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2012年9月22日 (土)

猫屋敷便り 2012

   今年は諸事情で虎美と旦那様だけが帰省したのですが(それも日程ばらばら)、虎美は哀しそうに、
   「猫が減ってた」と。
   「なんとな?」
   サンルームの軒下で野良ちゃんが一匹出産したのを保護して以来のにゃんこ御殿ですが、近年は2桁の大台に乗って、近所のアパートからわざわざうちに餌をやりに来るひとまで出ていたのに! さすがに保健所に叱られてドナドナされていった!? それとも先手を打っておじいちゃんが(自粛)!? 
   「うちの子は見目がいいからどんどん飼い主を自分で見つけて出て行くのよ」って、だったら2桁になってませんでしょ、お義母様!
   とっても嫌な想像をぐるぐるさせているわたしに、
   「出て行ったと言ってるんだからそれ以上突っ込むのは野暮」と虎美はクールに対応してました。旦那様も、
   「もっと餌の良いところに乗り換えたのであろう」って。ああ、そういえば、
   「カリカリをやるとつまらなそうな顔するようになった」と虎美が言ってましたかね。ああ、金沢早乙女家ではお猫様たちにはあの近江町市場で魚屋さんから貰ってくる小さい魚(鰯とか?)を湯がいて与えています。それに、カリカリと称して小さくペレット状になったキャットフードを大きめの餌皿にひとすくいほど。あとはおやつ&娯楽として畑を荒らす小動物を適当に。あとご近所の回遊先でいろいろ貰ってたり。
   そんな食生活は半野良としてはまあ上等と思っていたのに。

   猫はどこへ行った?

   この2年で1回しか帰省してない嫁の言うコトじゃないですが。

   と思っていたら、福井の方に出張された旦那様がおうちに立ち寄られて、聞いてきたことによると、
   「もっといい餌をもっと早い時間に出すうちが出て、そっちへ行ったそうだ」
   「もっといい餌はともかく、お義父様より早い時間って、ほぼ丑三つ時?」
   「知らん……とにかく早いらしいよ」
   早乙女お父さんは3時起床の超高血圧健康的生活です。起きたらすぐ猫にご飯です。明け方に猫がぐるぐる言ってるから最初の頃は何かと思いましたよ。

   ということで、平和的に謎は解決したのでした。そして、もとからいる茶虎系の血筋の子たちだけが残った模様。

   「けだものよのう」

   まあ、お互い適正値ということで。

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2012年9月20日 (木)

腹が膨れる!

   流石高校野球部の近況。
   なんかこの初夏に今年の一年の抱負を聞いたときから、
   「元気って言うかやんちゃな子が多いなー」って思ってたんですが。
   「ここでならレギュラー取れそう」とか、「今年からバンバン試合出ます」とか言っちゃうのって、どうよ? 高校野球ぐらい実力主義の世界だと、あんまり謙遜とか先輩を立てるとかやったりしないのかなと思ってましたが。

   ややヤンチャすぎたようで、とりあえず夏の大会までにひとりふたりは逃げたらしいと。

   そんでもって、甲子園予選はいいところまで言ったというのに、豹太たち3年が引退したら、秋の大会はあっけなく負けちゃって。
   どうもうまく行かないまま緩んできて、先生にとうとう怒られて。
   昨日はみんな早起きして先生に謝りに行こう! ということになったらしいのですが、そこでまたやらかして(その内容はやっぱり書くとヤバイらしい)。
   そんな大変な事件があったというのにおかあさん軽くぎっくり腰で寝坊して豹太(携帯水没で故障中)起こすの忘れてて、豹太昨日は10時出という虎美並みの大名登校してしまってて。ああ、携帯壊れてたから情報入ってなかったのね。

   とりあえず読売の20日の朝刊にはまだ載ってなかったぞと。

   あの人数を束ねていくのは大変みたいです。

   わたしは当事者たちがもう1,2年であるということが役員ママからのメイルでは解らなかったので、朝イチで豹太を叩き起こして登場人物について解説をして貰って、ちょっとホッとして。でも、現役諸君の謹慎は当然にしても、3年のみんなの推薦入試にも関係するんじゃないかととっても心配してしまいました(利己的ですかねコレ?)。

