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2012年6月23日 (土)

レジデータはローマ字入力のようです

   昨日は午後は比較的暇でした。ちょっとお品物を通して、品名をモニタで確認したところが、

   「ちょっと! これ!」

   隣のレジの方を呼んで、見て貰ったりして。
   「なんです?」

   ハウスミカン5個パック入りなんですが、

   「ハウスモカン」って!

   青果主任はこの春から入ったちょっと若い頃の(必殺! に出てた辺り)三田村邦彦みたいで密かに目の保養にしていたのですが、まだちょっとデータ入力に不慣れだったみたい……? IとOはキーボードじゃあ隣同士ですからねえ……。一字違いで大違い、でもなんかちょっと可愛い?

   とたんにレジのおねえさんたちに笑いは伝播し、古株のお姉様が
   「ちょっとオータさん!」と、主任にクレィムに行きました。

   「なおったわよーぅ!」
   暇だったせいか、訂正はすぐでした。

   「モカンってなによモカンって」しばらくおとなりさんはくすくす笑ってました。

   あ、その昔、仙台銘菓白松がヨーカン・モナカっていうのまちがえて、モーカン・ヨナカって言っちゃったことはあります。

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2012年6月22日 (金)

骨までしゃぶり尽くすハーレクィン2 「愛を捨てた理由」

   例によって今回更新のハーレクィンのレンタルコミックがなかなか面白かったので。
   「愛を捨てた理由」作はペニー・ジョーダン、画はJET。
   JETさんは、講読してた雑誌の読者コーナーを担当してたこともあり、その別冊でエッセイ漫画を連載してたこともあり、近しい感じを勝手に抱いてますが、漫画家としてのホームグラウンドはなんというかポオとかドイル系の海外ミステリややゴシック入ってる系のようです。骨太でチェストのある男性がお上手。彫りも深く、美形というよりハンサム・ガイと呼びたい黒髪オールバック系が得意かな、そう思うと、ハーレクィンに向いてる、向いてる。日本女性の一般的好みから言って、これはもしかして原作では胸毛も想定してるだろうという男臭いヒーローでも、ハーレクィン・コミックではそういうの一切描かれてないですが、ことこのJETさんの絵柄ならあっても許せる感じです。それくらい、バタ臭い

   そのバタ臭いJETさんの画でどういうストーリーかというと、公式からあらすじをもってくるとこう→

> 新社長の姿を見てケイトは我が目を疑った。5年前、他に女性ができたと告げて彼女のもとを去った元夫のショーンだったのだ!

   ハーレクィンのパターンでいうと、「元彼(夫)が上司となって現われて思わぬ再会!」系です。結構これはあります。だいたいが、過去に説明責任を果たさず振られているので、ヒロインは大ダメージを負ってます。そして、往々にしてそういうときは妊娠もしてるので、「シークレットベビー」タグも付きます。ヒロインがひとり、事情のある子供を育ててる系です。これは自分の子に限らず、双子の姉のだったり、奔放な従姉のだったりしますが、今回は自分(と元夫)の子。

   ヒロイン・ケイトは結婚早々夫に「自分は結婚に向いてないと解った」と離婚を切り出され、その後で生まれた息子オリヴァーを女手1つで育てているけなげなシングル・マザー。けなげも行きすぎてやや過労気味です。オリヴァーは「ぼくんちが犬を飼えないのはパパがいなくて貧乏だから?」なんてクリティカルなことを聞いてきて、もう思考回路はショート寸前。そこへ新しく会社を買収して代わった社長がその元夫ショーンが現われます。これ以上傷付きたくない、とばかりにその日のうちに辞表を出したのですが、ケイト優秀すぎて、こんな経理責任者を失ってはこの会社を買った意味がない、とショーン社長うちにまで慰留に来やがる。
   そこで、質素な家のリヴィングでひとり(ショーンに別れを告げられた)悪夢に涙するケイトの姿に、ショーンは愛の再燃を痛感するのでした!
   未練あるんだよ! クソ社長まだケイトのこと好きなんだよ!
   じゃあなんで離婚したんだよとこの物語の謎を押し出しながら、2人は激しく求め合います……って、寸止め。ハーレクィンはこの辺が長い。原作だと、キスだけで3ページぐらい使ってると思う。いかに自分が昂ぶっているか、しかしながらそれをプライドやらトラウマやらで認められない……ってのを男女とも(そこはその物語による)これでもかと出してきます。今回も、自分からショーンの首に腕を絡めたところでオリヴァー帰って来ちゃった。

   息子、空気読め!

