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2013年7月20日 (土)

「ワンパンマン」 ― ヒーロー魂 ―

   「うをををををををーー! 死ぬな無免ライダーーーーーーッ!!!
   真夜中に絶叫するところでした。
   ウェブコミックで連載中の村田版「ワンパンマン」、今は海人族篇をやってます。地上の支配をもくろむ海人族が出現、出てくるヒーロー協会の個性的なヒーローがどれもこれも歯が立たなくてどうすんのよとドキドキさせられるシリーズです。前回ワンパンマンサイタマ氏とはぐれ、海人族に襲撃されているシェルターを先に見つけて(素晴らしい索敵能力)ヒーロー協会的にやっと一矢報いた様子のジェノスくんでしたが、やっぱり油断して吹っ飛ばされて。例によって腕がもげちゃったりとかなり損傷激しい状態でさらに敵の足止めを試みてまた吹っ飛ばされて。
   可愛い女の子が、親に手を引かれて逃げながら、
   「が……がんばれお兄ちゃーん!」と思わず声を掛けると、それが気に障ったのか、深海王(と名乗る敵)が何かを口から吐くんですね。

   「うるさい
    ガキは溶けてなさい」

   そのセリフに、何かの溶解液なのではないかと察したジェノスくんは、ズタボロの状態でそれでも奇跡の跳躍を成し遂げ、女の子を庇ってその液をその身に浴びるんです!

   一瞬にして溶け落ちるジェノスくんのボディ。あら、まだもとの脊椎は残ってたのね。もっと完全にメカかと思ってた。そのうち昔のウルトラ怪獣図鑑みたいに、初期型ジェノスくんの内部大公開、××篇で吹っ飛ばされた後のヴァージョンいくつ、サイタマ氏とガチでやりあった時の腕パーツ詳細図とか並べて図解してくれたら嬉しいなあ。単行本おまけとかで。
   余談はおいといて。ジェノスくんの左目が捕捉するのは自分の左腕がもげ落ちるさま。その無惨な姿をさらに頭を軽く摘んで壁に放り投げ、壁ごとぶちかます深海王。

   洒落にならない強さです。

   でも、どうせサイタマ氏来るんでしょとか思い始めてたりして。

   ところが、死を宣告する深海王の背にぶち当たるのは自転車と
   「ジャスティス号クラッシュ!」の声!
   ゆっくりと振り向く深海王に、名乗りを上げるのは、
   「正義の自転車乗り! 

    

無免ライダー参上!

   往年の特撮ヒーローのようなプロテクター姿のヒーローです。しかしながら、自称B級、A級ヒーローが瞬殺され、明らかに強そうなサイボーグであるジェノスくん(S級)も歯が立たなかったのを目の辺りにした避難民たちには、とうてい勝ち目があるようには思えません。ぼこぼこにされちゃったジェノスくんもそう思います(ジェノスくんはそういう実況・解説担当の役どころでもあるようだ)。
   簡単にあしらわれる無免ライダー。それでも彼は立ち上がり、敵に挑み続けます。
   「ジャ……
   ジャスティス 
   タックル」
   それは既に、深海王の背にすがりついてるだけです。
   いらだたしげにあしらわれても、吹っ飛ばされて雨の中大の字になりながら、それでも弱いヒーローは独白します。
   「期待されてないことはわかってるんだ……」
   「C級ヒーローが大して役に立たないなんてこと
   俺が一番よく解ってるんだ!」
   「俺じゃB級じゃあ通用しない
   自分が弱いってことは
   ちゃんとわかってるんだ!
   そして、彼は身を起こします。土下座のような体勢に、
   「命乞い?」とまで言われてしまいます。

   「俺がおまえに勝てないなんてことは、

   

俺が一番よくわかってるんだよぉッ!

   「それでも」
   「やるしか
   ないんだ」
   「俺しか
   いないんだ」

   「勝てる勝てないじゃなく」
   「ここで俺は
   お前に 立ち向わなくちゃ
   いけないだ!

