« 俳人に逢ってきました | トップページ | 実際に読んでみた »

2013年4月17日 (水)

「娚の一生」 はじめちょろちょろ?

   このタイトルでとむ影さんさんから貸していただいた本だったのにホモじゃなかった!? ……すいません。でもきっとその手の話しだと思ってて。

   だから冒頭だれかの葬式シーンで、この気の利くお姉さんはいったいなんなんだろうと思っていて、まさかこれがヒロインとは1話分話が終わるまで気がついてなかった!(要猛反省。おかあさん虎美の影響で最近頭がナチュラルにBL!

   ヒロインのつぐみさんは大手電機メイカーのできる課長さん。仕事一筋(?)で35まで来て、はじめて取った長期休暇をお祖母様のうちで過ごすことにしたら、お祖母様を見取ることにもなって、それで冒頭のお葬式なわけです。舞台は九州の架空の地方都市。「夏目友人帳」のあたりよりもうちょっと南かなというところ。あくまで推定、推定。
   地方のお葬式、ありがちに遺産配分で親戚がケンカ寸前になったのを収集しようと、
   「だったらあたしがこのうちを買います」なんて男前な発言をできるぐらいには都会に疲れていて、そんでもってお金も持ってるお姉さんです。
   親戚が帰ったあと、1人でその家で過ごすと、見知らぬ男が離れに入り込んでいて。
   「自分は大学教授である。お祖母さんから鍵を預かっていた。今度から講師として赴任する大学が近くなのでここに住ませてもらう」ってちょっと待った! あなたとおばあちゃんの関係は!?
   オッサン恥ずかしげもなく彼女(お祖母様)に片想いをしていたと宣う。そんで、鍵を預かっていたということはそういうことでしょと思わせぶり。さらに、田舎のことでいろいろ出入りする近所の人には「そのうちこのひと(つぐみさん)と結婚します」と勝手に宣言。つぐみさんはもう恋愛なんかする気はないのですが、一応美人の30代独身女性としては目と鼻の先にウサンクサイオッサンのいる生活はストレスなわけです! そこんとこはワンパンマン・サイタマ氏といっしょだよ! サイタマ氏は無敵で男性で押しかけジェノスくんはサイボーグだからまだ安全なくらいだ! 

   この先いったいどうなるの!?

   オッサンの無神経さ(を装う独特な距離の取り方?)でつかず離れずをきめこむ海江田先生に生活ペースを乱されながら、海江田氏の方もつぐみさんの不倫疲れのゴキゴキのかたくなさに手を焼かされて、ゆっくり2人の心は近づいていき、とうとうつぐみさんはラスト3巻終わりで「海江田つぐみ」となるのでした。

   おかあさんはハッピーエンド主義ですので人のもんに手を出したりというそっち系ドロドロはあんまり興味がないです。リアルでも、お近づきになりたくなかったです。総合職のキャリアとおぼしきつぐみさんがお葬式の手配(麦茶作ったりスイカ冷やしといたりの裏方系)も家事もキッチリこなす完璧さに打ちのめされましたが、なんでこんなひとが不倫にはまるのよとまずそこが疑問。だけど、まあそれぐらい欠点がないと困るわ(小人)。

   いきなり外堀からどんどん埋め始める大阪冬の陣のあとの徳川家みたいな(なんてたとえだ)海江田先生、じつは葬儀の時ひとめぼれしたんだと親戚一同の前で宣言してくれまして、そこんとこはカッコイイぞ、男だ、と思いましたけど、いや相当いろいろ男前でした。美人秘書がいろいろ茶々を入れてもビシーっとはねのけるし、つぐみさんが自分にご褒美のゴージャス・ネックレスつけて歩いてて落っことしたのを探し出してきてくれたり、「妻としてお披露目」に作家ものの馬鹿高い着物作ってくれたり。いやーオッサン要所要所で締めてくれますので、つぐみさんと一緒になって読む方もこのウサンクサイオッサンに心惹かれていくのでした。    

   品の良い年配の人の関西弁のうつくしさがこの話を引き立てていると思いますね。京都の育ちである海江田先生のこなれた関西弁がちょっとひねていて頭が切れて憎めない個性を醸し出してくれています。そうだよ! 関西弁は勢いがあって恐ろしい人を傷つけるもんじゃあないんだよ!(力説)

   それにしてもほんとにくっつくとは思わなかった。適当なところで先生がつぐみさんの後見的立場となって、然るべき人に引き合わせるとか、不倫の相手(妻は酷い女と判ったので離婚、結婚生活は男が被害者だった)と結ばれるとかするのかと思った。52ってのは35の女性の本気の恋(そして結婚)の相手になるんだなあ。って、自分だってお爺様と小娘が恋に落ちる話かいたじゃん、あ、そうか。というわけでおじさま萌えの話しであったようです。全国のおじさま、元気を出そう! 恋は遠い日の花火ではない!(古い)

|

« 俳人に逢ってきました | トップページ | 実際に読んでみた »

コメント

そうなんです、おじさま萌の話なんです。ゼクシーの話とか、地震後へろへろになってたどり着くとことか、可愛いんですよ~。

ところで関西弁といえば。ずっと誤解してたんですよ。なんか怖そう、押しが強くて、とか。ところがある時えみこ山さんのかく漫画を読んで、ああ、関西弁の男っていい!耳元でささやかれてみたい!と思ったのでした。
ちなみにえみこ山さんはすっごくいいですが、BLなので、まいねさんには向かないかもです。

投稿: とむ影 | 2013年4月22日 (月) 17時17分

 ……ああ、はい、えみくり。昔同居してた友達が見せてくれました。うん。男女だったら良かったのにと脳内変換してしばらくしのぎましたが限界が来て。すいません。
 関西弁はええよ(母の姉が西宮に嫁いだので従兄が関西弁男子だった。たまにしか逢えなかったけどね)。

投稿: まいね | 2013年4月23日 (火) 03時30分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/138427/57189281

この記事へのトラックバック一覧です: 「娚の一生」 はじめちょろちょろ?:

« 俳人に逢ってきました | トップページ | 実際に読んでみた »