   ところが、ちょっと神経質で人見知りなオリヴァーが、
   「おじちゃんご本読んで」と彼のジャケットの裾を掴んで離さないという驚くべき積極性を見せるのです! 
   やっぱり血は水よりも濃いのか!?
   ここんとこが絵師の見せ場で、ちゃんとオリヴァーはショーンそっくりの黒髪、ウェイヴのある髪に描いてあります。
   養護施設育ちで温かい家庭に憧れていたというショーンは、つい絆されて、オリヴァーが寝付くまで絵本の読み聞かせを買って出てくれるのでした。
   子供に温かい気持ちを持つことができたショーン、しかし、それが愛するケイトの子であるということはともかく、ケイトが他の男性との間になした子ということに心を乱されておるようです。じゃあ子供が嫌いだから結婚生活に向いてない、わけじゃないよね……?

   ケイトは離婚の傷で心を閉ざすばかりなのに、ショーンは狂おしくケイトを求める、その逃げれば追う構造に、ナイスなイヴェントが起こります。
   過労のケイトがオリヴァーともどもインフルエンザで倒れるのです。医者は3週間の休養を求めます(正しく空気読んだ医者だ!)
   ここんとこが伏線といいナイス!
   社長として、元夫として、ショーンは2人を看護し、仕事をしながら面倒を見るためには会社に近い方がいい、とばかりに彼女たちを引き取ってしまうのです。彼女が結婚したての頃憧れていた館を買って! よかったね、犬も飼えるよ!
   社長正しいお金の使い方をしてますな。今まで読んだハーレクィン物のヒーローで一番正しいお金の使い方かもしれん。
   しかし、そんな5,6年前の憧れをちゃんと覚えてるなんてどんだけ惚れてたんや
   それだけ惚れてたんです。彼にとって、ケイトはほんとの心の灯火、誰より大切にしたい相手だった。だからこそ別れざるをえなかった。だから、再会してすぐ燃上がった。ここんとこがもう最高にしびれました。

   ケイトの方はもう逃げる気満々。ところがオリヴァーは軽くてすぐ回復して、ケイトが寝込んでる間にどんどんショーンと心を通わせて、
   「ママと同じベッドで寝てもいいよ。でも、ぼくも入れてね」とまで言うに及んで、親の方がもう照れちゃう。
   しかしながら、ショーンが「オリヴァーの父親は?」と問いただすと、また2人はケンカになります。あなたの実子というのになぜ認めないの、自分の子と言うことはありえない、オリヴァーを身ごもったのが自分との結婚期間中だったにしてもそれは許すと言っているのになぜホントのことを言わないのか、2人は決定的に擦れ違うのですが……やっぱ子はカスガイだなあ。オリヴァーかわいさにショーンは求婚し(イヤその前にベッドインがあるのだが)、オリヴァーのためにケイトはそれを受けます。
   やっぱりこの物語の救いはショーンがちゃんとした男だったことですね。
   ちゃんと教会で再婚式するんだもんな、ドレス着て、前の社長やお隣さんや息子の前で。
   そして、オリヴァーを正式に養子とする段になって、決定的な秘密をかれは口にするのです。
   「僕に子供が作れないからといって」
   彼はほんとちゃんとした男でした。結婚にあたって生殖能力のチェックまでしたところが、「あなたに子供ができる可能性はまずない」「子供は諦められた方が」って。それで、孤独な人生で身を寄せ合うように愛し合った2人、子供の多い幸せな家庭を作るんだと誓い合った愛する女性の幸せのために何も言わず身を引いたんでした……。でもそれなら式を挙げる前にやっとけよ。

   カッコイイよ! 最高の男だ、ショーン……?

