« 本日の王様の耳はロバの耳 | トップページ | 本日のお散歩の成果 »

2011年12月14日 (水)

朝ドラはやっぱり西高東低

   「おひさま」は、好評だったけどわたしはあんまり面白いと思ってみてませんでした。まあたしかに、行き当たりばったりで転職を繰り返す現代女性ものよりは良かったけど、大正~昭和期の女性ががんばりやで礼儀正しいのって当たり前だし、そういう意味で見ていて目にも耳にも快かったのは確かだったかな。でもそれって時代を描く最低レヴェルじゃん。大河のくせに姫君が口汚く姉妹喧嘩したり意地汚く立ち食いしたり若君がボソボソしゃべったりするのに比べればって話。あの時代女学校に行けて、たのしく学校生活おくれた恵まれた人の話だったじゃん、お姑さんもいいひとだし、だーりんもちゃんと死なないで戦争かから帰ってこれたし。とってつけたような現代パートが寒かったし。まあ、今時珍しい正統な美しい物を見せて貰ったという点ではよかったです。

   「カーネーション」はまた偉人の母ものと思って距離を置いて見てましたが(結局見る、朝はNHKつけっぱ)、最初、ヒロイン糸子ちゃんが男勝りで痛々しいと思ったのもつかの間、もう、今時珍しいバイタリティでぐいぐい話を引っ張っていって、息も吐かせぬ展開で面白いんだこれが。元気出る! 目が離せない!(いや離してるけど。例によってながらなのでたぶんヒロインの顔覚えてない)

   娘に売り掛け金回収に行かせたり、嫁の父に金を無心したりとダメ男一直線に見えて、パパは結構ちゃんとしてました。仕事をするということをちゃんと教えてます。

   糸子ちゃんはなんといっても前向きで、スキルもあって、頭もいい!
   当時珍しいミシンに惚れ込むや、ミシンが使えるということでパッチ(木綿の股引でいいですかね?)やさんに入り浸ってとうとう女学校中退で就職するし! ミシン普及のために大阪を訪れた洋裁の先生に1週間で洋裁の全てを叩き込んで貰うし! 自分の洋裁店を持つ前に、もう1箇所修行せい! というパパの言いつけで紳士服店に弟子入りし、そこでは立体裁断でお客を呼ぶし! (そんな昔からあったんですかい!?)、晴れて洋装店を開けば閑古鳥の鳴く状況を打破するためにデパートの店員の制服を自作して売り込むし! 戦争が始まって、一部が派手で売れないと泣く服地やさん救済のために、その派手ご禁制部分を巧みに隠した製品を売りまくって在庫ゼロにしてやるし! (初詣であれは自分の作った服、あれも、と数えながらも自分は着物姿だったところが紺屋の白袴でじつに良かった!)
   そんでもって今回は、

   着物を壊してもんぺを作り、しかもあとで着物に復元可能メソッドを編み出して売る!

   アイディアは、神戸のおばあちゃん(母方はお大尽)が、このご時世だからこそおしゃれしたい! と大島のもんぺを着ていたことから貰ったんですが、お大尽のおばあちゃんだから大島(紬。高級品!)をこわしてもんぺなんか作れるけど、庶民はそんなことできない、でも、もんぺ穿いてないと怒られる(前回、婦人会のおばはんたちにこの戦時下にチャラチャラした物を作ってるのはけしからんと襲撃を受けてた。「ゲゲゲの女房」といい、正義のオバサンほど怖いものはない、今もね)、そこでぴーんと来た、という筋ですが。

   昨日のエンディング1分ですよ? 
   「おばあちゃんそのもんぺ何?」って言い出したの。
   そんで、今日のエンディングには、もうお客の女性と一張羅もんぺ作って完成させて
   「ちょっとこれ着て町繰りだそう!」ってなってる。
   展開が早い!

   ホント楽しみです。ああそうか、サクセス・ストーリーだから爽快なんだ!

   それにしても、大島でもんぺ作って穿くか、元祖アシヤレーヌ(芦屋とは言ってないが)。
   紬だからそりゃ強さはあるだろうが。
   こういうのも、いいフィクションのエピソードでしょうね。いやほんとうにやった人いたかもなあ、あの時代……。

   「ぶっせん」で、わがままな跡取りが、自分が振り袖(正しくは華麗なな帯結び)着られないならお姉ちゃん達もダメ! と言い張って、豪華に着飾ったお嬢さん方が帯を外させられて振り袖に伊達締め姿、というエピソードがありました。そこんちの若い衆が「哀れチョウの羽をむしるか!?」とか阿鼻叫喚になってましたが、「カーネーション」では、結婚式ももんぺで出ろって、そりゃ無茶な。そんなトチ狂ったコトしてるから負けるんだよ……アメリカも結構地味に節約キャンペーンやってたらしいですけどね。

|

« 本日の王様の耳はロバの耳 | トップページ | 本日のお散歩の成果 »

コメント

 ググったら引っかかった!
 どこぞの料亭の女将着用の品として、「大島のもんぺ」をリサイクル市場で購入された方がいらっしゃったようです。使い込まれてしなやか~になっていたとか。そこまで窮乏していたのか(まあ、実用とか心意気もあろう)。戦中戦後の窮乏って、食べる方ばっかりに注目してましたが、着る方も大変だったんですね。
 やっぱさ、女性がきれいにしていたら怒られる、子供が楽しくお歌を歌ってたら怒られる時代はいかんよ。

投稿: まいね | 2011年12月14日 (水) 14時51分

カーネーション、おもしろいですよね。小林薫のダメオヤジっぷりがもう、極めつけです。
あの、おされもんぺですが、つい「はいからさんが通る」の紅緒さんを思い出してしまいました。伊集院家に初めて行ったときのもんぺのアンサンブル。
終戦まであと2年、しんどくなるなあ。

投稿: 波多利郎 | 2011年12月15日 (木) 09時54分

 波多利郎さんいらしゃい♪
 「はいからさん」懐かしい! 伊集院家に行ったときにそんなことが? 細かいエピソード忘れてるなあ。
 劇中ではまだあと2年も戦争やってるんですか、糸子の洋装店だけじゃなく、周囲の人々は美容院、料亭と、華やいだ業種が多いから大変でしょうね……。それはそれで切り口の面白いドラマになるでしょうか、期待。

投稿: まいね | 2011年12月16日 (金) 03時10分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/138427/53482484

この記事へのトラックバック一覧です: 朝ドラはやっぱり西高東低:

« 本日の王様の耳はロバの耳 | トップページ | 本日のお散歩の成果 »