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2012年10月10日 (水)

慎太郎のせいで駱駝がカローシ

   ちょっとそこらへんで引っかけた話。→
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121008/chn12100814560003-n1.htm

   今中国って国慶節とやらで大型連休だったそうですが、観光客も気合い入れて観光して、観光駱駝が過労死したそうな。一日10時間お客のせてたとかで。

   イヤーすごいわ。
   10億が金持って娯楽に走るってこういうことなのね。
   ここ数年中国からの観光客をあてこんでいた西日本の観光地は、最近の日中関係の冷え込みのせいで困ってるらしいですけど。そうか、日本に行きたかったひとも西域に行ったから駱駝が割り喰ったのか。石原慎太郎が都であの島を買うとか言いだしたせいですね(なんという風が吹けば桶屋が儲かる理論)。

   国際政治は奇々怪々(いや違うから)。

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2012年10月 8日 (月)

バレエを見に行ってきました

   香水の立ち上る裾揺らめかし
     バレエ観にゆく夕べなり我    舞音

   姫ちゃんからご案内を貰って、行ってきました宮前区市民ホール!
   3度目の正直で、前日から路線検索とグーグルマップでよくよく道順を確かめていったので、ちゃんと開場前に着けました! すごい!(それが普通!)
   川崎市の市民会館の作りとして基本なのか、麻生区といっしょで図書館が併設され、ちょっとしたギャラリーもありました。ホールの方が行列を作っていたので、ちょっと時間つぶしに書道展なんか入ってみたりして。なんでも区民のかな書道講座の修了生対象のお稽古の発表会だそうです(こないだ麻生区の図書館に新聞見に行ったときにはそこのギャラリーはキルトの会が展示会をしてました。有効利用されてますね、川崎市の市民会館はどこも)。かな書道だけに万葉から古今まで(その辺の叙景歌を集めたお稽古用のアンソロジーがあるようで、出典はそこと書いてあった)の桜やら月やら萩やらの名歌を散らし書きしていて、おおこれは変体仮名を読む訓練になるとじーっと目を凝らしていました。……あんまり読めなかったです。左に書いてある答え(その歌を楷書……でなかったりもする←不親切、で書いてある)を見て、やっと、ああこれは「連」の変体仮名で「れ」と読むのであるなと納得したり……時間かかる訳よね。
   ……店番(お店ちゃう)をしていた大奥様は、これは同好の士であろうとお思いになったのか、パンフレットを手渡してくれましたが。ごめん、お習字に興味はないです。

   集中力が落ちているので全部みる余裕はありませんでした(要反省)。落ち着いた頃に入場、全席無料なので、ただ入って、差し入れのお菓子を、あの横浜煉瓦、今はホワイトも出たので黒白入ったのをひと箱姫ちゃん宛に預けて、客席に入りました。
   ここは所沢の西武ドーム並みにびっくりです。そういえば丘の上に建ってたかもですが、ホール入り口を入るとそこは2階で、ステージを見上げる1階席に坐るには階段を下りなくてはいけません。わたしは2階席が好きなので、正面の、プロが記録を撮るために大きなカメラを構えている真後ろに席を取りました……マイクスタンドが立っていて視界がまっぷたつにされていましたが、他の出演者ご家族みたいに真剣に1人を見たいというのではないので、まっいいかー他の方によりいい席を譲れたのでよしとしようなんて暢気にしてました(ごめん姫ちゃん。わたしの視力では2階席でなくても個別認識は無理。来年はオペラグラス持っていきます)。

  しばらく汗を拭いながらぼーっとしてますと、開演。小さい子のクラスから3,4人ずつ小品を披露していきます……。毎年楽しみな「清四郎ちゃん」(仮名)、今年もがんばっていて、「グラン・パ・クラシック」という曲を1人で踊っていました。たぶんこの振り付けは……たとえば熊(川)哲(也)だと2メートルほども飛び上がってステージを悠々一周するのであろうなというのを、一生懸命そこは熊じゃなく子リスくんがぴょんぴょんと回っているのが彼との差を感じさせて、やっぱりこの世界も厳しいのうとしみじみしました。
  やっぱりね、初級なりにそんな難しい技はなくちょっと飛んでぴたっと止まる、それが、支える脚はまっすぐ、もう一本の脚は後ろへもう一本と直角を作るように伸ばし、両手は左右に伸ばしてバランス、という、バレエ漫画でおなじみの「アラベスク」というポーズですが、基本のこれも良く見ると皆が一様でない。脚がぷるぷるしていたり、堪えきれずに顔が下がってたり、脚が直角にならない残念な子がいたり、さらに鈍角になるまで上げられる子がいたりと、こういうのにもできる子と残念な子の差が出るのであるなあとつくづく見ておりました。