   でもそれでケイト最高に傷付いたんだけどね。
   悩ましいところです。これこれこうで、きみに家族を作ってあげられないからと言ったら、優しいケイトはじゃあ子供は要らないって言ってくれるだろうと思ってのことだったんだろうけど……やっぱカッコつけすぎだったかなあ。

   「オリヴァーの父親」に嫉妬して逆上してケイトを組み敷きながら、
   「……僕は 何をしているんだ……」と涙を零すショーンの顔は最高に美しかったです。やっぱ男性不妊は男のプライドを根こそぎにするって言うからなあ。かわいそ。

   そんでもってカスガイくん登場。正しく空気読んでます。
   「ケンカするママもパパも嫌いだ!」と飛び出していく、そこへトラック! やっぱりちゃんとしてるショーンは父として彼を庇ってはねられます!

   幸いにもたいした怪我ではなく、彼が寝込んでる間にしたDNA鑑定で彼らの父子関係は証明され、ハッピーエンドが彼らを待っています。

   ほんと、この方面は奇跡っていうか人智を超えとるらしいし。お悩みの方もいろいろとおられるでしょうが、努力ばっかりしないでください。「頑張」らないでね。大切なパートナーと自分の人生を豊かにすることをまず考えてください。子供ができりゃ幸せかって言うとそうでもないしぃ(経験者は語る……っておい)。

   ほんとよくできた話でした。例によって作画担当の方がいろいろ刈り込んでるんだろうと思いますが、これは「おいおいあの脇筋はどうなった」というところもなく電車道で非常によかったです。ヒーローが、ありがちな独善的ハーレクィン・ヒーローではなく(まあ、ややカッコつけすぎで説明不足なところはありますが)、ちゃんとしてたのが物語を救ってますね。ヒロインもそんなに無茶に強情でもなかったしね。3人(+2人)が幸せでありますように。

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伝説の生まれるところ スキャンダル篇

   当リーリエマートもご近所スーパーの常として、畳半畳分ぐらいのちいさなラックにNHKのテキスト類やTV情報誌、総合週刊誌などを細々取りそろえておりますが、売れ行きはそんなによくないです。

   さはさりながら、今日はなんだかよく文春が出るような……?

   気のせいかなと思ってたら、夕方、とある奥様が、荷物をお詰めする係の大お姉様(ご近所らしく顔見知り)と話してらして。
   「やっぱり気になるじゃない? どうしても読みたいからパパに言って買ってきてもらうわ」
   「相済みませんねえ」
   どうやら品切れのようです。そりゃそうだ、いつも5~6冊しか入れてないと思ったよ。
   「ホント、いつもは新潮の方を買うんだけど、今日ばっかりはねえ……」

   ああそうだ、巨人の原監督のスキャンダルが載ってたんだったよ。読売新聞でも、結構紙面を割いて言い訳してたよ。

   ……そんなにもう試合の結果で一喜一憂してるところは見ないけれど(行きつけのブラセリー・カサイの店長:ケンちゃんパパ-この辺で唯一日本プロ野球の話ができるひと-はどっちかというと横浜ファン)、やっぱりこの辺の人はジャイアンツが好きなのね。

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2012年6月20日 (水)

「銀河のワールドカップ」 ここにあり

   ええと、れいのNHKのサッカーアニメ「銀河へキックオフ!!」の原作小説。
   虎美の学校の図書室に入れてもらったそうで。……神奈川県立甘木高校最高。その他、「恥パー(恥知らずのパープルヘイズ)」や「THE BOOK」など最近のジョジョ本(「ジョジョの奇妙な冒険」の世界観によるプロ小説家の本)なども入っているというからそれ系のリクエストにはすぐ応えてくれるようです。

   ざっと読んでみましたが、これは、コーチ花島勝視点で、失業して飲んだくれてる彼が三つ子の悪魔と出会ってサッカー・コーチに復帰、彼らの野望に付き合ううちに彼も自分の心と向き合い現役復帰するまでを描いていまして。
   主人公オトナじゃん。
   そりゃライトノベルじゃないよな(原作は「銀河のワールドカップ」川端裕人、レーベルは集英社文庫というからアニメの原作なのにラノベじゃないの? と不審に思ってたけど)。初出は小説すばるだったようです。そりゃホントに大人向けだ。

