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2012年6月 1日 (金)

腐った血

   虎美の文集に感動(?)した早乙女おじいちゃん、ノートを小包にする量(!)送ってきてくれました。ありがたいことでございます。
   それなどを、こんどはわたくしの実家にまたやや盛り加減に報告しておりました。

   「も~う、甘木高校は文芸部が強ぅて大変なんよ! 
    虎美ちゃんはまた詩をいくつ俳句をいくつ小説を何本ノルマがあって、そんで全然できんとかいってひとに当たり散らすんで困るわ~♪」
   この辺は苦労じまん的会話の虚構としてアリだと思うんですが、
   「当たり散らしてなんかいないもん! どうしておかあさんはいちいちそういうふうにわざわざ人の悪口をおばあちゃんに、おまけにあたしに聞こえるように言うわけ!?
   自分の創作に集中しすぎてご飯も作ってくれない方がおかしいと思います!
   おかあさんはそういうふうに空気をいいカンジに保つことをしないからひとに嫌われるんだって!」

   ……さすが我が子、母のクリティカルポイントを適切に突いてくるな。

   だって、人のいないところで悪口言ったらよっぽどどす黒いじゃん。

   虎美としては、単に進捗の報告として、
   「あ~ん、噴水のお題って言われても分かんない! ナニ書いたらいいの!? ねえ、どういう話が良いと思う!?」って、言ってただけかも知れませんが、こっちは日に何度も言われただけですっごくストレスなんですけど!? おかあさんがネタを出してやっちゃいかんと思うし。それに、
 
   こちとら息をするように詩とか浮かんでくる方なので、
(言ったよ、この女!)

   お題を出されてそれにちなんだ巧いネタが出てこなくて困るって経験もないし! どうこねくり回してもかたちにならなかったってこともそんなにないし!(いや作品としての質は問わないでね)

   今は昔、ニフティサーブの時代小説掌編コンテストで、2ヶ月にいちど、1つのお題で原稿用紙10枚の掌編を書いて出す、というのに、ほぼ2本ずつ投稿してましたし(ま~1年続いて箸にも棒にもかかんなかったレヴェルですけどね~)。

   あ~スッキリしたぜ(おかあさんったら!)。

   ほんとに、腐った血が娘に受け継がれていて困ったもんだと思ってますのよ。

   まあ、文章は読んで書いて直して巧くなるものらしいので、スパルタな文芸部で揉まれてみるのもいいんじゃないでしょうか。文芸は人について習うもんじゃないと虎(山月記の)になりかかりながら突っ張ってるおかあさんよりよっぽどものになるんじゃないの?

   わたくしとしては、ちょっとしたところに自分の萌えポイントを見つけ出して、そこから演繹させて止めどもなく物語が広がりはじめ、自分の常の生活を脅かすほどまでにもなって、吐き出さずにおれないまで狂おしい激情をもってしまうところはどうしようもない業と思い至っておりますし、また、そうまでして書いたものが、シリーズを重ねてどんどん世界が広がって自分のものとして定着していくうちに、最初の毒を失って、どうにも甘いものに落ちていくのを自分で見返して、自分の世界を捉える目の甘さのようなものを感じてやりきれなく感じたりとか、そういうことが「文学をやっていての問題点」として捉えておりますが、出された課題にふさわしいものを作出できないとか、指摘された作品の問題点を解決できないという技術面の苦労なんて、レヴェルの違うものだと思うんですけどねえ。レヴェルが違うと思うこと自体が思い上がりかな? まあ、その辺もひっくるめて文学は腐った人間の弄びごとなんですかね、今は激動の世ですしねえ。

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コメント

> お題を出されてそれにちなんだ巧いネタが出てこなくて困るって経験もないし! どうこねくり回してもかたちにならなかったってこともそんなにないし!
 ここ数年は全くねたも浮かばずに坊ちゃん文学賞に応募できてないくせにどの口が言う!? と、頭が冷えたら思い出したのでセルフ突っ込みしときます。やっぱおかあさんジェラシーがあったかしらね?

投稿: まいね | 2012年6月 2日 (土) 02時57分

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