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2013年6月 6日 (木)

草田女が母ですいません

   家族団らんの話の流れで、豹太が突然、
   「サイユウキって腐向けなの?」と聞いてきました。いやそういう話題が家族団らんで出るってどうよ、まずそこを反省しよう(旦那様はもう寝ちゃってました)。
   「い……やあ、それってうちにある方の最遊記?」
   いやポプラ社が出したかいけつゾロリの原ゆたかが書いた方もありますけどね。
   「うん」
   腐向けってのはその、あれだ、少年愛を過分にどんな作品にも見いだしてきゃーきゃー言ってしまう困った漫画/小説愛好家に向けた作品ってことだ。意味深に美少年美青年が出てくる作品……。
   「いや、作品内ではそういう描写はないが、ファンは多分に……そういうひと」
   「あのねッ今時男ばっか出てくる作品は腐女子向けで、女ばっか出てくる作品はオタク向けなのッ」と横から虎美が解説してくれました。ああ、そういうワケ(定義)じゃないと思うけどそういうこと(実情)だよなあ……。

   「こないだかなりオタクな連中とカラオケ行ったときに『最遊記』のOP(オープニングテーマ)歌ったけど誰にも気付かれなかった」って、ぱーどん!?
   「おにーちゃん!」
   「そーいえばこないだ2期OPより1期の方が好きって言ってたっけか」
   アニメの主題歌は結構パンチの効いた曲で、おかあさん今でもユーチューブで拾って流してたりしますが。それを通りかがりざまに、
   「おれもう一方の方が好き」なんて呟いて去って、おかあさん彼がそういう曲を個別に認識してるとは思わなくてちょっとびっくりしてたのですが。
   ついでに虎美も気に入って携帯の着メロにしてたりするのですが。兄妹して熱く曲について語りはじめてしまっているのをよそに、母は反省しきり。
   「……少し前のアニメだから知ってるひとがいないだけだと思う」

   仙台時代ですから、猫科のひとたちは小学生だったですね。小学生にそんなええと同性愛的なアニメを見せてたんかいって、おかあさんは子供のいない時間帯にTSUTAYAで借りたのを見てた……? いや、普通に夕方5時にやってたし、原作は限りなく男のアクション! ロードムービーな展開だから。原作者さんも「アニメになったおかげで小学生の男の子も見てくれるようになった」とかいってたみたいだし。
   とりあえずお兄ちゃんはそういう「アウトローっぽいイケメンがアクションする作品」と捉えていたらしいです。ああ、おかあさんにとっての「ルパン三世」第2シリーズみたいな?
   「リロードもブラストも全部うちにあるよ!」と虎美は勧誘してましたが、原作を読んでみる気はないようです。とりあえず最初のシリーズは軽く見た程度だそうで。
   ……うん、実姉と恋に落ちたり実母に誘惑されたりするような話は男の子にはちょっとどうよと思うので。虎美はその辺綺麗にスルーしたらしいです。あ、お兄ちゃんもその辺は「別世界だし」と軽くスルーできたそうで、今聞いた。ふーん。

   腐った母でごめんなさいと思いつつ、うちの母は少女漫画を読まないひとだと思っていたらどうしよう、いや、少女漫画というのをそういうのばっかりと捉えていても困るな。彼にとっては「カードキャプターさくら」はコジョ(女児)向けで、「動物のお医者さん」は「あれって少女漫画なの?」だから、もしかして初めて読んだ少女漫画は「生徒会長はメイド様」……。途中からあのキュンキュンな感じに付いていけなくなったそうです。「図書館戦争」は楽しめてるようです。おかあさんにとっての「エリア88」みたいなノリ(なんかミリタリーっぽい雰囲気がカッコイイ)だったらどうしよう? 今更悩むぐらいならちゃんとしたものを見せておけ……ちゃんとした子供向け漫画って何よ? ワンピースならアニメ化された時点で既刊7巻? から買いそろえてますけど。今でも新刊出ると3人取り合い。

   虎美はちゃんと(?)実家を掘り返して「マダムとミスター」とか、「伯爵カインシリーズ」とか、川原作品とかを読んでいるようなのですが(そういえばうちに「ベルばら」、「ガラカメ」、「エースをねらえ」はない)、お兄ちゃんは……。まあとりあえず勉強がんばってね。

   それにしても、「腐女子向けアニメのOPを朗々シャウトする男」なんて伝説ができても良いのだろうか、豹太。虎美がこないだ友達とのカラオケで歌ったときには登場人物とか実際のアニメ映像が出たらしいのに。
   「キャー八戒ちゃん!」と歓喜で歌ってきたらしいです、虎美の方は。
   今聞いたら、お兄ちゃんの行ったところは出なかったそうです、それでぎりぎり豹太くんの名誉は守られた?

