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2011年7月28日 (木)

パイナップルといえば

   その昔、生物の授業を受けていたところ、たしか発生の単元で。
   最初はオタマジャクシ? 丸い卵にこうつーっと赤道に線が入って2つに分かれ、子午線がひとつ通って4分割、8分割、16……と行くんじゃなかったかな? 生物によってはそれが北極付近ばっかり先に分かれるとか、もう地球儀のように分かれ目が入ったのを桑実胚と呼ぶとか延々やってた気がします。そんで、北極地方に脊髄のもとのようなくだの集まりの山脈がうにょーんとできてきて……覚えてるもんですね。
   その時、ホヤという生き物が三陸海岸にいて、それは原索動物といってやや脊椎動物に近いつくりで、幼生の状態ではおおきなオタマジャクシのような状態である、大きくなると、動かないでイソギンチャクのように岩に張り付いて生きるようになる云々と教わったような……。そしてお年頃の乙女達を叫ばせるような一言が。
   「東北の方では海のパイナップルといってこれを食べるんです」
   ええーっ? 
   だってほぼイソギンチャクだよこの挿絵。まあ、なまこも食材ではありますが。
   わたしには一生縁がない食べ物であろうとその辺はかるく流して授業を終えたのですが。

   仙台にお嫁に来たら、普通の山の中の住宅地のスーパーで、お魚売り場にトレイを出して、お水を張って、売ってるじゃないですか海のパイナップル! ときどきあさりみたいにピューって水吐いてるし! 意外とヴィヴィットな色合いでした。……今となっては色的にメキシコマンゴー?
   「食べたいですか?」
   勇気を振り絞って旦那様にお尋ねしてみましたが、
   「べつにうちではいい」と仰せになるので触らないで仙台時代は終わりましたが。

   今多摩丘陵に越してきますと、もちろんほやなんて売ってませんが、
   「パイナップル特売!」って、ああ、パイナップルって生で食べるものなんだ!
   うちじゃあたまに父が風呂上がりにご機嫌で缶詰を開けて、みんなして山分けしてあとでシロップの取り合いになるようなものでしたが(下戸&甘党の家庭!)。
   そういえば、大学の学園祭で冷やしパインとかいって、芯を取って縦に切り分けたのを割り箸に挿して売ったような。……日本って豊かになったんだなあと思ったかも。大学の寮のあった板橋の商店街のスーパーでは、そういう皮付きカットパインが売っていたかなあ。
   今では大きな駅前のオサレスーパーでは時々実演が来ていて、大きなくりぬき器で目の前で芯を抜いて、皮を剥いてバウムクーヘン様にしたのをパッケージに入れて売ってました。それをさらに一口大に切ってきれいなプラスティック・カップに入れたのも、時々買っては見ましたが。

   パイナップル一個買って自分で切って食べるなんてどんなお大尽かと思ってて!

   ところが、リーリエマートこの火曜の特売の目玉は「パイナップル一個198円!」結構皆さん買ってゆかれます。どうなのかな、美味しいのかな。198円ならキウイより安いぞ、買ってみようかな、でも、まだ固かったらどうしよう……。チェッカーを通しながら悩む悩む。
とうとう、パイナップルをお求めになった大奥様につい声を掛けちゃって!
   「わたくし田舎ものなので存じないんですが、これはどうやって食べたらよろしいんですか?」
   青果の主任に聞こうよ。
   大奥様ちょっと面食らってたみたいですが、
   「あら、これはこうやってねじって葉っぱを取って、お尻を落として、縦に切るのよ。そうすると芯がありますから、それを取って、皮を取ったらよろしいの」
   「左様でございますか」
   幸い、私語をしてたのは見つからなかったみたいです。

   一度おうちに帰って、夜、うろうろ買いに出たら、残り2コになってました。清水ジャンプで籠に入れました!
   「早乙女さんお疲れさまー♪ 葉っぱ置いてかれます?」
   わたしの後に入るアルバイトちゃんは明るい子みたいです。
   リーリエマートでは大根の葉っぱやなんかは切って置いていくサーヴィスを選択することもできるんですよね。パイナップルの葉も。ねじるとぽろんととれます。最初教わったときビックリしちゃった。
   「あー、取って取って。でも、この根本にパイナップルの切り方を描いた紙があるからこれは残して、ちょうだい。あたしこれが人生初パイナップルなのよ」
   「ええ? まさか!」 
   「イヤホント缶詰ばっかりで。昭和生まれってこんなもんよ」
   「ガンバッテください!」
   「仙台じゃあ海のパイナップルの方がお店に売ってたよ」
   「海のパイナップル!? ナニソレ!」
   「ホヤだよ、原索動物の。生物でやったろ?」
   「ええーッ知りませんよ!」
   「ちゃんと生物選択しろよ!」
   ……今じゃあホヤは習わないのかしら。生物選択者が少ないの?

   おうちに帰って、御飯食べちゃうとやる気がなくなるのですぐやりました! まな板の上に置いて、がっつん!と頭とお尻を落として、脳天唐竹割り! 意外とあっさり切れます。それを縦に6~8分の1に割って、芯をそぎ落とします。その先悩んで、横にスライスしてから皮を取りましたが、逆に、林檎を切るように皮を取っちゃってからスライスして銀杏切り(というより地紙形)にした方がラクのようです。

   簡単じゃん!

   切りながらつまみ食いしましたが、完熟で、そう繊維もごわごわしていることもなく、美味しかったです。

   よし! また挑戦しよう!

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コメント

私も子供のときは缶詰しか知らず,芯を抜いた穴とは思わず,初めから穴のある果物と思い込んでました.穴があるから穴茄子とも呼ぶんだろうと(笑)

投稿: 三ねんせい | 2011年7月29日 (金) 17時42分

 穴はいいけど茄子はどうして(笑)

投稿: まいね | 2011年7月29日 (金) 22時37分

赤茄子=トマトはまだいいとして,唐茄子=カボチャなんか茄子に似てないですよね.類推しちゃったわけです.英語だって,リンゴに似てるとはとうてい思えないのに松リンゴ.

投稿: 三ねんせい | 2011年7月30日 (土) 10時07分

高校で生物をとらなかった.ホヤがあの原始的な姿にもかかわらず脊索動物だと知ったのは大学を出たかなり後のことでした.

投稿: 三ねんせい | 2011年7月30日 (土) 10時21分

 高2の息子も生物取ってないそうです。理系ってそうなんだ……。まあ、発生の細かいところは押さえてなくてもいいかも知れませんねえ。
 今となっては話のネタに一度ぐらいホヤと格闘しておくべきだったかと思っています。パイナップルと格闘しただけで1日ネタになったし。
 これ以上すごい大物(大物ちゃう!)と格闘したことは……ないかな?

投稿: まいね | 2011年7月31日 (日) 10時18分

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