« 2011年4月10日 - 2011年4月16日 | トップページ | 2011年4月24日 - 2011年4月30日 »

2011年4月22日 (金)

世知辛い話

   れいの地震以来、ACが「あいさつの魔法」とかいう詩をCMにして延々と流しておりますが。
   「あいさつするとともだちふえるよ」って、本当か?
   実験したひとがいるそうで。

   実験者はたぶん若い男性。やや批判精神のある勇者ですかね。仕事帰りに友人と会って、それ以降、出会うひと皆に挨拶をしたとか、
   「こんにちは」って……。
   とある掲示板に引用されていたのを見たのですが、ちゃんと統計を取っていて、だいたいの道行く人には無視されたそうです。
   返事をしてくれたのは、ご老人。
   「はい、こんにちは」
   小さい子供を連れたご婦人は、
   「あら。はい、○○ちゃんもしなさい、こんにちは」と、躾の一環として返されたとか。
   あとは、
   「こんにちは、はい、飴ちゃんあげようか」と、老婦人。ここで大阪か! と掲示板の閲覧者から突っ込みが入りました(注:大阪のご婦人は飴を常時携帯していてなにかというと与えたがるらしい。大阪に限らず、お年を召された女性は口の中が渇くので飴は必須らしい。そういえば、昔ママさんコーラスにお邪魔してるときものど飴いっぱいもらったような。コーラスだから喉を大事にしてるのかと思ってたけど……)。
   野球部らしい少年の団体も、整列して、
   「こんにちは!」って。
   意図を理解してか若いやや崩れた男性が、
   「こんにちワン!」って。
   あと、場所が近所だったので友人にも出くわして、面白そう、と彼も参加してくれたとか。
   ノリが良いのは結局若い男性ばっかりか。

   そのうち警察がやってきて、   
   「ナニをやっとる!?」って、彼らは警察に引っ張られてしまったそうです。

   警察署でも会う警官会う警官みなに「こんにちは!」とやっていたら、さすがに黙礼込みで、警察官はみな挨拶を返してくれたらしいのですが、延々怒鳴られて、理由や目的をしつこく聞かれたそうな。それで、ACのCMを見て、ともだちが欲しいので、と活動の趣旨を明らかにしたところ、以下引用、改変なし。
   「悪いことではないけど、不審だからやめなさい。普段の生活で頑張りなさい」
と言われました。
   後ろにいた年配の警察官も
   「凄いいい事だと思う。続けて欲しいとは思うが今の日本では寂しいけどそうは行かない。」(引用終わり)

   ……だそうで。

   結論、
   「あいさつすると、けいさつよばれる

   って、書いてありました。

   警察署を出るとき、交通課の女性警察官が「ぽぽぽぽぽーん」って言ってくれたそうですがね。

   嫌な世の中よねー。
   挨拶に限らず、学校で教えている、TVでこれは正しい、やりましょうといわれていることを実際に行うと世間から浮いてしまうっていうのは青少年に良くない影響を与えると思いますけどねー。表裏があるっていうか、本音と建前って言うか。そこんとこもあって、あのCMにはバッシングというか拒否反応が起きたんじゃないでしょうかね?

   わたくしは、親に、「猫でもにゃーと鳴いて入ってくる! 黙って入ってくるとは何事か!」と躾けられましたので(いや、猫はふつう無言でしょうよ)、ひとと接触するときには無意識に声がけしてますね。レジでも自分の番になったら「よろしくー」とか、商店にはいるときには「こんにちはー」とか、PTAの用事で学校に行っても、「失礼しまーす」って。怖いとか恥ずかしいとか、思えば思っただけ胸を張って、大きな声で。……だから愉快なひとだと思われてるのかなー。

   部活の少年達が礼儀正しいというのは目からウロコでしたね。そういえば、大学のサークルの後輩が、合唱のバックコーラスのアルバイトでNHK紅白歌合戦に出て、ええと、和田アキ子とか菅原洋一とかの後ろです、出番の後でさらに蛍の光なんか歌った後で、楽屋で当時人気絶頂の光ゲンジにでくわして(男子です)、俺も一応紅白の出演者という意味では同じ立場! と、気負って、
   「お疲れ様でした!」と声を掛けたらば、モロボシ君さっと姿勢を正してメンバー一同整列して、
  「お疲れ様でした!」と挨拶を返してくれた
そうで。
   この一件がうちのサークルに広まって、ジャニーズは一目置かれたんだよなあ。

