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2013年6月14日 (金)

ヤヌスの爪の垢でももらってこい

   ええと、おかあさん例によって頭に血の上った状態で書くからその辺は勘弁してね(だったら書くな)。

   日本のプロ野球のボールが飛びすぎて、国際的にやばいらしいと言うので2,3年前に「統一球」ってのを導入したらしいですな。これで日本の野球も遅まきながらグローバル、ってそんなにグローバル・スタンダードがありがたいですか。小泉改革より10年ほど遅れてますよ。いい選手が全部メジャーに吸い取られて空洞化してるのが昨今の課題だったんじゃないんかい。「優秀な」選手をメジャーに取られないようにするには国内規格で足かせつけて、日本の選手なんかメジャーじゃあ通用しないってことにしといた方が良かったんじゃないのかケケケ(おかあさんの悪魔)。後述玉木氏は単に向こうは粗悪で飛ばないだけといっていたような。じゃあ日本のボールを国際基準にしろよ。そんで日本製品の輸出振興だ。国益的に正しいぞ。

   仄聞するに、それまでは各球場ごとに違うメイカーの球を使っていて、優秀な国産球、粒ぞろいなりにやっぱりA社とB社では飛びが違う、何とか球場はB社採用なもんでホームランが出にくい……なんてこともあったようですが。そこはギリギリ各球場の個性の範疇で良いんじゃないかなあ、ルール上許される範囲内では作られていたそうだから。

   それを、ぎっちり地上何メーターのところから落として跳ね返り何.何メートル誤差の範囲はここまで、って決めて、コミッショナーのサインまで入れて、M社のこのボール以外使うこと罷り成らんってことになったそうでございますな。……そりゃ独占じゃないのか。公取委はなぜ許した? あとのメイカーは今どうしてるの? 練習だって公式球と同じ球でやらないと意味ないだろうし。サインボールとか、高校生向けでココーを凌いでるのかしら?

   その統一球が、飛ばない。技術力に優れた日本のメイカーですから。ココまでって決められたらホントにココまでしか飛ばないようにできちゃって。おかげで去年一昨年、もうホームランが出ないの、球が外野に飛ばなくて点が入らないの、つまんなかったらしいですね(よう知らんけど)。投手の成績は向上したか知りませんが。
   そんでその成績ひっさげてダルがメジャー行っちゃって、どうしましょう。まさか岩隈まで、と思ったらこれがまた通用してるから忌々しい。
   全然日本プロ野球興隆に結びついとらんやないかコラ。

   そういうフラストレイションを水面下に感じていたのか知りませんが。

   今年はなんか開幕からホームランが多かったらしいですね。バッターの方が統一球に慣れてきたのでしょうが、流石プロ、ちゃんと真っ芯に当てることを思い出して修正してきた、と思ってたんですが。楽天は、今年は補強がうまくいったんだなーってレヴェルでしか捉えてませんでした。マギーたんいいよマギーたん。この春までやってたアニメに掛けて虎美と喜び合っていたのですが。

   なんですか、球が戻ってたって?

   「もうちょい飛ぶやつ持ってきて」って、言ったって? M社に?

   君子は豹変す。過ちては改むるに憚る事なかれ。自分の施策が間違ったと思ったら、すぐに手を打つのがいいトップです。自分のプライドなんか考えてちゃいけません、営利企業じゃないんだから。ファンの皆様のための機構なんでしょ? 綸言汗の如しってのはもっと偉いひとのことです。臨機応変に対処しなくてどうします!

   だから、「統一球の導入」がちょっとうまくいってないな、と思ったら対応する、ってのはよかったとおもいますよ、それ自体は。
   「エキサイティングな楽しみを削いでしまった感もみられるので、先に発表した規準の範囲内で下限に近すぎる製品に限ることのないよう納入規準の見直しを要請した」ぐらい、シーズンはじまりのときに言っちゃってもよかったんじゃない? そこはM社さんに泥かぶってもらってさ、「規準を厳しく見過ぎた納入があった」ぐらい言っちゃってもらって。
   要は「今年はもうちょっと飛ぶようにしますよ」と。
   「ファンの皆さんはどっちがいいかちょっと今年見て考えて」って。
   そこは公報が必要だったでしょうよ。
   オープンにすることが必要なんでしょ、それこそが正しきグローバル・スタンダード。
   そんでもって、出ました伝家の宝刀「ワシャ知らん」。
   知らなくても、こういうときに頭下げるのがトップの仕事なの! 偉いひとは責任をとるためにいるのだってことを、小さい子どもさんから青少年に教えるのが大人の仕事なの!
   まちがっとるよオッサン。

   こないだNHKのスポーツ番組に玉木正之さんが出てて、だいたいプロ野球機構のコミッショナーは親会社のオーナーの方しか向いてない、それも、ただ1社の。と皮肉に笑っていました。そりゃあんた球界が大変なときに敢えて火中の栗を拾わされて、わたしが何とかまとめますから頼みますとか言われたのかも知れないけど(その球界を牛耳る1人に?)。事実でもそうでなくてもそういうこと言われるだけ恥だと思いなさいよ、いい大人が。

   そんでもって玉木氏は日本のプロ野球機構は全然ファンの方を向いていない、親会社の方ばかり向いている、そういう日本のプロ野球の構造を表わした事件だ云々とここぞとばかりに持論を展開してましたが。

   まあ、そういう義理があるなら会社の方を向かざるを得ないのかも知れませんが。
   なにも首は1つとは限るめえ
   January の語源ヤヌス神は、顔が2つあって、行く年と来る年両方を見つめている、それがゆえの1月の神だそうですが。
   あんた赴任地のアメリカで始球式を何度もやったぐらいプライヴェイトでも野球好きなら、一野球ファンとしての気持ちも持っていてください。そして、同じ野球ファンにも目配りしてあげてください。ヤヌス神の爪の垢でももらってきてさ。公的には偉い役職を歴任して、その筋で回ってきたコミッショナーの地位だとしても、心は一野球ファンとして、あなたを操ろうとする黒幕に立ち向って、強かに野球の面白さを守って、盛り立ててくださいよ。それがそういう団体のお偉いさんの役目でしょ。

   そして、追い風参考記録みたいなキャプション付きになるのかここ数年の記録はみたいな話になってたかと思いますが、ファン代表として呼ばれていたヨネスケさんは、
   「そういう契約になってたら選手が可哀相、防御率1点台だといくらボーナスとか」と細かいことを言ってました。統一球で投手有利の筈なのに、ここ2年で、いい投手はこんなもん、って目安ができてたところで今年また飛ぶようになって投手不利に戻ったら、提示されてた成績上げられなくてそりゃ損だよなあ。可哀相。玉木氏は「ま、プロ野球はルール改正でそういう波(投手有利/打者有利)がいろいろあったスポーツですから」と笑ってましたが。

   そしておかあさんははたと思い当たったのです!

   ここ1,2年快音がやんで苦闘していらしたガッツさまがつい先週サヨナラホームランで復活を遂げていたことに!

   ……うん。ニセ統一球ありがとう。とりあえずはね。

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