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2012年1月30日 (月)

「平清盛」 #4 あがいております

   先週はよんどころない事情で見られませんでした。留守番の虎美に聞いたら、
   「今日も泣いてた
   ああそうですか。

   それでも今週も見ると。
   「ねえまだチンピラみたいよ」
   虎美辛辣です。
   今週はいろいろな功績から貴一パパが殿上人になるという回でした。
   「『てんじょう』なの? 『でんじょう』だと思ってた」
   「ああいうのは濁らないのがルールだ」
   高校の漢文で「王者(おうしゃ)に擬す」ってのを「おうじゃ」と読んで、
   「なんでも濁って読むのは田舎ものだよキミぃ」と皮肉っぽく漢文の先生に言われたトラウマがまだ後を引いているおかあさんでした。
   「ケイオーは『陸のおうじゃ』じゃないですか!?」
   魂の叫びはやっぱり出しておけばよかったかな……。高瀬先生はもう彼岸へゆかれたのでしょうか。
   「御殿場の『てん』だ。あの字は濁って読むばかりじゃない」
   一晩経ったらやっと思いつきました。

   清盛はやっぱりまだこ汚いです。ただ貧乏っていうんじゃない汚し具合。お袖の辺りとか、破れて、垂れ下がってる。歴代大河で言うなら、織田信長の若い頃みたいなスタイル。武士として史上最初の殿上人の息子というならそれなりのパリッとした恰好をしていて欲しいものです。簡素なりに糊の利いた大紋とか、直垂を……経済力はあるのが下層貴族、受領階級なんじゃないの? ああ、お歯黒平家とはちがって、血まみれ平家の皆さんは経済力はないのか。その辺考察の上のことなのかも知れません。
   清盛じしんは北面の武士になったとかで。原っぱで弓の稽古を弟としてたり、バリバリ武闘派の面ばかりが強調されます。
   「かっこよくないよね」
   「ああ」
   虎美は「篤姫」からなので、大河というと絢爛豪華なお衣装を結構期待してるかも知れません。あれは、尚五郎ちゃんもそれなりに良いもの着てましたもんね。

   「おかあさん、イケメンが出た!
   それよりおかあさんは女房の和歌にダメ出しをして直させちゃう武士がいるのに驚いた! 何様! その「乱れて今朝はものをこそおもへ」って、百人一首のアレ、待賢門院堀川の歌じゃん!(画面は見てなかったが、役名と言い役職と言い、ああ、歌人のあのひとなんだなと初回から予想はしてたあのひとだったのであろう)
   その大胆素敵な武士は名を問われ、
   「佐藤……義清」と。
   「西行じゃん! 虎美、これ、出家前の西行! たしかになんかイケメンがやるって書いてあった!」
   虎美さっとパソコンを操作してNHK公式から大河のキャスティング見に行った! 
   「藤木……直人?」
   「そうだよ! おかあさん好きなんだ!」
   これは楽しみですね。
   「清盛の親友だって」
   「……それはフィクション」まあそれくらいの潤いはないと。このオリジナル・エピソードじたいは、ちょっとやりすぎと思いましたけど。史実ならそれなりの説話集とかに入ってるはずだし。「百人一首一夕話」とかね。

   先週から、栄達する平家に比べだめだめな自分の一族を思って鬱屈する源氏の為義くん、なにごとか思いついたらしいですが……。

   殿上する貴一パパを闇討ちのようです。白、赤と重ね着した小袖の上に黒の束帯姿がカッコイイ! これは殿上人の制服。黒一色に織りだした文様が映えますし、お襟元からだけ見える白と赤のコントラスト! 考えた人は偉い! ……けど、
   「ヒゲ剃れよな……」ほとほと参る、心を挫かれます。
   「ねー」
   背後から近寄るくたびれた感じの為義君。おまえ、そういうこと考える時点でもう負けてるよ。王道ちゃうよ。負のサイクル入っちゃってるんですね。
   それを待ち受け、冷静に理を以て諭す貴一パパすごい! 
   「王家の犬でいようとは思わぬ!」
   でしたっけ? うまく撃退した後も、門の所で待ちかまえる清盛(あんまりこきたない恰好をしているので、通行人役の浮浪児かと思いました!)、
   「いつから考えておられたのですか!?」って。それに笑顔で返すパパがもうカッコイイ! 清盛はもうどうでもいい、限界状況でベストを尽くしつつ上を見据え続ける忠盛パパを見ることにしよう!

   あ、義朝も、不遇なりに麗しかったかな。清盛だけがお顔も残念、コスチュームも残念。

    

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コメント

見てますよ清盛。
私、主人公がイケメンの時に見てる気がします……義経様や兼次様。ちなみに前回の大河は秀次様も好きだったのですが、震災で見損ねちゃって、その後見ないままに終わってしまいました。
松山ケンイチ、藤木直人、玉木宏。イケメン花盛りですな。汚いマツケンも悪くないです。
そういえば清盛が始まる前、マツケンだって~♪見よう~♪と言ったら、息子に微妙な表情をされました。マツケンと言えば、サンバの人を思い浮かべたらしいです。デスノートもカムイ外伝も見たくせに~。

投稿: とむ影 | 2012年1月31日 (火) 17時28分

私もマツケン萌え~。
汚れた格好していても、歯と白目はピカピカ真っ白なのよね。
貴一の髭はアウト。

投稿: 姫 | 2012年1月31日 (火) 21時53分

 あら、釣れた。
 とむ影さん今年もよろしく~。
 実を言うとわたくしも、あの晩年の入道姿のイメージから「松平健が主役」と思いこんでました。「うぅ~ん似合いかも」と。いや、この前弁慶やってるし。無理。
 姫ちゃんも。
 ああ、確かに歯は白かったですねえ。芸能人は歯が命。
 貴一は、こないだ頼朝をやった(「義経」)人間をまた源平もので主役に近いところに持ってくるな、混乱する、という意見がありました。さすがに晴信に見えるという意見はなかったけど……「功名が辻」のときの六平太(香川輝之)もみんなこいつが秀吉に見えてしょうがなかったらしいですし。
 パパのアルミホイル貼り竹光は史実だそうです。そういわれればそういうのあったかも(そのレヴェルで偉そうに突っ込みを入れるな)。

投稿: まいね | 2012年2月 1日 (水) 02時34分

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