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2013年4月12日 (金)

「図書館戦争 LOVE&WAR」 11 ― モノホンの戦争です ―

   新刊が出たので虎美が買ってきてくれました。よしよし。

   武力を持った機関での検閲が合法化されるようになったパラレルワールドの近未来ニッポン、図書館は資料収集と提供の自由を守るために自前の武装組織を持って対抗するようになった……「図書館戦争」有川浩の小説のコミック版、もう11巻なんですね。原作3巻目の「図書館危機」の内容に入ってます。そう、茨城の県展で良化委員会を真っ向否定する内容の絵が公開されるというのでとうとう武力闘争に入るアレです。とうとう来たよー! 郁が外された事件、個人の資料館の閉館に伴って検閲対象資料を守りながら移送するアレ以来のガチバトルです。ホントに近未来の日本で、図書館(/美術館)の敷地内だけとはいえマジで市街戦やってます。なるたけ殺さないようにという紳士協定(どこが紳士や)ギリギリで、機動隊のあの盾で押し合うやつをやってます。強化プラスティックでさ、無駄に透明だから盾の向こう側が見えるの。憤怒の表情で襲いかかってくる、そして後退を許さぬ圧力に味方から押しつぶされる敵の。味方の最前列が圧死することも厭わずただ組織のメンツ、自分たちの怒りの発散のために押しまくる良化委員会側にヒロイン郁でなくても吐き気を感じました。原作にあるからって、少女漫画なのに良く描いたと思います。作画担当の弓さん、LaLa編集部エライ。
   はじめて人を撃ってしまった郁のショックを思いやる堂上、小牧の度量に感服。いやーお姫様だいじにされてますね。でも郁今回は役に立ってるし(だいたい郁は修羅場では毎回確実にポイントを挙げる。だからこその抜擢・昇進なんだけど)。

   密かにひいきのスナイパー進藤一正がちょっと狂気入ってるカンジでよかったー!(オイ)。そういえば初陣の時も手塚と組んでましたかね。読み返そう♪ (3巻でした) 美形の上官たちや手塚など若い連中も良いですが、弓さんはややオジサン入ってる上司たちや、年配の女性も有り得ない美中年、美魔女じゃなくそこら辺にいそうな大お兄様、大お姉様(でもお素敵)と描いていて非常に好ましいです。読む方も年くってくると一定の年齢層以外描けない漫画家はお呼びじゃないのよ。

   「無抵抗主義」の連中が、いざ本当に絵に危害が加えられようと(なんと表現したものやら)した時に、か弱い女性であるところの知事を突き飛ばして我先に逃げたっていう原作の痛快シーンがちゃんと描かれていて満足。やっぱり「阪神」を経験しているあちらの作家さんだから描けるんだろうかとちょっと穿った見方をしてしまいます。口だけなんだよなあ、そういうリベラルを気取ってる人って。おかあさんもオバサンになってようやく知る境地でした。でも、本当に、暴力を介在させずに、青少年にはヒドイ物を見せたくないと思って活動しているひともおられるだろうし、逆に、読みたい物、見たい物を見る自由を守ってあげたいと思って活動しているひともおられるでしょう、あの世界にも。主人公に反対の立場は全部が全部悪だと思ってしまうのもまた危険なんですけど。

   2人の関係もグッと近づいたところで、物語は最終章へ入ります。いやーもうあの「大阪で一番目立たなくしてください!」エピソードが楽しみで♪ 絶対最後までやってください!

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