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2012年2月 6日 (月)

「平清盛」 #5 お茶の間で見られない大河

   NHKスタジオパークで歴代大河のお宝映像を見て帰ってきて、大河視聴の意欲を盛り上げてきたおかあさんです。

   やっぱり大河は日本の誇る歴史ドラマだわーと、TVの前に陣取って今週も見ます、今回は清盛君が海賊退治のようです。
   「海賊」と聞くと「追捕(ついぶ)」と続くのを予想してしまうのですが、作品中では「海賊追討」と言ってました。たぶん歴史用語的には、「追捕使」なんて役職が律令制であるらしいんで、どっか歴史関係で引っかけて覚えてたようです。お小さい方もご覧になるので、TVでは「追討」にしてるんでしょうか。とりあえず、ATOKでは「ついぶ」では変換してくれませんが、追討は第2候補ながら出てきます。「追捕」と「追討」ではどう違うかって、捕まえて裁判を受けさせるか、問答無用で討っちゃうかのちがいですかね ? そこまで厳密な語意の違いからではなく、比較的一般的な単語だから耳で聞いて解るってのが大きいのかな。

   ああそうそう、忠盛さんちはまた子供が生まれたそうです。名前は平五郎。「3人目なのに五郎なの?」と弟の平次くん(今は家盛)はいぶかしげ。宗子ママは「3と4はよそんちにいるのよ」と意味ありげに忠盛パパをみやると、なんか居心地悪そうに目を逸らす。そういうベタな芝居がうまい貴一。ふうん、愛人さんもいるのね、それなりに。
   お庭で素振りをしてその家族団らんに入れないでいる清盛に、おまえも抱いてやれとやっとパパから声がかかります。一度となく遠慮する清盛、やっぱりこの家はおまえの家ではないのか。微妙だよなあ。乳兄弟とか、乳母子(めのとご)とか、そういう幼なじみ兼側近ってのは付けて貰ってないんですかね? 時代ものだとアリだよね? 腹心で、苦労を分かち合って。ほんと、心の兄弟。そう、勝っちにとってのロクちゃんのような(一昨年の大河参照)。あ、とりあえずバイジャクの家貞くんは後見なんだそうです。いや、そういうオトナじゃなくて。小十郎じゃなくて成宗よ(今度は「独眼竜政宗」参照)。スズキ丸くんがそうなのかな? もういないの?
   最近の大河では必ずいた、主人公の庶民的なお友だちスタンスのひとって、あれはやっぱり意味があって存在してたんですねえ。オトナの論理に傷付く主人公の心をぶちまける相手になってくれて、視聴者に心情を伝わらせる糸電話役になっていたんですね。
   まあ、そんなの無くても清盛くんは今日も吼えたりして気持ちをぶちまけてくれるわけですが。

   今週は猫出てきたから点が甘いよ。

   北面の武士としてのお仕事中、猫を捕まえたところが、そこへストーカーw義朝がやってきて、絡んでくる。それをみて、華麗なるデビューを先週飾った佐藤GOウエスト義清が家へ誘ってもっと感情を出せ、と友情ぽいことしてくれる。そして、三者三様の「野望」をいだいているのがわかる。同時代に若者だった有名人3人の青春ドラマふうな絡みが意外と面白かったかな。ゲンミツには史実ではこんなに交流してないのかも知れませんが、そこは、「新選組!」でもあったじゃない、ぎりぎりフィクションならやってもいいウソのうちじゃないかなあ。

   とむ影さんから「北面野武士って何人ぐらいいたんでしょう?」との素朴な疑問を振られて、おかあさん適当に「さあ、20人? 100人?」て答えちゃいましたけど(その適当さをなんとかしろ)。
   令外の官(りょうげのかん:律令に定められていない、平安期に必要に応じておかれた役職。テストに出ます。あと、令外の官の実例は蔵人とか、検非違使とか)ですんで、定員とかの規定はとりあえず法制上はないです。ウィキペディアは、1118年時点で1000人超えてたとかいう実例を引いてきました。なんか、軍事貴族(いわゆる血まみれ系の源氏や平家、西行みたいな藤原氏系もいたらしい)が一族まるまるやってたのもあって、人数は意外といたらしいですね。スポーツ・チーム程度の規模のエリート・ガードだと思ってたわたしがバカでした。でも、それの筆頭ってなら、パパも清盛もすごい! ってことになりますね。