   そして、今週末に予定されていた3年の引退試合は……当然中止かな。この前の3年生を送る会の日は大雨で22日に繰り延べになったのに。もしかして、奇跡の進撃の反動で不運が来てるのかしらん。

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2012年9月19日 (水)

偏在する善意

   例によってその辺で引っかけた話。
   シーズンなので、サンマを七輪で食べたくなったとある青年が、ホームセンターじゃないところの町の荒物屋(でようござんすか?)に七輪と木炭を買いに行ったところが、そこの老齢のご主人に、
   「なにに使うの? あんた年いくつ? 仕事は?」と根掘り葉掘りされて、店の奥でお茶なんか頂きながらご主人の来し方やら、今の社会に対する熱い想いなどお聞きして、深く感じ入って涙ぐんでしまって、ご主人から肩なんか叩かれて激励されてイイ気持ちになって帰宅して。

   ……結局七輪は買えなかったというオチに爆笑。

   今時は若いのが一念発起してほんのちょっとしたグルメを志しても練炭自殺を企図していると思われるのね。まあ、ご主人いいことをした気持ちになってるかも知れませんが、それを通り抜かして、「おれァ練炭自殺しようとしてる若いのをおれの人生語って思いとどまらせたね」なんて町内会で武勇伝にしてたりするといや~ん。 

   やっぱりここはホームセンターでドライに購入すべきだったんでしょうかねえ?

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「猫色ケミストリー」 腰巻きに偽りあり!

   夏頃に虎美がジャケ買いした青春ミステリ。表紙がイラストで、草食系の理系男子大学院生と院生の女子と猫の人格入れ替わりものだそうなんですが、虎美が怒ること怒ること。
  「 『猫がスマホで謎解きを』って腰巻きのあおり文にかいてあるけどウソだから! 猫の肉球じゃあタッチパネル巧く操作できないし、視力が向いてないからすぐ諦めてるから!」ああ、そういうウソはいけませんね。
   虎美をなだめつつ母はどーでもいいやーと放置してたんですが。

   虎美書評にも取り上げやがって、「全ての猫好き理系人間に贈る」とか書いてあったので、おかあさん完全文系人間だけど読んでみましたよ。

   あれ?
   読み進めて、この草食どころか絶食系の人嫌いの主人公菊池くんのいる大学が……近くに根津神社があって? それで農学部でそんなすごい研究やってる大学? あそこちゃうん? キャンパスにはあまり出入りしたことないんですが、なんとなーく、想像できたりして。そういう大学で、そろそろ修士を終わろうとしてる菊池くん、対人関係はもう過去のトラウマのせいで逃避の2文字。もう数年、家族以外の女性とは口をきいたこともないという生活を、淡々と受け入れて生きてきました。ただ、グラウンドの脇で死にかかってた猫の面倒をみてやって、キャンパスで見かけてはちょっとした交流をしていたぐらい。
   そういう菊池くんが、同級の女子、辻森さんに猫との交流を邪魔されているときに襲ってきた災難! 落雷。その膨大なデンキ的(掛詞!)エネルギーによって彼らの精神は入れ替わってしまったのでした。
   そして、女子大学院生になってしまった菊池くんと猫になってしまった辻森さんが、もとの状態に戻るために奮闘するうちに、研究室内で密かに行われている恐ろしい犯罪と関わってしまうのでした!

   たしかに辻森さん入り猫が可愛い。テレパシーで菊池くんと会話できちゃうのができすぎだけど、そこはフィクションだから気にしない。辻森さんの研究室の人間模様が、ある意味解りやすいけどそこが青春ぽくて好ましい。辻森さんの理系~な研究内容については「がっぴに」の官能描写より真剣にスルーさせて貰って。猫の本能に翻弄されながら、もとの身体に戻ろうと必死に推理と実験を重ねる辻森さんが可愛かったです。あ、草食系菊池くんの淡々としてはいるが善良な気の持ち方も好ましかったです。伏線も、あーこのひときっとこうなんだぜというのがぴたり、ぴたりとはまり、カタルシス感はありました。