   キャー! 無免ライダーカッコイイ!!!(黄色い悲鳴)
   彼はこの魂に於いてヒーローたり得ています。C級は細かい善行をアピールすることによってヒーローのランキングを死守している云々と描写があったと思いますが、たぶん彼はそういうもうスケット団で済むような(失敬)人助けもしていることでしょうが、それを嬉々として行う、ヒーローの心がけを日々体現していることによってヒーロー協会に認められているのだと思いますね。わたしは先のメタルナイトとやらよりよっぽど彼をヒーローとして尊敬しています

   作中でもこの魂の叫びは避難民の心を動かしています。
   「頑張れええ
   ええええ!」
   シェルターの穴から顔を覗かせる避難民から、声援が湧き起こるのです。
   「無免ライダー
   頑張れえええ!」

   その声援を背に立ち向う無免ライダー!
   奇跡は起こらないですけど。そこんとこは、この作品はシヴィアーです。

   「無駄でしたぁ(はぁと)
   にんまりと笑んで、拳の一撃で敵は無免ライダーを屠ります。力を失って倒れかかる無免ライダー、それを、受け止める人影。

   「よくやった」
   「ナイスファイト」

   さあ、真打ちの登場です。

   ホントに、ホントに、ホントに、ホントに、お疲れ様でした無免ライダー! 負けないでね。ガロウ篇(やっぱり青臭さ爆発)でも頑張ってね。
   女の子を庇ったジェノスくんも、そういうヒーローとしての心のあり方ができてきてると思いますよ。サイタマ氏の薫陶ですかね。

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2013年7月17日 (水)

続・骨までしゃぶり尽くすハーレクィン 「罪深きワルツ」

   疲れたときには甘いもの。肉体労働に従事するおかあさんの楽しみはハーレクィン・コミック。今回はなかなか良いのに当たりました。

   「罪深きワルツ」原題 Rebecca’s Rogue 作者はポーラ・マーシャル 作画 さちみりほ。作者は知りませんが、さちみりほさんはお姫様系のお話がホームグラウンドなのでしょうか、オリジナル・ストーリーでもレンタルコミックが出ていました。巻き髪やドレスがお上手でとってもロマンティック

   ジャンルは古き良き時代の偽装/契約結婚もののようです。ハーレクィンの公式あらすじは以下の通り。

   「私と結婚していただきたいのです」レベッカは“財産狙い”の結婚詐欺師と噂のウィルにそう切りだした。見せかけの夫をつくること。それは莫大な遺産を相続したせいで舞いこむ縁談に困り果てた彼女の苦肉の作戦だった。男をよせつけない“氷のレディ”からの突然のプロポーズにウィルは驚くが、亡き父の借金を返済してもらえるのはありがたい。監獄送り寸前の評判も払拭できればロンドン社交界にかえり咲くこともできるだろう。かくして一大偽装結婚は動きだし……!?

   ものが日本だと地方のお嬢さんが実家に呼び返されて見合いってのは一昔前のよくあるエピソードですが、分からず屋の親の出してきた命令とか親戚の遺言により遺産相続に条件がどうとかで、期日を決めてこの日までに結婚しないと財産が入らないってネタは結構ハーレクィンでは常識です。それに、ヒロイン側に、親が騙されて借金背負ってたり、思い出の家を手放さなくてはならなかったり、家族の入院/手術費用が必要だったりしてお金に困ってる事情とコンボで、そういう契約結婚はジャンルとして成立してます。そんで、ハンサムだけど分からず屋だったり、過去に誤解から行き違いのあった相手と恥を忍んで結婚して、心を通わせていって名実ともにベストパートナーとなるハッピーエンドが待ってるわけですな。毎度楽しませて貰っています。

   今回はヒーロー側から話がはじまっていて、ハンサムだけどヘタレでなにかというと横座りになって涙にくれつつ親友の弁護士君に愚痴る彼が、ミステリアスな美女と逆玉婚にこぎ着けて、彼女の事情を曝いていって相思相愛になるまでを描いていて楽しかったです。

