« 「信長のシェフ」 これはひどい | トップページ | 拝啓爆弾低気圧様 »

2013年1月14日 (月)

美容院も営業営業

   ちょっとスケジュールをいろいろ考えて、美容院は久々に行きました。20日にイヴェントだからきれいにしとかないとと思ったんですがね。よりにもよってセンター試験と見事にバッティングしたよGoldenBlood9! ええ、ジョジョの奇妙な冒険のオンリーイヴェント(同人誌即売会)ですがなにか。虎美も連れてく約束してたのですが、見事に胃炎で先週1回休みやがったのでただいま審議中です(そこで即刻自宅謹慎にしろよ。甘い!)。

   前回から5ヶ月も開いてしまったので、なんだか美容師さんが猫なで声で、やっぱりロングで普段まとめていらっしゃる方も、こまめにカットされた方が落ち着きますし云々と、もっと頻繁に来るように言ってきますね。
   「ごめんなさい忙しくって」
   別に他に行くところができたんじゃないのよと。仙台の頃はなぜかY山は美容院/理容室の激戦区でいろいろ選べたんですが、こっちは全然みかけなくって(もしくはお洒落すぎて足を踏み入れるのが怖い)、ようやく見つけたところなので新規開拓など思いもよりません事よ。ここでさえ、なんだか雰囲気がお洒落で来るときには気合いを入れないといけないんですけれど。やっぱおかあさんには住宅地のちょっといい普段着で来られる美容院の方が似合いです。いやーでも金沢のあそこも最近帰省しないから行けなくって。

   「お客様! パーマは掛けてらっしゃらないんですよね?」
   「そうだよ? なーに?」
   へア・マニキュアの前に一度シャンプーした後、美容師さんが声を潜めて来るもんだから。
   「すごいです! この後ろのところ、ウェイヴが出て。こーんな自然なきれいなウェイヴ、活かさないともったいないです!」
   またかよ。

   こないだ付いて貰ったひともそんなこと言って持ち上げてくれたよ(既出)。
   「えーッあたし昔から直毛だったんだけど」
   「髪質って変わるんですよ! ほら、鏡出しますからご覧になって!」と、カット用の椅子に戻るなり鏡持たされて。ぐるんと椅子を回して、大きな鏡を背に手鏡を使うと。
   「あらほんと」
   後頭部から、生乾きになった髪がゆらゆらしてました。
   そーいえば最近髪を乾かしてもくるんとしていて、これはブローブラシの使い方が下手なせいだと思っていて、いーやどうせバンダナでまとめるんだし、もしくはクリップでひっつめちゃうし、とナニも考えないで放置していたんですけど(身なりに構わなすぎ!)。

   「せっかくですからこれを活かす感じで行きましょう! 今日は巻いちゃいますからね!」
   「あ、お願いします」

   今日初めて担当の美容師さんと、女性の方が髪が薄くなって悩む人は深刻だとか(今ちょうど、「人として最強の力を手に入れた代償に頭髪を失ってしまった」ワンパンマンの2次創作を考えていたところなのでその辺の取材として!)、カラーリングも今はしてない方が珍しいとかいろいろ盛り上がって話をして。

   「それじゃあ、とりあえず、ご自分でドライされるときのウェイヴの付け方から」と、くるくる手で巻いてそれに熱風を掛けて乾かして、冷風で固定する……と大まかなところを教わって。
   「今とっても乾燥してますから! ドライされるときにトリートメントはお使い? ダメですよなんかつけてください。とりあえず今日はこれつけますから。植物性素材のいいオイルで……」と、あ、これはあとでこれ買ってねということだなと流石に年の功で感じはするものの、イイ気持ちでケアして貰って。
   「で、あと、今日はこれ使って巻いていきます。旦那様を驚かせちゃいましょう! 新発売のアイロンなんですが、ヘアアイロンにブラシを付けちゃいまして、昔のくるくるドライヤーみたいになってます。これだとお肌にくっついても火傷しませんし、手でもって巻いていけるんです」
   「へえ」
   「これで、髪に絡めて巻いていって、3秒固定するだけで、ほらー!」
   「きゃーくるくる!」この辺は素できゃーきゃーできました。いやほんと、固い太い髪が、くるんと少女漫画の髪になるんです!
   「ちょっと、いやーん、そんな簡単に!?」
   この辺はマダム・チェリー。合わせる合わせる。通販番組のモブにスカウトがかからないかと思ってるところです。
   「はーい! こんなになっちゃいました!」
   「でもこんなにくるくるしたらヴォリューム出過ぎじゃない?」と突っ込むと、
   「じゃあ、そのお使いのクリップ貸していただいて、サイドのところこう取っていただいて、がばっと留めちゃいましょう。そして、セット用の櫛のこの尻尾の部分でここを盛り上げて貰って」と、セット用の尻尾の長い櫛を頭頂部の髪のところにぐさーっと挿して、せっかく後ろへ持っていった髪をぐわっと持ち上げるのであります。
   「こうすると、頭の形がスッキリします」
   「シルエットが縦長になったわ!」
   おかあさんつきあい良過ぎ。
   「フェイスラインは、原則隠す方向で行った方が、見た目変わります」
   「小顔にして!
   「ですからこの辺の髪を、こう巻いてこう掛ける、ここは出さない方向で……」
   おいおい、さっきさんざん、普段は仕事上ひっつめにしてる、うちにいるときも、顔に髪がかかると痒いから嫌でバンダナでまとめてるって言ったじゃん。全く聞いてなかったんだな、とはこっちも言わずに、
   「きゃー小さく見えるわ!」と賑やかして。