   もとの身体に戻るには、ありがちな、同じ刺激を受ける、という方向ではなく、そう、「名探偵コナン」の、あるお酒を飲めば戻れた! っていうやり方に似てるかな。理系の男女らしくそっちでああでもないこうでもないと可能性を潰していく過程はなるほど理系ミステリでした。

   今流行の脱法ドラッグに絡めてあって、研究室はこんなにヤバイ世界、ってのが少し解ってそこのところも面白いミステリでした。「バチスタ~」みたいに、シリーズ化してもいいんじゃないですか? それにしても、「猫がスマホで謎解きを」はひどいウソだったなーそこだけ反省してください。あ、テレパシー&2人羽織で実験を指示はします。

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ツバメなんかにゃ解らない

   それでこの連休にあった甘木高校の文化祭に行って来ましたよ。
   虎美の文芸部は教室展示、茶花道部はお茶席があるそうです。
   文芸部では、展示のノルマの「書評」、ショートショートに詩数篇に俳句数句に虎美は四苦八苦しておりました。
   「ショートショートは模造紙に書いて貼るんだけど、根津君たら長すぎてA4一枚に収まらなくて、6Pぐらいを一枚に貼り付けることになって!」
   虎美、進行状況を毎日熱く語ってくれてました。
   「俳句は栞を作って、希望者はそれを自由に持って行けるようになってるから!」
   「やっぱり俳句はシグリンがすごい」
   などなどかしましいこと。
   「プレゼンで、よそのクラスの企画で、『2ーX組で僕と握手!』ってやったクラスがあったから、うちも先輩がワルノリして、
   『文芸部ではこのイケメンの根津君の握手会をやります! 文芸部××教室で根津君と握手!」ってやっちゃって、根津君も(腐った虎美その他に影響されて、そこで『スケットダンス』のダンテこと伊達くんのように)キメポーズをして見せたもんだから、
   『キャーッ!』ってなって……。すごかったんだよ!」

   嗚呼、この初夏の詩のボクシングの練習をしていた頃には、一言キメぜりふを吐いた後恥ずかしさに赤面して舞台の上で丸まっていたぐらい純情だったのに! と虎美はしみじみしてました。そういってだんだんヨゴレていくのね……。

    さてプレゼンというのは、文化祭前日に、各参加グループがどのような企画かを全校生徒に向けて説明・発表する行事だそうで、それが今時の発表能力の無駄に付いた高校生にかかると、各種IT機器を駆使して動画は撮るは、編集するは特殊効果入れるはで、そのプレゼンテイションだけで楽しい行事のようでした。虎美も茶花道部のお茶席に人を呼ぶべく「一番可愛いみみちゃん(仮名)に当日の浴衣を着せて気合い入れてPV撮った。明日は友達のうちに泊まり込みで編集する!」って言ってましたかね、先週は……。
   その茶花道部はちゃんとお棚のあるお点前を家庭科室奥礼法室で行い、現役女子高生の浴衣姿で亭主も半東(字忘れた、亭主の背後に坐って茶を運ぶアシスタント)もお運び(その他大勢にお菓子や茶を運ぶひと)もサーヴィスすると言って、夏休み前から浴衣を自分で着られるようにお稽古していたそうで! 茶花も毎回自分たちで活けていたとかで(でも、みんなブルってしまうところを無駄に大胆な虎美が、あーわたし生け花やってましたからやっていいすかー? と毎度引き受けていたらしい。まあ、草月と茶花は方向性が両極端だから虎美結構苦労していた模様)、なんかとっても大和撫子になれそうな部活と見ました(でも、集まっているのは今時の漫画の好きな女の子なので、文芸部なんかよりよっぽど「マニア」な漫画話ができるらしい)。
   できれば来てねなんて虎美にしては期待しているようなので、祝日で忙しいところを無理を言ってお休みを貰って、行ってきました。

   「知志祭(仮名)」って、あの故事成語、「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志をしらんや」からきてるようですね。やっぱ、高校の学園祭はこういうんじゃないと。
   結構にぎやかにやってました。校門横には「祝! 文芸部全国大会出場!」の横断幕が。なにの全国大会なのかわかんないですけどね、文芸部だと。小説なのか詩なのか俳句なのか。帰って虎美に突っ込んだら、「ああ、それは、ええと津軽先輩(仮名)だからこの春のかな……」とおぼつかない。いいのかそれで。
   「甘木高校が全国区なのはチアと文芸部だけなんだから!」だそうです。チアも中庭で演舞をやってましたよ。でも、チアはそれを目指して入ってくる生徒も多いようだが、甘木高校を文学がやりたくて選んだ子がいるとはとても思えない……根津君?

