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2014年2月 1日 (土)

悩ましのレディ

   今週は三連勤で頑張りました。水曜の現場で、時節柄チョコっとした品物wの箱詰め作業だったのですが、最後にダンボールひと箱分お仕事が残っていたことが終了5分前に片付けてる最中に判明、
   「どうすんのよ!?」と派遣先のお姉様に叱られたんですが、その日のお嬢さん達は根性があったので、誰言うとなく、
   「みんなでやれば終わりそうですよ」とばっと手分けをして黙々とこなし、あっという間に箱を空にしてしまったのでした。感動。派遣先のお姉様も、にこにこと
   「明日も良かったら来てね」と書類にサインしてくれたので翌日も登録したのですが。
   同じ仕事でも2日続くときつい。ずっと下を向いてる作業なので背中が痛くなってきました。また、一日中立ちづめだったので、もう最寄り駅までたどり着くのが精一杯……。
   それでもさらに金曜別の現場に行った自分を褒めたいです。

   「おかあさん今週はホントつかれてたから、小田急線でつい優先席にふらふら座って、そのまんま寝ちゃったんだけど、なんだか隣が立った気配がしたんで眼を開けたら、目の前にジャスト優先席をお使いになるべきお年を召した方が立ってたのよね。やばい~~~! って思ったけどもう立つタイミングじゃなくて、おまけに本当にくたびれてたから立たないままノイエ・リリエンベルクまで来ちゃった、まずいわよねー」と虎美に申しますと、
   「おかあさんはもういいんじゃない」と返す。
   「ババアってこと? そうよね、あからさまに白髪で出歩いてるものね」
   電車で席を譲るときの判断基準としてなにかの番組でアンケートを採ってたとき、白髪ってのが判断基準の上位に上がってた気もします。
   「働いてきてつかれてたんでしょ? 譲るべきなのはあたしたちみたいな若い連中だから」
   おお、虎美優しい!

   しかし、落ち着いて考えてみれば、おかあさんはまだアラフィフです。還暦過ぎない人はやっぱりまだ敬老席に堂々と座っちゃダメでしょう。
   「去年のアレで知ったのだがあの小泉キョンキョンは母と同い年であったのだ。どうだ、小泉キョンキョンがオダキュウに乗っていたとして優先席をお譲りしなくてはと思うか? 思わないだろう! やっぱダメだよ!
   いや待て、かえって、ばばっとシートをハンカチかなんかで拭いて差し上げてどうぞこちらにとお坐りいただくだろうか……それ以前にキョンキョンはオダキュウになんかのらないか……ううむ」

   調べたらキョンキョンは年女とはいえ早生まれであったのでした。おかあさんの方が学年は下じゃん! いよいよ老け込んじゃいられない!

   そういうおかあさんが行くべきなのはエステかヘアーサロンなのか、それともジムなのか……悩ましいところであります。

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続 文学的キョコー散歩

   ああっもうネタが多くて出し切れないッ。

   そんでもっておかあさん自分のオリジナルはと言うと。

   道のべに水仙咲けるこの夕べ
     仕事のあとの膝をなお折る    舞音

   いや、折りませんから。あー咲いてるなーと思って通り過ぎただけ。屈み込んで、匂いを嗅いだりしたらもう立ち上がれないほどに疲れ切ってました。昨日の現場、駅から15分も歩いたんだもの。町田まで気合いでたどり着きましたが、乗り換えた小田急線でもう精も根も尽きて、
   「おかあさんぎっくりしました。ご飯は自力でおねがいします」ってメイル打っちゃいましたもん。明日(もう今日?)本番の受験生になんてことを。ぎっくり腰ではなかったので、とりあえず寝たらなんとか回復しましたけど。

   上の句はふつーにすらっと出ましたけど、そのあと、下の句をどうするか、それでその水仙がどうなのよ? って悩んで、「仕事で疲れてたけど足を留めて屈んで(匂いも嗅いで)一瞬和んだわー」って風に持っていきました。匂いは嗅がなくてもまあ雅な気分にさせて貰ったから完全に嘘でもないでしょ。

