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2015年7月20日 (月)

「決してマネしないでください」学習漫画界のポリアンナ

   やっと入手できましたので。

   「ふつうに」という褒め言葉があるかの項で石川雅之のエルトゥールル号の故事を描いた漫画が凄いとかちらっとご紹介したとき、モーニングのネット公開漫画をいろいろついでに読んだら、「決してマネしないでください」蛇蔵 を引っかけて。
   あの「日本人の知らない」シリーズの絵師さんがモーニングに参戦ですよ。これがストーリーもので!? 総天然色の第1話を読んでみたらこれがちゃんと理系青年のキャンパスあるあるからはじまって、食堂のおばちゃん(といいつつアラサーにも至ってないおねえさん、こんなお若い方をオバサン呼ばわりするんじゃない!)に恋をしたかれの奮闘を描いていてとっても楽しい! 「日本人の知らない」シリーズは凪子先生の人徳と深い学識を楽しんでいたわたしですが、このシリーズの魅力は作画担当蛇蔵さんのいろんなところからおかしみを引っ張り出す能力にも拠っていたことを今更に痛感しました!
   もう往年の名作劇場のどんなことからも「よかった」を探してしまうヒロイン:ポリアンナの才能はここにかたちを変えて転生していたのかというくらい!

   おっとりにこやかにムチャをやる高科教授に遊ばれながら、
   「ちょっとみんなで面白いことをするから見に来ませんか」と化学実験で遊ぶことを口実に専門知識皆無の食堂のおねえさん飯島さんにアプローチする物理学科生の掛田くん。そこは温かく弄びつつも協力する工学部の有栖くんと留学生のテレスくん(もう彼らはペアで設定されているであろう、名前からして)、一応医師免許があるのでオブザーヴァーとして呼ばれる高科教授の友人白石準教授、理系女子の代表として女心を伝授してくれる子鹿のゾンビちゃん(着ぐるみ着用で正体不明)、なかなか個性的な皆さんが集まってでんじろう的実験を披露しつつ科学史を教えてくれるのでとっても楽しいです。

  うーん、往年のドクトル・コメディ「動物のお医者さん」でいうと、ハムテルが掛田くんで漆原教授が高科教授、白石準教授が菅原教授ってところでしょ。おっとりとオラオラがチェンジしてる感じですが、友人関係としてやっぱり白石準教授の方が振りまわされているし。

  毎度取上げられる科学史の偉人たちが、「日本人の知らない」シリーズの時から思ってましたけど、肖像画に忠実なんだかどうなんだかほどよくイケメンで(そして変人で)ホント楽しいです。ニュートンとかエディソンとか素顔は困った人だったとかいうのはいろいろ聞いてましたがこんな酷いひとだったなんて! イヤホント楽しいです。そういう意味でも、素材からおかしみを抽出してエンタメに仕上げる能力のある方だと今更に思い知りました。

  先に先月発売の2巻をゲットして、転げ回って楽しんだのに、1巻を読んでないのにどうして2巻から読めるわけと娘に切れられて(そりゃそうだ)。1巻も注文してようやく手元に揃ったのでおすすめできますよ。本題の(?)掛田くんの恋は一進一退……いや2巻で進展あった?

  夏休みの宿題に読むべし!

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コメント

 そして「誰にも会いたくないと思った時期があった」と飯島さんの姪の迷子事件でさらりと告白するゾンビちゃんの心の闇もちょっと心配……。
 数年前の物理で首席だったリケジョ、それは追い回され、煩わしいことも多かったことでしょう……物語的にもきっとフランケンシュタイン的子鹿の着ぐるみの下は美人女子学生でダブルヒロインなんだろうなあと期待(心配)しています。

投稿: まいね | 2015年7月20日 (月) 02時02分

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