   まっすぐ礼法室を目指して先生にまずご挨拶。この暑いのに和服着ていらっしゃいました。小柄な老婦人。
   「早乙女虎美の母でございますぅー! 先生にはいつもお世話になってー!」
   「まあ、早乙女さんの!? 早乙女さんいい子ですよーいつも助かってます」
   「いいえー! 我が儘な子で先生にはご迷惑をかけているんじゃないかとー!」とおばちゃん語でいろいろとご挨拶をして、
   「なんだおかあさん来たの? いまお点前済んだところなのに!」と顔出した虎美をチェックして。……こないだ満を持してカットしてきたので耳の横に触覚のできる「姫カット
になっていて、アップにして(何時間か経過して頭下げたりなんだりしてて)もなかなかいいカンジになってました。いやちょっと触覚がザンバラだったカモよ。
   「親が来たらその回はその人が点てる」ルールだったので、虎美可哀相に2回連続で
亭主でした。お正客だったら、「この度はお高いところから失礼いたします」という口上から始まる「お正客」役をこなさなくてはならないかなと来る途中頭の中で練習していったのですが、先生がお二人既に入っていたので、そこは任せることにして、お詰め(最後の客。回ってきたものを返したりと多少作業がある)を勤めることにしましたが……もう床の間の前に生徒さんがびっちり座ってて、とても床を拝見できる余裕はなかったみたいです。そのまま毛氈の上に直行しました。
   一応ハントウさん(? 虎美ではなかった)が襖を開けて、
   「本日はお忙しい中甘木高校茶道部お茶会にお越し頂きありがとうございます。心を込めてお茶を点てさせていただきますので、最後までお付き合い下さい。それではお点前をはじめさせていただきます」云々と口上を述べました。
   しずしずと虎美登場。堂々としたものです。ああ、曲げわっぱの建水(ゆすいだ水を捨てる器)って、木の肌だから柄杓が滑りやすいのに、落とさずに持ってこられて偉い!(おかあさんお稽古でよく落っことして最初からやり直しによくなったから!)でも、さすがに涙ぽろぽろとまでは行きませんでしたけど。
   正客の先生は黙っておられるので、出しゃばってもなんだしな、と黙ってました。ああっ、この床の間の掛け軸「一期一会」を書いたのはどこのどなたなのか、床の間の柿のかたちをした香合(お香入れ)はなに塗りなの!? どんな謂われが! おかあさんはもう口から質問が飛び出そう。我慢が辛い!
   お菓子が運ばれてきて、会記も回ってきました。
   会記ってのはその日の使用アイテムが一覧になった記録です。茶碗はなに焼で、銘がどうとか、偉い坊主の縁のものとか家元がどうしたとか軽く書いてある。棚は吉野棚だそうです。これは4本脚の立方体に近いかたちの棚で、両脇に当たるところには開口部がある。客から見て遠い方にはよしずが張ってある、調べたら、冬は障子になるらしいとのこと。棗はなんとかの絵柄で、茶杓は何代目の宗匠のお好みだとか、どっかのお寺の住職からもらったとか、ちょっとした逸品がずらり。そういえば、エアパッキンでくるんだ超お宝な茶碗があったとか言ってたなー。その他、お茶はどこのメイカーのなんというブランド、本日のお菓子はどこの、とまで書いてあったのが、最後、「シャトレーゼ」ってのにずっこけました。そういえば、言ってたかなあ。その辺にシャトレーゼがあって、そこに頼んだって。シャトレーゼも和菓子を作ってるんだねとその時は流したんだけど、会記にカタカナ名はそぐわないわぁ。栗のかたちをした練りきりで、美味しかったけど……シャトレーゼ、メジャーになりたかったら和菓子部門は漢字の名前付けようよ。菓匠三全(たしか萩の月の製造元)も、洋菓子部門はロワイヤルテラッセって名前だし。