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続 人の褌で相撲 ― 早熟の天才篇 ―

   浪人生を抱え金策に苦しむ早乙女家、本日もいろいろと話しておりますと虎美、
   「じゃあおかあさんも何か出して賞金獲れば? 『おーいお茶俳句大賞』ならわたしも学校から参加しろって言われてるし」
   いやあれはそんな稼ぎに行くような賞じゃないし。
   「学校から全員参加でやっと1校に1人選外佳作が出るかでないからしいけど」
   ホラ見ろ。

   秋ぐらいから去年の受賞作がプリントされたお茶が出回っているので興味深く見てましたが、やっぱ入賞作は違う……?

   「これはそんなすごい句か?」

   おかあさん小人ですからやっかみもあって申しますけど、そのぼくちゃんは有名税だと思って我慢してね。

   満月の美しさに負け雲消える

   小学生の部の大賞受賞作です。いやたしかにそうなんだけど。沈魚落雁閉月羞花、美しいものに負けると逃げると言う感覚は正しいです。この場合、雲の方が負けて逃げ去ったという解釈、それくらい神々しい満月の魅力。王道です。

   でもさー、そこを「美しさ」ってマンマ言い切っちゃうもの?

   月、それも満月が美しいのは当たり前じゃん。そこを、美しいという言葉を使わずに表わすことに言わば命をかけてるのに、ズバリ言っちゃうのは反則でしょ。そこんとこが、初心者もOKな「新俳句」の、小学生の部ってところよね。
   堂々とした満月、雲もなく絶景、というのを、
   「あんまり綺麗だから雲が負けちゃって逃げ去った。だからこんなによく晴れてるんだね」というのは10歳児としては抜きんでていますが、中学生になってまでこういう句を出してたらダメでしょう。

   じゃあ大人はどうするかというと、雅語を使ってみる。
   満月を望月に、雲を叢雲にしてみる。
   「美しさに負け」というあんまりマンマな表現を工夫してみる。
   あとは、歴史的仮名遣いにする、古語を使ってみる。

   望月の 叢雲駆逐し果てけり 舞音

   こんでどうだ?

   雲消える から、駆逐し果てけりと、動作の主体が月の方に変わっちゃいますけど、そこはそのぼくちゃんとわたしの同調する相手のちがい、個性だと思ってもらって。わたしは、月の神々しいまでの美しさ、威のようなものが雲を追いやってしまった、とみます。ああ、「オーラ」ね、イマドキで言うと。「負けて消える」と言うニュアンスが「蹴散らしてしまう」というものに代わり、勇ましくなってしまいました。なんか今流行の艦隊モノみたいな。日本海軍ならそういう名前のお船がありそうよ、「満月ビーム」とか出してそう。そこんとこの言葉の選び方がムダにはで好みで。ゲーム感覚と言われてしまいそう。いえ、百年遅れの明星派とでも呼んでください。いや、鉄幹もこんなふうには詠まないだろ。ああ、わたしの言語感覚はやっぱりラノベ向けだ。

   じゃあ「駆逐」をやめると、こんな感じ。説明的になるかな?

   望月の 威の漲(みなぎ)りて 雲消ゆる 舞音

   これで、満月の空に満ちる神秘的な感覚まで伝わりますかどうか。

   そういう、満月の夜の不思議な迫力を感じることができて、句にできたのだから、このぼくちゃんは流石と言うべきでしょう。
   「部活で俳句」の先生も言ってました、あなただけの感じる「美」を探して切り取ってくださいと。その感覚をこそ愛でるべきなんですね。

   じゃあおかあさんは満月の神性をどう捉えてたかというと。おかあさん必死に脳内検索して過去の作品を思い出しますよ。

   隠さんとする雲さへも染め上げて 
    今宵主役の月の来臨        舞音

   追い散らすんじゃなくて、堂々、歯牙にも掛けず、さらに雲を透過し、その端っこを月明かりでちょっと彩ってさえおると見たようです。そんでもって「主役」の「来臨」とヨイショしまくり。