   「銀河」とついてるから、なんかえすえふな展開になるのかと思ったら、別に宇宙人とかは出てこなくて、リアル世界の「宇宙人」のようなファンタジスタ達、あのスペインの有名チームをモデルとした架空のチームのレギュラーに戦いを挑むというところから来ているようです。いえいえ、最初の方は彼らもそれを見果てぬ夢としていて、「日本一? 世界一? ううん、宇宙狙っちゃおう、銀河一とか」ってノリだったのですが。ホントにやるとは思わなかった。フランス人の名プレイヤーの名前がゼットンってなによ、ウルトラマンか。まさかジダンのことじゃないだろうな。
   勝ちゃん自分がオトナの言うこと聞かないプレイヤーだったから、コーチとしての挫折の反省もあり、悪魔はじめ肉食獣(プレデター)ちゃんたちの個性を尊重する指導をして、彼らに銀河に挑ませることができるようになるというのが面白い展開でした。ってゆーか、一緒に成長してます。彼らは心身ともに成長著しい年頃なので、いろいろつまずきながらもそれを自分たちで乗り越えて、やや勝ちゃん引きずられるかたちで銀河に連れてってもらうんですよね。うん、軍師は竜持、三つ子のグリーン、慇懃無礼策士くん。
   そういう、個性を尊重して、自分を活かせる、相手の得意なところを発揮させない土俵を慎重に設定すれば、サッカーという競技なら十分オトナと渡り合える、そういう持って行き方は目から鱗で、爽快でした。うん、必殺技も化身もなしでね。リアルはそうなんだよ。そして、オトナがコドモを導いて成長させる、んじゃなく、オトナもコドモもいろいろ考えながら本気で渡り合って、物語の終わりには問題を自分で乗り越えてる、というところが新しいと見ました。
   いやーわたしうちの子が野球始めたとき、野球の方ができない子ちゃんに親切って言っちゃったけどか。サッカーは(とくに初心者団子サッカーのときは)巧い子しかボール触れないって。
   この作品では、へたっぴなレイカや翔でも活躍できてるもんね(そこは、ボールが来るところがわかるゲーム感覚や、俯瞰で試合を見られて指示を出せる戦術眼? があるからだけど)。

   サッカーの試合描写は熱い感じでした(解説によればそこも売りらしい)が、ごめん急いでたからその辺流し読みでした。

   アニメの方では思春期入りかけ少年少女の交流を期待させているようですが(わたしがネットで触れるファンは期待しまくっている)、原作中ではなかったですね(ハッキリ)。
   スピードスターのエリカちゃんはれいの日西合作のゴンちゃんに一目惚れで結構アプローチしてる感じだけど、基本の視点がコーチなのでその辺は狂おしいほどの内面描写はないです。異性としてより、選手として惚れ込んでる感じだし。まあ、終盤かれのプライヴェイトにお節介はするけどね。
   お嬢様のレイカちゃんの恋心は……ザ ・ マ ・ ミ ・ ロ !(ネタばれ自粛)
   あの年頃の女の子ならそっちだよなあ。
   かえってコーチと恋人の杏子ちゃんの関係が、抱いたとかその気にならないとかやや生々しかったですかね。まあ、そこらへんは「すばる」だから。虎美に見せられない! レヴェルじゃあなかったです。

   そういうことで、アニメはよく少年少女向けに換骨奪胎したなあという感じ。イヤまだ終わってないけど。原作の方は、いい青春小説でした。うん。青春小説ここに在り。よかった。

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2012年6月19日 (火)