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2013年6月 3日 (月)

ダイヤモンドは砕けない……らしい

   ちょっとこの辺 ↓ で引っかけた話。

http://pya.cc/index.php?d=&ct=dGV4dA==

   人間は死ぬどの瞬間まで気力が保つか、残せるかという話で、フランス革命の時に首が飛んでもウィンクして証明したとか、日本でも、処刑される人間と問答して、7代後まで祟ってやるといったところを、ならば首が飛んだあとも何とかをしてその根性を証明せよと言いくるめて、死ぬ間際の執念を恨みではなく根性の証明であるところの目先の現象に集中させたのできっと祟りをすることは忘れただろうとかいうオチの話とか、いろいろ読んだ覚えはありますが。

   戦時中、「気合いがあればなんでもできる!」と死にかけの戦友を励まして、そのことを「気休めを言った」と気に病んでいたご老人が、自分が死ぬときに気合いで生き返ることができるか証明しようとまで思い詰めるとは、というのがまずびっくり。
   そんでじいちゃん生き返って、「見よ、気合いが勝った!」と呵々大笑してまた黄泉路に旅立ったって。それは心おきなく逝けたことでありましょう。

   昔のひとは精神力が強かった、そして心優しかったということで、真夜中にキーボードを叩くだけの心の原動力になりました(それはいいからいい加減お皿洗って寝ようよ)。 

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2013年6月 2日 (日)

「マダム・ジョーカー」 女性は解放されたか

   新刊が出たというのに買いに行けなくて、昨日レンタルの方にもう落ちていたので悩んだ挙げ句、駅前の有隣堂さんに見に行ったらあったので買っちゃいました。やっぱり読み返したりすること考えると紙の本で欲しいです。諦めてレンタルした9巻は、藤原さんの失踪したダーリンの事情が載っていて実は大事な巻だったことともあって。

   さて12巻。無敵の主婦蘭子さんももう仲人とかお願いされちゃうお年頃。前の巻で、仲人を引き受けたところ、いろいろ訳ありのところに例によって首を突っ込んで例によってお金と合理的な性格(?)ですっぱり解決して、「月光寺様にお仲人をしていただくといい結婚ができる」と評判になってしまって、また仲人のお願いが来るという話……。
   これは時々ある、ジョーリューのご家庭では世間体とかを気にして女性が思うとおり生きられないとかいうお話。同時収録の話もそうだったし。名香智子ミステリにお決まりのすっこーんという一本背負いのようなどんでん返しが決まって爽快です。淑やかで上品な女性が心に冷たいものを隠して生きていたっての、あるある。確かにこんなひどい目に遭わされて耐えてきたんだから、このぐらいされて当然なのかも知れないけど……と思っていると、次の回でちゃんとフォローがあるから甘ちゃんなこちらはホッとする。もとヤンキーで離婚歴があって子連れの嫁の方が傲慢不遜なオッサンに優しく手をさしのべてくれる(家事もできるし)ってのはありがちかもだけど心が和みました。
   「そんな男は捨てちゃえば?」という単純明快な蘭子さんに、お姑さんやゲストの奥様は、「世代が違うのよね」と哀しそうに笑うのが今回のテーマでしょう。昔の日本はよかった、床しいものがあった、ひとの関わりが温かかった、そういう懐古調もそれはアリで、正しいのでしょうが、訳の解らない論理が罷り通って、心優しい女性……に限らないか、が辛い思いをしていたのもある意味確かなのですから。そこんとこは、時代が変わってよかったと思いましょうよ。ヴェテランの描く物語には、そういう視点もあるように思います。

   巻末のもう一話の結末で、「祖父の初恋の人が晴れてここで弔ってもらえることになって、盆に皆この家に戻ってくることになったら、祖母と喧嘩になったりはしないのだろうか」と危ぶんでみせる蘭子さんの息子に、「あの世ではそんなこと思いやしない、楽しいことだけが残ってるのがあの世さ」と軽やかに笑ってみせるお姑さん、このひとも昔気質で辛いことも笑って乗り越えてきたひとですからこう言えるのでしょうが、こういうお年寄りを尊敬したいです。この大奥様の余生が楽しくながからんことをお祈りしたいです。

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