« お宝を見てきました! | トップページ | ヤギのおしごと あなたのお側篇 »

2015年5月30日 (土)

この母ありて

   旦那様は多忙でうちに寄りつかず、虎美が金沢のおじいちゃんちに下宿してしまって、母子密着度のたかまった早乙女家です。今日はバス代節約のため朝お兄ちゃんと駅まで歩き、帰りも
   「今ノイエ・リリエンベルク着いたところだからいっしょに買い物して帰ろう」となんとまたお兄ちゃんといっしょに歩いて帰って来ちゃったのでした。いっぱいお話しして息子の今まで知らなかった一面をいろいろ知ることができて新鮮な毎日です。

   「登校中に自転車を漕ぎながら『魔王』を歌いたいんだけどドイツ語の歌詞が解らないんだった」とこないだボソっと言うに至ってはもう絶句。

   ……シューベルトの「魔王」ってまだ必修鑑賞曲だったんだ?

   母は中学の時にはまって聞いて、当時仲良かった子と音楽の資料集に載ってた潰れそうな印刷の楽譜を判読してどうしようもない文語の訳詞で歌ってましたけどね。バリトン独唱曲を歌って遊んだりしてるからどんどん声域がアルトになるんだ。しょうもない。友達の方はピアノを独学でちゃらら~んとひいちゃう子だったのであのおどろおどろしい伴奏をさらっと弾いてキャー! とマンマ中学生ノリをしてました。ものがクラッシックなだけで。

   そんでもって昔掘った貝塚(おかあさんソレ違います)、お皿を洗いながら朗々と
   「かーぜーのーよーに~うーまーをーかりー♪」と歌う母の姿をみて育った豹太は、
   「なんだか知らないけどこの曲好き」と思うようになったらしいですな。そう言えば中学生ごろにも言ってたわ。
   そこは、
   「そんなもんじゃなく『弱虫ペダル』の曲ぐらいにしておけ」などとはつゆも滲ませず。
   「調べといてやろう」と言ってのっそりとパソを立ち上げたのでありました。

   ありましたわ。今は凄いね。ネットになんでも転がってる。
   いくつかのサイトのドイツ語原詩を開けて見て、ユーチューブでテロップで歌詞つきでその曲を歌ってる画像を開けてエンドレスで掛けながら、自分も記憶の中の訳詞を唸りつつ、時々エキサイト翻訳で言葉の意味なんか確かめつつメモ帳に作りましたよ。

   「カタカナで歌える魔王:豪傑訳付き 母の愛は海よりも深いスペシャル

   外国曲に歌詞を乗せるための奥義、拍に母音を合わせるタイミングに合わせた分かち書きで、もう、いっしょになって歌いながらの渾身の力作です。

   プリントアウトする環境はないから、USBに入れておにいちゃんのパソコンの上にこっそり置いておこうと思ったらまだ起きてました。

   「なに、そんな暇なの!?}
   「いやせっかく豹太が声楽に興味を持ってくれたから」

   翌朝おにいちゃんUSBを返してくれながら、
   「……母のノートが学生時代便利がられたという意味が解った」としみじみ言ってくれました。ううん、あんまりそんなこと言われなかったよ♪ 
   「やっぱドイツ語って英語に似てるね」
   「ああ、うん、アームがアルメンでな」
   「父がファーターで」
   そういう会話も出来て楽しいの。お馬鹿大学で理系のお兄ちゃんは第2外国語取らなくていいらしいので。語学に学生時代を捧げてしまったおかあさんとしてはつまんなくてしょうがなかったの。

   でもとっても楽しかったからここに書いとく♪

   ♪ ジー  ヴィーゲン ウント タンツェン ウント ジーンゲン ディヒ アイン
   (うたっておねんねもさしたげる)

   しかし「わたしはおまえを愛してるのだよ」といって少年をさらいに来る魔王の歌詞については、いいカンジに腐ってきた虎美とも盛り上げれそうだと思ったおかあさんでした。いやー健全な中学生の時には思いつかなかった視点(原詩を知らなかった)だよ!

|

« お宝を見てきました! | トップページ | ヤギのおしごと あなたのお側篇 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/138427/61669997

この記事へのトラックバック一覧です: この母ありて:

« お宝を見てきました! | トップページ | ヤギのおしごと あなたのお側篇 »