意外な一面

   埋(うず)めたる種の生ひ茂りて往生すとふ
    隣人今日もきて枇杷求めけり     舞音

   おとといだったかな。
   フルーツ・グラノーラ(シリアルの類)にお刺身をいろいろお求めになって、デザートにハウスびわ5個パックを選択なさったお客さまのお品物をお詰めしてたんですが、これが悩ましい。お刺身は上に物をのせちゃダメだというのに大小3パックもあるところへ枇杷がプラスティックパック入りで。
   いったいなにを一番下にしたらいいというの!?
   「グラノーラを下にしちゃ粉々になっちゃいますね」とかるくお尋ねして苦笑をもらって。
   「潰さないで(笑)」
   おや、フレンドリーなお客様だこと。
   「枇杷に下敷きになってもらいますか」
   「しょうがないわ」と、枇杷のパックを下にして。まあ、お刺身は重くないのが不幸中の幸い。グラノーラは立てて脇を固めてもらって。上蓋があるかたちのお刺身パックに下になってもらって、なんとか詰め終わって、顔を上げたら、
   「あら」
   「気がつかなかったの?」
   それは隣のマデノコージさんだったのでした。

   マデノコージさんといえば庭に枇杷の種を埋めちゃったら育ちに育って困っちゃった方ですが(去年結局切っちゃったみたい。ご主人は単身赴任中で、転勤についてくのはやめた模様、じゃあ慌てて切らなくてもよかったのに、ああ、うちと隣は貸家です)。

   買ってまで枇杷食べたいのか、ホントに好きだったのね

   わたくしは半世紀になんなんとする人生のうちで、枇杷を食べたのはほんの1,2度です。いや嫌いじゃないけどね。

   ……ってうちで話したら虎美も「あたしもびわ食べたい」って言い出しました。おや、いつ食べたことがあったんだろう?

   リーリエマート、ただいまハウスびわ5個パック398円で売り出し中です。ご賞味下さい。っていっといて今日は忘れて帰って来ちゃった。明日だ、明日。

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2012年6月17日 (日)

「高校生 詩のボクシング神奈川大会」 一見にしかず

   やっぱ実物見てから語りたいじゃない。

   会場はGボートはくもん国際学園。なんでも強豪校だそうで。あのくもん式のくもんが国際人を育成するために作ったという学校って、じゃあ行ってみたい! ということで、はるばる横須賀線にのってでかいマリア像(マリアちゃう!)で有名なあの町に行って来ましたよ。

   高校生 詩のボクシング神奈川大会!

   ……ちょっと前に抽選会が終わったお兄ちゃんの高校野球神奈川県大会は参加190校ってことで、ちょうど一昨日から神奈川新聞で「参加校の選手一覧」が発表になってますが。じゃんけんで勝って、チームで4人だけアップの写真を使って貰える枠にお兄ちゃんたら入っちゃって、「控えの早乙女はムードメーカーとして光る存在」とかチーム紹介でも触れてもらってたんですが、閑話休題。

   詩のボクシングは参加校6校で、さみしいトーナメント表でした。

   甲子園予選を控えて流石高校野球部父母の会があったもんだから、おかあさん朝からニシゴーリ君ママに拾ってもらってカワサキ市は流石高校の会議室に顔を出したんですが(それで我が子の顔が神奈川新聞を飾ったことを知った)、
   「これから下の子の大会でGボートまで行くんだよ! JRのほうがいいよね?」って言ったらすぐスマフォを操作して、方向音痴の早乙女さんのためにルートどりを教えてくれるママさん! ああ、流石高校は父母会までみんないいひとぞろい!
   「オリザシュトルンデだね、そこから、にゃんぶ線でコスギ出て、横須賀線」
   「解った、ありがとう」
   うん、その辺は、うちで路線検索で調べたんだけど。
   「それでオリザシュトルンデってどっち?」
   「下っていけば良いんじゃないかな」
   のせてってもらうことを期待したんだけどね。さすがにニシゴーリ君ちは逆方向だからまずいけどさ。みんなそこまでは暇でもないようなので、
   「じゃーねー」と先に出て、自力でオリザシュトルンデを目指しました……適当に、下る方向で。
   すぐさま「この道この先行き止まり」の標識があって、とってもいやな予感がしましたが、気にしないで横道を真っ直ぐ下りていって。前迷ったときは川を渡って大通りに出たから、車の来る方、川のある方を心がけて歩いていきましたが……ちょっと蒸しましたね今日のお昼は。
   どんどん緑が鬱蒼とし始めたので、あーこりゃ迷ったな、と方向転換して、賑やかな方を目指して歩いたら、さっき見た接骨院に戻って来ちゃって。
   ここで5分ぐらいロス。
   それでも挫けずに歩いていると、京王線の高架にでくわしたので、ラッキー♪ と、それに沿って歩いていると、なんとか京王オリザシュトルンデにたどり着きました。
   駅前の表示をじっくり読んで、JRオリザシュトルンデへの道をたどります。これは迷う余地なかったです。
   朝ご飯食べないできたので空腹も極限、ここでなにか食べておこうと、マックがあったので入ってバリューセット、いつもはポテトは付けないんですが朝抜いたからいいよねとしっかり食べました。
   郵便局を探して軍資金を下ろします。スイカちゃんにチャージしとかないと。ちょっと迷ったけどなんとか見つかって、無事財布も安心な水準になりました。
   オリザシュトルンデ着、チャージして、いざにゃんぶ線に乗車! にゃんぶ線もオリザシュトルンデだと入ってすぐホームで助かりました。ほら、溝の口とか登戸はいろいろ繋がってるから延々階段上るじゃん。