   面白かった理由は、
   1) ヒーロー、ウィルくんがいいヘタレ
   ハーレクィン・ヒーローはセレブで成功者なので(時々貧乏国の王子だったりしますがそれでもそういうときは地位だけはあります。今回のウィルくんもどちらかというと後者)、「俺様!」で高圧的、人の話を聞かなくてイライラしますが(ハーレクィンではそこが話を進めるポイントなのである意味しょうがない)、ウィルくんは自分に自信のないヘタレなのでちょっとホッとします。母性本能を刺激される、とでもいうのでしょうか。それでいて、借金を全部自分で背負ってか弱い母妹を庇い通していたという事実には、だからこそ、感心させられます。いちいち落ち込むので、最初大丈夫かと思っていても、クライマックスではならず者相手にボクシングで渡り合ったりするので、逆にギャップが好もしいです。
   観劇の場面ではヒロインを庇って、女性を尊敬・尊重する啖呵をきったりもできますしね。
   その時、手ひどい振られ方をした後なのに、もとカノを持ち上げる言い方をしたのはエレガントでした。今カノの前とはいえ、元カノを下げる発言は見ていていいもんじゃありません。そういう、人間としての立ち居の美しさが彼にはありました。

   2) ヒロインのレベッカが凛々しい。
   対するレベッカはひたすら凛々しいです。もともと従妹の交際相手として見知ってはいたようですが、金目当てに心ならずも機嫌をとっているウィルくんの心情を察しながら、逆玉ねらいなんかするひとには見えない、と人を見る目もありそう。
   DVをする資産家の父のもとで悲惨な少女時代を過ごし、父の死後は遺産目当ての求婚者を退け続け、「氷の貴婦人」とまで言われるようになったというのは、書くのは楽ですが実際そう過ごすのはかなり大変だったと思います。バッスル・スタイルで鉄道も電信もある頃って言うと19世紀末ぐらいですか、まだまだ女性の行動の自由はなかった頃と思いますよ。そこを理性的に、「変わり者」とか、「女性解放活動家」とか言われない程度に社交をこなしながら強かに意志を通して独身を貫いたのは相当頭が良く、意志も強かったと思われます。「氷の貴婦人」というのは、ギリギリのあだ名だったかも知れませんね。
   自由を守るために偽装の夫としてウィルくんを得たあと、彼の体面を守るために、
   「彼は逆玉ねらいなんかじゃない、だって英国一の大富豪のわたしのことを振ったくらいだもの。実はずっと憧れていた。彼が従妹と交際していたので、二心を持つのも失礼と思って、他の求婚者を退けていたまで」と観劇の席でお芝居をして見せ、ロマンティックに演出して女性達の好意を勝ち取った辺りはどこまで計算していたか不明ですが、とりあえず読んでいるこちらはスッキリ! &うっとり! しました。
   ウィルくんが彼女への愛情を自覚し、男として正々堂々求婚できるようにと去った後も、彼の真実の姿を見極めるために、辛いだろうに彼を捜して旅立つところも凛々しかったです。そう、行動力ね。冒頭、ウィルくんが逆玉ねらいがばれて元カノのうちを叩き出されても、その日のうちに彼を拾いに行くぐらいパワフル。逆プロポーズ(時代背景的に有り得ない!)は一応翌日。レディなのに。
   そんでもって、田舎で肉体労働に疲れたウィルくんを追っかけて追いつくぐらいに逞しいしね。
   まあ、ハーレクィン・ヒロインはだいたいが逞しいですが、レベッカさんは心が強く、理性的というところが魅力でした。そんでもって美人だし。

   というわけで、ハーレクィン的に有り得ない! ストーリー展開でしたが逆に楽しませて貰いました。もう10点のところ15でも20でも付けたいぐらい!