   やっぱオオゲサだよな、まいねぶりは。ラノベ感覚だ。

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2014年1月27日 (月)

おかあさん不善を為す

   もうほとぼりも冷めたかと思うので。

   この秋からずっと行っていた現場はクリーニング工場、ただし、病院関係のリネン類専門の工場です。大量に出るベッド用のシーツから、包布っていうんですってね、脇がヒモになっていて出し入れが楽な布団/毛布カヴァー。あとは、最近脱ぎ着が楽なようにガウンというか作務衣のようにヒモ式になっている患者さんのパジャマ(病衣)、それから枕カヴァー。これを業務用洗濯機でゴンゴン洗って乾燥機でガンガン乾かして、生乾き状態でもう春先の蛇のように絡まって機械から出てくるのを、プレス機に掛ける前にほぐしたり、アイテムごとに分けたりするのが派遣のお仕事です。パートさん正社員さんは機械の操作、プレス機に掛ける仕事をやってます。いやーホラ日本は工業用ロボットの普及が著しいから。21世紀にもなって上半身ランニングシャツのタオル鉢巻したオジサンがぴかぴかのアイロンでじゅわーっとお仕事してるわけがないのでした。三角巾に揃いのブルゾン姿の近隣のおうちの主婦とおぼしき大お姉様たちがじゃっこんじゃっこん機械にシーツ類を食わせて、マジック・カーペットのようにシーツは宙を泳ぎ畳み工程へと運ばれて行ってました。もう感動。

   さて、そのコンヴェアから運ばれてどさっと降ってくる半乾きシーツですが、これをとりあえず病院を区別する為の端のステッチやら、縫いつけられたワッペンを頼りに混ざらないように分けつつ機械の前に山にしていくんですね。包布も、病院によって色とりどりで、今は華やかでいいわねーとか思いつつ、「チューリップが来た!」「次はその黄色いやつを頂戴!」などとコミュニケーションをとりつつ立ったりしゃがんで拾ったり振って皺をとったり機械に掛けやすく軽く畳んだりして折るわけです。これでおかあさん3キロ痩せました。下半身中心に。ここに通い始めた頃はちょっと緩いかしら、でも冬はまだ着ぶくれるし、って言ってたパンツがもうゆーるゆるでウェストにペットボトル一本挟まっちゃいます。ヒップも同様。タイツ2枚履きになっても余裕でいけてます。これは冬用を買うべきってことかしら?

   肉体的には辛い時間帯もありまして、男性のチームメイトも当然いるのですが、これが、気が利く人に当たればいいけど、指示待ちくんに当たるとほんときつい。おかあさんだって一度に5枚は最低持つようにしてるのに(ものが大判な上、湿気を含んでいるので大層重い)、いい若いもんが両手にたった2枚きりとはなんだー! よしんばきみが自分の中の女性性を持てあましていて、戸籍上男だからと言って男だからしゃんとしろとか、重いモノを持てとか当然のように言われることが苦痛なのかも知れないが、この場できみに要求されているのはその若い筋力でここのシーツを一気に運んでくれることなんだよー! とか、自分だって若い頃は女の子なんだから神経が行き届いて丁寧な仕上がりとかを要求されることにとっても負担を感じていたくせにぼんやりジェンダーっぽいことを考えていてしまったのでした。
   それがまた、そのフェミ男くん(死語)は畳み工程に入ると角はぴっちり、アイロンかけたみたいにきれーに畳んでくれるし。いや、この局面ではそれより効率を優先して欲しいのってまたおかあさん言えない言葉で腹が膨れる。
   「枕カヴァーを地べたに置くなよ……ッ?」
   枕カヴァーは機械に掛けやすいようにぴんと伸ばして袋状になってる底の方を機械に向けて置くことになってるんですが、大きな袋のついた車に入れられてやってくるのをとりあえず受けとって山にして、車を先に機械工程に返すんですよね。その山は、靴を脱いで上がった床の上に作っちゃう、それはまあしょうがないみたいです。掃除もちゃんとしてるし、そのあと高温でプレスも掛けるし。でも、一度ぴんと伸ばした状態になったからにはその枕カヴァーを地べたに置くのはなんというかデリカシーがないような、と脇の机の上に置いてたんですが、おかあさん振りかえってその男子を注意しようと思ったら、彼は既に畳んで機械待ちになってる包布の山の上にその枕カヴァーを並べていました。