   あんまりてきぱき虎美がお点前をこなしたのと、水屋(裏方)が彼らにとっては多めのお客にてんてこ舞いになったのとで、あっという間にお点前が終わって、その回ラストの客であるおかあさんにお茶が来る前に虎美アシスタントと共に去ってしまいました。気が緩んだのか最後のご挨拶のところでどっすん! って坐ってて、あーあ、そこが3本まだ毛が足りないところよねとおかあさん上級者ぶって。でも、そのくらいしかツッコミどころがなかった……って食べる方に集中してたのもありますが。

   また半東さんが出てきてご挨拶をして解散、皆さんさっさと出て行ったので、おかあさん半東さんに断って、お床ににじり寄って、香合とお花をじっくり見てきました。なんか、毎度虎美が茶花は大変と零してる割りに、花材がいっぱい……盛大に使ってあったような、茶会だから華やかにしたのかしらとちょと不審に思いましたが。そして、茶入れの横に、白の釉薬が大胆に掛かっている楽茶碗が飾ってあって、ナントカというお宝な茶碗の「写し」(許されるレヴェルのレプリカ?)だと注釈。そして、「ナントカ先生が制作」って書いてあったのがさすがゲージュツの甘木高校! 後で聞いたら、欠けてもいいから使ってやってくださいと先生自ら持ってこられたそうな。陶芸が趣味っていうのもすごいですね。それって美術の先生? って聞いたら「数学です」って。やっぱり甘木には陶芸の好きな先生が吸い寄せられるのか、甘木にいると陶芸にはまるのか……。

   お棚の方にも大胆に脚を進めて(いや、正式なお席入りという入場シークエンスだと床の間を見たら棚も見るの!)、その吉野棚やら、芋頭型という季節に即した水差しを見たりしてから(季節に会わせて柿やら萩やら芋やらを取り合わせてあった模様)ゆっくり退出しました。あー久し振りにお茶席に入ったわー! とイイ気持ちになりました。……暑かったけど。
   ほんとそこら辺の食堂みたいなカンジに、調理室の隅っこのスペースを使った立礼席もありましたけど。……ほんとにただの喫茶店みたいなカンジになってて、お茶席とのいかんともしがたい差が哀しかったです。まあ、今時のDK、JKにはそっちの方がお手軽で良かったらしいです。
   うちに帰ってきた虎美の種明かし、あの花は先生が用意した花に加え、事務の方が好意で持ってきてくださったのがあったそうですが、
   「ハーブが結構あって……」
   「匂いのある花は茶花にはならないのでは?」
   「うん、先生困ってた」
   それは残念だったなあ。ワレモコウにススキと木槿に……ほんと盛りだくさんで。

   さて、そこから、いただいたパンフレットを頼りに文芸部の部屋を目指します。わりと迷わずに到達できましたが、ちゃんと1教室割り振られていてびっくり。一番奥で、奥から「学校説明会会場」「文芸部」「手芸部」。虎美は背後から「地味でしょ」と申しておりましたが、……静かでおかあさん的には良かったです。廊下の外には俳句の短冊が張り出されてました。

   太陽に花を向ける向日葵を、それを見ている作者の方を向かない人見知りとたとえる
……たしかにシグリンのはいい。その他、まあ、あれだ、パワーストーン売り場。入り口に当番の部員がいて、アンケート用紙を配ってました。
   目玉の作品は1人一枚割り当ての模造紙(ハーフサイズ)に、詩やショートショート、好きなジャンルの作品を書いて、そこは今時だから写真を背景にしたり(フリーの素材サイトから貰った来たらしい)、自分でイラストを描いたりして構成して、面白いものになってました。作品自体をつくるよりその展示の構成を作る方が大変だったそうです。
   宿題の書評は、1人1本をA4にまとめて、対象の本と一緒に置いてあって。虎美はジャケ買いの「猫色ケミストリ」で、読み終わったときから勧められてたんですが、「全ての猫好き理系人間に勧めるミステリ」って書いてました。おかあさん帰ってきて今日即行見せてもらいました。感想はあとで。
   「ハードカヴァーを出したのはあたしとメンちゃんだけだった」(彼女は「山崎直子の夢をつなぐ」)ってのは文芸部としてどうよ。いわゆる純文学はシグリンの「春琴抄」だけだったな(でもかれは文庫本だった)。そこは戦前の一高生じゃないけど見栄を張れよ! ドストエフスキィとかデュマとかいっとけ!