   ぼーっとしてる間に乗換駅につきました。コスギ。コンタクトにゴミが入ったせいもあって、ナニも考えずにはしっこの階段上ったらどこにも乗り換え案内がなくて。横須賀線はホームの反対側でした。ああ、無駄に消耗した。

   横須賀線は、後で無理矢理くっつけたんでしょうか、かなり歩きました。あれだ、東京駅の京葉線、動く歩道もあってさ、あそこまで遠くないけど、そんなイメージ。

   「横須賀線は逗子方面に乗る」と、親切なママが教えてくれたのをメモったので覚えてました。はい、逗子方向ね、とちょうど来たオレンジと緑の塗り分け車両に乗って海の方を目指す……と、1時ごろ目指すGボートに着きました。白さがまばゆいマリア像(マリアちゃうから)はお顔が半分木の上から出てました。 

   「くもん学園っての行きたいんですけど」
   JRの改札員さんにお尋ねしましたが、さすがに知らなかったです。おかあさんももっとしっかり調べてこよう。
   「……バス乗るらしいんですけど」
   「バスなら西口です」
   出てみたら、さすが、私立です、でかい看板がコンコース上に出ていて、何番乗り場からどこ行きに乗ってくださいと書いてありました。

   ちょうど来てたから乗りました。
   「くもん国際学園に行きたいんですけど」
   「シュパーリングリンで下りてください」
   バスの運転手さんも慣れた感じでした。ああ、その地名くもんの公式HPで調べたとき、見たかも、と思ったので、勝った! と思ったのですが。

   ……Gボートって、行政には横浜市内らしいんですが。
   バスが駅前出て五分で水田見たよ! あるんだ! 関東で! うわー! 先週、リーリエマートの裏口で「横浜きゃべつ」って段ボール見て、横浜でもキャベツなんか採れるんだ! って驚いたばかりだけど。
   どんどん、緑は深くなるし、農作物の無料販売所みたいなものも出てくるし、お米の無人精米所みたいなのもあるし!
   ……限りなくふつうの農村風景になってきました。
   バスは山道を登っていくしさ。この山道ってのも、まだうちの近所だと住宅地山で、道は坂だけど、両脇はぎっしりきれいなイマドキのおしゃれなお宅だったりするんですが、電信柱ぐらいのごっつい樹が枝を張ってたり、竹林が揺れてたりという山で。ああ、まあ両脇はびっちり住宅でしたけどねえ。

   大丈夫なんだろうか、と思い始めたころ、
   「次はシュパーリングリン」との声に、女子高校生がボタンを押しました。
   やった! 詩のボクシングを見に行くひとがいる! と、喜んで続いて下りて、付いていく気満々で眺めていると、お嬢さんすたすたと歩いていきます。下りたらなにか看板か、目立つ時計台とかがあると思ったのにありません、しょうがない、お嬢さんが頼みだ……って、お嬢さん健脚ですね。すたすた、すたすた……ちょっと待って、おかあさん足が靴擦れで。いやだわ、この靴ぴったりだったはずなのに、待って、ちょっと、お嬢さんこんな山の中で置いていかないで! 