   いいよ、その感覚

   洋物のミリタリー? な映画で、男臭いオジサンがちょっと頼りない新入りに対して、見直したぞ、とか、仲間として認める、的ニュアンスで言う台詞があるそうですね、わたしはネットで見ましたが。

   「よし、おまえ、うちへきて妹を○○○○していいぞ」

   あ、4文字言葉でスイマセン。だからってほんとに彼に妹がいるかどうかは問題外で、実際いたとしても妹さんに夜這いを掛けるとまた袋だたきにされそうな感じですが。自分ちの女性の貞操は自分に責任があるみたいな古き良きマッチョな価値観ですね。あれだよ、ドイツのワールド・カップのときに、準決勝で相手の選手に挑発的な言葉を掛けて退場になった騒ぎ。

   「おまえのねーちゃんくそビッチ」(推定)。
   「姉について悪く言われたので理性が飛んだ」云々言ってましたっけ。そういう価値観で。

   きみはいいセンスをしている、認めるよ。
   実際彼がうちの娘とお付き合いをしていいとかお婿に欲しいとかそういう意味ではないんですけど、この台詞の感覚が初めて解った気がしましたよ。

   あと、この包布がね。
   ヒモが四方八方に出ているんですが、それは、ほどいた状態で洗濯に掛けられるはずで、あとの使い勝手を考えると当然ヒモは結ばない状態で納品するべきなんですが、
   「ッ! ほどいてッ」
   大お姉様がいらだたしげに投げてくるんですよ。見ると、そのヒモがもう@@@こんな感じで、固結び三連のもう数珠玉みたいにしてあるんです!
   「患者さん暇なんか! ああ、暇なんやな……可哀相に……しょうがないけど止めて欲しいな」なんて言いながら必死にほどきます。
   「またッ」
   「もうッ」
   ……患者さん暇だったみたいです。これが、ちょっと湿った包布の重みでカンカンにきつく締まっているのをほどくのは大変で。
   「患者さんどんだけ暇なん!? 暇は解るけどDSでもしとって!
   いや笑いをとるつもりはない心の叫びです。笑われたけどね。病人閑居して不善を為すってこのことね(違います)。
   敢えて結んじゃうのはほんと堪忍して欲しいですが、そこまで行かなくても、シーツのあっちとこっちを結んであったり、パジャマの袖が結んであったり(それって、お袖に通す必要がない状態ってことはおいたわしい状態なので、ちゃんとほどいて出してとも言いづらいですが)、ボタンがかかったままだったりするのはほんと、お体が本調子じゃない方のこととはいえもうちょっと洗う方の身にもなってよという悲しい気持ちになりましたです。
   「今度から旅館で帰るときには浴衣ちゃんと畳んで出るわ」
   「そっすねー」

   「『××堂大学病院』てこれあの駅伝の強い大学? この地名千葉やろ? 千葉の病院のシーツをわざわざ神奈川まで持ってきて洗とるんか? はるばるアクアライン渡って? 油代ムダやん! 千葉の工場に出せばいいやろ」
   「早乙女さん静かに」
   大きな声の独り言には時々突っ込みが入ります。
   「あ、そのニンテンドー大学のシーツこっち!」
   「早乙女さん、それ××堂だから」
   「間違えたの!」
   「ウケを狙って言ったのかと思った」

   そういうわけで、楽しくもハードなお仕事をしていました。いまちょっと違うところが続いてて、また呼ばれないかなーと思ってます。

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