   根津君は削れないひとのようで、今回も星新一ふうのショートショート、プリントアウトしてから考え込んでたそうで、余白とか切り詰めまくってなんとか模造紙全紙に収めてました。シグリンはショートショートも感傷的で良かったです。

   そして、ちょっと期待してたおかあさんでしたが、その時間帯の店番は根津君じゃあなかったみたいで、握手会はしてませんでした。でも、「握手会はこちら」とドアの横に小さい貼り紙がしてあったのはもう商売巧いなってカンジ。おかあさんがいる時点で、
   「根津君いないんですかー?」って言ってる女生徒いました。さすがだ。

   「部誌も、著者近影って根津君の写真をでっかく入れれば高く売れると思う!」って、どんどん文芸じゃない方向へいきそうな甘木高校文芸部の明日はどっちだ……?

   あとは、通常160円の所100円でご奉仕というクリスピークリームドーナツを買って帰りました。うん、あんまりああいうお祭り騒ぎはなんかいたたまれないんだよね。迷路とかおばけ屋敷とか入るのこの年じゃあ気後れするし。

   暑かったし。よろよろ帰ってもうお化粧落としてがーっと顔洗って昼寝させてもらいました。

   虎美は楽しかったーと帰ってきましたが、それまで体調悪かったのに気合いでつないでいたようで、今日は「のどがいたいおきれない」というメイルを寄越して、片付けはおさボリで寝てました。あーあ。これから魔の9月に突入か……。がんばって復活してね。明るい高校生活が待ってるよ。

   

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2012年9月17日 (月)

朝一番はやいのは

   文化祭前の虎ちゃんは毎日7時半学校集合だったり6時起きだったり。
   その日も、7時に出られるようにおベントよろしく! だったので、中学校時代とは別人のような変わりっぷりに敬意を表して、涼しい階下の和室のわたしの布団でころりんと寝入ってしまわれて、おかあさん布団を奪われながらも怒らず3時過ぎにむくっと起きてご飯をしかけていましたよ。
   (しかしながら、完全文化系の虎ちゃんが文化祭の季節に張り切るのはいつものことで、問題はそのあと力が抜けて10連休とか平気でやるんだよな……心配。それに、欠席だけはしてないけど、遅刻はもう8回目で、反省文はもう出していて、2度目の反省文だっけ、親の呼び出しだっけ、が目前の、甘木高校遅刻番付西の正横綱らしい。堂々の東の横綱は同じ文芸部のアナログ・イケメン根津君。おにいちゃんと、変身したようでもやっぱり魔の9月と話し合ってたところ)

   で、炊飯器にスイッチを入れて、さーもー一眠り、といってパソコン前に腰を据えたところで物音が。
   「だーりんですか?」とドアを開けて廊下を見ると、
   「熱くて眠れない」と、香港生まれの大熊猫様が氷枕を取りに来てました。
   「今可愛い猫科の子が寝てますので下は無理です」と言って追い返して。
   「そういうあんたは今なにを?」
   「おベントの仕度でゴハンしかけたところ」と、廊下で話し込んでいたところ、玄関先に人影が! えーっこの辺空き巣が良く出るって注意の回覧板回ってきてたけど、こんなバス停の真ん前のうちに入るか!? と身構えると、郵便受けから音もなく読売新聞が差し入れられたのでした。

     

新聞屋さんかい!?

   いつもはバイクの音がするから気がついてたんだけど、その日はしゃべってたから気がつかなかった!

   怖かったのに声が出なかった!  いざというときってやっぱり声ってでないんだ!(おかあさんのような剛胆で口が減らない人でも!)
   皆さんもお気を付けて。
   えーと具体的には戸締まりをしっかり?
   うちって旦那様待ちだから旦那様が終電逃すとその夜ってドアの鍵空いたままなんだよね……やばい?

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