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2012年9月30日 (日)

買い物難民 お茶菓子篇

   やっぱ部活タグ作ろう。

   虎美の茶華道部(カはこっちの華の字らしい)では、普段のお稽古の時のお菓子は徴収されたお菓子代をお菓子当番が持って(もしくは後日精算)買い出しに行くならいらしいんですが、このお菓子当番がなかなか難しい
   だいたいお薄という普通のあのモスグリーンの泡の立ったお茶には、お菓子はお干菓子なんかを出すものらしいじゃないですか。落雁とか、有平糖とか、ほぼ砂糖っていうアレ。いえ、良いものはそれでも舌の上でひやっと消えて幸せになるもんですが、どうも、甘木高校の茶華道部の伝統ではそれはいけないらしい。たぶん、お菓子に釣られて入部したのにそんなんじゃ若い人は耐えられないんだと思うの。わたしだって暴れると思う。
   翻って自分の学生時代はどうだったかというと、板橋区○山は商店街が充実していたから、ちょっとしたお菓子屋さんに行くとそういうお薄に限らないお茶菓子用の和菓子の袋詰めになったのがあったので、1回200円程度って予算でも(バブル前とはいえ10人分の予算がそれじゃあ袋菓子しか出しようがないだろう!)何とか見繕って出せました。でも、茶通とかいう、ええとビスコサイズのきんつばをお手軽にしたようなものが常連菓子だったかなあ。わたしは、そんなしみったれたものはいやだ! とばかりに自腹を切ってなんかちょっとした饅頭を買ってきていたような気がしますが。……そういうことをしてるからおかあさんお金が貯まらないんだよ。

   虎ちゃん自分の当番になって困って困って。だって、この辺には和菓子屋さんもないんですもの。
   「リーリエ・マートにはドッペルブリュッケというこの辺の和菓子屋さんがちょっとした芋羊羹の1人分に切ったのとか、すあまとかをパックに入れて出しているがそれではどうか?」
   「ううーん、わかんない」
   「ではドッペルブリュッケに行ってみてはどうか? この前お兄ちゃんの学校へ行く途中にあった、まあ歩いていけなくもない……」
   「えーそんな方向帰ってこれないじゃない」
   「それではノイエ・リリエンベルクに出ろ。小田急のオサレスーパーの下にひとつふたつ和菓子屋さんが入っていたし、駅からちょっと離れたところの商店街にもお菓子屋さんを見たような気がする」
   ぶつくさ言いながら出ていきました。
   「なんか高いからだめ。ねりきり? がいいんだけど、饅頭系ばっかりで。隣の京王系ファッションビルの下のお菓子屋さんはお土産用のたくさん箱に詰まった系。あと、商店街のはお菓子じゃなくてお茶屋さんだった。甘木高の茶道部だっていったら、いつもごひいきにして貰ってますって」
   「そこでなぜお奨めのお菓子屋さんを聞いてこぬか! ええい気の利かぬ!」
   お菓子屋さんもデパ地下とまでいきませんがスパ地下ですから、それなりのお値段になるんでしょうね。並びはモロゾフやら文明堂だし。だいたい、さいきんは練りきりなんて買わないし、お店やさんの方でも日持ちもする個包装の焼き菓子っぽいものにシフトするでしょう。
   「金沢から空輸するか?」
   「予算1500円だから!」
   6人でそれは十分驕ってると思いますが、そういう一個200円内外の商品がないんだなあ。……お勤め時代の会社の下に入ってた和菓子やさんのねりきりっていくらぐらいしたっけ? うう~ん、250円くらいかなあ?
   「最中はだめっていわれたんだけど、何でダメなの?」
   「皮が口の中に貼り付くから……? そういう御法度については記憶がない……」
   なんでなんでしょうね? 最中屋さんがんばって!

   「一度ドッペルブリュッケに行ってみるか?」
   「いろいろ聞いてみたんだけど、あそこお饅頭ばっかりで練りきりはないらしいの」
   「饅頭でもいいではないか……そういえば、うぐいす餅とか、草餅とかそれ系しか見たことないかも」
   和菓子にもいろいろありますね。

   「こういう時のためにネットはあるのだ! さあグーグルよ我が望みを聞け! 
    グーグルマップ、『ノイエ・リリエンベルク 和菓子』と、ぽちっとな!」
   検索してみましたが、みごとに、その当たってダメだったスパ地下菓子店しか当たりません。ノイエ・リリエンベルクじたいがお洒落な街を目指して作られた新しい街なので、昔ながらの商店ってのがないんだな。
   「隣駅なら商店街が充実してそうだ。パシモンなんか、たしか駅の目の前にあったような気がする」
   隣駅パシモンは、有名な禅寺もあって、その名の通り柿が名物らしいし。
   「あるよ! 2,3軒。でも、この辺の子いたはずだけど」
   「ふははははは! 見よ、亀の甲より年の功! あとはストリート・ヴューとやらで行き方を仮想体験するがよい!」
   親娘身を乗り出してマウスを操作しますが……。
   「ああ、ここね……ねえ、なんだかお団子系ばっかりなカンジじゃない?」
   「うむ……」
   ストリート・ヴューのすごいところは現地がありありと画面に表示されるところです。
   「ではこちらの店にいってみよう」
   「近いね。シャッター閉まってるここ」
   「待て! これは……貸店舗のステッカー……。潰れたんだな」
   「ちょっとー困るー!」
   「昔ながらの商店街の小さい商店は今厳しいからな」
   「駅前のやつも、ほとんどお握りやさんになっていた気がする」
   「ああ、そういえば……」

   悲しい気持ちでグーグルを閉じましたよ。

   それで今日、台風も迫った蒸し暑い午後、ドッペルブリュッケに歩いていって見ましたが……暑かったな。20分内外で行けました。からりと引き戸を開けて入ってみたら、ホントにお饅頭系しかなかったよ。日曜の午後のせいもあるでしょうが、あとはちょうど今日だったので、お月見団子が2パックほどもあるきり。
    まあ、ふつう生活していて町の和菓子やさんで練りきり買うことがあるかって、買わないよなあ。食べたかったら、スーパーとかコンヴィニに入ってるし。

   とりあえず見本として茶饅頭と栗羊羹を1つずつに、お月見団子を買って、そこからパシモンの反対側の隣駅アルテ・リリエンベルクを目指して歩いて帰りました。アルテ・リリエンベルクの駅前でも軽く探しましたが、案内板に「××菓子店」と書いてあったそこは……炒り豆を昔商っていたようで、それは時代に応じて看板だけになり、袋詰めのお煎餅やら飴やらを細々売る商店となっていました。ほんと、和菓子にもいろいろござんす。

   「おまえの学校は県下から優秀な生徒が集まっているのだろうが! この辺じゃない子に調達してきて貰え!」
   お母さんもうヤケ。   
   「茶華道部はこの辺の子ばっかりなの! パシモンとイクターアとユーエン」
   嗚呼! お茶菓子の買い物難民と化した虎美(と甘木高校茶華道部)の明日はどっちだ!

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