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2013年12月19日 (木)

世に言われることはケッコー正しい

   こないだの「船に乗れ!」のレヴュウからのつながりで。

   関連で「画狂人ラプソディ」を出してきて、最近記憶力の減退を感じているので念のためどういう話だったか調べておこうとググると、葛飾北斎(画狂老人卍とか号したことがあったらしい、タイトルはそこから)に関わる埋蔵金探しの話と書いてあって、全然違う話やん! と読み進めると、ヒロインについての言及があって、やっぱこれでよかったか、と胸をなで下ろしてみたり。

   作者の森雅裕は「モーツァルトは子守歌を歌わない」(こっちは乱歩賞、「画狂人ラプソディ」は横溝賞佳作)の方が有名だと思ってるんですが、シリーズとしては「椿姫を見ませんか」の尋深さんシリーズの方が出ていますね。そういう音楽と美術の絡み合う世界の中才能の限界としがらみに苦しむ若い人を描くことが多いのかな。「デビュー作に作家の全てが現われる」という見方があるようですが、タッチの差でデビュー作となったのがこの「画狂人ラプソディ」となると、なかなか世の中で言われていることは確かなんだなあと感嘆しました。

   そんでもって、暗号解読埋蔵金ものも好きなはずなのに、まるっきりその側面は忘れ果てて、芸術を志しながらも諸般の事情で諦めざるを得ないヒロインの姿を心に強く焼き付けていたわたしは、ちょうどその頃仕事が忙しくなって合唱をやめてしまっていたなあと思い出し、人間結局自分の見たいものしか見ないのだという境地に達したのでありました。

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コメント

 そんでもって有り余る才能と自由な精神を持てあましてとんがっていて世渡りが下手なベートーヴェン先生(「モーツァルトは子守歌を歌わない」の主人公)はじつに作者に向いてる主人公だったんだと思いましたです。こういう主人公ばっかやんこの作者。
 やっぱ、自分に引き寄せて書きやすい登場人物にするとうまくいくってやつよね。宮尾登美子のヒロインとかね。

投稿: まいね | 2013年12月22日 (日) 03時32分

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