   やっぱ、挨拶がちゃんとできるって大事なんですね。

   お仕事をしてるとき、うちは銀行の子会社だったんで、銀行がやってる間は休みに入れないという不文律があって、暮れは12月30日までしっかり仕事がありました。バブルの頃で、本当なら銀行は31日までやってたんだけど、それじゃああんまり可哀相だからと上の方が掛け合ってくれて、うちだけは一日先に上がれたんですよ、これでも。残り一日(と3が日)は、帰省のない首都圏にお住まいの独身の方々が当番を回り持ちでやってたらしいです。協力会社ってのがありまして、メイカーさんとか、ソフトウエア会社さんとかが入って、一緒に仕事してたんですが、そういう会社の方達は、さすがに御用納めがあると年末年始の休暇になって、29日には「失礼します」っていって帰っちゃう。30日はお仕事は午前上がりで大掃除の日ですが、参加しないのかとか、いいなーとかうらやましがったり嫌みを言ったりは美しくないってんで、まいちゃん@使えないプログラマは頑張りました。にっこりとおかめ顔をつくって、良く響く声で、
   「おつかれさまでした。良いお年を!」
   ……すっげえ恥ずかしかったけどもよ。会うひと会う人。隣の部署の人でも。
   これがまた、皆さんそれを聞いて爽やかに休暇に入ってくださるかって言うと、
   「え? なんだって?」って聞き返してきて。
   二度も言わせないで~恥ずかしいッ!!
   アタシは挨拶のできる子なのよっていうプライドで頑張りました。余計なことに力使ってたわよねー。

   挨拶上手になるのは難しいですよね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年4月19日 (火)

燃える男女のお伴には

   「おにいちゃんあたしアレになっちゃったのよう!」
   帰宅してすぐ虎美に食ってかかられて豹太は絶句しておりました。
   「それはお兄ちゃんに言っても。鎮痛剤要るか?」
   割って入りますと、ふと我に返って、
   「違~う! 体育祭の団対抗リレーの補欠! 今年は一人一個必ず何かに出なきゃならなくなったの!」
   補欠じゃ出ないかも知れないんじゃん。それにしても、補欠とはいえ対抗リレーに虎美を出すとは3年3組、勝負を捨てたな。
   「ああ、大丈夫、あれは練習だけ流して出ておけば」
   やっと体勢を立て直した豹太がアドヴァイスをくれてやっていました。

   近頃は、秋の行事負担を減らすために、体育祭は初夏開催がどこでも多くなっているようです。
   「でもイヤなのッ! ああ、さぼって帰ってこよう!」
   たかが練習でこんなことを申すなんて、ああ、そこへ直れ! 成敗してくれる! と言いたいところ、おかあさん頭痛が酷かったので放置。おまえ、バザーや合唱コンクールに注ぐ熱意の10分の1でも体育祭や球技大会に振り向けたらもっとクラスのひとに好かれると思うのに。身体が弱くて運動ができなくて引きこもりの複合体である虎美は、球技大会に至っては、この3月にあったやつが中学に入って初参加だったそうです。嗚呼! ヘタでももっと楽しそうに参加すればいいのに。ほんっと嫌そうなんだもの。わたし学生時代からそういう「たりー」とかいって学校行事を真面目に参加しない級友って大ッ嫌いでしたけど。はて、どこで一体こんな子に育ったのだろう。

   その前の日には、
   「おかあさん、体育祭で赤団になりそうなんだけど、チームを象徴する旗に描く動物で赤い動物ってなに!?
   「はて。中国の4聖獣だと朱雀かのう……フェニックスでも描いとけば」
   「やっぱそうだよねー」
   「まて、赤兎馬はどうだ? 三国志ファンにバカウケ」
   あれはいったい誰の愛馬だったかなーと、点けっぱなしのパソコンで調べる調べる。ウィキペディアに項目が立っていて、あまつさえ、「歴史上の名馬一覧」なんて項目があって、喜んで見る見る。へえー曹操の愛馬の絶影って「蒼天航路」オリジナルじゃなかったんだ? 
   「ウラヌス号だって、かっこいい!」と横から覗き込んでいた虎美。
   「バロン西だ。このひとはロサンゼルスオリンピックの馬術の金メダリストで、あの時代の社交界の花形で、あのれいの硫黄島に行っていたところが、アメリカ軍がもう必死で
   『バロン西! 我々はあなたを尊敬しています! どうか投降してください!』って呼びかけたって話だ。でも
   『だが断る』って言って(言ってません)玉砕。
   それがまた、ヨーロッパの社交界に出なきゃならんから、陸軍でもとくに長髪が許されてたらしい」
   「ええーッ!?」
   「但し、あの時代の長髪は、丸刈りー太じゃないってだけで、ただの七三分け」
   「なんだ」
   「でもこの写真じゃ結構いいカンジの男前だな」などと盛り上がっていたのですが。硫黄島でもエルメスの乗馬靴履いてたって、誰が見てきたんだ、この情報。

   「結局緑団になっちゃった。それで、動物は孔雀にした」と、昨日の報告。
   「緑って言ったらカエルだろー?」
   「イヤ!」
   まあ、麗しくてようございますね、いい選択だ。赤い動物にしても、実際血に似た体液を流して赤く見えるというカバなんか描いても盛り上がらないし。やっぱり旅立つ男(と女)の心にはロマンの欠片が欲しいのよ。
   それにしても、「燃える男の赤いトラクター♪」とすぐヰセキ農機のCMソングが浮かんでしまうおかあさんは、赤組の旗には虎を描いて貰いたかったりして(白組の立場は!?)。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

« 2011年4月10日 - 2011年4月16日 | トップページ | 2011年4月24日 - 2011年4月30日 »