととっていたみたい。うちは母の方針で小学館の「小学X年生」をとっていたので皆とは話が合わず寂しい思いをしてました。「学習」の方は毎月ちょっと気の利いた文房具(テンプレートとか)が付録に付いていて、みんなそれを学校に持ってきてたので特にね。
   そんで、夏休みとかには読書感想文用に「読み物特集」という増刊がついてきていて、活字中毒だったまいちゃんはお友だちからそれを借りて読んでいたのですが。

   その話は高学年向けだったようで、おどろおどろしい雰囲気から始まっていました。
   「精神病院からさまよい出てきたその元医師は、行き交う人に誰彼構わず鬼気迫る勢いで言うのでした。あなたやあなたの家族が医者に掛かるときには、医者に必ず手を洗わせなさい、手を洗うことが大切……
   その医師は当時産婦の死亡率を下げるために産褥熱の研究をしていたのだが、どれだけの死体を解剖して死因に迫っても、受け持ちの産婦がばたばたと死んでしまう、何故なんだ、ありとあらゆる可能性を追求した結果、当時は白衣というものがなく、消毒の概念がないので解剖に使ったメスも普段着ているジャケットの裾でちょっと拭いて終わり、そのまま病人のいる病棟へ戻ってお産に立ち会い、同じメスで処置も行ったりして、そしてまた翌日病理解剖もする……その間服は着たきり雀。自分がせっせとばい菌を自分の患者にうつして死なせていたということに思い至って、手洗いや消毒の徹底を訴えるのだけれど、誰もその重要性に気付いてくれない、この間もかれの同僚は病院に入院した患者達を死に至らしめている……とうとうかれは精神の安定を失って冒頭のような状態に至った……というような内容で、あまりの暗さ、やりきれなさに幼い心はトラウマを負ってしまったのでした。
   でも、そのお医者さんの名前はなじみのないスペリングだったし、借りて1回読んだだけの話だしで、全然覚えてなくて、ネットが発達したらキーワードだけ入れたらなんとか誰のことでフィクションなのかどうかぐらい出てくるかとそのうち調べようと思ってたら、こんなところで元ネタにお会いできましたよ、

    やっぱりノンフィクションだったのねー。でも、こんな暗い話わざわざ小学生に読ませなくっても。前にもここでご紹介した「まちがい」といい、なんだか「読み特」はトラウマ製造雑誌だったんじゃないかしら。ほんと、編集方針を知りたいわ。でもまあ、呪いを解いて貰ったみたいでスッキリ! したのでほんともっぺん言います「決マネは傑作!」。

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