   見事に置いてゆかれました。

   もしかしてお嬢さんただのジモティ(地元+ィ:近隣にお住まいの方)? 地面に記されたスクールゾーンの表記に間違ってないと思いこもうとしてましたけど、たしかくもん学園って全寮制じゃん? 学校に付属してる寮から通うんじゃスクールゾーン要らないよね…… 
とはたと気づいたおかあさんの目の前に、「横浜市立シュパーリングリン小学校」の表札が。

   

迷った。

   その時点で足がもう限界でした。

   旦那様に連絡をと思ったら、携帯がもう電池切れで。

   またか!

   ダメ元で電話を掛けて指示を仰ぎました(なんて優しい旦那様だろう!)。

   「あー方向間違ってるね。南を目指して」

   足を引きずりつつ適当に南を目指しましたって、もう1時過ぎてますから、太陽は頭上。ちょっと方向定めがたかったですね。
   しばらく歩くと、畑仕事をしておられる男性がおられたので、ご挨拶して、尋ねてみました。

   「こんにちは~すみません、くもん国際学園はどちらでしょう?」
   「ああ、ここ真っ直ぐいったところが入り口だから!」
   指さした交差点には、黒々と「くもん国際学園入り口」と書いてあったのでした。おしい!
   そこからがまた長かったんだけど。まあ、一本道だったからいい。気がつくと、旦那様くもん学園の公式HPのアドレスメイルしてくれてました。電池ないから見られなかったけど。
   そして、校門入ってからが長い!
   モダンなくもん国際学園、でかい立て看板に案内図があると思っていた(虎美の受験の時のクランバハ女子学院みたいに!)おかあさんが甘かった!
   B4ぐらいの白黒印刷の案内が貼ってあるきりで、
   「13:30~ 詩のボクシング 2階セミナー室」って、そのセミナー室はどの建物のどこにあるのよ!? 
   閑散とした休日の校内、おかあさんはうろうろとさまよい歩いたのでした。
   正面の建物には入れたものの、2階へ通じる階段が見あたらず、奥へ入り込んだら出口に出ちゃって、また外を半周、今度は隣の建物に取り付いたら、「休日なので施錠しています、通用口へどうぞ」って。またうろうろうろうろ。次の建物は、人の声がするからそちらへ行ったら、バスケ部が活動中で、無視されたらどうしよう、でも、内部の人に聞くのが一番、と近寄るとすぐに
   「こんにちは!」って少年達が動きを止めて声を掛けてきます。

   なんて躾の良いお子達だ! ここでくもん国際学園の心証は鰻登り。

   そこでぐっと勇気を出して、
   「あのう、詩のボクシングの会場はどちらでしょう?」と尋ねることができました。
   「ええと、わかんないですねえ」と、首を傾げるのは指導者の男性。そこを、
   「2階のセミナー室らしいんですけど、どちらの建物なんでしょう?」と重ねて聞くと、
   「それは、ブルー棟ですね。こちらはグリーン棟、建物が違います。一度出ていただいて、そちらから入ってください」って、簡潔なお答え。助かった~とまた痛む足を引きずり外へ。

   やっぱさっきの建物でいいんじゃん、とまた入り直して左右を見回すと、なんと入ったすぐ脇に2階へ上がる階段とエレヴェーターがあったのでした。……疲れてて視野が狭くなってたんだな、さっきは。
   無駄な時間を使って、なんとか2階セミナー室にたどり着くと……もう個人戦は終わっていて、休憩になっていたのでした。もう、疲労が2倍。

   しばらく座って扇子を使っていると、団体戦がはじまったのでした。
   県立厚木、甘木、会場のくもん、神奈川サイエンスフロンティア、あとは瀬谷西と東海大相模。6校でトーナメントだと余りにも寂しいので、瀬谷西と東海大相模が1回戦不戦勝のようでした。第一試合から虎美の学校が見られてウレシイ!
   団体戦は、虎美情報によるとイケメンの湯沢君(仮名)が出るらしいので目を凝らしてみたんですが、……5-9-5掛ける20列ぐらいのセミナー室、遠慮して後ろの方に席を取りすぎたようで、全然細かい顔の造作は解りませんでした。

