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2014年6月28日 (土)

おかあさんパートナーを得る

   北里リネンサプライは業績堅調なのに(だから?)人手不足。昨日も主任さんに
   「これを今日中に終わらせなくちゃいけないのよ!」と尻を叩かれながらおっかなびっくり機械についてカヴァーリングを流しておりました。でも主任さん、これむつかしいんですよう。
   スタンドで流すカヴァーリング類、簡単な順に申しますと次の通り。

   1 枕カヴァー
   単純に一度ぱんっとはたいて皺をとって、形を整えながらローラーに掛けるだけ

   2 防水シーツ
   1にほぼ同じながら、大きいので、ボウリングのレーンに立つときのように左右の人と同時にならないようにタイミングをずらす必要がある

   3 ミニシーツ
   2人が左右から心を合わせて引っ張りながら所定の位置に乗せる必要がある

   4 布団カヴァー スリット式 :  ポケットティッシュの包装のように真ん中にスリットがあってそこから布団を出し入れする形のカヴァーリング
   2人で心を合わせて引っ張りながら所定の位置を狙ってローラーに乗せるタイミングが少しむつかしい
   直前のチェックで、内部になにか入り込んでいないか、角が内側にはまりこんでいないかなど見る必要がある

   5 布団カヴァー 横紐式 : 袋状の横が開いていてそこが紐止めになっているカヴァーリング
   スリット式に同じ
   直前のチェックで、紐が結ばれていないか、ちぎれていないかなどをさらに見る必要がある

   6 パジャマ 下衣 : おズボン部分
   Vの字にキープしつつ流し、ウェストゴムを引っ張って皺を伸ばしつつローラーに掛ける加減がむつかしい
   おかあさんは引っ張りすぎるせいか、機械の中でブツがでんぐり返って(!?)二つ折りになって出てくるとクレィムがついてる

   7 フィットシーツ : ゴムの入ったシーツ
   2人が心を合わせて引っ張ってローラーに掛ける加減がむつかしい
   手を離すタイミングが合わないとゴムのせいでシーツが丸まってしまうし、形を整えながらローラーに吸われる直前まで押えていなくてはならないのである意味チキン・レース(我慢比べ)の性格がある 

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    おかあさんが経験したアイテムの壁
   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

   あとは、パジャマの上衣、ガウン、 浴衣など、2人が阿吽の呼吸でお洋服の形を整えながら流す、もう溜め息ものの超テクニックを要する作業であります。

   こうやって書き出してみると、あとはパジャマ類を残すだけにまで習熟してきたんだなあ。主任さん見捨てないで育ててくれてありがとうございます。  

   「早乙女さんスタンド入って。フィット流してもらいます」
   「きゃー!」

   布団をくるみこんでしまうようにゴムの入ったフィット・シーツは皆の恐怖の的です。機械に掛ける前の下処理でも、すぐにゴムのせいで丸まってしまうのでうまくきれいに畳んでおけないし、機械に掛けるときも、前述の通りよく失敗してローラーに手を食われて痛かったり、熱かったり、一定レヴェル以上に手を食われたことにより安全装置が働いて機械を止めてしまってばつの悪い思いをしたりするからです。おかあさんもなんども手を食われたり、うっかり下の鉄板に触って火傷しかけたり、機械を止めて周囲の人に謝りながら半べそで再起動を掛けたりしてます。程度の差はあれ、リーダーさんもドルシネアちゃんも佐倉さんもたぶんフィットは苦手です……。いや佐倉さんは淡々とこなしてるかな?

   おかあさんは結構ムキになるタイプなので、口ではいろいろいいながらも逃げません。昨日は朝イチでドルシネアちゃんとやって、5枚に4枚失敗して手を食われて機械を止めたりしてました。
   「舞子さんもしかしてこっち苦手? 代わる?」
   ドルシネアちゃんが聞いてきたぐらい。向かい合ってローラーにモノを流す形態上、左手がローラーに近い方と右手がローラーに近い方とがありますね。その時はわたし、左手が最後まで押える方でした。
   「いい、大丈夫」
   おかあさん、ムキになっちゃった。
   ドルシネアちゃんも聡い子ですから判ったんでしょう、
   「言ってくれていいんですよ」とやや不機嫌になっちゃった。それでも、なんども止めてる内になんとかエンジンが掛ってきて、とりあえず午前中の分は流し終わりましたよ。そこでまた別のアイテムが運ばれてきて、担当者が交替して(機械についてると涼しいのでなるたけローテーションする) 別の作業をしたのですが。

   午後遅く、もういっぺんスタンドに入ってブツを流す機会があったんです。
   (あれ?)
   同じ、左手が機械に近い方の立ち位置だったんですが、最後にすっと手を抜けて、手を全然食われなくてすんだんですよ! それでいて、シーツは綺麗にセットしたまま流れていって。嘘のような効率! そのまま、他の紐付きカヴァーやらスリット・カヴァーも、阿吽の呼吸で言葉もなくブツを流し終わりました。

   

この人とだとやりやすい!

   とくに親しくしてる方じゃないんです、パートさんのお姉様で、あまり賑やかじゃない方。主任さんや、新しい布団丸洗い部の主任に栄転されたお姉様みたいに、わたし達派遣のものにも目配りして親しく声を掛けてこられる方じゃなかったと思うんですが。作業をしながらでも、とくに声を掛けたり大きなジェスチュアで意志を伝えようとはしてこられないのに、相性が良いというのか、なんとなくうまくいっちゃう。

   あれだよ! ファティマの相性!

   「ファイブスター物語」永野護 では進化しすぎた巨大ロボットとその操縦者たる騎士との繋ぎをとるための生体コンピュータが存在して、物語上重要な役割を果たすんですが。この人工生命体は感情を制限されて制作されているというのに、相手を務める騎士の「えり好み」をするんですね。ある特別な相手と組んだときだけ能力を素晴らしく開花させる。それを目の辺りにした諸国首脳は会議を開いて、じゃあ、パワーバランスのこともあるから、その人工生命体には自分の相手を選ぶ権利を与えることにしよう、ってことになったんだと思いますが。
   具体例で言いますと、主人公のいい友人、とある国の大統領ミッション・ルースは偶然出会った制作中の幼女時代のファティマの心を掴んで、制作終了後彼女を得ています。お育ちのせいでかなりフリーダムな性格の(作者によると「水戸黄門野郎」)彼は、それまでファティマとしっくりいかなくてロボットの方もうまく乗りこなせていなかったようですが、彼女のサポートを得て、その後けっこうな大立ち回りも見せていました。

   そういう感じ。とくに恋愛関係とか、肉体関係はないようですが、なにか相性のようなモノが存在し、自分と相手の能力を最大限引き出す関係を形成することができるという世界観のようでした。

   わたし、新宿さん(仮名)とならけっこうできちゃうんだ!

   とっても達成感を覚え、スッキリしたと同時に、「ファイブスター」のあれってこういうことだったのねと高揚感を感じたのでした。

   だからといって、新宿さんと急に仲良くなったりはしなくて

   今日もふつうに挨拶した以外の会話はなくて。なかなかこの道はむつかしいのでした。はは。

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