   ただ、タイトルが、「罪深きワルツ」ってどうよ? 「罪深き」で偽装結婚というところを暗示しているのでしょう、そこをこそ見込んでわたしも手に取ったのですが、ワルツ踊ってないじゃん。啖呵を切ったのはオペラの劇場の広間ってゆーかホワイエっていうんですかね、席に入る手前の、あらごきげんようととかお互いあいさつする辺り。その後社交シーンはなくて、彼の書斎でウィルくんが親友相手に愚痴ったりするだけ。もしかして、かれの愚痴にあった「紳士と淑女としてデイトするだけ」の内容のエピソードが具体的に原作にあったのかも知れませんけど(そこはイメージ・シーンとしてでも入れといて欲しかったなあ、目の保養として)。社交界ではベスト・カップルとして認められ、今宵も華やかにステップを踏んでいるけれど、実際はちがう、彼の借金を返し体面を守り、彼女が望まぬ結婚を強いられ、おぞましい男と触れあわなくてよくするためだけの偽りの関係……的な葛藤の独白があってのタイトルだと、もっとタイトルとの親和性があって錦上花を添えたかも知れません。以上余計なお世話。

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2013年7月14日 (日)

おかあさんウォーズマンになる

   日雇い労働者をやっているおかあさんですが。
   こないだお給料を頂きに石川島の人足寄せ場町田の派遣会社に顔を出したら、もうそこは若い人達で立錐の余地もありませんでした。こんなに登録している人がいるならメイル送っても送っても仕事が回ってこないわけだわ。もっと危機感を持って問い合わせましょう。

   現場の会社の人にサインを貰ったこないだのピッキングの仕事のお仕事の証拠書類と登録した個人のIDとを一緒に提出用ファイルに入れて書類受けに入れると、
   「ただいま50分待ちです」との厳しい表示が出ていました。駅近かったんで、町田の小田急に戻って呉服売り場冷やかしてきましたけどさ。
   「ごめんなさーい。待ち合わせで30分時間が空いたから冷やかしー♪」
   もう夕方で閑散としてましたから、店員さんも笑っていろいろ出して見せてくれました。撫松庵でレースの夏帯とか、猫の模様の浴衣とか洗える夏用着物とか虎美に良さそうなの総ざらえで。
   「娘に見せたーい! パンフないの?」と言うと、
   「どうぞお写真撮って」と許可くれましたので、堂々と携帯を出して、撮りまくってきました。虎美も喜んで、おじいちゃんにお小遣いたかって絶対来年は新しい浴衣を買いたいとか燃上がってました。虎美は文化祭で茶華道部で着物を着るからね。楽しみのようです。そうだろうとも。お茶から離れると一気にお着物から遠ざかるけどね(経験者)。あーあわたしもたまにお着物着てはんなりしたい。

   さて、お時間を潰して出頭しましたら、さらに人増えてました。
   「明日人手が足りない現場があるので、身体の空いている人は給料の手渡しの時に声を掛けてください」と言われ、名前を呼ばれたときに、
   「わたしでもお役に立てるようでしたら」と申告してみると、
   「えーッ早乙女さん? 大丈夫ですか、じゃあ作業指示メイル配信しますから来たらすぐ返信返してください」とうさんくさげにしつつもお給料をむき出しでくれて、領収書とかにサインさせられました。封筒くれよ。込んでるから、若い人なんかお札鷲づかんで歩いてるのすれちがいましたよ。あぶないよ。

   さて、軍資金が入ったところで帰りに例のエチエンヌでお菓子を買うべえとノイエ・リリエンベルグ・ゲビートまで歩いたら、やってました新興菓子店! 焼き菓子の詰め合わせを選んで、お誕生日にケーキを買おうにも暑くってケーキはいいわって気分だからプリンにして、(「ぷりんす」ってかわいいお名前でした)、お会計してる間にふとお店の奥を見たら、なにやら大きなショウケースが。もう1畳分ぐらいありそうな。近寄ってみると、トリケラトプスのようです。こちらは恐竜が好きな店主さんなのかしら、お店の雰囲気に合わないわと思ってたら、「科学博物館のチョコレート展に出展していたトリケラトプスが帰ってきました!」って。あの、ヴァレンタインの頃やってた展覧会! ここが出してたんだ! チョコレートで作ったトリケラトプス! 葉書二枚分ぐらいのキャプションでメイキングもちょっと説明してあって。
   「もう一体は●●ようちえんに行っています」って!
   今書くためにちょっと調べたら、かなりこの展覧会の目玉になってたようでしたが、宣伝になるからか、エチエンヌ菓子店の名前は出てませんでした。出してもらえよ!

   ということで、腕は確かなようですよ! とむ影さん! 波多利郎さん! お楽しみに!