   肝腎の詩の朗読は……もうちょっとひとり芝居みたいなのを期待してたんですが、手に原稿持って、マイク持って、……朗々とつっかえないで読むのが精一杯ってかんじかな。もっと間を取ったり、(イマドキはやらないだろうけど)抑揚をつけたりしてほしかったような。内容はさすがに高校生らしいよく考えられたもので、感心したかな。優勝したところは動きもあったようにもみえましたが……

   「わらえないM-1

   決勝の即興なんか、これを文学だなんて、ばかにしていると思いました。
   もっと洗練された、身のうちから出た磨き抜かれた言葉で相手や観客の魂を撃ち抜くようなぎりぎりの、ほんと格闘技というのを期待していたんですが。

   あと、進行がもう手作りすぎで、校名を間違えて読んでもけろっとしていて謝らない、笑ってごまかすあたりがほんと、悪い意味でいまどきで、とっても不愉快でした(ほんとよ)。

   団体の決勝を見て思いっきりガッカリしたし、個人戦で敗退したらしい虎美から「帰って」というとちくるったメイルが残り少ない電源を使って入って疲労を割り増ししてくれたので、講評を聞かないで帰ることにしました。

   ああほんと、ナニしに来たんだろ。

   とぼとぼとバス停に帰り着くと、下りてすぐのところに「くもん国際学園への行き方」の案内が! どうしてこれが目に入らなかったんだろう!? いろいろギリギリだったみたいです。

   しばらく待っているとバスが来たので、Gボート駅まで戻って、また横須賀線に乗って帰りました。
   ……眼を閉じて、開けたら品川でびっくりしましたけど。
   慌てて次の新橋で下りて引き返しました。だめじゃ~ん。
   よっぽど疲れていたようです。

   虎美は期待されていたのに第1回戦で優勝候補と当たって玉砕したので落ち込みまくっていたそうです。それではるばる見に行った親にも当たり散らすなんて……親の躾がいけなかったかしら。来てくれてありがとうの一言もなかったです。もう二度と虎美の試合なんか見に行かないから。そこんとこは、流石高校はおばかちゃん揃いでも、体育会系として躾が行き届いていて、最後の打席で三振して先輩に申し訳ないと号泣する1年生がいても、号令が掛かれば、
   「応援ありがとうございました!」とおかあさんたちに一礼してくれたというのに。やっぱそこんとこが体育会系はまだまともってことかしら。

   ああもうほんと、君にはがっかりだよ。

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毎年のこととはいえ

   生乾きのシャツの林に手を入れて
     検めており 今日も雨降る     舞音

   ほんと梅雨時はイヤよね。
   洗剤のCMが、「生乾きの洗濯物は匂う」とどこもかしこも連呼していて不愉快。みなさんそんなきれい好きで毎日お掃除していらしゃるのにどうしてそうなるの? うちはそんな匂わないんだけど、わたしの鼻がバカなの? それとも、電気代を厭わず毎日エアコンのランドリーモードをフル稼働しているうちが馬鹿正直で、みなさん地道に部屋干ししてるから? そういうひとの不安を煽るような商売ってどうよ?

   それにしても、この時間から干して、明日に間に合うのかしら。サトウハチローのうちのお手伝いさんみたいに「ユニは乾きましたがホームはまだです」なんてことになってるんじゃないかな(まだ野球のユニフォームというものが珍しかった時代、彼女は上半身がユニで下半身がホームだと思っていた由)。

   あんまり洗濯物が多くて洗濯機が泣きを入れてると思ったら、昨日は流石高校指定ジャージの下半身が2枚出てきて、ジャージに刺繍されてるネームを確かめたら、1枚は「早乙女」、2枚目は「三木(仮名)」って。
   「……ということがあったが心当たりは?」とお兄ちゃんに尋ねると、
   「そういうことがあるかも知れない」
   「三木君というのは?」
   「前の席の人」
   もう、おばかちゃんなんだから! 豹太本人も、探しても探しても体操服が見つからないといって2人疲弊して学校に行って(行かせて)みると、隣の席の子が「混ざってた」といって返してくれたりということがよくありました。
   ということで、三木君(仮名)のお母様、ジャージの下半身は当家にありますのでご心配なく(見とらんって!)

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