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2012年5月 7日 (月)

虎美の処女作が脱稿した件について

   それでアルティメット虎美ジブリールちゃんは高校生活で「絶対華道部に入る!」といってたはずなのに。
   「文芸部も面白そう! 活動日被ってないからそっちもはいる!」って。
   しかしながら、ゲージュツ系の神奈川県立甘木高校、ただBL談義だけするようなぬるい部活の訳はないのでした。
   「GW前に一度歌会があるって! みんな新入部員も全員3首ぐらいノルマだって!」
   ……顧問の先生なかなかスパルタ式のようです。
   「なぜに短歌? 俳句の方が短くて楽ではないのか?」
   「俳句は季語があるからかえって難しいって」
   ナルホド。
   どうしても詠めなかったヨーコちゃんは、
   「自由律の俳句だってあるから」という助け船で、心に浮かんだフレーズを3行詩のように書いて出したそうです。
   あとでその歌会のプリントを見せてもらいました。

   詠んだ分は一応皆回収して、先生が、これは、というものをひとり2首ほど選んで、無記名にして適当に排列しつつプリントに出力、それを見ながら、一同が、これはいいと思う、とかこれはこういうシチュエーションを詠んだものであろうとか意見を発表しあって、点を入れていき、あとで、これは××さんの作である、と先生が公表する、というスタイル、……「マドンナ・ヴェルデ」でやってた句会のスタイルもこんな感じでしたかね、正式な歌会もこういう形式なんですかね。プリントの歌の下には虎美の字で、作者の名がメモってありました。
   好きなひとに近づいていけないわたし、せめてその影に寄り添ってみる的な、ああ、女子高校生! な歌やら、新学期、新しい環境で、友達の作り方を忘れていたわたしにあなたは手作りクッキーを差し出して近づいてくれたね的、このときしか詠めない青春の瑞々しい歌が見られて、おかあさんも勉強になりました。

   さて、GWの宿題は、
   「コイって題で小説書かなきゃならないの!」
   「ふむ、それはいきなり難題であるな。待て、GWだけにそれはカープの鯉なのか?」洒落で言ってみたらホントだったよ!
   「え、ああ、うん、魚の鯉だけど、ああ、子供の日だから鯉だったのか!」と、言われて気づく虎美(敢えてアルティメットを外す)も季節感覚鈍すぎ。
   そしてアル虎はのたうち回って、おかげで連休もどこへも行かず……待て、例のいきなり雷雨になった日、4日、お友だちのうちにバーベキューしにいってきたとか。超! 豪邸だったので、
   「降りそうね」
   「では皆さん食べてしまいましょう」
   「降ってきたわね」
   「パラソルの下へ移動なさって」
   「本降りね」
   「母屋へ戻りましょう。デザートはあちらで用意させました」てなもんで、全然濡れない優雅なものだったそうな。あるところにはあるんだな金。

   話を戻して。
   それで、提出はUSBだそうで、そりゃ先生もそのままコピーして一太郎とかで開けば文集つくるのも楽だろうなーITさまさま、と思っていると、虎美が日頃いたずらしておるのはおさとのおじいちゃんの払い下げのラップトップ、ウィンドウズは98という恐ろしいもので、
   「ゆーえすびーなんか挿すところないんだけど、フロッピーに入れたらおかあさんのパソコンに持っていってプリントアウトできる?」
   「そんなものもう食えん」
   「フロッピーってどこに売ってるの?」
   「売っとらん!」
   「どうしよう?」
   「母のパソコンで打てばよいのだ。母が仕事に行っている間は貸してやる」でも、とても間に合わなかったのです。
   「手で紙に書けばよい、それを母が打ってやる」
   言ってるわたしも親ばかだなーって思ったんですけどね。
   「うん……」
   「パソコンの画面を写メればいいのでは?」と洒落で言ってみたら、
   「それだ!」って、いや解像度的に無理だろう。

   昨日の夜12時頃にすっごく疲れた顔で下りてきて、
   「おかあさん、できたんだけど、メモ帳で180行ぐらいのって、手で打てる?」と、ラップトップをそのまま持ってきやがって。
   「まあ、おまえが風呂に入っている間に打っといてやるから」と、受けとって、膝の上にのせ、その上にキーボードを置いて、ラップトップのディスプレイ越しにデスクトップのモニターを見てぱかぱか打つこと40分。さすがに虎美上がって来ちゃいましたが。