   「どうです!」と、椅子を回して横を向いた顔を見せて貰って。
   「ここのところは遊ばせた方がふんわりしていて女性らしいです」と、言葉の限りを尽くしている美容師さんに同情していたりして。
   「まあ! あたしの人生にこんな女性的な要素が現われるなんて!」と感動して見せていたのですが。いやそれは半分以上本気で嬉しかったんだけれども。

   巻髪のほろろにかかるプロフィール
    我が来し方をしばし憐れむ      舞音

   若い頃に努力でほんの少しでも、華やいでもの柔らかなところを持つことができたなら、出すことができたなら、わたしの人生は変わっていただろうに。容姿に恵まれなくても、そういう努力は女性としては欠かしてはいけなくて、まだ間に合うのだと言ってくれた人はいたのに、頑なに受け入れなかった自分が思い出されて。でも、あのころは、女性らしいところを見せること、身なりに構おうとする心を持つことはいけないことだと思いこんでいたので。そう言う自分あっての今なのだけれど。

   

わたしの人生は結局間違っておったのだなあと思う切ない年頃なのでした。

   「だいたいさーうちの母に、二重まぶたは後天的になれる、自分は二重のぱっちり目蓋になるように毎日鉛筆のキャップで目蓋を擦って線を入れていた、おかげで30前には二重まぶたになれた、あなたもやりなさいって言われて、そこまでするかーと思って、それでもまあたまにダメ元で擦っては見てたけど。あたしは母より脂っ気が多かったからアラフォーでこう二重になったわけだけど。
   おばちゃんになってから二重になってもしょうがないじゃんよー」
   美容師さん笑ってましたけど。

   おばちゃんになってからくるくるの髪で二重まぶたになってもなんにも嬉しくないよう。美魔女になってちやほやされればいいんですかい? いや一介の主婦にそれは不要。
   ほーんと、若い頃の突っ張りってなんの役にも立たないわ。
   女の子は美しく着飾って周りを楽しい雰囲気にして経済にも貢献するのが正しい生き方よね。とうぜん内面も磨いて貰いますが。

   そして、お会計の時間。
   「お疲れ様ー」なんていってお茶出して貰って寛いでると、
   「それで、先ほどのトリートメントが、大が3980円、小が……(中略)
   このヘアアイロン、おいくらだと思います?」
   美容師さんしっかり営業掛けてきました。
   アイロンはさすがに却下しましたが、トリートメントは購入させていただきました。まあ、これだけ楽しませて貰ったからね。たまにしかつけないと思うけど、買いましょ。

   「次にも是非わたしをご指名下さいね!」と名刺までもらっちゃいましたよ。ご指名料1回500円なんで、美容師さんも必死みたいです。次の予約も、この方で入れてもらっちゃいました。
   「次もまた素敵にして差し上げますからね!」って、大変なんですねえ。是非次もよろしくお願いします。美容師ってエンターテナーだったんですねえ。

   というわけで、虎美には正しくちゃらちゃらした青春を送って貰いたいおかあさんなのでした(やっぱりイヴェントには連れて行かない方が良いかな?)

|

« 「信長のシェフ」 これはひどい | トップページ | 拝啓爆弾低気圧様 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/138427/56535428

この記事へのトラックバック一覧です: 美容院も営業営業:

« 「信長のシェフ」 これはひどい | トップページ | 拝啓爆弾低気圧様 »