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2012年2月24日 (金)

コーディネーターはこうでねえと

   とあるところからのネタ。

   発達支援の教育の講演会なんかがあって、最後の質疑応答のところで、とある小学校の先生が、やっぱり発達支援の児童を抱えていて、
   「通信簿って、どういうふうに書いたらいいんでしょうね」って、藁にもすがる(思いの)顔で聞いてきたって。
   「普通の児童みたいに、『日頃こういうことが見られる、直していきましょう』って事実を書いちゃっていいもんでしょうか?」って。

   パネリストの偉いA先生やや声を固くして、
   「普通の児童と、遅れのある子ども、どこか違いますか? 同じ書き方でなにか不都合でも?」って。

   現場の先生は、ややたじたじとしながら、
   「ユニバーサルデザインの通知表って、ないですかねって話も同僚から出てるんですよ。所見欄、どういうふうに書いたらいいものかって」と、現場ならではのお悩み。

   A先生やや譲りますが、
   「わたしなら、これこれこういう指導をしています、こういう方向を目指しています、と文章を終えるようにしていて、『ここがダメ』、『これができない』だけで終わらないようにしています」と、きっぱり言ったんだとか。

   すると、それまで軽妙洒脱な話しぶりだった会のコーディネーター先生が、いきなり強い調子で割り込んで、
   「視覚の不自由なひとに、『眼で見えるようにガンバッテください』って、書く人はいないでしょう!」って。
   「現実で無理なことは書いてはいけない、受けとる保護者もそれじゃあ辛い! 指導者として個々の特性を見極めつつ、先ほどのA先生のように、できることについてこういう指導をしていますのでご理解くださいといったふうに書くことを心がけるといいとわたしは思います!」と、色をなすとはこのことか、って感じだったらしいです。
   それでも、断言は避け、最後は
   「まあ、いろんな考え方があると思いますけどね」と逃げるのがやっぱエライ人の特徴でしょうか。

   でもまあ、コーディネーターってのは、弁が立って関係各部署との折衝とか対外公報とかがうまいからってのもあるでしょうが、やっぱこういう骨があるからなるんでしょうねえ。

   ……というふうに、発達支援の世界はみんな日々苦闘しているようです。「養護学校」って、最近聞かないなと思ったら、「発達支援学校」とかに名前が変わってるみたいですね。いろいろ知らない世界があるなと思った今日この頃でした。

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期間限定。

   今日からあなたは

      アルティメット虎美ジブリール・チェリーブラッサム・ブルーミング
ちゃん♪(お母さん盛り過ぎ)

   略してアルトラね。

   サクラ咲きました♪ それでは皆さんお花見しましょ☆
   桜前線の動向を見つつお誘いのメイル差し上げます。

   いやーぶっちゃけ今年の甘木、定員割れギリで全員合格したらしいよ……。なんて泥門高校@アイシールド21

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2012年2月21日 (火)

漏らさない話

   年度末恒例のアルバイトをしています。
   例によって発達支援に取り組んでおられるエライ先生の講演のテープ起こしで、イロイロ面白い話に触れさせてもらっておりますが。

   発達支援児だって、人のためになる、という使命感を持つと行動が多少なりとも改まる、と、特別支援学級の子どもが職場体験をした話を例に引いて来られた話で。
   同じ、スーパーでのお肉をパック詰めする仕事でも、Aというスーパーは、現場にとっても障害に理解のないオバサンがいて、「なにやってるの!」「ダメじゃない!」「言ったことが全然できてない!」となにかというと怒られたそうで。支援児たちは荒れて、とうとう最後にはお肉をぶちまけて、そのオバサンの顔に豚肉がべったり! という惨事になったとか。
   ところが、Bというスーパーで同じ作業を行ったところ、そちらのオバサンは障害に理解のある方で、「まあ、がんばってるじゃない、偉いわ」「凄いじゃない」と、褒めてくれたので、みんな意欲を持って取り組めた、という話でした。
   そういうように、受け入れる側で、こういうことはできない子かも知れない、こういうことは負担が大きいかも知れない、と想像力を働かせて、理解して環境を整えてあげると支援児も力を発揮することができる、といった文脈のようでした。
   オチに、
   「Aってスーパー、潰れましたけどね」って、捨て台詞のように先生仰って。会場の笑い声入ってました。いや、恨みじゃなくって。

   それはこういうことでしょ? 
   仙台に、ローカル福の神で仙台四郎さんという方がおられます。実在の方で、明治以降戦前までの古き良き時代(要は忘れた)にいらした、やや富裕層の、「遅れ」のある方だったらしいです。人なつこい方で、日頃商店を自由に見て歩いていたそうですが、お店の方で、そういう四郎さん(なにを買いにくるでもない、通常の知能を持っていない男性)を邪険にしないで大切に応対していると、そのお店は繁盛したということで、亡くなられたあとローカル福の神として、肖像写真がお店に飾られたりしたんだそうな。
   もしかして、非科学的ななにかを持っていらした方なのかも知れませんが、そういう、ハンディキャップを持った方を邪険にしないで、大切にするようなお店は、他の普通のお客様、お年寄りや、そうでなくても身体が不自由だったり、なにか弱いところのある方にも、心配りができたことでしょう。そういうお店が繁盛するのは、やっぱり人の世の習いじゃないでしょうかね?
   そういうわけで、Aスーパーが潰れたのも、その支援学級の先生の呪いなんかじゃなく、そういう精神の余裕のなさ、酷薄なところがもうお肉売り場のたったひとりのことだけじゃなく社風になっちゃってて、それでお客に嫌われたんじゃないかと思いました。

   天網恢々疎にして漏らさずってのは、そういうことじゃないんですかねえ。

   ……と、イロイロ余計なことを考えながらやってるからまた仕事が遅い

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