   「待て、話しかけるな、今いいとこだ!」
   なかなか読ませるんだコレが。
   「百鬼夜行抄」とか、「雨柳堂夢咄」とかの影響を感じられる、異形のものとの淡い恋みたいな。ああ、これきっと鯉の精なんだぜ、という先は読めるんだけど意外に面白いものでした。おかあさん負けたかも。
   しばらくしてなんとか打ち終わり、メモ帳で40字×212行というちょっとした掌編が出来上がりました。原稿用紙で言うと2枚強? 待て! おかあさん算数弱すぎ! 400字で割るんだから、10行で1枚! 200行なら20枚だ! 頑張った虎美! ゴメン! 処女作で20枚は立派な短編だ! そりゃーおかあさんタイプに1時間かかるわけだわ。

   「これでなんとか明日学校に行ける……」
   虎美は生意気に自分用のフォルダをわたしのパソコンに設定して、そこに放り込んで、USBをつなげて持って行ってしまいました。

   まあいいけどね、ワープロで小説を書き始めた若い人にしては、無理に漢字変換が多いこともなく、かなの多い柔らかい文体であったのが意外でした。わたし、高校生の時はもっと漢字の多い硬い文体だったわあ(自分の手で原稿用紙を埋めてましたけど!)。

   さて、どんな文集が出来上るでしょうか、ちょっと楽しみです。

   おかあさんもちょっと考えてみましたが、GW中には書き終わらなかったです。

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2012年5月 6日 (日)

三人娘

   大方の予測を裏切って(おい)マジメに学校に行っているアルティメット虎美ですが、
   「8時ぐらいにノイエ・リリエンベルクにいるとだいたいミキちゃんに会うんだよね」
   「ミキちゃんは塾の帰りか?」
   「ううん、学校、部活」
   「ミキちゃんは優等生だからな、さぞ遠くの名門校に行ったのであろう」
    なにしろ、顔立ちが凛々しくて眼鏡を掛けていて態度が大きいだけで「委員長」のあだ名をもらったアル虎とは違って、毎年学年初めには、
   「学級委員は?」
   「安藤さん(仮名)で」と男子から声が上がって即決するぐらいの頭も気だてもÅな優等生
   「ううーん。部活の強いところで決めたから、勉強がイマイチで、いまさらbe動詞のおさらいから英語始まって呆れたって言ってた」
   「そ、そうか。なんかもったいない気がするのはおかあさんが根っから学歴バカだからだな……
   翔子さんはどうした?」と、同じく小学校以来のお友だち(超優秀)について尋ねると、
   「翔子は……サードライヒ」
   えーと、そこは甲子園にも行くようなスポーツ校? 有名なライヒ大学の系列校で。
   「ハマーとかイクターアじゃなくてか!? 受験失敗したのか?」
   「うん……」と、アル虎も不審げ。
   「ま、まあ、野球の推薦ならともかく、サードライヒも受験ではいると偏差値高いからな、きっと進学コースだな……」
   「それでか! 解った! 翔子の彼野球やってるひと!」
   「そういえば、翔子さんリアル充実してたんだったな」
   「うん……春ぐらいからめっちゃデートしてるの目撃されてる」
   「あの3人娘がなんでそんなばらばらになるんだ、ミキさんと翔子さんとくっついていればハマーは無理でもイクターアは固いと思っていたのに……」ああそれはおかあさんのとらタヌ算。

   「そういえば、漫画とか読んでても一番ラヴコメ~なやつ好きだったの翔子さんじゃなかったか? 映画でも、若いおねえさんとかがきゃーきゃーはまる奴みんなで見に行ったとか言ったじゃん」と、来し方を思い起こして尋ねると、
   「うん……確かに。ミキとかあたしとかめっさ引いた」と、少女漫画のタイトルも具体的に挙げてきて。
   「やっぱ、三つ子の魂だなー小学校の頃からそういう傾向ってあったんだな」
   そんで部活命だったミキさんは部活で学校を選ぶと。
   ……そして残るひとりは腐りきった漫画オタクになってしまったのよね。おかあさんのせいかしら、ごめんね。

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