   ほくほくで帰ってきて、ただいま荷造り中。

   そんでもってわくわくで出かけた昨日の現場は「お中元などの配送作業補助」だったのでした。そこはさ、やや涼しい倉庫内でそうめんやらサマーギフトの箱を持ってったり包んだりと思うじゃん? 甘かった。

   マジ宅配便の仕分けセンターでした。

   今度は厚木の配送センターで、駅から30分お迎えバスに揺られて。
   「安全靴に履き替えて、ヘルメットを被ってください。軍手をはめて。手には手甲もはめて」
   隙間が空いて頭が蒸れないようになっている安全帽、カラーリングもピンクイエローサックスと可愛くなっております。これならデコってもいい感じ(数年前、ネットでアマチュアイラストレイターさんのブログで、現場に出るときに安全帽を用意するように言われて、つい出来心でデコって現場のオジサンに受けちゃったという話を引っかけた)。明るいところで見たら、ピンクって言うかブタの貯金箱色だったけどさ。
   手甲というのは、ヴィニルレザーのようなものの中に怪我しないようなにか固いものを仕込んである手のひらサイズのもので、親指部分と中指薬指部分に面ファスナのテープが輪になってついていてそこに指を入れて固定し、手首のところで同様のテープを一周させて固定するようになっていました。これで手が挟まっても怪我しないようになってるみたいですが、面ファスナーがかなり露出してるので軍手にフィットしてずれないのは良いけど、タオルハンカチとすごく仲良くなってしまって、顔を拭いたらいちいちハンカチがついてくるので大変でした。ループもいっぱい伸びちゃったしさ。

   ……ヘルメットにこの手甲……これはベアクローか。これで仮面を被ったらウォーズマンだな。

   おかあさんすっごくむずむずしたけど、周囲の平成生まれのようなアルバイトくんたちはキン肉マンなんか知らないと思うし、うちの子もたぶん知らないのでここで吐き出します。吐き出させてお願い!

   ってことで、連れて行かれたただお屋根がかかってるだけで吹きさらし、西武ドームのような倉庫で流れてくるお荷物を、番号順に行き先の車付き籠に詰める仕事をしました。ええ、マジ宅配便のお荷物です。1つ平均10キロぐらいの。

   楽しかったけど、肉体的には一番きつかったです。なんでタオルにしなかったんだろう、ちいちゃいタオルハンカチは30分でじっとり。汗だくでお化粧は崩壊。さらに5時間ぐらいしたらもう手が上がらなくなって、
   「ごめんおばちゃん限界」と、大きな荷物は男子に積み上げて貰いました。
   流れてくるお荷物は、ペットボトルの6個入りを2箱括って一山にした奴。最初はこればっかりで、何でこんなもんをお中元にするんだ、特売で千円しないだろうと、主婦っぽい相方と愚痴ってたりしました。だって、2リットルのお水って2キロでしょ? これが6本2ケースで約24キロ。レーンから籠車まで、運ぶのは一瞬、1メートルも無いとはいえ全盛期を過ぎたレディにはキツイ! 
   これは、
   「最初は大物ばかり来ますから。こういう重いものを後で積むわけに行かないでしょ」とのことだったのですが。途中から、やっぱり伊勢丹の包み紙のギフトとか、そうめんの入っているとおぼしき平たい箱も流れてくるようになりました。あと、時節柄大学の入学案内がメイル便で。うちのお兄ちゃんはまだ取り寄せてないわねーとちょっと心配になりました。
   あと、三連休前の週末と言うことで、日が陰ってくるとご旅行のカバンやゴルフバッグも。完全に日が落ちると、翌日に着かないとやばいというのかもう来なくなりました。

   17時に晩ご飯休憩が1時間あって、そのあとしばらく続きをやったあと、
   「これから女性の方にはクールを担当して貰います!」との指示が。
   次はクール便倉庫に移動です。
   「生き返ったわー」
   やることはほぼ同じ。ただ、クール用のごっつい金庫のような車に入れるということで、
   「この車1個250キロあります。絶対ここの隅のハンドルを持って動かしてください、そこ以外を持つとすれ違いざまとかに手を挟んじゃいます!
   おじさんこんなこと言っててつい角持って歩いて、挟んで指の骨折りました。骨出ちゃってて、ほら、もう曲がらないの」と、手袋取って、伸びたままの指を見せるぅ!
   「きゃー!」
   「絶対守ってくださいね!」
   「はーい!」
    百聞は一見にしかず。

