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2012年12月28日 (金)

「黒子のバスケ」 実際に読んでみた

   「そんなに黒子黒子いうならいちど母にもみせるがよい」と常々せっついていたのですが、この暮れも押し迫った時期に借りてきやがりました。あ、みくさんありがとうございます。いつも豚娘がお世話になっています。
   明日(もう今朝)は今年最後のごみ収集日だというのに大掃除は手つかず、しかも最大級のポリュムニアー様(ミューズの一員、物語を司る女神)が降りてきている真っ最中というのに!!
   3時間で「全部一気だと重いからとりあえず切りのいいところまで」という6巻まで取り急ぎ読みました。

   「面白いじゃないか!」

   ええと、帰国子女で、本場のバスケを仕込まれてきた体格もよく才能もある火神大我くんは、日本の中学バスケのへろさに失望していたのですが、高校ならそこそこ楽しめるだろうかと、今年2年目の新設校ながら、先輩達はそれでも去年都の高校決勝リーグまで行ったという誠凜高校に入学し、バスケ部に入ります。そこで出会ったのが、みょ~に影の薄い黒子くん。聞くと、10年に1人の逸材を5人も揃えて中学バスケ界をリードしたあの帝光中のバスケ部出身。しかも、伝説の6人目の男だったという。とくに体格がよくもなく、体力もスキルもなさそうな彼の特殊能力とは、もともと目立たない特性を活かしたボールを奪い、パスを回す役目だったのです。勝利だけを目指す帝光中のバスケに疑問を感じてバスケをやめた黒子くんは、バスケを楽しもうとする火神くんの姿に心を動かされます。活かすべき「光」を得た「影」の存在は高校バスケでまた輝き出す……。といったお話。

   その「キセキの世代」が高校では全員バラバラの学校へ進学したという設定なので、昔のチームメイトがかわるがわる敵として立ちふさがります。そんで、当然偵察とかいってまだ試合で当たらないうちに接触してきて、どんどん因縁というか関わりができてくるし、それぞれの個性をあらかじめ出しておいてくれるので、ファンは勝手に盛り上がれるというやりかた。うまいですよ。みんなそれぞれイケメンだしね。なるほど、乙女達が盛り上がるわけだなー。

   女の子のキャラクターもそれぞれ元気です。主人公のチームはスポーツインストラクターの親を持つという2年生の女子が監督をやってます。理論派です。情熱をもってよく働いていて、ああ、時代だなーというのを感じさせます。それで、ええと、やっぱり理不尽というかムチャクチャなところはあります。イマドキの人気作品のカワイコちゃんです(いや、あまりルックスがいいという設定ではないようだ)。どっちにしろ、昔の、大人しくてけなげで尽くしてくれる美少女というのはもう出てきません
   もう1人、黒子くんの才能を理解して熱烈アタックをしてくれる他校のマネジャちゃんも、彼のライヴァル(キセキの世代の我が儘天才選手)の幼なじみですが、関係は甘くない。彼女も抜群の諜報、情報収集・分析能力で貢献します。これだな。
   時代はITなので、録画機器やコンピュータは活用して当たり前です。それをどう使うかが近年のスポーツものの肝になってきます。これから対戦する相手の試合映像や細かい記録、データが手にはいるのは当たり前、それをどう解析し、相手の過去を理解するだけではなく、それを踏まえつつ、どのような進化をしてくるかを予期してどう対応するかが求められてくる、それができるから強い、という持ってきかたは新しくそして説得力があると思いました。そんでもって、それを学校側指導者のスタンスにするのではなく、かれらを助けるしかし試合に直接出てこられない女子マネジャの能力としたところが配慮が行き届いているところです。「銀オフ」もそうですが、プレイヤーは未成年とはいえ大人の駒じゃないよ。とくに、青少年向けでそれはやってはいけないと思います。

   あとは、やっぱね、女性の読者のことを考えると。
   じっさいきゃーきゃー言って支持してくれるのはたぶんいけない趣味(?)の女の子で、かえって女の子の登場人物は必要なかったりもするんですが、だからって、メインターゲットの男子中高生には、可愛い女の子が出てこない話は魅力がないでしょう。
   「イナズマイレブン」も、そういう側面もあって、可愛い女子マネジャは複数用意されていて、誰と主人公が恋に落ちて、将来恋人同士になるかを期待しながらゲームを進めていたファンもいたように聞き及んでいますし。
   それとは別に、「イナイレ」では女の子のプレイヤーもゲーム内には存在して、彼女たちをスカウトして選手として使うこともできるようでしたが、実際の大会じゃ、女子選手は一緒じゃないわけでしょ? サッカーしたい女の子には、女の子のリーグができて、ワールドカップも開けちゃうわけだし。だいたい、女の子の競技に男の子が混じってたら筋力の差が違いすぎるからヒキョウで、そのためにセックス・チェックはあるんでしょ? 一般的にみて筋力の劣る女子も混ぜろってのはハイ・レヴェルの舞台で現実味に乏しいですわ。「アイシールド」の帝黒戦で、敵のQBが女の子だったときのあのガッカリ感! ありえねえ感! やっぱ、男の世界に無理に割り込まなくていいです
   というわけで、スポ根ものにおけるフェミニズムへの対応は、女性でも卓越した指導力、情報処理能力で勝利に貢献できることもあると表現する、のが現時点では正解なんじゃないでしょうか。「おお振り」だってそうだ。

   さて、決勝リーグで敗退した誠凜高校ですが、夏合宿を経てまた一回り強くなって現われる模様。明日みくさんとお勉強会をして本を返しにいく虎美が続きを借りてきてくれることを母は首をブラキオザウルスにして待つことにしましょう。そして早乙女家(おれたち)の大掃除(たたかい)は……これからだ!

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