   中学生クラスになると、これは華やか。スカートも短いあの「クラシック・チュチュ」になって、身体に対してほぼ垂直に広がっています。バッチリお化粧もして幕が開くとステージに勢揃い。顔見せのちょっとした動きの後、下がって、それぞれの1人での踊り「××のヴァリエーション」というものを見せてくれます。キトリというのは「(バレエの)ドン・キホーテ」のヒロインで、このお姫様の踊りはバレエ漫画ではよくコンクールでの演目に選ばれたりするものなので、一度みたいと思っていたから嬉しかったです。確かに華やかでした。あとは、青い鳥のフロリナ王女。青い衣装で可愛らしい踊りでした。すごかったのがエスメラルダ。白地に赤と金の衣装で、手にタンバリンを持っています。これを、タンゴのような切れのいい音楽に合わせて、鳴らしながら踊る、手で叩くんじゃなく、肩や、肘、甚だしい場合はピンと伸ばした脚の先に当てて鳴らす! ちゃんと音がシャン! と鳴ってる! カッコイイ! もううっとり! ブラヴォー!(これも格変化しますから、女性1人ならブラヴァ! というべきところ)と言ってしまうところでした、と姫ちゃんに終演後言ったら、
   「言ってもよかったのよ、喜んだでしょう」って。
   「でも、あと先輩もいろいろいるのに訳解ってない人間が途中の派手な演目の子にだけ掛けたらあとで複雑なことにならないかと思って」
   「それはメラメラと炎が燃上がるかもね」と姫ちゃんは鷹揚に笑ってましたが。

   素人が見ていても、これは大技だろう! と思われる立ってくるくる回る動きが何度も続いたり、高いジャンプで周りながら一周したり、というところになると、解っているお客から拍手が上がるので、こちらも、安心して溜め息を吐いたり、弾けるような拍手で感動を示したりすることができました。本式の公演では、たぶんそういうの、思っても周囲を気にしてできませんから(わたしでも!)とても「お客をやっていて」気分良かったです。

   姫ちゃん達大きいおねえさんのクラスは孔雀のような色味の長いロマンチック・チュチュでした。胸元とか背中とかザックリ空いているお衣装で、きっとぎゅっと締め付けているのねとか思っていたら、楽屋にお邪魔したときに近くで見たら、肌色のストラップでお衣装も、その下のインナーもしっかり吊っていました。なんだ、そういうものなのか。まあ、激しい動きだし、そうでないときもあのたおやかな動きをキープするためにインナーマッスルとかを使いまくりなので、なんにせよバレリーナはみんなほっそりしてました。

   みんな、あれだけ飛んで、回って脚を上げたり爪先でキパッキパッとポーズを決めたりしているのに、足音がほんとに微かにしかしません。おかあさんが普通に立ち居した方がもっと音がするわよ。虎ちゃんのお点前もですが、そういう高度な動き、運動エネルギーの大きなしぐさをなんでもない風にしてみせる心意気が命なのでしょう。ほんと、うっとり。

   恐れていた(?)創作のステージはなくて、トリは先生達による2人の踊りでした。パンフレットの真ん中に、1ページを割いて紹介してあった外国でも活躍しておられる男性ダンサーは先生の相手役のようでした。

   あれ? 先生って、前お話ししたときに聞いた、わりとはっきりものを仰る方? 自分のバレエ団を持っておられる先生って、「ガラスの仮面」の月影先生みたいなマダムを想像してましたが、パンフレットのお写真はいいとこアラサーのお姉様でしたよ? 果たしてステージが始まると、綺麗なお姉様が王子様と2人で優雅に踊っていのでした。

   さすが先生です。ひとつひとつの技が高度で、脚が高く上がる、姿勢キープが長い。もううっとり。王子様役が、コンパスでも持って歩くようにその美しい脚のなりのまま、抱えて持って歩く、掲げてキープする! こんな麗しい姿を人間は取ることができるのだとただただ溜め息。

   それにしても。おばさんは余計なことを考える。

   お昼の部とはいえ、市民会館ホールを休日貸し切ったらだいたい100万。合唱と違って、オケは要らないとは言え、その分衣装はレンタルでもかなり掛かるだろう。スモーク焚いたりもしてたから特殊効果に多少お金も掛けて。舞台天井からシャンデリア様のものも下がっていたし。「テレプシコーラ」で、有名な男性ダンサーを相手役として呼んだら50万負担するみたいなことを言ってたし。これはお金がかかるなあと。

   うちの合唱団よりは人数が少ない……総勢50人ぐらいとしても、先生方への謝礼込みでトータル200万ぐらいと見て、発表会費用を頭割りすると4万ぐらいかかるのか、すごいな、それなのに入場無料か。「テレプシコーラ」では、チケットは有料で、いい役が付くとノルマも大きいみたいなこと言ってたなあ。バレエはお金のかかるお稽古ごとのようです。

   漫画だと、トリとか、ちゃんとした1つの演目をやる場合の主役は、主人公たるコンクールを狙っているような生徒がやるもんだと思いましたが、このバレエ団では先生が最後を飾るようです。まだそういう賞をねらっていける生徒さんがいないのかな。先生も、まだお若いようなので、ご自分の技術をキープしつつ、生徒さんに力を誇示するために披露をなさるのでしょうか。せっかく来てくれたお客に、ちゃんとしたものをお見せしようというプライドなのか。とりあえず、こんないいものをただで見られたおかあさんが得をしました。

   姫ちゃんの手を取って、「来年もよろしく」と図々しくお願いしてきました。その手もしなやかで、ああ、姫ちゃんは文字通り永遠にわたしのお姫様なのでした。

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