   それからはいよいよ「生もの」シールの貼られた薄い箱とか、あからさまにイイお肉の入ってそうな平たい桶型の容れ物とかが流れてくるのを拾って、
   「57行ったよ!」
   「また90番来た!」などと声を掛けながらそれぞれ受け持ちの金庫に積み込んでいくのでした。
   結構流れには波があったので、
   (40番は全然こないけどなに県だろう?)とか、
   (長岡と新潟、松本と長野は同じ県でも別扱いなんだな、そこんとこは県の広さだろうか集中の度合いの違いだろうか、石川ももうちょっと能登が発展すると七尾ベースができるのだろうか)なんて思いを巡らせてみて。面白いことは面白かったです。ただ、身体がキツイだけ。

   それぞれの金庫には行き先ごとに「最終発車時刻」なんてのも貼ってあって、これが金沢行きだと21:32とか(もう下一桁まで決まってる!)なのに、三重だと22:22で、やっぱり北陸行きは関越通って北陸自動車道南下コースだから時間くうのかとしみじみ故郷の遠さを味わったりしてました。あ、真面目にお仕事はしてたんですよ。

   ちらっと時計を見たら21:20ぐらいで、おお、じゃあそろそろだなと思ってると、社員の方が大きな金庫を持ってきて、開けると保冷剤がぎっしり。これを、その最終発射時刻のはやい金庫から、一番上の段、あとで保冷剤を入れるからここにものを入れないでと言われたところにどんどん詰めていきました。ドライアイスも持ってきて、ぎっちり。まあ、季節がらそこは厳重なんでしょうね。

   そして、北陸行き金庫が列から離れてどんどん車寄せへ持って行かれる頃、
   「本日はお疲れ様でした!」と派遣の人達の点呼がはじまったのでした。
   クール倉庫から出るとやっぱりまだ外界は生暖かく、ヘルメットを外して手甲を外し安全靴を脱いで、控え室でみんな言葉もなく坐り込んでいました。

   「こないだの現場は帰りのバスに置いてかれて路線バスで帰ったんですぅ~」と泣きを入れたせいか、ちゃんと帰りは何時発のバスがどこに待っていますと指示メイルをくれました。まあ、今回は22時解散だから。こんなとこでバスないと死んじゃうから。真っ暗な配送センター外に送りバスが停まっていたのでみんなで乗り込んで、駅まで送って貰って、それでもまだ座席がみんな埋まってる小田急線の急行に乗って帰りました。えーと、サガミオーニョで坐れたかな? 全部立ってたら死んでたと思う。お腹空いたしか頭の中になかったですね。

   駅の売店もみんな閉まってて、もう、ノイエ・リリエンベルクに着いたら駅のマクドナルドに直行して、クウォーターパウンダーのセット買ってました。もう、年に一度あるかないかの贅沢! 深夜バスは30分ぐらい来ないことがあると言うから待ちながら食べるつもりだったのに、タイミング良いんだか悪いんだか、すぐに深夜循環が来たので、乗りました。流石に坐れました。

   おうちに帰ったらすぐに
   「おかあさんに席を空けなさい!」と怒鳴って、食べ始めましたけど、
   「あーやっぱりなにか買ってきてくれたー♪」と駆け寄ってきた仔猫ちゃんたちには一口もあげなかったのはやっぱり親としてまずかったでしょうかね……。

   脚にいっぱいぶつけていたので自覚があったのですが、ズボン脱いだら太腿は青たんだらけだは、手はキーボード叩く気力もなかったはで、昨日はゲームもせず12時すぎにすぐ就寝。楽しかったけどもうやりたくないわー!

   おかあさん、逃がした魚は大きかったかも。スーパーのレジ打ちというのは実は勝ち組のアルバイトかも知れません。 

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