   って、眼を離した隙に、ロイヤルパートは凄いことになってました。また璋子ちゃんが鳥羽院を傷つけたらしく、今日は雨の中狂乱してました。吼えてた? 
   「もう、この院がおいたわしくてならん。はやりのネトラレを大河でやるとは今年のNHKはスゴイ
   早乙女家のリヴィングには豹太が御飯食べに下りてきてました。虎美はパソに向かって、ながら視聴。ネトラレてのは、「寝取られ」。今どきはなんでも省略、簡略化して、言葉の持つ意味やらイメージをおかるく、取り上げやすくしちゃうのはいいのか悪いのか。とりあえず、愛する女性が他の男に操を奪われてしまう状況として、簡単に類型化され、そういう趣向もあると認識されるほどに身近な感じに一部世界ではなっています。流行りかどうかは知らんけど。
   母は仔猫ちゃん達に解説しつつ画面を見やると。
   そこへ通りかかる第3の美女(ちょ、1はともかく2は誰やねん?)。美福門院得子ちゃんです。帝(ってことは崇徳帝)への入内を打診されている姫君ですが、
   「同じことをやってやる!」と言ったかどうか。
   まさか、上皇が、NHK大河で、やるとは思いませんでした。

   「おい、寝取られ返しだ。これは凄い。お茶の間で見られない大河だ」

   凍り付いたリヴィングを解凍するために、おかあさん空気読まない風を装って暢気な声を上げましたです。

   いや、ここ最近のご清潔な大河をぶっ壊してくれて面白かったですけど。かならずしもわたくしがどろどろした愛欲の世界を大河ドラマに求めているとか言うんじゃなくて。

   たしか雨のお庭で押し倒しておったはずなのに、ことが終わると(ちゃんと自分で服を調えている院~ッ! ああいうひとは事後も人に服を調えて貰うもんだと思ってました)、ちゃんと室内にいる、院も、得子ちゃんも白絹の小袖(下着!)姿で、白がまばゆい! 
   「入内のこと、無いと思え」云々、これであなたは帝の元へは行けない身とええと、……完遂宣言? ところが、途中、抵抗をやめた得子ちゃんも然る者、
   「これで終わりですか?」と意味ありげな目つきで挑発。
   鬱屈した想いを帝のものになるはずだった女(=自分)にぶつけて終わり、ではなく、永続的なことにしてしまえ、というのです。貴男の心の傷は解る、それを、この身で受け止めさせて欲しい、と。
   ずっと、自分のものにならぬ璋子ちゃんばかりを追っていた院は、まともに向き合ってくれる女性と出逢ってしまったのでした。

   「もっと、汚してください」だっけ?
   きぃええ! 言ったよこのお姫様!
   「そなた……」
   あっけにとられながら、その首をおずおずと抱き寄せる院、もう目が離せなくて!

   「ああ、もう、清盛はどうでもいいッ! この可哀相な院だけ見るッ

   2ちゃんでスレッド立ってました。「鳥羽上皇は寝取られカワイソス」って。みんな心を一つにしている(笑)。

   えーと、主人公の方は、賑々しく海賊退治に出発していきました。なんか、オジサンから苦い本音をぶつけられて嫌な想いもしたらしいよ。
   留守宅では、弟が、なんでお兄ちゃんがいるうちにお嫁に来たんだよと突っ込んで宗子ママに聞いてました。和久井映見は全部聞いて、そういう貴一パパの妻になりたいと思った、とか語ってましたかね。可哀相だた惚れたてことよ。憐情は恋情が眷属なり。沙翁:サー・ウィリアム・シェイクスピアも言ってます。たぶん、泣きながら自分を押し倒した院に身を任せちゃった得子ちゃんも、似たような感じだったんじゃないの?

   そういう感じで、乱れまくっとる平安の世も末感がよくでておる「平清盛」、もう、はまったら抜けない泥沼感でございます。だがそれがいい。

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